「をとめらのかざしのために、遊士(みやび)をの蘰(かずら)のためと、敷きませる、
国のはたてに咲きにける、桜の花の、にほひはもあなに」 万葉集 若宮年魚麿
万葉の時代から、日本のアートの中に描かれ続けてきたさくら。
雅やかに春を告げ、散りぎわも美しいこの花を、私たちはこよなく愛してきました。
花びらが風に舞うごとく、より軽やかに匂い立つように、
日本の美を香りに託し、丁寧に処方を組みました。
明るくみずみずしい花の甘さが、うすべに色のふんわりパウダリーに変化します。やさしくもきりっと美しい日本の「さくら」。匂い袋のような和の花の香りです。