Parfum Satori

夏の花・植物の最近のブログ記事

夜咲く花,夜香木(ヤコウボク),ナイトジャスミン,Cestrum nocturnum

20170806ヤコウボク3.jpg

土曜日の夕方、スクール生のMさんが、家から夜香木(ヤコウボク)を切ってきてくれた。
家には白い花を中心にした庭があり、香料植物も多いとか。お母様の丹精だそうである。


この夜香木の株が大きくなり、かなり生い茂っていてるそうで、伸びた枝に次々と花が咲くという。まだまだ長い時期を楽しめるので、未開花の枝を2本、切ってくれたものである。生徒さんから教わる事も多い。



枝にはほっそりとしたつぼみがたくさんついて姿がよい。線香花火のようだ。




夜香木(ヤコウボク)は別名ナイトジャスミンとも呼ばれ、その名のとおり夜になると芳香の強い花を咲かせる。咲いた花は明け方には閉じて、夜になって再び開く。それを2~3回繰り返すともう開いたままになり、翌日には落ちてしまう。適温であれば通年開花するそうだが、日本ではやはり夏の花である。



私もうっかり間違えそうになったが、夜香木と夜来香(イェイライシャン)とは別の植物。2002年頃だったと思うが、フレグランススクールの遠足で「夢の島植物園」に行った時に夜来香の鉢を見た。昼間だったので、花はしぼんでしまっていたが、黄色っぽかった記憶がある。

また、イェイライシャンから、李 香蘭(り こうらん、山口淑子)が歌った流行歌を連想し、さらに「支那の夜」という映画を思い出したが、平成生まれのMさんにはこの話題、何のことやらわかろうはずがない。帰ったらお母様に伺ってみて、とお茶を濁すのであった。



20170806ヤコウボク11.jpg


夜来香(イエイライシャン)の話しは置いといて、夜香木に戻る。

一度も咲いていないツボミは翡翠(ひすい)色で、まだ、固く青い。口がしっかりと閉まっている。Mさんの家では5時頃には咲きはじめたと思うということだったが、最初の日は始まりが遅いのかもしれない。



20170806ヤコウボク5.jpg

咲くところを見るのは初めてなので、開花を心待ちにしていると、6時を回ったころだろうか。Mさんが「先生、このツボミの先がほんの少し開いてきたみたいです」という。

どれどれ?とよく見ると、ツボミの中央に縦十文字にスジが入っている。そうして枝の先々を観察して見ると、いくつかのツボミのスジの切れ込みが徐々に深くなり、やがてぽっかりと一輪の口が開いた。

近寄って匂いを嗅いで見ると、一瞬甘いジャスミン調の香りがしたような気がしたのだが、2度嗅ぐとその香りはすっかり消えてしまっていて、もしかして幻覚?とか思う。


20170806ヤコウボク9.jpg

もっとたくさん咲かないと香りがわからないのだろうか?とか話しているうちに、咲きはじめた4~5輪が、数えられないくらい増えてくると、やがて確かにグリーンの・・・さしずめ未熟なバナナのような青い匂いがしてくる。

十文字の切れ込みと思ったが、咲いてみると花びらは4枚ではなく5枚であった。


20170806ヤコウボク.jpg


「おうちの花はもっと甘い感じがしましたが、この枝の花はまだ若いから、甘さが少ないのでしょうか?」とMさん。あるいは、ひとつの株から咲いた花でも、それぞれに香りが異なる事は他の植物でもある事なので、そのことについても話が盛り上がる。




20170806ヤコウボク2.jpg

教室が終わった後も一人残って変化を見ていると、7時頃には半分ほどが満開を迎え、あたりはフェニルアセトアルデヒド(phenylacetaldehyde)のような強いグリーンの、ややねちっこいハニーの香りに包まれてきた。

花は小さく開花しても5ミリくらい。キンモクセイ程度の大きさ。中には6枚の花びらの個体も発見。



一応、満開までを見たのでアトリエに夜香木を残し、その日は帰宅する事にした。


20170806ヤコウボク12.jpg


日曜日の朝、アトリエに来てみると花はすべて閉じているのに、部屋の中には昨日のグリーンハニーな香りが立ちこめている。濃密。


この日と、翌日も台風がくるというので2夜とも早く帰宅してしまい、開花を観察しそびれてしまった。しかし、徐々に開花時間は早まっているようではある。

この夜、Mさんから「家の夜香木の香りが少し違い、湿度が高いせいかバニラのような濃厚で甘い香りがする、今までにないくらい白い香りがします」とお知らせが来た。「ああ、もうちょっと待っていればよかったなあ。」と後悔する。



20170806ヤコウボク8.jpg


火曜日、開花時間はだいぶ早くなって、5時には半分以上が開いている。開きっぱなしの花の匂いはほぼ失われてしまっており、やはりあの台風の夜に最も成熟した香りがしていたのだろう。花の色は白っぽくなっている。





20170806ヤコウボク10.jpg

水曜日の朝、アトリエに来てみると、花は満開のまま。もう部屋に香りはあまり残っていない。そっと揺するとパラパラと花は落ちてしまった。


20170806ヤコウボク7.jpg

昼でももう花はつぼまない。色も少し黄色くなってきたようだ。花も熟れるのだと改めて思う。



20170806ヤコウボク13.jpg

落ちた花も拾い集めて見るときれいである。弱くなったといっても、これだけまとまるとやはり強いにおいがする。




20170806ヤコウボク14.jpg

花は終わってしまったが、丈夫な植物なので挿し木も簡単だと聞いた。次は水の中で根っこが出てくるのを楽しみにしている。



➤夜香木(ヤコウボク)、ナイトジャスミン/学名:Cestrum nocturnum ナス科






夏の庭 ミソハギ 禊萩 Shinjuku Gyoen National Garden

20170730ミソハギ.jpg


静かな、夏の新宿御苑。フランスから戻って1ヶ月あまり、久しぶりに訪れてみる。

代々木から六本木にアトリエを移してしまったために、ちょっと通勤の途中でより道をして新宿御苑を散歩する、というわけにはいかなくなった。

この日、わざわざといった体(てい)でやってきたが、やっぱりいいなあ。都内に新宿御苑ほど自然の豊かで植物の多い公園は知らない。


20170730ミソハギ2.jpg

池のほとり、ミソハギ(禊萩)の濃い桃色の花が、緑の中にひときわ鮮やかだ。ミソハギはお盆のころに咲き、仏花として用いられる。



20170730ガマ.jpg

揺れる若いガマの穂も夏らしい。増水したために池の水が濁っている。


20170730ガマ2.jpg

まだ固いガマの穂。冬には真っ白い綿を吐き出すのだ。四季のめぐり合いを見ているからこそ、愛しさがつのる。



20170730夏の庭.jpg

前日の雨で、ずいぶん涼しく感じられる。とりわけ樹木を抜ける風はひんやりと爽やかだ。


新宿御苑の母と子の森は、夏休みの林間学校を思いおこさせる。懐かしい光景と、降るような蝉時雨(せみしぐれ)。蒸れた草の匂い。


ここには私の嫌いなもの以外、何もかもがある。





花とにおい 朝顔 ヒマワリ チューリップ Ipomoea nil

20160813朝顔.jpg

すっきりとして飾りがなく、冴えた藍色が大変美しい朝顔の花。


夏休みの宿題といえば「朝顔の栽培記録」、というほど小さいころからなじんだ花だ。

アサガオにしても、ひまわりにしろチューリップにしろ、シンプルな形と特徴が子供でも絵に書きやすい。

そのため、なんだか幼すぎる気がして、いっときは魅力を感じなくなった時もあったが、今ではそのわかりやすさが、明るさをもって胸に響いてくる。

朝顔には匂いがない。
匂いがない花は多い。

しかし、それは人間にとって感じないということで、植物が交配のために出す香りは、ターゲットとする昆虫や他の生き物には感じられるというらしい。

本来、花が咲いていることも、花の香りも、人の為にあるわけではない。


20160822ひまわり2.jpg

このひまわりは、茎のみずみずしさが滴(したた)るようなグリーンの、菊に似た匂いがする。
ヒマワリはキク科なので当たり前か。。。
菊は昔から祭壇に飾られ、お浸しにして食べたりもしていたので、日本人にはなじみのある匂いではないかと思う。



植物の容姿を様々に変える工夫はあれど、香りを良くするための交配というのは、それに比べてあまり盛んではない。

多くの人は目に見えるものへの評価は熱心であるが、風韻というものを理解する人が少ないように、香りにはあまり注意を払わなかったのだろう。





チューリップもないと思っていたが、ごくわずかではあるが、最近では香りに注目した品種もあるという。
バラ園に行った時も、名札の下に「芳香性」と但し書きが書き加えられたりしているのを見た。
ようやく花も香りで評価される時代になったのだろうか。

香りの文化も、このように身近なところから充実していくのがいいと思う。



ナンバンギセル(南蛮煙管)Aeginetia indica

20160815ナンバンギセル.jpg


「野辺見れば尾花がもとの思ひ草かれゆく程になりぞしにける 和泉式部」

尾花はススキ、思ひ草とは「ナンバンギセル」のことで、秋の歌である。


南蛮煙管(ナンバンギセル)はススキの根に寄生する植物で、うつむき加減に咲く姿が、物思うさまに例えられ、古来、和歌の中では「思い草」と呼ばれた。

花だけがいきなり立ち上がって咲くように見える。
不思議な植物である。

20160815ナンバンギセル3.jpg

新宿御苑の日本庭園では、毎年この南蛮煙管(ナンバンギセル)を見ることができる。

「思ひ草」の季語は秋であるため、秋に咲くような気がしているのだが、新宿御苑では、7月中旬には咲き始め、8月の半ばには終わってしまう。

たしかに、8月8日は「立秋」なので、暦の上では秋なのであるが、その季節感のずれが、毎年頭の中で修正できずに、ナンバンギセルを探しに行くときは、すでに終わりかけということが多い。


20160815ナンバンギセル2.jpg


蒸し暑さに今日は白い木綿の夏の服を来て出かけたが、すでにして季節遅れの感がしたのである。

季節の先取りは、ファッションだけではない。
和歌の秋も、体感より早くやってくる。



ガガブタ Nymphoides indica

20160802ガガブタ2.jpg

ガガブタという。

音だけ聞くと、身も蓋もない呼び方。

しかしその漢名はというと「鏡蓋」で、葉が鏡(かがみ)の蓋に形が似ているからだともいう。

ほんの小さな目立たない花なのだが、よくみると花びらの周辺が細かく裂けており、まるで木綿の布地のヘリをボソボソとほぐしたようである。



20160802ガガブタ.jpg

英名の方がよい。
Water Snowflake。
雪の結晶模様である。

スイレンに似た葉をもっているが、ミツガシワ科で

水辺なのでよくかげなかったが、特筆すべきにおいは感じられなかった。






☆アシスタント募集☆
語学のできる方で、週に2~3日、アトリエのお手伝いのできる方を募集しています。香りの経験がなくても、香りがお好きな方でしたら大歓迎です。ご興味のある方はお問い合わせメールからご連絡ください。
https://parfum-satori.com/jp/contact/

ホシオモト(星万年青)、ユーコミス、パイナップルリリー Eucomis 

20160723パイナップルリリー.jpg

ホシオモト(星万年青)、ユーコミス、パイナップルリリーという。

確かに、星のようなつやっとした花。
オモト(万年青)のように、しっかりした葉が根元から伸びている。

淡い黄緑の中央にピンクがちょっぴりさして、おしべが冠のよう。


20160723パイナップルリリー3.jpg


パイナップルリリーという名前は、花が開く前、まだ固いツボミがぎっしりついているそのてっぺんに、
パイナップルのような冠芽(葉)が出ている様子からついたのだと思う。

私はホールのパイナップルをみると、いつもオバQを思いだす。

20160723パイナップルリリー2.jpg

新宿御苑の大温室の入口には、たくさんこの花の鉢植えが並んでいて、
甘いラクトン調のクリーミーな香りが漂っていた。





オニユリとクロアゲハ Lilium lancifolium

20160719オニユリ2.jpg


クロアゲハは前翅の褄(つま)から大きく羽ばたいて、後翅はその動きに従っている。
アオスジタテハに比べてゆったりとした動きである。

蝶は気まぐれに飛んでいるようだけれども、蝶の道は決まっている。
それゆえ花は待っている。


オニユリは下垂した花を反らせて、「さあ」とばかりに蕊を剥く。
アゲハは知らず、その長い後翅に花粉をつけて花を巡る。


時間は止まっているのか、さかのぼっていくのか。
汗が胸を伝い、影は少しずつ短くなり、やがてユリに飲み込まれて消える。


太陽はてっぺんにいる。


20160719オニユリ.jpg

そうだこんなふうに、ひと気のない野原で、夏の蝶に出会うときはいつも、人の一生について考える。


アゲハは、自分がさなぎなのか蝶なのかは知らない。
朝が来て夜が来て、また朝が来る。
さなぎの死は蝶の誕生で、蝶の生はどこまでが夢なのか。

忙しければ、時間が心を責め立てて、
羽がなければ、蜜をくちにすることは叶わない。

感動がなければ、心は、死にかける。


20160719ラクウショウ.jpg

照りつける夏の野原から林へいけば、そこはひんやりとした湿原。
巨樹もまた、地上へと足を伸ばして息をする。




Seringat スランガ バイカウツギ Philadelphus

20160628MIP9seringatウツギ.jpg

MOUAN SARTOUXの植物園「Les Jardins du MIP」でこの花を見たときに、とても知っている気がしたのだけど、あんまりにも強い匂いだったので、なんだか思いつかなかった。

フランス語の名はSeringat(スランガ)。

花の蕊はちょっと見るとバラ科のようにも見えるが、花びらが4枚なので違う。
とげもないし、灌木のようすや、葉のつき方も違う。


なんだっけ?
帰って調べてみたら、バイカウツギだとわかった。



あの、私の大好きな小説、デュ・モーリア「レベッカ」の中で、デ・ウィンター卿が故郷の庭を話すときに
「バイカウツギは好きかね?」と聞く印象的なシーンがあって、あ、この花か、と腑に落ちたのである。


130516バイカウツギ.jpg


日本にあるウツギと呼ばれるのはいくつかあって、匂いのあるものも、無いものもある。

紅白の源平ウツギはスイカズラ科で、ハニーグリーンの香りがする。
はじめ白い花が、咲くにつれ徐々に赤く変わっていき、開花の時間差で紅白の花が咲くように見える。

スイカズラ科にはほかに、ハナゾノツクバネウツギや、シトラスっぽい香りのタニウツギなんかもある。
どれも、いい匂いがする。

130516ウツギ.jpg

上の写真、白いウツギは、アジサイ科で、匂いがない印象だ。
「夏は来ぬ」の歌では「卯(う)の花」と詠まれる


一枚目の写真、フランスで見たスランガ(和名バイカウツギ)は、
卯の花と同じアジサイ科(ユキノシタ科という分類もある)とあるので仲間なのだろう。


「卯の花のにおう垣根に、ホトトギス早も来(き) 啼(な)きて」

『何度嗅いでも、卯の花には匂いがないから、これは匂うほどに美しいということを詠んだのだろう』
と信じていたが、

「もしかしたらやっぱり卯の花って匂うのかな?」
私の知っている卯の花と、歌に読まれた卯の花はおなじものだろうか?
と再び疑問に思えてきた。


若いうちは、いろんな発見を手柄のように思っていたものだけど、わかったつもりで知らないことってたくさんある。
知らないことがあるって知るのも、年を取っていく妙味だわ。。。



ともかく、漢字では空木(ウツギ)とも書き、海外では注射器の木とも呼ばれるらしい。

アジサイは枝の中の、キビがらのようなところを掘ると中空になっているから、このウツギの木もきっと切り口はそんなふうなんだろうと想像する。




20160628MIP10seringatウツギ2.jpg

ウツギのイメージは匂いがないという刷り込みがあったのと、日本の花の印象があって、
「まさかカンヌでお目にかかるとは!」という意外性でめくらましにあった~。

ごく身近にあるようで、気が付いてみればいろいろなところで見かけたのを、
初夏の派手な花に幻惑されて、清楚なこの花にはさして注目もしなかったものだ。


「近所でよく見かけた、さっちゃんが(みーちゃんでも、よっちゃんでもいいが)、遠い異国の光の中で見違えるようにきれいになっていて、見分けがつかなかった。」

というように、女性も花も、どんな場所に咲くかって重要なことよね。



花を撮るときはいつもたいてい名札も一緒に撮っておく。
あとで調べるのにとても役に立つから。

➤Seringat(スランガ) 和名 バイカウツギ 学名:Philadelphus satsumi アジサイ科バイカウツギ属





南仏の花 ラベンダーフレンチ Lavender

ラベンダー.jpg

フレンチラベンダー


20160606ハイビスカスCannes.jpg

咲いたばかりのハイビスカス、
花弁が厚く艶があり、まるでビニールでできているみたい。

夜につぼんで、朝開く、を繰り返している。


20160606ランタナCannes.jpg

ランタナ?


20160606アガパンサスカンヌ.jpg

アガパンサスのつぼみ。

20160606マメ科の花Cannes.jpg

なんだろう。マメ科の花であることは間違いない。





➤ニュアージュローズ
目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。
ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。

チュベローズ Polianthes tuberosa


160519チュベローズ.jpg


植物名      チュベローズ

学 名       polianthes tuberosa L.



和 名      月下香(ゲッカコウ)


分 類      リュウゼツラン科 チューベローズ属


説 明      物物学的には全くローズとは無関係で、リュウゼツラン亜科の球根草花である。



香りについて 甘く濃厚な、肉厚の白い花の香り。ミルク・ラクトニックでややゴムっぽい。コンソメのようなハムのようなにおいもする。


中央アメリカが原産の花だが、イランイランのような熱帯の花の香りがする。


撮影場所   グラース 香料植物園




このデータは、「パファンサトリ フレグランススクール」の生徒専用SNSコミュニティサイト内「香りの花の図鑑」から転載しています。

ほかにも、たくさんの香調表現や、ブランド香水ライブラリーなどがご覧になれます。

ホリホック?アブチロン?Malvaceae?

20151026アオイ.jpg

槿(ムクゲ)のことを書いていて、アオイ科の植物をいろいろと載せてみようかな。

そういえば・・・、昔グラースで撮った写真の中にもあったなあ。


たくさんの写真の中から見つけてみると、紫のこれである。
ウスベニアオイかゼニアオイか何かの変種かな、と思っていたのだが、どうも花びらの筋が違う。


ほら、下の写真のウスベニアオイはまっすぐに筋がはいっているでしょう?

100617ウスベニアオイ.jpg


一枚目の青い花、網目状の柄は、アブチロンにも似ているが、アブチロンの色は白、黄色、赤。
通常、青系の花はない。

それともホリホック・・・?
どうしてもこの網目が気になって気になって。



ネットで検索3時間、ついに見つからなかった。
「アオイ科じゃあないのかな?」
「別の科で検索して見ようかしら」

もう一度花をじっくり観察する。
せめて葉っぱが写っていれば・・・。

よーくみると、一輪だけ、赤い花が咲いている。
やっぱり、これ、アブチロンなのかなあ。


赤と青が一緒に咲くって、色変わり変種なのかなあ・・・。

と、ふと思いついた。
ウスベニアオイを干したハーブティー。
お湯で煎じたとき、はじめブルーをしているのが、レモンをいれるとピンク色に変わる。


100617ウスベニアオイ2.jpg


もしや?
南仏の土はアルカリで、ペーハーのせいで、本来赤いはずのアブチロンが青く変色したとか?


いまだに解決しないけど、知りたいなって思う。



ムクゲ,槿花 Hibiscus syriacus

20151014ムクゲ.jpg

ハイビスカスの仲間というと、身も蓋もない気がする。
「槿花一朝の夢(きんかいっちょうのゆめ)」というように、儚(はかなさ)が身上だもの。


20150929ムクゲ.jpg


「粋(いき)」とは、上品と下品の境界に淡く存在する。
その境界は、人の心と時代によって動き、狭まり、また広がる。


100812ホリホック.jpg

夏のタチオアイ、ホリホック。

槿(ムクゲ)と同じアオイ科の植物は、たくさんある。
芙蓉(フヨウ)、ハイビスカス、タチアオイ、トロロアオイ、モミジアオイなど。

香料のアンブレットシードを採る植物も、アオイ科だ。





▶ さらさらとした衣擦れを余韻として、立ち去った後の静寂に、その面影を追う・・・そうした日本の美意識をこの香りにこめました。
 

センニンソウ 仙人草 Clematis terniflora

20150830センニンソウ2.jpg

これはどうみてもセンニンソウ,仙人草。
白い小さなクレマチスだが、日本のものだと思っていた。

20150830センニンソウ.jpg

南仏の山で見るとは思わなかった。
白い、雪のようなブッシュ。

蘂が特別長い。


120905.jpg

これは、新宿御苑のセンニンソウ。
ちょっと趣が違うかな。



ナンバンギセル 南蛮煙管 Aeginetia indica L

20150820ナンバンギセル2.jpg

ナンバンギセル。
ススキの根に寄生して生えてくる小さな植物。

昨年は時期が外れたのか見ることができなかった。
やや萎(しな)びて見えるのは、今年は暑かったせいだろうか、それとも時期が遅かったせいか。



20150820ナンバンギセル.jpg

思いのほかわさわさと生えている。
そして、3年前は一箇所だけだったのに、今年は別のススキの株の根元にも少し出ていた。

少しずつ勢力を伸ばしているのかな?

別名を「思い草」と言う。
うつむき加減にもの思う風情にて、「あなたが頼り」とばかりに寄生する植物。

時に大繁殖して、寄生主を枯らしてしまうこともあるそうだ。
したたかな草ではある。

101104すすき.jpg


野辺みれば 尾花がもとの思ひ草 枯れゆく冬に なりぞしにける  新古今和歌集
道の辺の 尾花が下(した)の思い草 いまさらさらに 何をか思はむ 万葉集


20150820ススキ.jpg

ガーデニア,クチナシ,Gardenia jasminoides,

20150628ガーデニア2.jpg

クチナシについては、今まで花から香りから、何度も書いているので目新しいことも無いのだが、
やっぱりキレイだなと思うと写真を撮ってしまうし、撮ったら載せたくなってしまう。

これは八重のくちなし、白い肉厚のいい香りのする花。

中心の花びらの重なりがクリーミーで、らせんが広がる様に開いていく。


20150628ガーデニア.jpg

白い横顔も品があって美しい。
濃い緑の葉が、つやつやとしていっそう高貴な様子である。

茎が固く細いので水揚げが難しく、すぐにくったりとなりがちだ。
昔から首の細いのは美人の条件と言われているけれども。

すぐに褐色に黄ばんでしまうのは、マグノリアやジャスミンなど、ホワイトフローラルの宿命なのだろうか?


夏の夜のにおいは、甘く濃厚で官能的。





ギボウシ,白い花 plantain lily

201506025ギボウシ.jpg

ギボウシの白い花。
見た目は百合のようだが、花のつき方と葉が違う。

葉の緑がすずやかな、夏の花。
春には、「うるい」という山菜として葉を食する。
ちょっとぬるぬるする。


日陰に咲く地味な印象の花だと思っていた。
ヨーロッパへシーボルトが持ち帰って以来、園芸品種も多くうみだされ、ガーデニングの下草としてよく使われるそうだ。





水生植物,アサザ,浅沙,Nymphoides peltata

201506027アサザ2.jpg

アサザ、浅沙という。

いつものように、朝の新宿御苑の母と子の森に行って、水辺を歩いていた。


橋の上に立っていた男性がしげしげと、水の中の黄色い花を眺めている。

遠目には、私は「コウホネかな~」とか思っていたのだが、近づいて見ると
「これはアサザと言うんだ、こんな風にキレイに開くのは珍しいよ」

と教えてくださった。


学名にNymphとあるし、どうみてもスイレンの葉。

でも、あとで調べて見ると全然違う科だ。

201506027アサザ.jpg

よく見ると、花びらの縁に細かい切れこみが入り、花の雰囲気はかぼちゃとかキュウリに似ている。
これはナス目で、ヒルガオなんかの方が近そうだ。


アサザは準絶滅危惧種らしい。
先日の柿蘭(かきらん)しかり、絶滅が危惧されている多くの植物が、ここではのんびりと咲いている。

動物園が動物の箱舟なら、植物園は植物の箱舟。




アフリカハマユウ,インドハマユウ,Crinum bulbispermum

20150626アフリカハマユウ.jpg

遠めには、葉の形と花のつき方がハマユウ(浜木綿)に似ていると思ったが、そばに寄ると、白い花はユリに似ている。

いくつかの大輪の花が一緒に、背の高い太い茎にまとまっている。
ただし、若干しどけない感じで、ユリっぽくない。

きりっとエレガントな、「歩く姿はユリの花」とはいかなくて残念だ。

俗称はインドハマユウ、本当にはアフリカハマユウと言うそうだ。


ユリの匂いもしないし、タイワンハマオモトのようなクリーミーな匂いも無い。

どちらかというと、すごく薄めたブルーチーズのような、食品ぽい、グリーンソルティーな淡いかおりである。




モジズリ,ネジバナ,Spiranthes sinensis

201506026モジズリ ネジバナ.jpg

蘭科の植物は、世界で15000種類もあるらしい。
蘭(らん)の仲間は多いと聞くけれど、こんなちびっこい花まで蘭(らん)だなんて!

ネジバナ、とかモジズリ、と言う雑草。

子供のころは、どこでも見られたありふれた花だけれど、最近ではちょっと見かけないな。


201506026モジズリ.jpg

ネジバナは陽あたりの良い湿った土が好き。
これは、池のほとりの、南向きのへりに咲いていた。

舗装された道路のすみっこで見かけるよりも、すくすくと育って色も鮮やか。


ちなみに、この螺旋(らせん)は、右回りと左回りがあるんだそうだ。
意識して見たことが無かったけれど、これはどっち回りというのかな?

上から下りてくれば時計回り、下から登れば反時計回り。


ふと思い出して、昔の記事を開いて見た。

うちのベランダのプランターにひょっこり生えてきたネジバナは、
な、なんと、逆回りのネジバナだった。


090708もじずり.jpg

忘れてたわ~!



サルビア,Salvia splendens

201506024サルビア.jpg

ずっと離れた遠くから、真っ赤な塊が見える。
今は花が少ない時期だから、なんだろう?

そう思って近づいて見た。

円形花壇をぐるり取り巻いたサルビアの赤い花。
本当は、あまりサルビアって好きではなかったのだが。


なぜかと言うと、ちょっと昭和っぽい花だから。

おしゃれなカフェじゃなくて、昔の喫茶店の前に植わっていたりとか。



201506024サルビア2.jpg

でも、こんな風に近くでじっとみていると、なかなかいいもんだなあ。
目が痛くなりそうなくらい、鮮やかでキレイ。




201506024ブルーサルビア.jpg


真っ赤の外輪には、補色の紫のブルーサルビアが、これもまたぐるりと取り巻いている。
とても、和風な彩りだと思うけれど。

201506024サルビア3.jpg


歌舞伎とか、和服の色合わせのよう。



柿蘭,カキラン,茶花,Epipactis thunbergii

20150623柿蘭.jpg

いつもお願いする近くのお花屋さんで、おまけにもらった柿蘭(かきらん)という夏の茶花。

サロンの中が暗いので、あまりよく撮れなかったけど。


ほんの5mmほどの柿色の花を釣鐘状に咲かせる。
よく見ないと気がつかないほどだけど、侘びた風情がとてもステキ。

こんなに小さいのに、咲けばちゃんと蘭の形をしているのが自然界の妙というものだろう。



地域によって絶滅、絶滅危惧種、準絶滅危惧種となっている。


柳とういろう,ヤナギ,Willow

20150620ヤナギ.jpg

水辺の柳はとてもいいもんだ。

一昨日もビヨウヤナギのことを書いていて、柳つながりのテーマである。

柳を見るたびに思い出すお菓子がある。

子供の頃、和菓子メーカーの青柳外郎(ういろう)という名古屋のお菓子がとても好きで、よくお土産に買ってきてもらった。
白、黒、抹茶、あずき、コーヒー、ゆず、さくら、という歌が今でも頭に残っているが、
そのころの私は特に「さくら」というピンクが一番だった。


プルプルしていて頼りなく、もちもち、特徴的な味はなく、触感と甘さがよかったのだろう。


青柳ういろう、そして、柳をWillow(ウィロウ)と言うし、どことなくくにゃくにゃしているところからついた名前かと思えば、偶然のごろあわせらしい。


最近はとんと食べていないが、懐かしいものである。





キンシバイとも、ビヨウヤナギとも。Hypericum monogynum

20150620ビオウヤナギ.jpg

「柳眉(りゅうび)」とか、「柳眉ををさかだてる(眉を吊り上げる意味)」とか、いう言葉がある。
美人の眉の柔らかなカーブを、柳の葉の形にたとえたものだ。

梅雨の薄暗い空の下、鮮やかな黄色が目をひくし、長い蘂がなんとも美人である。
においがないのが残念だ。

美しい花と、柳のような葉を持つこの植物、
ビジョヤナギ、とか、キンシバイという異名を持つ。

しかし名前とは違い、柳の仲間でも、梅の仲間でもない。


この、ビヨウヤナギの語源は、中国の玄宗皇帝(げんそうこうてい)と楊貴妃(ようきひ)の故事による白居易の歌の一説から来ているという。


花のあとには臙脂(えんじ)色の尖った実がたくさんできて、生け花の材料でよくつかう。
実を使うときは学名でもあるヒペリウムと呼ばれる。

ハンゲショウ,Saururus chinensis,

20150614半夏生.jpg


まだ、一枚だけ白くなっているハンゲショウ。

半夏生は、夏至の頃に、半分だけ色の白くなった葉を開く。

まるでお化粧をしたようだ。
そこで、半分+化粧のハンゲショウ。

やがて白い葉がどんどん増えて、水辺が白く染まると、どこからか黄色い蝶がひらひらと飛んで来て

暑い日差しの照り返しが、意識をぼうっとさせる。
白日夢の中にいるような、梅雨の中休み。


暦の上では、夏至より11日後の(おおむね)7月2日を「半夏生」と読ぶ。
九つある雑節のひとつであり、七十二候のうちのひとつでもある。


►2011/7/2 ハンゲショウ

☆パルファンサトリ オードパルファン 織部
苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりと立つ個性的な香りのあとには、あたたかくパウダリーな甘さが残ります。

☆おりべのサンプルをお送りさせていただております。
ご希望のお客様は、サンプル送付のお申込みページから→ こちら。 

あじさいの。 Hydrangea

20150616アジサイ3.jpg

あるいても、あるいても、つづく紫陽花のやま




20150616アジサイ.jpg

海と空の境目はどこ?
地球は宇宙に浮いているのだから。



巨大アジサイ、紫陽花 Hydrangea macrophylla

20150613アジサイ4.jpg

再び、アジサイ(紫陽花)である。

巨大、といっても全体が巨大なのではない。
新宿御苑のアジサイの並木に、とても大きな花が一輪だけで咲いているのを見つけた。

変異なのかな?
複数の花の栄養が、この一輪に凝縮したとか。

20150613アジサイ1.jpg

同じ木の鞠(まり)咲きのアジサイと比べると、花の大きさは3~4倍はあるのでは?


20150613アジサイ5.jpg

それにしてもキレイなブルー。
季節が進むごとに、色味が深まるような気がする。


アジサイの花の色が青から紫、ピンクに変化するのはは、土のペーハー、酸とアルカリによるものだと思っていた。
しかし、最近知ったのだが、酸によって溶け出したアルミニウムが関係しているそうだ。

すなわち酸性の土でも、アルミニウムを含まない土では、色が変化しないということのようである。


20150613ガクアジサイ.jpg


ガクアジサイは、大小の花のコントラストがよいし、花数が少ないところがあっさりして、日本の情緒にふさわしいような気がする。

アジサイは雨にしっとりと濡れた風情が身上であると思うので、ひなびた土の花器や、籠に1輪ほど活けたりして楽しみたい。

八重咲きやフリル咲きなど、外国で品種改良された華やかなアジサイもあるが、それは紫陽花の本来のよさを損なっていると思う。

わがままな見解である。


20150613アジサイ赤.jpg

これは、ついこの前までは淡いピンクだったのに。

3枚の花びらが珍しい紅いアジサイ。
ヤマアジサイ(ガクアジサイ)の紅風車(ベニフウシャ)というそうだ。




20150613アジサイ赤2.jpg



紅白が一緒になった紅風車の株。





青梅,アオウメ,Japanese plum

20150612青梅.jpg

梅の実が大きく膨らんでくると、梅雨の季節だと感じる。


梅雨の漢字の由来は色々あるようだが、「梅の実が熟す頃だから」と言う理由は、季節感がありきれいだから、そう思いたい。


20150612青梅2.jpg

小さい頃、家の庭に大きな梅の木があって、よく実がなった。
母は棒で梅の実を落とし、焼酎につけて梅酒をつくったり、氷砂糖と酒石酸で梅ジュースをつくったりしていた。

たぶん、夏休みに飲んだのはその前の年に漬けた物なのではないかと思う。
氷をいれた冷たい梅ジュースを飲むと、汗がすっと引いたのが、おいしい思い出である。




☆パルファンサトリ オードパルファン 織部
苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりと立つ個性的な香りのあとには、あたたかくパウダリーな甘さが残ります。

☆おりべのサンプルをお送りさせていただております。
ご希望のお客様は、サンプル送付のお申込みページから→ こちら。 

リンデンブロッサム 西洋シナノキ Tilia × europaea

20150603リンデンブロッサム.jpg

リンデンバウムの花。
新宿御苑の新宿門の外に、数本のリンデンの樹がある。
この樹に気がついたのはまだ昨年のことだ。

ドイツのベルリンにはウンター・デン・リンデンという有名な大通りがあるし、パリのテュルリー公園の並木もよく知られている。

街中のリンデンが一斉に咲くと、甘くややしつこいハニー調の香りがどこを歩いていてもまとわりつく。
パリの乾いた空気では、それが嫌味にならないから不思議だ。

そんなわけで、ヨーロッパではよく見られる樹木。


20150603リンデンブロッサム2.jpg

ここのリンデンは、ほんのり香りが薄い。
日本の気候では、あまり強くにおわないのかもしれないし、樹の個体差かもしれない。

本数が少ないからなのかな?

20150603リンデンブロッサム3.jpg

薄クリーム色の小さな花がぶら下がるように咲くのは可愛いし、
ハート型の葉と、花の根元に開く、細長いやや明るい緑の葉のコントラストも面白い。


リンデンの葉を乾燥させたハーブティーも、ヨーロッパではポピュラーだ。
リンデンとカモミールをブレンドしたドライハーブティーは安眠効果があり、合わせた方が単品よりずっと飲みやすい。





昼顔、ヒルガオ、Calystegia japonica

150530ヒルガオ2.jpg

「ヒルガオ」とカタカナで書くと、なぜか外来の種のイメージがする。

ヒルガオは日本始め世界中に分布しており、特にそういうわけではないが、高麗とか、百済とか渡来したような雰囲気の字面(じづら)。

ヒルガオを横からみると、凛とした漏斗(ろうと)型をしており、なかなか気品がある。


150530ヒルガオ.jpg

「ひるがお」とひらがなで書けば、どことなくのどかで鄙(ひな)びた風情が感じられる。
なんだか寝ぼけた感じもする。

丈夫な雑草として扱われ、朝顔(アサガオ)のようにわざわざ鑑賞されることはない。

朝顔が朝にしぼむのに対して、昼顔はずっと咲いているせいで潔くないと思われるのだろうか。


150530ヒルガオ3.jpg

「昼顔」と漢字で書いてみる。

冬になれば枯れてしまうが、根が残り毎年また咲かせてくれる。
地中で根が絡んでいるので、花言葉は「絆(きずな)」というそうである。

漢字で書くと、その花言葉がふさわしいような気がする。


そんなわけで、文字には、発音だけでなく視覚的な効果があると思う。







ヒメジョン?ハルジョオン?Erigeron annuus

150523ヒメジョン.jpg

ヒメジョオンかしら?(姫女菀)ハルジョオンかしら?


あじさい、紫陽花、Hydrangea macrophylla

150526アジサイ3.jpg

今年もまたアジサイの季節がやってきた。
もうすぐ、梅雨。

学名のハイドランジア、というのは「水の容器」と言う意味なのだそうだ。


通常、花が開いていく過程では、たくさんの水を必要とする。
茎の太さに対して、花の数が多いと水が足りなくなる。
花びらのすみずみまで水分が行き渡らないと、充分に開くことができない。


たっぷりの雨が地面を潤す、6月。
「アジサイが梅雨時に咲くのは、そういうことなのかなあ・・・。」
と思いながら眺めている。



アジサイは切花にすると見栄えがするが、水揚げが難しい。

固い茎を花バサミで切ると、その中心に発泡スチロールにも似た、白いキビガラ状のものがつまっている。
これを少し取り除いてから水切りすると、うまく水を吸い上げる。



花がすっかり開いてしまえば、こんどは簡単にドライフラワーになる。
朽ちていくファジーな青色は、とてもきれいだと思う。

夏の間は生花を涼やかに楽しんで、ドライフラワーにした花を秋から冬に飾ると、暖かみがあっていい。


150526アジサイ1.jpg

上の写真はお花屋さんでも見かける、緑色の小さなアジサイ。

これは、これから花がおおきくなっていくにつれ、青くなるのだろうか?
それとも、こういう品種で小さいままなのかな?

150526アジサイ2.jpg

アジサイの花びらは、花ではなく「」なのだという。
ガクアジサイを見ると、中央の部分に小さい花が集まっている。
ガクが変化して、中心まですっかり花びらの様になったのが、まり咲きのアジサイ。




150526アジサイ.jpg

3枚の花びらが珍しいガクアジサイ。

あとでわかったのだが、これはヤマアジサイの紅風車と言うらしい。




夏の白い花,ハマユウ,Crinum asiaticum,

150523ハマユウ.jpg

夏の夜の香りは、からだにまとわりつきながら重く沈んでいく

白くぬるいいくつもの手が伸びてくる
闇の眠りに惹きこまれる
その手前で引き返す

濡れたビロードの
苦しげな吐息


いっそ淵に飛び込めば

月光にきらめく翔を持つ
蜻蛉(かげろう)の翳






►タイワンハマオモト/Crinum asiaticum,

タイサンボク 泰山木 Magnolia grandiflora L.2015

150522タイサンボク3.jpg

夏の白い大きな花、タイサンボク,泰山木。
毎年会うたびに想う、この自然界の造形の妙(みょう)。


150522タイサンボク2.jpg

そろそろ、タイサンボクの咲く頃と思って新宿御苑を歩いてみた。
知っている限り、タイサンボクの花を嗅げる場所は3箇所ある。

タイサンボクは10メートルを越す巨木で、花は高いところに咲く。
そのため下の方まで枝が下りている樹でないと、香りを見ることが難しい。

少し前に咲いた朴(ほお)の木の花によく似ているが、それよりもやや小ぶりで蘂が白く、すっきりと気品がある。

150522タイサンボク.jpg

咲いているのはまだ上の方が中心で、低いところのツボミが開くのはもう1週間ほど待たなければならない。

それでも、木の下に立てば、匂いが降り注いでくる。
爽やかなシトラス・グリーンで、ローズの中のシトロネロールやフェノキサノールを思わせる匂いもある。




ジャスミンサンバック 茉莉花 Jasminum sambac

20141028ジャスミンサンバック2.jpg

サンバックジャスミンと言えば、6歳のときの初めてのハワイ旅行。
一般人の外国旅行が許可された年である。

飛行場でタラップを降りると、髪の長いお姉さんが、香りのする白い花のネックレスをかけてくれた。
3日たっても強く香る、その首飾りは「レイ」というのだと教えられた。

バンコクでもレイをもらった。
最近では南国に行ってももらったことがないが、廃れてしまった習慣なのだろうか?


このレイなどに使われるのが、サンバックジャスミン。

ピカケとも、サンパギータとも呼ばれる。

20141028ジャスミンサンバック.jpg



サンバック・ジャスミンは漢名を茉莉花(マツリカ)という。

アラビアジャスミンとも呼ばれ、ジャスミンティー(茉莉花茶)に使われる。
花びらの数が多いし、葉もつややかで厚く丈夫そうだ。

オオバナソケイ(普通のジャスミン)の香料が、下の方にずっしりとした甘さと重さがあるのにくらべ、サンバックジャスミンはインドールが強く、トップにメタリックなグリーンがアップしてくる。

昔の香水は複雑な香調なので、ミドルからラストにかけてオオバナソケイの重厚な甘さが合うと思う。
一方、最近の透明感のある香りには、このグリーンアニマルなサンバックジャスミンの方が合うようだ。
チンベロールなどの固いアンバーと共振する。


あくまで趣味の問題だが、私はオオバナソケイの方がどっしりしていて好き。
サンバックはやや野卑な感じがする。



写真は、6月の暑い日盛りのなか、フランスの香料植物園で。



ジャスミン 素馨 オオバナソケイ Jasminum grandiflorum

20141028ジャスミン.jpg

これは、香料を取るジャスミン。オオバナソケイ、Jasminum grandiflorumである。

つぼみは赤く、ほっそりとしていて線香花火の先を思い起こさせる。
開くと白くやや旋廻した花びらの縁(ふち)に、ところどころ淡い桃色の覆輪がでていかにも愛らしい。風にゆれるさまは、儚げでありながらそのステム(茎)は強くしなやか。


近寄って、すうっと香りを吸う。

甘酸っぱいようなフルーティグリーンの後から、ややアニマリックなクリーミー感のあるコクがぐんと伸びやかに香ってくる。
香料になったジャスミンAbs.よりも、生の花はすっきりとした香り。


20141028ジャスミン2.jpg

花の後姿と云うのは無防備で、そんな角度からも絵になる花は本当に美しいと思う。


ジャスミンの漢名である素馨(そけい)というのは、中国の傾国の美女の名前から由来する。

目を伏せたうつむき加減のうなじから匂うがごとき、その美しい人を想う。



日本の夏は暑すぎるのだろうか、このオオバナソケイは新宿御苑では秋のほうがたくさん咲いている。

日本で5月から6月ごろ、よく見かけるのはハゴロモジャスミンが多い。
こちらは小ぶりで花の数も多い。
丈夫でよく咲き、半ば野生化したような株を道端で見かけることもある。


また、最近の香料素材でよく見られるサンバック・ジャスミンは茉莉花(マツリカ)という、ジャスミンティーに使われる花。
インドールが強く、グリーンアニマルである。



ハナゾノツクバネウツギ  Abelia×grandiflora

140911新宿御苑ハナゾノツクバネウツギ.jpg

ハナゾノツクバネウツギ、アベリアの仲間。
ベル状の白い花をたくさんつける。
7月末に撮影。

名前の由来は花の落ちたガクの部分が「ツクバネ」という植物の種子と葉の形に似ており、花はウツギに似ているからだそうだ。
その「ツクバネ」というのは、羽根突きで使う羽根のこともさす。
植物と遊戯の道具、どちらが名前の始まりなのかはよくわからない。

スイカズラ科。ハニーグリーンノート。



フランスから帰ってきた後、8月はあまりの暑さにとても散歩に行く気がせず、かと思えば雨だったり、また仕事が忙しく、新宿御苑にはほとんど行くことができないまま夏が過ぎてしまった。

ようやく秋の気配と思ったら、今週から休園でがっかりだ。


今は蚊の捕獲調査中とのことだけれども、感染した蚊がいないを願っている。

新宿御苑は生き物の暮らしのサンクチュアリ。
いることが判明したら、薬剤を散布することになるのではなかろうか。

蚊を退治するために薬をまいたら、蜘蛛(くも)やトンボのような蚊にとっての天敵や、ぼうふらを食べてくれる池の中の生き物まで死んでしまうのではないかと、蚊に刺されるよりもそちらのほうが心配である。

なんだったら、寒くなって蚊がいなくなる冬まで休苑してもいいから、薬を使わないですめばその方がいいと思うけれども・・・。




☆キンモクセイの香水 一足先に☆

パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。7月パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「ソネット」です。ジューシーなネクタリンピーチとオスマンサスの組み合わせで、幸せな気分に。



ヤブミョウガの青い果実 Pollia japonica

140824ヤブミョウガ2.jpg

この時期はほとんど見るべき花がなくて、汗を流しながら園内を朦朧と歩いていると、鬱蒼とした木の下に白い花が咲いている。

毎年、この時期になるとヤブミョウガの群生に気がつく。
花が咲かなければただの濃い緑の下草でまったく気にもとめない草なのであるが。


花も小さく地味は地味なのだが、よく見れば一人前にしべもあって可愛げがある。
雄花と両性花があるそうだが、中心に雌しべらしきものがあるので、両性花だろうか。


140824ヤブミョウガ3.jpg



淡い翡翠(ヒスイ)のような未熟な実と一緒に、涼しげなラピスラズリ、瑠璃色の玉がならぶ。

ブルーベリーのような色だけれど、食用にならなくて残念。



140824ヤブミョウガ.jpg

藪(ヤブ)、というのは木や草が茂っている様子だが、その名のイメージはあまりよくない。「藪蚊(ヤブカ)とか、藪の中、とか、藪をつついて蛇を出す、とか。

そういえば小学校の同級生で、藪さんと言うお医者さんの子がいたっけ。。。

「ヤブミョウガ」の中に「みょうが」、と名が入っているが、薬味に使う茗荷(ミョウガ)はショウガ科の別の植物。葉の形がミョウガににているだけで、花の形はまったく違う。

春の若い芽をおひたしにすることもあるそうだ。

ツユクサ科


☆キンモクセイの香水 一足先に☆

パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。7月パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「ソネット」です。ジューシーなネクタリンピーチとオスマンサスの組み合わせで、幸せな気分に。



もうすぐ処暑(しょしょ)Solar term

140819 柳に風.jpg

立秋を経て暦の上ではもう秋、そして今週末の8月23日は24節気の処暑(しょしょ)である。
これを過ぎれば暑さも一段落という。

今日は猛暑も最高潮というか、本当につらい一日だった・・。


それでも1週間前の蝉時雨(せみしぐれ)はミンミンゼミが優勢だったのが、つくつくぼうしの声が混じり、日増しにその割合が多くなってきたような気がする。


心なしか光の射し加減にも秋の角度が感じられる。

140819 柳に風2.jpg

夜になれば秋の虫、カネタタキのチッチッという声。
この名前、鉦叩(かねたたき)って秀逸だと思う。

いつも暗がりの中にいて姿を見たことがないけれど、声を聞くたびに、ひっそりと草陰で鉦をたたいている小さな虫の姿を想像してしまう。



冬は寒い寒いと言い、夏は暑い暑いと言う。気がつけば一年も3分の2を過ぎようとしている。
つらいときは果てしなく続くような気もするが、過ぎてしまえばあっという間のことである。


来週になれば、水辺はもっと過ごしやすくなるだろう。




パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。7月パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「ソネット」です。ジューシーなネクタリンピーチとオスマンサスの組み合わせで、幸せな気分に。




ギボウシ(擬宝珠)Hosta

140818ギボシ.jpg

ギボウシ(擬宝珠)という名前の由来は、つぼみが橋の欄干についている擬宝珠(ギボウシュ)に似ているからだという。
その擬宝珠というものはたぶん誰でも目にしたことがあると思う。頭の先がとがった玉ねぎのような、栗のような、アラビア風寺院の屋根のようなアレである。

140818ギボシ4.jpg
まだ、展開する前のつぼみは、このように苞に包まれている。
確かに、これはちょと擬宝珠(ギボウシュ)に似ている。


140818ギボシ3.jpg


8月も盛りになると、茎はすっかりと伸び、横向きに花が並んで咲く。
夏に咲くラショウモンカズラにも似た雰囲気だが、あれはシソ科植物で、こちらはクサスギカズラ科。

両者は葉の形がぜんぜん違う。

140818ギボシ5.jpg

幅広で地面に低く広がる大きな葉は、夏らしい涼やかさを持っている。
日陰に咲く下草。



140818ギボシ2.jpg

ウルイのお浸しでよく知られる山野草でもある。



パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。7月パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「ソネット」です。ジューシーなネクタリンピーチとオスマンサスの組み合わせで、幸せな気分に。








庭と植物 le JARDIN

140814庭.jpg

なぜ私は植物が好きなのだろう?


庭を作るのは時間がかかるものだ。
それは作り手にとって手間がかかるという意味ではなく、庭自体が成長する時間が必要ということで、それは植物が育つとか、馴染むとか、植物同士が折り合いをつけていくという意味が含まれる。

山も、森も。


一つの作品ができていくプロセスも、プロジェクトが実るのも、会社が成長していくのも、すべて庭を作るのと同じ。

時が必要だ。
少なくとも私はそう考える。

それだけ待てるかどうか、それは作り手の選ぶことだけれども。


140814リンゴ.jpg


植物の博愛主義的なところは、少しくらい食べられたっていい、というところだ。
葉の一枚や二枚、齧られたところでどうということはない。
種子を拡散するためには、むしろ魅力的な果実を提供し、積極的に食べさせることもある。

腕の端っこをかじられても平気という動物がいるだろうか?



110607モンシロチョウ.jpg

「悲しいかな、翼があると唯一知られている花は蝶であり、ほかの花々はすべて破壊者の前になすすべもなく立ちつくしているのです」(現代語で読む茶の本 岡倉天心著/黛敏郎訳 三笠書房)



鳥も動物も、簒奪者(さんだつしゃ)から逃げることができる、でも花は手折られるまま抗うすべを知らない。
だからといって蹂躙(じゅうりん)されてもいいの?


いいえ今日明日、得をすれば良いというあさましい考えではなく、長い植物時間によって、彼らはちゃんと理非と利害を測っているのだ。

それに、不当に食べ過ぎる輩(やから)に対しては、体に苦い物質を作り出し、遠くへ追いやることもできるし?


140731鳥思う.jpg

植物は何も言わない。

だから何も知らない、と思うのは間違いである。
あるひ繁みの陰でひそやかに語られた不実は、さやさやという風に乗って、いつしか周辺に知られているものなのだ。

それゆえ植物と共に生きるなら、できるだけフェアでなければ。


それが、長くいのちをつなぐ植物の知恵と理念。





☆パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。7月パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「ソネット」です。ジューシーなネクタリンピーチとオスマンサスの組み合わせで、幸せな気分に。






ショウガの花 Ginger_Gingermbre

ジンジャー花2.jpg

すきっとしてドライ、クールでホットなショウガ。
夏の暑気払いにもいいし、冬の寒い時期にも体を温める。

ジンジャー花1.jpg

ホワイトジンジャーの花は観賞用としてもとてもきれい。
それにいい匂いがする。
ホワイトフローラルをフレッシュグリーンでシャープにした感じ。




☆お盆休みのお知らせ  8/14~8/17まで、サロンをお休みさせていただきます。 
オンラインの受注は受け付けております。発送は18日から順次させていただきます。


☆マザーロード66のお品切れについて

いつもマザーロードをご愛用いただきましてありがとうございます。ご注文を多数いただきまして、ただいまマザーロード66はお品切れとなっております。次回の入荷は9月予定です。申し訳ございませんが、しばらくお待ちいただきますよう、どうぞよろしくお願い致します。

 


パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。7月パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「ソネット」です。ジューシーなネクタリンピーチとオスマンサスの組み合わせで、幸せな気分に。


黒い花 黒法師 Aeonium

20140722黒い花.jpg

歩いていてはっとする。何の花?造花?
多肉植物のAeonium、クロボウシというそうだ。

黒い花も少ないから目立つなあ。
ああそうか、白い小砂利を敷いているからはっきりしているんだ。


黒が黒であるためには、白が必要だということだ。






今月のパルファンサトリのサンプルプレゼントは終了しました。たくさんのお申込みありがとうございました。また次をお待ちください。


◇フレグランスデザイン講座 体験教室

調香体験教室 バラの香り  

日時:7月27日(日)13:00~14:30  

場所:パルファンサトリ 11F アトリエ

費用:10000円(税別)/10800円(税込)

※キャンセルのためあと1名様の席がございます。ご希望の方は前もってお電話またはメールでお知らせください。(26日土曜5時まで)

青い花③Cannes ジャカランダ Jacaranda_mimosifolia

青いジャカランダの花2.jpg

カンヌ市役所の前に、鮮やかな青い花の、大きな木がある。
葉はふさふさとしたミモザのようだから、豆科の植物かな?
でも花は小ぶりの桐の花のようだし、、、なんだろう。


そう思って調べたら、ノウゼンカズラ科のジャガランタ(Jacaranda mimosifolia)という。
ブルー・ジャガランタともいうらしい。
木の背が高く、咲いているものを近くで嗅ぐことはできないけれど、落ちた花からは少しウッディでハニーの甘い香りがした。

青いジャカランダの花3.jpg


桐(キリ)はノウゼンカズラ科(ゴマノハグサ科にも分類される)のキリ属。
こちらのジャガランタは、同じくノウゼンカズラ科のキリモドキ(桐擬き)属だから、やはり桐とは親戚にあたると思われる。
(葉の形はだいぶ違うけれども)


ジャガランタと言えば、紫檀(したん)と呼ばれる、家具やギターなどの材に使うものと思っていた。
でもこれは、マメ科のローズウッド(Delbergia sissoo)で、この青い花の木とは別種の植物である。
ギター奏者に言わせると、熱演すると楽器からバラの香りがしてくるのだそうだ。(私は楽器を熱演したことがないから体験はないが)

しかも、香料を採るローズウッドは、クスノキ科のまた別種の植物なので、なんだかややこしい話だ。

どちらもバラ科のバラとは関係がない。



青いジャカランダの花4.jpg

カンヌの市役所前に咲くジャガランタ。
青が蛍光性を帯びて見える。

もともとアルゼンチンなど南米原産の花だから、
この南仏の強い日差しの中で、発色がよくなるのだろう。






7月、パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは予定数を終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。次回までしばらくお待ちください。

青い花②Shinjuku_gyoen_national_garden

20140722青い花ルピナス.jpg
ルピナス
豆の花 ノボリフジ

20140722青い花ヤグルマギク.jpg

ヤグルマギク
コーンフラワー

20140722青い花ヤグルマソウ.jpg

ヤグルマギク

20140722青い花ツユクサ.jpg

セイヨウツユクサ
小さい頃、ツユクサを水の中で絞って色水を作ったけど、それはもっと地味なツユクサだったと思う。


20140722青い花.jpg

カンパニュラ・アルペンブルー

昨日のカンパニュラは袋状で釣鐘のような形で、このカンパニュラはキキョウのような、ブルーベルのようなすっきりとした花の形。




7月、パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「オリベ」です。パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。もうあと少しで終了です。


青い花Paris① ニゲラ、霧の中の恋 Palais des Tuileries 

20140721ニゲラオリエンタリス.jpg

ニゲラ。この名前も好きだけど、英名のラブ・インナ・ミスト(love in a mist)はなかなか良い。
ふさふさとした羽毛状の葉が青い花を包んで、まさに「霧の中の恋」。

クロタネ草ともいう。別名のDevil-in-a-bush はちょっと酷いと思う。
花が散った後には、風船のように膨らんだ実がなって、これも花材としてなかなか面白い。


20140721カンパニュラ2.jpg

これはカンパニュラ、ホタルブクロの仲間。ピンクはよくあるけど、こんなきれいな青は珍しい。

白や黄色い花に比べて、青い花は種類が少ないように思うけれども、遠目に見て派手なのは青い花。
少ないから目立つのかな?

20140721カンパニュラ.jpg

ここはパリ、テュイルリー公園の青い花壇。
ニゲラ、カンパニュラなど涼しげな花が植栽されている。





7月、パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「オリベ」です。パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。もうあと少しで終了です。



◇フレグランスデザイン講座 体験教室

調香体験教室 バラの香り  

日時:7月27日(日)13:00~14:30  

場所:パルファンサトリ 11F アトリエ

費用:10000円(税別)/10800円(税込)

締切:7月25日(金)午後1時まで


10月開講のフレグランスデザイン講座(9月15日募集締切)をご検討の方は、まずは見学または体験受講をお勧めしております。この講座は、バラの香りを作る調香体験講座です。

マキアオンライン ダイアナさんのお部屋にパルファンサトリの体験講座が紹介されました。

http://hpplus.jp/maquia/clip/1898897/ ダイアナエクストラバガンザさんがバラの体験講座を受講。その様子がレポートされています。

 

☆どちらも要予約  お問い合わせメールまたは電話で。メールでのお申し込みにはお名前、ご住所、お電話番号、をご記入ください。こちらからの返信メールにて正式な受講受付となります。

☆定員になり次第締め切らせていただきます。(あと1名様)

☆女性のみの講座です。

お申込み、お問い合わせメール https://parfum-satori.com/jp/contact/

パルファンサトリ 03-5787-7207

アオスジアゲハ 青条揚羽 Graphium sarpedon

10140528アオスジタテハ.jpg

私が小さい頃はアオスジタテハと呼んだものだが、アオスジアゲハが正式名称らしい。


夏の蝶、という印象が強い。

学校の行きかえり、木の多いところでよく見かけた。
キアゲハやクロアゲハに比べてく鋭く飛ぶので、追いかけるのが大変だ。






ブログ最新記事に戻る➤ブログ「パルファンサトリの香り紀行」, 調香師が香りでつづるフォトエッセー  


➤パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「ニュアージュローズ」です。

ル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色 が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。この機会にぜひサンプルでお試しください。


舞う植物 マイハギ Desmodium motorium(Houtt)Merrill

131125マイハギ1種.jpg

花としての死が
新しい命の始まりでした。

 

131125マイハギ 花.jpg

舞う植物、マイハギ。

気温が35度くらいになると先の方の若い葉が旋回を始める。
音にも反応して、高い声で歌うと動き始めるそうである。

 

➤マイハギ マメ科 学名:Desmodium motorium(Houtt)Merrill

 

 

ブログ最新記事に戻る➤ブログ「パルファンサトリの香り紀行」, 調香師が香りでつづるフォトエッセー

 

▶ やわらかなお香の香り オードパルファン ブラックラベル「satori」

➤ 今月のサンプルプレゼントは「satori」

カンナ Canna

131117カンナ.jpg

線路沿いの土手に、朱色の大きな花が咲いているのが遠目で見えた。

こんな時期に?
近寄ってみるとやはりカンナだ。

カンナは夏から秋にかけて咲く花だが、ここは日当たりがいいのでこんな遅い時期まで咲いているのかもしれない。

柵の向こうにあるのでそばによることができない。
匂いのないイメージではあるが、そばに行ってもう一度確認してみたいものだ。

 

まるで時のすぎるのを惜しむように、今年の花々は遅い。

キンモクセイの香るあの日から7日×7週で49日。
あらためてその意味を知った、穏やかな晩秋の今日。
幾たびのしきたりを経て、残されたものは少しづつ心に区切りを付けて行くのだろう。

 

あの日

雨上がり

花の香りの道

 

そして今日

うららかな

ゆず実る庭

 

我は送る

いずれゆく彼の岸にて待て君

タバコの花 le tabac sylvestre ou Nicotiana

タバコ.jpg

タバコの花。


これはニコティアナ・シルベストリス。

筒状の白い花が長く下垂してスプレー状に咲く。
グラース、フランスの植物園にて。

 

花には香りがあるがタバコの匂いではない。

蛾を誘引するために、夜にもっとも匂いが強くなる。

 

 

タバコの原産地は南アメリカ、アルゼンチンとボリビアの国境あたり。
このシルベストリスは今のタバコの母方になるという。

 

大航海時代、コロンブスがヨーロッパに持ち込んだと歴史の本で読んだ。 

 

アガパンサス アレンジ Agapanthus

130715旧市街.jpg

砂色のピンクとちょっぴり濃い目のアガパンサスブルー。

南仏のカフェ、ディナー開店前。

 

 

▶パルファンサトリ  "Nuage Rose(ニュアージュローズ・ばら色の雲)"

南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。

目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。
ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。

トップノートは「ラ・フランス(洋梨)」のとろけるフルーティをピンクペッパーコ-ンで引き締めています。続いて広がるバラとスミレのピンク色のアコードに、ジャスミン・アブソリュがさらにやわらかく調和します。

ラストはパウダリーなサンダルウッド。ふわふわのイリスを贅沢に使い、 軽やかに導きます。

ブログ最新記事に戻る➤ブログ「パルファンサトリの香り紀行」, 調香師が香りでつづるフォトエッセー

フウセントウワタ 風船唐綿 Gomphocarpus physocarpus

130831フウセントウワタ4.jpg

フウセントウワタ。
風船のように膨らんだ実(外側の殻)が裂けると、中から茶色の種子の集合体が顔を出す。
割れたばかりはアケビのはじけたところを連想させる。

 

130831フウセントウワタ3.jpg

次第に下の方からシルクのような白い糸の塊が盛り上がってきて、茶色の粒つぶはこのように膨らんでくる。

英語ではswan plant ともいう。

 

130831フウセントウワタ2.jpg

それは風や何かが触れた拍子に塊からはぐれて、大きなタンポポの種のようにフワフワと飛び始める。

ケセランバセランという想像上の生き物のようだ。

 

130831フウセントウワタ.jpg

この棘の生えた直径5~10センチくらいの風船が、茎に直にポコポコといくつも付いている。
花よりも実が面白い形なので活け花の材料として使われる。

しかしこの植物の樹液には目の炎症を起こす物質があるので、切り花などで扱う時にはさわった手で目をこすったりせず、手洗いが必要。

 

この植物は、カバマダラという毒のある蝶の幼虫の食草である。
これは推測であるが、草の有毒成分が体内で濃縮したのかもしれない。

風船唐綿と同じガガイモ属の植物には白い乳液状の汁が出てかぶれるものが多い。

 

カバマダラは熱帯の蝶、台風などに乗って迷い込んでくる以外、もともと日本にはいないとされている。

130831ツマグロヒョウモン.jpg

これはツマグロヒョウモンの写真。ツマグロヒョウモンには毒はない。
夜、たまたまアトリエの外で休んでいた。
この蝶は身を守るため、前出のカバマダラに擬態しているという。
色と形、羽のヘリの柄が似ている。

 


 

➤フウセントウワタ ガガイモ科 トウワタ属  学名:Gomphocarpus physocarpus

 

 

 

➤キンモクセイの香水 パルファンサトリのオードパルファン「SONNET(ソネット)」

トップはマンダリンのシトラスと、クラリセージのティーノートから爽やかに始まります。そして甘い桃のようなオスマンサス(キンモクセイ)の香りは、やわらかいフローラルの広がりに、やがて、木の暖かいラストノートへと移ろっていきます。 希少な金木犀の天然香料が香りに深みを与えています

ズッキーニ,Zucchini,Courgette

130808ズッキーニ.jpg

ズッキーニ,(Zucchini)とは、キュウリの仲間だとばっかり思っていたが・・・。
蔓に下がるのではなく、地面からこんな風に生えているとは思わなかった。
葉っぱもものすごく大きい。

 

遠目に見て怪異な植物、ズームでぱっと撮ったのだが、
あとでもっとたくさん写真をとればよかったと思う。

 

茎なしカボチャとも言われるそうである。

南仏のヴァランソル高原にて、畑に生えていたもの。
乾燥した温暖な土地が好きなのだそうだ。

 

➤キンモクセイの香水 パルファンサトリのオードパルファン「SONNET(ソネット)」

トップはマンダリンのシトラスと、クラリセージのティーノートから爽やかに始まります。そして甘い桃のようなオスマンサス(キンモクセイ)の香りは、やわらかいフローラルの広がりに、やがて、木の暖かいラストノートへと移ろっていきます。 希少な金木犀の天然香料が香りに深みを与えています

 

ブログ最新記事に戻る➤ブログ「パルファンサトリの香り紀行」, 調香師が香りでつづるフォトエッセー  

'Mignon'Johann Wolfgang von Goethe

130801レモンの花.jpg

Kennst du das Land, wo die Zitronen blühn,
Im dunkeln Laub die Gold-Orangen glühn,
Ein sanfter Wind vom blauen Himmel weht,
Die Myrte still und hoch der Lorbeer steht?
Kennst du es wohl?
Dahin! dahin
Möcht ich mit dir, o mein Geliebter, ziehn.

'Mignon'Johann Wolfgang von Goethe

130801マートル.jpg

君知るや南の国
レモンの木は花咲き くらき林の中に
こがね色したる柑子は枝もたわわに実り
青き晴れたる空より しづやかに風吹き
ミルテの木はしづかに ラウレルの木は高く
雲にそびえて立てる国や 彼方へ
君とともに ゆかまし

(森鴎外 : )

 

 

 

 

ブログ最新記事に戻る➤ブログ「パルファンサトリの香り紀行」, 調香師が香りでつづるフォトエッセー

▶ English blog  http://parfum-satori.com/blog/parfum-satori-blog/

 

▶パルファンサトリ  "Nuage Rose(ニュアージュローズ・ばら色の雲)"

南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。

目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。
ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。

トップノートは「ラ・フランス(洋梨)」のとろけるフルーティをピンクペッパーコ-ンで引き締めています。続いて広がるバラとスミレのピンク色のアコードに、ジャスミン・アブソリュがさらにやわらかく調和します。

ラストはパウダリーなサンダルウッド。ふわふわのイリスを贅沢に使い、 軽やかに導きます。

ブログ最新記事に戻る➤ブログ「パルファンサトリの香り紀行」, 調香師が香りでつづるフォトエッセー

ナツツバキ 娑羅樹(シャラノキ) Stewartia pseudocamellia Maxim.

130620夏椿2.jpg

ナツツバキは夏の始まりに咲く爽やかで清楚な花。

ツバキという名がついているが、葉は柔らかく落葉する。
ツバキのようにチャドクガがつかないと聞く。

庭木によし。

ランタナ lantana

ランタナ.jpg

ランタナ。5月から10月まで長く咲き続け、色が変わっていくので七変化とも呼ばれる。
おもちゃっぽいので、あまり香りがない印象だったが、甘い粉っぽい匂いがする。

クマツヅラ科

カラスウリ Trichosanthes cucumeroides

121007カラスウリ.jpg

白いカラスウリの花。
レースのような花弁の先がカールして、うす暗い森の中にぽっかり浮かんでいる。

Trichosanthes cucumeroides

 

ジャスミンの花 Jasminum grandiflorum

120925ジャスミン.jpg

香料用のジャスミン、オオバナソケイ。香水に使用される種類のジャスミン。

新宿御苑では、管理棟の近くに咲いている。

南仏では初夏に咲く花だが、日本の夏が暑すぎるのか、冬が寒くて花時に間に合わないのか、ここでは秋口によく咲いている。

百日紅(サルスベリ)の花の香り 新宿御苑 Crape-myrtle

120919サルスベリ.jpg

百日紅(サルスベリ)の花が咲きはじめてから三か月ほどたつ。
いつのまにかもう9月も後半になり、花もそろそろ終わりに近づいている。

サルスベリは遠目で見ることが多いせいか、花の印象は塊(かたまり)である。

花びらが何枚なのか、どこからどこまでが一つの花なのか判然としない。
とくにこのフリフリが曲者で、ひとつのフリルが一輪なのかと思ってよく見れば、これは6枚の花びらが合わさって中央に長い蕊があることがわかる。

センニンソウの香り 仙人草 Clematis terniflora

120905.jpg

白い十字の花が、蔓状にはい上ってたくさん咲いている。

蕊が長く、花びらは細いものの「モンタナ」というクレマチスの種類に似ているのは、同じセンニンソウ属だから。

花に鼻を近づけて、よーく嗅いでみると、粉っぽく甘い、ベビーパウダー様(よう)の匂いがする。
近縁種の、見た目の派手なクレマチスは匂いがないが、このセンニンソウは原種ならではなのだろうか。

 

ツルボの香り 蔓穂 Scilla scilloides

120902ツルボ4.jpg

ツルボ、蔓穂。
先週はまだあまり咲いていなかったので、今年は不作かと思ったけど。

つぼみが多かったから少なく見えたが、一週間経って咲き揃った。
地面はずいぶんピンク色に染まっていた。

つるぼ  Scilla scilloides

20120826ツルボ.jpg

ツルボが咲いている。

とてもとても楽しみにしていた。
小さな淡いピンクの花、ツルボ。

光によって、ピンクと紫が微妙に変化する。

ねこじゃらし エノコログサ(狗尾草)/Setaria viridis

120822ねこじゃらし2.jpg

ねこじゃらし、ありふれた雑草。

 

  日記は毎日書くと威張ったとたんにお休みした。
  今日は2つ書かねば。

  そう思っているうちに夜になった。

 

 

ミソハギ 禊萩 絵日記  Lythrum anceps

120819ミソハギ.jpg

暦の上では秋といっても、まだ暑いアスファルトの上に、近ごろやたら目につく蝉のなきがら。


思えば子供時代に経験した最大のピンチは、八月の後半、日増しに強くなるツクツクボウシの声とともにやってきた。
それも毎年、こりずに。

お盆が終わればもう、あっという間に夏休みも終わってしまう。
導火線に火がついた状態である。

ミズヒキ 水引 Antenoron filiforme

20120819水引.jpg

ミズヒキという渋い草花。
小学校の中の松林はいつも鬱蒼としていたが、ところどころさす日差しの中に、ひっそりとこのミズヒキが咲いていた。

懐かしい、そしてなじみの草花。

 

サルスベリ 百日紅 Lagerstroemia indica

120818サルスベリ3.jpg

サルスベリの赤い花がいよいよと咲くと、もう夏休みも終わりに近いのではないかと、小学生でもないのにどことなく淋しいというか、焦ってしまう。

この時期になると蝉の種類も変わってきて、ツクツクボウシの声がする。
夜になれば「チッチッチ」とカネタタキ(秋の虫)が鳴きはじめる。

6枚花弁のあさがお 朝顔 morning glory

120809あさがお2.jpg

これは、色とかが「朝顔」のイメージ。

言葉の音には対象物の本質を決定する要素があるけれども、文字の見た目にも一定の印象があると思う。

口に出せば同じでも、書いたときに、朝顔と、あさがおと、アサガオ、ではイメージが変わるようだ。

 

ヘクソカズラ  Skunk vine

1200805ヘクソカズラ.jpg

「ヘクソカズラ」だよ、屁糞蔓。
それはあまりと言えばあまりな名前。

夏の道端、フェンスなどにごく普通に絡んでいるツル性の雑草だが、もむとヘンな匂いがする。
そんなことからついたようだ。

ナンバンギセル 南蛮煙管 Aeginetia indica

120802ナンバンギセル2.jpg

やれよかったナンバンギセル間に合った。
出張やらなんやらでしばらく新宿御苑にいけなかったので、もう枯れちゃったかなあと心配していた。

新宿御苑の日本庭園、橋と橋の間の池のほとりにススキのひと固まりがある。
このススキの根元に生えている背の低い花、これがナンバンギセル(南蛮煙管)である。

 これは寄生植物で、イネ科植物の根から養分を取る。

そのため、ススキの繁殖を抑制すると同時に、もしイネにつけば稲の生育を阻害する。

ナンバンギセルのせいというよりも、人間様都合の話。

120802ナンバンギセル.jpg

見るたびに不思議な形の花。
私にはどことなくタツノオトシゴのように見える。


外国から来た煙管(キセル)のようだからこの名前がついたらしいが、うつむいた形は物思いにふけっているようだ。

野辺見れば 尾花がもとの思ひ草 枯れゆく冬に なりぞしにける

 新古今和歌集 和泉式部 の歌

「尾花」はススキ、「思ひ草」は南蛮煙管のことである。


 

120802ナンバンギセル3.jpg

背の低い草なので、香りを見るのは大変だ。

炎天下、熱い砂利道に膝をついて鼻を近づけてみるが、頭がぼうとしていたのかもともと匂いがないのか、さっぱり香りはしてこなかった。

 

 

オードパルファン「SONNET(ソネット)」の商品案内・ご購入はこちら

トップはマンダリンのシトラスと、クラリセージのティーノートから爽やかに始まります。そして甘い桃のようなオスマンサス(キンモクセイ)の香りは、やわらかいフローラルの広がりに、やがて、木の暖かいラストノートへと移ろっていきます。

☆マザーロード66 オードパルファン

槿(むくげ)のツボミ Hibiscus syriacus

120726ムクゲ.jpg

槿(ムクゲ)は秋の七草のアサガオを指すともいわれ、源氏物語の槿(あさがお)の姫君にも字をあてられている。

一日花であるが、正確にはどちらの花を指すのかは定かではない。

槿(ムクゲ)と同じアオイ科の花は華やかなものが多い。
ざっと挙げてみても、ハイビスカス、芙蓉、トロロアオイやモミジアオイ、ホリホックなどがある。

 

アガパンサス 青い花火 Agapanthus

1207120アガパンサス.jpg

アガパンサスの花ことば「知的な装い」は、冷静なブルーの花色からきていそうだ。

そしてもうひとつの花ことば「愛の訪れ」は、アガパンサスのアガペー(愛)から由来するらしい。

 

ハンゲショウ、ゼンゲショウ Saururus chinensis

120722ハンゲショウ.jpg

本当は「ゼンゲショウ」なんて名前の草はないのだけど。

「ハンゲショウ」という草は、、半夏至(7月2日、夏至から数えて約11日の雑節)の頃、半分お化粧をしたように白くなるので名付けられたという。

モッコク 香りの花 Ternstroemia gymnanthera

120713モッコク.jpg

モッコクは誠に地味な花を咲かせる。

しかしその香りは実に遠くまで届くのだ。

 

青楓 a breeze blowing through green leaves

120712芝生.jpg

7月、育ち盛りの夏。

芝生のあざやかな緑が目にまぶしい。 

涼しげな木蔭を作るかえでもみじ。
四季を通じて表情のある樹木である。

 

シモツケ 下野 Spiraea japonica

120707シモツケ.jpg

初夏の茶花、シモツケ(下野)

コチョウラン/胡蝶蘭 Phalaenopsis Maple Bredge

120709コチョウラン2.jpg

胡蝶蘭と言えば、自分で買う花というよりお祝い事の贈答品のイメージが強い。
コンサバな花で、モードではない。

昔は白の胡蝶蘭が一般的だったが、少し後にピンクの花が流行って物珍しい感じがしたが、さらに最近ではぐっと種類が増えて、一見するとコチョウランとは思えない品種もあったりする。

ホタルブクロ 蛍袋 Campanula punctata Lam

120706ホタルブクロ.jpg

ホタルブクロ。名前のように膨らんでいる。

 

私の小学校の林間学校は箱根の寮に行く。
そこにはこのホタルブクロがたくさん咲いていて、蛍はこの中から生まれるのだと固く信じていた。

シロツメクサの匂い White clover

20120630シロツメクサ.jpg

シロツメクサ、ムラサキツメクサ、小さい頃に花輪を作って遊んだ。
腕輪、冠、ネックレス・・・茎を折って編んでいくと、青臭さと甘いハニーの混ざり合った匂いがする。
そして四つ葉のクローバーをみんなで探して、定期入れに挟んだりしたものだ。

ニワナナカマド Sorbaria kirilowii

120621ニワナナカマド1.jpg

まっ白い雪のようなニワナナカマドの花。
これは6月初旬の写真。

ひとつづつは5~8mmくらいだが、5枚の花弁の中心から広がる蕊が長く、小さいながらもまるで梅の花のようである。
チンシバイという別名も、そんなところから来ているのだろう。

梅と同じバラ科植物なのもうなずける。


 

ワルナスビ Solanum carolinense

20120630ワルナスビ.jpg

ついた名前が「ワルナスビ」

「俺だって好きでこんな姿になったわけじゃなし、人間様の都合で勝手に名前をつけないでくれ」って言っているかもしれない。

ザクロ グレナデン Punica granatum

120627ザクロ花.jpg

 

ザクロの朱色の花が咲いている。
どこの庭にもよく植えてあり、学校の帰りにこの朱い色の花を塀越しにながめて通学したものである。

ナツツバキ 娑羅樹 Stewartia pseudocamellia

120624ナツツバキ.jpg

ナツツバキ、見つけた。

「今日のさんぽの目的は、目的を持たないこと。」

いつもは門をはいった分かれ道のところで、何を見に行くか考えて方角を決めるのだが、その日は目をつぶってくるくる回り止まった方向に向かって歩き始めた。

クチナシの白い花 ガーデニア Gardenia jasminoides Ellis

120625ガーデニア2カマキリ.jpg

ガーデニア、クチナシの香りがする。
初夏から夏にかけて、この季節に咲く木の花はいい匂いのものが多い。

花の香りに誘われてくる蝶を待ちかねているのだろうか、ほんの1センチくらいの赤ちゃんカマキリ。

 

カワラナデシコ 撫子 Dianthus superbus

120622ナデシコ.jpg

「ナデシコ」という名は誰でも知っているに違いない。

大和撫子(ヤマトナデシコ)やナデシコジャパンなど、日本女性を指す言葉として日常使われている。

また、切れ込みのある五弁のはなびらのモチーフは、和の小物や浴衣の柄にも使われてなじみのある形である。

 

 

あじさい 紫陽花 Hydrangea

120614あじさい.jpg

 

梅雨に入って、アジサイの美しい季節になった。

 

植物学の父、牧野先生によると「紫陽花」という字は間違いだそうだ。

でも、当て字としてはなかなか素敵だと思うのだが

香料用ジャスミン Jasmin 

111022ジャスミン.jpg

ジャスミン、香料用。
ハゴロモジャスミンより少し花が大きい。

 

合歓の花 ネム ねむ シルクフラワー 2

| コメント(2)

20110909ネム2.jpg

こんな街の真ん中に、合歓(ネム)の木を見つけた。

ツルボ 新宿御苑

110825ツルボ.jpg

「新宿御苑の夏の花」に、「ツルボ」とあって、どんな花なのか一度見てみたいと思っていた。

ボリジ 

110824ボリジ.jpg

青い星のような花、ボリジ。花はエディブルフラワーで食べられる。
サラダに入れたりする。

 

においあらせいとう ウォールフラワー

110818においあらせいとう2.jpg

においあらせいとう、長い名前だけど、アブラナの仲間。
花言葉は、愛の絆(きずな)

狐の手袋/フォックスグローブ/ ジギタリス

110814狐の手袋1.jpg

心臓の薬ジギタリスは、その形から「フォックスブローブ(キツネノテブクロ)」と呼ばれる。

てんとう虫 テントウムシ

110813てんとう虫.jpg

てんとう虫(テントウムシ)は益虫だって、学校で習った。

アメリカノウゼンカズラ

110803ノウゼンカズラ1.jpg

アメリカノウゼンカズラは、ノウゼンカズラよりちょっと花びらが小さくて、トランペットのような形。

シコンノボタン 紫紺野牡丹

110730シコンノボタン1.jpg

はっきりとした紫紺色の、野に咲く牡丹のような?花。

白い百日紅 サルスベリ

110725さるすべり1.jpg

百日も紅く咲き続けるから百日紅、でもこれはサルスベリの白。

ルリタマアザミ

110715ルリタマアザミ.jpg

丸い球のポンポン、ルリタマアザミ。

ヤブミョウガ 新宿御苑

110717ヤブミョウガ1.jpg  

薄暗い夏の樹陰に、白い細かい花がびっしり咲いて、群れている。

ムクゲ 槿花

110714ムクゲ.jpg

ムクゲ・槿花は、南国のハイビスカスの仲間だが、夏の代表的な茶花でもある。

ホオズキ(酸漿)の花

110713ほうずき花.jpg

赤い実の、ホオズキ(酸漿)の花は白い。 

夾竹桃(キョウチクトウ) ピンク八重

110710キョウチクトウピンク.jpg

ピンクの八重の夾竹桃(キョウチクトウ)は、粉っぽい甘い匂いがする。

甘い香り、モッコクの花

| コメント(2)

110709モッコク.jpg

モッコクの花がこんなに甘いいい匂いがするとは!知らなかった。

7月2日 ハンゲショウ 半夏生

110703ハンゲショウ.jpg

7月2日は暦の上の雑節のひとつ、半夏生。その時期に咲く花ハンゲショウ、半化粧とも書く。

クマバチの飛行 アジサイ 新宿御苑

110628くまばちとアジサイ.jpg

大きな羽音を立てて、クマバチが飛んでいる。アジサイの花に蜜があるとは?

カシワバアジサイ

110619カシワバアジサイ1.jpg

カシワバアジサイは、普通の萼アジサイを中心からずずーっと引っ張って、円錐状にしたような感じ。

クロユリ 黒百合

 110614くろゆり2.jpg

  クロユリは、変わった雰囲気ですてき。

 

 

 

梅雨とアジサイ あじさい 紫陽花

110610青額アジサイ.jpg

あじさいの花は、思い出の中で梅雨とカタツムリとセットになっている。

タイサンボク 大盞木 百蓮木  泰山木

110611タイサンボク1.jpg

タイサンボクは、「泰山木」ではなくて、本当は「大盞木」と書くそうだ。

菖蒲

110606菖蒲2.jpg

明治神宮御苑の中の菖蒲園、ハナショウブ。今2分咲き。

 

巨大な花 タイサンボク 泰山木

110603タイサンボク2.jpg

 

赤ちゃんの頭ほどある巨大な花、タイサンボク。新宿御苑で。

胡蝶蘭 ファレノプシス

100910ファレノプシス.jpg

これは、小ぶりの黄色い胡蝶蘭。

夏の花 芙蓉(ふよう) 

100817芙蓉2.jpg

芙蓉と槿(むくげ)、よく似ている。

夏の花 ホリホック たちあおい

100812ホリホック.jpg

夏の日差しの中で、背の高い草に派手な花がいくつもつく。


アオイ科の花はどれも華やかだ。八重もあるが、私はこの一重が好き。

これは、代々木の線路わきのホリホック(Hollyhock)。
赤い薄いサテンのような花びらがきれいで、踏切があくまでのあいだに思わず撮ってみた。

色々な色があって、花の少ない夏には彩りになるなので、自分の庭でも育ててみたいと思ったものだが、これはかなり日当たりがよくないときれいに咲かないみたいでうまくいかなかった。 

それに、こじんまりにした庭に咲くよりも、駐車場の隅っことか、道端にまとまって咲く方がたくましい感じがする。らしくていいと思うようになった。

  

 

ちなみに、徳川家の 「葵の御紋」の「あおい」とは違う。
あれは、双葉葵(フタバアオイ・カモアオイ)という別の植物である。

ちょっとスミレの葉にも似ている、ハート型の葉を2枚持つ。 
ウマノスズクサ科)の地味な植物で、紫褐色の小さな侘びた花が咲く。
日本の伝統柄にもこのモチーフが使われている。
 

 

▶ 花事典 ホリホック タチアオイ :アオイ科 ビロードアオイ属  学名:althaea rosea

仲間に、ハイビスカス、モミジアオイ、芙蓉、槿(ムクゲ)、マシュマロウ、ウスベニアオイなどがある。

 

 

ノウゼンカズラとクロアゲハ

100726黒アゲハ.jpg

ノウゼンカズラは、藤のようにからみついて枝を広げ、夏の暑い時期に木陰を作る。
派手な朱色の花だ。

白い蓮、 ロチュス Lotus

 

100713ハス2.jpg

雲が厚く降りて、雨の降る直前の、今にも水滴になりそうな湿った空気。
もやと薄暗い中に、ぼんやりと光るように咲く蓮は、幻想的だ。



この白い蓮はオゾニックでグリーンな香りがする。
香りと花のイメージがぴったり合っている。

フランス語ではロチュスと発音する。なんか可愛い。

 

100713ハス5.jpg

蓮と睡蓮は違う。

蓮(ハス)は花が水面より高く上がって咲き、散った後「ハチス」とも呼ばれる、種の入った果托(カタク)ができる。葉も水から立ち上がる。葉が撥水性があり、水をかけるとコロコロと玉のようになる。葉は切れ込みがない。根を食用にする。レンコンのこと。

 

↓蓮の葉。水面から高く伸びた先に開く、切れ込みのない丸い葉に、水玉が転がる。
 緑が美しい。 

100713ハス3.jpg

 

↓ 蓮の花の下に、水面に浮く睡蓮の葉が見える。

 100713ハス4.jpg

 

↓花びらが散った後にできたハチス。
穴の中に、種子がコロコロと入っている。 

100713ハス1.jpg

 

 

広い池の中に、蓮と睡蓮が一緒に活けてある。
歩いても歩いても、反対側に行けないくらい広い。
睡蓮はまだ、咲いていない。

 

100713ハス6.jpg

 

スイレンはヒツジグサともいう。午後、ひつじの刻(午後2時)に花を咲かせるといういわれからついた名前。水の上に浮かぶように花が咲く。花は毎日、時間を遅くにずらして開く。また閉じる。数日繰り返しながら、最後は閉じなくなりそのまま散る。花が散ると、水に沈むので、ハチスはできない。

(▶過去のブログ 2009/6/11 蓮と睡蓮 より)

 

 

蓮 ピンク・ロータス

100712はす1.jpg

花びらの先に行くほどに淡い桃色。
内側から光るように見える。


ここは、千葉県水郷佐原水生植物園。
広い池に、睡蓮と蓮が一緒になっている。

昨日は曇ったり小雨が降ったり。
午後に行ったので、多くは花を閉じてしまっている。

 100712はす4.jpg

 

 花は何度も咲いたり閉じたりを繰り返し、やがて開いたままになる。

100712はす3.jpg

 

 そして、ぱさっと花びらを散らせる。

 100712はす5.jpg

 

下は、池ではなく、鉢の中に咲いていた小ぶりの花。
花はアフリカの睡蓮に似ているし、葉に切れ込みがある。
しかし、水面から立ち上がっているので、蓮かもしれない。

蛍光色。

100712はす2.jpg

 

あしたは白い睡蓮を。。。

蓮と睡蓮の違いも。

ゆりの香り

    100709yuri.jpg

開花とともに、しずしずと6本の雄蕊を従えて、雌蕊は中央に屹立する。
しべの先は潤い、あたりに濃厚な匂いを漂わせる。


においは、どこから発生しているのだろう?

 

昔、家の一角にカサブランカの球根を、10球ほど植えていた。

夏の夜、硝子戸をあけて庭をみると、家の光が届かない暗がりの中に
白鳥の群れが羽を休めているように、白い花がいくつも浮かんでいるのが見える。

蒸し暑い夜気の中に、狂おしいまでの匂いが淀んでいた。

カサブランカの元をたどると山百合にたどりつく。
白い大きな花には、えんじ色の班が魅力的だ。

夏に咲く山百合には、この蜜を好むクロアゲハが飛んでくる。

子供のころ山や河原で遊んだ人は、このにおいに記憶があると思う。

 

ユリという清楚なイメージに似つかない
妖しいまでに濃く甘い香り。

ユリの甘さはスパイシーなイソユゲノール(iso eugenol)が中心になっている。
そこに、イランイランのエキゾチックな香りに、
サリシレート系のビニールでできた花の様な青臭さ、
バナナの醗酵したフルーティな甘さが加わる。

 100708ユリ2.jpg

 

イソユゲノールなしにゆりの香りはできないといっていいが、年々イフラの規制が厳しくなり、処方中にほんの少ししか入れられない。

そのため、ゆりの香りを再現した香水はほとんどない。
メチルイソユゲノールやアセトイソユゲノールなどでは代替できない。

ストレートな百合の香りどころか、フローラルブーケのなかにも、イソユゲノールなしではできない昔の名香もあり、これからどうなってしまうのだろうと思う。

 

百合の花粉

100708ユリ.jpg

なぜ、今までゆりの香りについて書かなかったのか、不思議なくらい。
百合は、強い匂いがする。


夏は切り花の種類が少なく、暑さのため花もちも悪い。
そんな中で、ユリは貴重な花材である。

写真は園芸品種カサブランカの系統の大きなユリ。
一筋ピンクが入っている。

カサブランカは、Casa Balanca白い家の意味だが、
この花はイングリットバーグマン主演の映画「カサブランカ」に由来するらしい。

ゆったりとした花が1本に五輪以上はついていて、下の方から次々とよく咲く。

 

本当は、私は絶対に雄しべは取りたくないのだ。
白いユリの中央に、濃いオレンジの雄しべは絶妙のバランスで美しさを引き立てていると思う。
大柄な花をキュッと引き締めている。

しかし、この花粉は、うっかり白い洋服についたりすると悲惨だ。
水をつけて洗おうとすると、どんどん広がってしまうし、黄色く染まってなかなか落ちない。
花粉には、油分が含まれているようである。

 

花が咲いたばかりは、シベの先についた「やく(花粉の塊)」が固く、粉が散りにくいが
時間とともにやくはふくらんできて、粉っぽくなってくる。

そのため、被害に合わないためには、
咲いたらすぐに、ピンセットで「やく」の部分だけをつまんでとってしまう。

残念なことに、お店のように人の出入りのあるところでは
このしべを必ずとらなくてはならない。

 100708ユリ3.jpg

しべを取った後の、間の抜けた姿は、やや興ざめだが、
一方で、しべを取ることによって花もちはよくなる。

萎れた花をそのままにしておくと弱るので、花がらはすぐに切る。

生殖活動にかかわることは、命を削るほどの仕事なのだろう。
樹木でも、花の後は休まなければならないし、
多くの植物が結実とともに、役目を果たしたと思うのか枯れてしまうように。

 
 

下の花を切ると全体のバランスが変わるので、
向きを変え、丈をつめてまた活けなおす。

一番上のつぼみは、少し小ぶりだが、切り詰めて一輪ざしに低く入れる。


それでも最後まで開いてくれるのでうれしい。
花が咲き切るように、満足して生ききりたいと思う。

 

100709yuri3.jpg

 

▶ 植物事典  ユリ科ユリ属  学名:Lilium 'Casa Blanca'(カサブランカ) 

▶ 同じカテゴリの記事を読む 花と香り

クチナシの白い花  ガーデニア

100628ガデニア2.jpg

季節の花が咲くたびに毎度毎度、ああ、もう1年たっちゃった、と思う。



くちなし、ガーデニアは白い肉厚の花特有の、クリーミィでボリューム感のある香りがする。
日がたつにつれ、茶色に枯れてきて、匂いもアニマリックになっていく。

ジャスミン調の香り。

 

しかし、咲き初めはグリーン感が強く、甘さと爽やかさがある。
この、つぼみが膨らんで開く瞬間がたまらなく好き。

顔をうずめたくなる。

100628ガデニア1.jpg

しかし、匂いを吸おうと近づくと、黒い小さい粉の様な虫がいるから油断できない。

どんなに蕾から摘んできて活けても、開くといつの間にかそこにいたりする。
だからあまり、部屋には持ち込まない。

 

庭に置く花だから、ガーデニア?いえいえ、gardenさんが命名したから。
と記憶している。

 

100628ガデニア虫.jpg

葉に食べた跡があるときは、裏に必ず青虫がいる。

まだ小さいけど、こいつ悪い子ちゃんで、あっという間に大きくなってもりもり葉を食べてしまうのだ。 
おしりにとげの様な突起が付いている。

大きくなると結構凶暴で、噛みつこうとしたりするんで、つまむのが怖い。

昔、どんな大人になるのか飼ってみたことがある。
いよいよさなぎになろうとする大きさになったとき、ケージの中をハイスピードでぐるぐる歩き回り、
ちっとも繭(まゆ)を作ろうとしない。

まてよ、と思い土を入れたところ、穴を掘り掘りして土中に落ち着いた。

やがて、子供のころエビバチと呼んでいた、スズメガになった。
オオスカシバというらしい。

羽が透明で、おなかが太く、黄緑と園児の縞模様の毛が生えていて、
尻尾がエビのように開いている。

 

100628ガデニア.jpg

美しい花には、ワルイ虫がつくものだ

桐 ポローニャ Paulownia 2

100622桐の花7.jpg

 

桐と言えばむしろ、桐材として箪笥や、美術品の箱のほうが、よく知られているかもしれない。
花は実物より、家紋や花札の柄で、モチーフとしてよく目にする。


パリでも南仏でもいたるところで桐の花を見た。
とてもポピュラーな花なのに、フランスでは木材としては全く知られていない。

 

100622桐の花4.jpg

ヨーロッパでも、桐箱はデザイン的に優れていると、とても評価が高い。

日本の長い歴史の中で、
桐の箱は実用の美と、見た目の美を兼ね備えた箱として、
ブラッシュアップされてきたのだから当然と言えば当然。

用途によって木の組み方から、木の切り口をどこに見せて紐をどのようにかけるか、
文字の入れる場所まで、きちんと決めごとがあるのは、
美しいだけでなく合理的だからだ。

 

私の茶壷香水にも、桐の箱を使っている。
↓ 

100623桐箱.jpg

 

桐は、湿気を通さず、割れや狂いが少なく、耐火性にすぐれている。

この特徴から、美術品を収納する箱として、古くから使われてきた。
日本では2000年の歴史があり、骨董界では箱そのものも重要で、
ふたの裏に鑑定の箱書でもあれば、中身の価値も上がる。

 

しかし、この箱がパウロニア、ポローニャの花と結びつくとは
フランスのみんなも知らなかった。

桐は成長の早い木である。
「日本では、女の子が生まれると桐の苗を庭に植え、
嫁入りのときにはその材木で箪笥(たんす)を作って持たせる習わしなの。」

「この箱は、この花の木から採る木材でできているのよ」

説明すると、へえーっとばかりにびっくりだった。

 

 

▶ 桐の箱の紐結び 

▶ 桐の箱、真田紐、組みひも、うこん染めなどの説明が載っています
            茶壷香水 さとり 

桐の花 ポローニャ Paulownia 

100622桐の花1.jpg

桐の花は高い所に咲く。
だから、花の匂いを知らない人が多い。


 

100622桐の花2.jpg

ここ、パリのルクサンブルグ公園は桐の林があり、紫の雲の様である。
日本では、こんなにいっぱいの桐の花を見たことがない。

 

紫の、思いのほか華やかな花だ。
空が青く光が強いから、よけいに発色がいいような気がする。

100622桐の花3.jpg

それに、あたり一面に匂いがたちこめている。
ウッディで、豆っぽいモソモソした甘い匂い。


東京では、一本だけポツンとはえていたりするので、それほど香りを感じない。
地面に落ちた花を、拾って匂いをみるくらい。
でも、ここは林の外まで匂いが流れてくる。

優しい花のにおいと言うより、癖になる匂い。
「変なニオイだと思わずクンクン嗅いでしまう」というようなたぐいだ。
グアイヤックとか、コスタスとかのように、植物のくせにアニマルなところがある。
なんとなく、懐かしいような・・・。

100622桐の花6.jpg

 

 

このときの桐はまだ葉をつけていないので、木陰は小さい。
強い日差しの中、人びとはベンチに腰掛け、おもいおもいに本を読んだり
サンドイッチを食べたり、ビールを飲んだり。

 

100622桐の花5.jpg

 

5月、桐の花はパリでも南仏でも、いたるところで見かけられる。

日本の伝統的な花のイメージが強く、
何度もこの時期に来ているのに、なぜか気がつかなくて、
フランスでこんなにポピュラーな花とは思わなかった。

花の時期は短い。

 

▶  植物事典  桐(パウロニア) ゴマノハグサ科 キリ属   学名:Paulownia tomentosa

▶ 桐箱の真田紐の掛け方 2010/10/4 

 

▶ ユーチューブ  南仏の花と香り  グラース

 

 

▶ おすすめ商品  イタリアのシトラスとフランスのハーブの香り
            オードパルファン マザーロード66         for Him

 

 

 

マシュマロ ウスベニアオイ

100617ウスベニアオイ.jpg

マシュマロというお菓子は、この植物の根から作られる。



正確には、ウスベニタチアオイの英語名が、Marsh mallow(マーシュマロウ)という。
別名ビロードアオイ。

現在はゼラチンとお砂糖でマシュマロは作られるが、
もともと、アオイの根には澱粉を多く含まれ、
これを固めたものが本当のマシュマロのオリジナルである。

フランス語のギモーブと呼ばれることもある。
(ホワイトデーにマシュマロを送ろう、
と発案したのが九州の鶴の子饅頭を作っていた菓子メーカー)

 

写真はウスベニアオイで、このハーブティーは初め青い色をしている。
しかし、レモンを入れると一瞬にしてピンク色に変色する。
とても、ロマンティックなお茶だ。

粘膜の保護をし、のどの痛みなどによい。
食物繊維も多いので、整腸作用があり、
これとローズとシナモンや、カモミールとのブレンドティーは、
女性の味方のハーブティーである。

乾燥させると、ごく少量になってしまうので
とても高価なハーブティーだ。
しかも、古くなると青が枯れて茶色っぽく褪せてくる。

こだわりのハーブティーを目指す人は
家の庭で育てて、朝摘んでそのままざるに乗せ
日陰で乾燥し、飲みきってしまうのがよい。

 

100617ウスベニアオイ2.jpg

 

▶植物事典 ウスベニアオイ  学名:Malva sylvestris

▶ 同じカテゴリの記事を読む 花と香り  

小さい頃から植物が大好きで、ポケット植物図鑑を手に道草をくいながら帰りました。
いろんな場所で撮ったお気に入りの花の写真と香りのお話。
  

 

▶ new release

     オードパルファン・ブラックラベル シルクイリス

ナスタチュウム 金蓮花  Nasturtium  南仏

| コメント(2)

100608ナスタチュウム.jpg

南仏の小さな村ムージャンに咲くナスタチュウム。



日本に帰って来てから、とっても忙しい。
それで、今日はむこうで撮った花の写真の中からアップ。

南米原産の明るい花は、黄色、オレンジ、赤と情熱的な色。
葉の形が、蓮の葉ににていることから、和名には蓮の字が入っている。

昔のお店の通路沿いに、高くタイムとナスタチュウムを交互に植えていた。
白いタイムの花のあいだから、鮮やかなナスタチュウムの花と、美しい緑の葉が垂れ下がって、
本当に美しかった。

ここ南仏では、淡いサンドベージュの壁の色とマッチしている。

花はエディブルフラワーとして食べたり、辛味のある実をホースラディッシュや、酢漬けにしてケッパーの代わりにしたりする。


このほかに、ゼラニウム、ハイビスカスなども窓辺に飾られていた。
下は、ゼラニウム。

ここでは赤い花がよく似合う。

100608ゼラニウム.jpg

 

  

▶ 植物事典  ナスタチュウム ノウゼンハレン科  学名 Tropaeolum majus L

 

▶ 同じカテゴリの記事を読む 花と香り 

イリス Iris アイリス 匂いあやめ

10050530イリス白.jpg

こちらに来る大きな目的に、最高の素材を見て、いつも感覚をブラッシュアップしていたい
という気持ちがある。


 

今日のお花  ベルテッセンとモッコウバラ

100507ベルテッセン2.jpg

今日の活け花 ベルテッセンとモッコウバラ。


ベルテッセンは、クレマチスの仲間でこれはたぶん ブルーベル。

キンポウゲの仲間だけあって、種類によってはどことなくクリスマスローズなんかとも蕊のあたりが似ている。

大きな6枚の花弁のクレマチスより、うつむいて咲くところが可憐。

モッコウバラは5月ごろに咲く、とげのないバラ。
小さな黄色い花が鈴なりに咲く、とても、愛らしいバラだ。
白もある。

木香薔薇というだけあって、一重の香りのある種類もある。
生垣や、アーチに絡ませるように誘引して咲かせると、大量の花が一気に咲いて、夢のカントリーハウス風になる。

 

 100507ベルテッセン1.jpg

▶ ベルテッセン  キンポウゲ科クレマチス属

▶ モッコウバラ  バラ科バラ属  学名:Rosa banksiae

▶ 母の日間近のおすすめ商品  やわらかいシルク毛布に包まれるような幸せ感のある香り。
            オードパルファン 合歓(ねむ) ▲ for Her

 

母の日プレゼントは終了しました。ご応募ありがとうございました。 

巨大デルフィニウム Delphinium

100427デルフィニウム.jpg

夏のブルー。一足先にサロンにやってきた、背の高いデルフィニウム。


5月~7月の花だから、 そろそろシーズンになる。
このデルフィニウムは一輪でも立派に飾れるくらい大きい。

背丈は1m、花も6センチくらいあるかも。

どちらかというと、私のお店にはすこし大きすぎるし、洋風で派手なのだけれど、
この青はコートダジュールを思い出させてくれる。

あと2週間もしたら、またあの心地よい海風と長い夕暮れに会えるかと思うと待ち遠しい。 

  

 100427デルフィニウム3.jpg

この花をみると、昔のテレビのCMを思い出す。
スザンヌ・ベガ?だったと思うが、「I am feeling in the morning・・・」
と無伴奏で歌ったその背景が、
このデルフィニウムがいっぱいの庭だったと思うんだよね。

英国だったのかな・・・。すごく印象的で。

だれか、覚えている人いませんかあ~☆

 

100427デルフィニウム2.jpg

デルフィはギリシャ語のイルカを意味するDelphisからきている。
イルカといえば、ドルフィン。
つぼみの形が似ているかららしい。

でも、日本語のヒエンソウ(飛燕草)のほうが私は好き。
花のガク、後ろの方がとげのようにツンとそっているのが、ツバメっぽいからかな?

もっと色が薄くて小さくて花つきがパラパラのものもあって、それもいい。
ピンクや白もあるけど、青がいちばんいい。

 

キンポウゲの仲間は毒があるものが多く、デルフィも有毒植物である。

 

 

 

▶ 植物事典 デルフィニウム  キンポウゲ科 デルフィニウム属  学名:Delphinium

 

 

▶ 母の日におすすめ商品  やわらかいシルク毛布に包まれるような幸せ感のある香り。
            オードパルファン 合歓(ねむ) 

▶ 読者プレゼント中 ネムのサンプルは  こちら

レモン(檸檬)の木

100219レモン.jpg

レモンには何か「舶来」のイメージがある。

 

イランイラン,Ylangylang

091109香料イラン.jpg

非常に強いフローラルで残香もある。

 

サンダルウッドやオポポナクスなどのウッディ、バルサム、レジンや、チュベローズ、ガーデニアベースなど、甘く重い香料とともにオリエンタル系によく使用さる。


シャネルの5番はアルデヒドタイプだが、イランイランを効果的に使用したことで有名。

学名はCANANNGA ODORATA 分類はバンレイシ科カナンガ属。花を水蒸気蒸留法で抽出する。(少ないが溶剤抽出もある)原産はフィリピン、マニラ、マダガスカル、ユニオン島、主産地は東南アジア


抽出は20時間前後かけて行い、最初に採れたのをイランイランエクストラ(Extra)と呼び、高級な香水などに用いられる。その後はGRADE-3まで、4つに分類される。



イランイランというのはマレー語の「花の中の花」という意味。「貧乏人のジャスミン」などという不名誉な名前が付けられたこともある。


高い木に黄色い花が房下がるように咲く。東京では東京都薬用植物園(小金井)の温室で見られる。


 



▶ 花事典 イランイラン:バンレイシ科 イランイランノキ属

 

▶ ユーチューブ動画  南仏の花と香り グラース


 

ジャスミン調のフローラルだが、ジャスミンに比較すれば安価ではあるものの、天然香料全体から見ればけして安くはない。


デュランタ 花  クロアゲハ

デュランタ2.jpg

昔、庭のある家に住んでいた頃、デュランタの花を白い丸テーブルの上に置いていた。高さ30センチくらいの鉢植えだ。紫の小さい花が房になって垂れ下がるように咲く。

カンナ 夏休み 宿題

 kannna.jpg

 

どういうわけか、カンナは小学校を思い出させる花だ。夏の校庭に咲いていたからだろうか。

あさがお 朝顔 夏休み

090820あさがお.jpg

あさがお。

小学校の頃、夏休みの宿題に朝顔の観察日記があった。今でもあるのかなあ?

葡萄の葉 

 

budou .jpg

 

葡萄の葉はかたちがきれい

ネムの花・ねむ・合歓・シルクフラワー

ネム3.jpg

 「昼は咲き、夜は恋ひ寝る、合歓木(ねぶ)の花、君のみ見めや、わけさへに見よ」
紀女郎(きのいらつめ) 万葉集

芙蓉 夏の花

090731芙蓉2.jpg 

今日、またいつものように代々木のお花屋さんに行った。

ホリホック(たちあおい)

090713ホリホック.jpg

線路わきや空き地などにこの花を見かけると、もう夏もさかりだと感じる。

もじずり ネジバナ 可愛いお客様

090708もじずり.jpg

ねじばなともいう。らせん状に小さな花がのぼっていく。

蓮(はす)/Lotus

090626はす3.jpg

先日6月11日はスイレンの写真を載せたが、これは蓮の花。おととい、平井の最勝寺に行ってきた。
こちらはたくさんの蓮の種類が鉢や池にある。松も見事。

蓮(ハス)と睡蓮(スイレン)

090627睡蓮.jpg

あるときまで、蓮(ハス)と睡蓮(スイレン)を混同していた。お釈迦様の花、ハス。モネの描いたスイレン。

蘭の香り(らん・オーキッド・Orchid・学名Orchidaceae・オルキドケアエ)

 090517こちょうらん.jpg

これは胡蝶蘭の一種。立派な鉢の白い胡蝶蘭と違い、色、柄、大きさとも、和の雰囲気が気に入って活けてみた。

パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

パルファンサトリのオススメ商品や関連ブログ記事などをご紹介いたします。

本店を移転いたしました!<br/>@六本木ショップ/アトリエ

本店を移転いたしました!
@六本木ショップ/アトリエ

「パルファンサトリは、本店を六本木に移転いたしました!
新しいショップ&アトリエでみなさまのご来店を心からお待ちしております☆

東京都港区六本木3-6-8-2F

Tel 03-5797-7241

オードパルファン<br />SATORI(さとり)

オードパルファン
SATORI(さとり)

同じ重さの黄金より価値のある、最高の沈香木・伽羅の香りを表現したパルファン サトリの代表作品です。

上質なくらしの色と香り<br/>紺白

上質なくらしの色と香り
紺白

光をふくんだリネンのように柔らかく癒されるこの香りは、男女を問わず、お着けいただくことができます。

ギフトに!お試しサイズ<BR/>10本レフィル

ギフトに!お試しサイズ
10本レフィル

ちょっとしたギフトに、10本レフィルA。パルファンサトリの香りを少しづつお試しいただけます。フルボトルをプレゼントする前に、二人で一緒に香りを選びましょう。3240円。

 「レフィル10」商品のご紹介     お買い物

フレグランスデザイン講座 <br/>パルファンサトリ

フレグランスデザイン講座 
パルファンサトリ

調香を学び、オリジナルの香りを作る講座です

カテゴリ

月別 アーカイブ