Parfum Satori

ブランド香水コレクションの最近のブログ記事

ウビガン ケルクフルール Quelques Fleurs_Houbigant

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ウビガン(Houbigant),ケルクフルール(Quelques Fleurs),1913年発売の香水。
アンティークボトル。

ふっくらしたボトルとストッパーが可愛いし、ラベルもノスタルジックな感じで、全体として魅力的。この香水瓶は10年ほど前に購入した。当時はまだアンティークの香水がパリの蚤の市でたくさんあったし、日本に持って帰るのも、今ほど難しくなかった。

中の香水が失われてしまっているのがとても残念。香水瓶の収集家の中には、中身の香水にはあまり興味がない人がいて、きれいに洗ってしまう人も多いそうだ。


ケルクフルール、という名前を口ずさめば「音」がとてもチャーミングだし、「いくつかの花」という意味もロマンチック。ボトルの形と相まって、少女趣味的な憧れだったので、瓶だけでも手に入ったときは嬉しかった。



「アルデヒドタイプ」はシャネルの5番に始まるといわれるが、ケルクフルールは合成香料アルデヒドを初めて(わずかに)使った香水といわれている。


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ネックの付け根には、「Houbigant 」のHマークが刻印されている。

フランス語はHを発音しないので、「エルメス」を「ヘルメス」と言わないように、「Houbigant」はウビガンと読む。ウビガンというブランドは何度も売られて、多くの香水の処方は会社都合でだいぶ変わってしまったそうだが、ケルクフルールだけは大事にされていたそうである。


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1932年に発刊された「La Parfumerie Francaise et L'art dans la Presentation」のページと一緒に撮影。






ディオール ディオレラ Dior_diorella_1972

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☆ 香水名 ディオレラ,(Diorella)

☆ 発売年 1972

☆ 香調  グリーン・フローラル・シプレ  

☆ パフューマー  エドモン・ルドニスカ Edmond Roudnitska

☆ ブランド      ディオール (Dior)



ディオレラはミスディオール(ジャンカール+ポールヴァシェ)から固さを抜いてやわらかく軽くしたというか、ロシャスのファム(ルドニスカ、ルドニッカ)のフルーティの代わりにグリーンを入れてさわやかにしたというか、ディオールのオーソバージュ(ルドニスカ)をフローラルに女性らしくしたような、シプレーの香り。





ディオール ミスディオール ディオラマ Miss_dior_diorama

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☆ 香水名 Miss Dior ミスディオール

☆ 発売年 1947年

☆ 香調  シプレ  

☆ パフューマー    Jean Carles and Paul Vacher. 

☆ ブランド      DIOR (ディオール)


このクラッシックなミス・ディオールは、グリーン・シプレーにアルデヒドの入った硬質でメンズっぽい香り。今つけるのはかなり難しい、しかも若い女性には。

2012年にリニューアル。透明感のある新しいミス・ディオールには、昔の面影はない。




何かの本で、
「ラボで天然のアンバーグリスを触った後、バスルームで手を洗ったところ、手が素晴らしくいい匂いになり、ふとみるとその石鹸がミスディオールだった。そこでシプレーにアンバーを入れるアイデアを思いついた」

というようなことを読んだがあった。それが本当にミスディオールだったのか、それにより作られたのが、ディオラマかディオレラだったかを確認したくて、手当たり次第に本棚の中を探して読み返したのだが、とうとうみつからなかった。

なので、別の香水の別の話しだったかもしれない。幻覚でないことを祈る。




2009年の記事⇒ミスディオール 



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☆ 香水名 ディオラマ,(Diorama)

☆ 発売年 1948

☆ 香調  フルーティ・シプレ  

☆ パフューマー   Edmond Roudnitska

☆ ブランド      ディオール (Dior)



中の香りは古いためかトップはアシッド。ラストのオークモスがかなり香っている。








リブゴーシュ(Rive Gauche)イブサンローラン1970,

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☆ 香水名 リブゴーシュ,(Rive Gauche)

☆ 発売年 1970

☆ 香調  グリーン・フローラル・アルデハイド  

☆ パフューマー   Michel Hy

☆ ブランド      イブ・サンローラン (Yves Saint Laurent)


イブサンローランリブゴーシュは、グリーン・メタリックなフローラルアルデハイド。

これより50年前に始まったフローラル・アルデヒドタイプは、もっとお白粉っぽいパウダリーだった。


1921年にアルデヒドタイプがスタートした頃、それがモダンな香りだと言われたように、1970年当時はこのグリーンを組み合わせところが新鮮な感覚だったと思う。

パッケージデザインの黒、ブルー、シルバーが洗練されていて、いかにも70年代のファッションを感じさせる。
パリの流行が、オートクチュールのセーヌ右岸から、プレタポルテのセーヌ左岸(リブゴーシュ)に移って行く時代を象徴する香水。

今、この香りを鑑賞すればクラッシックではあるけれど、女性らしいステキさがあることは変わらない。


このところ、このタイプはやや敬遠され、「アルデヒドタイプは終わった」とか言う人もいるけれど、また新しい香調のアルデヒドタイプが流行するに違いないと思う。






レイマン,L'aimant/コティ,COTY

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☆ 香水名 L'AIMANT(レイマン)

☆ 発売年 1927年

☆ 香調  フローラルブーケ

☆ ブランド   コティ (COTY)


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☆ サイズ    14 cm×  8 cm

☆ カテゴリ  オーデコロン

☆ 未開封



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L'Aimant は、フランス語の磁力。
香りはクラッシックなフローラル・ブーケのコンポジション。



デッチマ Detchema / Revillon 1953

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☆ 香水名 Detchema デッチマ

☆ 発売年 1953年

☆ 香調  フローラルブーケ

☆ ブランド   REVILLON (レヴィオン)

トップはアルデハイドとピーチ、ヒヤシンスやネロリ、

やがてジャスミン、イランイラン、ミュゲ、ローズのフローラル、

ラストはレザー、サンダル、アンバー、ムスク、イリス、ベチバーなど、


特別めずらしい香料の組み合わせではないが、とても美しいアコード。
レザーとアルデヒドが花で柔らかく包み込まれている。


1958年に出たニナリッチのカプリッチも同じようなタイプだ。



ロリータレンピカ, Lolita Lempicka 1997

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ロリータレンピカ。

アニスとイリスとバイオレット、バニラやアーモンド、ヘリオトロープ。
とにかく甘くパウダリーな香りを、ちょっとしたグリーンが引き締めている。

グルマンタイプだが、テュレリーミュグレーのエンジェルよりもふんわりした香り。


☆ 香水名 Lolita Lempicka

☆ 発売年 1997年

☆ 香調  グルマン

☆ パフューマー   Annick Menardo

☆ ブランド   Lolita Lempicka (ロリータレンピカ)

アンティーク香水ポスター Sirdha ERIZMA paris

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昨日に続き、これもパルファンサトリのライブラリーからアンティークの香水本のポスター。Erizma Paris(1885~)というブランドのSirda(1925)という香水。

1925年といえばアールデコの時代。これも浮世絵風。

このポスターの花は枝垂れ梅だと思うけれど、葉が出ているのでちょっと変だ。

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19世紀のパリ万博以来始まったといわれるジャポニズム。
広重がゴッホに影響を与えたのは有名であるが、その後もヨーロッパ美術がいかに日本の影響を受け続けたかということが、このような商業アートにも垣間見える。


このERIZMAというブランドはもうパリにないと思うが、Coquin,Kiki,Lotion de Merdici's,Oeillet Empire,Sirdha,Thamyrisという商品を出している。

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La Parfumerie Francaise et L'art dans la Presentation についてもっと読む
2011/2/18の記事La Parfumerie Francaise et L'Art dans la presentation  1925年
2011/2/19の記事アンティークと香水と本②

春の香水鑑賞会2015☆ご報告☆ 

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31日、パルファンサトリ11階アトリエで、「春の香水鑑賞会&ティーパーティー2015」を開催いたしました。

のたびは、ライトオリエンタル・トレンドを念頭に香りをピックアップ。


まずはクラッシックな名香として、ボルドニュイ/ゲランを鑑賞しました。
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ol de Nuit / Guerlain 1933 (Oriental Woody) 

「大人の女性の印象」という意見の一方、名前の「夜」のイメージよりも、シトラスのトップが明るく、思いがけず軽く感じるという声もありました。
イリス、ヴァイオレットのソフトなパウダリーに続き、バルサム、ウッディ、レジンとバニラの甘さが組み合わさった複雑な香調です。

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続いて甘い香りのつながりで、

キャンディー・ロー(Candy L'Eau / Prada )、ラ・ヴィ・エ・ベル(La vie est bell/Lancom)、ワサンボン(Wasanbon / Parfum Satori) 3本を鑑賞。

さらにキーノートでもあるマルトール(maltol)も試香しました。

マルトールは綿菓子を思わせる非常に強い甘さを持つ香料です。

(グルマン系香水のエンジェル(angel)/1992年にはたくさんのマルトールが使われたものの、)2000年頃のフルーティグルマンは、十万分の1程度しか入っていませんでした。

しかし年々エスカレートして、今ではその1000倍も入れられるケースが珍しくありません。

キャンディー・ローは、マルトールをピュアで1%、ラ・ヴィ・エ・ベルは2%使っていると言われます。

この2つの香水は、ボリューミーではっきりとしてわかりやすくウェットな感じで、
一方のワサンボンはイリスのフワフワと乾いた質感が対象的です。

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フルーティグルマン系の香水には、初期にはカシスグリーンなど軽めのフルーツが入れられ、ピーチからやがてベリー系へと赤味がかかっていきます。

最近では凝縮した甘さのあるドライフルーツ、例えばプルーンやフィグ(いちじく)の香りが登場するようになりました。

そこで、続いてプルーン系香料のアクセントを持つ香水 「ラ・ニュイ・ド・ボエム」と、パルファンサトリ「コンシロ」の 2点と、プルーンのキーノートである香料ダマセノン(Damasenone)を試香。

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La Nuit de boheme / Anna Sui 、Kon Shiro / Parum Satori 

香料を嗅いで、香水を鑑賞するとその特徴がはっきりと浮かんできます。

この香水はどんな方に似合うのかなど想像しながらおしゃべりしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
そして、ボルドヌイの美しいアンティーク香水瓶もご披露しました。(写真一枚目)

鑑賞会の後はお茶の時間です。

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一昨年の秋、パリのシャンゼリゼ通りゲランショップ地下にレストランができました。
そこではゲランの名香と同じ名前のお茶が売られています。

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今回のお茶はゲランのルールブルー。
後口にほのかなスミレ、ヨノン調の香りが。

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以前に買ったシャリマーの香りのティーは濃い水色(すいしょく)の紅茶でしたが今回のルールブルーのお茶は淡い水色で、中国茶に賦香されているようです。

「ルール・ブルー」にちなんで、というわけでもないのですが、カップ類はロイヤルコペンハーゲンを選んで、青でアレンジしてみました。

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今回のお菓子はノワ・ドゥ・ブールのカヌレと、期間限定のフィナンシェをご用意。
オレンジのドライフルーツも軽いお茶によく合いました。

すっかりリラックス。時も忘れて香りの話題に花が咲きました。


夏頃にまた別の香水鑑賞の企画を予定しています。

次回のお知らせはブログ、最新情報にて致します。
受講をご検討の方はぜひご参加ください。

 

 


ドラッガー ノワール DRAKKAR NOIR 1982

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☆香水名  ドラッガー ノワール (DRAKKAR NOIR)
☆発売年  1982
☆香調   フゼアウッディ
☆ブランド ギ・ラロッシュ (Guy Laroche)
☆意味   黒い海賊船

苦みばしった男の香り。
頬をよせれば髭(ヒゲ)から匂う煙草とシャボン。

ルル Lou Lou Cacharel

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☆ 香水名       ルル (Lou Lou)

☆ 発売年    1980年

☆ 香調  ホワイトフローラル・クリーミー・パウダリー・スパイシー 

☆ パフューマー    Jean Guishard

☆ ブランド      キャシャレル (cacharel)

アルマーニ Armani GIORGIO ARMANI 1982

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ジョルジュアルマーニの出したはじめての香水。
1982年の香水といえばもう30年も前だから、アンティークとまでは行かなくても昔の香水であることは間違いない。もう廃盤だし。

フレッシュなグリーンから、白い花が渦巻くように開き、パチュリモスのシプレーへ続くとても魅力的な香水だ。
イタリア香水っぽいインパクトはあるのだけれども、特にラストに清潔感がある。

本来は女性用として出されたのだが、これをつけているカッコイイおじさまがいて、とってもよくお似合いだった。(当時は私はまだ若かったので、オジサマといって差し支えなかろう)

その頃は香水をつけている男性が少なかった上に、女性用をつけていて、しかもご高齢となるときわめて稀なお方だったのだと思う。


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パッケージもボトルもとってもクール。


とても好きな香りだけれども、キャラクターが違うので自分ではつけない。
でももし匂っていたら、遠くでもすぐにわかるだろうと思う。

思い出の香り。


※この香水はパルファンサトリの所蔵品で、スクールの資料として保管されているものです。
上はパルファン7.5ml、下左はパルファン30ml、右はオードパルファン50ml


カーネーションのパウダー Oeillet Fane  Grenoville Perfumes

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パリのヴァンヴの市で買った古いパウダー。
カーネーションのきれいな絵が書いてある。



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まだ未使用で、箱もあまり汚れていない。
直径6センチくらいの小さなケース。
とても気に入っている。

帰国後ずっとここにアップしたかったのだが、ようやく写真をとることができた。


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裏にもカーネーションのイラストが書いてあって、こちらもきれいだ。


Grenoville Perfumesは、1879年創業の古い化粧品香水メーカー。
もともとの名前はフランス語でカエルを意味するGenouilleであった。

このOeillet Fane はシャネルのNO5と同じ1921年発売である。
「朽ちていくカーネーション」という意味だろうか?

移ろうものだけが美しい。







☆お盆休みのお知らせ  8/14~8/17まで、サロンをお休みさせていただきます。 
オンラインの受注は受け付けております。発送は18日から順次させていただきます。


☆マザーロード66のお品切れについて

いつもマザーロードをご愛用いただきましてありがとうございます。ご注文を多数いただきまして、ただいまマザーロード66はお品切れとなっております。次回の入荷は9月予定です。申し訳ございませんが、しばらくお待ちいただきますよう、どうぞよろしくお願い致します。

 


パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。7月パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「ソネット」です。ジューシーなネクタリンピーチとオスマンサスの組み合わせで、幸せな気分に。




シスト Cistus ladanifer/ココリコ KOKORICO

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この10年、シアー感のある香りが続いたから、逆にシストのような重く強い香りが流行り初めているのかな。

このところ食べ物と植物の話ばかりと言われたので、たまには香料のことも書いてみる。

ニンフェオ ミオ Ninfeo mio

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2010年、2011年発売のマス・フレグランスをまとめてみる機会があった。

この2年で発売された200点余りのリストの中から、名前を見ただけで見る気のなくなるものをはずし、50点をチェック、その中で面白かったものを記憶のために書き留めておく。

カルバンクライン CK one 素敵なロマンス

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1995年。香料会社で働きはじめたM子さんは、あるパーティーで出会った男性がつけていた香水にハッとする。

当時まだ、日本では売られていなかったカルバンクライン CK one (シーケーワン)は、彼女の勤めていたスイスの香料会社が手掛けた香りだった。

 

新作香水「ソネット」 9/30 今日発売

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朝晩涼しくなってまいりました。日の落ちるのも早くなり、秋の深まりを感じます。

 

さて、この秋の新作香水「ソネット」が本日、930日に発売されましたので、ご紹介させていただきます。


 香水
「ソネット」(叙事詩)は、子供時代の幸せな思い出。それはいつの世代にも繰り返し訪れる暖かい記憶を指しています。

香水撮影で筋肉痛?

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その日の午前中は、パルファンサトリのアンティーク香水の写真撮影だった。

ショッキング エルザ・スキャパレリ /Elsa Schiaparelli 1936

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ショッキングという名の香水。エルザ・スキャパレリ 1936

オブセッション Obsession1985

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オブセッション(カルバンクライン)、妄想と言う名の香水。1985。

エスケープ カルバンクライン 1991

 

カルバンクラインのエスケープ、1991年。

ニューウエスト アラミス  1990

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「ニュー・ウエスト」アラミス1990年。
マリンノートをコンセプションした初めての香水。

アールデコ、ミラクル(MIRACLE)の香水瓶1924

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 ミラクル(MIRACLE/Lenthric)、アールデコ調香水瓶。1924年




「ミラクル」と言う名前でも、ランコムの「ミラク」じゃない。

古い、レンテリックというブランドのものである。


レンテリック(Lentheric)は、1795年に婦人帽子店としてはじまった。

1873年から香水の販売を始めた、老舗中の老舗である。

いまでも、ブランドの名前は存在しているらしい。


 


この前のぜんまいの活け花から思い出して、このボトルを撮ってみた。

ふたつの渦巻きが 対称的にくるくるして、ゼンマイみたいだ。


 


残念ながら、手に入れた時にすでに中身は失われてしまっていた。

多くの香水瓶コレクターは、中をきれいに洗ってしまう。


ほんの、残滓でもあればいいのに・・・。



1900年頃から流行したアールヌーボーは、自然の草や木、虫などをモチーフにした図案がデコラティブだった。第一次大戦後、その退廃と装飾過多が飽きられ、より幾何学的にデザイン化されたアールデコへと移っていく。


1925年のパリ万博はアールデコ展とも呼ばれる。

その時代のボトルだ。

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Perfume presentation 100years of artistry

 

 

アンティーク香水と本③ 古い処方

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古い香水の処方が書かれた、調香師のためのアンティーク本。

アンティーク香水と本② コティのアンブル・アンティーク/ラリック

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香水を知らなくても、ラリックと言う名前と、コティのアンブル・アンティークのボトルを見たことのある人は多いと思う。



このアンブル・アンティーク(Coty Ambre Antique 1905)の香水は、オポポナックス的なバニリンの甘さの有る香り。

匂いは確かに、香水瓶のとろみのあるブラウンと、優しい女性の姿をイメージさせる。

たぶん、この香りを知っている人はあまりいないだろう。
たとえ、瓶の底に残っていたとしても、それは製造当時の香りとは違うから。

 

 

フランスのベルサイユには、古い処方を元に香水を再現している博物館(Osmotheque・オズモテック)がある。(調香師の学校ISIPCA・イジプカ併設。)

館長(であり、ゲランの姪)のニコライさんに案内してもらった時、再現したアンティーク香水の数々を嗅がせてもらったのだ。

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不思議なことに、美術館にあるような有名な香水瓶の中身は、どんな匂いかあまり知られていない。

ひとつには、香水マニアと、香水瓶のコレクターは分かれていて、片方にしか興味がない人が多いこと。
香料のことは知っていても、美を感得する才能はまた別のものだったりもする。

 

また、初めから観賞用に作られた、ボトルだけのものもある。
それは、棚に陳列され、ただ眺められた。 

 

さらに、香水瓶が芸術的でも、中身の香水は凡庸だったりする。
そういったものは、調香師の間では評価されていないから、研究、シミラー(絵画で言う模写)などされなかった。

自然、入れ物だけが残り、中身の情報は失われてしまう。

コティがラリックに香水瓶の製造を頼んだ時代は、天然香料が中心で、種類が限られていた。
ローズ、ジャスミン、オレンジフラワーなどの花の匂い、ハーブ類、樹脂や、アンバーやムスク・・・。

今でこそ合成香料の発展により、香料の数が飛躍的に多くなったが、当時の香りの組合せのバリエーションは少ない。
アンティーク香水の多くは、たいがい似た顔(香り)をしている。

 

もうひとつ、高価なボトルと言うのは、何万本も作ったりしない。
使う人の数が限られる。

 

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ラリックはアート性の高いガラス工芸も作った一方、量産品の香水瓶も作った。
ラリックの素敵なボトルで、ストーリー性のある香水はいろいろある。

ダンラニュイ(夜に)、ジュルビアン(私は帰ってくる、再会)の青いロマンチックな瓶。

ラリックの息子の代に作られた、ニナリッチのレールデュタンは2羽の鳩のボトル。

 

調香師としては、数が出る香水に対してはポテンシャルが高い。
エポックメイキングになる香水とは、多くの人の手に渡ってこそ、という面もあるのだ。

 

 

本当に香水の世界は広く、奥が深い。
知識の断片だけを誇っても意味がない。

歴史という樹の幹の、どこに花(ブランド)が咲き、どんな種子(香水)を結んだのか、それを知るものがその果実(美)をもいで、味わうことができる。 

 

アンティーク香水の骨董本・パリ

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今から10年ほど前、パリの骨董本専門の店で見つけた、アンティーク香水の本。

小説の中の香水②

 

香り全般はもとより、香水が登場する小説は、あまり多くない。

Jean Patou JOY(ジョイ) 「美徳のよろめき」三島由紀夫 

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Jean PatouのJOY(ジョイ)は、三島由紀夫の「美徳のよろめき」の中で、ヒロイン節子がつけていた香水である。

香水瓶の世界 東京都庭園美術館

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門をくぐると、長い道が緩やかにカーブして続く。
昨日は暖かい一日で、お出かけ日和。

でも雑木の中の道はひんやりとした空気が心地よい。
本当に静かな道を抜けると、お屋敷が見えてくる。

 

ここが目黒駅から歩いて5分の都会とは思えない・・・。
会期は11月28日まで。

ずっと行こうと思っていたのだが、なかなか時間が取れなかったのだが、休日や、会期末になると混むからと、昨日は3人連れでぱっと行ってきた。

 

 

かなりの部屋数に並べられた香水瓶の点数は思ったより多かった。
見なれたものもたくさん。

 

日本での香水展は、ずいぶん昔にあった、東京大丸の「香りの美学展」が大きかったけれど、ここは建物自体も見るところがあって楽しい。


朝香宮邸として1933年に建てられたお屋敷をそのまま美術館にしてある。

おりしも、ヨーロッパはアール・デコの流行した時代。
フランスのデザインを取り入れた邸内は、例えば、天井の周り縁や照明、窓の形と配置などをとっても、展示物以外にみどころがある。

かわいいお部屋がいくつもあって、貴族の隠れ家的別荘という趣き。

日本のオリエンタリズムに影響を受けて始まった西洋のアール・ヌーボーから、デコへ、そして美術や建築に投影され、それがまた逆に日本に戻ってきて、洋館となる。

西洋式であっても日本的、と言えばそうなのだが、この時代の洋館って微妙。
でも、建てられた当時は、庶民には手の届かない、とてもモダンでハイカラなものだったのだろう。

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花を見ながらぶらぶらとお庭を歩いたり。
バラも秋の花をつけていた。

今日にふさわしい良い香りのブルームーン。
秋の薔薇は長持ちするし、香りが遠くまでよく届く。

  

階段を上ったり下りたり、庭を歩いたりで、ちょっと疲れたので、最後に入口横のカフェで一休み。
一緒にいった連れは、
「今日はお休みだったけど、建物の近くにもっと雰囲気のあるお茶室があったのよ~」
と盛んに残念がる。

 

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私はカフェ・ラテを。
お盆にくぼみがあって、カフェオレ・ボウルが載っている。
抹茶茶わんに似てるけど、違う。

フランスのカフェオレ・ボウルは、洋食器としては珍しい、手に持つ食器だ。
面白いけど、コーヒーに持ち手がないってちょっと飲みにくいな。


二人静という、干菓子がついてきた。
和洋折衷。 

 

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香水瓶の世界2010/9/18-11/28まで東京庭園美術館のHP 

 

 

フラカ ロベルトピゲ fracas de ROBERT PIGUET

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エレベーターの中に残っていたチュベローズの匂い。

 

Djedi ジェディ 1927 ゲラン

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ゲランのDjedi 1927年(1926の記述もあり)

 

Prince Matchabelli プリンスマチャベリ

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 ロシアの皇位継承権を持つプリンス、ジョージマチャベリによるブランド。

Champs-Élysées シャンゼリゼ 1904

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ゲランのシャンゼリゼ。1904年。

☆ 香水名 シャンゼリゼ(Champs-Élysées )

☆ 発売年 1904年

☆ ブランド   ゲラン (Guerlain)

☆ パフューマー   ジャック・ゲラン(Jacques Guerlain)

Chant D'Aromes  シャンダローム 1962年

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シャンダローム、香りの歌という名の香水。1962年。


1階のサロンというかここのお店、ごちゃっと和骨董やら工具やら道具やらあって、外から見ると何をやっているのかよくわからない。

普通のお店っぽくないので、ウィンドウからのぞいても、
ドアを開けるのがためらわれる方が多いようだ。

でもこのあたりは外国の方が多く歩いていて、好奇心からよく入ってこられる。
何よりこの香水のコレクションをみてびっくりされる。

未開封の箱つき古いシャンダロームのパルファンも、そのひとつ。
極東の、こんなところにヨーロッパの古いものがたくさん集まっているのが不思議らしい。

昨日も香水大大大好きのお二人が来て、ひとしきり興奮していったそうだ。
ちょうど私の不在中で、会えなくて残念。

香水好きの方とお話しするのはとても楽しいから。

 

☆ 香水名 シャンダローム(Chant D'Aromes )

☆ 発売年 1962年

☆ 香調 フローラルシプレ

☆ パフューマー   ジャンポールゲラン(Jean-Paul Guerlain)

☆ ブランド   ゲラン (Guerlain)

 

写真は所贓品です。 

Diorissimo 1956年 ディオリシモ ディオール

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ディオールのピアニシモでディオリシモ。1956年。

Le Narcisse noir 1911年 キャロン ナルシスノワール

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Narcisse noir  (ナルシスノワール) 黒水仙という名の香水。1911年

A'Suma 1934年 ア・ズマ コティ  ラリックボトル

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コティのA'Suma 1934年 ラリックボトル

L'air du tamps 1948年 レールデュタン ニナリッチ 香水ランキング・FR-20

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L'air du tamp (レールデュタン)、「時の流れ」という名の香水。1948年

香水ランキングUSA トップ20  

ここ1~2年のファインフレグランス売り上げ上位のリストをみると、 アメリカとユーロッパの香りの嗜好性の差がはっきりして面白い。

やはり、アメリカはエスティーローダーやラルフローレン、マークジェイコブスなどのアメリカブランドがたくさん入っているし、フランスはディオールやゲラン、サンローランなど老舗のフランスブランドが中心だ。シャネルはココも、mlleも、4つはいってる

 

2007年、2008年に発売された中でアメリカでランクインしたのは、センシュアスとデージー、エド・ハーディー 、ビバ・ラ・ジューシーこの4本。

1985年発売のビューティフルが1位で、エスティーローダーはアメリカではやっぱり強い。

アメリカ香水の特徴はトップからラストまで同じような香調が続く。インパクトもあり、微妙なニュアンスというのはあまり受けないようだ。昔のアメリカ車みたいに、派手。

OPIUM 1977年 オピウム イブ・サンローラン

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 OPIUM(オピウム)、阿片(アヘン)という名の香水。1977年。

TABU 1932年 ダナ タブー

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「禁断」という名の香水。1932年。

 

Jicky 1889年 ゲラン ジッキー 

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↑ 4オンス(60ml)のジッキー。初めは男性的な青いボトルだったが、のちに女性用としてこのボトルに変更された。

☆ 香水名      ジッキー(Jicky)

☆ 発売年  1889

☆ タイプ セミ・オリエンタル

☆ パフューマー   エメ・ゲラン(Aime Guerlain)

☆ ブランド      ゲラン (Guerlain)

 

写真はパルファンサトリコレクション所蔵品

名香を鑑賞するとき

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香水の記事を書く時は、昔の記録を読み、資料や本を開き、過去の記憶が正しいかどうか実際の香りを試して確認する。

L'HEURE BLEUE 1912 ゲラン ルール・ブルー

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「蒼い時」と言う名の香水。1912年。

Vent Vert 1945年 ヴァンヴェール バルマン

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ピエールバルマン ヴァンヴェール、「緑の風」という名の香水。 1945年(47年という説も有)

If the Shoe fits  レオナール

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ちょっと微妙な珍品。
高級婦人服(という昔風の表現がぴったり)のレオナールから、こんな香水が出ていた。

OMBRE ROSE 1981年  ジャン・シャルル・ブロッソー オンブルローズ

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オンブルローズ、「バラ色の影」と言う名の香水。1981年。

巴里(パリ)のアメリカ人 1951年/An American in Paris

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若い売り子さんが、マダムに香水をお勧めしている、ここはパリの香水店。

キャロン ポワ―ブル 1954年 CARON POIVRE 

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ポワーブルはペッパー、胡椒という名の香水。 1945年。

Heliotrope 1892/1924年 ロジェガレ ヘリオトロープ

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写真は未開封のロジェガレ、ヘリオトロープ。

☆ 香水名      ヘリオトロープ(Heliotrope)

☆ 発売年      1924(1892)

☆ ブランド      ロジェガレ (ROGER&GALLET )

 

 

Jean Patou JOY 1930 (ジャン・パトー ジョイ)

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ローズとジャスミンのアコードで有名な香水、ジョイ。同じく贅沢な材料をふんだんに使った「1000」(ミル)は確かにいい匂いだが、ジョイの方が香水としての完成度はずっと高い。


古いボトルを掌にのせてそっと鼻を近づけると、蓋をあける前にもかかわらず、その隙間から、「私は外へ出たいのよ!」とすでに花は開いている。

この香りをつけていた知り合いの女性が、とても強い人だったので、その思い出のせいで私にとってはやや圧迫感を感じる香り。


NUIT de NOEL 1922年 キャロン ニュイ・ド・ノエル クリスマスの夜  

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キャロン クリスマスの夜/CARON NUIT de Noel  1922 年

あの人も、この人も、そしてあなたは、どんな晩を迎えるのだろう。

ローラアシュレイ NO.1 LAURA ASHULEY

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 丸みを帯びた形と、ボトル全体にあしらわれた花々が愛らしい。
ローラアシュレイ№1,1989年。

フォーセブンイレブン 4711 1680年

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オーデコロンの名前の由来は、「ケルンの水」。

 

☆ 香水名  ドイツ、ケルン(地方で作られた)の水 ➤フランス語でコローニュの水

☆ ブランド      4711 

☆ 発売年 1860

☆ パフューマー   フランソワ・パスカル・ゲラン(Franis Pascal Guerlain)

写真はパルファンサトリのantique香水コレクションk

ブログ最新記事➤ブログ「パルファンサトリの香り紀行」, 調香師が香りでつづるフォトエッセー

 

 

 

カボシャール イソブチルキノリン cabochard

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イソブチルキノリンは、ドライなウッディ、スモーキー、タバックの香気を持つ。

 

ランバン アルページュ/ LANVIN ARPEGE

アルページュ.jpg 

 

アルページュは、音楽用語の「分散和音(アルペジオ)」の意。

 

ミスディオール 千鳥格子

ミスディオール.jpg
 
 
千鳥格子の柄に包まれた、ディオールの最初の香水、Miss Dior(ミスディオール)。パッケージデザインは、いま見てもむしろモダンで洗練されている。
この名前は、第二次大戦後、パリに大挙して訪れるようになったアメリカ人を、フランス人が皮肉ってつけられたネーミングだと言われる。

 

パリ発・ニッチフレグランス・ショー

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10月2日~5日、パリでニッチフレグランスのエクスポジションがありました。

夜の影 オンブル・デ・ラ・ニュイ  ウンガロ

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空気が冷たく乾燥してくると、重たい香りもきれいに匂い立つようになる。
秋から冬にかけては香水を楽しむのによい時期だ。

石の花 フルールドロカイユ キャロン 1933

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これを書くために、アンティークバージョンの香りを少しつけてみる。
うっとり。

キャロン CARON フランス香水

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雑誌に載っていた一枚の写真は、夢を具体化してみせた。

 

シャネルの5番 CHANEL No.5 エルネスト・ボー 1921年

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シャネルの5番は、1921年の発売以来、20世紀の香水市場において常にトップの座にいつづけた驚異的な香水である。

モードの寵児、ジャックファット/Jacques Fath

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1940-50年代、ジャックファットはクリスチャン・ディオールとともに戦後のパリ・モード界に君臨する。偉大なデザイナーには、いろいろなタイトルがかぶせられる。ディオールは「モードの神様」、ジバンシーは「モードの神童」、サンローランが「モードの帝王」。

ソワール・ド・パリ ブルジョワ(パリの宵) soir de Paris /Bourgois

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パリの夏は夜9時半ころまで明るくて、少しづつ少しづつ青みを帯びていく。インクを流したような紺色から、完全に真っ暗になるまでのあいまいな時間。昔は街角にガス灯が灯ったに違いない。

タバコの葉の香り-4 パイプとキセルと紙巻き煙草と映画と

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「タバコの煙にはたくさんの有害物質が含まれている」「副流煙の害」など、いまやネガティブな情報には事欠かない。

 

煙草の香り-3 シガリロ

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タバックタイプの「煙草の香り」は煙の臭いと思われがちだが、まだ火をつける前の葉っぱの匂いだ。

煙草の香り-2 タバブロン キャロン 1919/Tabac Blond Caron

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ブロンド色のタバコ キャロン 1919発売

煙草の香り-1 ロイヤルコペンの灰皿

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この項を、フレーバー(食と香り)か、植物(花と香り)か、どこのカテゴリに入れるか迷った。

(広げていけば、文学にも、調香の講義にも入りそうだ。)

アールデコ時代のポスター-2

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昨日に続いて昔のポスター。こちらは石鹸のようだ。なんともロマンチックで、色遣いがきれい。

デコ時代のポスター-1

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この香水のポスターは本当に大好き!

再会 ジュルビアン ウォルト 2

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「夜、ちょうど夜明け前、あえてさよならと言えずに、私はあなたのところに帰ってくるから」ウォルトの昨日の5つの香水をつなげて言うとこうなる。

「私は再び戻ってくる」①(ジュルビアン/Je reviens)1932

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その香水の名はジュ・ルビアン。「再会」の意味をもつ。

コティ パウダーケース ラリックデザイン ②

コティのパウダーケースはいろいろなデザインがあり、エンボスのような立体的な印刷になっている。写真は、その柄見本。

コティ パウダーケース ラリックデザイン ①

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コティ Cotyのパウダーケース。デザインはラリック。

思い出のラベル 古い香水

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つい最近、香水の授業が終わった後のことである。


一人が千代紙の束を持ってきていた。一緒になって「この柄はかわいい」とか「この色合わせはいけない」とか好き勝手にいっているうちに盛り上がっちゃって、みんなで遊んでいた。
 
「ねえねえ、これ見てー!」
私の紙コレクションも引っ張り出してワイワイ。今までに集めた小冊子や、カタログ、和紙、砂子、便箋、ポチ袋など、忘れていたものも出てきて、机の上は色とりどりの紙がいっぱいに散らかっている。
 
それぞれに思い出がいっぱいつまっていて、話しているとうれしくなってしまう。昨日の「忘れられた手紙」ではないが、タイムカプセルのようだ。


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この古い香水瓶のラベルは、6年前にパリの古本屋さんで見つけた。安いものだけど、たくさん買えばやっぱりそれなりのお小遣いになってしまうので、ものすごい数の中から選びに選んで、2時間かけてこれだけ買った。ひとつひとつをよく見ると、絵もへたっぽかったり、幼稚なものだったりするのに、まとまっておいてあるとなんだか可愛い。

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雑誌から切り抜いたらしく、曲がっているものや、瓶から丁寧にはがして伸ばして乾かしたと思しきもの。何しろ、なんでも捨てないでとっておくという感じ。日本も昔はこうだったんじゃないかな。
お宝箱を開けるとき、人は一瞬にして子供になれる。ひとしきり騒いだ後、帰りのエレベーターで「おじさんたちには、この可愛さって分かんないのよねー」というオンナノコの意見に、ずうずうしくおばちゃまも混ざって「そうそう!」などとうなずいてしまうのである。

 
 
 
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写真はすべてパルファンサトリの所贓品です。
パルファンサトリがフランスや世界各国で集めたアンティークの香水を紹介しています。
サブカテゴリとして、古いものから年代順に分類しています。
同じブランドをご覧になられたい方は、最下部のタグボタンを押すと出てきます。
また、香水名は上の検索欄に入力してください。

秘められたメッセージ 「スケッチ」Molinard Sketch

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モリナールは1849年にグラースとパリに設立された古い香水ブランド。エポックメイキングになるような香水はないが、昨日の香水瓶は有名だ。今日もつづけて同社のものを紹介。

モリナール(Molinard de Molinard)

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モリナール(MOLINARD)のモリナール・デ・モリナール(Molinard de Molinard)の香水瓶。

「翡翠・ひすい」という名の香水 「le JADE」1923 

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ロジェガレのJADE(ジェード・翡翠・ひすい)は、ヨーロッパで東洋趣味が流行した時代に生まれた香水のひとつ。

GODET Folie Bleur 青い狂気 1930

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名前はFolie Bleur 「青い狂気」1930年発売。

マジー魔術/ランコム Magie Lancom /バカラ・ラリック

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ランコムのMAGIE(マジー)。1946年発売のこの香水は魔術という意味。

グレ カボシャール‐1 Gres cabochard 

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香水の名前は時々、ネガティブワードを使う。
「ポワゾン」は毒、「エンヴィ」は嫉妬、「アディクト」は中毒。
香水には魔力があるからだろう。

アンティーク香水 Lubin 'Au Soleil' 1909

アンティーク香水の専門書には必ず載っている名品。手に入れた時はうれしかった。

オードリーヘップバーン ランテルディ 1957 ジバンシー(L'Interdit GIVENCHY)

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<L'INTERDIT 1957>
ユベール・ド・ジバンシーは、ジャックファット、ロベール・ピゲ、スキャパレリで修行をしたあと1952年に独立、24歳にして「モードの神童」とよばれました。1959年にジョルジュサンクにお店を移転。オードリー・へップバーンの映画衣装を担当し、友人としても長く付き合いました。

ランテルディは「禁止」という意味です。この香水は、ジバンシーがオードリーのために作った香水なので、彼女はふざけて「私以外の人に売ってはダメよ」と言ったことからネーミングされたという逸話があります。

フローラルアルデヒドの優しく上品な香りは、オードリーのイメージにぴったりです。(でも、彼女の清純なイメージというより香りはやや大人っぽいかも?)

オードリーはやがて映画の一線から退き、つつましく生活をしていました。
友人から「あなたなら彼が洋服を無料で作ってくれるわよ」と言われた時、オードリーは「ユベールは私の映画をお金を払って見に来てくれるのだから、私もちゃんとお支払できなければ作れないわ」と話したそうです。

年を取ってから、アフリカの貧しい子供たちのためにユニセフの活動に協力しました。

 

 

ブランド紹介 コティ COTY 1905(メゾン)

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ブランド紹介 コティ 

コティは調香師としての訓練を受けていないにもかかわらず、独創的な香水を次々と生み出しました。というより、受けていないからこそ、枠にはまらず、斬新なアイデアを実現できたのでしょう。

1904年、ル・ジャック・ミノーというバラの香りをデパートに売り込みに行きますが相手にされず、怒ったコティが香水を正面玄関でばら撒いたところ、集まった人たちが「素晴しい香水ね」といって群がり、デパートでは仕入れざるを得なくなった、というのは有名なエピソードです。

当時の香水は薬瓶のようなものに入っており、容器に惹かれて香水を買う客がいるとは誰も考えていませんでした。

1906年、コティは有名な宝飾師であるラリックに、バカラボトルにつけるラベルの製作を依頼しました。ラリックははじめそれを拒みましたが、のちに香水瓶の製作も合わせてすることになり、以後、コティとラリックは協力して素晴しい香水と瓶を次々と発売していきます。「香水は鏡台の上に置かれたときから、匂い立たねばならぬ」というのはコティの言葉です。

※写真は所蔵品から

謎のロシアの香水

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これは、古い古いロシアの香水と言うだけで、
いつどこで手に入れたかも忘れてしまった。

 

 

COTY  CHYPRE 1917 (コティ シプレー)

| コメント(2)

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オリエンタルからシトラスまで、
シプレーの範囲は広い。

GUERLAIN LIU 1929  (ゲラン リウ)

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プッチーニは蝶々夫人など、異国情緒の作品を残しています。

GUERLAIN Vol de Nuit 1933  (ゲラン 夜間飛行)

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名前の由来は「星の王子様」で有名なフランスの作家、アントワーヌ・ド・サンテグジュペリの小説「夜間飛行」から。

GUERLAIN SHALIMAR 1925 (ゲラン シャリマー)

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甘くこってりした愛の香りと、エキゾチックなボトルが似合って、とてもきれいな香水。

GUERLAIN MITSOUKO 1919 (ゲラン ミツコ)

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オークモス・パチュリを中心にしたシプレーの骨格に、桃(γ-undecalactone)のニュアンスを加え、パウダリーノートとローズジャスミンのフローラルで柔らかく女性的にまとめた、ゲランの傑作。

GUERLAIN Impériale 1860 ゲラン インペリアル

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☆ 香水名       (オー・デ・コロン)インペリアル (Impériale)

☆ 発売年 1860

☆ 香調   トップノート ベルガモット・ネロリ・レモン・オレンジ・バーベナ

        ミドルノート ラベンダー

        ラストノート トンカ・セダーウッド

☆ パフューマー   フランソワ・パスカル・ゲラン(Franis Pascal Guerlain)

☆ ブランド      ゲラン (Guerlain)

 

 写真はパルファンサトリのantique香水コレクションk

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GUERLAIN ブランド紹介

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設立 1860年  創立者フランソワ・パスカル・ゲランは、フランス北部、ピューター器の製造業の家に生まれました。

ブランド香水コレクション PARFUM SATORI Collection

 ここは、東京の中心にひっそりと佇む、香水を愛するすべての人たちの隠れ処。

パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

パルファンサトリのオススメ商品や関連ブログ記事などをご紹介いたします。

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