Q&A | トップ・ミドル・ラストノート とは? 香水の香りの変化をやさしく解説

左に トップ・ミドル・ラストノート のピラミッド図、右にレモン・ローズ・ムスクが重なりながら香り変化する模式図

結論: トップ・ミドル・ラストノート は、香りが時間とともに移ろう「3つの段階」です。
理由:香水は、さまざまな香料がそれぞれ違う速さで揮発するため、印象が「重なりながら」変化します。
手順:①トップ(5〜30分)②ミドル(〜数時間)③ラスト(半日〜)の順に、肌の上で確かめます。

香水は、つけた直後の香りだけでできているわけではありません。
最初に感じる香りがあり、少し時間が経ってから現れる香りがあり、最後に肌の上に静かに残る余韻があります。

店頭で香水を試したときに、
「最初は爽やかでいいと思ったのに、あとから印象が変わった」
と感じることがあるのは、このためです。

この記事では、香水の香りの変化を表す
トップノート
ミドルノート
ラストノート
の違いを、順番にやさしく整理します。


香水の「匂い立ち」とは?

香水の「匂い立ち」とは、時間の経過とともに香りが変化していくことです。
香水はひとつの香りがそのままずっと続くのではなく、さまざまな香料が組み合わさり、それぞれが異なる速さで揮発することで、香り方が少しずつ変わっていきます。

一般には、香りの変化はピラミッド型で説明されます。(図 A)
一般には、香りの変化はピラミッド型で説明されます(図A)。
これは、トップノート、ミドルノート、ラストノートという順番を理解するための、もっとも分かりやすい見方です。

図A|トップノート、ミドルノート、ラストノートという順番で香りが移ろうことを示した一般的な説明図

  • トップノート
  • ミドルノート
  • ラストノート

という順番です。

ただ実際には、この3つがきっぱり分かれて存在しているわけではありません。
香りは、切り替わるというより、重なりながら少しずつ印象を変えていきます(図B)。

図B|香りがきっぱり切り替わるのではなく、重なりながら移ろっていく実際の香り方を示したイメージ図

すべての香料は、最初から一緒に揮発を始め、その中でどの香りが先に立ち、どの香りがあとまで残るかによって、時間とともに印象が変わっていきます。(図B)

香水の香りが変わる理由を、まず全体像から知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
→「香りの変化:香水の匂い立ち その1」


トップノートとは? 最初に感じる香り

トップノートとは、香水をつけた直後から、だいたい5分〜30分ほどの間に感じられる香りです。
香水の第一印象を決める部分で、フレッシュで軽やかな印象の香りが多く使われます。

代表的なのは、たとえば次のような香りです。

  • レモンやオレンジなどのシトラス
  • 青葉のようなグリーンノート
  • ローズマリーやミントなどのハーバルノート

お店で最初に「いい香り」と思うのは、このトップノートによることが多いでしょう。
けれども、香水の魅力は第一印象だけでは終わりません。
そのあと、香りの中心が少しずつ姿を見せてきます。

最初に立ち上がる香りであるトップノートについて、もう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事へどうぞ。
「トップノート(TOP NOTE):香水の匂い立ち その2」


ミドルノートとは? 香りの中心になる部分

ミドルノートとは、トップノートのあとに現れてくる、香水の中心となる香りです。
香りが少し落ち着いてきたころから感じられ、その香水らしさがもっともよく分かる部分でもあります。

この段階では、ローズ、ジャスミン、すずらんなどの花の香りや、スパイス、ハーブ、フルーティなど、その香水の個性を支える要素が現れてきます。

トップノートが“入口”だとすれば、ミドルノートは“本体”に近いものです。
香水の印象が軽やかで終わるのか、やわらかく広がるのか、あるいは深みを持って展開するのか。
その輪郭が見えてくるのは、このミドルノートの時間です。

香水の中心となる香り、ミドルノートの役割については、こちらで詳しくご紹介しています。
「ミドルノート(MIDDLE NOTE):香水の匂い立ち その3」


ラストノートとは? 最後に残る香り

ラストノートとは、ミドルノートのあとに残っていく、香水の最後の余韻です。
「残香」や「残り香」と呼ばれることもあります。

この段階では、揮発の遅い香料が中心になります。
たとえば、ムスク、ウッディノート、モスノート、アンバー、バルサムなどは、ラストノートを支える代表的な素材です。

香水は最初の印象だけで選ばれがちですが、長く肌の上にあるのはこのラストノートです。
そのため、最後にどんな香りが残るかは、香水の完成度や心地よさに大きく関わります。

最初は華やかでも、最後まで一緒にいたくなるとは限りません。
逆に、最初は控えめでも、時間が経つほど好きになる香りもあります。
香水のおもしろさは、こうした変化の中にあります。

最後まで残る香りであるラストノートについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ラストノート(LAST NOTE):香水の匂い立ち その4


トップ・ミドル・ラストノート をイメージしたグラデx-しょんの写真

トップ・ミドル・ラストノート は、切り替わるのではなく、重なりながら移ろっていく

トップノート、ミドルノート、ラストノートという言葉は便利ですが、実際には計ったようにはっきり切り替わるものではありません。

トップが少し残りながらミドルが現れ、ミドルの余韻の中からラストが静かに立ち上がる。
香水の香りは、そのように重なり合いながら移ろっていくものです。

だからこそ、香水はつけた直後の印象だけでなく、そのあとに現れる香りや最後に残る余韻まで含めて楽しむものだと言えます。

最初の数秒では分からなかった良さが、少し時間をおくことで見えてくることがあります。
それもまた、香水の大きな魅力です。


この変化を、実際の香りで体験してみる

トップノート、ミドルノート、ラストノートの違いは、言葉で知るだけでなく、実際に肌の上で試してみると、よりはっきり感じられます。
PARFUM SATORI のSATORIも、つけた瞬間の印象から、中心の表情、そして最後の余韻まで、時間の流れの中でお楽しみいただけます。

香りの変化を実際に体験してみたい方は、まずはこちらをご覧ください。
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実際に使われた方の声を見る

香りの印象は、人によって受け取り方が少しずつ異なります。
実際にお使いになった方の感想も、あわせて参考にしていただけます。

@cosme のレビューはこちら


実際に試してみたい方へ

香りの変化は、ムエットだけでなく、肌の上で時間を追ってみると、より立体的に感じられます。
実際にご試香になりたい方は、アトリエショップでも香りの移ろいをご体験いただけます。

ご来店をご希望の方は、こちらもご覧ください。
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