Parfum Satori

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番外編・チューリッヒ芸術大学と造形美術館/Zürcher Hochschule der Künste(ZHdK)

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今回の講演会主催者であるチューリッヒ芸術大学(Die Zürcher Hochschule der Künste、略称ZHdK)は、チューリッヒにあるスイスで最大の芸術系の大学です。

舞台芸術・映画学部、デザイン学部、文化分析・仲介学部、芸術・メディア学部、音楽学部があります。

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ヨーロッパにある芸大のイメージから古風な建物を想像していたのですが、とても近代的なビル。

シンプルな中に、モダンアートの要素も随所にみられビル全体がキャンパスになっています。

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中も外資系企業のオフィスのような作りですが、ビジネスのピリピリした雰囲気ではなく、若い人たちの、のびのびとした学び舎(まなびや)という空気に満ちています。



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迷い込んだ中庭には、シュウメイギク(秋明菊)が咲き乱れていました。暖かいとは言えない戸外のベンチで、本を読んでいる学生さんも。



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大学構内のコーヒーショップ。よく見ると、扉の上には「KAFFEEBAR」の文字が。カフェバーって読むんでしょうね。

ライトミールと飲み物が買えます。


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こちらはビュッフェスタイルの大学レストラン。ものすごく品数が多く、バリエーションに富んだいろいろなお料理が選べます。


明るくモダンな大学構内には、デザインを学ぶ若い人がたくさん行き来していて活気があります。勉強できる立場と環境が羨ましい。。。また学生に戻りたい!!


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私の講演は午前に終わったので、後はストレスフリーでランチをすることができました。アムステルダムから駆け付けたターニャさんと一緒にランチです。お料理に目移りしてしまい、いろんなものをちょっとずつ取りました。


「腹が減っては戦は出来ぬ」とばかりに朝食をたくさん食べたのに、ランチも「戦勝祝い」とばかりにてんこ盛りでいきました!



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そして、チューリッヒ芸術大学には、造形美術館と芸術劇場なども併設されています。



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大学併設の造形美術館のキュレーターの方に美術館の収蔵庫に招待され、香水瓶のコレクションを見せて頂きました。

美術館が閉館した後、講演関係者が10人程でゾロゾロと裏の階段を下りていきます。いくつものゲートをキーカードで開けて、たくさんのモダンな椅子が棚に並ぶ通路を抜け、収蔵庫の扉を開くきます。

そこは整然と箱が収められたロッカールームのような場所。



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造形美術館なので、コレクションは造形の面白さで集めているように思いました。これらは私も見たことがありません。


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これはキャロンのタバブロン。ヴィンテージですね。

『パルファンサトリのコレクションにもありますよ~』と実は、内心、少し自慢に思っていました。


でもなにより、美術館のバックヤードを見ることができたのがとても楽しかったです。


チューリッヒ芸術大学講演‐8完結'The Perfumative - Parfum in Art and Design'

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チューリッヒの講演に関して長々と書いてきましたが、今回を最終回にしたいと思います。

11月8日15時、ようやくチューリッヒの空港からホテルに到着しました。建物はドイツ語圏っぽいですね。

招聘(しょうへい)された講演のスピーカーは15名ほど。フロントで尋ねると、みなさんこちらに宿泊しているそうです。ドイツ、イタリア、フランス、ベルギーなどヨーロッパ近隣から集まり、アジアからは私一人です。



数日前から、映像担当、展示担当、運営など各担当者から、用件のみの短いメールが来て、ジグソーパズルのピースがはまっていきます。
昨日の指令(メール)によると、関係者の全体ミーティングは8日17時から始まるので、カンファレンスルームに集合とのこと。


地図を見ると、ホテルから大学まで徒歩18分とのことで、大きい道を一回右折するだけの迷いようのないシンプルな道。

とりあえず余裕をもって出たのですが、曲がるきっかけを間違えて案の定、迷います。

よそのホテルに飛び込んでまた場所を確認し、ホテル前のタクシーを捕まえたのですが、
「ここからだったら歩いたら近いよ」とドライバー。
「私はすごく急いでいるの!乗せて~!!」

とか押し問答の末、
「この時間は渋滞しているし一方通行があるから歩いたほうが早い」
とか説得されて、しかたなく急ぎ足で歩いていくことにしました。


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「この辺にあるはずだけど。。。」

チューリッヒの芸大ということで、緑のキャンパスにクラッシックな建物を想像していたのですが、とても近代的で巨大なビル。そのため、大学の前を何度も行ったり来たり通り過ぎ、道行く人に尋ねてようやくここが?!とたどり着きました。

ついてみればやっぱりタクシーに乗るより早かった!ドライバーさんありがとう。


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しかし、中に入ってみて、さらに迷子になる。

「カンファレンスルームってどこおおぉぉ・・・」

さんざん聞きまわって、ようやく案内事務所らしきところへ到達、5階の部屋番号を教えてもらうも、学部ごとにブロックが分かれており、それぞれに同じ部屋番号があるらしく、私はまるでラビリンスの中のコマネズミ。


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この棟は音楽学部のようです。
永遠にたどり着けないのではと気が遠くなるのでした。

最後は、迷い込んだデザインルームの学生さんがカンファレンスルームまで送ってくれました。

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初めてお会いする教授方と握手をして、音声担当の方とマイクやパワポの簡単なリハーサルをします。

講演者はマイクを持つ人も、スタンドマイクを使う人も、好きなタイプを選べます。私は両手がフリーになるよう、インカムタイプのマイクにしてもらいました。



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となりのエキシビションルームには展示物を置くだけでよいように、すでに場所が用意がされていました。

ホテルから引っ張ってきた小さなスーツケースから、香水や香道、茶道のセットをとり出して陳列していきます。



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そして、話が前後してしまいましたが、このシリーズの1に戻るわけです。


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講演が終わって皆様から大きな拍手を頂いたときには、それまでの緊張も苦労も吹っ飛んでしまいました。




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こちらは今回の学会をオーガニゼしたチューリッヒ芸術大学の教授方。

カテリナ(Prof. Katharina Tiezet)先生とマーティン(Prof. Jaeggi Martin)先生に、講演後の晩さん会で「よくやった!」とねぎらっていただきました。

アンヌ博士も含めて、今回チューリッヒに来て初めてお会いした方ばかりです。

規模も内容も行程も手探りの中、メールでの少しの情報と、送られた2枚の地図(空港から駅まで、駅からホテルと大学まで)を頼りに旅をする。
会議が終わったころにようやく全貌がわかってきた次第です。


まるでファンタジー・ロールプレイングゲームとでも申せましょうか。この旅でさとりは経験値100を手に入れました!

しかしこれは現実、呪文も魔法使いもおりません。ただ周囲の励ましに支えられて歩いています。


目標は達せられたのでしょうか?いえいえ、いまだ冒険の途中です!



長々とお付き合いくださいましてどうもありがとうございました。

ベリーベリーサンクス!


‐完‐



チューリッヒ芸術大学講演‐学会概要7'The Perfumative - Parfum in Art and Design'とは

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「スイスの講演って、何を話したんですか?」「いったいどんな学会なんでしょう?」
帰国してから、そんな質問をよく受けます。

スイスのチューリッヒ芸術大学で11月8日から10日まで、「芸術とデザインにおける香水」についての学会が開催されました。→学会HP 

要旨はこの学会ホームページに載っているのですが。。。ドイツ語なんです。その後に英語版も続きます。


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この学会の目的は、ざっくり

「香り」は単なるファッションアクセサリーではなく、理論的な考察に値する(アート)であるということを示すために、みんなで話そうじゃないか、とでも申せましょうか。

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学会ホームページから趣旨をかいつまんでお話しすると、


近代の西洋社会の大半で、「匂い」の感覚は香水はファッション、消耗品として扱われ、「芸術」とは捉えられて来なかった。

なぜならば、匂いは形がなくはかないもの。また香水は切り離せないほど身体と結びつくもので、イマヌエル・カント(Immanuel Kant)によれば「肉体は魂の忌まわしい衣服」と中傷もされてきた。


芸術、デザイン、化学が永続性を求める限り、嗅覚にまつわる作品は微妙な存在。

しかし近年は、香水を美術館でアートやデザインとして展示し考察する動きがでてきている。

したがって発展した美意識の観点では、カントにも中傷されたそれらの資質が、モダン、ポストモダンの時代に香水に与えられたすばらしい資質にほかならない。


これらの筋書きがそろった今、「香水への考察」は、それがアート、商業、デザイン、独自の美意識、自然科学と人文科学などと切り離せないほど絡み合った世界をつくることから、現代に新しい視点をもたらしている。

この複雑でダイナミックな関係性が今回の国際会議での焦点なのである。



それを受けて、私は講演で次のようなことを述べています。

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テーマでは、西洋のアート(美術)には永続性が求められ、それは具象化されたものであると語られています。しかし、真の永続性は形のないものであり、そこに芸術が存在すると日本人は考えます。

そもそも日本文化では、はかないものに価値を見出してきました。日本には香道をはじめ、「道(どう)」に昇華した芸術があります。それゆえ、無常である香りを芸術として受け止めるのは自然なことなのです。


一方で香水文化については、いまだ日本では根付いておりません。それは、ヨーロッパを祖とする香水の広告が、「ファッション」や「異性を意識したセンシュアル」な西洋的アプローチで繰り返されているからでしょう。

日本では「調和」が貴ばれます。そして人々は軽く、ほのかで、風通しのよい香り(香調)を好み、季節感や情緒を楽しみます。

そのため日本には、「日本の文化に合った日本の香水」が必要なのです。


そして和食が世界に広がったように、やがて日本スタイルの繊細な香水も海外に知られ、受け入れられていくに違いありません。。。

続きはぜひ、写真付きのこちらのページでお読みください。

  ➣チューリッヒ芸術大学講演邦訳"The Perfumative - Parfum in Art and Design"





思うに長く、西洋風のプロポーズ(香水の販売方法)は日本では受け入れられず、逆に日本の芸術思想は西洋では理解されて来なかったのでしょう。

まるですれ違いのメロドラマのようです。

これからは自分の価値観を押し付けたり、向かせようとするのではなく、お互いの違いを認め合うことで理解が深まり、もっと豊かな香りの世界が広がっていくのではないでしょうか。そう願っています。



講演が終わった後で、あらためて自分の論文を読み返してみると、香水の仕事を始めてからずっと語ってきたことが整理され、心の中でまとまったような気持ちがいたしました。



日、出ずる国の、「香りは好きだけど、まだ香水を使っていない」方たちよ、どうぞ目覚めて。そんな風に思うのでした。

AWAKE!




次回完結。


チューリッヒ芸術大学講演へ6‐'The Perfumative - Parfum in Art and Design'

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いよいよ、シャルルドゴールからチューリッヒにむかう飛行機に乗りました。明日11月9日は講演の本番、ドキドキです。
今回は3ヵ国4か所を回り、トランジットも含めて全部で7回飛行機に乗り降りします。

空港は構造やシステムがどんどん新しくなるので、前回来た時の記憶が上書きされ切れず戸惑います。チェックインから荷物預け、通関など、多くの空港が機械化されています。


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私は、飛行機に乗って離陸する瞬間が大好きなんです。

最初トコトコと滑走路にむかう飛行機が、位置について、助走し、加速する。飛ぶ瞬間はいつだって、心配事はどうでもよくなり、地上のしがらみから何もかも解き放たれるような高揚感があります。

機体が上がるにつれ、窓から見える景色が少しずつ視点を変えて、眼下の家や街が小さくなってくる。キラキラ輝くのは、天窓に反射する日の光。


本当は地球の重力圏から、何一つ逃れられていないのでしょうが・・・。月だって地球から離れられないのですから、飛行機で僅かに浮いただけでは皮一枚分にもなりませんね。

世界中どこへ行っても、自分からは逃れられない。
そんな風にあれこれ考えてしまうのも、旅ならではなのでしょう。


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と、あっという間にチューリツヒ空港に到着、すいてます!人も少なくのんびりした雰囲気で地方都市といった感じ。

唯一、時計の広告がたくさんあることが、スイスに来た証(あかし)のようです。


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そして、担当の方に送ってもらった地図を見ながら、大学のある駅までいくために列車を探しましたが、駅までがドイツ語で全然わからない??

スイスは寒いと思って厚着をしてきましたので、スーツケースを引きながら行ったり来たり、ふうふうと汗をかいてしまいます。


案内所のきれいなお嬢さんに聞いてみると、実に美しい英語で説明してくれます。私がよほど慌てて見えたのでしょう、親切に切符を買うところからホームまで連れて行ってくれました。



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こんな風に、券売機で買うのですが、スイスはEUに入っていないので、ユーロが使えないということに思い至りませんでした!どうしよう、スイスフランは持っていません!!

でもクレジットカードで買えました(笑)。カードで購入したのになぜかお釣りが出てきてそれはスイスフランだという。。。スイス政府は為替でこまめに外貨をかせぐ方針なのでしょうか???



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列車にやっと乗ることができました。

しかし、同じホームから色んな方面に出る列車があるようなので、本当にこの列車でよいのか不安になり、乗り合わせた乗客にまた地図を見せ、「この駅に行くにはこの列車でいいの?」と尋ねます。



親切なムッシューが教えてくれました。駅名はドイツ語読みの音がわからないので、図形として理解。大学のある駅は二つ目だそうです。

やれやれと腰をおろしました。

いつも知らない土地に行くときは、「初めてのお使い」のようです。


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Hardorucke駅は閑散(かんさん)として地方の駅のようなのどかさ。
ホテルまでタクシーに乗ろうと思ったが見当たらず、通りかかりのお嬢さんに地図を見せて尋ねます。

「ここをまっすぐ歩いたら8分くらいだから、タクシーなんか乗る必要ないわよ!」とのこと。『うーん、スーツケース曳いて8分は辛いかな~』と思ったものの、
「だいじょうぶ、歩ける歩ける!」と励まされ、トボトボと向かいました。


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ホテルに向かう途中の建物。

ここは古い工場を改装したレストランだそうです。大きな木はオークでしょうか、プラタナスでしょうか?
11月のスイスは紅葉がきれいです。

つづく



チューリッヒ芸術大学講演5‐'The Perfumative - Parfum in Art and Design'

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話があちらこちら飛ぶのですが、スイスに向かうため羽田を出発しました。

チューリッヒへの直行便はないので、パリ、シャルルドゴールでトランジット。空港近くのホテルで1泊し、翌朝になって目的地へと飛ぶコースです。


2年前に別の航空会社でニースへトランジットするときに、離陸が4時間も遅れ、結局ニース最終便にタッチの差で間に合わず一泊したことに懲りて、ロングフライトのときは無理をしないことにしています。

フライトは約12時間。昼間の便なので、機中で寝てしまうと、パリについてから中途半端な時間になってしまう。。。そう思って、2種類の白ワインと水をガソリンにして、英文原稿の朗読練習をしながらずっと起きていることにしました。


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日本語の細かなニュアンスをできるだけ正確に伝えたいので、翻訳はプロの方にお願いしました。

専門分野に特化した論文翻訳の方も探したのですが、ご紹介のご縁があったのは、日本語の歌詞や邦画の英訳が経験豊富なリン・ホブディ(Lynne Hobdey )さん。

リンさんはイギリス出身の舞台女優で日本在住。歌詞を書いたりライブも開催するミュージシャンです。Hydeさんや「L'Arc〜en〜Ciel」さんの曲も英訳しています。


先に織部のブログの英訳をして頂き、言い回しがとても素敵だと感じて、ぜひにとお願いすることにしました。
私の講演は固い論文というより、日本の情緒を詩的に表現したかったのです。

ちょうどそのころ出版されたのが、日本文化をイラストで紹介した「The Fantastic Edo Era(すてきな江戸時代図鑑)」。

なるほど、リンさんは、こんな本も英訳しているので日本文化の理解が早いのだと納得。とても面白い本です。


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さて話は10月11日に戻ります。日本語原稿をリンさんに渡してから翻訳が上がるまで、パワポの資料を作ったり、講演会場の隣のプレゼンルームに展示するものを用意したりしているうちに10日間がすぎ、そして10月22日に翻訳原稿ができてきました。


英文にすると日本語よりも3割増しくらいにはなると思い、翻訳前にかなりカットしたはずなのですが、朗読してみたら30分どころか1時間近くかかりそう...。言いたいことはたくさんありましたが、ここでもカットし、ぜい肉を落とします。音読しながら書き直す、この作業にさらに1週間で、10月も末になりました。

11月7日の出発まで残された練習期間は1週間。


リンさんと一緒に特訓をしながら、再び読みにくい単語やしっくりっこない言葉を置き換えて、シンプルにしていきました。

リンさんの朗読は流れるように美しい声で音楽のようです。録音してお手本を繰り返し聞きながら、自分の朗読に凹みます。

が、練習練習。

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11月のパリは日没が4時半。シャルルドゴールに到着するころは、もうすでに暗くなっています。近くのホテルまでは空国から出ているCDGVAL(シャトル)が便利です。

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今宵のホテルはシャトルで2つ目の駅、明日はチューリッヒに入ります。

最初は果敢に挑戦する気持ちで始めたのに、のんびりしているうちに期限が迫ってきて「人生最大の難所だ!」と焦りまくり、最後の最後は「まな板の鯉」のようになる、いわば開き直ると申せましょうか。

毎回お決まりのパターンを一通り通過したところです。

残り2日で、できるだけ練習をする、そしてそれが自分のありのままだから、それでいい。そんな心境でパリの夜を迎えました。

つづく



スイス チューリッヒの旧市街 2 /Zurich Altstadt

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昨日の続きです。とりあえずの前知識としては、「"Fraumünster(フラウミュンスター教会)"を目指すように」というヴィクトリアさんの言葉のみ。

彼女にそのスペルを手帳に書いてもらい、翌朝にはホテルのコンシェルジュに行き方を聞いて、「4番線に乗れ」というミッションとともにドイツ語の地図を受け取り、 Helmhaus(ヘルムハウス)という駅に赤丸をつけてもらいました。



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トラムの社内アナウンスも当然ドイツ語なので、駅の名前のスペルと発音が私の耳では一致せず、駅を乗り過ごしてまた戻る、というありさまです。


乗り過ごしたトラムを引き返し、駅を降りたものの、実はフラウミュンスターとは反対側、Grossmünster (グロスミュンスター教会)のほうの街に迷い込んでいたのでした。


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このあたりには変わった趣向の出窓がある家が多いです。出窓は富の象徴だったそうで、こういう景色があるのも、きっと富豪がすむ街だからでしょうね。


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「アルプスの少女ハイジ」が、山から降りて住んだお屋敷街はチューリッヒだったのかな?と思いながら歩いたのですが、あとで調べたら、ハイジが行ったのはドイツのフランクフルトでした。

ハイジの山からはだいぶ遠いです。


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同じ古い街でも、南フランス、カンヌなどの旧市街と似ているようでちょっと硬い。一味違う雰囲気を持つのは、ドイツ語圏だからでしょうか?

モタモタしているうちにかなり時間を費やした、というのはこういうわけでした。

しかし、危険地帯ならともかく治安のよいチューリッヒの街。こんな風にいきあたりばったりで歩くのが好きなんです。

予習をすればもっと効率よく回れるとは思うものの、知らないほうが気に入った場所や空気を感じることができるような気がします!


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どこへ行っても、本屋さんにはつい足が止まってしまいます。早朝ということもあり、あいにくどこのお店もまだ始まる前のようです。



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11月も半ばに入れば、ヨーロッパの街はクリスマスムード。垢ぬけた都会のクリスマスではなく、伝統を感じさせる飾りつけを見て、「マッチ売りの少女」を思い出してしまいました。

中世の街は、おとぎ話に満ちていますね!




スイス チューリッヒの旧市街 /Zurich フラウミュンスター 教会

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前回からちょっと飛びますが、チューリッヒ(Zurich)の街をご紹介。

スイス芸術大学(ZHdK)での講演の自分の出番が終わり、お友達のヴィクトリアさんの講演まで時間があったので、翌日の午前中に旧市街の方へ行ってきました。



「シャガールのステンドグラスが有名だから行くべき」と前の晩にヴィクトリアさんに勧められて、フラウミュンスター 教会(聖母教会)を目指し、ホテルから4番のトラムに乗って大学行き方面とは逆方向のアルトシュタット(旧市街)に向かいます。ここは、中世の街。


トラムから降りると、川を隔てた対岸に青い尖塔と時計台が見えます。


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チューリッヒ湖にそそぐリマト川にかかる橋を渡ると、旧市街の石造りの美しい建物が並びます。



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建物の周りをぐるっと回ってみます。パン屋や鍛冶屋や靴屋さんなど、職人さんらしい小さな彫刻がたくさんの柱に施されていました。



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建物中央の門から入って反対側に出ようと、回廊に入りました。すっかり角が取れ、色合いもやわらかな古い柱に味わいがありますね。


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中庭の噴水です。この教会は9世紀にはじまり、12世紀にはゴシック様式となり、のちにロマネスクとネオゴシックも取り入れられたとかなんとか。

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廊下の幾何学的なアーチと壁画が素敵なんです。

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人気(ひとけ)が全然なくて、静寂に包まれています。

しかし読めないドイツ語の地図を片手にモタモタ歩いているうちに時間が足りなくなってしまい、午後の講演を聞きに行くために教会を後にしました。


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道行く人に頼んで写メしてもらいました。

最近は一人旅行でも、アイフォンなのでお願いしやすいですね。でもその分、さとりと与一の出番が少なくなってしまいました!









チューリッヒ芸術大学講演4‐'The Perfumative - Parfum in Art and Design'

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羽田空港にて、珍しく自撮り。スイスのカンファレンスで講演するために、飛行機に乗るところです。

このお話が来たのは今年の2月。ドイツのAnne Kramer(アンヌ・クレマー)博士から、1通のメールを頂いたところから始まります。


いわく、「11月8日から11月10日にチューリッヒ芸術大学で行われる、"香水のアートとデザイン"という国際会議に運営側にはいっているので、そこでスピーチをしませんか?」というお招きでした。

さらに「テーマは自由に選んでもよいし、"ヨーロッパに対するアジアの香りの受け止め方の違い"などについてはいかがですか」とのこと。

「うわ、なんかよくわからないけど凄そう、私にできるかしら・・・??」

どんな場所でどのくらいの規模で誰がくるのかもわからないけど、とても魅力的な話に思えました。

今までこの仕事をして20年近く、こういうケースに何十回も遭遇(そうぐう)し、「やったら絶対に大変なのは間違いない」のはイヤというほど経験しています。難易度に差はあれど、パルコ毎日カルチャーの「香水とピアノの調べ」のイベントも、当時の私にはハードルが高かった。。。

しかしこのチャンス、「怖い」と「やりたい」の天秤が左右に振れながら、「あー、最終的には絶対やるっていうんだろうな」という予感。「まだ2月だから11月ってずっと先だしね、それまでに何とかなるかな~」



アンヌさんは政治学の博士号を所持しており、ベルリン工科大学(TU Berlin)で働いています。彼女は香水についての講義やワークショップを行い、香りを学問として追求してきました。

彼女とは、今から3年前の2015年10月に、サンプル請求のメールを頂いたことが最初のご縁となりました。


いわく、
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パルファンサトリのことを(海外の)ブログ記事で知り、大変興味を持っている。スイスで行われる「ニーチェ・カンファレンス」で、私(アンヌさん)は哲学的な観点から香りを語ることになった。そのために、世界の香水を10点提示するつもりである。ついては、パルファンサトリの香りを送ってもらえないか、
******
ということ。

遠い異国の出来事で、どのような内容かよくわからないまま、さとりと織部のムエットを10本ずつ送りました。このブログを書くために三年ぶりにそのメールを発掘して読み直し、ようやく腑に落ちた感があります。



アンヌさんとはそれ以降、季節の挨拶メールをする程度のお付き合いで、お会いしたことはなかったのですが、今回のカンファレンスに呼んでくださったことで、長く私の香水に関心を持ち続けてくださったということが、何よりうれしく思いました。



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しかし、「まだ先だから大丈夫~♪」とか思っているうちに、毎日、目の前の作業に没頭しているだけであっという間に歳月は過ぎていく、、、



2018年の3月から5月までは、新作「ミズナラ」の製造と初のローンチパーティなどがあり(これもかなり精神的にヘビーなイベントだったのですが)、4月は本当につらくて、『神様ゴメンナサイもう二度と分不相応なことに挑戦しません』と(恒例のようにしているのですが)懺悔(ざんげ)する日々を過ごしていました。


心が折れたためスイスの講演も一度は断念し、メールでお断りしたものの、アンヌさんから丁寧な、翻意を促すメールを頂き、またその気になるどうしようもない私は形状記憶合金なのでしょうか?

結局引き受けてしまいました。



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新作を無事世の中に送り出したあとも、日々の雑事が押し寄せてきます。

時折、講演のことがチラチラとよぎり、脳みそに汗がタラタラと流れては脇に押しやって、気が付かないふりをしています・・・いつか絶対に直面しなければならないことも、わかっているのですが、、、

本格的にこれは大変だ!と思ったのは7月末だったかな。。11月と行っても、初旬なので実質あと3か月。


自分に話せるのは、生い立ちの中にある日本の伝統文化と香りのことだけ、とおおよその内容は決まっているのですが、もやもやしてちっとも捗(はかどり)ません。

会議の具体的なことも見えてこなくて、心配性なのでよけいに不安が募るうえ、後になって、「カンファレンスはビデオに撮ってネットで配信する」と言うではありませんか!旅の恥はかき捨て、と思っていたのが、世界中に大恥をさらしてしまう!!!と一気に血が下がります。



一応、8月に原稿を書き上げて、9月に翻訳作業、10月はスピーチのトレーニング、とざっくりすぎるスケジュールを立てたものの、8月が終わり、9月も半分を過ぎて、文章のかけらがとりとめなく集まるばかり、カオスの状態が続きました。



ついに崖っぷちに立たされ、『カッコよくやりたい』というような妄想は捨て、いまの自分のせいいっぱいを話そう、と踏ん切りがつきます。

ようやく9月後半からまとめ作業に入り、書きおろしたばかりの拙(つたな)い原稿を、恥も外聞もなく周りの人を捕まえては読み聞かせ、感想を聞く。英語で30分のスピーチなのに、日本語でも1時間もかかってしまいました。

あれもこれも、言いたいことをカット、カットで書き直す、また意見を聞く。校正する。もう、机の前に座らされ、何度も聞かされたスタッフはうんざりしたことでしょう。でも愛のある優秀な関係者に囲まれて、恵まれているとありがたく思いました。



ついに10月10日に最終稿が書きあがり、翻訳です!つづきはまた・・・。





スイスのクールなブランド、FREITAG(フライターグ)

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スイスのクールなブランド、FREITAG(フライターグ)の本店に行ってきました!

トラックの古い幌を使って作った、おしゃれなメッセンジャーバッグで世界的に有名なブランドです。リサイクルから一歩進んだ「アップサイクル」だとか。バッグの持ち手は古いシートベルトを使っています。


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チューリッヒ芸術大学のある駅、Bahnhof Hardbrücke からホテル( Hotel Züri by Fassbind)に歩いていく途中をちょっと右に折れると、奇抜なビルが目を引きます!

一瞬あっけにとられ、すぐそのカッコ良さにググっと惹かれてしまいました




日本にはすでに銀座、渋谷をはじめ50店舗以上のお店があるそうですが、スイス本店の建物は、バッグ等のコンセプトと同様に、廃品のコンテナを積み上げた9階建てで高さ26m!


地震国日本からみると、危ないのでは?と思ってしまいますが、工業国家でもあるスイス、当然建築基準はクリアしているそうです。


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ヨーロッパのトラックの幌はとても丈夫に作られているのですが、4-5年で交換しなくてはならないそうで、そうして廃品になったカラフルな幌のきれいな部分を選んで切り取り、丈夫なバッグに仕立てているそう。


そのため、一点ずつ色、柄が異なるのも魅力のひとつです。お店の配置も一貫したコンセプトでとてもクール。



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正直、初め見たときは、このリサイクルバッグが「エッ!」というような値段だったのですが、色々と説明を聞いているうちに「決して高くない」と納得。


1993年に創業以来、エコフレンドリーなブランド哲学を貫き、環境負荷を考えている製造過程や、「こういうものを持つことがおしゃれなんだ」というお客様がいるということを含めて、こういうブランドが存在できるというのは、成熟した大人の国の証だと思います。


昔の日本も、そういう考えは当たり前だったと思うのですが、大量消費に飲み込まれ、効率主義、コストカット重視になっているのでは、と少し寂しい気がします。


デザインやアイデア、哲学など、目に見えないものを正当に評価する。講演で述べたような、そんな時代がまた日本にも来てほしいものですね!


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昼間外からみたフライターグコンテナの建物。


チューリッヒ芸術大学講演3'The Perfumative - Parfum in Art and Design'

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昨日の続きです。スイス・チューリッヒ芸術大学で開かれた'The Perfumative - Parfum in Art and Design' というカンファレンス(学会)に招聘され、そこで講演を致しました。

また、隣のエキジビションルームでも香水を展示しました。


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芸術大学の学生さん、香水業界の方、ジャーナリストなどが150人ほどがエントリーし、3日間の会議に参加されました。




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私は、香水ガイド(The Perfume Guide 2018)で4つ星を頂いた、さとり、さくら、はなひらく、シルクイリス、織部の5種類の香水を展示しました。


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どのような会場か、どんなふうに展示できるのかほとんど情報のないまま、小さなスーツケースに展示品を持てるだけもって到着。一人で短時間で飾らなくてはならず、ハラハラしましたが、ちょうどぴったりの広さで安心しました。


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さとりと与一も参加。

与一「さとりさま~、ついにやりとげやしたね!」
さとり「みな様のおかげでここまでたどり着きました。(´;ω;`)ウゥゥ」


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織部はほとんどの人がとても好き、ハナヒラクは、嗅いだ瞬間に「うわー!素敵!!」と魅了される人と、反対の人の差がとてもありました。


さくらもイリスオムも、もちろんサトリもとても好評。

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お隣のブースはニッチで人気急上昇のBogue-profumoのブース。セラミックのマスクに香水を付香して香りをかぐのが面白いです。

Antonio Gardoniさんは、建築家でライターでパフューマー。講演の内容も建築物とアートの興味深い内容でした。

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このディスプレイは面白い、色々な素材にイメージの香りを付香してあり、ろうとの上から香りをかぎます。


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ヴィクトリアさんは、ベルギーのジャーナリスト。昨年引っ越したばかりの六本木のアトリエに尋ねてきて以来のお友達です。香りのブログを発信しています。

みんなでお食事したときは、いろんな国のスピーカーとドイツ語イタリア語で会話したので、全員びっくり(@_@)!
日本語も話すだけでなく読み書きも上手です。全部で11か国語ができるそうです。

3日目の講演です。私も2日目に終えてリラックスモードで聞くことができました。


Victoria Frolova  ➤ oisdejasmin.com



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アンドレアさんはパフューマーのお友達。彼もPERFUME SUCKというニッチな香水ブランドを持っています。

久しぶりに会いました。6年ほど前、はじめて紹介されたとき名前が言いにくかったので、ずっとアンディと呼んでいます。その呼び方にはちょっと不満そうな顔をしていましたが「まあいいや」という感じでOKしてくれて、優しくて面白い方です。

こういったエキシビションや会議では、15年前はほとんど誰も知らなかったのが、少しずつ知人が増えてくるのが嬉しいです。

Andreas Wilhelm: Parfumeur und Punk



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講演会場の隣には、メイン会場で収容しきれない人がモニターで内容を見れるような第二会場もあります。


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左は今回この会議に呼んでくださったアンヌ・クレイマー博士。右はアニンドリアのターニャさんもこの会議にオランダから駆けつけてくれました。二人ともとても背が高いので、私はめいっぱい背伸びをしてこのくらいです。



日本文化の香りと感覚(Scent and Sense in Japanese Culture)@チューリッヒ芸術大学講演2

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9th/Nov/2018  スイス・チューリッヒ芸術大学<perfumative>にて講演しました。日本語原文です。


結論

香水は、目に見えず、形がないからこそポストモダンともいえる芸術になりえると思います。日本の美意識とは、まさに「形のない美」を楽しむということ。今日は、日本の感覚、日本の美意識を通じて、皆様に香りの新しい価値観を発見していただければと考えています。


要旨

「移ろいやすく、永続的でないものは、芸術といえない」。その西洋の考え方は、日本人にとっては逆になじみにくいのです。そもそも、日本文化では、儚(はかな)いものに価値を見出してきました。それゆえ、香りや香水の受け止め方にも西洋とは違いがみられます。日本では軽くほのかで、風通しのよい香り(香調)が好まれます。"香水砂漠"とも呼ばれる日本の香水市場。一方で、香りつき柔軟剤は海外と同じように拡大し定着しています。もちろんこれらの好みの違いは、気候や食習慣の違いによるところもあります。しかしもっとも大きな要因は、日本文化に根付く美意識だと私は考えます。そこで、西洋と日本人の香り、香水の受け止め方の違いについて以下の順に話します。

1.芸術とは

2.日本の伝統文化における芸術性

3.日本は香水砂漠?

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1.芸術とは


今回の講演のテーマを頂いたことが、香りと芸術について改めて考える機会になりました。まず「芸術とはなんであろうか」という問いをしたいと思います。


西洋では「art is expected to have eternal qualities(会議のテーマから引用)」と言われるそうです。

永続性が芸術の条件であるならば、それはどれくらい続けばいいのでしょうか。宇宙の一生から見て、100年、1000年は所詮(しょせん)一瞬にすぎず、形あるものはすべて滅びていきます。

ならば「形ある物」は永遠ではありません。


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芸術作品は、「送り手である作者」と「受け手である鑑賞者」を結ぶ、「媒体」であると私は考えます。作者は周囲に存在する美を発見し、その感動を表現し、それをまた鑑賞する側が再発見します。

芸術は絵画や彫刻の中にあるのではなく、鑑賞する人の内面にあるのです。観る人に美意識がなければ、優れた芸術作品もガラクタです。


目の前の、形の向こうに見えるものを敏感に感じ、永く愛おしむ。それが日本人の中にある芸術の価値観なのです。もともと形のない、目には見えない「香り」に芸術を感じることはむしろたやすいのではないでしょうか?



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また、「時」は常に移ろっていくものです。同じ場所で同じ人と会っても、それは以前とは同じではないという考え方が、日本にはあります。それを「一期一会(ichi-go-ichi-e/one opportunity, one encounter」と言います。

この言葉はどの出会いも一生に一度だけという意味です。いつもその一瞬を大切にする生き方自体が「永遠」ではないかと、私は感じています。



2.日本の伝統文化における芸術性

「道」は、日本の美意識を代表する伝統文化です。芸術に永続性を求めるなら、華道や茶道、香道といった「道(どう)」という一つのスタイルも確実に芸術です。

ここでいくつかの「道」について、私の生い立ちに沿って紹介します。ここで特にお伝えしたいのは、「調和」と「永続性」です。


2-1.華道 

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Text book of Kado / 1843

花ほど私たちの心を和ませ、いやしてくれるものはありません。

私は幼い頃から植物が好きで、学校からの帰り道、ポケット植物図鑑を片手に道草をするような子供でした。母が自宅で華道教室をしていましたので、真似てお花を生け始めました。


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日本の華道と、西洋のフラワーアレンジメントは違いがたくさんあります。簡単に説明すると、フラワーアレンジメントは「足し算の美学」です。それは花をたくさん使って空間を埋めていくものです。一方、いけばなは「引き算の美学」です。最小限の草木と花で、空間を自然の一部のように表現します。枝ぶりを考え、葉を添えて、自然にあるような風情で生けます。


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華道を学ぶにつれ、花の持つ美しさを活かすためには、「全体の中の調和」を見ることが必要だということを知りました。例えば床の間(toko-ma, Alcove)に置かれる花は、部屋の調度にあったものでなくてはなりません。

私は調香にも同じ配慮が必要だと思います。花をメインテーマとしても、それを引き立てるトップノートや支えるラストノートたちが過不足なく組み合わされ、花や風景と情緒をそっくり表現します。

さらに、纏(まと)う人に調和し、さらに場所に調和をもたらし、その人の人生の1シーンを彩るような香水であること。それが重要だと考えています。華道の精神は私の香水の中にも反映されています。


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花の寿命は短いのですが、だからこそ花は永遠の命を得ていると、私は考えます。朝に咲いた花が夕方にはしぼむ。その儚さを、哀しみをもって慈しむのが日本の情緒です。永続的ではない、儚さに美をみつけ、それを感じる心を「よきこと」としました。この、何か愛しいものを「惜しむ」という心の在りようが、とても日本的だと最近では感じています。

一瞬の香りに包まれ、そのときに浮かぶ情景こそが、「永遠」なのです。


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2-2.茶道

私は12歳で茶道を習い始めました。子供心に、お茶とお菓子も楽しみでしたが、清らかな明るさを持つ茶室に、お湯が沸く音が流れ、香(インセンス)が漂ってくる・・・。その空間にいることをとても心地よく感じたものです。

茶室における人、花、光、釜の音、空間。時間さえも、「すべてが調和」して初めて芸術となります。

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例えば「茶道」が、乾いたのどを潤すだけであれば、それは芸術と評価されなかったでしょう。一服のお茶を点てて振る舞うことは、心の渇きを癒します。「懐石(かいせき)」と呼ばれる和食のコースはただ空腹を満たすだけではありません。もてなしにより、心をも温めるものなのです。


香水もただの消耗品であってはなりません。香水をまとうには、その時間と空間の中に美を感じ取る心が必要です。香りだけが強く主張するのではなく、「周囲との調和も考えて、全体の中で自分が美しいこと」こと。それが日本の美意識なのです。






2-3.日本の香りの歴史

西洋では長く「the abominable garment of the soul」(肉体は魂の忌まわしい衣服)、そして香水は肉体と切り離せないものと言われていたそうですが、逆に日本人にとっての「香」は、空間と心身の穢れを清めるものでした。


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香水の起源はヨーロッパにありますが、それは「液体化された肌につける香り」の歴史です。明治時代に日本が開国し、海外から香水が持ちこまれてからまだ150年あまり。香水の歴史は、ヨーロッパに及びません。


一方、日本には「香」という、「固形の香料を使った空間芳香」の歴史があります。

6世紀の日本への仏教伝来と共に始まった「香」の歴史は、やがて宮廷文化によって、洗練された遊びとなりました。

8世紀には「香染ko-zome」と呼ばれる、丁子(clove)や桂皮(cinnamon)で染めた絹織物もありました。それは美しい色のみならず、繊維から芳香を発するという、貴族のための贅沢な衣装になりました。体温で暖められた着物からは、動きに合わせて香りが漂ったそうです。


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11世紀には日本文学の古典「源氏物語」が書かれました。ここでは着物に香を焚き込める「薫衣香(くのえこう)」というシーンが象徴的に描かれています。これは香りによって、物語の背景や登場人物の心情まで語っています。

15世紀の武家の時代には、精神の高みに至る「香道」が成立していきました。さまざまな「道」とは精神練磨のために行うものです。それは結果的に教養と芸術性を高める日本独特の文化です。

さらに18世紀頃から、商人が力を持ったことから、香り文化が庶民に普及していきました。


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また現在でも、多くの日本の家には先祖を祀る仏壇があり、朝と晩に「線香」が焚かれています。私たちは子供のころから、部屋に流れるこの香りになじんできました。

直接アルコリックを肌につける「香水」とは異なりますが、このように別の形で香りの歴史が日本にも育っていたのです。


香道では、香りは「嗅ぐ」ではなく「聞く」と表現します。私たちは鼻で芳香分子を物理的にとらえるだけではなく、香りが語る物語を心で聞き、そして感じるのです。

香りの声、それは大声ではありません。そこに芳香成分があるから、よい香りなのではなく、美しいと感じる感性があるからこそ香るのです。

香木の歴史は1400年、香の歴史は1000年、香道の歴史は600年。日本においては宗教や文学、教養とともに「香」がありました。そして、物理的にはではなく、精神的に香りを受け止めてきたのです。



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2-4.和食と香り

日本の香り文化は「香木」や「香」だけではありません。自然では四季折々に訪れる香りを、食では海の物や山の物と、季節感溢れる旬の香りを楽しみます。

400年前に西洋に紹介された和食は、長くその真髄が評価されませんでした。しかしようやく、2013年にユネスコ無形文化遺産になりました。


認められた理由は、ただ「食材」においてではなく、その「和食をめぐる食文化」が評価されたからです。食の中に芸術があると認められたのです。


南北に長く、四季の移り変わりがはっきりとした日本。自然の美しさや季節の移ろいを楽しみつつ、年中行事を大切にして、食材や器にも細やかな心配りをしています。一見すると和食はシンプルですが、実は大変手間をかけて作られた料理です。


その繊細さや美意識が、食の世界でも海外に理解されてきたように、日本の香りも海外に理解され、広がっていくと私は思います。



3-1.香水砂漠

アンケートから見えること

日本で行った香水の調査ではこのようになっています。(マーシュ調べ)






・毎日香水をつけている人が8.4パーセント、毎日ではないがよくつける人が8.4%

・女性の4割、男性の6割が、香水をまったくつけないと言っています。


そのため、海外から日本は「香水砂漠」と揶揄(やゆ)されることもあります。


一方、柔軟剤やエアケア商品の需要は海外同様、日本でも拡大しています。

日本には、「香水は使わないが香りは好き。しかしそれは、アロマで使うエッセンシャルオイルとも違う」という女性が多くいます。彼女たちはスーパーマーケットで芳香剤や柔軟剤の香りを試すのに1時間を費やすとか、持ち歩いて時々嗅いでみたいとも言います。こういうユーザーたちは、新しい香水に次々と乗り替えるユーザーより多いようです。

これだけ香りを受け入れる土壌があるにもかかわらず、なぜ日本では「西洋の香水文化」が育ちにくいのでしょうか?


それは、香りをつける目的が、西洋と日本では異なるということです。つまり、今までの香水は、消費者へのアプローチの手法が違っているのです。

ひとつに、日本では、異性を意識して香水をつける人は少ないのです。

私たちが海外の香水の広告から受け取るのは、セクシーやファッションというメッセージ。それらをアピールする販売方法は、もともといる香水好きにはマッチするかもしれません。しかし日本人の多くが今も香りに求めるものは、異性を魅了しようすることよりも、自分自身が心地よくなりたいという満足感です。それはジェンダーレスな気がします。


ふたつ目に、日本人は香水にも周囲との調和を求めています。

欧米の香水は、時として強すぎると感じられ、敬遠されがちです。それは華道や茶道の項でも話した、「全体の配慮」や「調和」を乱すと考えるからです。

癒しや和み。それは季節を楽しむ心からきており、楽しむ心そのものに価値があるわけです。日本人は香りに、情緒を求めるのです。



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3つ目は気候についてです。

日本で販売されているほとんどの香水が、欧米で作られたもの。同じ香水を肌につけるのであっても、日本と欧米とでは香り方が全然違うことがあります。これには、特に湿度が大きく影響していると考えます。


日本では空気の壁がしっとりと身体を包んで、匂いを逃さないような感覚があります。ヨーロッパの香水を日本でつければ、ずっと強く、濃く感じるのは当然なのです。それらは、ヨーロッパのドライな気候で香り立つように作られているからです。 


日本人は香りで自己主張をするというよりも、調和を求めています。ところが「欧米向けの処方」の香水は、日本でより強く香ってしまう。「香水は苦手」という日本人が多いのは、それが要因です。


日本には、すでに芸術としての香水を受け止める土壌はあります。ただ、センシュアルでファッショナブルをアピールする「西洋の香水文化」は育ちにくいかもしれません。「日本の香水文化」を育むには、日本に合った香水と、つけ方が必要なのです。私が日本スタイルの香水を作っているは、そういうわけなのです。



「フランスからの質問」

この講演に先立って、日本でフランスのテレビ局の取材を受けました。そこでの質問は、ヨーロッパの皆さんの関心があるのではと思います。


Q.日本人は匂いにとても敏感で、強すぎる香水は好まれないと伺っています。日本でもっとも好まれる、男性と女性の香水は何でしょうか? 


A. 日本人にとって好きな香りは、特定の「香水や香料」というより、全体の香調として「ドライ感、抜け感、風通しのよいもの」が好まれています。


日本では、シンプルでトーンの軽い、季節を感じさせる香りも好まれています。シトラス・ノートは、特に好まれる香りのひとつです。日本は柑橘類の種類が豊富で、和食においてはユズ、カボス、スダチなどを微妙に使い分け、その香りの違いを細かく判断することができます。

また、幸せなときを思い出させるような香りもいいですね。マドレーヌの香りによって、幼い頃の記憶が突然呼び起こされたプルースト効果はあまりにも有名です。日本でも、例えば秋のキンモクセイの香りをかぐと、安心感に包まれた子供時代や、学生時代に花の下で告白した、恋愛のせつなさがよみがえるという人も多いです。


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そして香道で焚く沈香の香りは、暖かみのある、乾いた、スパイシーなウッディノートで、心を鎮める清浄な香りです。それは西洋でイメージされるOUDのアニマリックでセンシュアルな香りとは異なります。

香道では、まず火のついた小さな炭を香炉の灰に埋めます。その上に雲母(MIKA)の板を置いて、沈香の切片を乗せます。沈香は燃えることはありません。香木は間接的に温められることで、香気成分がマイルドに空中に放たれ、香炉の周りをふわふわと漂うのです。

これは、エタノールの力で四方へ拡散する香水とは全く異なる香り方です。まるで「障子ごしの柔らかい光のように、間接的ともいえる匂い立ち」を、自分の香水にも表現してみたいと私は思いました。



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3-4.日本スタイルの調香、そして世界


新しい香りというのは、未知の香料に求めるだけではなく、ありふれた香料を組み合わせることで作られます。日本に香りの資源があるとすれば、香料そのものにあるのではなく、文化を読み解くことにあります。物質の背後にある歴史や人々の生活、物語を読み取っていただきたいのです。

これからの香水はグローバルテイストではなく、ローカルであるべきです。標準化され、平均化された香りではなく、その国、その地域らしさ、作り手の顔がみえるような香りであるべきではないでしょうか。

Diversity & Inclusionの観点からみても、ニッチと言われた香水は、世界の価値観をより豊かにするでしょう。 そして、いろいろな人たちがさらに香りを楽しめるようになるに違いありません。


4.結論

西洋のアート(美術)には永続性が求められ、それは具象化されたものと聞いています。しかし、真の永続性は形のないものであり、そこにアート(芸術)があると日本人は考えます。

それゆえ[Fragrance is more than fashion accessory and worth a theoretical reflection. It becomes a paradigmatic form of the time.] (会議のテーマから引用/香りは単なるファッションアクセサリーではなく、理論的な考察に値するアート。それは時間の典型的な形になる)という西洋の新しい波に、私たちは共感します。


香りは人の内面に深く入り込むという点で、ほかの芸術よりも無限の可能性があると思います。もはや香水はたんなる消耗品ではなく、出会いの瞬間に過去の自分を超越する芸術なのです。


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※本稿は講演のための原文です。英訳においては、割愛、意訳をして30分に整えました。

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