Parfum Satori

「花と香り」Best 20記事の最近のブログ記事

庭と植物 le JARDIN

140814庭.jpg

なぜ私は植物が好きなのだろう?


庭を作るのは時間がかかるものだ。
それは作り手にとって手間がかかるという意味ではなく、庭自体が成長する時間が必要ということで、それは植物が育つとか、馴染むとか、植物同士が折り合いをつけていくという意味が含まれる。

山も、森も。


一つの作品ができていくプロセスも、プロジェクトが実るのも、会社が成長していくのも、すべて庭を作るのと同じ。

時が必要だ。
少なくとも私はそう考える。

それだけ待てるかどうか、それは作り手の選ぶことだけれども。


140814リンゴ.jpg


植物の博愛主義的なところは、少しくらい食べられたっていい、というところだ。
葉の一枚や二枚、齧られたところでどうということはない。
種子を拡散するためには、むしろ魅力的な果実を提供し、積極的に食べさせることもある。

腕の端っこをかじられても平気という動物がいるだろうか?



110607モンシロチョウ.jpg

「悲しいかな、翼があると唯一知られている花は蝶であり、ほかの花々はすべて破壊者の前になすすべもなく立ちつくしているのです」(現代語で読む茶の本 岡倉天心著/黛敏郎訳 三笠書房)



鳥も動物も、簒奪者(さんだつしゃ)から逃げることができる、でも花は手折られるまま抗うすべを知らない。
だからといって蹂躙(じゅうりん)されてもいいの?


いいえ今日明日、得をすれば良いというあさましい考えではなく、長い植物時間によって、彼らはちゃんと理非と利害を測っているのだ。

それに、不当に食べ過ぎる輩(やから)に対しては、体に苦い物質を作り出し、遠くへ追いやることもできるし?


140731鳥思う.jpg

植物は何も言わない。

だから何も知らない、と思うのは間違いである。
あるひ繁みの陰でひそやかに語られた不実は、さやさやという風に乗って、いつしか周辺に知られているものなのだ。

それゆえ植物と共に生きるなら、できるだけフェアでなければ。


それが、長くいのちをつなぐ植物の知恵と理念。





☆パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。7月パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「ソネット」です。ジューシーなネクタリンピーチとオスマンサスの組み合わせで、幸せな気分に。






道草 side trip

10140419モミジヤマ.jpg

今日、たった今、この時間のこの角度の光。

明日の朝にもう一度ここに来ても、同じ像を瞳の奥に結ばない。

24時間のうちに木の枝は成長し、葉は開き、陽の高さも、私も変わっていて、過ぎ去ってしまったものには二度と会えず、今日は永遠に来ない。
それを知っているから全てが輝いている。

何も所有できない。
ただ瞬間の映像だけが積み重なり、ホログラムとなって記憶庫に保管される。

 

10140419ニリンソウ.jpg

小さいころから道草が好き。
花が好き、本が好き、「ナゼ?」が好き。

何百万枚の残像が今の私を作っている。

 

時が記憶を濾過(ろか)して、
むしろ濾紙に残った澱(おり)の模様が私を、

私を描いている。

 

 

 

ブログ最新記事に戻る➤ブログ「パルファンサトリの香り紀行」, 調香師が香りでつづるフォトエッセー  

➤パルファンサトリの香りをお送りします。 →今月のサンプル「さとり」

 

ヤマザクラ 山桜 Cerasus jamasakura

10140331ヤマザクラCerasus jamasakura .jpg

うわー、やっぱりヤマザクラは最高だわ~!

ごてごてしていなくて、その風情に気品がある。

 

とか言ってる私も、ヤマザクラの美しさをわかったのは大人になってから。

子供のころはやっぱりピンクの八重桜のフリフリが好きだったし、
ソメイヨシノが一斉に咲く様子にもウキウキしたものだけど。

 

背の高い木の上に、赤味のさした葉と一緒に白い花がパラパラと咲く。

 

 

10140331ヤマザクラCerasus jamasakura2.jpg

 

今日は風が強かったから。

ざわっといいながら枝が大きく揺れる。
背が高ければ、受ける風も大きい。

でも咲きたての花はまだ散らない。

 

 

 

ブログ最新記事に戻る➤ブログ「パルファンサトリの香り紀行」, 調香師が香りでつづるフォトエッセー

 

 

➤パルファンサトリの香りをお送りします。 →今月のサンプル「さとり」

➤おすすめ商品  淡く優しい日本の桜。 オードパルファン さくら  

サーシャのバラ ROSE (Sasha)

121110サーシャ2 .jpg

母と割烹で夕食後、同乗させてもらったタクシーから有楽町で落としてもらった。

駅の改札に向かうと、ガードに沿った通路に簡素なつくりの可愛いお店がならんでいる。
クリスマスっぽい雑貨、靴下のお店など、ぱあっと明るく楽しい雰囲気の小路である。


 

植物界の契約/kingdom Plantae

121002植物園母子森.jpg

 

植物界には厳格な契約があり、そのたゆまぬ履行によって秩序が保たれている。

 

日本人が几帳面な国民性を持ってきたのは、この「植物契約の中で育ったから」という考え方はどうだろう。

新宿御苑に通い始めてつくづく実感することは、植物たちは本当に生真面目だということだ。

マシュルームノート 菌類の香り mushroom

120820マシュルーム.jpg

キノコやカビといった、菌糸類の香りは懐かしく、後ろめたいような気分にさせる。

ここに苔や羊歯(しだ)も含めて、このにおいの思い出は、どことなく幼い秘密を含んでいる。


 

クチナシの白い花 ガーデニア Gardenia jasminoides Ellis

120625ガーデニア2カマキリ.jpg

ガーデニア、クチナシの香りがする。
初夏から夏にかけて、この季節に咲く木の花はいい匂いのものが多い。

花の香りに誘われてくる蝶を待ちかねているのだろうか、ほんの1センチくらいの赤ちゃんカマキリ。

 

タイサンボク 泰山木 Magnolia grandiflora L.

120620タイサンボク1.jpg

タイサンボクのまっしろなフードの中にはシャンデリアのような蕊が包まれている。
大きな肉厚の花びらは、たっぷりとしてボリューミー。

遠目には朴ノ木(ホオノキ)の花にも似ている。
でも、タイサンボクは純白で上品だし、もっとすっきりとした香りである。

タイサンボクは初夏にかけて長く咲き続ける、大好きな花のひとつ。

 

匂いのあるバラ① ブルームーン Rose [Blue Moon]

120526ブルームーン.jpg

ブルームーンは、1964年作出の割合に古いバラだ。
春と秋では花色が少し違う。

季節によって少しグレイがかった紫になる。
大きくてとてもいい匂いがする。

花の香りの記録について

 

111117ビワの花.jpg

私にとって、花はどれも魅力的だが、一般的にごくつまらないと思われるような花にも、素晴らしい香りが隠されていることがある。

 

こうした花の匂いについて書かれている本はとても少ない。

香料を採る植物でなければ、わざわざ香りをかいでそれを記録することはあまりされなかったのだろうと思う。

美しい景観の後ろには・・・雨の新宿御苑

110729雨の御苑.jpg

 

雨にけぶる新宿御苑。

牧野富太郎博士

110624植物知識.jpg

 

牧野富太郎博士は、たくさんの植物随筆を書いておられる。

散歩の効能  御苑散歩

110523森.jpg 

アトリエと新宿御苑は徒歩5分、散歩にちょうどよい距離にある。

びわの花の香 新宿御苑

| コメント(2)

  110106びわ2.jpg

新宿御苑には、りっぱな枇杷(びわ)の木が何本もあって、ちょうど花が香っていた。

沈丁花(ジンチョウゲ) ダフネ 

| コメント(2)

100212沈丁花1.jpg

花より先に、香りが届く。 沈丁花はそんな花だ。

ハニーサックル(忍冬・すいかずら・金銀花・Chevreferille

| コメント(2)

090515ハニーサックル.jpg 

この花が金銀花というのは、はじめ白い花がだんだん黄色になり、時間差で二色の花が並んで咲くと、金と銀のように見えるからだ。

都会のジャスミン

090424ジャスミン1.jpg 

こんなビル街の真ん中に、半分野生化したようなジャスミンが、今まさに咲き始めている。

ジベルニーの藤(ふじ)

090410ジベルニー藤.jpg


藤の見ごろは5月。そんな先入観があるせいか、いつも桜に気を取られているうちに、気がつくと藤も終わりごろだったりするから油断ができない。もう今からサーチしはじめなければ。


これはモネの庭、フランス・ジベルニーの藤。急に1日フリーになったので、思いついて半日の観光ツアーに申込み、バスに乗って行った時の写真である。


ごく若いころから、ジベルニーはあこがれの庭だった。モネは植物をこよなく愛し、「この庭を維持するために絵を描いて売った」のだという。そこがまたいい。

まえまえから太鼓橋にかかるジベルニーの藤を見たいと思っていたが、バスガイドさん(といってもすごいおばあちゃん)に、今はタイミングよく満開だと聞いて(しかもだみ声)期待感がいやがおうにも高まる。

お屋敷の中はパスして、前庭を見た後、いよいよ日本庭園へ。トンネルをくぐって出ると、左右対称の洋風庭園から、自然を映したような趣のある景色へ場面転換。水の流れや竹林が配されていて、どこを見ても枠で囲えばそのまま絵になってしまう。



090410モネの太鼓橋.jpg



お目当ての藤にたどり着き、圧倒的なボリュームに感動。花びらが大きく、密度も濃い。豊かで明るい藤の花は、いかにもヨーロッパ的。ひなびたところや枯れたわびさびの世界とは対極だな、と思いつつもその華やかさに心が弾む。

花に顔を近づけてクンクン嗅いでしまう。あれも、これも、みんな嗅ぎたい。橋の上を何回も行ったり来たり、降りて遠くから眺めてみたり。

要所要所には、監視員が立っていて、花を盗るのではと怪しまれ睨まれてしまう。そこで匂いを嗅ぎながら、メモをとりはじめるとにっこり笑ってくれた。



藤の匂いの骨格はハニーとグリーンとパウダリー。リラとミュゲとオレンジフラワーを合わせて蜜をたっぷり入れたようなと言ったら近いだろうか。紫と白は匂いが違う。

朝起きて庭の椅子に腰かけて、樹々に訪れる鳥や虫や風を眺めながら、陽が移ろい 影が池をのみ込むまで、一日中こんなところにいれたら最高に幸せだと思う。

でも、きれいなだけではなくて、そのバックヤードは本当に大変。表に見える所だけでなく、それを維持するための努力に思い至らなければ感動は浅いのである。



写真:GIVERNY  glycine


090410バス.jpg

 

ブログ最新記事に戻る➤ブログ「パルファンサトリの香り紀行」, 調香師が香りでつづるフォトエッセー

桃李もの言わざれど下自ら蹊を成す

090408シダレモモ.jpg 

きょうは、お花屋さんでシダレモモの鉢をもらったので、うれしくてしかたがない。

日本の桜は

090330半蔵門サクラ2.jpg

日本のさくらは、特別である。

パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

パルファンサトリのオススメ商品や関連ブログ記事などをご紹介いたします。

本店を移転いたしました!<br/>@六本木ショップ/アトリエ

本店を移転いたしました!
@六本木ショップ/アトリエ

「パルファンサトリは、本店を六本木に移転いたしました!
新しいショップ&アトリエでみなさまのご来店を心からお待ちしております☆

東京都港区六本木3-6-8-2F

Tel 03-5797-7241

オードパルファン<br />SATORI(さとり)

オードパルファン
SATORI(さとり)

同じ重さの黄金より価値のある、最高の沈香木・伽羅の香りを表現したパルファン サトリの代表作品です。

上質なくらしの色と香り<br/>紺白

上質なくらしの色と香り
紺白

光をふくんだリネンのように柔らかく癒されるこの香りは、男女を問わず、お着けいただくことができます。

ギフトに!お試しサイズ<BR/>10本レフィル

ギフトに!お試しサイズ
10本レフィル

ちょっとしたギフトに、10本レフィルA。パルファンサトリの香りを少しづつお試しいただけます。フルボトルをプレゼントする前に、二人で一緒に香りを選びましょう。3240円。

 「レフィル10」商品のご紹介     お買い物

フレグランスデザイン講座 <br/>パルファンサトリ

フレグランスデザイン講座 
パルファンサトリ

調香を学び、オリジナルの香りを作る講座です

カテゴリ

月別 アーカイブ