Parfum Satori

冬の花・植物の最近のブログ記事

サザンカ 山茶花 Camellia sasanqua

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夜道につづく常緑の生け垣は、暗い葉の海。

山茶花(さざんか)の花が、白い波頭のように次々と、ぼんやりと浮かんでいる。思い思いの、いくつもの表情で。かたくななつぼみ、横顔、または蕊(しべ)もあらわに。

足を止め、その頤(おとがい)に手をかけて、一輪の香りを吸う。闇の中でいっそう密やかに匂う、その香りはオリエンタルグリーン、ほろ苦さのあるお茶の香り。

ツバキの美しさに険(けん)があるとすれば、サザンカは野趣の残る花。
しどけなく散る姿は、若く潔癖な時にはわからない情味がある。

冬が来て、またひとつ、わたしは年を経る。






紫のスイートピー(ジャコウレンリソウ)sweetpea

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スイトピーはもはや春の花ではなくて冬の花なのか?
いつもの六本木のお花屋さんに花選びに行ったところ、11月だというのにもうスイトピーが入っていてびっくりした。

毎年、正月明けにスイトピーが並んでいるのをお花屋さんで見ると、気持ちが明るくなって、いっそう春が待ち遠しかったものであるが、年々、出てくるのが早くなっているようだ。

「早いですね、11月にもうスイトピー?」
「そう、まだ出始めたばっかりだからね」


思わず花に近づいて香りを吸う。
甘いはちみつの匂い。爽やかなグリーンハニーフローラル。
スイトピーは、スイートなピー、つまり甘い豆の花である。
和名は麝香豌豆(じゃこうえんどう)で、これもいい匂いのエンドウマメのと言う意味。

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紫のスイートピーに合わせて、紫のマツムシソウ(スカビオザ)も少しもらう。

葉ものはなんかあるかな・・・。春の花に合わせるには枝ものではごつすぎるし・・・。

「この葉っぱはなんですか?」
「素馨(そけい)だよ。黄色い花が咲くよ」
葉が大ぶりだ。黄素馨(きそけい)のことのよう。

素馨(そけい)はジャスミンの漢名で、本来白いジャスミン(Jasminum grandiflorum)と聞いている。その語源は中国の7世紀、南漢王にその名を持つ美しい侍女がいたという。



帰り道の戸外はいよいよと寒く、戻ってきて部屋の温みにほっとする。ガラスの花瓶に活けてビューローの上に置けば、花もみるみる開いてしまう。
活け花というほどではないが、アトリエにはずっと和花を飾っていたから、こんな洋花も、雰囲気が変わって新鮮。



11月はあっという間に過ぎてしまって、きっと今年もあっという間に終わり、正月も過ぎて来年の春もあっという間に来てしまう・・・に違いない。



一足飛びに春が来ないかな、と心待ちにしているのである。





サンザシ(山査子)Crataegus cuneata

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通勤途中のエキナカの、いつもの週代わり露店ではお花屋さんの出店が始まったばかり。朝、店員さんが忙しそうに花をバケツに入れて並べている。

屋台の花はユリやトルコキキョウなど、ごく普通の花が飾ってあって、あまり興(きょう)をそそられなかったのだが、バックヤードには、まだ届いたばかりの荷解き前の束が無造作に置いてある。その包みのてっぺんから、ちらりと赤い実がのぞいていた。

『いいなあ、あれ。よさそうな気がする・・・』興味深々(きょうみしんしん)。



「お店、これからですか?」
と聞くと、若いスタッフさんが
「いえ、もう大丈夫ですよ、売っています!」

「後ろの包みは何かしら?あの赤い実の。鈴薔薇(スズバラ)?」
「あ、これはサンザシ(山査子)の実ですよ」

そういって、包みを解いて見せてくれた。サンザシはバラ科の植物であるので薔薇の実に似ているのもうなずける。

わあ、なんか晩秋にふさわしい感じ。。。
「これ、とても気に入ったけど、まだ水揚げ前でしょう?買えます?」
「あ、いいですよ、ありがとうございます!」

ということで商談成立、サンザシの枝を持っていそいそとアトリエに赴(おもむ)く。

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少し水揚げをした後、水の中で枝もとを切って、白い花器にざっと放り込む。アトリエの白い壁の前に置くととても映(は)える。思った通りでとてもウレシイ。

枯れた枝に赤い実がポツリポツリとついた姿が、冬木立を思わせていかにも寒そうである。寒いのは嫌いであるが、暖かい部屋にいて、寒い郊外の落葉樹林を歩く自分を思い描くのはとても贅沢な気分だ。



サンザシ(山査子)、西洋サンザシは英名をホーソン(Hawthorn)、ドイツ語ではハーゲドルン(Hagedorn)とも言う。棘(とげ)のあるサンザシの生垣は害獣を守るために畑の周りに廻(めぐ)らされた。語源のHagは茨(いばら)の藪(やぶ)という意味だそうである。

また、サンザシは民間療法における優(すぐ)れた薬草である。薬草に神話がつきものなように、サンザシにも魔法や神秘がつきまとう。

アーサー王伝説(かケルトの神話)に出てくる魔術師マーリン(メルリン)は、美しい少女ニニブ(ニニアネ)にぞっこんになり我がものにしようとするが、逆に少女の呪縛によりサンザシの木の下に封印される。ミイラ取りがミイラ。


かと思えば、サンザシの木の下には純愛があるようにも思える。
『しかしいまどき本当の純愛なんてあるのだろうか?物語の中にだけ生息するのかもしれない。』
大人になって世間ずれするのは寂しいものとひとりごちる。

などなど、一本のサンザシの枝を眺めては妄想(もうそう)を広げるのであった。


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枯れたように見えた枝に新芽が出て、ちっちゃい葉が開けば春を想う。サンザシの木の下で見上げれば、天蓋(てんがい)は雲のように、5月の白い花で覆われるだろう。牧歌的ロマンにあふれる樹木。


サンザシ,山査子,山樝子,学名, Crataegus cuneata,ホーソン,





エレベーター、そして残り香 Sillage

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夜、住まいについてエレベーターに乗ると、ほのかに香水の残り香が漂っていた。

男性用だ。今風だけど安っぽくない。温かみのある、乾いたウッディバルサムが残っている。もう消えてしまったトップは、多分シャープなハーバルとマリン。

「どんな人がつけていただろう?」と想像してみる。


まずは私にとって最も好ましいと思われる男性像を次々とイメージしてみる。横顔はこんな感じ、声はあんな感じ。そして、私がその人に恋をしたと仮定すると、今ここで包まれている香りは、とってもいい匂いのような気がする。


しかしふと、「もし、がっかりするような人がつけていたら・・・。」

と、映像を思い浮かべる前に目的階に到着した。残念な気分になる前に降りられてよかった。


ほんの10秒に満たない短い時間に、香りの向こうに何人ものシルエットに会ったような気がする。香りそのものの善し悪しとは別に、誰がつけているかってことも重要。




シア(ヤ)ージュというのは、もともと船の航跡(こうせき)に由来する。そこから、過ぎ去った後にたなびく香りのことをさす。だから、エレベーターの香りは、「たなびく」というよりもむしろ、「ただよう」。

イメージとしては浮木と言ったほうがしっくりしそうだ。



洋と和の水仙考,スイセン,Narcissus

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スイセンの学名、ナルシス。

自己愛の強い人をナルシストと言い、その言葉のもとが、ギリシャ神話のナルシスとエコーの物語から来ているということは、よく知られた話である。

ほら、自分の姿に見惚れて動けなくなる美少年である。


子供の頃に読んだギリシャ神話の挿絵では、ナルシス美少年はたいてい半裸で、その舞台は寒いというシチュエーションではない。
ミニの袖なし衣装はキトンとかキトニスコスと呼ぶらしく、白い布を被って紐でくくっただけ。。

緩(ゆる)い。
この花でこの気候でこの物語。
厳しさを感じさせる要素が少ないのも確か。

ラッパスイセンは、真ん中の副花冠と呼ばれる部分が大きく華やかであるし、咲く時期も暖かい春になってから。
フワフワした気分が楽しい、好きな花ではある。



そしてスイセンはもともと、地中海沿岸が原産地の植物である。

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日本に渡来したのはさほど古くないらしい。

桃山時代からとか、それよりも古い平安末期にもその花の絵がある、という説もあるようだけれども、少なくとも万葉集にはこの花を詠んだものがない。


江戸末期に書かれた「古今要覧稿(事典のようなもの)」によれば、
水仙は「厳寒に花を開き、香りも梅にをとらず...」
と始まり、愛(め)でるべきなのに古歌に詠まれていないのを惜しむと書いてある。

別名を「雪中花」という。
寒風に耐え、あるいは雪の中に凛として咲く姿は健気そのもの。

侘(わ)び、寂(さ)びに適(かな)い、茶室にも活けられ、
清廉(せいれん)という言葉にもそぐう、いかにも日本人が好みそうな風情の花である。


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ヨーロッパからはるばる大陸を横断してくる間に、だんだんと慎ましく姿を変えて、寒さにも適応するようになったのだろうか。

球根がどのようにして海を渡ったのかは知らないが、塩水にも強く、海岸に多く群生するというので、最後はぷかぷかと漂着したのかもしれない。(想像)




花の香りは種類によっても違うけれども、少し甘いフルーティに強いハニーグリーンとインドールのアニマル。

1輪2輪ならしらず、たくさんの水仙と一緒にいるのは、冷たい乾いた戸外でなければ辛いかもしれない。


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「ナルコシス(narcosis)」、麻痺というのはナルシスと語源を一つにするという。
漢字も成り立ちを探ると面白いが、英語もまた由来が繋がって「へえ」と思う。

全草に毒(アルカロイド)を含む。





カワセミと梅の花 翡翠 Alcedo atthis

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カワセミ(翡翠)を初撮影!

先週、アトリエまでの通勤を、新宿御苑を通るコースを選んでみた。
寒いせいか、ほとんど人に会わない。

「今日は日本庭園を通って、母と子の森を抜け、もし時間があったら温室もまわってみようかな...。」


そう思って日本庭園の池のほとりを歩いていると、対岸の木の間に、キラキラっと青いものが光って通り過ぎた。

数年前にも一瞬、池のそばを通る青いものを見たことがある。
冬だったので、アオスジタテハのはずもなく、そのときは、「幻かも?」と目をゴシゴシこすった(あくまで比ゆ的表現で)のである。

その話を知人にすると、新宿御苑にもカワセミがいるらしいということを教えられた。
それっきり目撃することはなかったので、忘れていたのだが。。。



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そしてこの日、早朝の新宿御苑で久しぶりに目撃したのである。

もしやと思い、橋の上でしばらく立ち止まって待っていると、しばらくして左から右へ、やはりカワセミらしきものが飛んでいく。
羽が朝日にきらめいて、碧にも青にも見える。


「間違いない!」

残念ながら望遠レンズは持ってきていなかったので、めいっぱいズームにして
「これはとにかく撮るだけ撮ってあとで拡大してみよう」

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撮りながら、松葉の透けているところへ移動して、かつ、ちょっとづつ近づいていくと、気配を感じたのか今度は右から左へ飛び立った。

こういうときはたいてい、慌てて撮りそびれてしまうものだけど、
飛んでいるあたりをやたらと撮ってみたら、なんとか1枚だけまともに写ってて嬉しい!

くちばしが黒いので、これは雄じゃないかしら。
お腹がオレンジで、とってもキレイ。

酉(とり)年のお正月に、とっても縁起がいい感じである。








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まだ1月4日だというのに、紅梅が1輪、2輪ほころんでいる。
正月は思いのほか暖かかったから、早く咲いたのだろう。

これもまた、さい先のいいことである。

甘酸っぱい香りを胸いっぱいに吸うと、心がきれいになるような気分。



River Kingfisher





体験講座 「香水ソムリエ®」のためのコラージュ講座 1月14日(土)

まだ若干名お席があります。

コサギ Little Egret

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冬の朝に新宿御苑を歩いていると、寒さに自然と足早になる。
それでも視界の隅に、ちらと異な物を感じることがある。

雑木林で立ち止まって見つけたもの。


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池の対岸の木の上に、小さなサギ、コサギが蹲(うずくま)っていた。
コサギといってもそれなりに大きい。

都心ではなかなか大きな鳥を見ることは稀なので、今日は特別ついているような気がして、「おお!と」心が弾む。



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池の端を巡ってみる。

コサギは長くじっとしていたのだが、私が場所を移動しながら写真を撮っていると、視線を感じたのか枝を歩き始めた。



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「飛ぶ!」
と思って、動画モードにしようと思った時はもう飛んでいた。

相変わらず自分のトロイことよ。




パルファン サトリ フレグランス スクール
パンフレット・資料をお送りいたします。ご希望の方はお
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紅葉(もみじ)の庭 garden of Colored

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こんなに綺麗な紅葉を見ていると、着物の柄にしたいと言う気持ちがよくわかる。

凍える季節を前にして、一瞬燃え上がる樹木たち。


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大正から平成にかけて活躍した作家の宇野千代さんは、着物のデザイナーでもあった。

生涯に11件の家を建てる。
ある庭には紅葉(もみじ)だけを一面に植えたという。

春はいっせいに芽吹き、夏は涼やかな緑の木陰、秋には赤ひといろに染まり、冬は葉を落とした裸の林に雪が降る。

とてもドラマチックな景色が思い浮かぶ。

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毛羽立ったカシミアのコートに、優しくブラシをかけるような、草木の癒し。

毎日、ストレスの中にいて、体が帯電する気分。

森の中に入ると、頭のてっぺんから穏やかに放電していくみたい。


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アメジストセージ Salvia leucantha

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アメジストセージ、メキシカンブッシュセージとも言う。
紫のガクはビロードのような和毛(にこげ)で覆われて暖かそう。

この間のビワの花といい、秋冬もののセーターを着ているようである。

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この姿を見るといつもなんとなく、
紫のセーターを着たイモ虫を思い出してしまう。
私は芋虫は嫌いではないから、これは否定的な意見ではない。

一方にだけ出ている花穂が足のように見えるんだよね。

でも紫だし、せめて蝦蛄(しゃこ)に似ていると言った方が一般的にはよかっただろうか。


シソ科。


皇帝ダリア Dahlia imperialis

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皇帝ダリア。背がとっても高い。

いつもこの花を目にするのは、よく晴れた風の冷たい朝なので、晩秋というよりも冬の初めの花のイメージがある。
堂々とした姿のわりに、花は可愛らしいピンク色。



「ダリア」といえば、小学校の実習だ。
理科室の裏の畑にイモ(球根?)を植えて育てたのを覚えている。
芽の出る方のイモの端を上に浅く植えないとよく育たない。

その頃の印象で、ダリアは赤い一重の大雑把な花、と思っていた。


しかし最近では華やかな形や珍しい色など、オリエンタルムードのある品種も出てきて心惹かれる。



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初めてみたのは2011年12月。
上下の写真はそのときの皇帝ダリア。


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5年前も大きくてびっくりしたものだけど、、、、
今と比べるとずっと華奢な感じ。

ダリアというものは、冬は枯れてしまうのでイモを掘りあげるものと思っていたのだが、ここ新宿御苑ではずっと地植えのまま大きく育ったみたい。

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こっちは今年の皇帝ダリア。
5年の間にずいぶん立派に育ったと思う。
右下の赤い服の人を見たらその大きさがわかる。

これが草花とは思えず、見た目はちょっとした樹木だ。


ダリアは短日植物で、つまり菊と同じ日照時間が短くなってから花の準備をする。
必要な暗い時間の長さは、品種ごとに違い、それにより咲く時期が異なるらしい。
たぶん。


子供の頃のダリアは夏から秋に咲いたが、皇帝ダリアは遅く、秋から冬の花なのである。




もみじ 紅葉 autumn color

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紅葉するためには、冷たさに触れなければならない。

葉の生命の終わりは、試練によって彩られる。



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水に映る影の方がより鮮やかで、
真実は光の中で色褪せる。


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赤と緑、補色がさえざえと見えるのは、芯となる黒い幹があるから。



色に匂いがあるのだろうか?
紅い香りは熱く、
碧の香りは冷たい。

黒い香りは、重いのだ。


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心は冷えて澄み渡り、目に映るものは彩度を増す。

寒さを増すほどに静になる。
分子は止まる。

冷たい香りは固い香り。


枇杷の花,ビワ Eriobotrya japonica

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新宿御苑の温室近く、芝生の中に一本のビワの木がある。
きまぐれに道を外れて歩きながら、そのビワの木に向かっていくと、ふんわりと甘い香りが漂ってくる。

そうか、もう花が咲いているのだな。


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ビワの花は毛布にくるまれて、寒気の中そっと顔をだす。
こんな寒さに向かって咲くっていうのはどういう理由なのだろう。

他の花が咲き終わって、競争相手が少なくなったから?
遅咲き、という本来の語源とは違うけれども、遅く咲くというメリットもあるに違いない。



香りはバニラに例えた方がわかりやすいかもしれないが、
ふんわりと粉っぽく、しかし鼻の奥が収斂(しゅうれん)するような香りは、ヘリオトロピン(heliotropine)とかアニシルアセテート(anisyl acetate)とか思い起こさせる。

というか、ヘリオトロピンやアニシルアセテートをかぐとビワの花も思い出す、という構図かな。


毎年、ビワの花の甘い香りをかぐのはなぜかよく晴れた日。
暖かそうな蕾の塊りの印象と相まって、「小春日和(こはるびより)」という言葉が合う花である。




2014年のビワの記事


2011年のビワの記事


シークワーサー ヒラミレモン Citrus depressa

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帰り道の改札を出たホールで、期間限定の有機野菜の出店があった。

横目で通り過ぎようとして、小さなカボスのようなものが山積みになっており、シークワーサーという名札が目に入った。

3週間ほど前、同じ場所で青い有機レモンと水晶文旦を買ったのだが、同じところからまた出ているようだ。


沖縄特産として、シークワーサーはジュースなどでよく見かける名前であるが、本体を見るのは初めて。
小さな3センチほどの柑橘で、見た目はスダチによく似ている。
調べて見ると、柑橘の分類では、やはりカボス、スダチの仲間であると書いてある。


どうやって食するのかを尋ねたところ、二つに切って炭酸に入れて飲んだりするというので、5つばかり買い求めてみる。

家に帰り、切ってみると香りは青いみかんのようである。
種子が多い。

シークワーサーは酸っぱいという先入観があったが、食べてみるとさほど酸味も強くないのは完熟しているからなのだろうか?

冷たい炭酸にぎゅっと絞って飲むと爽やかなお味。
沖縄では泡盛に入れたりするようで、ガン抑制物質が抱負に含まれると言う。


日本は本当にたくさんの柑橘がある。
それだけ、日本に住む人は柑橘類の香りのコンシャス(感度)も高い。
いろいろな柑橘の香りをかぎわけることができ、使い分ける事もできる。


香水も、シトラス系のバリエーションに人気があるのもうなずける話しである。








金柑(きんかん)Fortunella Kumquat

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まるまると太って、立派な金柑(キンカン)。

昔から、庭木としてよく見ることはあった。
それに、もいで皮ごと(または皮のみ)食べられることも知っていた。
知っていたが、なんとなく敬遠して、今まで生で食べたことがなかったのだが。

小さいころから生のキンカンを食べていた人によると、
「金柑の皮の香りは、他の柑橘とは違う」
と聞いたので、調べたところ特徴的な香りはゲラニルアセテートと書かれている。

たまたま年末に近くのデパ地下で、とても大きな金柑を見つけたので買って食べてみた。

皮は柔らかくて食べやすく、とても甘い。
マーマレードから苦(にが)みを無くした味、というのだろうか。

香りはレモンのようなフレッシュな酸味はなく、むしろ柔らかく、みかんに近いが、もう少し繊細な感じ。

想像していたよりもずっと食べやすい。

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昨年の「パルファンサトリ フレグランスデザインコンテスト」のお題は「柑橘(かんきつ)」。

おりしもクリスマスにグランプリの発表をしたところだったので、
居合わせた生徒やスタッフのみんなにも、
「キンカンを食べて、他の柑橘(かんきつ)と、どこがどう違うか比べてみてね」
と勧めてみた。


昔から好きで食べている、という人によれば、
「庭のキンカンはもっとすっぱくて、これはとっても甘い。立派すぎて、ちがう~。」

ということなので、果物屋さんに並べられるよう、手をかけて美味しく育てたのだろう。
九州鹿児島の完熟金柑、入来(いりき)のものと書いてある。


柑橘王国日本の、和柑橘。
多品種の柑橘類を味わえるのは楽しい。

(もとは)中国の原産ではあるけれど、最初の学名は、Citrus japonicaと言われたものだもの。



次はどこかで、庭のすっぱい金柑も食べてみたい。









もみじ山 Momiji-yama

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12月も後半に入って、1ヶ月ぶりの新宿御苑。

もみじ山は最後の紅葉(こうよう)が青空にひときわ映えている。

今年は暖かかったから、色づかないうちに葉が落ちてしまうのではと思ったけれど、この強い冷え込みで鮮やかな紅色に。


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こちらは、黄金色。
なにもかもが、キラキラと光っている朝。

何かが生まれてきで、もやもやと形になりそうなのに

それは、一ふきの風で霧散して、あとかたもなくなくなってしまうもの。



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これから木枯らしが葉を奪いさり、雪の日には裸になった梢(こずえ)が凍る。


それでも、根がある限り、いのちは続く。

厚い樹皮の下では、新しい息吹が春を待ちかねているのだ。








☆年末年始のお休みについて
12月26日(土)から1月5日(火)まで、休業とさせて頂きます。

スカビオサ(西洋松虫草)Scabiosa japonica  

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青い青い海の底に、潮流が襞(ひだ)となって、たゆとう中心に沈んだ古い神殿の、丸い翡翠色(ひすいいろ)のドームがいくつも固まり、その周りにはカリアティード(女像柱)が並んで天を支えている、頭上にピンクの飾り支柱が伸びをして。



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スカビオサ、セイヨウマツムシソウ。

お祝いに頂いた花束、色がとてもきれい。


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淡い色のヒヤシンス、同系色のラナンキュラス、マットな質感のフランネルフラワー、大人っぽい臙脂色のカラー。
私のイメージで組んでくださった。

ヒヤシンスのハニーっぽい青い香りが、春を待ち遠しく思わせてくれる。




仏手柑 ブッシュカン Citrus medica var. sarcodactylus

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これは、仏手柑(ブッシュカン、ブシュカン)という。蜜柑の仲間。

実の先が分かれ、細長い指のようだ。
仏さまが手を合わせたような形から名前がついたとされる。

実の食用になる部分はほとんどないので、果皮を利用して砂糖漬けのお菓子にしたり、観賞用としても活けたりする。


九州や四国の一部で栽培されている珍しい柑橘。
実物をみたことが無かったので思いついて取り寄せてみた。
先が少し傷みはじめている。
今年は暖かかったりして、どうしてもカビが生え易いのだそうだ。
育てるのにデリケートな柑橘。

柑橘特有の香りが強く、レモンよりレモンらしい香りで、グリーン感があり、しかしレモングラスのような土臭さが無く、より透明である。












ヤツデ、八つ手、Fatsia japonica

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ヤツデって、あの、葉っぱが、天狗のもっているようなやつ。
これ、ツボミなのだけど、まるでシャクヤク(芍薬)のツボミのようだ。


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しかし、これが見事な変貌を遂げる。
いや、シャクヤクの様に派手な花にはならないので、みごとと言えるのかどうか分からないが・・・。

この段階だと、シャクナゲのツボミのよう。



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このあたりになると、花のつぼみというよりなんだか野菜っぽくなってきた。



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ようやく、ヤツデの花らしい姿に!
さらにちいさな花が集まって、この、ピンポン玉のような鞠になっているのだ。

なんとなく、家の裏庭に植えてあるような印象で、地味な陰樹だけれど、花も咲けば実もなるのだなあ・・・。

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ひとつづつが咲くと、こんなにかわいらしい!
あの、最初のツボミからは想像もできない変化というか、成長ぶりだ。


八つの手、ヤツデというが、葉は必ず7枚か9枚で奇数に割れている。


冬には花が少ないから、暖かい日には蜂も盛んに飛んでくる。
キレイな花がたくさん咲く春に目立つってことは、競争率が高くて難しいけどね!


地味な花でいいから、年老いても咲いていたいものである。





堆肥 Compost 

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堆肥、その生きている土。

呼吸する土。

冷たい朝に、もくもくと湯気を立てて、ふかふかの土がやってくる。
トラックで運ばれて、小さな山がいくつもできている。

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荷台から降ろしたての土は、中に含まれる水蒸気が湯気となって上がっている。
少し落ち着いた土の山も、スコップで猫車に積み替えるたび、再び吐く息が白い。

この時期の新宿御苑では、こうしたすばらしい堆肥の山を見ることができる。

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こうして猫車に積まれた堆肥は、林の中、樹の根元などにおろされ、
スコップで平らにならされて広く敷き詰められていく。

職員の方が大勢で一生懸命作業している姿をみていると、なんだか春が待ち遠しくてわくわくしてくる。




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一握りの堆肥の中には、ものすごい数の微生物がいるそうだ。
これが植物残渣を食べたり、微生物どうしが食べられたりしながら、分解するときに熱を出す。
60度位まで上がり下がりの温度変化の中で、様々な菌相ができ異なる成分が分解されていく。

近づいても嫌な臭いではない。
少し焦げたような、樹皮のような、乾いた、スモーキーアーシーなにおい。
たぶん、においは堆肥の素材によっても異なるのだろう。



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堆肥と腐葉土、私にはいまひとつその区別がはっきりしないのだけれど。

腐葉土は、その名の通り原料が落ち葉をつかったもの。
私も昔、庭の落ち葉でつくったことがあるが、なかなかうまく腐食してくれなかった。
ただほっておけばいいというものではなく手がかかる。

堆肥はもっと素材がいろいろで、落ち葉の他、木や枝、樹皮などをカットしたものや、牛糞や鶏糞などの動物由来の素材を使ったものもある。

自然に任せるのではなく、人の手によって醗酵を促進させる。


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ここでは一年を通じて、多くの樹木を伐採したり剪定している。
これはみたところ、原料は、そうした剪定した木や小枝などをチップ化したもののようだから、やっぱり腐葉土ではなく堆肥なのかな。

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さあまた、トラックが出かけていく。
ご馳走をとりに。



つぐみと梅 Turdus eunomus

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梅林に訪れているのはツグミ。
冬に渡ってくる小さな鳥だ。

初めて名前を知ったのは中学生の頃読んだ小説、アガサクリスティーの「24羽の黒ツグミ」。
「クリスマスプディングの冒険」という短編集の中に入っている。

「昔はツグミを捕って食べた」というような話もどこかで聞いたこともあるし、名前をなんとなくは知っていたのだが、あらためてこの鳥をツグミと認識して調べた。

少し大きいスズメのようにも見える。


寒い土地から暖かい土地へ、あるいは暑いは場所から涼しいところを求めて、渡り鳥は長い距離を旅する。

近所で、エサをついばんで一生を終える鳥もいるのに、
あえて厳しい旅に向かわせるものは何なのだろう。

命じられたわけでもないだろうに、
「なぜ渡りをするのか、しなければならないのか?」
ツグミの体は知っている。


この梅林のつぼみはまだ固い。


つぐみ 鶫 学名 Turdus eunomus



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始まりはせつない甘さが妖艶にも香りますが、天然ローズを中心としたフローラルから、徐々に石鹸のような清潔な香りになっていきます。女性の2面性を持つミステリアスな香り。



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内藤とうがらし Naito-chile pepper

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これはただのトウガラシではない、内藤唐辛子というのだそうだ。
つやっとしてとてもきれい。

新宿御苑には、当時からある玉藻池(たまもいけ)という日本庭園など見所があるが、まさか唐辛子にまで内藤家の名前がついているとは思わなかった。

この一帯と新宿御苑は、江戸時代には遠藩主・内藤家の下屋敷(しもやしき)だったところ。

甲州街道沿いのこのあたりの地名は、いまでこそ新宿1丁目とかになっているが、以前は内藤新宿と呼ばれていた。


トウガラシは16世紀にポルトガルから渡来してから、ここ内藤家の敷地でも盛んに栽培され、全国に広まったそうである。

一度は内藤唐辛子という品種は途絶えたのだが、復活のため研究栽培が試みられているようだ。


下は1月末、ひと月がたち、すっかり干からびてしまったトウガラシ。

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私はトウガラシ全般を「鷹の爪(たかのつめ)」と言うのだと思っていたが、これは品種の名前らしい。

昔はホカロンなどなかったので、冬は乾燥した鷹の爪(トウガラシ)を真綿(まわた)に巻いて、腰に入れてもらったりした。
学校に行くとき、つま先が冷たくなるので、靴に入れたこともある。

今は何事も便利になったものである。




蝋梅(ろうばい)Chimonanthus praecox

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梅の香りよりももっと甘い、ロウバイ(蝋梅)の花の香り。
真冬の寒いさなかにも、しっかりと花を咲かせている。

花が一重で中心が赤い、これはロウバイ。
蠟のようにつやのある半透明の花びらは、乾燥した冬の北風に負けない。


梅はバラ科で、蝋梅はロウバイ科。名前に梅とついているけれども、植物学的には梅の仲間ではない。

香りも姿も、ロウバイのほうが庶民的だと思うが、この一番寒い時期に、戸外で強く匂ってくると励まされる。

匂いは重めのフルーティ・フローラル。
パイナップルの中心の、蜜の部分を煮詰めたような甘ずっぱい香りというか。
ベンジルアセテート、というと風情がないけれども・・・。


下は八重のソシンロウバイ(素心蝋梅)、中国から渡来のもの。
年頭にふさわしい、素心(そしん)に眺める花。

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毎年毎年、繰り返しやってくる厳しい冬。
でもそれは春の準備期間。

花も繰り返し咲いている、それは季節の巡り合い。

去年とは違う私が出逢う、今年の蝋梅の花。


サルノコシカケ Polypore

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サルノコシカケらしい。

らしい、というのは、サルノコシカケという種類のキノコはないらしく、とりあえずこの名前の科でくくっている、ということのようだ。

20センチくらいはありそうな大きなキノコ。
ポクっとした木質な感じで、まさに腰掛けられそうだ。

サルノコシカケは、普通のキノコの様に、一晩で消えてしまったりせず、ずっとがんばり続け、寄生主である木を朽ちさせ、どんどん侵していくそうだ。

森の奥では胞子による戦いが、ひっそりと行われているのだろう。




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朝、最高級のコットンシャツに袖を通す。清々しい高揚感をまとい、呼吸を整えるひととき。

夜、バスタイムのあとに、さっぱりとした気分で清潔なリネンに包まれて眠るやすらぎ。

シンプルで上質な日本の暮らしになじんできた色の組み合わせ、「紺と白」をイメージモチーフとしました。フルーティとアルデハイドの意外な組み合わせが、これまでにない斬新な印象を残します。

光をふくんだリネンのように柔らかく癒されるこの香りは、男女を問わず、お着け頂けます。

 

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パルファンサトリの英語フランス語ホームページが新しくなりました!

ヒヨドリ,Hypsipetes amaurotis,鵯,

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ヒーヨ、ヒーヨと鳴く鳥、ヒヨドリ。

冬になると鳥の姿に関心が行くのは、花が少なくなり、木も葉を落とすため見つけやすいのかと思う。

ヒヨドリは秋深くなると、北から南へ、山から里へやってくると云うが、渡りをしないでそのまま居続けるものも多いらしい。

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夏は虫も食べるが、冬に果実をよく食べる。
サザンカの蜜を吸ったりするそうだ。

しかし同じ名前を持つ植物、「ヒヨドリジョウゴ」の赤い実は不味いのか食べない。

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ヒヨドリの巣は木の上に作られるのだと思っていたけれど。
ほらの中を覗いている。

デートのお誘いだったりして♡

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いつの間にか2羽になっているけれど、仲がよさそうにも見えず。
そっぽを向いたまま。

さしずめ、「ちぇ、むくれやがって、返事もしない。。。」とでも思っているのだろうか。








巨大レモン Citrus Limon Burm.f.Ponderosa

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巨大レモンといっても、比較するものがなければわかりにくいけれども。
なんたって、15センチはあると思う。

グレープフルーツみたい。


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Citrus Limon Burm.f.cv.Ponderosa
栽培品種だそうだ。

カタカナの「レモン」ではなく、「檸檬」のある庭に憧れている。



'Mignon'Johann Wolfgang von Goethe

君知るや南の国
レモンの木は花咲き くらき林の中に
こがね色したる柑子は枝もたわわに実り
青き晴れたる空より しづやかに風吹き
ミルテの木はしづかに ラウレルの木は高く
雲にそびえて立てる国や 彼方へ
君とともに ゆかまし

(森鴎外 )


クチナシの黄色い実 ガーデニア Gardenia jasminoides Ellis

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これはまた立派なクチナシの実、オレンジ色。

クチナシの実からは染料がとれる。
繊維を染めるだけでなく、食品にも使う天然の着色料。

昔々、お正月のきんとんを黄色に染めるのに母が使っていたのをあいまいに記憶している。
私はやったことはないけれども。。。

子供の頃は、食と季節感や歳時記を、キッチン(昔は台所と言ったものだ)で自然と学んだものである。
世の中の「おかあさん」が普通にやってきた教育ってたいしたものだと思う。

日本の心を育んだのは、「おかあさん」でしょう。


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漢方にも使う。日本薬局方にも収録されている生薬である。


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6月に咲く、白い一重のクチナシ(梔子)の花。
小ぶりで清楚だが、立派な実をつける。

花の中心にぐったりと横たわる六本の線は、役目を終えた雄しべ。




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八重は華やかでゆったりと美しい。
ガーデニアと呼んだほうが似合う、洋風な花のイメージだ。

けれど、雄しべは花びらに変化してしまったのだろうか、はたまた園芸品種の故(ゆえ)なのか、結実はしない。


香りを学び初めた頃は、ガーデニアの匂いって、ジャスミンにオブラートの匂いを混ぜたような香りだと覚えた。

いまどきオブラートの匂いなんてわかるかなあ。

冬の赤い実、ヒヨドリジョウゴ,鵯上戸,Solanum lyratum

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ヒヨドリジョウゴ、ナス科のつる性植物。

こんな風に冬枯れの木立を歩いていて、思いがけずかわいい果実を見つけるとうれしくなる。

ぱっと目を引くため、赤い実は冬に多いのかな?と思ってしまう。
でもよく考えるとイチゴやさくらんぼ、トマトなど、赤い実は一年を通じてなっているものだ。

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夏の終わりには、緑の葉陰にうつむいた白い花が咲く。

やっぱり、他に目を引く花などが少ないからだろう。
花の少ない時期であれば、地味な植物にも注目が集まると言うものか。


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赤く熟れた果実はいかにも美味しそうなのに、ジャガイモの芽のソラニンと同じ有害成分があり食用にならない。

鳥も食べない毒の実は、葉も枯れた冬の間ずっと残っている。
では何のために?ヒヨドリジョウゴは何のために赤いのだろう?


有毒植物の例に漏れず、適切に用いると薬にもなるようだ。
中国の古書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」や日本の古書「本草和名(ほんぞうわみょうに紹介されている。





エリカ、ヒース、Erica canaliculata,

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エリカ、名前もかわいいツツジの仲間の花木。

これは、中央の蕊の濃い色が、ジャノメのように見えるからジャノメエリカという。


エリカは4月の花だと思っていたが、ここのエリカは晩秋から春先まで咲く。

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ヤツデ,八つ手,Fatsia japonica,

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ヤツデは大きな葉をもち、普段はあまり目立たない陰樹であるが、冬になると鞠(まり)のような花をつける。

つぼみの時は「キレイな花」というよりは、野菜のようなイメージで、私としてはカリフラワーを連想させる。

次第に咲いてくると、花びらよりも蕊(しべ)が伸びてきて、マリのような花だ。
近くで見ると案外かわいくもあるが、やっぱり地味である。


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冬は花が少ないせいか、蜜を求める昆虫が来たりしている。

匂いはない、とずっと思っていたし、実際あまりないと思うのであるが、よーくよーくかいで見ると、ほんのり粉のような匂いがする。

人が感じない程度でも、「どんな花も匂いがあって、昆虫はそれをちゃんとわかるのだ」と子供の頃に聞いたことがある。
科学的根拠があるかどうかは知らない。






スイセン 水仙 Narcisse, Narcissus

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ペーパーホワイト。もうスイセンの咲く時期なんだもんなあ。
一年が早い。

花の姿を眺めると、つくづくと、この形の不思議にうたれる。
スイセンには、きれいに並んだ6枚の花びらの中央にリップがある。
これが、黄色かったり赤い縁取りが合ったり、小さかったり大きかったりすると、また雰囲気が違うというもの。



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スイセンは水のほとりがよく似合う。


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ギリシャ神話から「ナルシスト」の語源にもなった自己愛の花。
「エコー」は美しいナルシスに恋をしたが、ナルシスは自分に夢中。話しかけることはできず、思いを告げられない。とうとう声だけになり、相手の言葉を繰り返すしかできない木霊(こだま)の精になってしまった。
ナルシスの傲慢に怒った復讐の女神ネメシスは、彼を、水面に映った自分の姿に恋い焦がれるようにしむけ、一歩も動けなくしてしまう。ついに息絶えたその身は、水鏡を覗きこむ水仙の姿になった。

びわの花(しべ) Eriobotrya japonica

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なんでもかんでも、こんな風に寄ってみたら、花はみんな同じになってしまいそうだが。
蘂(しべ)が好き。

ひみつっぽくて。

そうとも限らないのだけれど、匂いは蕊にあるかのように想う。

だからつい、きれいな人のくちびるに惹かれるように顔を近づけてしまう。

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がくの中からつぼみがふくらみ、花びらが開き、蕊(しべ)がほぐれて、蕊の先の葯(やく)が割れる。


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びわの花はけむくじゃら。
冬の寒さから花を守るコートだ。

花びらにまでうぶげが生えて、中まで暖かそう。

風のない日、満開の枇杷の木のそばは甘いバニラ様の香りでいっぱい。
パウダリー、スイート、ヘリオトロピン。


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大きくなった枇杷の実の、おへそにその毛の名残がある。


チャの花と蕊(しべ) Camellia sinensis

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白い蠟のような花びらに守られ、たくさんの蕊(しべ)が傅(かしず)く真ん中には、いつもお姫様がいる。

ヘディオンのような透明なグリーン。
さわやかな甘いリナロール。
新茶のみずみずしい香り。
シスージャスモンの苦味のあるグリーン。

花は君臨せず、ひそやかにうつむいて咲く、冬に。

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茶の道。

岡倉天心は「茶の本」の中でチャノキを「カメリアの女帝」と呼び茶道を語る。

「カメリアの女帝にぬかづき、その祭壇から流れ出る暖かい思いやりを、心行くまで楽しんでもいいのではありませんか?」(現代語で読む茶の本/翻訳:黛敏郎)

なんと美しい響きだろう!


茶の木はツバキ属、学名はカメリア。


ボケ 木瓜 Chaenomeles speciosa

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木瓜(ボケ)はきれいな花だし、丈夫で長く咲く。
生け花の花材としても重宝なこの植物、ボケという音が悪いなあと思っていた。

もとは、木の瓜と書いてモケからなまってボケになったそうだ。
その漢名にはあまり注意を払っていなかったのだが、冬の日、ひときわ赤いその花に誘われて近づいてみると大きな実がついている。

なるほど、確かに瓜のようだ。

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匂いが全然ないのは残念だが、とにかく切花にしてもよく持つ。
ここのボケは秋から春までずっと咲き続ける。

あまり希少性がないと、平凡に見えるのが残念な限り。
勝手な言い草ではあるが。。。



月曜日もあいていました!11月10日新宿御苑 Shinjuku_ gyoen

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11月、菊の花壇展の時期は新宿御苑は無休なので、今日は月曜日だけれども朝一番で行ってみた。

通常は月曜定休なので、すいているのではないかと思ったら、案の定あまり人がいない。
特に、落羽松(らくうしょう)から母子森のあたりは無人。
散歩道を独り占め状態である。

ラクウショウの羽のような葉の緑が、淡い黄色、そして明るい茶色へとグラデーションに変化して、朝の大気に輝いている。

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夏の間、咲いていた花たちも実をつけて、地味だけれども季節の移り変わりを感じさせる景色が、気持ちを安心させてくれる。

また、四季を通じて訪れるからこそ、芽吹き、つぼみをつけ花開き、やがて枯れるその植物の一生を知ることができる。

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別に意図して撮ったわけではないのだけれど、たまたまファインダーをのぞいてみたら光の線が見える。
カメラから目を離して、肉眼で見るとこんな風には見えないのに。。。
何度も覗いたり離したりして、撮ってみたらそのまま写っている。

写真の専門家なら、カメラとかレンズとか、理屈で説明できる現象なのだろうけど、今朝はなにかにつけ意味づけたい気分。
やっぱり朝の不思議としておこう。

それに、絵で書くときに光を線で表現するって、あながち間違いじゃないんだなと納得。


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もみじが一房だけ色づいている。
山の方はもう紅葉が見ごろなのだろうが、里でははじまったばかり。
どうしてこんな風にポツンと赤くなるのか、本当に不思議だ。

冬は、まだらにやってくる。


新宿御苑【特別開園期間(期間中無休)】 3月25日~4月24日、11月1日~15日

フユザクラ Cerasus ×parvifolia 'Fuyu-zakura'

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フユザクラ(冬桜)は一重の中輪の花である。

秋から冬にかけて咲く桜はいくつかあり、コブクサクラ(子福桜)、ジュウガツザクラ(十月桜)は八重で、花びらに切れ込みがある可愛らしい花だが、フユザクラはすっきりとした趣。


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秋に咲く桜はどれも匂いがないようだ。
中心が濃いピンク。

サザンカ camellia sasanqua

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花の中で美しいのは実は蕊(しべ)だったりする。

そもそも、花びらも蕊の変化したものだったりするし。



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すべての花ではないが、この蕊のあたりから芳香がする。
蕊の匂いをかぐのは、秘密めいた気持ちがする。


同じカメリア属の、茶(チャ)の花はシス-ジャスモン(cis -jasmon)やヘディオン(Hedion)のさわやかなグリーンフローラルだが、このサザンカはもう少しハニー感があって、オレンジフラワー調でもある。

大きくはサザンカの香りに違いないのだけれども、別の場所、違う時間帯、開きぐあいなど、花の香りは少しずつ異なり、それが新鮮でもあり、そこに幻惑もされる。


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どちらかと言うと、サザンカやツバキは陰樹である。
暗く、もっさりとした印象。

そのせいか、山にあるよりも水辺にあった方が、下からの反射光によって明るく快活な表情に思える。



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ピンクもかわいいが、白の方が清楚な感じで好きだ。








つわぶき、石蕗、艶蕗,Farfugium japonicum

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ツワブキもこんなふうにアップで撮ると、黄色いマーガレットみたい。
かわいい花。

今、満開。


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ホワイトフローラル系のクリーミーな甘い香りなのに、重すぎずくどくない。
ハニーグリーンのさわやかさと、バニラのパウダリー感があって、見た目よりずっと上品な香り。

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その香りはミツバチの方がよく知っている。
花の少ない時期の蜜源。





雪 ナルシス Narcissus

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金曜日に大雪が降ってからずっと行けなかったのだが、久しぶりに新宿御苑に行った。

驚くことに、園(苑)の半分以上が立ち入り禁止区域になっている。

まだそうとうに雪が積もっているのだろう。
それに木がだいぶ傷んで、折れかけている枝もたくさんあるんじゃないかな。
頭の上に落ちてきたら大変だ。

 

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ところどころに、倒木がきちんと切りそろえられ、積まれているのが見える。
たくさんの職員の方が、来場者の見えないところで一生懸命復旧作業をしているに違いない。

 

日本庭園も母子森も入れなかったので、今日は温室方面に行くことにした。

花壇では白い水仙、ペーパーホワイトがみな倒れている。


うなだれて、雪の蹂躙(じゅうりん)の跡。

それでもあたりに香りは濃密だ。

 

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だれが作ったか小さな雪だるま。

降ってからもう1週間になろうとしているのに、このエリアはまだ雪が深い。

 

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日本水仙は倒れながらもまだ新鮮だ。
この花は雪の後に咲いたのだろうか?

 

晴れた日に遠くから舞ってくる雪を風花という。

冷たい光が香気の粒に反射してキラキラ、まるで小雪のそんな朝。

 

 

 

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地衣類 白 Lichen

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遠くから見たら白い花が咲いているのかな?と思った。

キノコかな?苔かな?近寄ってみると地衣類のようだ。たぶん。
名前はわからない。

キノコとか苔とか地衣類とか、神秘的な生き物。

地衣類は菌類と藻類が共生してできているという。春夏秋冬同じような姿で、ゆっくりゆっくり育つらしい。その成長が遅いところに魅かれる。


生える場所によっては嫌われることもあるけれど、静かな森にあっては生命のささやき。

 

 

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フクジュソウ 福寿草 Adonis ramosa

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2月7日のフクジュソウ。

今年の路地の福寿草はいつもより少し早いみたい。
梅が咲き始めた頃、近くの福寿草も開く。

 

フクジュソウとフキノトウ、全然別のものなのになんだか混乱しそう。

 

フキとふきのとうが同じ植物っていうのも混乱のもと。 
つくしとスギナが同じ植物っていうくらいびっくりものだ。

 

 

➤植物事典 フクジュソウ キンポウゲ科フクジュソウ属  学名Adonis ramosa Franch

 

 

 

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シモバシラ Keiskea japonica

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シモバシラ Keiskea japonica。シモバシラはシソ科の植物である。

 

冬、すっかり枯れてしまった枝の根本に、氷の柱ができる。
空洞になった枝の中にたまった水分が、寒さで結晶化するのだ。


年が明けてからずっと、新宿御苑に行けば「シモバシラ」ができているか必ずのぞくようにしていたが、少し出かける時間が遅いせいか、ずっと見ることができなかった。
年末から乾燥が強く、結晶化する水分もないかのようである。

 

火曜日からの寒さに、もしかしたら立派な氷柱ができているかもしれない。
折からの雪で水分も根に吸収されただろう、と朝早く見に行った。

今朝はよく育って、飴細工のようだ。私が今まで見たものの中ではもっともきれいだった。

 

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どうということのない現象のようだが、こうして麗々しく名前がついていると、とても珍しい植物のように思えてくる。実際珍しい植物なのだが、たぶん、立て看板がなければ見過ごしてしまうだろう。


シモバシラ、というネーミングもセンスだなあと感じる。
 これを命名した伊藤圭介のkeiskeaはこの植物の学名にもなっている。


 

そもそも、私たちが何気なく道端で見ている霜柱、これも微粒子を含む土壌で見られる特別な現象だという。日本以外でも2-3見られるそうだが、ドイツのような土ではできないらしい。

以前、読書日記で書いたことがある「中谷宇吉郎随筆集」の一文に、その霜柱の発生するメカニズムが紹介されていた。女子高生のチームが研究したレポートについて書かれたくだりである。

 

詳しくはその本を読んでもらうのが早いと思うが、何かあたりまえに見過ごしてしまうようなことに不思議を感じ、改めて検証してみようというような素朴な好奇心に科学の芽生えがあるのではないかと思う。

科学以外の分野でも、やはり素直な心というのが、きれいな結晶の核になるように思えるのである。

 

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 ➤2011年の記事  シモバシラという名の植物

➤ 2011年2月11日 雪の匂い

カンツバキ,Camellia hiemalis Nakai

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カンツバキ、椿とサザンカの交雑種。
サザンカと椿の間の時期に咲く。

 

品のある椿に対して、カンツバキは雑種らしく庶民的。

 

匂いあり。

 

 

 

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調香体験講座

➤講座案内  http://parfum-satori.com/res/images/school/pdf/trial.pdf

➤スケジュール http://parfum-satori.com/jp/topics/2013/12/1181400.html 

ガマの綿毛 Typha latifolia L.

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ふわふわのガマ(蒲)の綿毛。

 

人気(ひとけ)のない池のほとりに立ちガマを眺めている。
氷は縁(ふち)から張ってくる。

水面には固い光がキラキラと反射しているが、ガマの足元は半ば凍りつき、影が青く落ちている。

風が冷たい、冷たい朝。

 

白い綿はちぎれて飛んで、糸の縺(もつ)れのように光の中に浮かぶ。

音もなく。

 

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あえて訪ねるのは、ここにも春が来ると知っているから。
地の中で待つ息吹の証(あかし)を見つけたいから。

 

 

 

 

 

次回1月18日 バラの調香体験講座

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ロウバイ,Winter sweet

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蝋(ろう)の花、蝋梅(ろうばい)。
花の少ない時期に、明るい黄色が生命力を感じさせる。

 

 

蝋梅の様子が見たくて来た、1月の寒い朝。
冬の荒涼とした景色の中を歩いていると、遠目に蝋梅の木が寒そうに枝を揺らしている。


枯れたように見える灰褐色の枝には、丸い蕾がびっしりとついている。

 

よく見ると1つ、2つとほころび始めていた。

蝋のようなつやのある花に顔を近づけると、甘ずっぱいフルーティな香りがする。
庶民的な、元気のある香りだ。

いつも、毎年、この匂いを吸い込むと
「もう春まで、もう少し」
と心が慰められる。

 

この花は外で見るほうがいいなと思う。

正月明けに活けることが多いが、部屋の中では花はすぐに乾いてカサカサになってしまう。
花入れの下に落ちてしまった花を見ると、

「まだまだ冬だなあ」
とため息がでる。

 

 

調香体験講座

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花の後ろ Narcissus paper white

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そうして、今年もまた水仙が咲く。

花の後ろは無防備で、心を隠すことができない。

 

それなのに、正しく読むことのできる人は少ないのだ。

 

 

➤パルファンサトリの香りにご興味のある方にサンプルをお送りしています。 →今月は「satori」

 

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ガマ、蒲の穂Typha latifolia L.

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蒲(がま)の穂は、割れると中からタンポポの種のような綿毛が出てくる

もう少し寒くなると、これがふわふわと飛んで、あたりの水面から地面から、一面に真っ白い雪のように積もる。

 

たまたま橋のすぐ近くのさわれるところに、綿を噴き出している穂ががあった。
そっと触れてみると、表はかさかさと固く乾いて、麩菓子のようだ。

 

たぶん、他の人もこの蒲の穂にさわってみたかったのだろう。これだけ白い綿が出ている。

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小さい姫ガマはときどき花材でも使われる。

これは背が高くて、水面から計ったらきっと私の背くらいはある。

蒲鉾の由来はこのガマから来ているのだそうだ。
今の蒲鉾のように板に盛りつけるのではなく、竹の棒に丸く付けて焼いて作ったらしい。

 

 

131215ガマ3.jpg

新宿御苑では毎年繁茂する場所が少しづつ変わって、景観を変えている。
ごく少ない年もあったが今年はまあまあ生えている。

この水辺の景色がなんとも落ち着いて好きだ。

 

 

いいなあ。

 

年末年始のお休みのお知らせ➤12/28~1/5まで、サロンをお休みさせていただきます。

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リュウノウギク 龍脳菊 Chrysanthemum japonicum

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白い、清楚な小菊が咲いている。
龍脳菊(りゅうのうぎく)という。

去年香りを見たときはもっとお香のような香りに感じたが、今年はウッディに交じって、
なんだかヨモギっぽい青い匂いもする。 

毎年、同じ花を見ても毎回新しい発見がある。
マンネリのようでいて、新鮮。

 

菊、それも一重の白は派手ではないが品がある。
いとしい花のひとつである。 

 

関連記事 2012年12月9日より

リュウノウギク(龍脳菊)は、葉をもむと、東南アジアに分布するリュウノウジュ(龍脳樹)のような匂いがするので、その香りにちなんで名付けられたらしい。

リュウノウギクの花を引き寄せて香りを見たとき、葉が擦れて香ってきたものだろうか。
葉の裏には、香り物質を分泌する腺があるそうだ。
 

Chrysanthemum japonicum

 

 

年末年始のお休みのお知らせ➤12/28~1/5まで、サロンをお休みさせていただきます。

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➤パルファンサトリの香りにご興味のある方にサンプルをお送りしています。 →今月は「satori」

ハナノキ Acer pycnanthum

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ハナノキ、ハナカエデともいう。
先週のハナノキは、紅葉が進んで右側が赤く葉が色づいている。

 

 

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1週間後、すっかり赤く変わったハナノキ。

樹形がこんもりと整っていてきれい。

 

➤ハナノキ カエデ科 学名:Acer pycnanthum

 

イチョウ、銀杏、落ち葉

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晩秋のこんな時期は、季節が黄金色に輝くのだ。

 

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イチョウはどうしてこんなにのびのびと大きく育つのかな。

そして降る、降る、

夏も秋も暗い、暗い地面を明るく染める。


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本当に寒くなりすぎて、もう嫌になってしまう一歩手前。
まだ、朝の寒さを楽しむ余裕がある。

 

 

 

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▶ オードパルファン ブラックラベル「satori」

やわらかなお香の香り

 

モミジ、カエデ、赤 Momiji

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寒くならないと紅葉しない。

葉の生命の最後は、試練によって彩られる。

 

しがらみから解き放たれるまで。

 

 

秋に咲く「ヒマラヤザクラ」 Prunus cerasoides

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ヒマラヤザクラは秋から冬にかけて咲く。

ヒマラヤ桜は野生種で、太古の時代に長い歳月をかけ、はるばる日本へ渡ってきたそうだ。


原産地のネパールは温暖で、桜はもともと秋に咲く花だったが、北上するにつれ開花時期が変わっていったという。

日本では気候の変化に合わせ、冬眠して春に咲くようになったらしい。

 

131123ヒマラヤサクラ2.jpg


背が高すぎて匂いは分からない。

花と葉が一緒に開いているのでヤマザクラ系の香りかもしれない。

 

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➤淡いピンク色の和の香り  オードパルファン「さくら」

海棠椿 ハイドゥン Camellia amplexicaulis Cohen Stuart

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新宿御苑の温室でみつけた。

椿にしては侘びた感じがなく、ボリューミーな肉厚の花、なんだろう。
色も少し派手目で南国調。

 

びわの木 Eriobotrya japonica

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初夏にはたくさんの実をつけていた大きなビワの木。
高さ10M以上はあったと思う。
今朝新宿御苑に行ったら、倒れていた。
もしかしたら、雪の重みで傷んでしまったのかもしれない。

白いスイセン(水仙) ペーパーホワイト Narcissus tazetta var. chinensis

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スイセンのよさは、寒い盛りに凛々と咲くところだ。

 

つめたい風にも負けないですくすくと芽を伸ばし、
冬の薄いお陽様に感謝して、ぱっちり笑顔を見せてくれる。

蒲の穂 Typha latifolia L

130104ガマ2.jpg

寒い。本当に寒い。

が、一ケ月ぶりくらいに新宿御苑に行くことにした。
12月はまったく時間がなくて新宿御苑を散歩することができなかったので、ストレスが溜まり放題に溜まっている。

冬はほとんど見る花もなくても、冬枯れの母子森は大好きな場所だ。

寒さの苦手な私には、キンキンに冷えた御苑の朝の空気はつらいはずなのだが、なんとなく足取りも軽くなる。

 

ぴよぴよ ハクセキレイ chickabiddy

130103ジョウビタキ?.jpg

ぴよぴよ。

 

お香のかおりの龍脳菊 リュウノウギク chrysanthemum japonicum

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野趣あふれる小輪の白菊、リュウノウギク(龍脳菊・竜脳菊)。
新宿御苑の脇に流れる「玉川上水分水道」の横に乱れるように咲いていた。

小さなせせらぎにふさわしい、可憐な姿にそっと顔を近づけて香りを見る。

 

紅葉 autumn color

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新宿御苑、季節季節に撮りたい場所はみんな一緒なんだなあ・・・。
冬の日差しが黄金色に照らすイチョウのじゅうたん。 

あたりは眩い(まばゆい)光で満たされている。

カエデモミジ 紅葉の新宿御苑 Acer palmatum

121128紅葉1.jpg

今朝起きて、新宿御苑にカエデモミジを見に来た。
暖かく装備して出たけれど、顔がピリッとつめたい。

曇天の空は薄暗く、11月でこの寒さ・・・ブルブル。

 

すっかり紅葉が進んでいる。

紅葉と銀杏 Ginkgo biloba

121124イチョウ.jpg

紅葉(こうよう)は秋のもの・・・。

小さい頃からそんな風に刷り込まれているせいか、毎年、「今年は紅葉が遅いなあ」と思うのだが、毎年そうだということは、勘違いなのかなあ。


 

サフラン saffron

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新宿御苑の帰り道、道路わきの少し高くなったブロック花壇の上に、紫のサフランが咲いている。

少し雨に打たれちゃったのかな?花が痛んでいる。

この真ん中のオレンジの蕊を3本手でつんで、サフランをとる。蕊は本当に軽いし、いくらとっても溜まらない。とても高価なスパイスである。

 

冬の花火 菊 chrysanthemum

 121122キク3.jpg

何と見事な冬の花火。
これは細い細いはなびらが開いた菊。

もう終わってしまったが、毎年恒例の新宿御苑の菊の展示。

蝋梅(ろうばい)

120112ろうばい.jpg

今年もまた蝋梅の季節がやってきた。
寒いなー。

乾燥してつめたい空気の中、はっきりとした甘い、ややフルーティで重めの香りが漂う。

ちびっこイチョウ

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森の中を歩いていて遠目で見ると、木漏れ日のさす金色の地面に、何かぴょこぴょこ生えているものがある。

キノコ?

 

枯葉と木のかたち 冬の新宿御苑

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どうゆうわけかこの朝、5時に携帯の目覚ましがなりだして、地震速報かとびっくりして飛び起きた。


『まだ寝たばかりだったのに‥。日曜くらい寝坊したいなあ・・・』

楓もみじ 紅葉 新宿御苑

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今年は秋の温度が高く、きれいな紅葉は見られないと聞いていたが、
どうしてどうして、燃えるような見事な紅葉。

新宿御苑のよく晴れた暖かい秋の朝。

 

晩秋のラクウショウ (落羽松) 新宿御苑

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落羽松(ラクウショウ)がすっかり色づいた新宿御苑。
羽のように軽い葉がふさふさと、柔らかい。

 

天狗のうちわ ヤツデ 八つ手

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ヤツデというのは、昔から裏庭の薄暗い所に植わっていると決まっていたものだ。

じみーな木。
ヤツデ、というが葉の枚数は7枚か9枚の奇数で、中指のように中央が長い。

 

花のいのち

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すっかり葉も落としたモクレンの木を、よく見るとちいさな芽がついている。

モクレンは葉より花が先に咲くから、この芽はやがて花になるのだろう。
3月、赤紫の大きな花を咲かせる。

4か月も前のこんなときから、花は準備を始めている。
寒い冬を乗り越えるために、毛皮のコートを着て。

 

さざんか(山茶花)の香り 新宿御苑

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さざんか(山茶花)も茶の木も、椿も、同じ椿(カメリア属)の仲間である。

しべに近づくと、いい匂いがする。
「匂い椿」と呼ばれるのはさざんかの品種であり、椿には匂いがない。

 

 

カリン マルメロ

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カリンは、リンゴやナシと同じバラ科の植物で、マルメロともいう。

「マルメロ!」

なんか可愛い言葉。
まるくってメロウだなんて!

ツワブキ つわぶき いいにおいの花 石蕗、艶蕗

 

111026ツワブキ3.jpg

 

つわぶきなんて、家の北庭のような薄暗い所に咲いていて地味な花のイメージがあった。
でもここ新宿御苑の一角には、たくさんのつわぶきが伸び伸びと、今をさかりに咲いている。

 

 

ミニ・シクラメン CYCLAMEN

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12月の初めからすでに4カ月、ミニ・シクラメンががんばって咲き続けている。

 

今日のお花 猫柳(ネコヤナギ)

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今日のお花は猫柳(ネコヤナギ)と黒いチューリップ、先週の残りのサンシュ。

たびたび、梅の香り。新宿御苑

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つい梅の香りが気になって、たびたび梅林を訪れてしまう。

 

シモバシラ(霜柱)という名の植物

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「新宿御苑に、シモバシラ(霜柱)という植物がある」と知ったのは、今年になってからだ。

錦魚葉椿(キンギョバツバキ)新宿御苑

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錦魚葉椿(キンギョバツバキ)という名の木を見つけた。金魚の形の椿?

木瓜 ボケ 新宿御苑の花

110122ボケ.jpg 

木になる実が瓜ににているから木瓜→モケで、ボケなんだって。
ちょっと可哀そうだ。

木賊 トクサ 

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木賊(トクサ)って、面白い植物だ。

 

 

梅の開くを数えて・・・。新宿御苑

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新宿御苑に行けば梅林に通い、梅のつぼみが開いているのを数える。

ガマの穂 冬枯れの新宿御苑

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枯れたガマの穂が寂しい、新宿御苑の冬景色。

ロウバイ(蝋梅)の香り 新宿御苑の花

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新宿御苑、ロウバイ(蝋梅)の花は冷たい空気に乗ってクリアに香る。

 

 

びわの花の香 新宿御苑

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新宿御苑には、りっぱな枇杷(びわ)の木が何本もあって、ちょうど花が香っていた。

群れ咲く水仙 新宿御苑

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年明け今日から新宿御苑が開園なので、水仙を見に行った。

謹賀新年  リキダマツ 松

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謹賀新年  
今年もよろしくお願いします。

名のわかった花 ユーフォルビア

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この花の名前が判明。
ユーフォルビアという。

胡蝶蘭、Cloud-Leopard

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蘭の仲間、胡蝶蘭の種類は多くて、はっきりとはわからないが、これはたぶんCloud-Leopardという種類かと・・・。

新宿御苑のカメリア

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「カメリアと呼んで。椿じゃなくて。 」

新宿御苑の水仙 ナルシス

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美少年ナルシスは、水面に映った自分の姿に恋い焦がれついに息絶えてしまう。その身は、水鏡を覗きこむ水仙の姿に変わった。

「ナルシスト」の語源にもなった自己愛の花。

新宿御苑の桜 カンザクラ

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今朝、目が覚めて「そうだ、新宿御苑に桜を見に行こう」と思い立った。

新宿御苑の松 いろいろ

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遠めに見て、「あらー、何の木かしら」と思ってよく見れば、ちょうど今、サロンに活けている大王松ではないか。フッサフサしていて、一本の木で見ると迫力がある。

新宿御苑の花 ツワブキ・福寿草、あれこれ

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考えてみれば、ツワブキはキク科の花だから、種はタンポポみたいになってもおかしくない。

 

椿姫(つばきひめ)、五弁(ごべん)の椿

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花は蕊(しべ)がきれい。この椿も、金の冠(かんむり)の様だ。

新宿御苑の花 椿

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藪椿(ヤブツバキ)を祖とする日本の椿は、きりっとしている。

 

新宿御苑の花 梅

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ピンクの梅の花はかわいくて庶民的な感じだ。

 

梅の開花 新宿御苑

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この暖かさに、早くも梅が開花したというのを聞いて、今朝、さっそく新宿御苑へ

ロウバイ(蝋梅)

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この花は名の通り、蝋細工のように見える。いい香りのする花木(かぼく)だ。

梅 うめ

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梅の花 香りをかぐはしみ遠けども 心もしのに君をしぞ思う  市原王(いちはらおおきみ)

松 Pinus Laricio

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冬でも枯れぬ常緑樹ゆえ、常盤(ときわ)の松は不老長寿のシンボル、おめでたい木とされている。

シンビジウム 蘭

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こんな大きい鉢はうちのような小じんまりしたサロンには置けない、と思っていたが、置いてしばらく経つとそれなりになじんでくるものだ。

野生のシクラメン Cyclamen

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ほら!昨日シクラメンについて書いているうちに思い出した!

シクラメンの香り

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どうして?この花は「豚の饅頭」という名を持つらしい。

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