Parfum Satori

歳時記と日本のことばの最近のブログ記事

重陽(ちょうよう)の節句 9th September

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9月9日、今日は重陽(ちょうよう)の節句。菊の節句ともいわれる。菊は姿を愛でるだけでなく、日本では長寿や健康に良い「食」としても用いられてきた親しみのある植物である。

この日、「きせ綿」といって菊の花に前の晩に綿を被せておき、そのかぐわしい朝露を含んだ真綿で体をぬぐう儀式がある。七十二候では「草露白(くさつゆしろし)」、夏から秋への変わり目の期間にあたる。この時期は、草花の上に降りた朝露が白く涼しく見えるというから、頃(ころ)あいもよし。

また、菊の花をお酒に浮かべて飲んだり、お風呂に入れたりして風情を楽しむ。
病はすなわち邪。菊には魔を祓(はらう)力があると信じられてきたのだろう。



こうした日本にある季節の行事や歳時記は、リズムとなって私たちに四季の訪れを知らせてくれる。

「今日は何の日だったかな」と思うことや、それにちなんだ「食」や「しつらえ」などを工夫することで、一日、一日を大切にできると思う。

こんなに豊かな日本の文化があるって素晴らしいこと。ごく身近な日常に、ちょっと気が付くだけで毎日が特別になる。

忙しく、せわしなく暮らして、そういった昔からの風習をを見過ごしてしまうのは、とてももったいないことだと思う。




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花入れに籠(かご)を使うのはもう終わり。名残に藪蘭(ヤブラン)とツユクサを活けた。

高価なものでなくてもいい。道端に咲く花や気に入った食器などを組み合わせて、自分のためにその日を祝おうと思う。

今日の、この今を慶(よろこ)ぶ、ために。






大寒:水沢腹く堅し(みずさわあつくかたし) 72 pentads

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1月25日は二十四節気「大寒」の七十二侯次侯「水沢腹く堅し(みずさわあつくかたし)」
一年で最も寒い時期だ。


なんかもう、氷の上を渡る風って強烈。
でも、北の国の人にしてみれば、東京なんかすごく暖かいらしいけれど。



寒いときは暖かい時に比べて、空気が透明で匂いが少ない。
香りのある花もあまり咲いていない時期であるし、土や水などから上がってくる香りもない。
芳香分子の活動も活発でないからだろう。

その代わり、少しの香りでもはっきりくっきり感じられる。


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蝋梅(ろうばい)の香りは離れたところでもよく香る。


ちょうど、雑音が多い時は肝心なことは聞こえず、シンと静まり返っているからこそ、小さな物音もよく響く、そんな感じである。





オランダ便り⑥は明日アップします!



将棋の日 Shogi_Japanese chess

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11月17日は将棋の日。徳川家康が将棋好きで、旧暦のこの日に「御成将棋」が行われるようになったとか。

ここはJR千駄ヶ谷のホーム。
大きな駒が飾ってあるのは、千駄ヶ谷に将棋会館があるからだろう。


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今日は将棋の日➤将棋会館➤鳩森神社という連想から、アトリエのある千駄ヶ谷の氏神様、鳩森八幡神社へ詣でることにした。

ここは将棋堂(八角堂)があり、中には1メートル20センチの欅製(けやき)の大駒が鎮座している。
大山康晴永世名人が奉納したそうである。

千駄ヶ谷駅に飾ってあったのはレプリカであろう。
本物はふた回りは大きい。




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うららかな冬の初めの朝。
鳩森神社の中にはすがすがしい気が満ちて、元気をもらえる。


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ここの、鳩みくじは、結ぶと鳩の形になりとってもかわいい。

このデザイン、考えたひとすごい。

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鳩森八幡神社のすぐ裏には、将棋会館がある。
昔、30年ほど前に、ちびっこたちを連れて、この将棋道場によく来たものである。


当時、私も付き合いで指していて、
四間飛車(しけんびしゃ)と美濃囲い(みのがこい)の一つ覚えで、8級までなった。

昇段というのは、最初9級から始まって、1級まで登ったあと、初段、二段、、、と上がっていくので、下から2番目の8級では全然自慢にもならないが。。。


年齢関係なく、前に座った同じ技量の相手と対局し、勝てば点数がついて級があがっていく。
このくらいの級はほとんどが子供だったが、その子供相手にこてんぱんに負けた。

地元では将棋の横綱だった小学生の連れは、どんどん出世して初段まで行った。
ニ段の壁は厚かったようで、ついにその上には行けないまま、
別のスポーツに興味が移ってしまったようだ。


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11月17日の朝。
もしやと思い「ねえ、将棋の駒(こま)のお茶碗はないの?」と母に聞いたがさすがになかった。駒の代わりに馬上杯(馬の上で柄をもって飲む杯)の取り合わせにて毎朝の一服。

 与一「このセレクト、桂馬(けいま)にかけてでやしょ?」 
さとり「ノンノン、角(かく)行が成って竜馬となるのじゃ。」




二十四節気の霜降 毎朝の一服 morning matcha green tea

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今日、10月23日は二十四節気の霜降(そうこう)。


露(つゆ)が冷気で凝って霜となる。

鶴屋吉信の「園の菊」にて毎朝の一服。

あんこを外郎(ういろう)で薄く包み、細かく砕いたかすてらがふってある。

さとり「まるで菊に降りた霜のようじゃのう。」

与一「そろそろ股引(ももひき)を用意しないといけやせん」 

重陽(ちょうよう)の節句 Double Ninth Festival

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今日は重陽(ちょうよう)の節句。

3月3日が桃の節句なら、5月5日は菖蒲の節句、7月7日は笹の節句であり、
9月9日は菊の節句である。

1月7日は月日が重ならないが、七草の節句で、合わせて五節句となる。



今日は「菊尽くし」で、菊の物を重ねてもいいので、母の作の菊の茶碗と菊の皿と、菊の干菓子を誂えてみた。

与一の車輪も、菊のように見えるとのご指摘も。



さとり「菊の節句だから菊尽(きくづ)くしじゃな~」
与一「ちょうよ~(そうよ~)」 


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菊は日本的な花のようだが、平安の初期に中国から渡来したようである。
万葉集には一句もない。

鎌倉時代に後鳥羽上皇が菊の花の紋所を使ってから、皇室とのゆかりが始まり、やがて日本の象徴になったという。

この写真はオランダ菊。
日本から渡った菊が、ヨーロッパで人気が出て盛んに栽培された。

艶(あで)やかな色彩が、西洋から見たオリエンタルな感じだ。
19世紀末、西洋絵画の中の菊や工芸品などに見られるデザインがこんな風にこってりしている。

ひなびた野菊の風情とは異なるが、これはこれでまた美しいと思う。

重陽の節句を、英語でDouble Ninth Festival,というと、ずいぶん印象が違う。


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これは「菊尽くし」という日本舞踊の演目である。
5歳の舞台で、菊の笠を両手に踊っている私。

後ろに黒子役の先生がいて、小さい声で振付を教えてくれている模様。



3月3日の雛祭りに対して、9月9日は「後の雛」といって、虫干しを兼ねてもう一度お雛様を飾ったりもするらしい。

今日はまだ蒸し暑く湿気があるので、旧暦の重陽の節句(10月9日)には、お雛様を出してみようかな。


毎朝の一服⑤ 節分 Setsubun 鬼は外、福は内

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節分は、各季のの始まる前の日のことだから、立夏、立秋、立冬の前の日も、節分なのだけれども、今では節分と言えば立春の前の日をさす。

新年は正月から始まるのが当たり前だが、お商売をしているお家の一年は節分を境にするという。



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節分の、今日の棗(なつめ)は「鬼は外」

升(ます)の中のお豆が怖い、鬼のパンツは虎の革。

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お抹茶茶わんの「内(うち)は福(ふく)」
升々(ますます)はいる、「福はうち」


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ぽっちゃり加減の香合(こうごう)の、ひたと見つめるお福さま。

春の節分が毎年2月3日なのは2025年まで。
Setsubun is the day before the beginning of spring in Japan.




初天神(はつてんじん) 毎朝の一服③ Tenjin (Shinto)

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初天神とは、正月25日の、その年初めての天満宮の縁日。
落語の演目にもなっている。

母の部屋には、いつもは掛け軸の前に香合があるのだが、今朝は可愛い人形が置いてある。


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母は月に2~3回、歳時記にちなんだ飾りつけを変えて楽しんでいる。

「1月25日は初天神だから」

菅原道真公の人形と思ったのは、土鈴(どれい)だった。
お胸に梅の紋が、そしてユーモラスなお顔がほのぼのとしている。

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みればお抹茶茶碗も天神さま。

天神さまのなにか有名な図柄を、本家を真似して書いたとのこと。
それでも筆の運びで、母なりの味わいが表情にある。

『では今日はこれを借りて、私の朝の一服としよう。』
というわけで最初の一枚目の写真である。

今日は休みなので、自分の席でのんびりと庭をながめつつ、お菓子を食べお茶をいただく。
先日のお菓子の「月世界」、私がとても気に入ってたので、また用意してあった。


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お抹茶を飲み切って中を清める。
茶碗の「みこみ(内側)」には大きく「天神」と書かれている。

御本手かしら、淡いピンクの斑(ふ)が浮いて梅の花のよう。

25日を過ぎたらこれらのお道具はかたずけて、また別のお抹茶茶わんや香合、掛物などが飾られる。

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こんな風に、歳時記ごとに自分で色紙をしたためて、1年を順繰りに飾り付けているので、母のお部屋をのぞくのが楽しみである。


人を招くためのものではないから見栄もなく、ただ、自分の楽しみのために飾る日常。


名物道具ではなく、自分にとって意味のあるものを愛用する。
それが数寄者(すきしゃ)じゃないかと思う。




舌切り雀 Tongue-Cut Sparrow

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「舌切り雀」は昔に繰り返し読んだ民話で、本の絵柄は今でも覚えている。


ちっちゃい頃、裁縫箱の横で遊びながら、母が糸切りハサミを使っているのをよく見たものだ。

そこへ兄がやってきて、
「うそをつくと、このはさみで舌を切られちゃうんだよ」っていうと、本当に怖かった。

それは、「地獄の閻魔さまに、やっとこで舌を抜かれる」話と混ざってたりした。


正しくは「おばあさんが井戸端に用意した糊を雀が食べてしまったから、おしおきに舌を切られてしまう」のが舌きり雀のストーリー。

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この話のキモは、ご飯つぶをを水で溶いた糊(のり)を使って障子を貼るシーンなので、障子のない現代の家で育った子供たちには、ちっともピンと来ないだろう。


かく言う私も、お話を読んでもらっていた当時は、昔の糊がご飯でできてるなんて考えていなかったので、スズメがなぜ糊なんかを食べたがるのか理解できなかったけれど。


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おばあさんが欲張って大きな葛籠(つづら)を担いで帰るシーンは特によく覚えている。
意地悪なおばあさんにはバチがあたり、優しいおじいさんはご褒美(ほうび)がもらえる。

シンプルな勧善懲悪もの。


しかし小判の入った小さな葛籠を持って先に帰ったいいおじいさんと、強欲なおばあさんが夫婦だったことには、当時はまったく思いが及ばなかった。

子供心にとっては、どうでもいいことだったのだろう。


こんなに価値観の違う夫婦が、年寄りになるまで一緒に入られるというのが、やっぱり昔話なんだな、と思うこのごろ。

 

 

お雛さま おかたづけ Hinamatsuri Imperial dolls

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にやり、右大臣くん。
これでゆっくり眠れるわい。


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角度によってなのかな・・。
なんかみんなほっとしているみたい。



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髪の毛にねぐせがつかないように、撫でつけてから、しまう。
また、来年までおやすみ。


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もう、3月4日にはかたづけなくてはならないのだが、(なぜならば嫁に行き遅れるかららしい)
小さい頃から、出すのは楽しいんだけど、しまうのは面倒くさい。



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って、今回はL子ちゃんに、出すところからかたづけるところまでやってもらった!

昔から、かたづけは苦手な私にて。

おひなまつり、お供の子たち③三人官女 three court ladies ,Hinamatsuri

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官女中「あーやれやれ、ずっと立ってるのって疲れちゃうわ。いいわね、あんたたちは座ってられて」
官女左「ナニ言ってんの、お姐(ねえ)さんだって、夜に皆が帰った後で、おちゃんしてたでしょ」

官女右「ネエ、おちゃんって何?おちゃんって」
官女左「いやーね、昭和生まれのくせに、おちゃんも知らないなんて。お座りすることよ。」

官女右「そんなん初めて聞いた、記念のキ」



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官女中「あ~もう、あんたたち、ピーチクパーチク姦(かしま)しいったらありゃしない」

官女右「そういえば、かしまし娘っていたなあ・・・。人気あったケド。」
官女左「フフ、誰が言ったか知らないが、女三人寄ったら、かしましいとは愉快だね♪」


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官女中「これでおしまい三人官女!」
官女全員「それではみなさま、ご~き~げ~ん~よう~♪」



節分(せつぶん) Setsubun

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2月3日は節分。

かなり昔になるが1月の終わり、あるところで食事をしながら「もうすぐ節分ですね」という話になった。

私はそのとき節分は年によって違うと思っていたので、
「今年は節分は何日でしたかしら?」
というと、冗談で言っていると思われて大いに受けた。

やがて私が大まじめに言っていると皆にわかり、
「ナニ言ってるんですか、節分は2月3日に決まってるでしょう」
とまた笑われた。

『あれ?2月4日のときもあったように思ったのだけど・・・』
恥ずかしさに照れ笑いなどしてその場を取り繕ったのである。


先日、教育テレビを斜めに見ていたら、今年の節分は2月3日というようなことを言っている。
「今年の節分は」??ということは、違う年もあるのか?と画面に注目。

よく聞いていると、天体の運行によって決まるので、日付が異なる(ずれる)というような説明だ。
1984年までは、うるう年の節分は2月4日であった!

ほーら、やっぱり。
子供の頃は節分が2月4日だったこともあるから、ぼんやりとそんな風に思っていたのだと思う。

最近では歳時記は流れていく一日になってしまったから、関心も薄れ自信が持てなかったのだけれど。



今では生活スタイルが変わり、忙しさにまぎれて行事もおざなりになりがちだ。


子供の頃は毎年ちゃんと豆まきをしたものである。

夕方、家の玄関から窓、勝手口まですべての出入り口に向かって順番に豆を撒く。
「出て行った鬼が入ってこないように、扉は少しだけ開けてすぐに閉めるのよ」
と母が言ったような記憶があるが、それが本当かどうかは知らない。

兄弟で競って撒くと、あとの片づけが大変だ。
そして、美味しくもないと思いながら、年の数だけ豆を食べた。

遠くガラガラと戸を開ける音で、お隣でも豆まきをしている気配がしたものである。


暦(こよみ)の中に記された「節分」の文字は、ただの知識では理解できない。
幼い頃の体験が、情緒を作り、気風を作り、文化を育んでいく。

大切な、ごく普通の日本のくらしの源がある、そう思う今日。




四十七士 討ち入り 47RONIN

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今夜は四十七士討ち入りの12月14日。

今日、若い生徒さんに「赤穂浪士って知ってる?」

と聞いたら、『は、なんですかそれ』というような顔をしていたので

「今の人はしらないんだ!」とびっくりしたけど、30年前も私の母親世代が同じようなこと・・・「若い人は忠臣蔵なんて知らないんだねえ」と言っていたから、やっぱり仇討(あだうち)なんて、いつの時代にも若者には関心がないことなのかもしれない。

 

毎年、年末になると赤穂浪士の時代劇が放映されるのが恒例だから、年中行事のようなものだ。
これを見ないと年が明けない、というような気がする。

 

私は何といっても東映時代劇の「赤穂浪士」が決定版と思っている。
上映は1961年とかなり古いので、ロードショーではなく大きくなってからビデオを借りて見たのだけれど、擦り切れるほど見た。絢爛豪華で綺羅星のごとく大スターが揃ったこの映画は本当に素敵だった。チャンバラあり、花を持ったお嬢さんたちの群舞あり、これぞザ・時代劇である。

清潔感溢れる大川橋蔵が演じる、浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)切腹のシーンは紅涙(こうるい)もので、吉良役の月形龍之介は憎々しく盛り上げるし、萬屋錦之助演じる脇坂淡路守(わきさかあわじのかみ)が、赤穂城受取のシーンで、刀の柄(ツカ)を扇子で叩き、大石内蔵助に「暗に仇討を促がす」シーンもぐぐっと来てしまう。。。と知らない人にはどうでもよい見解であるが、同世代の方は「あー、あの場面!」と共感してもらえることだろう。

 

キアヌリーブスが主演の47RONINという映画が上映されている。
キアヌはかっこいいし、CGなどエンタテイメント満載の映画だけど、私は昔ながらの時代劇のほうが見ていて安心できるなあ。

 

お年寄りに水戸黄門が人気があるように、歳を重ねるごとに大いなるマンネリがいいのである。
最近では重さのある役を演じられるスターがいないのが残念だが。

 

絵は母の手慰みで、ちょいちょいと書いて手文庫のそばに飾ってあったもの。
こんなところにアップしたと知ったら「ヤダー、こんなヘタな絵を載せるなんて!」とプンプン怒るだろう。

 

 

年末年始のお休みのお知らせ➤12/28~1/5まで、サロンをお休みさせていただきます。

➤パルファンサトリの香りにご興味のある方にサンプルをお送りしています。 →今月は「satori」

 

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酉(とり)の市 三の酉 Tori_no_ichi

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11月の酉の日は全国の鷲(おおとり)神社で「酉の市」が行われる。27日は三の酉。

三の酉のある年は火事が多いと言い伝えられているが、三の酉は2年に一回あるそうだから、珍しいことではない。まあ、日本の冬は乾燥しているから、常に注意喚起というところだろう。

 

この俳画は母の手慰(てなぐさ)み。
真ん中のおかめの表情に愛嬌がある。
母は福を集めたような人だから、これを飾って開運を願うとするか。

 

 

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➤淡いピンク色の和の香り  オードパルファン「さくら」

寒露(かんろ)二十四節気 Hanlu,Kanro

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二十四節気の第17、秋分から数えて15日。

「露(つゆ)が冷気となって凍りそうになるころ」という日なので本来は寒いはずなのだが、今日のこの暖かい陽気はどうしたものか。

 

 

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寒さが凝(こ)って赤く宿った去年のカラスウリ。

ことしはまだ、青い。

 

いずれゆく彼の岸にて待て君。

 

 

 

➤キンモクセイの香水 パルファンサトリのオードパルファン「SONNET(ソネット)」

トップはマンダリンのシトラスと、クラリセージのティーノートから爽やかに始まります。そして甘い桃のようなオスマンサス(キンモクセイ)の香りは、やわらかいフローラルの広がりに、やがて、木の暖かいラストノートへと移ろっていきます。 希少な金木犀の天然香料が香りに深みを与えています 

 

 

 

逢へりし君に 恋ひにてし sakura

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去年の春 逢へりし君に 恋ひにてし 桜の花は 迎へけらしも

去年之春 相有之君尓 戀尓手師 櫻花者 迎来良之母

 若宮年魚麻呂(巻8・1430)


去年の春に会ったあなたを恋い慕って、桜の花は今年こうして迎えに来たにちがいないことよ。

 

万葉集は恋の歌が多い。

今年も早く逢いたい、桜の君。

 

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➤日本の花 オードパルファン「さくら」

▶パルファンサトリ  "Nuage Rose(ニュアージュローズ・ばら色の雲)"

南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。
目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。
ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。

春の日の長くなるこそうれしけれ  Empress Shōken

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「春の日の長くなるこそうれしけれ

書をみるにも花をみるにも」

              ‐昭憲皇太后 御歌‐

 

鶏始乳 にわとり はじめて とやにつく

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七十二候  鶏始乳 「にわとり はじめて とやにつく」

鳥屋(とや)で鶏が卵をうみ始めること。

二十四節気の大寒もいよいよ末候。
次の節気「立春」を前に、春を予感させる言葉だ。

 

おおさむこさむ 大寒 水沢腹堅 Dahan (solar term)

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「おおさむこさむ、山から小僧が飛んできた」

小さい頃は教えられるままになんとなく丸覚えして、
この大寒(おおさむ)と、大寒(ダイカン)を結びつけて考えたことはなかった。

そういうことって多いんじゃないかな。

 

唱歌、こいのぼりの中に出てくる、「橘薫る~♪」というフレーズも、「タチバナカオル」という人物だと思っていた友達もいたし。

 

今は二十四節気の「大寒」真っ最中。
池には厚く氷が張りつめている。


七十二候では「款冬華(ふきのはなさく)、水沢腹堅(さわみずこおりつめる)、鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」と続く。

そして、それが終われば待ちに待った「立春」。
寒さが続いてても、日照時間は確実に長くなっている。

ああ、春よ来い!

 

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「香り」を言葉で表現し提案するのが香水ソムリエ®です。

香りはファッションに関わりが深く人々の関心が高いにもかかわらず、その選び方や取り入れ方を苦手にしている人は少なくありません。それは香りを言葉で説明することが難しいことによります。

街を歩いているとき、商品を手に取った時、「ふとこれは何の香りだろう?」と考えたことはありませんか。それを知りたいと思いませんか。ワインのソムリエのように、いろいろな香りを言葉豊かに表現できたらどうでしょう。

 

パルファンサトリの香水ソムリエ®講座は、香りを自身の生活に取り入れ、あるいは人に提案し、四季折々で香りのある豊かな生活を送ることを目指します)。

パルファン サトリ フレグランススクールの他の記事

 

 

お疲れ様っていい言葉♪ Otsukare-sama

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「お疲れさま~」「おつかれさま~」

帰るとき、声をかけ合う。
ありふれてるけど、こういう言葉って日本語独自のもの。

ねぎらう、というか、励ますというか。

ふゆはつとめて 清少納言 Sei Shōnagon

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冬はつと(夙)めて、雪の降りたるは いふべきにもあらず 霜のいと白きも またさらでもいと寒きに 火など急ぎおこして 炭もてわたるも いとつきずきし 昼になりて ぬるく ゆるびもてゆけば 火桶の火も白き灰がにちに なりてわろし

 

芹乃栄(せりすなわちさかう)小寒 Xiaohan 七十二候

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今日、1月5日はは二十四節気「小寒」の七十二候「芹乃栄(せりすなわちさかう)である。

1月の後半に来る「大寒」は最も寒い頃であるが、その前の「小寒」になったばかりでも充分に寒い。
ううう、辛いよお。

なのに、また今朝も来てしまった新宿御苑。
今日はコースを替えて日本庭園の中を通っていくことにした。


 

金盞香(きんせんか さく) Narcissus

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金盞香(きんせんか さく) とは、水仙の花香る頃。
24節気72候、立冬の末候ともなれば木枯らしが吹き始め、本格的な寒さがやってくる。 

 

山茶始開(つばきはじめてひらく)立冬 11月7日

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山茶始開(つばきはじめてひらく)、立冬の初候11月7日。


今日は昼間は暖かかったけれど、夜になってぐっと冷え込んできた。
なんとなく、紅葉の時期は晩秋の範囲のような気がしていたが、
暦の上ではすでに冬の始まりである。

寒露 KANRO is the 17th solar term

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寒露は24節気の第17番目。


露が冷気によって凍りそうになるころ、冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、こおろぎなどが鳴きやむころ

植物界の契約/kingdom Plantae

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植物界には厳格な契約があり、そのたゆまぬ履行によって秩序が保たれている。

 

日本人が几帳面な国民性を持ってきたのは、この「植物契約の中で育ったから」という考え方はどうだろう。

新宿御苑に通い始めてつくづく実感することは、植物たちは本当に生真面目だということだ。

白露(はくろ) Solar term "Hakuro"

| コメント(2)

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白露(はくろ)は二十四節気の第15番目。
今朝は急に空気が変わって、陽の光が透明になったようである。

「大気が冷えて、露(つゆ」)ができるころ」という。

 

8月15日 

「大暑」夏の蒲(ガマ)の穂/Typha latifolia

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今年は7月22日が大暑。
大暑は暑さが極まる日と言われる。

七夕 天の川 星合いの日 「the Star Festival 」

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七夕はいつも雨のことが多い。
今年も二人は会えなかったのかなあ・・・。

日本の梅  梅の香り-1

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梅の花 香りをかぐはしみ遠けども 心もしのに君をしぞ思う  市原王(いちはらのおおきみ)

梅の歌は、万葉集に119首に及ぶほど、古くから貴人に愛でられた花だ。鶯や雪と共に詠まれている歌も多い。この歌は、市原王(8世紀の皇女)が梅の香りに寄せて、中臣清麻呂(公家・歌人)を敬い慕う気持ちを表したもの。
 
「かぐわしい梅の花の香りに、遠く離れていても心はいつもあなたのことを慕っています。」というような意味であろうか。「かぐわしみとおけども」とは畏敬のあまり近づけないという意味なので、恋い慕うというより少し遠慮があるようだ。


 
私の中では、白い梅は凛とした武家娘のイメージがある。ひっそりと咲き初めるころが特に趣(おもむき)があってよい。
 
まだ厳しさの残る早春に、ひとつふたつと花が開いていく頃が、最も心楽しい季節である。つかのま暖かい日があったと思うと、再び冬がやってきては、冷たい雪が長い蕊(しべ)に降りる。希望と失望を繰り返しながらも、少しづつ春に向かうことを知っているからこそ、私たちは今を待つことができる。
 
このような気持ちと言うものは、メリハリのある四季によって醸成された、日本独自の精神文化ではないかと、歳をとって思うものである。

 

➤英訳はこちら "UME NO HANA" Japanese Plum Blossom


➤甘い梅の花の香りが、だんだんと清潔感のあるソープのような香りへと変化します。
    パルファンサトリ花暦 2月の香り 夜の梅 

 

 

 

☆バレンタイン・デーもうすぐ!

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福は内、福ハ内

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これは鶴屋吉信製の和菓子、「福ハ内」

ふっくらとしたお多福豆の形をした桃山まんじゅうだ。
中は白あんで、外はすりすりしたくなるような柔らかな肌触り。

節分の豆まきの時にお豆を入れる、枡の形の容れ物も可愛い~。

 

忙中閑あり、二人静

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年末のこの時期、いそがしいそがしいそがし~とばかりに猛然と片づけをしているが、捨てても捨ててもまだ減らないこの書類の山、
およびいつか使おうと思ったりいつか役立つと思ったサンプルやら試作品やら、
よくこんなに要らないものをため込んだものだと思う。

 

冬至日 2011年12月22日

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今年の冬至は今日、22日。
冷たくよく晴れた冬の日。

 

午前の陽を透かして、金色の最後の紅葉。
これから、春に向かっていく!

秋分(しゅうぶん)

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陰陽の中分となれば也(暦便覧)

今日は秋分。昼と夜の長さがほぼ同じになる、秋の彼岸のお中日でもある。

十六夜の月(いざよいの月)

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昨日は十五夜だったから、今日は十六夜(じゅうろくや、いざよい)である。
ほぼ満月に近い。

 

中秋の名月 十五夜

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今まで漠然と、9月の中ごろの満月を「中秋の名月」と呼び、十五夜のお月見をする日だと思っていた。

お月見の日は、まん丸の月が出るのが当然だとも思っていたのである。

 

「処暑」 おとめ座の始まり

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今日は二四節気のひとつ「処暑」で、おとめ座のはじまりなんだそうだ。

盂蘭盆 うらぼん

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ちいさいころはお盆の行事がもっと盛んだったと思う。

走り雨(はしりあめ)

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走り雨(はしりあめ)。さあっと、通り過ぎるように降る雨。
なみだ雨 俄雨(にわかあめ)など、日本には雨にも多くの名前がある。

 

 

八月一日

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八月一日、一年の3分の2が過ぎた。

 

 

冬至日、夕焼けと富士山

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昨日の冬至日、富士山が夕焼け空にきれいなシルエットを描いていた。
2010年の冬至は12月22日。

再び、さくら

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をとめらのかざしのために、

パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

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