Parfum Satori

フランス・パリ 2002-2017の最近のブログ記事

ガレの花瓶 Charles Martin Émile Gallé

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ガレの花瓶。パリのクリニャンクールで2003年に購入。

引っ越しをすると、しまい込んでいたものなどを再発見して懐かしいものである。
このガレの一輪挿しは、14年前の夏にアシスタントのR子ちゃんと二人でパリに行ったときにみつけたもの。

新しいアトリエに飾ってみようかな、と思って出してみた。17センチほどの高さで、ナスタチュウム(キンレンカ)と紫陽花の装飾がほどこしてある。

これを買ったのは、パリの知り合いの骨董屋さんグループについて、クリニャンクールへ行った時のことだ。


クリニャンクールは屋台のような蚤の市のほかに、プロも仕入れに行くショップのエリアがあり、当時はまだまだ掘り出し物があったりした。

骨董屋さんたちは仕事で大物を買い付けに来ているので、途中から別行動となり、私とR子ちゃんは古い香水瓶を探してお店をまわる。やっぱり、さすがフランスにはレアものがたくさんある。ラリックの有名な香水瓶はそれなりの値段だ。

そうしてあちこち歩いているうちに、回廊のようになった大きな建物の一角で、ふとこのガレの花瓶が並んでいるのを見つけた。

やや薄暗い廊下から、そこだけ光が射し込んでいるように見えたものだ。それがもう、一目で本当に好きになってしまった。

絶対高いに決まっているのに、どうしても欲しくてお店の人に値段を聞いてみる。やっぱり、当時の私には、手を出すにはちょっと難しい金額である。

「一つなら何とかなるかな...。でも、一緒に飾ってあるからいいので、2つ買いたい。。。やめようかな。。。でも欲しい」
手に取ったり、眺めたり、ずいぶん長い間迷いに迷って粘った結果、交渉が成立して両方買うことにした。こういう店に珍しくカードが使えた(と思う)。

支払いを済ませたころ、連れてきてくれた骨董屋さんもその店にやってきた。私たちを見つけると「どれ買ったの?」と冷やかされる。
「これとこれをこの値段で買った」と説明すると、「それはいい買い物をしたね!この後ろのラベルを見てもちゃんとしたものだってわかるよ。」とほめてくれたので嬉しかった。

その後、日本に帰ってからもその人に、「あれ、売る気ない?」と2度ほど聞かれたので、こういう小さな作品は、なかなか人気のあるものなのだろう。





まあ、そんなわけで気をよくして以来、クリニャンクールには一人で地下鉄に乗って何度も行ったりしたが、その路線はあまり安全ではないので、のちにバスで行くようになった。香水のアンティーク本もずいぶん買った。

あ!そういえば、あの希少な古本はどこに行ったのだろう?本が入ったまま、まだ開けていない段ボールが一山あるから、それだけは取り出しておかなければ・・・。

↓コレ


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「アンティーク香水の骨董本パリ」の記事➤



パリ、カンヌ、アムステルダムで毎朝の一服 teaceremony

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『海外だからこそ、健康のためにも毎朝の一服は欠かせない』とはいえその仕込み、かなり大変であった。23日の渡航の中からダイジェスト版、パリから毎朝の一服。

*****

三日目の朝、今日はいったい何日なんだ?日本との時差の中のやりとりで、頭が混乱中のパリのホテルで毎朝の一服。

与一「しかし、ここまで来てさとりさまもよくやりますねえ...」 
さとり「この一服のためにかなり段取りが大変だったのう」
与一「硬水のせいでか、お茶が泡立ちやせんね」
さとり「緑の色も暗いのは仕方がないのじゃ...」

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初日の朝は抹茶茶碗に代わるものもなく、ホテルのコップで代用したが、パリ在住のマダムに茶碗を借りてようやく形がついた。ミネラルウォーターでも、何度も沸かしなおすと少し水が柔らかくなるみたい。

パリにて、今日は少しきれいに泡が立った。お菓子は風流堂の「抹茶深川めぐり」で毎朝の一服。

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パリのホテルは、お茶を点てるにも飲むにも窮屈だったが、カンヌに移動してのびのびと一服。お抹茶効果か、渡航中もいたって健康である。

  *****

カンヌに移動して初めての毎朝の一服は、マカロン。南仏の空と海を正面にしたアパルトマン(フラット)にて。カンヌはお水がいいので水道水も飲めるものの、やはり泡立ちが悪い。でも何度もお湯を煮返すと合うようになるのでは...と検証中。

そしてなんと、移動中にさとりと与一の人力車故障! ただいま養生中。。。。



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人力車が壊れたとインスタにちょっと書いたら、心配してくださる方々からコメントを戴いて嬉しかった。仮止めして登場。


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カンヌでの毎朝の一服、今日は日本から持ってきた冷やししるこで。みなさまのご心配に、ちょっとだけ与一登場。ありがとうございます。 

さとり「ゴキっていうてな、与一が引く人力車の柄が折れたときは、あやうく転落するところじゃったわ。皆様にご心配をお詫びせねば」 
与一「10年引いてやすからね、そろそろ金属(じゃないけど)疲労でやしょうかねえ。皆様、応援ありがとうごぜえやす!」


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羊羹は日持ちがするので、こうした旅のお供には持ってこい。やっぱりこの甘さと抹茶はベストマッチ。ここではカフェオレボウルが活躍中!

 *****


今日は日本から持ってきた両口屋是清 の「ささらがた」という羊羹で、カンヌの毎朝の一服、。

 さとり「与一も独り立ちかや」 
与一「車輪がないとひっくりけえっちまいやすがね。ま、なんとか首がつながってまさあ」



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今日は日本から持ってきた小布施 の落雁で、カンヌの毎朝の一服。さまざまなカフェオレボウルで楽しむ。今日はうまく点てられず、泡のきめが粗いのが気になる。


さとり「旅先で続けるのも、菓子の調達が苦しいのう」
 与一「落雁は携帯菓子として最適でやすね~」





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ときおりお菓子を現地調達しながら、そうそう今日はまだ、日本から持ってきた屋 の羊羹 (ようかん)「おもかげ 」があったっけ。


羊羹という保存食で、カンヌの毎朝の一服。こちらも水道水をよく煮立ててから使うと泡の肌理(きめ)が改善される。


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アムステルダムに移動して、フラットの窓から明るい中庭を見ながら毎朝の一服。



 *****


豊島屋の小鳩豆楽 (落雁)で毎朝の一服。アムステルダムの気温は20度前後、南仏に比べて10度は低い。きらめく木漏れ日に気分もフレッシュ。地元の人に言わせると、アムステルダムの水道水は世界一だそう。何度も沸かしなおしたからか、泡の肌理(きめ)がやや細かいみたい。

さとり「朝は鳥のさえずりで目が覚めて、まるで極楽(ごくらく)にいるみたいじゃ」 

与一「いや、あっしは満身創痍なれど、まだまだ現役で頑張りたいと思ってやすよ!」



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アムステルダムではミネラルウォーターは必要ない。水道水はおいしいが、しかし変わった味がする。塩水から塩を抜いたような...。

                  *****


これは、アムステルダム在住の知人から頂いたお菓子。オーガニックでビオでグルテンフリーだそう。でこれを茶うけにしつつ、アムステルダムも毎朝の一服で始まる。

 与一「ちゃんと説明、聞いてたんすか?なんか、知識が半端っすね~」 
さとり「うーん、異国の菓子じゃが、味はのう、"五家宝(ごかぼう)"という、昔懐かしい黄な粉を固めたお菓子のようじゃぞ」




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さすがに疲れた長期出張。与一もついグチが出る。それにしても、本当に抹茶の力すごい!家でお米を炊いて食べたと言っても、3分の2は外食。食事の質が変わっても、体調が変わらなかったのは抹茶のビタミンや食物繊維による整腸作用かな?

 *****


Holland最後の毎朝の一服は、虎屋 の夜の梅 。『やっぱり、羊羹とお抹茶は合うわあ』と再認識。アムステルダムも最後の日は毎朝の一服で始まる。

さとり「ようやく人力車も直してもらえるの」
与一「もうそろそろリタイアしたいっス」









抹茶の香り
織部(おりべ)

ほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりとした甘さが残ります。


パリ 6 ヴァンドーム, リシャールミル Richard Mille

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よく晴れて暑い。今日のパリ34度。ヴァンドーム広場にて、リシャールミルのイベント。

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たまたま歩いていて、ベンツのヒストリーカーが並んでいるところに遭遇。

時計ブランド、リシャールミル(Richard Miille)のブティックがヴァンドームに8月2日にオープンするので、そのためのデモンストレーションのようである。パリでは大きな会社がスポンサーになったイベントをよく見かける。




「最高質のパーツを集めた高度な技術を駆使した、いわば「レーシングマシン」に匹敵するエクストリームウォッチを製造することなのです。」(ブランドウェブページから)http://www.richardmille.jp/about/



リシャールミルは「時計界のFI」というコンセプトだそうだから、このイベントはあえてのクラッシック、ちょっとひねった趣向なのかしら。場所が歴史あるヴァンドーム広場だしね。


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時計のことはあまり詳しくないのだが、リシャール ミルは一流品を集めた某デパートの展示会で見かけたことがある。印象として線が太くダイナミックな感じで、でも、ごつい感じではない。

今までみた時計とすごく違うインパクトがあった。48gのトゥールビヨンなんて信じられない(今はもっと軽いらしい)。

昔は18金などでできていて「重いから高級」なんてイメージもあったけど、いまではそれも野暮ったい。ダイヤがたくさん入っているからいいという考えも、貧しさの裏返しだわね、なんて。

究極の機能やデザインに価値を見出すというのが、数寄者、道楽者なんだろうな。



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古いベンツのスポーツカーも素敵だけど、

リシャールミルの時計のデザインでは、ナダル(RAFAEL NADAL)のモデルの中で私はこれが好き。→RM035


犬も歩けば棒に当たるというが、出逢いというのは歩かなければない。
わからないなりに、見るということは刺激になっていいと思う、パリの一日。


パリのお花屋さん 5 Florist ①

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パリのお花屋さん、ちょっと歩けばすぐお花屋さんがある。素敵なところはたくさんあるけど、
ホテルの近く、7区にあるこのお店は新鮮な感じで気になっていた。



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今はシャクヤクの時期で、山盛りの芍薬(しゃくやく)の花が並ぶ、というより積んである。
シャクヤク20本でたったの20ユーロ、たっぷりの花を部屋に飾るなんて素敵!


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そして、少し開いた花はどんどんと回収し、茎を短く切って安売りしていく。
このバケツが一束、とてもゴージャス。

お客様も引きも切らずというよう。
花とキャンドルは特別なものではなく、こちらでは日用品みたいに密着しているようである。



日本でも、お花は身近なものだったと思うのだけど。



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エコールミリテールの近く、Cler 通りにあるお花屋さん「cler fleurs 」



パリ香水美術館 LE GRAND MUSÉE DU PARFUM Paris 4

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ここはパリ香水美術館(LE GRAND MUSÉE DU PARFUM)の一室。

たくさんの金属球が天井から下がり、規則的に並べられている。まるで空間全体を作品とするかのような表現手法である。
この金属の球を回してチャンネルを合わせ耳に当てると、それぞれの言語、10か国語で香りの解説を聞くことができる。
そして同時に香ってくるのである。


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テクノロジーが素晴らしいのはもちろんであるが、やはり圧倒的なデザイン力、構成力に痺れる。。
この真っ白い部屋全体に広がる香りのリズムは、嗅覚以外の感覚...視覚、触覚、聴覚を駆使して訴えかけてくる。

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場所はフォーブル・サントノレ。ホテルブリストルの正面で、エリゼ宮も近い。
観光地ではなく、ひっそりと格のある場所にたつこの香水美術館は、歴史ある建物の中とモダンな館内の対比が素晴らしい。

窓からは初夏の緑の庭が、まるで額縁で切り取られた絵のよう。

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香水にとって、天然香料と等しく重要なケミカル素材をきちんと説明し、世の中の一部にある誤解を払拭。大切なことだと思う。



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ここは香りの庭(Jardin des Senteurs)と呼ばれる部屋で、この白いラッパ状のオブジェは草花を表しているそう。

前に立つとあかりが灯り、香りを放つ。

正直、来る前にネットでこの展示写真を見たときは、奇をてらっているようであまり感心しないと思っていたのだが、美術館全体を通してこの部屋に来ると意味がわかり、この美しさに評価を改めざるをえない。



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圧巻は光と音のインスタレーション。

真っ暗い部屋の中には光のオルガンが。内容を話せば興(きょう)をそがれてしまうと思うので、実際に行かれるときのためにここでは明かさない。


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このパリの香水美術館は、グラースにある国際香水博物館(MIP)に比べて小さいし、アンティークな香水のコレクションも少ないけれど、既存の香水展示の概念をはるかに超えている。

香水を並べて香水を説明するのではなく、ここでは美術館そのものが、香水という洗練されたアートを表現している。

ほかのジャンルからの視点がきっと盛り込まれているのだと思う。発展とは常にそういうものだから。



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白亜の、洗練の館にて。5月のパリは素敵すぎる。



パリのポップアップストアに来ています。【The Japan Store ISETAN MITSUKOSHI】

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【The Japan Store ISETAN MITSUKOSHI】 


日本の芸術的生活をコンセプトに、"日本の女性を美しくしている"アイテムをそろえたフランス・パリのポップアップストア"Uruwashi Beauté×Bijo;"におかれたパルファン サトリの香水。場所はエッフェル塔近く、「Maison de la culture du Japon à Paris」GFを訪問してきました。

パルファン サトリの和の香りとストーリーが、フランス・パリを中心にさらにヨーロッパの方々に伝わる事を願っています。


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海外でのレギュレーションを取り、ヨーロッパで販売されているパルファンサトリの香水は、Satori(さとり),Iris homme(イリスオム),hana hiraku(ハナヒラク),sakura(サクラ),wasanbon(ワサンボン)の5種類と茶壷。

実際に並んでいる売り場にきて、はるばる空を飛んでここまでたどり着いた香水たちを見ると、輸出の苦労を思い出して、いつも胸がいっぱいになります。


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パリのお客様が手に取って、肌で試してくださっています。

直接お客様に感想をうかがうのも、私の大きな喜びの一つです。



Parisにて。









パリの八百屋さん Paris2 le marchand de legmes

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パリ最初の記事が、香水でも花関係でもなく、八百屋さんというところがなんか自分でもずれてるっぽい。しかしエッフェル塔を見るよりも、こうした街並みを通るほうがパリに来たなという気分になれる。なんといっても食は大事。

今いるホテルの近く、7区のあたりは高級食材を扱うお店が多いらしく、外観もおしゃれなお店が並ぶ。

売っているのはトマトだったり、キャベツだったり当たり前のものだけど、その色や形のバリエーションと展示の仕方がとても可愛かったりする。




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こうして寄って撮ってみれば、このアーティチョークなんかバラの花みたい。


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店内を活発に動き回る店長?さん。世界中どこへ行っても、食べ物を扱う人はイナセでなくっちゃあ、恰好がつかない。

写真のリクエストに気さくにポーズ。イケてるね。





とりあえずパリについて Paris1

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とりあえずシャルルドゴール空港からタクシーでパリに到着して、凱旋門の脇を抜けてエッフェル塔を見ながらセーヌを渡る。初夏のパリは6時でも昼間のように明るい。

この時期にしてはパリは思いのほか暑く、ジャケット不要という気温である。昨年はセーヌが洪水になるほどの豪雨が続き、とても寒い5月だったから、ずいぶんな違いだ。


出発前日は荷造りなどで一睡もせず、フラフラのまま飛行機に乗り、すぐ寝ようと思ったのに今度は目が冴えてなかなか寝られない。しかしながら機内では、ビデオシステムの不調だとかで(全員)映画も見られず、Wi-Fiも接続不可という。(あとでAFよりお詫びのメールが来るというが。。。)仕方なく本を読みながらウトウトして12時間のフライトを終えパリへ到る。

疲れ果て、この日は近所のスーパーで買い物をしただけで早々に爆睡。





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今回はエコールミリテール(陸軍士官学校)付近に宿をとる。16歳の夏に、はじめてパリに来た時以来、エッフェル塔の付近はあまり来たことがない。東京に住んでいても、東京タワーは昔に遠足で行ったきりだしな、とか思ったりする。



毎回、仕事先に近いエリアを選んで、ネットでホテルを予約するので、初めての地区が多い。そのため、自分のいる場所を把握するのにちょっと戸惑う。もちろん地図上ではパリ市内におけるホテルの位置関係はわかっているものの、外へ出て道を歩いていると方向感覚を失ってしまうのだ。犬ではないが、ホテルの周りをうろうろお使いしながら、また、宿に戻って地図を広げ、その日歩いた景色と位置関係を一致させていく。

少しずつエリアを広げていくと、今まで泊まったあたりの道とつながって、ようやく地理が自分のものになる。定宿を決めておけば勝手がわかっていいな、という反面、いつも同じだとなかなか道が覚えられないとも思う。市内ではタクシーを使わず、地下鉄に乗って降りた駅の付近も歩けば、毎年ちょっとずつ体が街を覚えていくような気がして、それは自分の好みに合っている。


しかし、通りから通りへと放射状に延びる道はよく似た景色も多く、万華鏡の中に入ったように混乱することもよくある。城下町だからよそ者にはわかりにくくしているのだろうか。





ネット環境やパソコンのスペックの違いなどで、日本にいるより処理能力が著しく落ちるのは毎回のこと。しかも今回は機械ものから遠ざかろうと思い、小さいノートPCでアプリなど簡易化してきたため反応がより遅い。逆に日本にいるよりも長くパソコンの前にいるような気がしている。

7時間の時差をあっという間に使い果たして今日も寝るのは午前様である。









パリの教会 St Michel, St. Julien le Pauvre,Square René-Viviani

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4時の約束に、シャトレーから歩いてサンジェルマンデプレへ向かう。
パリ4時と言えばもっとも暑い時間帯。

5キロのリュックと背中の間はぐっしょりと汗に濡れて、頭がぼうっとしてくる。

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実はもうとっくに日本に帰ってきている。

まだフランスの思い出深い写真がたくさんあるので、順次アップするつもりだったのが、帰国後の忙しさとこの熱波ですっかりまいってしまった。

今年はちょうど日本が梅雨入りした時期に南仏に向かい、その頃はすでにパリは40度を超える猛暑。

カンヌでも、グラースでも、アルディッシュでも、異常なほど高温だったが、その後のパリを含めて1ヶ月弱で雨が降ったのはわずか一晩。

帰ってくれば日本でもこの暑さがつづいている。
はあ、いつまで続くのかなあ。


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というわけでパリの日々を思い出しつつ、久しぶりにアップする。


今回はセーヌ右岸に住んでいたので、左岸のサンジェルマンに行くには橋を渡らねばならない。
セーヌ川の上は日陰が無く、強い日差しに炙り焼き状態。


この日は、行きはパレ通りからシテ島を経由しサンミッシェル橋をとおりサンジェルマンデプレへ。

愛読している佐藤賢一氏の小説は、フランスを舞台にした物が多いが、パリのこのあたりの通りの名前もよく登場する。


交差点の標識を見ながら、小説の場面を思い出したりする。
登場人物の追体験をするような気分。

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用事が終わって、帰りはサンジェルマン通りから、適当に川に向かってぶらぶらと歩いたら、ノートルダム寺院の手前の公園にでた。
石の照り返しが暑かったので、花と緑が嬉しい。

ほら、ブロンズ像の向こうに見えるのは、ノートルダム寺院の横顔。



ここに来るのははじめての、小さな公園,Square Rene Viviani。

うっかり写真を取り忘れたが、この公園には、1602年に植樹されたというパリで一番古い木がある。




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公園の後ろにはサン・ジュリアン・ル・ポ-ブル教会のシックな建物が。

教会といえば壮麗な建築物が多い中で、この教会は素朴な感じがよくて、シンプルさがかえって印象深く思われた。


花を眺めながらちょっと休憩をし、またてくてく歩く。
ノートルダム寺院の正面を通る。

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いつ見ても、どこから撮っても美しいのがノートルダム寺院だ。

しかし、装飾といい大きさといい、偉業には間違いないが、その歴史の中で刻まれたであろう権力の陰惨な営みを思うにつれ、若い頃のように素直に感動できないのが哀しいことである。





イワシでランチ ビストロヴィヴィエンヌ,BISTROT VIVIENNE

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パリ最終日、ヴィヴィエンヌのビストロでランチを食べる。
ギャルリヴィヴィエンヌの老舗ワインショップ、LEGRAND Filles et Fils の隣にあって、以前から入りたいと思っていた。


「今日のランチメニュー」をざっくり見て、サーディンと書いてあるので注文したところ、オイルサーディンの缶詰がそのまんまお皿に乗って来た。

ちょっとびっくり。まんまだよ。

箱から缶が半分くらい顔をだし、端がちょっぴりめくってある。
バターとレモンが二つ。
薄く切ったライ麦トーストがついている。

しかしパッケージは確かにステキだし、オイルに浸っているので、このまま食べた方が合理的ではある。

カリっとしたトーストにバターをたっぷり塗って、ややしょっぱいサーディンにレモンをどっさりかけてのせると、これがまた美味しい!

日本でもたまにオイルサーディン食べるけど、ここのは脂がのってて

「なんか全然ちがう~!」

この暑いパリで、ピリピリする冷たいバドー(炭酸水)と一緒だと、格別なお味。(本当はワインを頼みたかったんだけど)


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イワシは北スペインのカンタブリア海でとれたものだそうだ。

少し塩気が強いけど、汗をたくさんかいたのでそれもおいしさの秘密かも。

☆ZALLO SARDINILLAS




パリノパサージュ2014年の記事➤ ギャラリーヴィヴィエンヌGalerie Vivienne

パリの古書店,ギャラリーヴィヴィエンヌ,Redoute_Paris,

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エチエンヌマルセルからヴィクトール広場を突っ切って、ギャラリーヴィヴィエンヌへ。
ここはパリの中でも特に美しいと言われるすてきなパサージュ。

外出といえば仕事オンリーで、時間がまったくとれなかった今回のパリ。
日本への出発は夜の便だったので、この日の昼間ようやく自分のために街をウロウロする。


いつもはパリにくれば書店を回って、香水関係や花の本、資料などを探している。
かさばらないし、旅の思い出にも、おみやげにもいいものだ。

こうした植物画やファッション画、香水ポスターは、のみの市などで買うことも多いのだけど、今回は週末が忙しく、行くことができなかった。

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そこで近くのカフェでランチを食べた後、出発前の最後の最後に、この古書店に入ってみることにした。

パサージュの入り口からちょっと外へ出たところ。
知ってはいたけど、毎年素通りしていたのだ。

ふらっと入って見ると、なかなか雰囲気のあるお店である。

ムッシュが退屈そうに新聞を読みながらお店番をしている。

声をかけると顔を上げたので、

「香水の本ありますか?」
「ないよ」
と、つれない返事。
「じゃ、花のは?」
「あるよ」

棚には画板を2枚重ねたものがぎっしり。
おもむろに立ち上がり、3~4冊を無造作に選ぶとそこへ座れという。



目の前の折りたたみ書架を広げ、その上に画板をのせてくれる。
本ではない。

大きな画板の中にはたくさんの絵が挟まっているので、V(ブイ)字型の書架にのせたまま、広げて1枚ずつめくって見て行くようになっている。


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あまり気乗りのしない絵が多いのだけれど、いくつか香料植物などの絵をピックアップ。
このカーネーションはまあまあかな・・・。

裏には鉛筆で価格が書いてある。
このお値段なら、お財布に残ったユーロで、5~6枚は買えそうだ。


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ためすがめす眺めたり、一枚いちまい熱心に選んでいると、脈(みゃく)有りと思ったのかムッシュ、反対側の奥の棚からも大きな画板を出してきた。

閑な店かと思えば、選んでいるうちに観光客だけでなく、近くのオフィスのビジネスマンやらマダムやら、ひっきりなしにお客さんが来る。
結構はんじょうしているみたい。

この写真の左奥には、古い製本機が飾ってある。
ギアをまわして上からプレスするためのもの。

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あたらしい画板の中から一枚を取り出し、

「この葉の絵は、オーストラリアの原住民が、本物の葉を特別な加工をして、葉脈だけにしたものを貼ったもので、とてもめずらしい18世紀の作だよ。」

と薦める。
これ、夏休み自由研究とかで、重曹で葉を煮込んで作った葉脈標本みたい。。。


さわってみると凹凸があるし、確かにちょっと変わったテクスチャーだ。
味わいもあっていいけど、裏を返して価格をみたら案外なお値段。

私の驚いた表情を見てムッシュ
「あー、これは当時の値段で、今だったら安くしてあげるよ」

むむ、なおさらアヤシー。。。

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お、こっちの束の方がちょといいかも。
紙質がいいし、絵もしっかりしてきれい。

そう思ってめくっていると、心引かれる絵が出てきた。
「これいいなあ・・・」

白いジュネの絵は、地味だけれど清楚でかつ品がある。

裏を返して値段を見ると、さらに、び、びっくり。
「マルがひとつ多いじゃない!」

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「あー、それはね、ルドゥテだからね、ちょっと高いんだよ。知ってる?」
「え、ルドゥテなら、薔薇は無いの?バラ!!]

「バラなんか、高すぎるよ。こんな値段じゃ買えないよ」

探して見ると、他にルドゥテのボタニカルが5枚ある。


「カード使えます?」
もう、欲しがってるの丸わかり。

「カードはやって無いよ。現金だけ。でも、もう他のは売っちゃって、これは残りだから、この金額よりちょっと安くしてもいいよ。」

『ううむ。まずい。。。こんなところで最後に趣味のお買い物なんて。しかし・・・どうしても欲しい。』

「2枚だったらいくらにしてくれる?」
「××ユーロだね」

「んじゃ、3枚なら?」
「△△ユーロ。これっきり」

「とてもきれいだというのはわかりますよ。でもこれ、印刷でしょ?それにしちゃ高いんじゃいの?ブーブー」

「こんな値段で手描きのがあったらその方がおかしいよ。」


そりゃそーだ。

でも比べてみると、この絵を見る前に選んだものは、ずっと安っぽく見えて、もう買う気にならない。
そっちは全部やめてしまった。


なんだかんだやり取りの末、
やはり気に入ったから買うことにした。
そりゃ、ムッシュの方が絶対上手だけど。


ムッシュにはお店でちょっと待っててもらい(待つに決まってるが)、近くでお金をおろし、ついに買ってしまったのである。。。

『まあ、今回は自分の物はひとつも買わなかったので、このくらいのお買い物はいいかな。』
といいわけしてみる。


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お支払いを済ませてからは、さらにご機嫌のムッシュ。
「じゃあ・・・」といって、彼はさっきの葉脈の絵をいち枚、おまけにつけてくれた。

『えー、あの絵、わりに高かったのに、ただでくれるの?嬉しいのか嬉しくないのかわかんない△○×??』


早速お包みしてくれる。

あれ?古ポスターでくるんでるよ。

「ノンノンムッシュ、くるくるまいちゃ駄目でしょー!まっすぐ平らにして持って帰りたいの!」


こうして、ゲットした絵は、せっかくパッキンしたスーツケースをひっくり返し、一番底の固い平らな部分に入れて、大切に持ち帰ったのであった。







パリで晩ごはん foie gras&escargot

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先週パリへ来てからの毎日は、暑くて集中力が落ちているのか、思うように運ばないこともあったりして、普段の3倍くらいのエネルギーを使う。
土曜日にざっと一雨降って以来、朝の温度は少し下がって過ごしやすくなった。


さて、この日は仕事が終わって、お部屋に帰る途中、魅力的な店構えの食品店を見つけた。
いい店は外から見た感じで匂う。

入ってみたら、やっぱり当たりだ。
もしかしたら日本のガイドブックなんかでは、すでに取り上げられて有名なのかもしれない。

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フォアグラとか、いろんな瓶詰とかオリーブのものとか売っている。

この前日にマレ地区でいくつか見つけた食料品店は悪くなかったのだけど・・・少しツーリスト向けっぽかったり、ただ古いだけっぽかったり。

いまいち買う踏ん切りがつかなかったのだが、ここではあれこれ買うことに決めた。


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天井も、キャッシャーも、昔っぽくて、とっても素敵。
レジのお姉さんもキビキビしてきれい♡



お会計を済ませ、一度外に出るも、店の前にテーブルが出ているし、ふと見ると隣が併設のレストランっぽい。

こ、これはうまそうな感じ。。。
「今日はここでディナーにしませんか?」

と、連れを誘う。

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パリでは暑さと疲れで食欲がなく、朝抜き、昼抜き、夜はお部屋で簡単なものを食べる毎日。

たとえば電子レンジでご飯を炊いて、味噌のおにぎりに上等の海苔をまく。
これは私のソウルフード。

またはバゲットにバター、野菜とチーズ。
そしてワインボトルは、ガソリンタンクのようなものである。

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「せっかくキッチンがあるのに、毎日パンにサラダじゃ乗り切れないわよ、今日は栄養のあるものを食べなきゃ」
と連れに言われてその気になる。


量が多そうなので、モアチエ(シェア)しながら何品か頼むことにした。

この、エスカルゴは丸々としてツヤもあり、見るからにおいしそう。
ガーリックの匂いが、食欲をそそる。

ワインは赤。
あまり飲むと、帰りが大変なので今日はグラスで。

冷たいほうにしてもらう。
期待通り、タンはあるけど軽めの赤で、こんな疲れた日には楽に飲める。

20150720paris foisgra.jpg

そして、素晴らしいフォアグラ!

私は日本ではフォアグラはめったに食べない。
脂っぽくてなんだか胸焼けがしてしまうから。

でも、このフォアグラはフレッシュですごく美味しい。
ライ麦の薄いトーストに塗って食べると、まるですっごく上等のバターのよう。

驚くのは、上の付け合わせはなんと寿司で食べる「ガリ」。

確かに、このガリの酸味とジンジャーの辛さが、フォアグラをさっぱりさせる。
日本食はこんなところまで浸透しているんだなあと感心してしまう。



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チキンサラダ。
トマトの味が濃くて、生き返る。
今フランスは猛暑が続いているので、野菜がよくないうえに高騰しているのだ。
またこのチーズがブラボー!

さても16歳の夏に初めてパリに来た時、駐在員の方に連れられて入ったレストランで食べたランチがチキンサラダ。

そのころの日本では、チキンをサラダに入れるなんてしなかったのかなあ?
なんか、びっくりするくらい美味しくて、滞在中は連日チキンサラダを食べたっけ。


20150720paris beef.jpg

うわー、牛肉頼んでみたらすごく大きすぎる!
それに、付け合わせのニョッキも、こってり~。

でも、肉質がさっぱりしてるから、意外といけちゃうかも。


といいつつ、平らげてしまう。
肉って、消化がいいのかしら?




20150720フォアグラ5.jpg

左が食品店、右がレストラン。
エチエンヌマルセル通りから、モンマルトル通りに入ったところ。
たぶん。

COMPTOIR DE LA GASTRONOMIE,
http://www.comptoirdelagastronomie.com/



そしてパリヘ Paris 

20150715paris.jpg

行きはシャルルドゴールからニースへ飛行機で来たのだが、帰りは近くの駅で下ろしてもらい、TGV(フランス高速鉄道)に乗ってパリへ。

チケットは前もってフランスのネットで買った。
フィックスなら安いが、行きのエアフラで痛い目にあったので、予約変更可能なチケットを選ぶ。

田舎の駅なのに、近代的。
びっくりは、なにより改札口がない。
全部、車内で車掌さんが改札する。


20150715paris1.jpg

来た来た。
ホームは、到着時間少し前にならないとゲートが開かない。
TGVに一人で乗るのは初めてなのでちょっと緊張する。

私は2階の席を取ったのだが、大きいスーツケースを持って、狭い階段をあがるわけにはいかないので、いち早く乗って、1階の荷物置き場を確保しなければならない。


20150715paris2.jpg

やれやれ、席についた。こちらは二人掛けだが、反対側は1人掛けの席。
あれれ、一人掛けの椅子をリクエストしたはずなのに・・・。


パリまでは3時間半、席はゆったりしてリラックスできるけど、寝るわけにもいかず。
バドーとパンオショコラ、パンオレザンなど、おやつを食べたりして過ごす。

少しネットを見ていたがモバイルワイファイは、切れたり繋がったりで不安定。
本も読んじゃったしな。

外を見れば、繰り返す田園風景。
日本だと、列車の窓からは田んぼや畑の中に、看板だとかヘンテコな建物があって、雑多な感じだけれど。



20150715paris3.jpg

ようやくパリのリヨン駅に着く。
すごく広いし、暑いし、さすがにここからはタクシーに乗ることにする。

と思ったら、タクシー乗り場は長蛇の列。
それに、なかなかタクシーが来ない。

1時間くらい待ってようやく乗ることができた。
日本で旅行するのとは違って緊張もするし、移動だけでもかなり疲れる。




20150716paris2.jpg

やっぱり、見慣れたこういう建物を見ると、パリに来たっていう気分になる。
でも、とにかく暑いし、暑いからよけいに街は臭うし汚い感じ。

どうしてもっと掃除しないのかなあ。
海外に出ると、日本って本当に清潔な国だって再認識する。


この日はもう、部屋でゆっくり過ごすことにした。
アパートメントホテルなので、近くのスーパーで食材を買ってお部屋で食事。


20150716paris1.jpg

これは、別の日に通りかかったときに撮ったノートルダム寺院。
うっかり上など向いていると危ないので、見張り付きで。


いつ、何度とっても、同じようにきれいに撮れる建物だと思う。




ツールドフランス TOUR DE FRACE2014

140718ツールドフランス イギリス地図.jpg

ツールドフランス、去年は偶然最終日に遭遇し、残り僅かのところでコンコルド広場にいた。

この日私はオランジュリー美術館に行くつもりだったのが、このために休館になってしまい、プンプンしていたのだが、ファンには世紀の瞬間だったらしい。

なんか黄色い服を着た人がいっぱい走ってきた..赤と青のかっこいいチームとか、

今年は結果が出る前に日本に帰ってきてしまったので、代わりに日本に自転車に乗ったマスコットを連れてきた。
与一がやきもちを焼くかな~。。。


アンティークショップで買った英国古地図の上に載せて遊んでみる。
だって、今年は英国からスタートでしょ?

地図の上に人形をのせるって不思議な快感があって思いがけなかった。
うまく説明できないけど、征服欲的な部分の満足とか?

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これは去年のツールドフランス、2013年 ゴール近くのパリ、コンコルド広場付近。

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ジャンヌ・ダルク ラ・ピュセル Jeanne d'Arc(la Pucelle d'Orléans)

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ジャンヌ・ダルクというとコンサバな感じ。
神格化された偶像のようなイメージがある。

むしろ、ラ・ピュセル(La Pucelle)という呼び方のほうが軽やかで、
意味合いといい音の響きといい、彼女らしい。

シンプルな信仰心が、国家という運命の奔流に流れ流される。

翻弄されながら前に進むしかなかった、その乙女の姿を名前に思い描くと言ったら、
彼女は
「やってもみないで、勝手に想像しないで!」
と怒るだろうか?



ラ・ピュセルには「使用人」という意味もある。
神の使命が降りたと信じられたとき、人は生涯をその使用人として全うできる。

人は自分のためだけに生きることは実は苦しく、「他者のために」と感じられるとき力を得る。




超巨大ワイン12L_LEGRAND Filles et Fils

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ルグランフィーユ・エ・フィス
ついこの前に載せたパサージュ、ギャルリ・ヴィヴィエンヌにある1880年創業のワインショップ。

ウインドウ左のボトルはハーフボトルではない、普通の大きさ。
その右にあるのはとっても大きいワインボトル。


140714vin巨大ワイン.jpg

でも、もっと巨大なボトルも飾ってある。
上のはなんと12L入り。

これ、ディスプレイ用じゃないよね。


日本でワインを飲みすぎると、翌日は頭がガンガンしたり、酷(ひど)い目に合う。
でも、フランスではワインを飲んでも悪酔いしないの。
(もちろんこんなのは飲み切れないけど!)

なんでかな~。


やっぱり、食はその生まれた土地で飲んだり食べたりするのがいいのかな。

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このワインショップの隣にはワインバーもある。
ギャルリヴィヴィエンヌの老舗、LEGRAND Filles et Fils 




パリのパサージュ ギャルリ・ヴィヴィエンヌ Galerie Vivienne

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屋根つきの商店街って言ったって?
建物の間の小道を繋ぎ、ガラス製の天井をつけた素敵な空間。

ギャルリ・ヴィヴィエンヌは1823年に作られた。
パサージュの中でも装飾が特にきれいだと思う。

連なるアーチと彫刻。

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古代ローマの壁面装飾とか新古典主義とか、詳しいことは知らない。
けれど、アンティークガラスを通した柔らかい光に浮かび上がる女神のレリーフや、象牙色の壁が美しいことは、ここに立てば感じることができる。


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床のモザイクもきれい。


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建てられたのは1823年なのに、時計には1795の文字が?

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優美な曲線を描く吊り照明。
ごてごてしていないからいい。

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丸いドーム型の天窓から見る、夕方でもまだ明るいパリの空。


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この中に入れば、まるで19世紀にタイムスリップしたかのよう。
ワインの店、雑貨、古書店、カフェなどが並ぶ。

インテリアにコストをかけなくても、並べるだけでとても素敵なもののように見える。
実際、素敵なんだけど。


パリの本屋 Librairie ancienne & Moderne

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パリの本屋さん。
ここはギャラリーヴィヴィエンヌというパサージュ(屋根付のアーケード)にある古書店。


よく見て!
上のね、デコ調の半円形の窓はちゃんとあくようにできているんだよね。


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画集や写真集など、大きくてしっかりとした表紙が付いている本でも、日本よりずっと安い。
片端から買いたくなるのだけど、やっぱり本はとても重いからあまり買えない。




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奥の方に山積みされている本も、店主はどこに何があるか心得ていて、目的の本をちゃんと出してくる。


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お気に入りの本は表紙を変えて蔵書となる。
ここはたぶん、装丁をしてくれる製本屋さん。
奥の木枠は、本を挟んでプレスする器具じゃないかな。




刻印器 Personal embosser France

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白い紙に浮き出たパルファンサトリのロゴ。
紙を挟んでレバーを引くと刻印が打てるエンボッサーという。

20年ほど前に、日本の商社が海外のこの器具を輸入していて、フォントも形もサイズも決まったものだったけれど名前を入れて、自分用にオーダーしたことがある。

これを使えば、封筒でも便せんでも、ちょっと高級感のあるオリジナルのものになる。
当時はとても新しいものだった。


2000年にパルファンサトリのサロンを始めたとき、新たにブランド用の刻印を作ろうと思った。しかしその頃には、日本での取り扱いをやめてしまったのか、もう見つけることが出来なかった。

もちろん、専門の印刷会社に頼んで大量に作れば、いくらでも刻印入りの封筒や便せんくらいできるのだが、まだ独立したばかりの小さな香水の仕事では、そんな贅沢はできない。


その後しばらくして、2003年頃だと思う。パリのサンジェルマンデプレ界隈を歩いていたときに、おしゃれなステーショナリーのお店でこのエンボッサーを見つけた。

私が欲しかったもの。胸がドキドキした。

そこで売っていたのは、決められた形ではなく自由にロゴを作ることができるものだ。
器具の形や重さも気にいった。



「いくらですか?」
お店のおじいさんに聞く。

それは、当時の私には、ほいっと払うにはちょっと考える値段だった。さらにオーダーしてから受け取りまで2週間以上かかるという。

見つけた日はすでにパリ滞在の残りが1週間を切っていたので、しかたなくあきらめた。

あきらめたけれど、忘れなかった。

その後たびたびの訪仏のおり、サンジェルマンの近くに行けば寄ってウィンドウを覗いてみることもあったけれど、時間がなかったり忙しかったりで買うことができないまま10年がたった。



今回のパリ滞在は、オルセー美術館の裏にあるホテル。
ふと思い出して行ってみることにした。

今回はドゥーヴィル、パリ、南仏、パリ、東京と、パリに2度滞在するうえ、南仏に2週間いるので時間的には充分。そして今の私には、買えない金額ではない。
1度目のパリでオーダーし、帰りのパリでピックアップすることにした。



2014年6月30日、お店を訪ねてエンボッサーを手にする。

代替わりした息子と思われるお店のおじさんが、私の顔を見て押してみろという。
白い紙に浮き出た[PARFUM SATORI] の文字。

フランスでの10年の私の仕事が、この12文字の中に込められている。


もしかしたら、今の印刷技術の発展の中では、もっと簡単に別の方法があるやもしれず、このエンボッサーに10年前と同じ価値はないのかもしれない。

でも、これは私の築いてきた道のり、刻んだサイン。インディペンデントの象徴。

だから、紙のふくらみが愛しい。





フランス、パリ、サンシュルピス、本の市 Église Saint-Sulpice

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そして、朝ヴァンヴの蚤の市に行って、夜はサンシュルピス寺院の近辺を歩いていたら本の市をやっていた。
夜7時、といってもまだ空は青空。


この広場ではよく市が開かれる。

数年前もここで「ドルセー」のアンティークの香水を見つけた。
さんざん迷ってやっと私が買った数秒後に、別の人が「さっきの香水まだある?」とやってきた。
危ういところであった。

縁っていうものはつかまえないと逃げて行ってしまうものだ。

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今日も何かやってないかと思っていたところ、本の市だったというわけである。
古い本も最近の作家の本も科学書から詩集まで、テントがずらりと並んでいる。

その中でちょっと気を引く陳列があって、足を止める。
いろいろな詩集が、それぞれの装丁になっていて可愛い。
1冊5ユーロ(700円くらい)だが、6冊買うと20ユーロでBoxもつけてくれる。

フランス語の詩集だからなんだかいいのかわるいのか、文章を吟味する暇もないが、表紙を選んで取り合わせる、という行為がとっても楽しい。

和柄もあるけど、せっかくだからイタリアやフランスっぽいものがいいな、と思って合わせるとどうもガチャガチャして思うようにいかない。

中身そっちのけで柄だけで拾ったりやめたりしていたけど、あと1~2冊目が決まらない。

お店の人に「あと2冊うまく選んで」と頼んだら、思いがけない柄を取り合わせて、それがまたなかなか合うのだ。さすが!

特に欲しいというわけでもなかったがつい買ってしまった。
せっかく荷物を減らそうと思っていたのに。

しかし、このアイデアなかなか面白い。
何が面白いのかは現場で感じないとわからない。

こういうのは学費だと思って、やっぱり買ってみないとわからないものだ。










フランス、ヴァンヴの蚤の市

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ヴァンヴへはサンジェルマンから95番のバスに乗って1本で行けるからとっても便利。

でも、最近は少し品薄で、欲しいものが少なくなってしまった。
大物(高価なもの)は買わない。おこずかいで変える旅の思い出的なもの。

香水の専門店も少なくなってしまい、いいものに出会うチャンスがあまりない。

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と思っていたら、ありました、香水の専門店。
私の買ったのはホワイトリネンのパルファン。未開封エスティーローダーの香水だ。
アルデヒドタイプで、アイロンをかけたリネンのような香りがする。

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このお人形は、もともとアメリカのものだが、珍しいのはメイド・イン・オキュパイド・ジャパン。
日本が占領下にあった時代にわずかに作ったものだからとても珍しい。
ヨーロッパの輸出向けに作られたそうである。

熱心に勧められたが、日本製を買って帰るのもねえ。。。

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古い香水はほとんど持ってるからなあ・・・。あまり期待はしなかったんだが、今回はカーネーションの柄の、きれいなパウダーケースを買った。これはさっき向こうの店でもうちょっと高かった。


初めの店で買ってしまうと、後でもっと安かったりすることもあるけれど、なかったからと言って戻ってみたら、もう売れてしまったということもよくある。

出会いと縁、タイミングというのがとても大事だ。
「楽しい雰囲気でいる」、ということが、いい縁と出会える秘訣なのかな、そう思うこのごろであった。(と、まとめてみた)





6月のパリ、Paris 2

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パリの遅い夕暮れ、ぽつりと灯りのともった部屋から光が漏れる。
こんな景色がパリ。

住んでいる人はただ生活しているだけなのだろうけれども、生活そのものが芸術品の中にある。
環境こそが感覚を磨く唯一の教師。

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オランジュリー美術館は小さいけれども印象派をたっぷりと堪能できる。
モネの睡蓮の部屋は、まるでジヴェルニーにいるような夢心地。
絵を見る、というよりも、モネが愛した庭を一心に描くその情景を観る。

採光といい広さなど、さすがに自国の芸術を知り尽くしているからこそできる展示方法。



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テュルリー公園の中を歩くと、いくつもの彫像が何気なく置かれている。
右と左で引き合う二人?

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この日はサンジェルマンのマルシェから始まって、ヴァンヴのアンティーク市、戻ってきてオルセー美術館の前をセーヌにそって下り、橋を渡ってオランジュリー美術館へ。
テュルリー公園をルーブル方面に戻り、バスに乗ってサンジェルマンのホテルにまた帰ってくるコースで、結局2万3千歩も歩いていた。

フェイスブックではリアルタイムに足跡をたどれる。



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与一「東京だよおっかさん」
さとり「ばかだねあれはエッフェル塔」

フランス・アンティークの鋏② シャンパンワイヤーカッター antique Paris 

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ずんぐりまるっこくて可愛いこのハサミ、変わった形をしている。
支点が先に偏っているし、刃の形が四角なんて、何を切るのだろう?

 

130915シャンパンカッター2.jpg

 

お店で聞いたら、シャンパンの栓を留めている針金を切るのだそうだ。
(露天商の言うことはあてにならないけど)


でも、なるほど太くて硬い針金を楽に切れるように先に力が入りやすくなっている。

 

なるほど~。
日本に帰ってきて実際にワイヤーを切ってみたらよく切れた。
ニッパーのようなものか。

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間の丸い穴は何?と尋ねたところ

「この穴に葉巻を入れて先をカットするんだ」

 

うーん、葉巻を楽しみながらシャンパンを飲むのか?
シャンパンは食前で葉巻は食後の嗜みと思っていたが。

「まあ、一緒に使う必要もないんだし・・・。」

 

ちょこっと入った飾り彫りも、雰囲気にあっていてステキだな。

 

これも、パリのヴァンブの蚤の市で買ったもの。
たくさんのガラクタの中でもひときわ異彩を放っていた。

 

 

 

フランス・アンティークの鋏 antique Paris

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Paris、ヴァンヴの蚤の市で買ったアンティークのはさみ。

蚤の市の小さな金物道具を扱っているお店はなかなか面白く、荷物の邪魔にならないようなものをいつも買ってくる。

くすんだ色をしていても、よくできた道具はデザインがとても優れていて、ごちゃごちゃした道具たちの中でも魅力を発している。

 

このはさみ(写真左)はアールデコっぽい持ち手の形、長さのバランス、ちょっとした彫りが気に入った。

ところどころ錆が浮いているし、手に持って開くとネジが緩んでカタカタしている。

でも、直したら使えそうだ。

 

130906antique.jpg

 

日本に戻ってきて、ハサミを修理してもらった。
ネジをはずしバラしたあと、刃を研いで磨いてから、またきっちりネジを締める。

見違えるようにきれいになって、切れ味もとてもいい。
最近のハサミと違って重さがあるので、あまり力を入れなくてもスパッと切れる。
「シャキーン」という音が気持ちいい。

 

130902はさみ2.jpg 

アンティークは古っぽいままの方がいいという人もいるけれど、ものによる。
汚ければいいというものではない。
道具は使えてこそ価値があると思うのでメンテナンスは必要だ。

 

ちなみに右の真鍮の道具は柱時計などのゼンマイを巻くためのネジと思われる。
四角いボルトがはまる、大きさの異なるソケットが両端についている。

形がかわいいのでついでに買ったもの。

 

 

 

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アパートの窓から Paris 

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暑い夏のパリの昼下がり
もくもくと白い雲が

 

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4つある東の窓から朝日がいっせいに入る。

 

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ラベンダー?ラバンジン?

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カンヌより小さいけど、パリでもニュアージュローズ、

 

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パリの満月の夜。

 

 

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薄青が長く続くパリの夜、
月が先か夜が先か 7月の夜10時

 

 

 

 

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▶ English blog  http://parfum-satori.com/blog/parfum-satori-blog/

 

▶パルファンサトリ  "Nuage Rose(ニュアージュローズ・ばら色の雲)"

南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。

目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。
ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。

トップノートは「ラ・フランス(洋梨)」のとろけるフルーティをピンクペッパーコ-ンで引き締めています。続いて広がるバラとスミレのピンク色のアコードに、ジャスミン・アブソリュがさらにやわらかく調和します。

ラストはパウダリーなサンダルウッド。ふわふわのイリスを贅沢に使い、 軽やかに導きます。

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2005年パリ  Parisの思い出

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今年、2013年の7月のフランスは暑かった。
パリに来てこんな暑さが続くと、あの8年前の夏の日が思い出される。


 

所用があり、8年前の2005年は4回もパリに来た。アメリカにも1回行ったので都合5回長距離を飛んだ。

ヨーロッパなんてたまに来るからいいのであって、こんなに来るとなると12時間も飛行機に乗るのが嫌になった。
成田に入ると憂鬱になったし、とても緊張する用事だったから。

この2005年もすごく暑い夏だった。

 

その日、クリニャンクールの蚤の市に行って午後1時ころ帰ってきたら、ホテルのある地域一帯が停電になっている。
それまでエアコンなんかなかったパリであったが、2003年の猛暑で15000人が死んで、翌年は商店を中心に、ポータブルのクーラーをみな一斉に買ったのだった。

その年も7月初めに急に暑くなり、地域の電力容量が足りなくてダウンしたらしい。
それはいいのだが、このホテルでは導入したばかりの最新式磁気式カードキーが停電でまったく使えない。
つまり、部屋に入れないのだ。誰一人。

いつ復旧するかの見通しは一切立っていない。
マスターキーもないなんて?信じられない。
ホテル側も想定外とて困惑しているが・・。
フランス人だから?「僕たちの責任じゃありません~」みたいな様子。

 

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ホテルに戻ってきたこのときは、蚤の市に行くとて身をやつしてのひどい恰好。
しかもその日の夜はジョルジュサンクにてディナーの予定。

『シャワーだって浴びたいのに・・・。』

しばらくホテル一階のカフェで部屋に入れるのを待つが、5時の約束の時間が迫り、やむなくそのままの服装で待ち合わせの場所に行く。

 

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ジョルジュサンクのサロン・ド・テにて打ち合わせをしたのち、バンケットルームを見て、その後お食事の予定だったが、あまりにこの服装ではまずいし、部屋のことも気になるので相手に事情を話して滞在中のホテルへ戻る。

 

当時宿泊したホテルの場所はサンジェルマン。
立派なサロンのあるいいホテルだ。

しかしそこは道が極めて狭く入り組んでおり、大型の電気工事車が入れない模様である。
勝手なパリのドライバーたちは道を譲ろうともしない。

道の向かいはイタリア料理店。その隣は映画館、停電では開店できない。
所在なくシェフが戸口に立って工事の行方を眺めている。

この季節、10時近くまで空は明るいのだが、
ついに日は暮れてカフェも真っ暗になったころ、ようやく明かりがついた。

 

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やれやれ部屋には入れたけど、もしこれが帰国当日だったらどうするのだろう?
スーツケースは部屋の中、そう思うとぞっとする一日だった。

きっと今は多少インフラは整備されているだろうし、こんな時のためのバックアップもあるに違いない。


 

しかし暑いと言っても30度を超えたくらい、クーラーさえあればもっとしのぎやすいのだが・・・。
今回滞在した2区~3区のあたりは、まだあまりクーラーを入れている店はなく、店の中のほうがむしろ暑い。
あっという間に来ているものが汗でぐっしょりになる。
汗かいて、乾いて、また汗かいて・・・超デトックスできたみたい。

アパートで完備されているところはほとんどないのではないか。
8年たってこの普及率、やっぱりそれほど必要ないのかもしれない。

滞在中はパリも結構蒸し暑いと思ったけど、日本に帰ってきたら比ではない。


 

 

今年の6月は気温20度にも満たない寒い初夏だったという。
用意していったジャケットはついに着ることはなかった。

 

 

 

パルファンサトリ・メンズ MR66

南仏のハーブとイタリアのシトラス

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EnjoyParis‐11 日曜日はワインを買って

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パリでもたくさん歩く割に、簡単な食事で痩せてしまった。
おととい日本に帰ってきて、いったいどんなものを食べていたっけ?

と思い、おうちごはんの写真を探してみた。 
滞在の半分は外食、半分はおうちで。

なんだかずっと前のような気もする。

 

パリのアパートでの一夜。
この、グリルした鳥が柔らかくて香ばしくとてもおいしい。
カマンベールとパンチェッタ。
そしてロゼ。
あー、ハーフではなくフルボトル買えばよかった~。


その辺のスーパーでも、普段のみのワインはコスパ最高。

 

130722エシャロット.jpg

暑い外からヘロヘロになって帰ってきて、シャワーを浴びた後のビールはおいしい。

エシャロットににているが、ではなくて、フランスでこの時期よく出回る小さなねぎの一種。
とてもみずみずしい。
日本から一握り持ってきたお味噌を添えて。

膨らんだ根元は辛みがあって、疲れた体がリフレッシュする。
味噌の塩気と甘味がよく合う。

 

ベランダで育てた大葉を知人からいただいたので、これも味噌を包んで食べる。

うーん、ソウルフード。
 

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変わり映えしないけど、朝ご飯は毎日こんな感じ。
食パンを買ったら小さいけれど12枚くらい入っていて、朝はこればかり。
バターを厚めに塗って食べてしまう。


これにヨーグルトとか。

冷たいピーチネクターは濃くて甘くて最高。

 

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スーパーの食材は大き目パックなので、何日か同じものを食べることになる。

ねぎの緑の葉の部分は、こちらの人は食べないそうなのだが、刻んで素麺(そうめん)の上に載せて食べる。

スモークサーモンは何回か買ったけれど塩気の強いのもあって、でもこれはなかなかおいしかった。

バドーと一緒に。 

 

カンヌは電磁調理器だったが、パリは電気調理器。
どちらもすごくパワーがある。

 

 

 

食事は1日2回。
外食しなければPCの前がディナーのテーブル。

カンヌとは違い、パリでは通勤がない分PC類の移動もなく、荷物が少なくて機動力がアップ。
その分歩く、でも暑いからあまり食欲はなく水分ばかり、結果スリムになったということである。



与一「機械類がなくなった分、心なしか車が軽くなったような気がしやす~」

さとり「そりゃー、体重が減ったからさ~」

与一「見た目、下半身は減ってないみたいっすけどね」

 

 

 

 

パルファンサトリ・メンズ MR66

南仏のハーブとイタリアのシトラス

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Enjoy Paris 10  オルセー美術館周辺

130720gate.jpg

実は昨日帰国したのだが、パリで整理しておいた写真の中からいくつか。

 

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アンバリッドからオルセーまでRERCに乗ろうとしたら工事中。 

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暑いのでセーヌ川のほとりを一駅を歩くことにした。

川風がなく日陰もないのでやっぱり暑い。
また焼けてしまう。

 

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でも

 

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こんな風にぶらぶら歩くのは楽しい

 

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川を渡って対岸から。

中央の時計はうち側から見ると、文字盤がガラスになって透けているのがわかる。

 

 

 

 

パルファンサトリ・メンズ MR66

南仏のハーブとイタリアのシトラス

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Enjoy Paris 9 お気に入り写真1 ルーブル近辺

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ルーブルとその周辺のお気に入り写真。

 

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窓からの光が白い壁に反射して中全体が明るく輝く。

 

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カルーゼルの凱旋門 ルーブルの中にある。


 

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この角度がきれい

 

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暑いから、水辺が嬉しい。 

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メガネのアトリエ
パレロワイヤル近くのパサージュ。

 

 

Enjoy Paris_8_ヴァンヴ 蚤の市 porte de Vanves

130720蚤の市3.jpg

 

クリニャンクールの蚤の市は最近ではもう良いものがないと聞くので、ヴァンヴの蚤の市に行くことにした。

市は土日に開く。

ここの蚤の市はそれほど有名ではないが、前に来た時はもとT社のパフューマーU氏に道でばったりと会い、お互いに「なんであなたがここに?」みたいな顔をし合ったものである。

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後で思い出したが、そのときはここまでバスに乗ってきたのだっけ。
今日はメトロの8番線でアンバリットまで出て、13番線に乗り換える。

この線は新しいせいか、ちょうど日本の地下鉄のようにホームと電車の間にゲートがある。
と思ったら、翌日乗った1番線もゲートがあったりして。

徐々にパリのメトロも近代化されているのだろう。

 

「次は○○駅」などという車内アナウンスも、以前はなかったし。
日本みたいにだんだん親切(媚びてる?)になってきたのかも。

例えば初日のカフェで、まず無料の水が出てきたのにはびっくりした。
どこでもではないけれど。

 

130720蚤の市1.jpg 

ちなみにこれはチョコレートではない。
刻印である。
結構気に入ったけど、これはすごく重たいので小さいのを一つ買った。

 

ま、そんなわけで土曜日の午前中はここを行ったり来たり。
ちょっと欲しいものがあったりしておこずかいを使ってしまう。

 

130720蚤の市4.jpg 

これは六分儀、店じまいの直前にみつけた。

とってもお値打ちだった。


船舶の天測航行用の道具である。
写真の向きとは逆に目盛を下にして、望遠鏡をのぞき鏡に目標点を映す。
太陽や星が何度になるかによって自分の位置を測る。

「始祖鳥記」(飯島和一)という小説の中で登場する、弁財船の老船長が使う。
これがあれば、陸地に頼らなくても外洋を航行できる。
地面に縛られない、鳥のように飛べる。

本を読んだ時からずっと、こんな風に小さいやつが欲しかったから嬉しかった。
これはテーピングのお礼に、測量をやっているT君にあげよう。

 

 

小さな市(いち)はいたるところで開かれる。
並べてあるほとんどがガラクタだけど、その時にピリっと惹かれるものがあったら買う。

 

その市を目指していくこともあるけど、たまたま通りがかって見つけることもある。
昔、モトピケやサンシュルピス寺院前で出会ったのもそんな蚤の市。

 

130720蚤の市2.jpg 

そういう時に、「どうしようかな?またあとで・・・」と思っていて逃すと、欲しいものに再びめぐり合うことはない。
だから、これだけは衝動買いをするのはやむを得ない。

 

その時は、「自分はこの金額だったら買いたい」というのがはっきりあるといい。

交渉はそれからで、向こうが言ってくる値段を、ただやみくもに「負けろ負けろ」と言っても、結局それが面白いだけで本当に欲しいものは手に入らない。

 

自分がこれでいいと思った値段で買ったら、損をしたも得をしたもないもんだ。

なんて、ほんの小銭程度だからそんな偉そうなことを言えるのだけど。

 

 

パルファンサトリ・メンズ MR66

南仏のハーブとイタリアのシトラス

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Enjoy Parisー7 パリでビール Beer

130718パリのビール.jpg

ヨーロッパ気候の体は炭酸を欲している。

 

絶対気候と関係あると思うのだが、こっちへ来たらガズーズ(炭酸入りミネラルウィーター)やビールがやたらおいしい。
特に今回のような暑い夏は・・・。

 

連日の猛暑で結構くたびれる。
でもほとんどのフランスの家がそうなように、まだクーラーを完備しているところは少ない。
それだけ必要としていなかったということだ。

 

初日のビール、つまみでオリーブがついてきた。
大きくて立派なうえ、なんと種が抜いてある。
でも、気が抜けているみたい・・・。
全然ピリッとこない。

カンヌではオリーブはもっと小粒だったけど引き締まった味。
最高においしかったのに・・・。

 

 

130718パリのビール2.jpg

ホテルやデパート、最近できた店は別として、昔ながらの店ではクーラーなしのところが多く、店の中がむわーとしている。

汗がダーっと出て、のどが渇く。
誰だ、暑くてもドライな気候だから過ごしやすいと言ってたのは!(私だったか)

 

最低でも一日2リットルの水と、ほかに冷たいビールとワインと、日本から持って行った新茶を冷蔵庫で冷やしたものを飲む。

 

パナッシェ(Panaché)はこっちの独特のビール・カクテル。

最初飲んだ時、甘くてなんて不味い・・・。と思ったのだが、ついまた頼んでしまう。
まるで、しょうが抜きのジンジャーエールのような味?レモネードで割ってあるらしい。

上はクロックムッシュと一緒に。
こんな街のカフェでも結構いいチーズ使っている。
普通のポテトだけど、カラリとしておいしい。

 

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別の日にはオルセー美術館の帰り、ぶらぶら歩いてテュルリー公園の池のほとりで一休み。
チキンマヨネーズサンドイッチとパナッシェ。

やっぱり、パナッシェって薬っぽいなあ。

こっちで楽しく生活するためには、丈夫な足と丈夫な胃袋が必要だ。
しかし、この手のサンドイッチを食べるときはいつも、それに加えて丈夫な歯が必要だと実感する。
固い。でもうまい。

 

で、まあ、おうち飲みでは、普通に近所で買ってきたハイネケンとか。

汗をかきかきスーパーで食料と水とワインとビールを買って、重たい袋を下げてふうふう。
まだぬるいけど、とりあえずビール。

1307021家でビール.jpg

「さとりさま、最近あっしら食べ物のシーンにしか登場しませんね。」

「まあ、与一の興味の対象も飲食物限定だからね。いいんじゃないの?」

「いやー、あっしも『オレンジなんとか』で芸術のことも語ってみたいです。」

「そ、それはオランジュリー美術館では?」

 

 

 

 

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Enjoy Paris-6 美しいものを学ぶとき Musēe d'Orsay

130720オルセー美術館.jpg


美術を観るのに予習はいらない。

前もっての知識があったら、美しいものを感じる目が曇る。そう思っている。

 

ほかの人の価値観で美しいと思って何の意味がある?美術や芸術って、直接的に生死にかかわることじゃないからこそ、ノウハウなんていらない。


ここが「見るツボ」なんて、誰が決めたの?初めに作者がいて、作品があって、あとから誰かが評論したもの、そんなものを頼りにして、いったい「美」の何がわかるのだろう。

ひとつづつの作品の情報や細かいディティールにとらわれたら、もっと大きなこと、全体のことを理解できないでしょ。

 

感じる。 うつろになって観る。ただそこに浸る。自分自身で感じること、それがなければ意味がない。


私は植物園を歩き、眺め、時折花の香りを吸うように、魅力的な作品の前で足を止めるだけ。庭にいるときのように、その空間に自分がなじんでいく。それだけで価値がある、それがミュゼ。

理屈はいつだって、あとからついてくるものだ。

 

 

Musēe d'Orsay  Paris France

 

 

 

 

 


 


 

Enjoy Paris_4_オペラからサンドニまで Place de L'opera~Republique

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明るく平和な南仏では、何かと甘やかされ保護されていたのであるが、こちらに来たら人も街もピリピリしているし、いろいろ注意しなければならないことも増える。

のんびり屋の与一では足手まとい・・・ではないが、写真を撮るときは無防備になるので、ほかのことに気を取られるのはちと危険。場所を選ぶのである。

 

ここのアパートから西に15分ほど歩くとオペラに着く。
部屋に着いたばかりは混乱してどのへんなのかいまいちつかめなかったのだが、お使いに行ったりしてここを中心に近所を歩いているうちに、記憶していた場所と道がつながってきた。

年に5回来た年もあったけど、震災以来久しぶりに来たパリ。
最初ちょっととまどったが、3日目になるとだんだん思い出してきた。 

 

 130719パサージュ.jpg

この数年は左岸に滞在することが多く、知人もそちらに多いのだが、およそ10年前に来た時にこのすぐ近くリュシュリュードロー(オークションハウス)の知人のアパートに泊めてもらったことがあった。

このあたりのパサージュ(ガラスのアーケード街)には可愛いお店がたくさんあって、香水関係の古本もここでだいぶ買ったのだった。

寄ってみたのだが、今まで買ったものと似たり寄ったりの本ばかりだったので今回はパス。

 

アパートから郵便局に行くために、オペラとは反対側の東へと15分ほど歩く。
さらに先へ進むと古い門が二つ並んでいる。

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パリにある中で一番古いサンドニ門。1672年。高さ24メートル。


 

並んでいるのは1674年に作られたサン・マルタン門。
高さは17メートル。

 

130719サンドニ門.jpg

パリには他に、よく知られた大きな凱旋門、ルーブルの中にあるカルーゼルの凱旋門、新凱旋門(グランド・アルシュ)がある。


午前中のこともありここまで足を延ばしたが、北駅からこのあたりは風紀が良くないので早々に退散。

 

私はとても方向音痴なので、TAXIにばかり乗っていたら街の地理がまったくわからない。
ちょっとずつ歩きながら覚えるのだ。

パリは交差点に必ず道の名前が書いてある。
それを簡単に写真に撮る。

そうすれば自分の歩いた場所の記録が残る。
そして、部屋に帰ってから地図と赤鉛筆を持って、写真に撮った名前と見比べながら歩いたところを確認する。

超アナログ。

130719標識.jpg

 

 

10年前、ほんのわずかな情報を頼りに香水瓶を探しに11区の道をすべて踏破して、通りの名前の写真を撮ったときから続く小さな習慣。

その時はもっぱら実用のためであったが、たくさんの標識を並べてみると結構面白くてコレクションしてみたこともあった。

 

のちに、ユーチューブなるものがあると知ったときに、スライドショーにしてアップしたこともある。

http://www.youtube.com/watch?v=1gWSBOk17VM 

標識ばかり。
人が見ても大して面白くないかもしれないけど、私にとっては思い出の記録である。

 

スマホにしたらググってもっと目的に早く行ける。
便利だけど、私は迷い道、寄り道でこそ宝物が発見できると思っている。

 

 

 

 

 

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Enjoy Paris_5_RERに乗って Antonyへ

 130719ルイーズ.jpg

 

週末に若いフランス人カップルの家にディナーに招待されてパリ郊外のANTONYへ。
市内の地下鉄からRERに乗り換えて30分くらいのところだ。

ルイーズとマーク、彼らが長いバカンスで日本に来た時にアテンドしたことがある。

 

知らない場所に慣れない乗り物で行くのはちょっと気が張るものである。
RERに一人で乗るのは初めて。
乗り換えや駅名など何度も確認してすぐ見れるようにメモを持つ。

 

8番線にのボンヌ・ヌーヴェル(Bonne Nouvelle) 駅からストラスブール=サン=ドニ(Strasbourg - Saint-Denis)へ、そして4番線に乗り換える。

彼らからはシャトレーでRERに乗り換えるのが便利と聞いていたのだが、別の人に確認したら、シャトレー(Châtelet)はたくさんの路線が入って駅構内が複雑だから、もっと先のダンフェール・ロシュロー(Denfert-Rochereau)で乗り換えたほうが迷わなくていいとのこと。

 

4番線は地下鉄の中ではちょっと雰囲気が異なるのでいつも緊張する。まあ、どこでも緊張しないといけないけど。

130719地下鉄.jpg 

パリ市内の地下鉄は、出るときに切符は必要ないのだが、
RERに乗りかえるには、その地下鉄の切符をもう一度改札で通す。

わずか150円ほどでかなり乗りでがある。

例えば、初乗りで山手線内から八王子くらいまで行けちゃう感じかな?

 

で、RERのB線列車、予定時間より2分遅れて到着。
日本だったら2分遅れたらみんなイライラするだろうにごく当然の様子。

 

 

車内は週末の帰宅時間ということで混んでいてかなり暑い。
エアコンが効かないのに誰一人窓を開けようとしないので、ぶわーっと汗が噴き出るし、座れないから結構つらい。

本当にどうなっちゃっているの?パリの猛暑。
駅が停車するたびに、出口付近の人たちは一度外へ出て涼んでまた乗る。

 

20分ほど蒸しに蒸されれて、ようやくアントニー(Antony)についた。
東京近郊の新しく開発された住宅地のような感じ。

駅にマークが車で迎えに来てくれている。 

130719アントニー.jpg 

ここから車で20分くらい。
本当は家からもっと近い駅があるそうだけど、そこは初心者には難しいので、こちらの駅を教えて待っていてくれた。

東京なら例えば国立じゃなくて急行の止まる国分寺で待つ、みたいな?(非常にローカルな情報) 

 

130719ルイーズ家.jpg

で、ここがおうち。
ごくモダンである。

ちょっと見たところ外観は団地みたい・・・と思ったが、中に一歩入ってびっくり。

 

一枚目の写真は、ルイーズのきれいな足と彼女が用意してくれたおつまみ。
真っ赤なドレスと口紅がとても似合う背の高いブロンド美女である。
30畳はあるシックな内装のリビングには天井までいっぱいの大きな書棚があり、2ベットルームがほかにあるそうだ。

 

マークはまだ32歳だから、日本の同じ世代の若い人がこのくらいの家を買うのは難しいだろう。
もちろんフランスでも若い人が家を持つのはなかなか大変だ。
彼らは9年間二人で働いてお金を貯めた。
「ここは郊外だから割安だし、勤務先はごく近距離だから思い切って昨年新居を買うことにした」ということである。

バカンスは年にまとめて2週間とる。それでも短いと思っている。 それ以外にもクリスマス休暇とか夏休みとか。バカンスのために働くフランス人。

 

来る前は、私の子供と言ってもいい世代とどんな話ができるのだろう、とちらと思わないでもなかったがあにはからんや。

二人とも日本のカルチャーにとても関心があることは知っていたが、書棚の半分は日本のマンガだ。

私も少年漫画で育った世代、「ストップ兄ちゃん(昭和30年代のマンガ)」は彼らもしらないだろうが、ドラゴンボールから始まって、ブリーチやハンターハンター、スラムダンク、アキラ、などで話が弾む。

手塚治、宮崎駿なら何をかいわんやである。

宮本武蔵の「五輪書」(おそらくバガボンド/vagabondで知ったのだろう)、佐賀鍋島の「葉隠」についても知っていた。

今やマンガは国際外交に欠かせないものとなっている。

130719本棚.jpg

ほかに、私の好きな洋画や洋書もある。
シェイクスピア、ヘッセ、スタンダール、スタインベック。


レベッカ(デュ・モーリア)とここで会えるとは思わなかった。

 

美術や小説など、名作と言われるものについては、国や世代を超えて語れるのだろう。
おなじ嗜好、似たような趣味を持つ者同士だったら。 

なんだか、とてもうれしかった。
もちろん、彼らが気を使って共通の話題を提供してくれたとしても。

  

彼らはとても日本の教育の高さと文化を尊敬してくれている。
そして、とても日本の考え方は特殊であり、今まだそれを残している・・・「ルーツが強い」と彼らは語る。 

私もフランスの文化について感じている素晴らしい点を言う。

そして互いに、今の自国のありようを嘆く。

 

カンヌでもたびたび、「日本はとても素晴らしい国だ」といろいろな人に言われた。
ちょっぴりはお世辞かもしれない。

でも、確かに外に出るたびに日本の優れたところ、問題点がよくわかる。
それは、海外にいたことのある日本人からも同様の意見を聞く。

 

今の若い人はあまり外国に行きたがらないそうだけど・・・。
恵まれた国を実感できず、日本にいて不満ばかり言うのはもったいないことだ。

 

赤いパスポート(日本のパスポート)のおかげでどれだけ海外で優遇されているか。
私たちはそれを誇りに思い、汚さないように心がけねばならない。

 

 

 

なお、なかなか便利なサイトを見つけた。
パリのメトロの路線図。
紙の地図の小さな文字を追わなくて済む。
もっと早く利用すればよかった。

http://www.metro2003.com/station/ligne-4/0413.shtml

 

ちょっと長くなっちゃった。

 

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シトラス(柑橘)とヒヤシンスグリーンのフレッシュなトップノートから始まり、ミドルノートにはローズやジャスミンをはじめとする、当時の宮廷で好まれたさまざまな花の香りを取りあわせました。白いブーケの清潔な香りは、暖かなサンダルウッドとムスクに変化していきます。

 

 

 

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Enjoy Paris-3 続メトロに乗って/かぼちゃの馬車はTAXIで

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セーヌ左岸、サンジェルマン通り。街の建物の間から対岸のノートルダム寺院(横)が見える。

昨日からの続きであるが、この日は右岸でのアポイントを終えて左岸へと移動。
la Motto picquet(モトピケ)乗り換えでOdeon(オデオン)の二つ先で降りる。

とゆるく続きを始めてみた。

 

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右岸の2区とはまた違う落ち着いた趣きのあるところ。

 

130718MAITRE ALBERT.jpg

今夜はここでお食事。夜8時のお約束でも外はまだ明るい。

ご招待いただいたお店はGuy Savoy の姉妹店。
最近のパリのフレンチは一皿の量が品よく、それほど大盛りではない。
小食の?私でも普通に前菜とメインとデザートを完食。


3年ぶりに合うご夫妻と話が弾み、出るときは12時を回ってしまう。
シンデレラは12時で魔法が解けて素足で帰ったが、さすがにパリの夜はタクシーで帰ることにする。
ゲートの前で降り、タクシーがまだいる間にコードを押して、重い扉を開けて門の中に入れば安心。

 

この日はこれで終わり。でも地下鉄についてもう少し続けたい・・・。

まだ娘のころは駐在員の人が全部アテンドしてくれたので、メトロに乗ることなんかなかったけど、大人になって初めて、友達と二人でパリに来た時のことである。

一緒にメトロに乗っていると、彼女はなんだか怖い顔をしている。
「ねえ、何か怒ってるの?」ヒソ
「地下鉄じゃこういう顔をしていないと危ないんです」ヒソヒソ
言われてみると乗っている人たちはみな沈痛な顔をしている。

彼女は学生のころヨーロッパを一人で旅したことがある。
かなり怖い思いもしたらしい。

パリのメトロは便利だけれど、やはりリスクは伴う。
ヘラヘラしていると狙われやすいのは今も昔も同じである。

 

続く

 

 


 

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Enjoy Paris 2 メトロに乗って

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パリ二日目、メトロに乗って、パリの中を移動。

パリは小さい街なので、歩きと地下鉄を使うのがとても便利。
一枚のチケットで乗り換えもでき、どこまでも同じ料金なのだ。

なんといってもタクシーはなかなかつかまらないし、タクシー乗り場もあるのだが場所によっては全然停まっていなかったり、渋滞したり、一方通行ありと、近いところなら歩いたほうが全然早い。
(しかし最近はナビ搭載のタクシーが増え、大回りされることもなく、明朗会計ではある。まあナビも決して近道を選ぶとは限らないのだが・・・。)

 

こんなところで阿呆な顔をしてカメラを構えていたら、スリやひったくりの格好の餌食になるので、連れに周囲を警戒してもらいながら急いで撮ってみた。

 

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マドレーヌで降り、ロワイエ通りをセーヌに向かって歩く。
なんといってもここはプレステージな場所。

シャネルの向かいの「ピネル エ ピネル」にて。
オーダーメイドの革製品を作っている。

普通のハンドバックや小物ももちろんショップに並んでいるのだが、本当のところ世界の富豪から特注品の依頼があり、そちらがメインの仕事である。

例えば革製の大きなケース。

それは扉を開くと最新のマックに合わせたコンピューター用のビューローや、ワインバーなどになり、たたむと巨大なトランクのようにボックスになる。

 

130718ピネルピネル.jpg 

超一流のHの会社でさえ今は機械化が進み手縫いの仕事が減っているそうで、面白くなくなった職人がだいぶこちらに流れているらしい。

家内職工業は本当に良いものを知る、限られた人のためだけのものになってしまった。
だから?通りがかりに入る人は対象にしていないので、表通りに面している必要もなく、ちょっと中庭の奥にある店。

 

 130717ラデュレ4.jpg

 

一応、近所のラデュレも中の飾りつけをチェック。
やっぱりラデュレはいつ来てもかわいいなあ。

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となりのティールームは改装中だ。
工事中を囲む塀にはラデュレらしいイラストが書かれている。

 130718ゲラン2.jpg

 

左に折れサントノーレを進むとゲランが。
上のほうに工事中の幕がかかっているけど、こちらもとってもおしゃれ。

ここを右に折れ香水店アニックグタール、ジャー、ジャンパトーなど香水店の前を通りまた右に曲がるとフレデリックマルのお店がある。

 

残念7時を過ぎて閉まっていた。
この時期は明るいのでつい時間を忘れてしまう。

 

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ジャンヌダルクの像の向こうに観覧車が。
ナショナルホリデ―(革命記念日)の前後だけ移動式の遊園地ができる。

ちょっと遠回りだけど、ここからコンコルドでまたメトロにもぐり、モトピケ経由で6区へ。

セーヌを わたるのって結構大変だ。

 

つづく

 

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Enjoy Paris 1 パリのシンデレラ Cinderella

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あーあ、まだ南仏のできごとを半分も書いていないのにパリに来てしまった。

とりあえずフレンチリビエラについてはまたあとで書くことにして、新鮮なパリを書いておかねば。

ここはパリ2区のアパルトマン。
いつもは7区のプチホテルに泊まるのだけれど、今回はこのあたりや隣のマレ地区に用があるので
ちょっと違う場所を選んでみた。

130717パリのアパルトマン2.jpg

インテリアがシックでとても居心地がいい。
うーん、ところどころになんかロマンチックな雰囲気があるのだ。

タイトルの「パリのシンデレラ」の意味は、ここが昔、屋根裏部屋だったから。
でも3部屋をつなげているのでとても広い。

リビング、ベットルーム、ダイニングキッチンのほか、バスルームやウォークインクロゼットもある。
昼間は猛暑のパリでも、窓は両側にあって風通しが良いので、夜はちょっと肌寒いくらい。


 

130717パリのアパルトマン3.jpg

今の時期カンヌでは10時に暗くなるのだが、パリは緯度が高いせいか、同じ時間でもまだ空が明るい。
そのため、パリで花火は11時過ぎに上がるらしい。

これでも、6月に比べ日暮れが早くなった感じがするというパリの人の感想。
東京でも、このくらいの時期になるとちょっと早く暗くなる。

 

130717パリのアパルトマン6.jpg

 

東向きの窓ごしに中庭の向こうを眺めている。
夕闇に溶けていく建物からは、暖かな光りが四角く浮かび上がる。
カーテンを閉めずに、開け放したまま。

パリの冬は暗いから、こうして夏の間に明るい時間を楽しむのだろう。

ひとつづつの窓の向こうに、それぞれの物語があるのだ。

 

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「さとりさま~。いい年してシンデレラをたとえに出すのはちょっとZZC(ズーズーシー)のでは?」

「んじゃ、クイーンにする。一番上の5階だから、ペントハウスの女王の間ね!」

 

 

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偉そうな人

111208偉そうな人.jpg  

 

偉そうにしている人に、偉い人はいない。

 

 

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Life 高崎勉 写真展 2011年12月7日(水)〜18日(日)

ギャラリーヴィグロワ文京区茗荷谷駅すぐそば。➤VIGLOWA地図 

TOKYOとParisの香水匂いだち

| コメント(2)

100615パリのウインドウジャー.jpg

「まったく同じ香水であっても、日本でつけるのと海外とでは、匂いの立ちが全然違う。」
というのは、よく知られた事実である。



海外と行き来しながら香りを作っているといつも思うことでもある。 

フランスでも同じ処方で調合するために、日本で作った香水の処方や実物を比較のために持っていくたびに感じるこの大きな違い。
これは、気候のせい。特に湿度や温度は大きく関与している。

 

いくつもの試作途中の香水は、紙の上だけでなく肌に載せて時間を追いながら、匂い立ちを確認する。

また、普段の仕事中はコンシャスが下がるので香りをつけることができないのだが、人と会う時などは、プロモーションと追認の意味もこめて製品になった自分の香水をつけていくようにしている。

パリでも南仏でも、東京で作って持っていった香水をつけて、しばしば出かけてみた。

 

100615エッフェル.jpg

日本で作ったものはどれも軽く持続が短い。つけた途端に、空気中に散っていくような感覚だ。
「こんなに淡いなんて」
1‐2時間もしたら、香りはごく薄くなっている。

 

思った以上にほのかだったので、帰国してから再び確認のために同じ香水をつけて時間を計ってみた。

たとえばシルクイリス。朝11時に肘の内側につけた香りは、夜11時帰る時、まだ匂っている。
もちろん、プンプン匂うというのではない。肌にまだやわらかく残っている、という程度だ。

ここではなにか、空気の壁がしっとりと身体を包んで、匂いを逃さないような感覚がある。
香りは、体のそばにとどまって、寄り添うようである。

日本でちょうどよい香水は、海外では淡く感じる。

 

そこで逆説的に思うに、ヨーロッパの香水を、そのまま日本でつければ、数倍は強く、濃く、長く感じるのは当然。
それらは、ヨーロッパの気候の中で際立つように作られているということである。

日本で、香水嫌いの人が、「香水は強くて酔ってしまう」というのは「香水」のせいではなくて、「欧米向けの処方」の組み立てのせいだ。

 

しかし、世界から見て日本のマーケットはごく小さい。
何百万本と製造する香水ブランドは、小さな市場のためにカスタマイズされた商品は作らないだろう。

ヨーロッパで販売するためにはヨーロッパで調香し、日本での販売には日本で調香しなければ、本当にその土地に適した香りはできない、とあらためて感じるのだった。

 

 

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パリ あい田にて

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よく知られたように、あい田パリは、和食でミシュランの星を初めてとったお店。



18日はここ、あい田にお客様を招待した。

昔は、海外では「和食は前菜だけでメインディッシュがない」などともいわれたものだが、
最近ではブームも定着。

和食の良さを理解するのがインテリの証、みたいなファッション的要素もある。
お箸もみんなよく使う。
(もしかしたら、いまでは日本の小学生よりずっと上手かもしれない。)

それでも、ここまで繊細な日本料理はなかなか海外ではお目にかかれない。
フランスの方には本当に喜ばれる。

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オーナーシェフのあい田さん(こうちゃん)は、
お店を始める前にフランスのワインの買い付けをしていたので、
私のようにワインに詳しくない人間には、「とにかくお任せしておけばまちがいない!」
というわけで安心感がある。

白の次に選んだもらったワインは、Sancerre Belle Dame 2006年 赤。
私はサンセールは白のイメージがあったのだけれど、昔は赤ばっかりだったそうだ。

ワイン通の人ならこの年がよいものだと知っているんだろう。

あまり重すぎず、柔らかい口当たりで香りがよかった。

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今日はお客様とお話があるので静かな個室にしてもらったのだが、
カウンターのほうが、やはり料理の手さばきが見れて楽しいかな?

コースの締めは牛の鉄板焼き。飛騨牛だそうだ。

ここ、ホントにフランス?

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▶ あい田パリ ウェブサイト

▶関連記事 2009年10月  パリあい田にて

パリのホテルで  赤いバラ

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私はもっと、お庭バラのような、野趣のあるオールド系のローズがすきなのだけれど、
ここにはこれがとても似合っている。


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パリのプチホテルは静かで、ロビーにはいつもそんなに人がいない。
少しうす暗い光の具合が、この赤いバラをとてもきれいに見せている。

 

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 アンティークの鏡の中に、もうひとつの世界が。

鏡や光と影、そういったイリュージョンの使い方が本当にうまいと思う。


日本には日本の、灯りの文化があったのに、今ではどこも煌々とした蛍光灯で
すみずみまで明るく照らしてしまい、風情がなくなってしまった。

 

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サンジェルマンデプレ、セーヌ左岸のプチホテルにて。

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パリ凱旋門

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さとり「凱旋門とは、パリ初日からずいぶんコンサバなところへ連れてくるじゃないか」

よいち「パリへ来たらまず大使館にごあいさつでしょーが。新しい公使も赴任されたことだし」

さとり「ああー馬車と言わないけど、ロールスで来たいもんだねえ」

よいち「んじゃ、あっしは馬以下ですか~(怒)!」



 

日本大使館は凱旋門から徒歩10分。あまり便利なところではない。

パリはずっと肌寒い日がつづいていたそうだが、今日はともかく天気には恵まれ、
ドライな気候でやたらのどが乾いてしまう。
それに、美しい5月の景色につい歩きすぎて、ちょっと休憩。 

 

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ホテルクリヨンのあるRue de Boissy D'anglas、
レクレルール前の 「カフェドアンバサダー(Cafe de Ambassade)]は、
エスプレッソのいけるカフェ。官庁の人たちもよく利用する。
車の通りも少なくて、外でゆっくり飲める。やれやれと一服。

とにかく今日も歩きに歩いたうえ、たくさんの人に会い、
パリでの展開についてしゃべりにしゃべりまくり、

最後はのだめカンタービレにも出ているというイタリアン「SANTA LUCIA」で
RAMBRUSCOをやりながら食べにたべたという感じ。

日本時間朝の4時から7時までの夕食は時差と疲れも相まっていきなりの眠気が・・・。

パリの寝る時間は日本の夜があけるころ、ちょっと寝たらまたすぐお仕事が始まってしまう。

簡単ですが今日の日報?ではおやすみなさい・・・。

 

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愛の言葉

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フランス パリ ロダン美術館 オーギュストロダン 接吻

ロダン美術館 

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正面が美術館で、横の道をずっと歩き、池の反対側まで出る。

飛行機雲

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足早に歩く夕方、

パリ クリスマスイルミネーション

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 パリでは今日、早くもクリスマスイルミネーションが点灯されたそうだ。

画材店 セヌリエ 37

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セヌリエはルーブル美術館の対岸、パリ左岸にある画材店だ。1887年に設立してから140年ずっとここでお店を開いている。

パリのお店 29

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10月のパリ。

かわいさ、オシャレ度ではだんぜんサンジェルマン デプレが好き。というか、もう右岸、とくにシャンゼリゼ界隈には用があるとき以外寄りつかない。探究心が湧かないのだ。

シャルルドゴールから成田へ 28

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「成田にのエアーフランスラウンジに比べれば、シャルルドゴール空港のエアフララウンジは立派だね」
「さとり様は食いしん坊ですからね」

「何言ってんだい、オフィス機能だって充実してるのをご覧よ」 

パリ発・ニッチフレグランス・ショー

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10月2日~5日、パリでニッチフレグランスのエクスポジションがありました。

パリでおソバ フランス便り 26

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食べ物のことばかりでなんなのだが、パリでお蕎麦屋さんに行った。

 

パリ、あい田にて フランス便り 24

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夜、食事に行く途中、ソニアリキエルのソワレに遭遇。人だかりがすごい。

 

ウィンドウショッピング パリ パレロワイヤル Paris

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これって可愛くない?↑

思い出のラベル 古い香水

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つい最近、香水の授業が終わった後のことである。


一人が千代紙の束を持ってきていた。一緒になって「この柄はかわいい」とか「この色合わせはいけない」とか好き勝手にいっているうちに盛り上がっちゃって、みんなで遊んでいた。
 
「ねえねえ、これ見てー!」
私の紙コレクションも引っ張り出してワイワイ。今までに集めた小冊子や、カタログ、和紙、砂子、便箋、ポチ袋など、忘れていたものも出てきて、机の上は色とりどりの紙がいっぱいに散らかっている。
 
それぞれに思い出がいっぱいつまっていて、話しているとうれしくなってしまう。昨日の「忘れられた手紙」ではないが、タイムカプセルのようだ。


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この古い香水瓶のラベルは、6年前にパリの古本屋さんで見つけた。安いものだけど、たくさん買えばやっぱりそれなりのお小遣いになってしまうので、ものすごい数の中から選びに選んで、2時間かけてこれだけ買った。ひとつひとつをよく見ると、絵もへたっぽかったり、幼稚なものだったりするのに、まとまっておいてあるとなんだか可愛い。

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雑誌から切り抜いたらしく、曲がっているものや、瓶から丁寧にはがして伸ばして乾かしたと思しきもの。何しろ、なんでも捨てないでとっておくという感じ。日本も昔はこうだったんじゃないかな。
お宝箱を開けるとき、人は一瞬にして子供になれる。ひとしきり騒いだ後、帰りのエレベーターで「おじさんたちには、この可愛さって分かんないのよねー」というオンナノコの意見に、ずうずうしくおばちゃまも混ざって「そうそう!」などとうなずいてしまうのである。

 
 
 
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花のサンクチュアリ 2 パリ・バノー

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その公園は幾何学的な花壇の集合ではなく、田舎家の庭でくつろぐような、心休まるような野の風情がある。

花のサンクチュアリ パリ バノー 1

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花の都パリとはよくいったものだ。(ほんとの意味は違うかもしれないけれど)

パリ11区 11e Arr

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11区にあるという情報だけを頼りに、探しものをした。2002年のことである。

パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

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