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日本 京都 KYOTO 他の最近のブログ記事

京都 慈照寺(銀閣寺) KYOTO⑧

171205京都13 慈照寺 2.jpg

慈照寺(じしょうじ)、いや銀閣寺と言ったほうが通りがよかろう。

この記事は12月9日に書きかけたまま、師走の慌しさにそのままになっていた。歳月が飛ぶように過ぎていく。

この日、南禅寺(なんぜんじ)から出発して、「哲学の道」をあがりこの慈照寺まで至る。次の予定の場所に向かうまで、すでに1時間を切っている。

シーズンを過ぎたのか、幸い人はまばら。入場券も待たずに買う。どんどんと塀内を進んでは曲がり、中の門を入ると「銀閣」が眼前にあった。



とりあえず、「うわ!」と訳の分からない感嘆符が心の中に湧く。

ウン十年ぶりの銀閣は、記憶の姿と違(たが)わない。あるいは、映像や画像で記憶が上書きされフレッシュになっているのかもしれない。

ちなみに「銀閣寺」とは寺院全体を指し、この建物自体は「銀閣」であり、40年前の高校入試ではこれを銀閣寺と書くと不正解とされたこともあったそうである。




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白い砂利を敷き詰めた「銀沙灘(ぎんしゃだん)」をまわりつつ、左には東求堂あり。池の対岸からは再び、枝ぶりの良い松を透かして銀閣その姿を見る。

ああ感慨(かんがい)に浸る間もなく、、、振り返り振り返り、先へ先へと惜しみつつ通り過ぎる。。
『薄い、、、薄いわあ。。。』

本当に時間がなくって、感じるものが薄すぎる。


たとえ勉強不足でも、時間さえあれば知識ではなく感じとれるものがあろうが。こうやって慌ただしく来るのであれば、やはりもっと予習をしてくるべき・・・と残念に思う。


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ふと足元を見れば「苔」、すばらしい。銀閣寺の庭は苔寺を模(も)したと知ったのは帰った後だ。
やはり京都の苔は違う。行儀がよい。よく躾(しつ)けられている。

苔ファンの私としては、ぜひじっくり見たい植物。なぜなら、私の誕生花は「苔」なのである。



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慈照寺の奥にある山に登ってみる。ここをパスするかどうするか、悩みつつも『えーい、この際』と急いで登る。小さい山なのに急勾配(きゅうこうばい)で、息が上がるのは日ごろの運動不足のせい。

本当は美しい景色をゆっくり眺めながら登りたかったのだが、あくせくしては味わうことができない。やはり名所を訪れるときは余裕を持って出るべきと痛感する。


小高い展望のところでは、銀閣とその向こうに京都の町が見渡せる。高みの見物というが、こういうところから見るとどこか他人事のような市井(しせい)の暮らし。ときに権力者も、ここから眺めてたのだろうか。


そういえば、数年前のNHKの番組で銀閣寺を検証していたのを思い出した。たしか、銀閣は月見の館とも言われ、庭の向こうの月待山から登る中秋の名月を、初めは銀閣の一階の窓から見て、やがて庇(ひさし)に隠れると、ニ階に上り池に写った月を眺めるという。

そうか、これが月待山か。



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京都では歴史の粋といったすばらしい建築物や町並みを見て、あらためてその「美」や「技」などに感じ入るのであるが、同時にその建物の背後にあった権力闘争や欲望などに思い至ると、胸がふさがれる思いがする。

良くも悪くも、それが知識というもの。。。


これは、パリでノートルダム寺院の前を通りかかった、2年ほど前にも感じたことである。


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「いつ見ても、どこから撮っても美しいのがノートルダム寺院だ。

しかし、装飾といい大きさといい、偉業には間違いないが、その歴史の中で刻まれたであろう権力の陰惨な営みを思うにつれ、若い頃のように素直に感動できないのが哀しいことである。」




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銀閣寺内にあるこちらも国宝、東求堂(とうぐどう)。


ちょうどここ京都に来る前に読んだ、司馬遼太郎の「箱根の坂」では、「応仁ノ乱」前の荒れる京都を舞台に、伊勢新九郎(のちの北条早雲)を描いている。

主人公は新九郎(北条早雲)であるが、例えば時の将軍足利義政(よしまさ)、その弟、足利義視(よしみ)や日野富子など、、、教科書的に知っていた人物が、小説という中では立体として浮かび上がってくるから面白い。

それが、風景を見ることで血肉が通い、さらに再び歴史を読み返し、時代を行きつ戻りつ「ああ、なるほど」とようやく腑に落ちるのがスローな私流なのであった。


今回は「のんびり散策」といかず強行軍になってしまったが、それでも、やっぱり来てよかったと思う。位置関係と距離感はつかんだ。




もう、約束の時間まであと30分くらいしかない。門前の坂を転がるように降りてタクシーをつかまえ、
「すいません、竹田に行きたいのですが、一番早く行ける駅へお願いします!」
「・・・・」

あれ?返事がない・・・。と思ったら、かなりご高齢の運転手さん。なんでも右耳に補聴器をつけてるそう。乗車中ずっと、後部座席から前に乗り出して会話することに。。。。国産車だから左耳に着けたほうがいいのに。


なにはともあれ、「今出川(いまでがわ)駅」で烏丸(からすま)線にのり、終点「竹田駅」へ。アップは前後してしまうが、和ろうそく体験へ向かったのであった。











南禅寺から哲学の道 KYOTO⑦

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「さとりさま~、京都のもみじが見れてよかったっすね~」

12月の初め、南禅寺にて。
京都から帰ってきてだいぶ経つので、記憶が薄れつつあるが・・・。


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この日は午後から和ろうそくの体験教室。その前、午前中に「哲学の道」を歩いて慈照寺(じしょうじ/銀閣寺)までいってみようと思ったものである。

宿で、歩いてどのくらいかかるか聞いたところ、南禅寺からなら徒歩30分くらいとのこと。10時ころに出発すれば十分間に合うはず、とルンルン気分で出かける。


171205京都8-2 南禅寺 4 コケ.jpg

京都はどこにいってもそうなのだが、ここもものすごくいい苔がフカフカに敷き詰められていてすごくきれい。苔すばらしい。



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前夜の雨はすっかり上がって、青空に映える南天がより赤い。

お寺の建築物などはあまり撮らずに、苔だの南天だの紅葉などの写真ばかり、どこに行ってきたやらという感じである。


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しかし、哲学の道に行くまでが結構長くて、途中人の往来も少なく、本当にこっちでいいのかと不安になったりする。
途中にある疎水(そすい)。蹴上(けあげ)には琵琶湖から引いた用水で発電所もあるし、そこから流れてきているのかな。


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寄り道して疎水の上流のいきどまりまで上がり、下流を振りかえり眺めてみる。


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「さとり」in もみじ。もみじの絨毯(じゅうたん)がとてもきれいで、思わずここで時間をたくさん使ってしまう。



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哲学の道に行く途中で。
南禅寺境内の北、正的院(しょうてきいん)だったと思うけど、その瓦(かわら)がすばらしい。

意匠の面白さや、鉄のように硬く焼き締めてある風合い、肌に見とれてしまう。


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鬼瓦(おにがわら)っていうのか、獅子飾りっていうのか。この顔、ユーモアたっぷり。苔のあんばいもいい。



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ようやく哲学の道の始まりへ出る。

すでに1時間近く使ってしまったので、慈照寺(じしょうじ)まで時間内にいけるかな。ちょっと不安。でも、ここまでくるのに結構歩いたから、引き返すにしてもかなり時間がかかりそう。


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もう、あんまり道草を喰っていられないので、ひたすら急いで歩く。
さっきとはまた別の疎水べりは、やや広めでこちらも紅葉がきれい。

対岸には老舗のお菓子やさんなど趣(おもむき)のある家が並び、小さな橋がところどころに架かっている。



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時間がないのに、猫なんか撮っている場合じゃないと思いながら、ふと興(きょう)をそそられる。毛つやがよく栄養たっぷりという感じ。



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汗をかきかき、ようやく慈照寺(銀閣寺)の入り口の橋まで到着。
前回の訪問からすでに30年以上を経過している。
大人になってからの銀閣寺はきっと感じるものが異なるに違いない。


『どうしようかな、次の予定まであんまり時間がないしまた出直そうか・・・。』しかし、せっかく来たのだし、またいつ来れるかわからない。
とりあえず入るだけ入ってみることに決めた。しかし、また門までさらに坂を上るのだった。



つづく・・・。






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京ろうそく なかむら 体験教室-4 絵付け Kyoto ⑥Candle

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京ろうそく体験教室、「色かけ」に続き「絵付け」。

さっき自分で赤い色をつけたロウソクに、上から絵を描いていく。

目の前では若い女性の職人さんが、白いロウソクの中央に金色の菊のご紋章を描いている。1輪が16枚の菊のはなびらを、型紙もなしで大きさも形も正確に描いていくのにびっくり。



「お道具を使って、好きなように描いて下さいね」と、絵付けの手順を教えて頂く。

右のパレットに絵の具を溶かし、定着剤を1滴いれて調色する。塗ったばかりの絵の具がこすれないように、スポンジの上にロウソクの上のほうを立てかけて、細筆で描く。


『何の絵柄にしようかな・・・♪』見本帖の柄を見ながら悩みに悩む。

さっき色かけで失敗した、ロウソクの表面にあるコブの部分をどうするか・・・。『隠すよりもこれを活かした絵が描けたらいいんだけどなあ』と、手にとってじっくりとその凹凸をながめる。


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『お花だけの柄も素敵だけど、このデコボコを樹(き)の幹に見立てて、立体的にしてみようかしら。そういえば、けさ、"哲学の道"で見た梅の古木が素敵だったなあ・・』

『下地が赤だから、白梅がいいかな・・・。サクラと梅は、枝ぶりがちがうんだよね。。どんなだったっけ。』胸のうちでひとりごちる。

絵の具の濃度が難しい。地色の赤が透けて見えるので、梅の木のくろぐろとした樹皮を出すために何度か塗り重ねる。

『コブの上には苔(こけ)の生えている様子を描いて・・・。緑色がうまく乗らないから、ゴールドを下に塗ってみよう。』


慎重に、ちょっぴりずつ描き進めているうちに、いつしか夢中になる。部屋の中はとても静かで・・・。戸外の遠くから子供の遊ぶ声がときおり聞こえたりして・・・。



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かなり時間がかかってしまったけど、ようやく1本の絵ができた。さっき色をかけそびれて、ちょっぴり白く残ってしまったところにはシルバーを塗って、『月光のイメージ』とかなんとか。



『もう一本は藤(ふじ)のゴツゴツした幹が絡んで、うねるように横にはわせ、長い花房を垂らしてみよう・・・』


文章だけで写真を見なければ、どれだけすばらしい絵が描けたかって印象だけど(汗)


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ほら、この部分が失敗してコブになったところ。ドンマイ、ドンマイ。
薄いふじ紫は、赤の上では沈んでしまうので、先に白を塗ってから、上に紫をのせてみた。



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ようやく完成!こ、これは、もったいなくて火をつけられない。

左が藤の花。右が白梅の木。よく見ると、っていうか、よく見なくてもヘタっぴいだけど、久しぶりに新しいことにチャレンジして、とても充実した時間が持てたことが嬉しい。

私は絵付けにすごく時間がかかったので、レクチャーから完成まで、全部で3時間くらいかかってしまったけど、手の速い人なら半分くらいの時間でできると思う。



東京に帰ってきてから、和ろうそく作りが私にとってどんなにすばらしい体験だったかを会うひとごとに話している。

製作現場にいれて戴き、お仕事の手を止めてていねいに指導してくださったことを、とても感謝している。

「京蝋燭なかむら」の皆様、笑顔で温かく接して下さいまして、本当にどうもありがとうございました。








京ろうそく なかむら 体験教室-3 色かけ Kyoto⑤ Candle

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前回からの続きで「京ろうそく」の体験教室、色かけ。

先ほどの流し込みの作業場の隣では、ベテランの職人さんが、手際よく蝋燭(ろうそく)に色をかけている。みるからに難易度が高い。

おおきな鍋の中には赤い染料の入ったロウ(蝋)がたっぷりと溶けていて、脇(わき)の盆には、生成(きな)り色のロウソクが並んでいる。

ロウソクのお尻にはすでに赤いロウがちょっぴりついており、穴に竹の棒がさしてある。この下準備は傍(かたわら)にいるマダムの役割。

この棒をもって、赤いロウを上から注ぎかけて色をつけるのだという。赤いロウは面を伝わるにつれて冷えて固まり、表面に定着する。




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右手の柄杓(ひしゃく)ですくった赤いロウ。

左手で持ったロウソクはやや斜めにかしげ、棒をはさんだ指先をずらすようにして、軸を中心にクルリと回転させる。と同時に、側面に赤いロウをシャバシャバと垂らす。

口で言うと簡単そうだが、右手と左手で異なる動作を、しかも同時におこなうのでとても難しそう。しかも、芯にロウが垂れないように、斜めにかしげた下の面にロウを伝わせるのでますます難しい。

よどみなく一連の作業をおこなわないと、生地の部分が白く残ってしまう。それを修正しようと2度、3度とかけ直すとそこだけ厚ぼったくなり、表面がでこぼこになってしまう。



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ここで質問。
「芯をつまんで、ロウソクのお尻から鍋にどっぷりとつけたら簡単そうですが・・・どうしてわざわざひっくり返してかけまわすんですか?」

「芯の周りの、上の面を白く残すためには、かえってこのほうが早いんです。あとから直すのは大変なので」

なるほど。液だれの方向や、いかに均一にかけるかなどを考えると、ひとつずつの工程が実に理にかなっている。



さっそく席に座らせていただいて、大きなエプロンをつけてもらい、いま見たようにひしゃくを手にする。

「さあ、やってみましょう」
「思い切ってやらないとうまくいきませんよ」
「作るのは2本です」
「初めてでも上手な人もいますよ」

など、アドバイスを聞くほどにプレッシャー。


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うわー、ものすごく緊張する!

リハーサルで何度かひしゃくですくい、液のかたさ具合とか加減をみて、左手の棒も回転させてみたりするが、同時にやるタイミングが難しい。

呼吸を整え、えいやっとばかりにかけてみる。『アアァー・・・』声ならぬ悲鳴が。
回し方が足りず、白い部分が残ってしまう。さらにかけ足してみたが、生地がちょっぴり残ってしまった。

もう一本にトライするも、ああ無情。また失敗してしまった。おのれの不器用さにがっかりする。ちょっとくやしい。。写真を見ると脇があいて、手首だけでひしゃくを返そうとしている。こういうの、脇が甘いというのだろうか。


いやいや、「つくることは簡単ではない、難しいということを理解するのも体験の大切なこと」である。
と気を取り直す。

『さて、いよいよ絵付け。楽しみ~♪』
と思っていたら、たった今、自分で色をかけたロウソクを
「はいこれに絵付けしてください」とおっしゃる。

『あれ?この、失敗したやつに絵付け??そうだよな、、、自分で責任取らなくちゃ...』
って、不出来なものでも、自作だからこそ愛着が湧いてこようというもの。


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「ほらね、きれいな面を表に出したらわからないでしょ」と箱に詰めてくださった。マダム優しい~。 


次回、いよいよ最終段階の絵付け。なんの柄にしようかな~。実力をかえりみず、理想の絵柄(妄想)だけがふくらんでしまうのであった。  つづく。



京ろうそく なかむら 体験教室-2 製造 Kyoto④

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京ろうそく体験教室、昨日からの続き。

いよいよ実際に「和ろうそく」を作ってみることに。商品を作っている現場に入れていただけるということがとても嬉しい。

手前にあるのは蝋型、右手には大きな鍋で温めて溶かしたロウ、奥は作業する台。この方がここの受け持ちで、今日の製造を指導して下さる。

このようなコーナーが数か所あり、女性の職人さんたちがそれぞれサイズの違う和ろうそくを作っている。

今回作るのは4匁(もんめ)のロウソク。高さは約12センチ、燃焼時間はおよそ1時間15分という。


171205京都 和ろうそく なかむら 蝋型.jpg


ロウの成分がしみ込んでツヤツヤになったろうそくの型は、一度水をくぐらせてから水気を拭き取る。

一番下に置く台(写真では上の枠)には小さな穴が並んで掘ってあり、ここでロウソクの芯の先を支えるようになっている。やや太い穴があいている型はロウソク本体の部分になり、2段目にのせる。

あとでわかるが、この型はまた横に3つに分かれている。



171205京都 和ろうそく なかむら 芯.jpg

これがロウソクの芯となる部分。昨日も書いたが、筒状の紙にイグサの繊維(せんい)が巻いてある。

これはお燈明(とうみょう)などが、お祈りの途中や屋外で火が消えてしまわないように、火力を強くする工夫である。芯を太くすることで、大きくしっかりと燃えるのだ。


ようやく、あの和ろうそくの先っぽに見えていた、太い芯がどうなっているのか理解できた。

ロウの性質や使用方法などに合わせて、大昔から試行錯誤を重ね、改良をしてこういう形になったんだろうなあ。



そして、その空洞の中心に、一本ずつ長い竹串を通しておく。




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芯が倒れないように、一番上にさらに台形の枠をのせる。

そして今度はこの、竹串を通した芯を、ロウソクを流し込む穴に一本ずつ挿(さ)す。
まずはお手本を見せてもらう。職人さんはさすがに仕事が早い。スパスパっと右から左へ挿していく。


芯が32本だから、ろうそくもこの1回で32本できるということだ。


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これ私。。簡単そうに見えたのだが、穴が小さくて、慣れていないと思いのほか手間がかかる。
このへんまでの工程は、いったい何をしているのか自分でもよくわからないままに見よう見まねでやっている。



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芯をすべての穴にさし終わったら、大きな鍋の溶けたロウを小さな「ゆきひら鍋」ですくい、静かに注ぎ込んでいく。


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枠の中央あたりから溶けたロウ(蝋)を注ぐ。細い穴にロウが流れ込んでいく。つい、かけまわしたくなるが、一か所から動かさず、左右に溢(あふ)れるにまかせ、たっぷりと入れる。



171205京都 和ろうそく 流し込み完了.jpg

少し冷えたころを見計らって、竹串をちょっぴりまわしながら抜く。紙の芯だけがロウだまりの中にのぞいている状態。



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流し込んだロウ生地にまだ柔らかさの残る状態で、一番上の枠をはずす。

すると、はずした枠の形で、まるでロウがパンケーキ生地のようにつながっている。そこに、上から包丁で切れ目をいれていく。



171205京都 和ろうそく なかむら 包丁.jpg

包丁はあらかじめ温めておくのが大事。白い灰の中には、炭が熾(おこ)してあるのだろう。




171205京都 和ろうそく あまりを切る.jpg

そして枠の上にはみ出たロウ生地を、面にそってスススっと包丁で一気にはがしていく。なんか、本当にパンケーキを作っているようである。

171205京都 和ろうそく 芯穴あけ.jpg


上の板状のロウを取り除くと、「おお、なんかロウソクの丸い断面図が見えてきてうれしい!」
中空の穴を、千枚通しできれいに整えていく。

これも、なにやらたこ焼きを作るかのごとく。料理番組のようだ。

ここで気づいたのは、職人さんの手がとてもキレイなこと。もともときれいな方なのだが、なんでも櫨蝋(はぜろう)には肌を美しくする効果があるらしく、その成分は高級な化粧品にも使われているとのこと。

『お仕事しながら自然にパックできているのかもしれない』と、つい目がそちらへ行ってしまう。


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そして本体である中段を、下の段からはずして寝かし、三層になったその板を上からはずすと、ほら、ロウソクがずらりと出てくる。

感動の瞬間!


本当のところ、やっているときは型をどうやって組んではずして、ろうそくができてきたのかマジックのようで、よくわからなかった。しかし、こうやって写真を見ながらおさらいしてみると、木型の構造がよく理解できる。




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左に丸くあいているのは、上の木型がずれないよう、固定させるためのさしこみ穴。

私のやりかたのせいか、、、継ぎ目にはロウのはみ出た大きなバリができてしまった。


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合わせ目にできるバリは、必ず両脇に2か所に出るので、大きさにかかわらず包丁で削りとって磨かねばならぬ。この作業は全て一本ずつ手で行うのである!

私は2-3本しか処理しなかったけれど、1回の工程につき、32本×2=64か所をけずるのでとても手間がかかる。


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反対の場所では、もっと大きい15匁(もんめ)のろうそくを作っている。奥の作業場では2匁?のちいさいロウソク。100匁まで、10段階のサイズがあるようだ。

全部てづくり。本当にびっくりした。


尺貫法(しゃっかんほう)でいう一匁(もんめ)は3.75グラムにあたる。「匁」という単位を久しぶりに聞いた。

ここまでで、本体の和ろうそくは完成。嬉しい。
『きなり色もいいなあ・・・』



これに絵付けをするのかなと思ったら、次は色かけをするのだという。ま、まさか自分でやるとは思わなかったが・・・・。見ただけで難易度が高そうだ。

次回はろうそくの色かけに続く。。。




➤次の記事  京ろうそく なかむら 体験教室-3 色かけ



京ろうそく なかむら 体験教室-1 kyoto③ Candle

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昨日の鬱陶(うっとう)しい雲が見事に晴れて、冴えた青空と冷たい空気の京都。

この日はあちこちに行きたくて、たくさん予定を入れてみたのだが、そのひとつがこの「京蝋燭(ろうそく)なかむら」さん。

以前から「和ろうそく」にはとても興味があって、待望の製造体験受講である。絵付けだけのコースもあるが、蝋(ろう)の流し込みからの工程をさせて頂けるのでとても楽しみ。


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予定は13時。午前中は慈照寺(じしょうじ)など東の方を歩き、思いのほか時間がかかってしまったのでお茶もお昼も抜きで直行する。


今出川(いまでがわ)駅から地下鉄に乗って、終点の竹田の駅から徒歩5分、静かな通りにそこはあった。ガラガラっと引き戸を開けると、中はろうそくを実際に作っている工房。一歩入ると、暖かく粘り気のある、懐かしい蝋の匂いがいっぱいに満ちている。

ワークショップ的な会場を想像してきたので、現場を拝見できるとはびっくり。入り口は所狭しと商品の箱が積みあがっていて、物が動いている活気でいっぱいだ。


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最初の30分程は、和ろうそくについてのレクチャー。非常に興味深い。
社長自らが、和ろうそくの素晴らしさ、その継承の難しさと意義などを熱く語る。

ぼんやりと断片的だった知識が、直接お話を伺がうことで少しずつ明瞭(めいりょう)になり、とても勉強になる。知らないことがわかっていくというのは、いつも心の弾(はず)むことである。以下はその時にとったメモと、後日調べたことを参考に、自分の整理のために書いてみた。




和ろうそくの原料は、櫨(はぜ)の実から絞って採られた植物性の木蝋(ろう)である。ハゼは安土桃山時代に大陸から渡来し、江戸中期には沖縄を経由して九州でさかんに栽培された。島原藩でも奨励され、一大生産地となったが、1991年に雲仙普賢岳(うんぜんふげんたけ)の噴火により産地は壊滅的被害を受け、原料の流通量が激減。また、安価なパラフィンワックスの西洋キャンドルに押されて、和ろうそくは厳しい状況にある。


しかし、安価で火力もある西洋キャンドルがあるのなら、なぜ和ろうそくが必要なのであろう。

ひとつは、和ろうそくは煤(すす)が少なく、油分も少ないので払うだけできれいになる。寺社仏閣の「すす払い」が洗剤を使わずに、毛ばたきなどではたくだけで落ちるのも、植物性の和ろうそくを使っているからできること。

木ろうは融点が低い。垂れたロウはお湯で容易に拭き取れるため、漆(うるし)や箔(はく)の細工ものなど、大切な装飾を傷めることもない。

よって修復の頻度(ひんど)も減る。和ろうそくを使うことで文化財を守ることができるのだ。そのため京都のおおくの由緒あるお寺には、こちらの和ろうそくが使われているそうである。

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そして和ろうそくの特徴に、その炎のゆらぎと色の暖かさがある。火力が弱いため、筒状の紙にイグサを巻いて芯を太くし、消えにくくしている。芯は中空になっているので、煙突のように空気が上がってきて、風がなくても火がまたたくのだ。ながめているだけで心がなごむ。

石油系パラフィンのキャンドルは火力があり明るく強く、直截的(ちょくさいてき)である。平たく言えば風情(ふぜい)がない。油分の多い煤(すす)も出て、払うだけでは容易にきれいにならない。



例えば日本画は、和ろうそくの灯りで鑑賞しなければ、作者の意図するところを見ることはできないという。また座敷の欄間(らんま)に立体的な彫刻が施されているのは、蝋燭の揺らぎで「影」が動くことも考えてあるからで、西洋のステンドグラスが平面的で、「光」を通して鑑賞するのと対照的である。

京都の舞妓(まいこ)さんたちが白塗りの化粧に玉虫色の紅をさすのも、和ろうそくの光でこそ最も美しく映える色だから。

日本の美、つまり和室、仏像、日本画の色、漆(うるし)塗りや歌舞伎の隈取(くまどり)などといったもののすべては、和ろうそくという「灯り」ありきで考えられているようだ。

それは谷崎潤一郎の「陰翳礼賛(いんえいらいさん)」のなかにも語られている。
「美というものは常に生活の実際から発達するもの」というくだり。

長い庇(ひさし)を持つ日本建築が、結果、うす暗い部屋を持たざるを得ず、その中に陰翳の美を発展させたという。


ひとつの文化を単独で残そうとしても無理があり、そのおおもとを考えなければ伝統は守れないと思う。


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茶道や日舞など、和の文化にも触れて育ち、長じて歴史・時代小説なども愛読してきたため、和ろうそくの存在をその情景の一部として、自分なりにぼんやり感じてきた。

「なぜ和ろうそくであったのか」「どうして、それでなければならないのか」ということが、たくさんのお話を伺って少し理解できたように思う。



特に心に残っているのは、社長さんがいった、「和ろうそくは伝統工芸品ではなくて、消耗品である」ということばだ。

伝統工芸という看板だけで仕事をしている人もいるが、生活の中で活きていくものこそが、本当の伝統になっていくのではないかと思う。


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お話が終わり、「では、実際に和ろうそくをつくってみましょう」とうながされ、「あの、中はお写真を撮っていいのでしょうか?」とおずおず聞くと、「どうぞどうぞ」とおっしゃる。「うちはどこを見てもらっても平気です。」とも。

秘密や秘伝などではなく、まっとうなことをきちんとする。培(つちか)ってきた信用や、人とのつながり。それらを続けるのはとても難しいことだからこそ、見ただけで簡単にまねできるはずがない。

だから、隠すことなどないと自信をもっていえるのだと思う。



次回、実際の製造体験に続く。





京蝋燭 なかむら 有限会社 中村ローソク
〒612-8413 京都府京都市伏見区竹田三ッ杭町57-8









京都、糺(ただす)の森から下鴨神社 KYOTO②

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京都の宿についたのはもう3時過ぎ。パラパラと雨が降り始めた。『またか・・・』と軽くがっかりする。

10月の京都催事(さいじ)のときも台風が直撃し、一晩中、携帯の警報が鳴りやまなかったほどだ。ホテル缶詰。

この日も薄暗くなりつつある空を見上げ、「外出を見合わせようか」と一瞬迷う。しかし、今回の短い京都滞在、「一刻も無駄には出来ぬ」と当初の目的地のひとつ、「糺(ただす)の森」へと向かうことにした。

修学旅行や、学生時代に部活の友人たちと来て以来、京都はいつも仕事の通過点。小説の舞台としてはなじみのある地名や名所も、大人になってゆっくりと訪れたことはなく、市内のどのあたりに位置するかは実はぼんやりとしかわかっていない。

それなら前もって新幹線の中ででも、ちょっとは調べたらいいものなのに、どっぷりと時代小説に溺れ2時間を使ってしまう。読んだのはなぜか志水辰夫の「つばくろ越え」。古本屋で、字が大きかったから読みやすかったのよねえ。でも江戸の飛脚(ひきゃく)ものの話では京都の地理には役に立たず...。



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とりあえず京都駅で買った、店員さんおすすめの地図は、いざ開いたらなぜか英語であった。『Tadasu mori shrine・・・Simokamo-Jinja shrine・・・』 

さとり 「うわっ、読みにくい」
与一  「日本語も書いてありやすよ。ちっせえけど」

ローマ字表記では、瞬間的に入ってこないのである。
また、グーグルでは、自分が京都全図のどこにいるのかが私には俯瞰(ふかん)できないので、なんとなく使いたくない。アナログ時計と同じ、古い人間なのだ。

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地下鉄を乗り継ぎ、出町柳(demachiyanagi)に到着したのはもう4時。地図をみながら「糺の森(ただすのもり)」を目指す。
ここについて知っているのは、奥に下鴨(しもがも)神社があるという程度で、ほとんど前知識はない。

右手に傘、左手にバッグ、首からカメラ、足元は濡れて歩き辛い。「やはりここは天気のよい昼間に来るべきではなかったか?」という思いもよぎる。

が、「さとりさんは絶対気に入りますよ」という知人のお勧めと、この森の名前に、なにやら「私はここへ来るべき」との使命感をもったのである。決めたからには行かねばならぬのが習い性。


「糺(ただ)す」というのは、罪や真偽・事実などを問い調べること。太古の森に抱かれて、今までのおのれの道を振り返り、反省でもしてみようか、という殊勝(しゅしょう)な気分にあったのは間違いない。



与一『さとりさまが反省とは、、、それで雨でもふったんでやしょう・・・』
久しぶりに連れてきた与一(人形)から、すかさずつっ込みがはいる。


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地下鉄を出て、大通りから森の始まりに足を踏み入れた途端、空気が変わってくるのがわかる。澱(よど)んだものが、ガラスのように透明になる。そして少し焚火(たきび)くさい、スモーキーなグレイと、水の匂いや、緑の香りが交互にやってくる。




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途中に、「旧三井家下鴨別邸」との看板が。『雨やどりでもしていこうかな。そういえば昔、思いついて立ち寄った池之端の「旧岩崎邸」も、こんな小雨の夕方だったっけ。』

日没まで時間がないのに寄り道。
建物は、素敵と言えば素敵なのだが、全体のバランスがなんとなく継ぎ足しな感じ。望楼(ぼうろう)と中3階はいらないんじゃないか?

磨き上げられた階段や、格子、建具(たてぐ)とかはすばらしい。もう閉館間近だったので、そそくさと一巡りして気が付いたら庭に出ていた。端の方から雨戸が立てかけられていくのが見える。

モノトーンの景色はいよいよ寂し気で、外から見る家の灯りがいっそう暖かい。


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元の道に戻ればすでに4時半をすぎ、暗くなる前にお社(やしろ)まで到着するかやや不安。

まっすぐの道を進むと、雨も小やみになってきた。しっとりと濡れた石畳に、終わりかけの紅葉がはらはらと落ちる。ぼんやりと点(つ)く光りに『風情があるなあ・・・』と、京の色気に酔う私。


「十月に賀茂にまうでたりしに、ほかのもみぢはみな散りたるに、中の御社のが、まだ散らでありしに、」赤染衛門集

他の場所のもみじは散っているのに、下鴨神社はまだ10月でも残っている、と歌にある。


昔は10月でもすでに遅い紅葉だった。12月までいろどりをたもっている今は、やはり秋から冬が暖かくなっているのだろう。



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「糺の森」には、樹齢200年から600年の樹が600本もあるというが、左右の木立がほとんどシルエットとなり、森は闇に溶けつつある。中に入ることはためらわれ、下鴨神社にむかってまっすぐの参道をつっ切るだけになる。ひたすら、もくもくと砂利道を踏み進み、手水で手を清める。まばらな人影。

心が静まるとか、浄化されるとかそういうことではなくて、、、今日はあえてそんな風に思わない。
じっとしていると考えが堂々巡りになってしまうから、せいぜい歩いて、体の血を巡らせるほうがよいのだ。


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朱色に塗られた雅(みやび)な門。解説によると、これが楼門(ろうもん)で、ここから下鴨神社が始まるということを知った。

門を通るとき、鳥居をくぐるときに、立ち止まりごく自然に頭を下げる人々がいる。その一連のなめらかなしぐさは、仰々しい信仰とも異なり、身についた一部として感じられ、その方の暮らしぶりを美しいと思える。



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楼門、舞殿(まいでん)、中門と進むにつれ、「ああ、これが葵祭(あおいまつり)の」とようやく思い至る。舞人が蝶のように白い装束を翻(ひるがえ)す光景を浮かべながら奥へすすみ、言社(ことしゃ)につく頃はすっかり暮れて、まもなく閉門の声もかかる。急いで自分の干支(えと)にお参りをして後にしたのである。

暗い中、いまと同じ道のりを歩くかと思うとちょっとぐったり。しかし、知らぬ道は遠く感じるもの。帰りは思いのほか早く、もとの出町柳駅に到着する。そこから地下鉄で四条河原町へ出てまた歩き回る。雨が再び強くなる。


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あてもなく足を運べば、古い印刷屋さんや箒(ほうき)店などに行きあたる。かと思えば、モダンなインテリア雑貨のお店とかに出会う。ただ歩くだけで楽しいのは、パリと同じ。



つらつらと思い出し「糺の森はまた来たい、ゆっくりと」そう思って後でどんなところか調べてみると、ものすごく魅力的なところだ。やっぱりおすすめは間違いなかった。




そして、後先になってしまうが、この日の続きが
「月はおぼろに東山 KYOTO①http://parfum-satori.com/blog/2017/12/kyoto-3.html
に戻るわけである。

翌日はまた、とりあえず行ってみたい場所があって、たくさん歩く予定。










月はおぼろに東山 KYOTO①

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京都に来ている。夕方に降った雨がやんで、今は月が出ている。ほろ酔いで帰る道、東山に浮かぶ満月。今年最大の大きさだという。


「月はおぼろに東山~」
子供の頃、日本舞踊をしていたので発表会でも踊ったことがある、祇園小唄の一節である。
そういえばここは東山。便利とは言えないが、前回の縁があって気に入ってこのあたりに宿をとっている。



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ホテルのお部屋に帰り、ネットできまぐれにユーミンをかけてみる。

やはり、旅先で懐かしい音楽を聴くものではない。「卒業写真」は、早く逝(い)った親友の一人の好きな曲だった。



私ももちろん大学の頃よく聴いた。松任谷由実でなく、荒井由実の時代である。京都には部活の卒業旅行で亡くなった彼女もいっしょだったし、いつも車にはユーミンや山下達郎や、石川セリなんかがかかっていた。青春の思い出というのは、音楽や香りに直結している。


そして、非日常の場面ではより感情の柔らかいところが無防備になるようだ。
本当に悲しくて泣いているのか、泣きたくて泣いているのかわからない。けど、ずっと無邪気に泣くことなんかなかったから、ひとりで思い切り泣いてみるのもいいかもね(´;ω;`)ウッ...



ユーミンはいまでも先頭を走っている。愛の歌を紡ぐのは、年齢制限があるのだろうか。命の営みを超えて恋愛ができるのが、人間じゃないのかしら?「ダンスはうまく踊れない」し、「八月の濡れた砂」のような血潮がなくても。最後は「朝日の中でほほ笑んで」を口ずさむ。などなど。


悲しげに泣く顔が美しいのは10代まで。
年を取るほど、笑った顔でなくちゃ素敵じゃない。








京都にて、催事 ④Kyoto パルファンサトリ

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茶壷に入った「さとり」の香水。
10月、京都の催事にて。


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ここ数年、神戸、大阪などでも披露したが、この展示会も調香オルガン台を東京のアトリエから運ぶ。京都には初お目見え。


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このたびは老舗百貨店様のクローズドの展示会だったので、一般のご案内ができなかったのだが、思いがけずすでにご愛用いただいているお客様も来場されていて、たくさんお声をかけていただいたのがとても嬉しかった。



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ホテル全体を借り切った会場は、各階で美術、ハイジュエリーや、ファッション、プレステージの小物が並ぶ。

パルファンサトリは宝飾のエリアに出展。ぶらっと歩けばジュエリーのマスターピースコレクションの数々に圧倒される。眼福であった。




京都、東山から木屋町 ③Kyoto

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京都旅行といえば、小学校、中学校の修学旅行、そして親しい友達と行った大学の卒業旅行くらいだろうか。清水寺や法隆寺など、基本的な観光地には行ったはずであるが、記憶は写真のように断片的で、地理感がまったくない。

大人になってその後は、日帰り出張や大阪、神戸の行きかえりに駆け足で通り過ぎるだけ。ちゃんと街並みを歩いたり、ゆっくり食事をした記憶もないのである。

今回も3日間の催事に出展するべく来たので「お仕事」ではあるのだが、朝早くから会場に入るので、前日に京都に来ることにした。その日の午後に知人と会って、夕方から自由な時間が少しあったので、宿(やど)の近くを少し歩いてみたわけである。




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台風の前でぐずつく天気だが、折よく雨が止む。蹴上(けあげ)の方からだらだらと坂を下り、なんとなく気分で路地に入ったりまた大きな通りに出たり。
なんといっても、久しぶりの京都であるし、どこに何があるかなども不案内なまま、名所と呼ばれる建物などに遭遇するのを楽しむのである。

交差点から遠くに、赤い大きな鳥居(とりい)が見える。そういえば近所のホテルのコンシェルジュにこの辺の見どころを聞いたとき、「鳥居がどうとか...」言っていた気がする。そうか、これが平安神宮の大鳥居だったか。


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しかし、鳥居とは反対の方へ向かい、青蓮院(しょうれんいん)から知恩院(ちおんいん)の脇を通り過ぎる。雨上がりの夕暮れの道はさほど人通りもなく、しっとりとした空気が麗(うるわ)しい。

立派な樹が次々と現れるので胸がトキメク。白い漆喰(しっくい)の塀と瓦の濃い灰色、そして巨樹が相まって、千年の都の風格を感じさせる。

「ああ、私、いま京都を歩いているんだわあ...」
プチ自由の満喫。

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この道に入ったころから、芳(かぐわ)しい香りに包まれる。スパイシー、カンファーでリナロールのさわやかな香り。ブラックペッパーオイルの香りにも似ている。


少し歩いてやはりと思う。大きな楠(クスノキ)が現れ、その見事さに思わず足を止め見惚れてしまう。このあと、またクスノキの大木に出あって驚いた。全部で3本ほどあるらしい。

楠(クスノキ)からは樟脳液(カンファー、カンフル)が得られる。あの、だめになりかけた人や物事を蘇生させる「カンフル剤を打つ」というあれである。


同様の香りは新宿御苑を歩いているときもしばしば感じられる。御苑の森にも楠か芳樟(ホウショウ)があるのだろう。しかし、ここは一層強く、密度があるようだ。木の大きさもあるし、気圧や湿度のせいかもしれない。

気分の上がる理由は、この香りにもあるのだろう。


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「蓮如上人(れんにょしょうにん)御誕生之地」という石碑。ただもう、やたら歩いていても歴史的な名前に遭遇するのは、さすが古都である。

歴史小説が好きなのであるが、ここ一年は戦国時代から安土桃山あたりをよく読む。石山本願寺と顕如(けんにょ)のあたりは話によく出てくるので「帰ったらもう一度、歴史をおさらいしなくちゃ」などと思う。

江戸剣客(けんきゃく)ものを読んでいる時分は、江戸古地図を買って、その足取りを追ったりもしたものだ。

やたら楽しい。。。

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そして、クマリンの香りに誘われて京都市都市緑化協会の庭に至ったわけである。

この感じ、何かに似ていると思ったら、風景は180度異なるけれど、パリの街を歩いているときと同じだと感じる。

ホテルを中心にして、ひとりでパリの石畳を歩き、坂を上りながら「そこの角を曲がったら何があるのだろう?」と好奇心と勘(かん)を頼りにほっつき歩く。面白そうなものを、比ゆ的にいわば犬のように嗅ぎまわるのである。




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すてきだなあ。あいまいな夕暮れに灯りがぼんやりとして、パリのルールブルー/L'HEURE BLEUE(青い時)とはひと味違うロマンチックさ。誰もが感傷的になれる場所。



いったん四条に出てまた三条へ上がり、そこから今日の目的地である木屋町(きやまち)へ。ちょうど新幹線の中で、池波正太郎の「その男」という小説を読んでいて、偶然にも薩摩、長州、幕府方の隠密が、この木屋町を中心に密かな戦いを繰り広げているところなのである。


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そしてまたここは森鴎外の小説で有名な高瀬川(たかせがわ)。小さな流れに沿った、濡れた小路に灯が揺らめいている。

「勉強になるなあ・・・。」

空想上の世界が、しっくりと馴染んでくる...というには、浅すぎる体験ではあるが。



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そして地元の人に紹介していただいた、「京都のおばんざい」が頂けるという「あおい」というお店に集合。こざっぱりとした店内には素敵な女将さんがいて、カウンターの大鉢においしそうな(実際とても美味しい)お料理がずらりと並んでいる。食いしん坊としては、写真を撮るのも忘れ、その味に恍惚(こうこつ)となる。

ほろ酔いの中、常連さんと女将さんのやりとりを音楽のように聴いている。決して自分で使うことはないが、その土地でその土地の言葉を聞くのは、耳にとても心地よいものだ。

しかし翌日からの仕事を考え、名残惜しいけれども早々に宿に帰り、びっくりするほど早く寝てしまったのだった。せっかくの京都なのに。。。


パリよりずっと近いし、またすぐに京都に来たいと思う、一夜であった。









ヤブコウジ エンコウソウ 絶滅寸前種 京都②kyoto

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京都の催事の前日に、あたりをうろうろしていて紛れ込んだのは「京都市都市緑化協会」のお庭先。たくさんのフジバカマの甘い香りに誘われて入ると、珍しい鉢がたくさんある。

花の時期ではないので、ほとんどが小さな苗だったり葉っぱだけだったり。なんという植物だろうと名札を見るも、あまり聞いたことのない名前。エンコウソウ(猿猴草)という、絶滅寸前種とか。

調べてみると花は黄色、池に咲くアサザに似ている。



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赤い実がかわいい、唐橘(カラタチバナ)。百両(ヒャクリョウ)とかいう。この名札にはカラタチバナの下にカッコして、ヤブコウジとも書いてあるが、同じものなのだろうか?

藪小路、別名十両(ジュウリョウ)はもうちょっと地味と思っていた。


似た名前に、千両(センリョウ)、万両(マンリョウ)などあり、いずれもお正月かざるおめでたい草花である。

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これは何の花かわからなかった。
ちょっと見たところ、センニンソウやボタンヅルにも似ているが、葉の形が違う。アシンメトリーな白い花びらがプロペラのようで面白い。



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遅咲きのアサガオ。建物にレエスのように下がって、とてもきれいだ。
海外の旅行客も盛んにこの前で写真を撮っていた。




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京都市都市緑化協会,知恩院から歩いて円山公園のあたり。


フジバカマ,藤袴,Eupatorium fortunei,京都①

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秋の七草のひとつ、フジバカマ(藤袴)である。 はじめつぼみは濃い小豆色だったものが、開くと淡くなり、ピンクのフワフワした雲のように見える。




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この日、京都での催事の前日夕方に、少しだけ会場の近く東山界隈をブラブラする。台風の前で天気はあいまい。細かい雨が降ったりやんだりしている。

知恩院の近くを通ると、さくら餅のような、甘いクマリンの香りが立ちこめている。あたりを見回し、フジバカマを発見。そうして門の中を覗いてみたらたくさんのフジバカマの鉢が育成中。

ひと鉢とか、路地にひと群れ咲いていたことはあるが、一度にこんなたくさんのフジバカマを見るのは初めてだ。

これだけの量があれば、確かに道にまで香りが漂ってくるはずである。



フジバカマの匂いは、クマリンやヘリオトロピンのような甘いパウダリーな香りで、このピンク色の雲のような花のイメージにきわめて似つかわしい。

ものの本には、フジバカマは乾燥しないと香らないと書いてあるし、私も以前はそう思っていた。しかし生花もよくにおう。環境や個体差があるのかもしれない。


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自由に入れるようなので庭の中に入ってみる。奥にはヤブコウジとか、エンコウソウとか地味な植木鉢がたくさん。

『なんだろ、植木屋さんかしら?だとしたらずいぶんシックな植物を集めているんだな』などと思い、『さすが京都、お茶屋さんや料亭に納めるのかしら?』

とひとりごちる。


 
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実はここは園芸店などではなく、京都市都市緑化協会という公益財団であった。京都駅から西へいった、「梅小路公園」というところの管理業務をしているらしい。京都における新宿御苑のようなものなのだろうか。

フジバカマは準絶滅危惧種である。こういった絶滅危惧種などを保護して育てているのだろう。
次はぜひ、この梅小路公園にいってみたいものである。



「萩(はぎ) 尾花(おばな) 葛花(くずばな) 瞿麦の花(なでしこ) 姫部志(をみなへし) また藤袴(ふじばかま) 朝貌の花(万葉集・巻八 1538)」に詠まれている。

植物事典 フジバカマ キク科 フジバカマ属 学名:Eupatorium fortunei,


Kiyomasa no Ido at Meiji Jingu

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There is a well called Kiyomasa no Ido at Meiji JinguThe water is transparent and you can see round & smooth stones.

Looking into the well.. Seeing those stones, the reflection of green leaves & branches of the trees on the water, I start to wonder if I am standing on the water or in the sky. 


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Entering from the Kitasando near Yoyogi Station, tall trees on the street are blocking the sky. The scent of Hinoki and Cederwood is refreshing.

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There is a fishing spot near the lake. The view of wild wisterias from there is great.

A heroine and an egret are resting.

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Out of the woods, at the end of the road is where you find Kiyomasa no Ido. Quiet place. 


I will not expect a reward or benefits. I just wanted to express gratitude for my safety today. 

  

 MEIJI JINGU HP

 

金沢東茶屋街 kanazawa

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金沢は「小京都」とも称されるが、地元の人にとっては金沢は金沢、ちょっと不満なようだ。
タクシーの運転手さんも、街や店で出会った人もみな加賀の歴史を愛し誇りに思っている。

建物の由来や町名の移り変わりなど、気さくにかつ詳しく教えてくれる。
戦災にあっていないので、昔の建物がそのまま残っているところが多い。

夕方の物憂げな日が射す町屋の並び。

石川県金沢港大野からくり記念館 Karakuri 歯車

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もう東京にはとっくに帰ってきているのだが、まだまだ金沢で撮った写真がたくさんある。

どこの場所も想い出深く、感じたことや聞いたことを記録しておきたいのに、だんだん記憶も感動も薄くなってしまうので忘れないうちに載せておくことにした。

 

松風閣庭園(旧本多家庭園)金沢本多町 KANAZAWA

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昨日の続きであるが、金沢に行った。

知人が知り合いの陶芸工房があるというので、そちらへ連れて行ってもらった。 
工房の前には素晴らしい庭。

巨木と苔に囲まれた池にはひっそりと何かが息づくようである。

金沢 兼六園 KANAZAWA KENROKUEN

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旅に出るとただでさえ感傷的になるものである。
しかしそういったことにはまったくならず、見るものがみな楽しくて新鮮!

金沢へは15年前に来て以来であるが、年齢が違えば感じ方も違う。

今の方がずっと、ここのすてきさが感じられる。

 

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年をとると目だの手先など鈍くなる部分もあるが、代わりに感受性がちょっぴり伸びていくような気もする。

それはやっぱりいろいろなものを見たり、知識や経験を養分として得た分、受容の枝先が広がったのであろう。

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10歳には10年の目盛、50歳には50年の目盛、100歳には100年分の目盛があるのだと思う。

だから古いものを測る物差しは、年を経てからの方がきっと正確なのに違いない。

 

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ひとりでも美しくて、群舞でもさらに美しい。

花菖蒲はそんな花だ。

鮮やかな緑の中に、アシンメトリーでありながらある規則性を持って、紫が延々と連なっては飛ぶ。

 

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本当にすてきな景色だと思って撮っても、あとからパンフレットを見たら似たような構図の写真があったりする。

みんなが見てきれいと思うものは確かにきれいなものが多いのだけれど。。。自分の審美眼って大方の既成概念の中に収まっていると思うとちょっとがっかりする。

 

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自分でもミーハーだと思うのだが、やっぱりおなじみの場所で記念撮影。

 

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青楓の中のシジュウカラ(かな~?)
プロペラのような赤い種がアクセント。

 

 

 

 

シルクイリス アヤメの香り

シンプルなシルクのシャツに、パールのネックレスをさらりと着けた美しいひと。
月のきらめきのように細やかな光の粒子が、白いオーラとなって、その素肌から匂い立ちます。

 

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神戸 夜景  Kobe

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神戸の北野異人街。
洋館にはサンタがたくさん。

寒いなあ・・・。

大坂城 Osaka Castle 

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夜、疲れて帰って来たホテルの窓から大坂城が見える。
ライトアップされ、白く光る壁がきれいだ。

カーテンを開けてしばらく眺めていた。

 

スターバックス 北野物語館 神戸 Starbucks kitano

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神戸異人館街に行く前の北野坂。
スターバックスまでこんなかわいい建物に入っている。

 

阪神大震災では、ほんの道一本の差でも揺れ方が違ったそうだ。
直したにしてもちゃんとしている。この道は被害が少なかったのかな・・・。

そう思ったら、当時壊れた建物を一度解体し保管しておいて、この場所に立て直したそうだ。

 

プラトン装飾美術館/神戸④ Platon decorative arts museum

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そして神戸のプラトン装飾美術館(イタリア館)続き。


テラスのティールームでお茶を飲んで一息ついた後、再度ゆっくりと邸内を回る。

美術館とつけられているだけあって、玄関横のサロンには、ルソー、ミレ、コロ、ボナールなどが飾られているし、地下のワインカーブの前にはロダンのブロンズや石膏のオリジナルもあった。
しかも、ガラス越しでなく間近に見ることができる。

 

プラトン装飾美術館/神戸③Platon decorative arts museum

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この日の神戸は本当に気持ちのよい抜けるような青空。

そのせいか、プラトン装飾美術館の2階はとても暑くて、見学しているうちにのどが乾いてしまった。
一通り邸内を見た後で、庭に面したテラスでL子ちゃんとお茶を飲むことにした。

 

プラトン装飾美術館/神戸 Platon decorative arts museum②

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「プラトン装飾美術館」は北野異人館街のちょっとはずれにある。

昨日に続いて、印象的な場所の写真を載せてみた。
窓や扉が光を透かしてとてもきれいだ。

2階への階段を登り切ってふり返ると、明り取りの窓は、優雅な女性のエッチングがしてある。

ちょうど斜めに差す午後の陽ざしが彫りを透かして、左にかかったタペストリーに影を落としている。

プラトン装飾美術館/神戸① Platon decorative arts museum

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先週末は出張で、神戸で3日間を過ごした。

初日、空き時間があったので北野にある異人館街を見てみようということになった。

時間的にあまりたくさんの場所は見れないので、一か所にゆっくりすることにした。


今回のお供はL子ちゃん。
周辺地図をみてルートを考えたが、もっとも外れにある「プラトン装飾美術館」まで歩いて、そこに寄ることにした。

 

鉄道に乗って

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長野新幹線ができる前のまだ小さい頃、夏休みには特急に乗って長野まで行った。

夢の超特急 新幹線

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昭和39年、夢の超特急といわれる新幹線ができた。

食欲の秋? 

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食欲の秋、といっても、この写真は本当は先月の軽井沢。
短い夏休みのスナップだ。

   

軽井沢のくーちゃん 

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お友達のワンコ、くーちゃん。in 軽井沢。

白い猫 軽井沢

| コメント(2)

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すました白い猫。軽井沢では、猫もちょっぴり気取っているようだ。

清正井(きよまさのいど)明治神宮

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明治神宮の御苑には、パワースポットとしてにわかに有名になった清正井(きよまさのいど)がある。

自宅庭・・の気分 新宿御苑

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ここは自宅の私のお庭・・・という設定で新宿御苑を歩いてみる。

とにかくこんなに寒い朝は、人にほとんど会わないのでまるまる一人占めだ。

明治神宮 

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新宿御苑に行ったり、明治神宮に行ったり、アトリエから近いので、せっせと通っている。

銀座 京橋 2011元旦

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銀座も元旦は人も車も少なくて、静かだなー。
ここはテアトル東京の前。

(うーん、今はル・テアトル銀座なんだった。年がわかる・・・)

素敵なお店 LOUIS SEGNIER

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素敵なお店、LOUIS SEGNIER(ルイセニエ)さん。

彦根の町と、琵琶湖畔にて 

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彦根城を拝んだ後、お堀沿いに走り、街並みを抜けて琵琶湖へ。

日本の城 ここはどこでしょう?続き

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ここはどこでしょう? 答えは・・・彦根城でした。

 

日本の城 ここはどこでしょう?

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ここはどこの城でしょう?

ヒント: 東京から日帰り出張できるところ。

 

浅草 浅草寺から「追分」まで

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この日は、浅草の大きい提灯の前で7時集合であった。

 

小江戸 佐原の風景

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週末、時代小説について書いたつながりで、千葉県佐原の小江戸の街並みを撮った写真を紹介。


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この時は7月、佐原の大祭直前ということで、街は何となく活気づいて。
水郷というだけあって、川の周りの景観が、江戸の掘割のような雰囲気。

 

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 門構えも古色があり、ちらとのぞくお庭も素敵。

 

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 日本の屋根瓦は、とてもきれいなデザインだ。

 

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 縦の細い格子も粋な感じ。瓦の波と暖簾の色が引き立てている。

 

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蔵は重厚感があっていい。
窓も、フランスの窓とはまた一味違う。

こんな風に厚く、何段にも窓枠がなっていることで火の侵入を防ぐそうだ。
黒い壁の蔵は川越が有名だそうで、一度見に行ってみたいと思っていたが、
ここにもあった。
漆喰に黒い炭を練ってから塗りこめ、手で磨いて顔が映るくらいに艶をだす。
手のかかるだけに贅沢な、富の象徴だったそうだ。

 

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ここは、蔵がいくつも並んでいる。
これもまた貰い火が屋根に移るのを防ぐため、軒を浅くしているそうだ。

明治初期に建てられた、酒屋さん(与倉屋)。
たまたま、同じアングルの絵を見つけてびっくり。

誰が見ても、この角度がきれいなんだろう。

佐藤清氏 画

前知識なく行って、きれいだと思うところをざくざくっと写真に撮ったのだが、
やはり絵と同じようなショットがいくつも見つかった。

日本のデザインには優れたものが多い。
長い年月によって、気候風土に合うように、練りに練られた形だ。
洋のまねをして、日本の良いものが消えていくのは寂しいかぎり。

 

夏の夕焼け

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夏の夕焼けは赤味が強い。


空気中の水分が多いからだそうだ。

アトリエの11階の窓から、北西の空を見る。
昼間の熱気そのままに、まだ風が暑い。

 

東の空はモーブ。
葵の花
のあおむらさき。

赤坂方面のビルの明かりがぼんやりとまたたき始める。

 

100720夕焼け2.jpg

 

 

場所が変わって、ここは麹町。

クレーンの先に登って、空を見てみたい。

 

100720夕焼け3.jpg

 

 

 

▶ 昼に咲いて夜には恋しい思いを抱いて

黒文字(くろもじ)採り 3

090703くろもじ9.jpg

続き・・

とりあえず黒文字(クロモジ)を一本手にして、下へと道を急ぐ。降りてんだか、ずり落ちてるんだか、よじ登ってきたような急な坂を下るのもつらい。が、道がおかしい・・・。

 

黒文字(くろもじ)採り 2

 

090701くろもじ3.jpg 

昨日からの続き

先行する人たちはみんな、鉈でもって下枝を払ったりしながらどしどし上に行く。

黒文字(くろもじ)採り

 090701くろもじ1.jpg

黒文字(くろもじ)という植物がある。お茶席でお菓子と一緒に出される楊枝に使われる。これは、和菓子を切って食するためのもの。もち菓子などがくっつかないように、濡らして出す。

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「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

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