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侘助 -WABISUKE-
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夜明け前。ほのかに白む空から陽が昇り、障子を切り取るように光が差し込みます。東の窓を細く開けると、一条の光が流れ込み、やがて床の間に活けた一輪の椿の足元に届きました。壁には墨画。百舌鳥(もず)が静から動に移る一瞬の緊張感。闇の中で揺らめく蝋燭の灯りが朝に溶け込み、「暁(あかつき)の茶事」の終わりを告げます。 客たちが膝で滑る衣擦れの音が微かに、白足袋が静かに畳を踏みしめる。その音が次第に遠のき、静けさが部屋に満ちます。 紅い侘助椿はつつましやかにただ独り、自立しています。まるで、道が一人ひとりの前に続いていることを知っているかのように。
冷たい朝日が射すような、シャープなトップノート。静寂の中に咲く「侘助椿」は、薔薇に紫墨を合わせた深紅色(こきべにいろ)。ラストは、部屋に満ちた紫の香煙(こうえん)が、潔く消え去ります。
侘助椿は、15世紀の茶人「侘助」が好んだ椿で、茶席にしばしば活けられました。厳冬に花を半開させる姿が、茶人たちに侘びの精神を象徴するものとされました。倉敷に生まれた詩人、薄田泣菫(すすきだ きゅうきん)は著書「侘助椿」の中で「この花には捨てがたい侘がある」と語り、孤独な美しさを評価しています。
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