「昼は咲き夜(よる)は恋ひ寝(ぬ)る合歓木(ねぶ)の花君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ」紀女郎(きのいらつめ)万葉集
意味:『昼に咲いて、夜には恋しい想いを抱いて寝るという合歓(ねむ)の花を私だけに見させないで。
ほら、君もここに来て見なさいな。』
夏の夕方、淡いピンクのねむの花は、あまずっぱいにおいを漂わせながら静かに咲き、葉はやがて閉じて眠ります。
やわらかいシルク毛布に包まれる、幸せ感のある香り。自分を甘やかしたいときに…。
初めにふわっと匂う、甘酸っぱいライチと、かすかなジンジャー・シトラスが気分を明るくさせます。やがて、天然ブルガリアローズを中心にした優しいフローラルのミドルから、しだいに柔らかいパウダリーなラストノートへとうつろっていきます。