Parfum Satori

初夏の花・植物の最近のブログ記事

シャガ 射干 Iris japonica

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シャガ(射干)、胡蝶花ともいう。

小さなアヤメの仲間で、日陰でも、手入れしなくてもよく育ち増える。
種子はできず、地下茎で増殖するので、皆クローンのようなものである。


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群れて咲く様子は、まさに群舞する蝶のごとし。






ハンカチノキ,Davidia ivolucrata

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ひらひらと「ハンカチの木」が揺れている。
今年はもう終わりかけで、最後の2-3枚が残っているだけ。下には散ってしまったハンカチの木の白い苞(ほう)がたくさん落ちている。

風がやむと、なんとなくだらりとして、「これ、このだらしない感じ、なんだっけ?」
と一生懸命思い出したところ、
「そうだ、一反木綿(いったんもめん)みたい」と閃いた。


閃いたところでどうということもないのだが。一反木綿は付喪神(つくもがみ)の一種で、年月を経た道具に精霊が宿るという。子供の頃見た「ゲゲゲの鬼太郎」という漫画のキャラクターがイメージになっている。もとは古い手ぬぐいだったとかなんとか。


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もっと早い時期だと、中の花も見れる。これは2011年のハンカチの木。

「黒い丸い球のような蕊」だと思ったら、これは一つの雌花とたくさんの雄花で、一本づつが花なのだという。こんなふうに花びらのように見えるけどガクだったり苞だったりするのは、たとえばハナミズキやアジサイなどがある。

違いがどこにあるのか調べてみた。中心から順に、雌蕊、雄蕊、花びら、ガク、苞というように取り巻いているので、小さくても花びらにあたる部分があれば、その外にあるのは(どんなにキレイでも)ガクであり、複数の花の周りを包んでいるのは苞なのだそうだ。




白いハンカチはさよならの意味?
植物はそこにいるだけなのに、あるときはレースのように見えたり、妖怪に思えたり、見え方は気分次第で勝手なものである。



五月の夢 YUME

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羽をもたぬ蝶、アヤメ


「かの歌女もし我心に協《かな》はば、我はこれを贄《にへ》にせんといふ。(アンデルセン_即興詩人/鴎外訳)」



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森は神域 木は神殿 鳥の声は神楽 

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梢に渡る風よ
さやけし音は祝詞(のりと) 

私は巫女

フェンネル fennel

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フェンネルはウイキョウ(茴香)、フヌイユ (fenouil)ともいう。1~2メートルほどになるセリ科の一年草。羽毛のように広がる細かい葉をもち、黄緑色の細かい花が咲いた後、種子をつける。

消化促進、消臭などに効果があり、香辛料・食用の他、薬用、化粧品用などにもよく使われるし、種子以外に、太く肥大した茎の根元近くを煮物やスープに使う。


この種子を水蒸気蒸留して香料を採る。香りはアニスと同じアネトール(anethol)が主成分で、嗅いだ感じはクローブとアニスの中間。セロリ的な苦さがあり、メンズ調のアロマティーク。


南仏MIPにて




爽やかなシトラスとハーブ、清潔感のある残り香




ハナヒラク、Hana Hiraku ,朴(ほお)の木の葉③Magnolia obovata

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朴(ほお)の木の学名はMagnolia obovata、(マグノリアオボヴァタ)

オボヴァタというのは、ラテン語の「倒卵形」という意味である。

卵を逆さにしたようなこの大きな葉の形から学名は由来している。


この楕円の葉は30~40センチあり、比較すればこの木の雄大さがわかるだろう。
花も葉も、日本最大級の「日本特産種」である。

まだ春の葉は柔らかく、すべすべとシルクの手触りがする。

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ここの朴の木はかなりの老木である。
幹は満身創痍だ。

それでも、いっぱいに広げた枝先には、毎年5月、雄大な花を怒涛(どとう)の如く咲かせる。

ひとつずつの花の命はそれほど長くない。
しかし次々と咲き続け、100か200か、、、もっとかもしれないが、3週間ほどは花に会いに行ける。




そして咲き初めの花のフルーティな香り、咲き終わりのラクトニックな香りが混ざり合って、樹を中心とした香りのドームが出来上がる。

時折、初夏の風がひと群れの香りをさらって、遠くの人々へ運ぶのだ。


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花が終わった梅雨の時期は人がいない。
雨の中、傘をさしてこの樹の下で立ちつくしたこともある。

大人が泣ける場所って、そうそう見つからないものだから。




私はこの樹がとても好き。
花の時期はもちろん、夏の日差しを遮る大きな木陰や、グレイに乾いた巨大な葉が落葉し、地面を覆いつくすころも。

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ほらね、桜の落ち葉に比べて、朴の木の葉はこんなに大きい。

これが全部木の下に落ちて、多くはここで朽ちて土になり、
あるものは風で運ばれてほかの木の栄養になっていく。


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100年、200年、1000年を経た巨樹は、私たちの人生よりずっと長い。



そして毎年、芽吹き、咲いて、咲かせて、散って、、、そして循環の中で土になる。

生まれ、育ち、死んでいく、いわば1年という短いサイクルで、生涯を繰り返すのだ。



春夏秋冬、植物の輪廻(りんね)には、いつも生き方の中心軸がある。



四季のある朴の木を見ていると、

そう、そう思うのである。









ハナヒラク、Hana Hiraku ,朴(ほお)の木の花②

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初夏に咲く朴(ほお)の木の花。

子供の頭くらいはあるこの巨大な花は、
崇高(すうこう)と言ってもいい。

遠くに木の姿が見えるころから、香りはすでに届いている。
あたり一帯に拡散しているのだ。

しかし私は近づき、(触らずに)カップを抱えるようにして、中心部に顔をうずめる。



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咲き初めと、花の終わりの香りは違っている。

始めはメロンや熟れたベリーのにおいがする。
そして少しサリチル酸のようなクールな匂い、
そしてハーバルで力強い辛い香りもある。

やがてたっぷりとしたクリーミーな花の香り。


古い花はアニマリックな重さも出てくる。


草花の可憐な、触れなば落ちんという風情と対極に、
木に咲く花は他をよせつけない、気品がある。


私は、たやすくは手折れない、木の花になりたい。




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この花のどこに香りがあるのだろう。
蕊かしら、花びらかしら。


落ちてきたばかりの大きな花びらを食べてみる。
きゅうりのようなグリーンの味と、ラクトニックなゴムの味。


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朴の木の花の蕊(しべ)は野性味がある。
大きな蕊は、二段ロケットのように、雄蕊、めしべと時間差で開いてくる。

自家受粉を避けるために、時期をずらしてが成長するという。

そのあたりにも、花のにおい立ちの変化の理由があるのかもしれない。

続く


テントウムシとスズラン lady beetle & Muguet

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テントウムシは特徴的な柄で、愛嬌(あいきょう)がある。
小学生の頃のクラスメイトは、シールや、文房具のモチーフとしてひとつやふたつは持っていたような気がする。

テントウムシのサンバが流行ったのは中学生くらい?

「赤、青、黄色の衣装を着けた、テントウムシが踊り出す」と、つい口ずさんでしまう昭和世代。

チェリッシュ、懐かしい。。。


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スズランは背が低い故、香りをかぐのは一苦労だし、人には何をしているのか?と奇異にみられるので、写真を撮るふりをして膝まづいてみる。

涼やかなグリーンノートは程よい柔らかさ加減だ。


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4月から5月はとりわけ忙しい時期の上、花が一気に咲きそろう時期であるから、うかうかしているとあっという間に花の時期を過ごしてしまう。

心して余暇をとりたいものである。





►2014年スズランの記事 ミュゲ、スズラン、Convallaria majalis


►2013年スズランの記事 Fete du Muguet スズラン祭り メイ・デー


朴(ホオ)の木の花 Magnolia obovata thunb

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大きな朴の木(ホオノキ)の花。
花の王様である。

毎年ゴールデンウィークあたりに決まって満開になる。


1~2輪咲いているだけで、甘くフルーティな香りが漂ってくる。
満開の時期には、20センチもある巨大な花が、一つの樹に100輪は咲くのではないか。
圧倒的なボリュームのある花と香り。


キンモクセイやジンチョウゲの香りに比べて「ホオノキ」の花の香りが知られていないのは、やはり植栽数が少ないのだろうと思う。

なんといっても樹高が大きくなる。
10メートル以上...3階建ての家の屋根くらい?にはなるんじゃないかな。


一般家庭の庭に植えるのは難しい。
木陰が家を覆ってしまうし、その巨大な落ち葉の掃除も大変だ。

だから、公園とか学校の校庭くらいでしか見れない。



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私にとって、どの花もみんな蕊(しべ)が美しく、魅惑されてしまうのであるが、

とりわけ、朴の木の花の蕊は、それ自体が何かの意思を持っているように感じられる。
じいっと見つめていると、神秘の渦に巻き込まれていくような、心の昂(たか)ぶりがある。



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朴の木の葉も素晴らしく大きくて、これは30センチはあるだろう。

まだやわらかな葉はシルクの手触りがする。

昔から、味噌を包んで焼いたり、皿として使ったりする。


ブルーベル スパニッシュ Hyacinthoides hispanica

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ブルーベル、これはイングリッシュ種ではなくスパニッシュ種だと思う。
イングリッシュブルーベルは、強いハニーグリーンノートだが、スパニッシュの方が弱い。

ブルーベルはヒヤシンスやツルボの仲間だから、同じような青臭いハニーグリーンなのは理解できる。


図鑑などを見ると、ブルーベルの香りについてはひとこと「いい香りがする」としか書いてないけど、フローラルな良い匂いとは言いがたい。

ブルーベルが群生しているイギリスの森の中はくらくらするような香りだろうと思う。
あの、デュ・モーリアの「レベッカ」の中で、広大な地所を持つ主人公マキシム・デ・ウィンターが、ブルーベルの群れ咲く森を表現する。

まるで刺激性の野生の活液が茎の中をたっぷりと流れてでもいるような、いささかくせのある苦味のきいた匂いがたちこめている。」


たった一株のヒヤシンスが庭にあるだけでもかなり青臭い。
「良いにおい」と言えないけど、好きな匂いだ。
それは、「レベッカ」という小説のこのシーンが好きだったからかもしれない。


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ここ新宿御苑で毎年ブルーベルを見ると、その姿から、神楽鈴を思い出す。
巫女さんがシャランシャランと鳴らす、あの鈴である。

もともとブルーベルという名も、風に揺れて香りが漂うさまから、ベルが鳴って軽やかな音をたてるのを連想するからだろう。

言葉や文化が違っても、連想の骨格部分は似ていたりすることがある。

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奥はブルーベルのピンク。
ピンクなのにブルーベルっておかしい。

白もある。

白やピンクは香りが弱いか、ほとんどない感じ。








ムラサキケマン紫華鬘 Corydalis incisa Spring ephemeral

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この時期、森に可憐な花を咲かせる、ムラサキケマン(紫華鬘)は春の妖精、スプリングエフェメラル。


ここは新宿御苑、落羽松(らくうしょう)の森。
落葉樹林の下草(したくさ)として、スプリングエフェメラルは背の低い、しかし比較的華やかな花を咲かせる。

背が小さいのは、まだ樹に葉が伸びる前の、地面に陽が差す時期、
急いで花を咲かせなければならないからだという。

そして、春が終わる頃すっかり姿を消してしまう、妖精のような花。

もう少しするとここは、ムラサキケマンに続いて、真っ白いオオアマナの花で覆いつくされる。
このアマナもスプリングエフェメラル、Spring ephemeralである。

忙しくて、なかなか妖精たちに会えないのが寂しい、この頃である。




カジノキ② 梶の葉のお手前 Broussonetia papyrifera

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木の名札を読んで「カジノキ」とあった時、ふとこの葉を使った手前(てまえ)を思いだした。

梶の木の葉は、切れこみが無く卵形のこともあるし、葉が裂けて3つになったり、かしわもちを包む葉の様に5つに分かれることもある。


このカジノキの大きな葉は、茶道の夏の薄茶席で、水指の蓋に使うことがある。

昔、娘時代に通っていた茶道の先生のお庭はちょっとした広さがあり、お茶で使う茶花などさまざまな植物が植えられていた。


七夕の時期、夏の暑い日に、「今日は葉蓋を使いましょう」といって、庭から切ったばかりの梶の葉を、お水屋の鉢の中に数葉つけてあって、涼しげだったのを覚えている。

水指の上に蓋の代わりに梶の葉を置いて、風炉のそばに運ぶ。

お手前の中で、葉蓋は開けたら折りたたんで建水に捨ててしまう。

葉蓋を右手で取り、縦二つに折り、茎が左に向くように横にむけて、三つか四つに小さく折りたたみ、折った葉にちょっと穴を開け茎の端を差しこんでとめ、建水の中に伏せて入れる。


この葉は、一回のお手前で一枚使ってしまうので、お稽古の人数分が必要である。


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これは5月の梶の花と葉。
切れこみが無く素直な葉の形だ。
先生のところで使った梶の葉も、切れこみが無かったように思う。



古来この梶の木の葉には、短冊の代わりにして和歌を書いていたそうである。
もともと、コウゾの仲間で紙の原料にもなるから不思議ではない(んじゃないかな)。

冷泉家では特に、七夕にこの葉を用いて歌を書く行事がある。


そんなことから葉蓋の手前をこの時期に行なうのかもしれない。

お茶の先生には、お手前のおりおり由来を聞いたはずなのだが、忘れてしまったことの方が多い。
シーンだけが切り取られて記憶の中に留まっているばかり。


隠れ家 hermitage

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隠れ家。隠れたがっているようで、みつけてもらいたがり。

人が通らない森の中に好奇心があったり、そんなところでめぐりあう秘密めいたきれいなもの。

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ぽっかりと光がさした陽だまりに群れ咲く、小さな白い花。

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散った花が地面に積もって、雨上がりの青葉と蒸れた蜜の、濃厚な夏の匂い。




 ►夏のフレグランス鑑賞会

日時:5月31日(日)13:30~

☆鑑賞香水

Jicky / Guerlain 1889 (Aromatic) アンティーク
Vent Vert / Pierre Balmain 1947 (Floral Green)
No1 / Laura Ashley 1981 (Green Floral)
Oribe / Parfum Satori 2006 (Green Citrus)
L'ile Au The (リルオテ)/ Annick Goutal 2015

Tea Escape (ティーエスケープ)/ Maison Martin Mangiela 2014 


シャガ 著莪、射干、胡蝶花 Iris japonica

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シャガ,射干はアヤメによく似た小さい花で、丈夫だしよく増える。
昔すんでいた家の、あまり陽のささない裏庭にも、群れてよく咲いていた。


ひとつの茎にいくつも花をつける。
暗めの場所だから、白い花がよく目立つ。

可憐な姿なのに、残念ながら花には匂いがないか、ないに等しい。

香りがないとなると、なんとなく造花めいた気がして、興が冷める。
ただ美人なだけでなく、惹きつける見えない魅力。
それが香りなのだろう。



とはいえ、匂いがないと思いこんでいた花が、ある日きまぐれに嗅いで見ると、
思いのほか香っていたりするから油断できない。


それにどの花も、人にわからなくても「昆虫にはわかるくらいには匂いがあるのだ」と言う人も居たが、それが本当かどうかは知らない。




○アシスタント募集

週に1~3日程度、アトリエのお手伝いのできる方を募集しています。

ご興味のある方はお問い合わせメールからご連絡ください。

お問い合わせメール


ハコネウツギ、ゲンペイウツギ、タニウツギ Weigela coraeensis

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ハコネウツギ(箱根空木)は、開いたばかりは白、次第に花は紅くなっていくので、一枝に紅白の花が咲いている様に見える。


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大きく張り出したハコネウツギの枝が、雨の後で濁った池に映る。
夏の到来を思わせる景色。

昨年はハニーグリーンでスイカズラのような香りだと思ったのだけれど、今年はあまり匂わない。
雨の後だからむんと匂う、という花もあれば、雨のせいで匂いが薄くなるものもあるようだ。




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白いウツギに比べ、花は大きく派手である。
ハコネウツギはベニウツギ、タニウツギと言う。

源氏と平家の合戦に由来して、この紅白の花をゲンペイウツギとも呼んだ。


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植物的には白いウツギは別の種類。
アジサイの仲間で匂いがほとんど感じられない。

アジサイ科ウツギ属、Deutzia crenata。
卯の花と呼ばれる。







シャクヤク,ピオニー,Peony,

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シャクヤクはいいにおい。
爽やかなグリーン・ローズ系の香り。

白から濃いピンク、ボルドーなど豊富な色合いだ。


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一重とか八重とか、中に細かく切れ込みのあるカーネーションのようなものまで。
この、中央の蘂が(何世代にも渡って)花びらに変化し、八重咲きになるのは、サクラやバラなども同じ。



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この時期、アトリエにもしばしば飾られる。

外に咲いているよりも、部屋の中にいるととてもステキだ。

洋のシャクヤクは花束で大きな花瓶に投げ入れ、和のシャクヤクは一輪を夏の枝ものと合わせ、かごや桶に挿す。





ツタスミレ,パンダスミレ,Viola hederacea

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ツタスミレ、パンダスミレ(Viola hederacea)とも言う。
スミレの中でも、葉が丸く、花は上下がややつぶれたような形。
その名のとおり確かに、左の花はパンダっぽい。

 
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夏の直射日光は苦手だけれども、温度が適当なら年中咲き続けるようだ。

温室の中にグランドカバー的に使われていた。
冬の寒さより、暑さに弱いからこそ、温室で管理されているのかも。

たんぽぽの種 タンポポ 蒲公英 dandelion

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繊細なガラス細工のようなタンポポのたね。



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手荒く摘んで走ろうものなら、風にもみくちゃにされて、すぐに丸坊主になってしまう。

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花が咲くころは、お日様をいっぱいに浴びれるよう、葉を地面近くに広げる。
そして種ができるころ、風によくのって遠くまで飛ぶように、茎をすくすくと伸ばす。

風に吹かれてふわりふわり。

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今日の台風では全部無くなってしまうかしら?

でも吹き荒れる強い風が、もしかしたら海の向こうまで運んでくれるかもしれない。
ちっぽけな、種が、よその国でも花開くかも。



シャクナゲ,石楠花,Rhododendron

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石楠花(シャクナゲ)、躑躅(ツツジ)、皐月(サツキ)。
これらの花は色が鮮やか。

シャクナゲの花はたっぷりと大きい。
でも、これらの花は繊細さがないので、私個人としてはあまり好きではない。

ホオノキやタイサンボクだって巨大だし、繊細ではないのに、ホオノキもタイサンボクも好き。

どのへんがOKで、何がダメなのかよくわからない。
白い花が好きなのかな~。
あと匂いがあるかどうかとか?


たぶん、これが趣味というものなのだろう。




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シャクナゲはいくつもの花が集まって、ひとつの巨大なボールのような花。
つぼみは折紙でつくったみたい。






クマバチとオドリコソウ,踊り子草,Lamium album

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オドリコソウ(踊り子草)でせっせと蜜を集めるクマバチ。
クマバチはその姿と羽音で怖がられているけれど、とっても温和な蜂だ。

雄にいたっては針を持っていないし。

もう花が散ってしまったが、藤の花にもたくさんのクマバチが寄っていた。
藤の花は中心の重ねが固く、クマバチのあごの力でこじ開けなければ、蜜を吸うのが難しいという。

クマバチをパートナーと決め、固くガードしているかのようだ。

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それなのに、藤の花が終われば次の花へと移っていく、クマバチは浮気もの?

いえいえ、藤はもう受粉を終えて、役目を終わればハチには用なし。
でもハチは、生きて、食べて行かなければならない。



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踊り子草はシソ科の植物。
大きいけど、形はいかにも、シソの花。

近づいて花の香りを嗅ごうとすれば、その前に葉が擦れて、青じそのような、ペリラの匂いが強くただよう。

花の香りも青臭い。


►2014年4月の記事 オドリコソウ 踊り子草 伊豆の踊り子によせて





ハクウンボクとエゴノキ Styrax obassia&Styrax japonica

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ハクウンボクはエゴノキに似ている。
たいがい5月になると、どっちだったっけ?って迷うので、過去の自分のブログを読んで確認したりする。
これは、ハクウンボク。

ハクウンボクは葉の形が丸い。
そして、花が連なって咲く。
だから、白い雲の木で、ハクウンボク。


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香りはパラクレゾール。
防虫剤的なというとロマンがないけれど、多くの白い花にはこの要素がある。

甘い香りの下に隠れていたりすることもある。

開花したばかりと散る前では香りがゆらぐ。



ハクウンボク、初夏の雑木林の中に、涼やかなたたずまい。





桐の花,princess tree, Paulownia tomentosa,

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桐の花は、藤の終わりと重なる時期に咲く。
桐の花は高いところに咲くし、地味な色合いなので、あまり注目されない花ではないだろうか?
下を向いて歩いていると、落ちた花をみつけて、ようやく咲いているのに気がつく。


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桐は高貴な花で、五三の桐や五七の桐など、古くから有力者の家紋にもなっている。
日本政府の紋でもあり、パスポートの中にもある。

古来中国では、鳳凰(ほうおう)は桐の木にとまるとされたそうである。

そういえば?花札の20点札は鳳凰と桐の花の絵柄。
ただし、アオギリとこの白桐は別属であるので、どこかで取り違えられたものかもしれない。




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これらの絵は図案化しているので、本当の花の姿と結びつきにくいのだが、
このくらい近づいて花の姿を見ると、図案化されたものが連想できる。

上の写真はフランスの桐、ポローニャ。紫が濃い。
今はフランスの公園にも桐の木はたくさんあるけれど、もともとは中国から日本へ来た樹木で、かのシーボルトがヨーロッパに紹介したのだそうだ。



学名のPaulowniaは、ロシア皇女で後のオランダ王妃アンナ・ポローニャ(Anna Paulownia・パヴロニア )に献名したことからだという。

日本における桐の材木としての歴史は2000年もある。
桐が箱やタンスや琴になったりするとは、フランス人も知らなかった。
公園にはよく整枝された並木もあり、もっぱら鑑賞用のようである。


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花の匂いを知ったのは、大人になってからだ。
毎年、記憶を新しくしたいのだが花の時期が短く、うっかりしていると嗅ぎそびれてしまう。

このたびは落ちたばかりの花をいくつも拾ってきて、アトリエでゆっくりかいでみた。
ビニールの中に花を入れて、袋の口をすぼめ、香気を嗅いでみる。

もっそりとした甘さのあるウッディ・・・グアイアック・ウッドのような。

その中にスパイシー感もある。
それは、スチラクスやシナモンとホースラディッシュを混ぜたような辛さ。





►フランスの桐の記事  桐の花 ポローニャ

►フランスの桐の記事2 桐の花 ポローニャ②

カナメモチ Photinia glabra 五月の白い花

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カナメモチだって!
うわー、雪が降ったみたい。
5メートルはある大木全体が真っ白に覆われて。

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それが、5ミリくらいの小さい小さい花が、集まってできているなんて!
何万輪も、いっぱい、いっぱい。

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なんだっけ?ニワトコ?ゴマギ?ナナカマド?サンザシ?

アトリエに戻って調べてみたら、「カナメモチ」だって。
そういえば、この木はどっちかといえば春先に出る、紅い葉が印象に残っている。

もうちょっとカワイイ名前だったらいいのにな。
ニワトコとか、サンザシって名前、かわいいじゃない?

花にとってはどうでもいいことだろうけれども。


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ちょっと離れたら、こんな感じ。
枝の先に、いくつもの分枝、そして傘の様に広がって花をつける。

花嫁のベールみたい!こんな、レィシーな花が咲くなんて。
米粒くらいなのに、ちゃんとはなびらも蘂も伸びているよ。


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カワイイからもう一枚似たような写真載せちゃおう。

匂いもする。
ちょっとしつこいようなハニー。

今日はこの花の姿に圧倒されちゃって、香りをメモしなかったので、もう一回ちゃんと嗅ぎ直したい。


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新宿御苑の大木戸門から入って、玉藻池の近く。



バラ科 カナメモチ属 Photinia glabra


モッコウバラ、木香薔薇(Rosa banksiae)

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新宿駅から新宿御苑に行く道の脇に、今年もモッコウバラが咲いている。
ここは高校の柵にそった植え込み。

外のバラも充分にきれいだが、中庭には手入れの行き届いた素晴らしいバラ園があると聞く。


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いつも季節の花が何かしら咲いている。
春ならラベンダーやバラ、秋なら小菊など。


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モッコウバラを見るたびに「何か楽しい、なぜか嬉しい・・・」そう感じる。
黄色いから?小さいから?棘がなくてあどけないから?

それはもちろんそうなのだけど「他のバラとは違う、心弾む感じがあるなあ」と、
いつも不思議に思っていた。

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そして今年やっとわかったのだけれど、それは、「リズムがあるから」。

ひと房、そしてひとかたまり。
長く伸びた枝先に咲く、花の並びがまるで、楽譜に書かれた音符のようなのだ。

リズミカルな景色を描いている。

毎年のなじみのつもりだったのに、初めて気がつく花の個性。


鈴蘭(スズラン)Muguet ミュゲ メイ・デー

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いろいろなところでスズランが咲いているのに気がつく。
かわいいなあ。
うつむき加減で、清楚で、いい香りがして。

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でも、おとなしそうなくせに案外繁殖力が強く、一度庭に植えると我がもの顔で広がっていく、厚かましさも持っている。

毒があるので放牧している家畜は食べない、よってますます増えていく。

なかなか、したたかな草ではある。


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晴れた日に白い花を撮るのは難しい。



►2014年スズランの記事 ミュゲ、スズラン、Convallaria majalis


►2013年スズランの記事 Fete du Muguet スズラン祭り メイ・デー



香りの花 ホオノキ(朴ノ木)magnolia obovata

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朴(ホオ)ノ木の花、まさにこれぞ「肉厚の白い花」強香のホワイトフローラル。

花弁はわずかにアイボリーのかかった白で、花びらはぽってりと厚く、マットな表面にもかかわらず、内側から光り輝くようだ。


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遠くに見える巨木の上に白い花が点々と。
あれ?もう朴ノ木が咲いてる?まさか?

近寄るにつれて、甘い熟れたイチゴやメロンのようなフルーティー・ノートが漂ってくる。
非常に強い香り。

初夏の訪れの早さにびっくりする。
過去の朴ノ木の記事をみたら、やはり毎年5月の初め頃に書いている。


6月の雨の日に、誰もいないこの木の下で、坂村真民さんの「念ずれば花開く(めぐりあいのふしぎ)」を読みながら泣いていたこともある。2011年震災の年のことだ。

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本当に立派な大きな花。
完全に開花すると、直径は20センチくらいあると思う。
威風堂々(いふうどうどう)、花の中の王様と言った風情だ。


繊細(せんさい)さとはかけはなれているので、「好きではない」と言うひともいるが、好き嫌いとは別の次元で、これはこれで何か尊敬に値すると思う。


がっしりとした巨木の前に、思わずひれ伏したくなる・・自然界の奇跡を感じてしまうのだ。

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遠くまで匂ってくる香りはそんなわけでフルーティーな甘さ。
5年前にこの花をみたときは、パンピーオレンジ(昔、牛乳屋さんが配達してくれた)ような香り、と思ったものである。

マグノリア類の特徴的な、ミルクゴム調の香りは、フルーティに隠れている。

しかし、咲きかけのつぼみの花芯に近づいて嗅ぐと、メチルサリシレート(サリチル酸メチル)のような、湿布薬のような匂いもする。



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モクレン科 モクレン属 学名:Magnolia obovata thunb

150429ホオノキ6.jpg

過去こんなに書いている。毎年同じようなことを書いているけど。。。

►2014年4月30日 の記事 ホオノキ(朴ノ木)の花 magnolia obovata

►2012年5月8日 の記事 朴ノ木(ホオノキ)の一年

►2012年5月5日 の記事 マグノリア magnolia香料

►2012年5月4日 の記事 ホオノキ(朴の木) マグノリア属



►2011年5月4日 の記事 今、咲いていますホオノキの花

漂ってくる甘いフルーティーな匂い、なんだっけ・・・?そうそう、小さい頃飲んだ、「パンピーオレンジ」のにおいみたいだ。こんな大きい木でも、低い所に枝が降りて来ていて、いくつかの花を近くで嗅ぐことができる。蕾は、ゴムっぽいラクトニックな匂い。完全に咲くと、イチゴとチュベローズのカクテルのようにフレーバー的な甘さがある。みんな、寄ってきてニコニコしながら香りを吸っている。よく観察すると、ホオノキの下や、桜の木の下には、下草が生えていない。
セイタカアワダチソウもそうだが、朴の木も、根から発芽抑制物質を出し、他の植物が生えないようにする。見えない地下では、植物の覇権争いが行われているのだった。

アヤメ,イリス,Iris

150428アヤメ2.jpg

アヤメが咲いている。
アヤメは、乾いた地面に咲く。
背があまり高くない。
花は小ぶり。

150428アヤメ.jpg



2010年5月10日 カラムスの記事より


いずれ菖蒲(アナメ)か杜若 (カキツバタ)というが、そのことわざ通り、どれがどれなのか判然としない。いつも、調べてその時は納得するのだがまたすぐ混乱してきてしまう。

ざっくりとは、アヤメは乾いたところに育ち、カキツバタは水の中に育つ。いろいろな色があるのはハナショウブ。畑にも水の中にも育つ。花びらの網目模様も判断の材料になる。カキツバタは網目がない。

 

アヤメとショウブは同じ「菖蒲」という漢字をあてるが、本当のショウブとは違う。ハナショウブも、上で書いたとおりまた別のものだからややこしい。

端午の節句にお風呂に入れるのはこのショウブ(Acorus calamus)。

サトイモ科で、ハナショウブやアヤメとはぜんぜん別の植物。


ショウブからは香料も採られる。

ニオイアヤメからイリスが、ショウブからはカラムスと言う香料が採られる。
カラムスは規制対象の香料で、今では使用できない。


まとめ。

アヤメ科植物
・アヤメ・・・乾いた畑
・ハナショウブ・・中間
・カキツバタ・・・湿地

サトイモ科植物
・ショウブ

ヘリオトロープ(Heliotrope) heliotropium peruvianumL

ヘリオトロープ.jpg

小さな、ビロードのような五弁の花。

 

紫色、または小豆色の小さな花が密集して咲き、香りがよいので香水草とも呼ばれている。

 

夏目漱石の小説「三四郎」のなかで、美禰子が白いハンカチにつけていた香水の名がヘリオトロープ。日本に輸入された初期の香水のひとつと言われている。

 

ある日町でばったり出逢った美禰子は、店で三四郎にこの香水「ヘリオトロープ」を選んでもらう。

香水のエピソードは、恋愛がはじまる淡い予感。

 

しかしその後、ゆっくりとした展開の中で、人と人の縁のつながりや、三四郎と美禰子のお互いの気持ちにすれ違いがあり、実らぬ恋となってしまう。

 

物語の最後、三四郎との別れをほのめかせるシーンで、この香りが再び効果的に使われている。

 

「手帛(ハンケチ)が三四郎の顔の前にきた。鋭い香がぷんとする。『ヘリオトロープ』と女が静かに云った。三四郎は思わず顔を後へ引いた。ヘリオトロープの壜。四丁目の夕暮。迷羊(ストレイシープ)迷羊(ストレイシープ)。空には高い日が明かに懸る。」ー三四郎から

 

 

パルファンサトリ アンティーク香水コレクション

Heliotrope 1892/1924年 ロジェガレ ヘリオトロープ

 

 

お盆休みのお知らせ  8/14~8/17まで、サロンをお休みさせていただきます。
オンラインの受注は受け付けております。発送は18日から順次させていただきます。

 

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リンデンバウム,セイヨウシナノキ,Tilia ×europaea

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「菩提樹」と言えば、お釈迦さまがさとりを開いたということで有名だが、それはインド菩提樹でこの花とは別物。

これは、シューベルトが作曲した「冬の旅」の中に歌われる「菩提樹」/Der Lindenbaum、この木である。


若者のせつない思い出と、ざわめく胸の内が語られている。

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新宿御苑の入り口付近を歩いていた、まだ春浅く、若葉が開く頃。
芽吹き始めた並木のらかな緑がとても美しく、見たことあるようだけど何の木だろうと思って眺めていた。


そして5月の終わりから白い花が少しづつ咲き始めた。

木の名札にはセイヨウシナノキと書いてある。

セイヨウシナノキ.jpg


2009年にパリのリンデンについて書いている。

パリには街中にたくさんのリンデンが植えられていて、ティリアの由来でもある「テュルリー公園」はこのリンデンがずうっと並木道になっている。

パリではカフェにいても、歩いていても、とにかく甘い匂いでくらくらする。それがまた、乾いた初夏の空気には心地よいのだ。

今年もまたこのリンデンの季節にパリに行くので鑑賞して来たいと思う。


ここのセイヨウシナノキは、パリのものとは葉の象が違い、花の香りもやや薄いようだ。

植える場所によって違ってくるのかもしれない。

ざくざく小判 コバンソウ② Briza maxima L.

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5月8日から約一カ月たって、あの緑色だったコバンソウがすっかり色づいた。
というか、ドライフラワーのようになっている。

小判のようでもあるし、モナカのようでもある。
ワラジのようにも見えてきた。


初夏の輝かしい季節は終わり、梅雨の走りへと移ろう。



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➤パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「ニュアージュローズ」です。

ル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色 が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。この機会にぜひサンプルでお試しください。

カエデモミジ 種子 Aceraceae

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ヘリコプターのようにくるくる回りながら遠くに飛ぶカエデモミジの種子。



カエデ類 Aceraceae

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➤パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは、今回は「ニュアージュローズ」です。

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ミュゲ、スズラン、Convallaria majalis

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スズランは香料の中で、バラ、ジャスミンと並ぶ三大フローラルの一つ。
御三家というやつだな。

ここにリラやスミレが入って四大フローラルとか、五大フローラルとか呼ばれることもある。

香料用はドイツスズラン。フランス語でミュゲと呼ぶことが多い。
「リリーオブザバレー」を略して「リリー」と呼んだりする人もいる。


でも、日本のスズランは控えめで花が葉に隠れているから、君影草(きみかげそう)の方が似合うかもしれない。


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スズランは、たいてい俯(うつむ)いているので、花の中を覗(のぞ)くことなんてあまりなかったけど。
こういう行いは、ちょっとはしたない感じもする。


 



 

▶ 植物事典 ユリ科スズラン属  ドイツスズラン 独逸鈴蘭 学名:Convallaria majalis

                      キミカゲソウ 君影草 学名 Convallaria keiskei

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トベラとシャリンバイ Pittosporum tobira

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初め、マルバシャリンバイかなと思ったけど、調べてみたらこれはトベラという植物。

花は甘くジャスミン調のいい匂いだが、葉や枝、根に異臭があるのであまりよい印象ではないらしい。

白くて可愛い、ちょっと南国の花風だけれども。


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環境に強いので、車の通りの多い場所にもよく植栽されている。
濃い緑の常緑樹。




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➤パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼント、「イリスオム」は予定数になり終了いたしました。ご応募ありがとうございました。次回のサンプルは来週からスタート予定です!

ざくざく小判 コバンソウ Briza maxima L.

10140502コバンソウ.jpg

ごくありふれたイネ科の雑草だけど、ありがたい草。

ぶらぶらと下がる穂が、まるで小判のようだからコバンソウという。



10140502コバンソウ2.jpg

五月の風に揺れる、ざくざく小判。

Briza maxima L.コバンソウ,植物,草本,イネ科,小判,



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➤パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼント、「イリスオム」は予定数になり終了いたしました。ご応募ありがとうございました。次回のサンプルをお待ちください。

トクサ,木賊,Equisetum hyemale L. var. schleicheri Milde,

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トクサ、砥草とも書く。
葉も枝も花もなく、一本の棒状の、スギナを大きくしたような形だ。
湿地や水辺に育つ。

ひっぱると途中の節からとれる。
茎には縦に筋(すじ)が入っていて、これがざらざらしている。

そこで乾かして、砥石やヤスリのように使う。
ケイ酸が表面に溜まり硬くなるのだという。


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トクサを見るといつも思い出す。
お茶の先生の家の庭に小さな池があって、このトクサが生えていた。

ある日、先生が水辺に私を呼んで笑いながら
「あなたは若いから、こんな草を知らないでしょう」

お茶人らしい無地の着物の、膝から裾を手で払うようにして腰を落とすと、右のたもとを押さえ一本のトクサを引き抜いた。
一節を私に渡し、一節は先生が手に持ちお話しされる。
「私は子供の頃、ここのざらざらしたところで鉛筆の芯を削って尖らせたりしたのよ」


その着物姿の、一連の仕草がとても優雅だったのを思い出す。

その頃は気がつかなかったのだが、後になって記憶と共に映像が何回も繰り返され、着物を着た時の立ち居振る舞いを学んだと思う。

それこそが教育。


私が12歳なら、当時の先生は母と同じくまだ40代。
今の私より若かったはずだけれど、とても落ち着いていらしたから、もっと年輩だと思っていた。

「転がる石に苔は生えない」というが、年を取ってもちっとも落ち着かない。
いい意味も悪い意味も有るみたいだけれど、私はどっちなんだろう?


トクサのそばにしゃがみこみながらしみじみ考えるこの頃。


ホオノキ(朴の木) Magnolia obovata

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八重桜が終わると、入れ替わりにホオノキの花が咲く。
こどもの顔ほどもある、巨大な白い肉厚の花。

そしてちょうどゴールデンウィークのころは、
藤の花も、桐も、すずらんも、香りの花が一斉に咲き始めるのでとても忙しい。


20140502ホオノキ2.jpg


大迫力の花からは、ボリュームのある香りが漂う。
赤い色の蕊を持つ白の花は、イチゴとチュベローズをまぜたフルーツ・カクテルの匂い。

ホオノキの花が咲くと、母の日がもうすぐだなって思う。

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大きな葉もきれいだ。
まだ柔らかくて大きくて、シルクのような手触り。

この大きな葉にミソを包んで焼いたのが朴葉味噌(ホオバミソ)。
冬には、固くグレイになった葉が地面に落ち、鈍(にび)色に波打つ海のようになる。

毎月、毎週、その季節の花に会うたびに思う、「もう一年経ってしまった...」

そして同じように咲く花の写真を撮るたびに、毎年少しづつ違う自分に出会う。


ゆったり、たっぷりしたこの木を見ていると、もっとおおらかに生きたいと思う。




ホオノキ(朴の木)、モクレン科 モクレン属 Magnolia obovata



カエデモミジ kaede-momiji

10140427カエデモミジ.jpg

こんな風に、青楓を載せる時期になった。

ウリのような匂いのするユリノキの花。ハニーとグリーンの香りの藤、熟れたイチゴとセージのようなハーバルな花、朴の木(マグノリア)、紫色をしたウッディアニマルな桐の花。もうすぐバラ。

 

ゆる散歩したいなあ。

 

 

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➤パルファンサトリの香りをお送りします。 →今月のサンプル「イリスオム」

 ➤最新情報 http://parfum-satori.com/jp/topics/2013/12/1181400.html 調香体験教室 バラの香り  日時:5月10日(土)13:00~14:30 

 

ハナイカダ 茶花 Helwingia japonica

10140425ハナイカダ2.jpg

遠くからこの小低木を見たとき、何かがちょこんと葉っぱに乗っているのがぼんやりみえる。

「まさかアオガエルの大群?」

そう思って近づいてみたら、「そうか、ハナイカダだ。」
いつも切り花で見ることが多いから、木の全貌を見ることがない。
すべての葉に花が咲くとは意外だった。

 

葉っぱの上に咲く、薄い緑色のごく小さな花。
この花を、筏(いかだ)に乗った人に見立ててこの名前が付いた。

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子供の頃、お茶のお稽古の時に床の間に一枝飾ってあった。
というか、先生が「これはハナイカダというのよ」と話された「言葉」を覚えている。

この時期の何かほかの花、例えば白い山吹なんかと一緒に活けてあったのかもしれない。

 

茶花というのは地味なものが多い。

最初に入門した先生のお庭には、今思うといろいろ植えてあったのだが、ぎっしりと植わる茶花の中に埋没して、このハナイカダに特段の興味を持たなかったものだ。

 

ここの場所は開けたところにポツンと生えているので、木の全体をみることができる。

一枚の葉の上に、雌木には一輪、雄木には複数輪の花が咲くそうである。となればこれは雄木。

花の後にできる黒い丸い果実は、雌木にしかならないので、この木は結実しないのだろう。

 

はないかだ Helwingia japonica

 

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アリウムロゼウム Allium roseum

20130525アリウムロゼウム2.jpg

アリウムロゼウム,地中海沿岸の草地に生える球根植物。
花かんざしのように、長い茎の上に放射状に小花が咲く。


葱(ねぎ)の仲間だから、玉ねぎやチャイブなどの花とも構造が似ている。

矢車菊 コーンフラワー Centaurea cyanus

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ヤグルマギク(矢車菊、 Centaurea cyanus)は鮮やかな青。

思い出してみると、初夏から夏にかけては青い花が多いような気がする。

 

スミレ、藤、ルピナス、ヒマラヤの青いケシ、ワスレナグサ、ヘリオトロープ、デルフィニウム・・・。

ボリジ ルリヂシャ Borago officinalis L.

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青い五弁の星の花。
発色がよくきれい。

エディブルフラワーと知ってはいたが、もっぱら観賞用として育てていたので、食べたことはない。
なぜかと言って、このつぼみに毛が生えているところに抵抗感があるので。

キュウリの味がするそうだ。

卯の花 ウツギ Deutzia crenata

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ウツギ(空木、Deutzia crenata)はこの時期に咲く白い花。

新宿御苑の母子森の小さなウツギはもっと早くに咲いていたが、新宿御苑の池のほとりの大きなウツギは今が満開である。

 

アスチルベ/アワモリショウマ(泡盛升麻)か乳茸刺 Astilbe japonica

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アスチルベはユキノシタ属の植物である。

アワモリショウマか、チダケサシかもしれない。

 

花は粉っぽい、米粉(こめこ)のようなにおいがする。

花の香りを確かめるには顔を寄せてみなければならない。
すると遠目ではわからない花の表情をはっきり知ることができる。

こんな小さな花でも、一輪ずつ同じ形、同じように蕊がついている。
自然は、ひとつも手抜きをしていない。

ヒルザキツキミソウ Oenothera speciosa

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ヒルザキツキミソウ(Oenothera speciosa )は背が低く群れて咲く、淡いピンクがさやさやと揺れるやさしい姿をしている。

香りはあまりない花と思っていたのだが、今日あらためてじっくり嗅いでみると、淡いグリーンの香りがした。ちょっとキュウリっぽい。

 

ハコネウツギ 源平空木(ゲンペイウツギ)Weigela coraeensis

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箱根空木(ハコネウツギ)、源平空木(ゲンペイウツギ)とも言う。

咲きはじめ白かった花がだんだんと赤くなっていくので、開花時期の差で紅白の花が一緒になっている。

それが、源氏と平氏の戦いつまり紅白戦になぞらえて源平空木とも云うのだそうだ。
少し酸味のあるグリーンと蜜の匂いがする。

 

ポピー、ひなげし、雛罌粟、Coquelicot(こくりこ)、虞美人草、poppy

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英名ポピー、和名はひなげし、漢名では虞美人草。

雛罌粟にCoquelicot(仏)をあててコクリコと読む。
この写真はフランスのひなげし。

「ああ皐月(さつき) 仏蘭西(ふらんす)の野は 火の色す君も雛罌粟(こくりこ) われも雛罌粟(こくりこ)」

                                           

与謝野晶子

 

この歌の背景を簡単に説明すると、

失意の夫、与謝野鉄幹を励まし、晶子はフランス行きを勧めた。
フランスに着いた鉄幹は晶子を呼び寄せ、彼女は単身シベリア鉄道に乗ってはるばる夫のもとにたどり着く。

再開した二人が手を取り合って、フランスに咲く燃えるようなヒナゲシの野に分け入っていくシーンである。

 


130514ポピー3.jpg

 

桐の花 Paulownia tomentosa

130501桐.jpg

これは桐の花。
クローバーの上に落ちて来たばかり。

桐の花は高いところに咲くし、上むきなので気が付かないことが多い。

でも、とても強い匂いがする。

paulownia tomentosa

ユリの木 Liriodendron tulipifera メロナール  melonal

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新宿御苑のユリの木。

明治初期に植えられた樹齢140年になる巨樹は、40メートルはある。

葉の濃い緑の中に隠れ、同色のつぼみは目立たないが、よくみれば 木を覆うようにびっしりとついている。

花の根元のオレンジの線がアクセントになっている。
別名チューリップツリーとも言う。

 

130503ユリノキ.jpg

 

この木は蜜源植物で花の中心に甘い蜜を持つ。
そのため、大きく膨らんだ花はカラスのごちそうとなり、木の下には花のもとをかじられたつぼみが数多く落ちている。

しかしいくら食べられても大丈夫なくらいの花がついて、まるで「逆さシャンデリア」のようだ。

 

 130503ユリノキ2.jpg

  

その、落ちたばかりのきれいな花を選んで香りを嗅いでみる。

みずみずしい瓜のようなグリーン。爽やかである。


この香りを香料名で表すならばメロナール(melonal)。
メロナールはメロンというよりスイカに近い香りだ。

メロナールは強い香りで1%に希釈すると、クリーンでフレッシュな香りになる。キュウリ、メロン、スイカのような青い匂い。  

しかしこの香料を希釈せず嗅ぐと、グリーンの中心にいがらっぽいざらつきがある。

 

また、開いたユリの木の花はすっきりしているが、まだ固い蕾を割って、蕊の中心をよく嗅いでみると、希釈しないメロナールの特徴によく似た、収斂するような粉っぽさがある。
鼻の奥が少し痛い。

 

いい香りも濃すぎると不快だったりするのは、香料に限らないらしい。

 

 

▶ パルファンサトリコレクション  みずみずしいグリーンが、澄んだ空気を深呼吸したような気分。
オードパルファン 睡蓮(すいれん) 

 


ワサンボン☆5月10日(金)発売。

キラキラとした微細な輝きに覆われて、口にふくむと淡雪のようにふわりととろける...
そんな極上の砂糖菓子をイメージしました。
ワサンボンは、日本の砂糖、和三盆のことですが、言葉の音からフランス語に似せて、Wa sent bon〈和のいい香り〉という意味もこめています。
いかにも伝統的な和の香りではなく、愛らしい女性の仕草を軽やかに包み込むような、ニュアンスのある香りに仕上げました。

キュンと甘酸っぱいレモンのトップノートから、甘いさっくりとしたお菓子の香りがひろがります。近くにいる人まで癒してしまうようなスイートでやわらかな、幸せ感漂う香水です。
高品質なイリスの香料を贅沢に使用しているため、甘さもしつこく感じられません。

香調などの詳しいお知らせはこちら➤ワサンボンのページ

お買い物のページ

☆香りはサロンでご覧いただけます。 

 

ライラック 紫丁香花(ムラサキハシドイ)Syringa vulgaris

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ライラック、リラとも云う。
淡いピンクの十字の花が円錐形にびっしりとついている。

ライラックは、昭和40年代の少女マンガの花だ。

Fete du Muguet  すずらん祭り メイ・デー

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5月1日はフランスのすずらん祭り(Fete du Muguet )の日。

すずらんはフランス語でMuguet(ミュゲ)、英語ではLilly of the valley(リリーオブバレー)谷間のユリである。

この日にすずらんをプレゼントされると幸せになるという。
そこで人々は互いに花束を贈りあい、街にはすずらんが溢れる。

 

夜のサツキ 皐月 Rhododendron indicum

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サツキ(皐月)は匂いのすくない花だと思い込んでいたが・・・。

夜、駅を降りて家に帰る途中、道の両側にサツキの植え込みが満開である。


日中の空気が冷えて、夜気はしっとりと湿り気を帯びている。
その湿度と一緒になったやわらかなグリーンフローラルが、道の底に沈んでいるのだ。

歩くに連れかきまわされ動き出す匂いの流れ。

エビネ 海老根 3種 Calanthe discolor

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小さな地味な蘭。エビネ。愛好家も多い。

1970年頃、エビネのブームが起きて高値で売買されたという。
春蘭もであるが、こういうものが投機の対象になるというのだからわからない。

でもまあ、愛好家と投機家は全然違うものだ。
なんでもそうだが、ブームが来ると価格が価値以上に上がってしまい、投機家たちはマーケットを荒らしては去っていくので困りものである。

ジャスミンのつぼみ Jasminum

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道を歩いていてふと気が付くと、赤い点々が木の中に見える。
『やあ、もうジャスミンのつぼみが!』

ここは明治通り沿い。そばによって写真を撮ってみる。
工事現場の近く、急いで写したので見た目あまりよいとは言えないけれど・・・。


おだまき 苧環 Aquilegia

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おだまきの咲く季節になってきた。

紫の色といい、名前といい、和的な花だと思っていたがヨーロッパにも自生しているという。

 

フジ,Wisteria floribunda

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美しく咲く藤の花。

藤はやっぱり日本の花だ。

四人の泥棒の酢  Vinaigre des quatre voleurs

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伝染病で人が死に絶えた家。

誰はばかることなく中に入って荒らす四人の泥棒たちがいた。
なぜ彼らは病気に感染しなかったのか。

中世ヨーロッパでは繰返しペスト(黒死病)が流行し、多数の死者が出た。
まだ病気の原因が目に見えない細菌やウィルスだとわからなかった時代のことである。

昼顔 Calystegia japonica

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昼顔。

ガードレールのわきにも、公園の片隅にも、道端にも咲くありふれた花。
暑い夏の昼下がりに、眠たげなピンク色の花は風もないのにしなしなと揺れる。

タイサンボク 泰山木 Magnolia grandiflora L.

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タイサンボクのまっしろなフードの中にはシャンデリアのような蕊が包まれている。
大きな肉厚の花びらは、たっぷりとしてボリューミー。

遠目には朴ノ木(ホオノキ)の花にも似ている。
でも、タイサンボクは純白で上品だし、もっとすっきりとした香りである。

タイサンボクは初夏にかけて長く咲き続ける、大好きな花のひとつ。

 

アメリカキササゲ C. bignonioides

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アメリカキササゲの花。
くま蜂が蜜を求めてやってきている。


昨日のような台風の後は、大きな木が折れていたりするものだから、どうなったかなと心配していた。
今朝、新宿御苑に行ってみたら、やはりたくさんの枝が道に散っている。
折れている桜の木もあった。

八重のドクダミ(蕺) Houttuynia cordata

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八重のドクダミを見つけた。

新宿御苑にあるとは聞いていたのだが、探していたときはわからなかった。

バラも終わってしまったし、この日はあてもなく道を歩いていたところ、八重咲きのドクダミ群生地を偶然発見したのだ。

ユリノキ チューリップツリー Liriodendron tulipifera

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ユリノキはやさしいやさしい大きな木。

がしっと幹にしがみついて、ほっぺたに触れる乾いた木肌を感じてみる。

ジャーマンアイリス あやめ German iris

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新宿御苑のジャーマンアイリス、あやめ。

 

アヤメ科の仲間はいろいろあってなかなかに難しい。

水辺に咲くキショウブ、花菖蒲、カキツバタ。

畑に咲くアヤメ、アイリス。

 

日本のアヤメ類はきりっとしていて、外来種はデロっとしている。

 

シラン Bletilla striata Reichb

120511シラン.jpg

とても鮮やかな花、シラン。

その名の通り紫の蘭だが、蘭にしてはエキゾチックな暗さは全くない。

蘭といえば、ジャングルのような日陰の湿った場所に生息する寄生植物だが、このシラン、畑のような乾いて日当たりのよい場所によく生える。

つつじ ツツジ  azalea/Rhododendron

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ツツジの花を萼から引き抜いて、蜜を吸った。
小さい頃のあそび。

 

ツリガネズイセン 釣鐘水仙 scilla campanulata

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昨年も同じこの花を載せたが、これはスパニッシュ・ブルーベルとも呼ばれるカンパニュラの仲間だそうだ。

よく見たらそばに立て看板があって、和名を釣鐘水仙と言う。

 

 淡い青い匂いがする。



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「 日本の四季は細やかに移ろい、独特の情緒をはぐくみました。

私たちは、季節とともに訪れる繊細な花や緑の香りを慈しみ、雨や雪の匂いまで文化に反映させてきたのです。

そんな美しい日本の情景を香りに織り込んだ、パルファン サトリのコレクションは、そこはかとなく漂う優しいトーンが魅力です。


シャクナゲ 石楠花 Rhododendron japonoheptamerum

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イギリスのミステリーロマン「レベッカ」は少女時代の愛読書である。
無名のヒロインが、小説の舞台になる大邸宅を初めて訪れるとき、このシャクナゲが登場する。

彼女が屋敷の門を抜けると「真っ赤なシャクナゲの花が壁のようにそそり立つ」プロムナードが出迎える。玄関までの道を車で走り抜ける間の、女主人公の不吉な予感を表す情景描写だ。そしてまた、シャクナゲは小説を支配するもうひとりのヒロイン・レベッカの亡霊をも象徴している。 

菖蒲香、あやめ、紫、Iris

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「菖蒲香(あやめこう)」は、香道の夏の香組(お香の組み合わせ)である。

5種類の香木のうち、目的となる1つの香りを予め試し聞きしておき、次に出る5つのうちの何番目にこれが出てくるかを判ずる(当てる)。

 

「五月雨に池のまこもの水ましていつれあやめと引きそわつらふ」源頼政

朴ノ木(ホオノキ)の一年 Magnolia obovata thunb

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30センチはある大きな朴(ホオ)の木の葉。

この葉で包んで、七輪で焼いたりする。
春の葉は明るい緑で、さらさらとしてとても柔らかい。

すずらん 君影草 Muguet  Lily of the valley

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5月1日はスズラン祭り、もうそろそろ新宿御苑にも咲いているかな ?
そう思って行ってみた。

 

マグノリア magnolia 香料  

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マグノリアの天然香料は、オレンジ褐色を帯びた液体である。希少、と言うほどではないが、あまり知られていない香料だ。

また、調合マグノリアなどと間違えられやすい。


 

ホオノキ(朴ノ木) マグノリア属 magnolia

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マグノリア(ホオノキ)が咲きはじめた、初夏の新宿御苑。

1週間ごとに御苑の森は表情を替えて、みるみる夏の景色となっていく。

 

フランスのポピー /poppy _ papaver rhoeas L.

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目にも鮮やかなフランスのポピー。 ひなげし、虞美人草(ぐびじんそう)ともいう。

匂いはなく、シルクのような薄いはなびらは細工物のような印象だ。
風にゆらゆらとする細いステム(茎)が、いかにもくびの細く長い美人のようである。

 

南仏の花 ラベンダー lavender

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フレンチラベンダー

 

タイツリソウ 華鬘(けまん)草 Dicentra spectabilis

120426タイツリソウ.jpg

私はタイツリソウの名前のほうが面白みがあっていいと思うが。

タイツリソウ、またはケマンソウという。
ピンクの花はユニークな形で、ツルに従ってぶら下がるように咲く。

イリス 白いあやめ iris

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もう、アヤメの時期が来た!

ついこのまえ正月が明けたと思ったら、ええ?今週末ゴールデンウィーク!

アヤメ、イリスはオリエンタルな雰囲気があって、洋にも和にも合う。
こんな風にそっけなく挿していても存在感のある花だ。

花壇に咲いているより美しい、艶なる花。

 

 

☆二人でシルクイリスをシェア、または2種類を二人でペアフレグランスしても!

➤シルク・イリス

シンプルなシルクのシャツに、パールのネックレスをさらりと着けた美しいひと。
月のきらめきのように細やかな光の粒子が、白いオーラとなって、その素肌から匂い立ちます。 

➤イリス・オム

多くはいらない、選りすぐった上質なものだけを身近に置きたい...。
"イリス オム"はそんな方のための、知的で上品な香りです。

 

明治神宮奉納盆栽展 BONSAI

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明治神宮内殿の回廊で、奉納盆栽展をやっていた。

紫のテッセン クレマチス

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石の壁に映える青紫のテッセン。

矢車菊 ヤグルマギク コーンフラワー

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明治神宮の北門の外に、ちょっとした花壇があって、ヤグルマギクを見つけた。コーンフラワーとも言う。

鈴蘭の香り 君影草

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鈴蘭は愛らしい姿と、爽やかな香りで女性に好まれ、人気がある花だ。

ハクウンボク  と エゴノキ と スチラックスについて

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これは、明治神宮のエゴノキ。Styrax japonica。

ニリンソウ 二輪草

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一輪草、二輪草、三輪草とあって、その名の通り一つの茎から出る花の数が違う。寄り添うように咲く、これはニリンソウ。

カラタネオガダマ 唐種招霊 新宿御苑

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直径5センチ位のカラタネオガダマ。新宿御苑の千駄ヶ谷門の外に咲いている。

森の匂い 木の花 カジノキなど 新宿御苑

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ぽやんぽやんの木の花は、カジノキ。森の中は、太古の匂い。 

今、咲いています!ホオノキ 朴の木 新宿御苑

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ホオノキ(朴の木)は、今咲いている。強い匂いの花。

ユリノキ 開花 新宿御苑

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ようやく、新宿御苑のユリノキの花が咲いた。

ハンカチの木 新宿御苑

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ハンカチの木を見に新宿御苑に行こうと思っていたのに、朝、天気がぱっとしなかったから、どうしようかぐずぐずしていたら9時を過ぎてしまった。

今日のお花 クロユリ 黒百合

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クロユリ(黒百合)を今日は活けてみた。

ローズ・ゼラニウム Geranium

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ローズ・ゼラニウムは、センテッドゼラニウムとも呼ばれる匂いゼラニウムの仲間。

 

亜麻 フラックス flax

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亜麻色の髪の乙女・・・。
小さい頃に聞いた懐かしいこの歌、どんな色の髪なんだろうと思っていた。


亜麻という植物の繊維は通気性としなやかさに優れ、高級なランジェリーなどの生地となる。麻とは同属ではない。

洋服のタグで、日本語表記ではどちらも「麻」になるが、「Linen(リネン)」と書けるのは亜麻の方。
麻は、ラミーと呼ばれる。

この繊維は、金色を帯びており、亜麻色はもともと金髪のことを形容したが、黄味がかった茶色のエクルベージュも亜麻色とされ、転じて栗色の髪をも指したようだ。

 

漆黒の艶のある髪が、戦前の日本女性の美の一典型だとしたら、
戦後になって欧米文化が入ってきたこともあり、
若い男性にとってのマドンナ像が変わっていったのかもしれない。

白いリネンのワンピースを着て、栗色の髪をなびかせる・・・
「亜麻色の髪の乙女」という歌には、
もう少し明るい、洋風な女性を想像させる。

そしてタイトルに「娘」、ではなくて「乙女」を選んだところにもロマンチズムを感じる。

  

ともあれ、亜麻というのは繊維としてつかわれるほか、アマニ油と言って、食用や塗料に使われる、
とても有用な植物である。
日本では、北海道の麻生町で盛んに織られていたそうだ。

花が散ると、鞘(さや)の中に亜麻の種がいくつもできる。ちょうど、ソバの実のようだ。
かの地には、亜麻でできたソバもあるらしい。

 

青い花は、例えば勿忘草(わすれなぐさ)、アジサイ、ヒヤシンス、スミレ、デルフィニウム、と、
あげていけば案外あるように思うが、黄色や白に比べ、天然界では圧倒的に少ない。

 

なよなよとした茎の先に優しい青の花がぱっちりと咲く。
風に揺られて、おとめチックだ。  

100724亜麻1.jpg

 

▶ 植物事典  亜麻 アマ科 アマ属   学名:Linum usitatissimum

 

 

南フランスの花と香料・ムービー

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ユーチューブでご覧下さい。ここをクリック→ 「南仏の花と香料」

ミサンガの花 パリ・ブシコー公園

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名前の知らない花は、いくらでもある。
これは、「恋人たちのミサンガの花」と勝手に名づけてしまった。


 

甘く、いい匂いがする。

常緑樹だろう。
葉の形は月桂樹とか、シキミとか似てるし、
花の色や姿はちょっとづついろんな植物に似ているような気がするけど
なんなんだろ。 

 

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自分では、植物が好きだし、花の名前を覚えるのも得意なつもりでも
一歩日本を出ればわからない花だらけ。

いやいや、日本の花だって、名前の知らない植物はたくさんある。

 

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木は3mくらいの高さでこんもりとしている。

甘い繁みに隠れるようにして、まだ高校生くらいの若いカップルが、
二人でくすくす笑いながらミサンガを結んでいた。

秘密の、お願い事。

 

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爽やかな5月、Sq.Bucicaut(ブシコー公園)にて。

☆教えて、この花の名前☆

 

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いろんな場所で撮ったお気に入りの花の写真と香りのお話。
  

 

この花なに?

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自然と言うのは、不思議なものを作る。


なんなんだろー?
エリザベス(カラー)をしたパグのようにも見えたりして。

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植物の形、花はいつも人の目から見て美しいとは限らない。
まして、不思議なというのも勝手な感想で、
自然から見たらごくあたりまえの形なのだろう。

 

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5月のパリ。

この植物について、誰か教えてください☆

 

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白いしゃくやく(ピオニー)

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白のしゃくやくは私の最も愛する花のひとつ。



カンヌのマルシェではたくさんのしゃくやくが並んでいた。
旅先だって、花を部屋に飾りたい。

 

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購入したのは大輪の白。

ふわっとふっさりと、エレガントでちょっぴり恥じらいがあって、
理想の女性像だわー。

 

 

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少し小ぶりの白。

 

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可愛いピンク。
10本で10ユーロ、それはピンクの。
市場(いちば)だけあってとっても安い。

日曜日は花を買う人がとっても多い。

 

下は、花びらがカーネーションのようにぎざぎざの種類。

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カンヌ、休日の部屋で。
花瓶も花ばさみもなくて、コーヒーポットやらコップやらを使いあちこちに活ける。

テーブルにはパソコン、チェリー、日本茶、胃薬などなどと一緒に、雑然と。
まあ、家にいるときはこんな感じだった。

ノートPCが小さくて、ホント難儀だったわあ。 

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▶ 花事典 シャクヤク:ボタン科 ボタン属  学名:paeonia lactiflora

 

▶ 関連記事  2009年5月9日 しゃくやく

 

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菖蒲 (しょうぶ) カラムス

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菖蒲は二度花が咲く。下の方の茎に固いつぼみが隠れている。


いずれ菖蒲(アナメ)か杜若 (カキツバタ)

というが、そのことわざ通り、どれがどれなのか判然としない。いつも、調べてその時は納得するのだがまたすぐ混乱してきてしまう。

ざっくりとは、アヤメは乾いたところに育ち、カキツバタは水の中に育つ。いろいろな色があるのはハナショウブ。花びらの網目模様も判断の材料になる。カキツバタは網目がない。

 

アヤメとショウブは同じ「菖蒲」という漢字をあてるが、本当のショウブとは違う。ハナショウブも、上で書いたとおりまた別のものだからややこしい。

端午の節句にお風呂に入れるのはこのショウブ(Acorus calamus)。

ショウブからは香料も採られる。サトイモ科で、ハナショウブやアヤメとはぜんぜん別の植物。


ニオイアヤメからイリスが、ショウブからはカラムスと言う香料が採られる。
カラムスは規制対象の香料で、今では使用できない。

 

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植物事典  ハナショウブ  アヤメ科アヤメ属  学名:Iris ensata var. ensata

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大山蓮華 オオヤマレンゲ?カラタネオガダマ

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河口湖の園芸店に行った時、オオヤマレンゲと言う名の鉢をみつけた。
(2011年、これはカラタネオガダマとわかった)


私の記憶のオオヤマレンゲは、タイサンボクに似て、それよりはやや小ぶりの、真っ白い花だ。
タイサンボクは甘くクリーミーで華やかだが、それよりもすっきりとした匂い。

この花はさらに小さく5センチくらい。
色も紫っぽい黄色で、蕊もなんか違う・・・・。

オオヤマレンゲの一種なのか本当のところはよくわからない。
なんなのかなー?

仲間の、ホオノキも、似た花で、いい匂いがする。

葉にみそをつけて小さな七輪で焼いたホウバみそなるものを、小さい頃家で見たことがある。
子供心にはキモチワルイものだった。

 

植物事典 オオヤマレンゲ モクレン科モクレン属 学名:Magnolia sieboldii

 

 

 

(2011年、これはカラタネオガダマとわかったので訂正します。正しくは2011年5月に新しく載っています)

 

カーネーション・母の日

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カーネションは甘い匂いがする。


ジャコウナデシコの名もあるように、いい匂いがするナデシコの仲間である。

たとえ麝香(ジャコウ・ムスクのこと)の匂いがしなくても、いい香りのするものの名前に冠したものがおおい。(例えばムスクローズ、マスクメロンなど)

 

昔は僅かながら精油も採られたが、今は調合品である。

しかし、主成分であるユゲノールやイソユゲノールの規制が厳しくなり、いまやカーネーションの香水をつくることはできないだろう。(それをいれなければ、カーネーションの匂いにはならない。)

何年か前のアンケート調査では、大きなカーネーションは恋人から贈られたくない花の一つだった。やはり、母の日のイメージが強すぎるからだろう。

でも、小型のスプレーカーネーションは、可愛いし、花束やアレンジなどの根じめ(ボリュームをだして下の方を埋めるためのもの)としては欠かせない。

また、私は人工的で好きじゃないけど、青いカーネーションもバイオで作られたり、フリルの大きいものやバリエーションがたくさん増えて、昔のイメージとはだいぶ変わってきたと思う。

 

▶ 植物事典 カーネーション  ナデシコ科ナデシコ属  学名:Dianthus caryophyllus

▶ 去年の母の日 カーネーション

 

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ハゴロモジャスミン ジャスミナムポリアンタナム

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ハゴロモジャスミンのつぼみは赤いが咲くと白い。


前にも書いたが、ハゴロモジャスミンは、香料を採るジャスミンとは別の種類。
また、ジャスミンティーのジャスミンも、茉莉花(マツリカ)という別の種類である。

茉莉花は最近では、サンバックジャスミンと言って香水にも使われるようになったが、本来の香料を採るジャスミナムグランディフロラムに比べるとグリーンが強く、フローラルなボリュームにかける。

ジャスミナム属は約200種類が温帯熱帯に咲いているが、ハゴロモジャスミンはとても丈夫で、鉢植えを地面に下ろすと、どんどんと繁殖して野生化していく。

今日も、歩いていていい匂いが漂ってきたと思ったら道端のジャスミンが咲いていた。

下は、木に絡みついて登って行ったジャスミン。ここに写っているのは、芙蓉の葉。

 

 

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▶ 花事典 モクセイ科ソケイ属 学名:Jasminum polyanthum

▶ ジャスミンが隠し味  ただ爽やかなだけではない、ほろ苦い抹茶の香りです。
            オードパルファン 織部(おりべ) ▲ for Her  ▼Him

▶ ユーチューブ動画  南仏の花と香り グラース 

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ラブダナム Labdanum 

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フランスでは、花と見ればとにかくやたら撮りまくっていて、撮った記憶にないものもある。

ジャノメエリカ  heath(ヒース/ ヘザー)

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小説「嵐が丘」では、アイルランドの田園物語で、
その名の通り、舞台になる家のそばの荒れた丘にはヒースが咲き乱れている。

ミヤコワスレ

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  キクの仲間は花もちがよく、飾るのにとても重宝な花材だ。

ラクウショウ 落羽松 新宿御苑

| コメント(2)

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沼から瘴気とともに人が生まれてくる。これは木の精?

イリス アイリス オリス ニオイアヤメ IRISS

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ローズやジャスミンの天然香料が高額なのはよく知られているが、もっとも高価な香料はイリスである。

チュベローズ P.Tuberosa 月下香(げっかこう)

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いつも行く草の実さん(お花屋さん)で、チュベローズを見つけた。

黒文字(くろもじ)採り 3

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続き・・

とりあえず黒文字(クロモジ)を一本手にして、下へと道を急ぐ。降りてんだか、ずり落ちてるんだか、よじ登ってきたような急な坂を下るのもつらい。が、道がおかしい・・・。

 

黒文字(くろもじ)採り 2

 

090701くろもじ3.jpg 

昨日からの続き

先行する人たちはみんな、鉈でもって下枝を払ったりしながらどしどし上に行く。

黒文字(くろもじ)採り

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黒文字(くろもじ)という植物がある。お茶席でお菓子と一緒に出される楊枝に使われる。これは、和菓子を切って食するためのもの。もち菓子などがくっつかないように、濡らして出す。

エニシダ 金雀枝 ジュネ Broom Genet

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いまさらという感もあるが、エニシダは、露地ではふつうゴールデンウィークころに咲く花だ。南仏では香料も採られている。ミモザなどと同じマメ科の花。

マートル、ミルテ Myrtle 銀梅花(ギンバイカ) 

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つやのある緑の照り葉に、白い5弁長いしべをもつ花が次々に咲く。初夏から長く楽しめる庭木だ。

くちなし ガーデニア Gardenia 白い花

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春から夏へ、梅、水仙、ミモザ、桜、藤、桐(まだまだたくさん)と、次々と咲く花の匂いを追いかけるのは忙しい。

6 グラースの花・ジャスミン

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これは香料用のジャスミン。グラースに行った時に畑で撮影した。

リンデンブロッサム・リンデンバウム・ティリア・西洋菩提樹(Tilia europaea)

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「菩提樹」と言えば、お釈迦さまがさとりを開いたということで有名だが、それはインド菩提樹でこの花とは別物。これは、セイヨウシナノキともいう。

ハニーサックル(忍冬・すいかずら・金銀花・Chevreferille

| コメント(2)

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この花が金銀花というのは、はじめ白い花がだんだん黄色になり、時間差で二色の花が並んで咲くと、金と銀のように見えるからだ。

カーネーション

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カーネーションは、おもちゃっぽくて匂いの印象は少ないが、実は甘いにおいがする。

しゃくやく(芍薬.Peony.ピオニー)

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「しゃくやく」と呼ぶと、艶なる佳人のイメージだけれど、「ピオニー」といえば優しいひとにも思える。

虞美人草(ぐびじんそう) ポピー

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虞美人草は、ヒナゲシやポピーといったほうがなじみがあるかもしれない。

雨に濡れた欅(けやき)

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小雨のぱらつく中、思いついてお墓参りに行った。

都会のジャスミン

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こんなビル街の真ん中に、半分野生化したようなジャスミンが、今まさに咲き始めている。

ジベルニーの藤(ふじ)

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藤の見ごろは5月。そんな先入観があるせいか、いつも桜に気を取られているうちに、気がつくと藤も終わりごろだったりするから油断ができない。もう今からサーチしはじめなければ。


これはモネの庭、フランス・ジベルニーの藤。急に1日フリーになったので、思いついて半日の観光ツアーに申込み、バスに乗って行った時の写真である。


ごく若いころから、ジベルニーはあこがれの庭だった。モネは植物をこよなく愛し、「この庭を維持するために絵を描いて売った」のだという。そこがまたいい。

まえまえから太鼓橋にかかるジベルニーの藤を見たいと思っていたが、バスガイドさん(といってもすごいおばあちゃん)に、今はタイミングよく満開だと聞いて(しかもだみ声)期待感がいやがおうにも高まる。

お屋敷の中はパスして、前庭を見た後、いよいよ日本庭園へ。トンネルをくぐって出ると、左右対称の洋風庭園から、自然を映したような趣のある景色へ場面転換。水の流れや竹林が配されていて、どこを見ても枠で囲えばそのまま絵になってしまう。



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お目当ての藤にたどり着き、圧倒的なボリュームに感動。花びらが大きく、密度も濃い。豊かで明るい藤の花は、いかにもヨーロッパ的。ひなびたところや枯れたわびさびの世界とは対極だな、と思いつつもその華やかさに心が弾む。

花に顔を近づけてクンクン嗅いでしまう。あれも、これも、みんな嗅ぎたい。橋の上を何回も行ったり来たり、降りて遠くから眺めてみたり。

要所要所には、監視員が立っていて、花を盗るのではと怪しまれ睨まれてしまう。そこで匂いを嗅ぎながら、メモをとりはじめるとにっこり笑ってくれた。



藤の匂いの骨格はハニーとグリーンとパウダリー。リラとミュゲとオレンジフラワーを合わせて蜜をたっぷり入れたようなと言ったら近いだろうか。紫と白は匂いが違う。

朝起きて庭の椅子に腰かけて、樹々に訪れる鳥や虫や風を眺めながら、陽が移ろい 影が池をのみ込むまで、一日中こんなところにいれたら最高に幸せだと思う。

でも、きれいなだけではなくて、そのバックヤードは本当に大変。表に見える所だけでなく、それを維持するための努力に思い至らなければ感動は浅いのである。



写真:GIVERNY  glycine


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