Parfum Satori

1901-1920の最近のブログ記事

ウビガン ケルクフルール Quelques Fleurs_Houbigant

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ウビガン(Houbigant),ケルクフルール(Quelques Fleurs),1913年発売の香水。
アンティークボトル。

ふっくらしたボトルとストッパーが可愛いし、ラベルもノスタルジックな感じで、全体として魅力的。この香水瓶は10年ほど前に購入した。当時はまだアンティークの香水がパリの蚤の市でたくさんあったし、日本に持って帰るのも、今ほど難しくなかった。

中の香水が失われてしまっているのがとても残念。香水瓶の収集家の中には、中身の香水にはあまり興味がない人がいて、きれいに洗ってしまう人も多いそうだ。


ケルクフルール、という名前を口ずさめば「音」がとてもチャーミングだし、「いくつかの花」という意味もロマンチック。ボトルの形と相まって、少女趣味的な憧れだったので、瓶だけでも手に入ったときは嬉しかった。



「アルデヒドタイプ」はシャネルの5番に始まるといわれるが、ケルクフルールは合成香料アルデヒドを初めて(わずかに)使った香水といわれている。


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ネックの付け根には、「Houbigant 」のHマークが刻印されている。

フランス語はHを発音しないので、「エルメス」を「ヘルメス」と言わないように、「Houbigant」はウビガンと読む。ウビガンというブランドは何度も売られて、多くの香水の処方は会社都合でだいぶ変わってしまったそうだが、ケルクフルールだけは大事にされていたそうである。


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1932年に発刊された「La Parfumerie Francaise et L'art dans la Presentation」のページと一緒に撮影。






アールデコ、ミラクル(MIRACLE)の香水瓶1924

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 ミラクル(MIRACLE/Lenthric)、アールデコ調香水瓶。1924年




「ミラクル」と言う名前でも、ランコムの「ミラク」じゃない。

古い、レンテリックというブランドのものである。


レンテリック(Lentheric)は、1795年に婦人帽子店としてはじまった。

1873年から香水の販売を始めた、老舗中の老舗である。

いまでも、ブランドの名前は存在しているらしい。


 


この前のぜんまいの活け花から思い出して、このボトルを撮ってみた。

ふたつの渦巻きが 対称的にくるくるして、ゼンマイみたいだ。


 


残念ながら、手に入れた時にすでに中身は失われてしまっていた。

多くの香水瓶コレクターは、中をきれいに洗ってしまう。


ほんの、残滓でもあればいいのに・・・。



1900年頃から流行したアールヌーボーは、自然の草や木、虫などをモチーフにした図案がデコラティブだった。第一次大戦後、その退廃と装飾過多が飽きられ、より幾何学的にデザイン化されたアールデコへと移っていく。


1925年のパリ万博はアールデコ展とも呼ばれる。

その時代のボトルだ。

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Perfume presentation 100years of artistry

 

 

アンティーク香水と本② コティのアンブル・アンティーク/ラリック

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香水を知らなくても、ラリックと言う名前と、コティのアンブル・アンティークのボトルを見たことのある人は多いと思う。



このアンブル・アンティーク(Coty Ambre Antique 1905)の香水は、オポポナックス的なバニリンの甘さの有る香り。

匂いは確かに、香水瓶のとろみのあるブラウンと、優しい女性の姿をイメージさせる。

たぶん、この香りを知っている人はあまりいないだろう。
たとえ、瓶の底に残っていたとしても、それは製造当時の香りとは違うから。

 

 

フランスのベルサイユには、古い処方を元に香水を再現している博物館(Osmotheque・オズモテック)がある。(調香師の学校ISIPCA・イジプカ併設。)

館長(であり、ゲランの姪)のニコライさんに案内してもらった時、再現したアンティーク香水の数々を嗅がせてもらったのだ。

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不思議なことに、美術館にあるような有名な香水瓶の中身は、どんな匂いかあまり知られていない。

ひとつには、香水マニアと、香水瓶のコレクターは分かれていて、片方にしか興味がない人が多いこと。
香料のことは知っていても、美を感得する才能はまた別のものだったりもする。

 

また、初めから観賞用に作られた、ボトルだけのものもある。
それは、棚に陳列され、ただ眺められた。 

 

さらに、香水瓶が芸術的でも、中身の香水は凡庸だったりする。
そういったものは、調香師の間では評価されていないから、研究、シミラー(絵画で言う模写)などされなかった。

自然、入れ物だけが残り、中身の情報は失われてしまう。

コティがラリックに香水瓶の製造を頼んだ時代は、天然香料が中心で、種類が限られていた。
ローズ、ジャスミン、オレンジフラワーなどの花の匂い、ハーブ類、樹脂や、アンバーやムスク・・・。

今でこそ合成香料の発展により、香料の数が飛躍的に多くなったが、当時の香りの組合せのバリエーションは少ない。
アンティーク香水の多くは、たいがい似た顔(香り)をしている。

 

もうひとつ、高価なボトルと言うのは、何万本も作ったりしない。
使う人の数が限られる。

 

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ラリックはアート性の高いガラス工芸も作った一方、量産品の香水瓶も作った。
ラリックの素敵なボトルで、ストーリー性のある香水はいろいろある。

ダンラニュイ(夜に)、ジュルビアン(私は帰ってくる、再会)の青いロマンチックな瓶。

ラリックの息子の代に作られた、ニナリッチのレールデュタンは2羽の鳩のボトル。

 

調香師としては、数が出る香水に対してはポテンシャルが高い。
エポックメイキングになる香水とは、多くの人の手に渡ってこそ、という面もあるのだ。

 

 

本当に香水の世界は広く、奥が深い。
知識の断片だけを誇っても意味がない。

歴史という樹の幹の、どこに花(ブランド)が咲き、どんな種子(香水)を結んだのか、それを知るものがその果実(美)をもいで、味わうことができる。 

 

アンティーク香水の骨董本・パリ

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今から10年ほど前、パリの骨董本専門の店で見つけた、アンティーク香水の本。

Champs-Élysées シャンゼリゼ 1904

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ゲランのシャンゼリゼ。1904年。

☆ 香水名 シャンゼリゼ(Champs-Élysées )

☆ 発売年 1904年

☆ ブランド   ゲラン (Guerlain)

☆ パフューマー   ジャック・ゲラン(Jacques Guerlain)

Le Narcisse noir 1911年 キャロン ナルシスノワール

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Narcisse noir  (ナルシスノワール) 黒水仙という名の香水。1911年

L'HEURE BLEUE 1912 ゲラン ルール・ブルー

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「蒼い時」と言う名の香水。1912年。

煙草の香り-2 タバブロン キャロン 1919/Tabac Blond Caron

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ブロンド色のタバコ キャロン 1919発売

アンティーク香水 Lubin 'Au Soleil' 1909

アンティーク香水の専門書には必ず載っている名品。手に入れた時はうれしかった。

COTY  CHYPRE 1917 (コティ シプレー)

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オリエンタルからシトラスまで、
シプレーの範囲は広い。

GUERLAIN MITSOUKO 1919 (ゲラン ミツコ)

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オークモス・パチュリを中心にしたシプレーの骨格に、桃(γ-undecalactone)のニュアンスを加え、パウダリーノートとローズジャスミンのフローラルで柔らかく女性的にまとめた、ゲランの傑作。

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「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

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