HANAHIRAKU-ハナヒラク- メイキング— 濃度設計(賦香率)という調香 HANAHIRAKU-ハナヒラク- 初夏に咲く朴(ホオ)の木の花は、子どもの頭くらいはある。 この巨大な花は、崇高と言ってもいい。遠くに木の姿が見えるころから、香りはもう届いている。あたり一帯に拡散しているのだ。私は近づ…
Q&A|強く香らせない。 香水3レイヤー のコツ|PARFUM SATORIの考え方 香水3レイヤー とは 香水を使い慣れてくると、一度は浮かぶ疑問があります。「重ねて使ってもいいのだろうか?」「レイヤーって、どうやるのが正解なのだろう?」 今回は、その問いにQ&A形式でお答えします。 Q:香水は…
香りに出会うための場所──PARFUM SATORI 香りジャーナル 書きたい気持ちがあふれて 香水のブランド設立後、2009年に、個人で「パルファンサトリの香り紀行」というブログを始めました。そこでは、香水のことだけでなく、読書、植物、和のこと、食べもの、音楽、芸術など、さまざまな事柄を…
常盤の松 — 新しい年に寄せて 年頭のご挨拶 新しい年を迎えました。皆さまにとって、穏やかで健やかな一年となりますよう、お祈り申し上げます。本年も、香りとともに、静かに考える時間を大切にしていきたいと思います。 松について 松は冬でも葉を落とさない常緑…
PARFUM SATORI 2025 年を振り返って──時間を確認した一年 PARFUM SATORI 2025 。今年はパルファンサトリにとって、香りがさまざまな場を越えて動いた一年だった。 国内では百貨店やイベントを通じて多くの方と香りを共有し、海外では、久しぶりに現地に足を運び、あらためて…
塩野のゆず饅頭から始まる、 柚子の香り ——冬至と暮らしの節目を結ぶ ふたを開けた瞬間の、柚子の香り お菓子の箱の蓋を開けると、ふわっと 柚子の香り が立ちます。 今日、塩野のゆず饅頭を久しぶりに買いました。四十年以上前になりますが、冬になると父のお使いで、ここの柚子饅頭を買いに来たもので…
ひとりで過ごす 大人のクリスマス |静かな香りのご褒美時間 行事を卒業した 大人のクリスマス 12月になると、街はクリスマスの飾りでにぎやかになります。クリスマスからお正月へとイベントが続くこの季節、若いころとは少し違う「 大人のクリスマス 」の過ごし方を考えるようになりました。…
EX SATORI -サトリ- メイキングストーリー|光の中で息づく静けさ SATORI -サトリ- のはじまり──「凛(りん)」というテーマから SATORI -サトリ- の原点は、2002年に開催されたある化粧品会社主催の香水コンテストにあります。テーマは「凛」。日本女性のたおやかな強さを表…
一日の終わりのリチュアル| パフューム バスソルト が生まれるまで 市販のバスソルトに「あと一歩」を感じていたころ パフューム バスソルト を作りたい。その始まりは、毎日の入浴にありました。 一日の終わりに、バスタブに身を沈める時間は、私にとって大切な「切り替え」の瞬間です。 けれど、市…
PARFUM EX「 和三盆 」メイキング|レモンパイから大人のグルマン香水へ 和三盆 の香りができるまで アドキサールと卵白のニュアンス 和三盆 の香りのいちばん最初の出発点は、メレンゲの香りでした。 手がかりになったのは、アドキサール(Adoxal)という香料です。アドキサールは、2,6,10-…
”捉え直す”という捉え方 オリエンタリズムを引きながら 先日グランドツアーを題材とした映画を鑑賞した。 (※グランドツアー:”近世英国の習慣として、貴族や裕福なジェントリ層の子弟の多くが、外国語を学び、一流の芸術や古代遺跡などの異文化に触れて教養を高め、洗練したマナーを身につ…
SOUBI- 薔薇の香り ができるまで|南仏の光から日本の空気へ 薔薇の香り -SOUBI(そうび)のできるまで ──南仏の空から、瀬戸内の光へ── 薔薇の香り 。最初のインスピレーションは、南仏の海と空が薔薇色に染まる夕暮れの雲から始まった。カンヌの海岸沿いのテラスで夕食を取りながら…