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トライアルセット J 「-さとりの聞香録-」
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＜令和5年文化庁長官表彰受賞記念セット＞
香水で読み解く日本の伝統文化。
和の精神を「和食」「茶道」「華道」「香道」「文学」の５つのテーマで表しました。
香りの声に耳を傾けながら、ゆっくりと日本の旅をお楽しみください。
季節感あふれる食材や香りを繊細に楽しむ、和食をめぐる食文化。その美意識が評価され、ユネスコ無形文化遺産にもなりました。”WASANBON”はキラキラとした繊細な輝きに覆われて、口に含むと淡雪のようにふわりととろける…そんな極上の砂糖菓子をイメージした香りです。
お茶はもともと貴重な薬として始まりましたが、やがて喉の渇きをいやす飲み物となりました。さらに精神修養を持ち込んだのが茶道で、それは人生の渇きを潤すものとしての精神的な意味を持つようになりました。”HYOUGE”はほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりと匂い立つ個性的な香りのあとには、あたたかくパウダリーな甘さが上品に残ります。
西洋の香水は「身体につける液体の香り」の歴史です。一方、逆に日本人にとっての「香」の歴史は、「固形の香料による空間芳香」であり、空間と心身の穢れを清めるものでした。香道では、香りは「嗅ぐ」ではなく「聞く」と表現します。私たちは鼻で芳香分子を物理的にとらえるだけではなく、香りが語る物語を心で聞き、そして感じるのです。”SATORI”は、伽羅の香りを表現しました。Perfume The Guide(世界香水ガイド)でも☆☆☆☆を獲得した、パルファン サトリの代表作です。
いけばなは「引き算の美学」。華道を学ぶにつれ、花の持つ美しさを活かすためには、「全体の中の調和」を見ることが必要だということを知りました。また花の寿命は短いのですが、その儚さを、哀しみをもって慈しむのが日本の情緒です。”SAKURA”は、今までの「桜の香水」 のイメージを一新するすっきりとした香り。
世界最古の長編恋愛小説と称される、日本の古典文学「源氏物語」。そのヒロイン「紫の上」の初々しさがしだいに花開いていくさまをイメージしました。可憐さと知性をあわせもち、しとやかさを表現しました。”MURASAKI NO UE”は、ジューシーな和葡萄のトップノートからはじまり、薔薇（ローズ）と素馨（ソケイ・ジャスミン）のメインアコードに、君影草（スズラン）の可憐さをプラス。いにしえの世界に心を馳せて。
トライアルセット J 「-さとりの聞香録-」