[香水の知識] 香りの変化:香水の匂い立ち その1

香水の匂い立ちとは

香水の「匂い立ち」とは時間の経過に伴って香りが変わっていくことです。

デパートなどで香水を試すとき、初めつけたときは「爽やかでいいと思ったのに、後になって違う香りになった」という経験をした方は多いでしょう。

香水類は単一の成分からなるのではなく、たくさんのにおいの粒(芳香分子)から成り立っています。

香りに変化が起こる理由

たとえば、カレーのルーは、「カレー」という一つの素材でできているのではなく、いくつものスパイスをミックスして、あのカレー独特の色と香りになっています。

香水も、分解していくと50品、100品にもなる香料の素材が組み合わさってできているのです。

その香料素材の蒸発する速さ(揮発速度)がそれぞれ異なるために、時間が経つにつれて、次々と違う香りが立ち上っていくわけです。

ちょうど、かけっこをしたときに、足の速い子供からゴールするようにイメージしてください。

そんな風にして、いろんな香りが鼻の中にゴールしてくるので「匂い立ちの変化」がおきるのです。

蒸発の速い香りと、ゆっくりの香り。
香水にはそれを計算に入れ、組み合わされて(処方されて)いるのです。

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