Parfum Satori

マルセイユ 2003の最近のブログ記事

マルセイユ エピローグ

 

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その後、彼はノルマンジーの企業に就職が決まったと聞いた。

マルセイユまで‐5 完結

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事前にそれらの会社のリストをもらっていたので、彼がその中からいくつかアポをとってくれているはずだが。

 


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ようやく、ママ(彼の)に会って車の使用許可を頂き、キーをもらうと、おもむろに彼は公衆電話へ向かう。
なんと!今!会社に電話をかけ始めているではないか・・。40分ほどして電話ボックスから出てくると、「うーん、2件くらいアポが取れたんだけど、これからランチを食べて行くとなると、帰りのTGVに間に合わないかもしれないな」などとのたまう。すでに1時近く。「ここから1時間弱のところに、コートダジュール有数のリゾート地があって、そこへ行くならちょうどいいけど?。」

『だからぁ、このときは東京からですよ、飛行機12時間+空港までの数時間をかけてパリに来て、早朝からさらにTGV3時間かけてここまで物を探しに来てんのに、どーいうことなのよっ!』などとは全然言わないで、こういう成り行きを許した自分の不明を恥じ何事も修行と言い聞かせ、この時点で、このマルセイユ行きは観光と割り切る。

マルセイユ南東20kmほどのカシスの海岸にて、アシスタントのR子ちゃんは、裸足になり波打ち際で、「わー、センセイー、コートダジュールの海ですよー」とすっかり楽しげに遊んでいる。その後、お土産物屋で南仏のプリントのバッグを買ってあげ、若い子と遊ぶおじさまの気持ちをちょっぴり味わう。

帰り道も車が迷ったりしてヒヤヒヤしながらようやく駅まで到着。汽車を待つ時間、コーヒーショップで、「就職できない理由について、いかに自分が正しくて、社会が間違っているか」という彼の恨み話を聞いてあげる。

「じゃー、僕がまたコンタクトしておくから」ということで別れた。フランス経済がなぜ低迷しているのか、彼を見ていて、少し理解できた気がした。
まあ、その後、リストをもとに、直接いくつかの香料会社とも交渉することができたし、何事も飛び込んでみなければわからない。

徒手空拳時代、もう昔のことである。

 

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マルセイユまで-4

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「じゃあ、行きましょうか」と彼はレンタカーを借りに行った。

マルセイユまで-3

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のんびりした人だったけれど。

マルセイユまで-2

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この日、私はマルセイユの友人を訪ねていった。


南仏は香料の産地である。グラースは良質な天然香料の産地として特に有名だが、彼が香水瓶の大きな問屋や香料会社を調べてくれて、その近辺にもいくつかあるという。彼も仕事にしたいということだったので、

早朝のTGVにのり、アシスタントのR子ちゃんとと二人でマルセイユへ向かう。彼女は明日、日本に帰国なので、日帰りというタイトなスケジュール。TGVに乗っているだけでも往復6時間だから、目一杯でも向こうで8時間くらいしか時間が取れそうにない。一番近い会社でも車で1時間くらいかかるそうだから、「いくつくらい回れるかな」と心配だ。

 

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マルセイユまで‐1

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「TGV(フランス鉄道)の中で、僕たちは親しくなった。


彼女は画学生だった。互いに名を告げることなく、会話が弾み、やがて彼女は降りていった。去り際に僕の手首に香水をひと吹きし、ジタン(Gitanes)煙草を5本渡して。車中から流れゆく景色を眺めながら、ジタンを吸うたびに、そして彼女の香りが漂うあいだ中、僕は彼女のことを考えていた・・・。」

十代の半ば、何かで読んだ一文は、長く私の記憶にとどまっていた。いつか自分も、この物語のような心に残る女性になれるだろうか。


その後、粋な出会いはなかったけれど、ありふれたロマンスの中で、私たちは別れしな互いの香りをつけてハンカチを交換した。時には彼の手首だけでなく、こっそりとシャツの襟につけたこともあった。ここまで来るとまるでマーキングだねと、あとで二人で笑った。

顔も思い出せないのに、いつまでも香りが記憶に残る。レトロな恋のやり取りは、このエピソードなしではずいぶんと色あせたものだったに違いない。

マルセイユへの旅は、はるか昔の温かくくすぐったい思い出を運んでくれた。

 

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