男性から花の香りがしてきたら?——香水とジェンダーの変化 男性から、ふと花の香りが漂ってきたら、どのように感じるでしょうか。 私なら、好ましく思います。何の花だろうと、少し近寄ってみたくなるかもしれません。 香水には男性用・女性用という区分がありますが、香りそのものに性別がある…
サロンドパルファンで見えた、日本の香水 の現在地 今年も新宿伊勢丹のサロンドパルファンが終わりました。 毎年この催事に立つたびに、香水そのものだけでなく、香りを取り巻く環境やお客様の選び方も、少しずつ変わってきていると感じます。 会場に置かれていた、大きな空調設備 今回…
香水は同じ香りを再現できるのか|茶壷香水「SATORI」20年の変遷 最初に、ある程度の結論 香水には「処方」があります。 料理でいえばレシピ、ものづくりでいえば設計図のようなものです。 では、その処方どおりに作れば、いつでもまったく同じ香りを再現できるのでしょうか。 答えは、必ずしもそう…
合歓(ねむ)の花はどんな香り?|その香りがあまり知られていない理由 そもそも私が合歓の花の香りに興味を持ったのは、恩師のひと言がきっかけだった。 「合歓の花は、日本人がとても好む香りだ」 そう聞いて、どんな香りなのだろう、実際に嗅いでみたいと思った。そして同時に、その香りを香水にしたいと…
金木犀はなぜ一斉に咲くのか|花と自然界の契約 前の日まで、街はまだ夏の匂いを残していた。それが、ある朝、窓を開けると金木犀が香っている。 家の近くで咲いたのだろうと思って出かけると、少し離れた道でも香っている。会社の近くでも、駅を降りた先でも香っている。 気づけば、…
くるみの香り はなぜ変るのか?──生と焙煎を比べてわかったこと 香りはなぜ変化するのか? ────山椒や桂の葉にも共通する「香りの変化」 私たちは普段、「 くるみの香り 」「サンショの香り」と、ごく自然に口にしています。 けれど、その香りは、本当に最初からそこにあるのでしょうか。 調…
眠る前の香り| Bed Fragrance (ベッドフレグランス)という楽しみ Bed Fragrance 。 台風が近づいて、雨風が強くなる夜があります。窓の外の音が気になって、少し不安になるような夜。 そんなとき私は、ベッドの中で音楽を小さく流し、本を開きます。 そして、ベッドに入る前に、IRI…
アトリエ の扉の向こうにあるもの|香りと人が出会う瞬間 アトリエ に立ち始めて、気づけば3年の月日が流れていた。 この3年間、たくさんのお客様に香りをご紹介してきた。 その中で何度も感じたことがある。 香りを選ぶという行為は、単に香水を買うことではないということだ。 人生の節…
夏に旅立ちたくなる香り、MOTHER ROAD この記事は2026/04/29に書かれている。 つい先日。と言っても2週間ほど前、最高気温が 40℃以上の日の名称が気象庁から発表された。というニュースを偶然にも、夕食、惰性のままにしていたテレビジョン。夕方のニュース番…
余薫|六本木の アトリエ に流れる静かな香りの時間 六本木の交差点から少し歩いた先に、その建物はある。会社ビルや駅の騒音を背にして、その建物の階段を二階へと上がる。扉を開けると、外の喧騒とは対照的な、静かな空間が広がっている。そこに私が働く アトリエ がある。 六本木の喧…
夏にまとう、 日本のお茶の香り |HYOUGEが似合う理由 夏にまとう、 日本のお茶の香り 。夏になると、軽い香りを選びたくなります。 暑さの中では、重たい香りよりも、風が抜けるような軽さや涼しさが心地よく感じられるからです。 ただ、「涼しさ」は、必ずしもシトラスだけではありませ…
苔の香り とは何か|森の表現の中での位置づけと役割 森の中の苔 苔の香り 、と聞いて、どのような印象を思い浮かべるでしょうか。 湿った土の気配。日陰の静けさ。音が吸い込まれるような空気。 これは、実際の森の中で私たちが感じる印象です。 香水においても、「森の香り」はこうし…