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香りの知識



香水の上手な付け方

シャワーを浴びた後などの清潔な肌に、アトマイザー(スプレー)で軽く香りをまとってください。ちょっとしたしぐさの時に、胸元や襟足からほのかに匂い立つでしょう。服の上からでは匂いがダイレクトになり強すぎます。できるだけ内側から匂うようにつけてください。さりげなく香らせるのが洗練されたおしゃれです。

脇の下は避けてください。汗と香料が直接混ざり、匂いが変わってしまいます。香水は絶妙なバランスで構成されていますので、匂い立った時にはじめて体を包み込むように合わさるのが理想的です。

つけるポイントは手首やひじの内側、着衣の下のほか、ハンカチ、ポケットチーフなど小物類につけてもOKです。(白いものはシミになることがあるのでご注意ください)

香水を付けすぎないように

ご自身のにおいが気になる方は、どうしても香水で消そうと思われがちです。香水は、長時間たくさんつけていますとその香りに対する感度がさがります。

また、つける位置が顔に近いと鼻に直接匂いが入って、匂いを感じにくくなってしまいます。これを嗅覚疲労、麻痺といいます。そのため、自分では匂っていないつもりでもたくさん使いすぎて、周りの方の顰蹙(ひんしゅく)を買いかねません。

一度にたくさんの量をつけたり、短時間に何回もつけ直すよりも、朝1回と、外出後1〜2回つけ足せば充分です。時々、身近な人に「強すぎない?」と確認してみるのもいいでしょう。

賦香率

香水は、オードトワレ、オーデコロン等もまとめて、「香水類」「アルコリックパフュマリー」「ファインフレグランス」と呼びます。これら香水類を上手に使うため、楽しむために、知っておきたい知識としてまず「賦香率」があります。

香水類は、香料とアルコール(エタノール)と水で出来ています。一般には「香水」とひとくくりに呼ばれていますが、その割合によって、呼び方が変わります。また持続時間は、香りのタイプや季節によっても変わってきます。

パルファン・エキストレ、または香水

香水類の中で最も濃度が高く、持続時間も長く、香りが強いので、身体につける時はポイントに少しづつつけましょう。

オー・ド・パルファン(パルファン・ド・トワレ)

オー・ド・トワレの手軽さとパルファンの高級感を兼ね備えています。

オー・ド・トワレ

香料濃度が低くなっていますので、身体へのつけ方も、ライン状に少し広くつけられます。「身だしなみの水」という意味があります。

オー・デ・コロン

最も軽く、薄いので、気軽に使えます。もとはドイツのケルン地方で作られた柑橘系の香りに由来し、「ケルンの水」という語源からこう呼ばれるようになりました。

匂い立ち

香水は一つの成分でできているのではありません。たくさんの芳香成分から成り立っています。それぞれは異なる沸点をもち、揮発速度も異なります。したがって、一本の香水からは次々と違う匂いが上がってくるのです。

香水(類)をシュッと吹いた後、匂いはつけたてから時間の経過に伴って少しづつ変化していきます。これを「匂い立ち」と呼び、最初5分から30分くらいに立ちあがってくる匂いを「トップノート」、その次の3〜4時間くらいまでの匂いを「ミドルノート」、最後に残る香りを「ラストノート」と呼びます。

店頭で試したとき第一印象がよくても、買い求めて帰ってからつけたときに印象が違っていることもありがちです。その場で試した後、少し時間をおいて観察することが必要です。においは変化していくことを考慮して、時間をかけて選ぶことでお気に入りを見つけられます。

香水のタイプ

タイプとは、フレグランス製品を匂い別に分類する際のグループ名を指し、香水類(perfume、Eau de Toilletteなど)のカテゴリーを意味します。

シトラスタイプ

レモンやオレンジ、グレープフルーツなど、爽やかでフレッシュな柑橘系の香り。軽く、だれにでも好かれるタイプです。

フローラルタイプ

ローズ、すずらん、スミレ、ジャスミンなど、花の香りを合わせたタイプ。やさしいイメージで、オールマイティに使えます。

シプレータイプ

オークモス(苔)にパチュリ、ベルガモット(柑橘類)を加えた、渋さのある都会的な香り。洗練された大人に。

フゼア

オークモス(苔)に、ラベンダーやベルガモット、クマリンを合わせた、古典的なメンズをイメージさせる香り。整髪料などにもよく見られるタイプです。

オリエンタル

アンバーやムスクなどの動物性香料に、ウッディやスパイスを加えた重厚でセクシーな香り。西洋から見た東洋のイメージ。香水上級者向けです。

オゾン・マリン・グリーン

草木の緑、海や空気をイメージした爽快な香り。新しいタイプです。

フルーティ・グルマン

ピーチ、アップルなどの果物や、チョコレート、綿菓子のような甘いお菓子の香り。若い女性に人気があります。

ここに、さらにいろいろな香調が加わったり、上のタイプ同士が合わさった多くのバリエーションがあります。

香水のマッピング

パルファン サトリのコレクションを、香りの分布図の上に表しています。

縦軸は、上に行くほど軽く、下にいくほど重くセンシュアルに、 横軸は、右に行くほど甘さ控えめでドライ、左にいくほど甘く柔らかくなります。

季節では、特に梅雨時から夏は右上のエリアの軽く爽やかな香水がおすすめ。 空気が冷たく乾く秋冬は、甘く重ための左下の香りもきれいに香り立つでしょう。

シトラスタイプ、フローラルタイプなど図に重ねられた香水のタイプも参考に、あなたにふさわしい香りをお選びください。

香水のマッピング

匂いのエチケット

40歳を超えたころから発するにおいは『加齢臭』とひとくくりに言われていますが、体臭はいくつかの要素が絡み合って、醸し出されるものです。また、男性特有と思われがちですが、そのもととなるにおいは、「ノネナール」という成分で男女ともに加齢とともに体から分泌されるものです。

この成分に、皮脂、汗、ホルモン分泌、タバコ、不健康、ストレス、不潔等の要素が加わり、悪臭へと変化していきます。腋臭体質、口臭なども加わり、本人だけでなく家族や周囲の人も気になることが多いようです。

汗腺から出てきたばかりのノネナール、汗、皮脂は、それだけではさほど臭いません。時間の経過とともに、徐々にバクテリアが繁殖し、6時間位から臭いがしてきます。

そこで就寝中にかいた汗は、朝、出がけにさっとシャワーを浴びて流し、軽く香水類をつけることで気になるにおいがずいぶん軽減されます。石鹸は使わなくてもお湯で充分流せます。

日中、汗をかいたときは濡れタオルなどでこまめに汗をふいてしまえば更ににおいを抑えることができます。可能であれば、シャツを取り換えるのもよい方法。胸、背中、脇の下は汗の出やすい場所です。汗をかかないようにするのは難しいので、においが変質する前に速やかに処理してしまいましょう。

さっぱりした後に、また香水類などを少しつけると効果的。

また、食、睡眠などにかかわる不健康な生活やストレスも、体臭をより強くしますので、できるだけ健康に気をつけるのも大切です。

体臭のとらえ方

香水の原料には、そのままでは不快な臭いのするものがたくさんあります。しかしこれが他の芳香と上手に組み合わさることによって、香水に奥行きと温かさを持たせ、素晴らしい効果を出しています。

ある有名な香水に使われている「アルデヒド」という香料は、単独では脂肪くさい臭いで、一般にはあまり好まれませんが、この「アルデヒド」を配合した効果によって、その香水は今でも不朽の名作と呼ばれています。

不快臭と呼ばれるものも、薄めたり組み合わさることで、芳香となることもあるのです。 

逆に、どんなかぐわしい香りも、濃度が濃くなれば悪臭になります。

例えば、ジャスミンは香り高い花ですが、これを濃縮すると動物臭に感じられる成分も含んでいます。

体臭は、ゼロにすることはできません。むしろ積極的に考えて、それとプラスして他の人とは違う自分の香りを、肌の上で演出することも可能なのです。

香水は匂い消しではありませんので、清潔を心がけた上で使用するのは当然ですが、あまり体臭を気にしすぎる必要はありません。上手に香りを使い、本来持っている体のにおいを活かすことで、自信を持ち、より魅力的になれるのです。

香水の選び方

香水は使って消えていく、ただの消耗品ではありません。自分に対する気遣いがすこしづつ心に積み重なり、ふとしたときに人柄としてにじみ出てくるものです。香水は、ゆとりある自分の魅力を磨いていくツールなのです。

TPO

人気があると言われる香水でも、自分がその香りを好きになるとは限りません。また、周りの人の評価も気になりますね。身だしなみのために香水をつけるなら、自分の好みの香りを選んだ後、身近なご家族の意見を聞いてみるのもいいでしょう。オフィスで使用するならその職種や雰囲気も考慮しましょう。

香りの使い方に難しい作法はありませんが、日本では「ふさわしい場所に、ふさわしい香り」を心がけるのが美しく上品なふるまいです。カジュアル、フォーマルなシーンごとに合わせたり、季節感を取り入れて使いこなすことで、知的で魅力的に見せることができます。「いい香りのする人」と評価されるでしょう。

時間帯

朝や日中は爽やか系がおすすめ。濃厚なものは夜のお出かけに向いています。

季節

梅雨時や夏は湿度が高いので、爽やかに過ごせるシトラスや、軽いマリン・グリーンタイプがお勧め。べたつかず、ドライな感じの香りがよいでしょう。秋から冬は空気が乾燥し、気温も下がるので香水が最も楽しめる季節。オリエンタルやシプレー、甘いフルーティグルマンもきれいに香ります。フローラルタイプは四季を問わずいつでも使えるので、一本は持っておきたいベーシックな香りです

使用上の注意・保存上の注意

冷暗所に保管し、開封後はできるだけ早めに使い切りましょう。

火気のそばには置かないでください。また、お子様の手の届かないところに保管してください。

澱について(浮遊物や沈殿物)

「澱」(おり、オリ)は製造過程で浮遊する、アルコールに溶けきれなかったさまざまな天然成分です。これらは製品化の際に濾過しますが、時間の経過に伴い、再結晶化する場合があります。特にパルファンサトリでは天然香料を多く使用しておりますので澱の出る場合がございます。無害ですが、気になる場合は濾過してお使いいただくか、パルファンサトリまでご相談ください。