香水は、オードトワレ、オーデコロン等もまとめて、「香水類」「アルコリックパフュマリー」「ファインフレグランス」と呼びます。これら香水類を上手に使うため、楽しむために、知っておきたい知識としてまず「賦香率」があります。
香水類は、香料とアルコール(エタノール)と水で出来ています。一般には「香水」とひとくくりに呼ばれていますが、その割合によって、呼び方が変わります。また持続時間は、香りのタイプや季節によっても変わってきます。
香水類の中で最も濃度が高く、持続時間も長く、香りが強いので、身体につける時はポイントに少しづつつけましょう。
オー・ド・トワレの手軽さとパルファンの高級感を兼ね備えています。
香料濃度が低くなっていますので、身体へのつけ方も、ライン状に少し広くつけられます。「身だしなみの水」という意味があります。
最も軽く、薄いので、気軽に使えます。もとはドイツのケルン地方で作られた柑橘系の香りに由来し、「ケルンの水」という語源からこう呼ばれるようになりました。
香水は一つの成分でできているのではありません。たくさんの芳香成分から成り立っています。それぞれは異なる沸点をもち、揮発速度も異なります。したがって、一本の香水からは次々と違う匂いが上がってくるのです。
香水(類)をシュッと吹いた後、匂いはつけたてから時間の経過に伴って少しづつ変化していきます。これを「匂い立ち」と呼び、最初5分から30分くらいに立ちあがってくる匂いを「トップノート」、その次の3〜4時間くらいまでの匂いを「ミドルノート」、最後に残る香りを「ラストノート」と呼びます。
店頭で試したとき第一印象がよくても、買い求めて帰ってからつけたときに印象が違っていることもありがちです。その場で試した後、少し時間をおいて観察することが必要です。においは変化していくことを考慮して、時間をかけて選ぶことでお気に入りを見つけられます。