Parfum Satori

Mizunara -ミズナラ-の最近のブログ記事

ミズナラ -Mizunara- のできるまで モルト・コアベース

20190527モルト2.jpg

ミズナラ -Mizunara-ができるまで


2015年秋、「水楢佳寿久/MIZUNARA CASK」というオーセンティックなバーに入った瞬間に、お店を満たすウッディな香りと、樹齢500年の水楢材のカウンターに魅了され、そしてさまざまなウイスキーの香りの違いを体験し、とても心を動かされました。

ウイスキーについて興味をもち調べるうちに、ミズナラ樽で熟成されたウイスキーが「伽羅」と「白檀(サンダルウッド)」の香りがあるということを知り、メイドインジャパンにこだわったパルファン サトリの香水のテーマにふさわしいと直感。

 いろいろと試飲しながら、バルサム(Balsam)やカストリウムCastreum)、アンバー(Amber)といった香料が次々と思い浮かびました。


MizunaraCask -ミズナラカスク- 

20180609ミズナラカスク3.jpg

「ミズナラができるまで」の一部は、昨年の発売後のブログでアップしましたが、一年が経ちさまざまな思い出などもよみがえり、また何回かに分けてお伝えしたいと思います。



きっかけは、「水楢佳寿久/MIZUNARA CASK」というオーセンティックなバーに初めて行った時、2015年の秋のことです。

知人に連れられ、店内に一歩入った瞬間に、ふんわりと木の香りに包まれました。





Mizunara-ミズナラ- 水楢の木を探して③

20180603ミズナラ大沼.jpg

下へと向かう前に、大沼の湖畔をぐるりと車で巡れば対岸に緑が見える。

しかしそれは、一足先に芽吹いた楓などほかの樹が中心のようだ。黄味が強すぎるし整いすぎている。イメージのなかの、もっと輝くような新緑の光景とは異なる。

軽い失望のなか、雨は強くなったり弱くなったり。


20180603ミズナラ大沼赤城山4.jpg

山を降りる途中、観光案内所で休憩を取る。予習が足りず、どこをどう通ったのかわからなかったが、ここで地図を見ながら今日の足跡をたどる。なるほど・・・。


文豪、歌人、彫刻家など、赤城山にかかわりの深い文化人は多い。志賀直哉、与謝野晶子、鉄幹、有島武郎、林芙美子、斎藤茂吉、芥川龍之介、武者小路実篤、漱石、高村光雲などそうそうたる名前が並ぶ。

と、ここで仕入れたばかりのにわか知識である。

気を取り直して、出発。


20180513赤城山ミズナラ7.jpg

さて、また少し車で下り、標高1000メートル、「赤城森林公園」にさしかかる。

すっかり緑に覆われた森が眼下に見え、水楢(ミズナラ)らしき樹も見えるので、入り口付近の駐車場に車を止めて斜面の途中から眺めてみる。

「けっこう葉が開いていますね、たくさんありますよ」
赤城山に山荘を持つ、引率のI さんに教えてもらいよく見ると、ほかの木の緑に混ざって、そこかしこにミズナラの葉も見え隠れしている。

「おお!すばらしい!!ここで写真撮りましょう♡」


雨がずいぶん降ってきた。

濡れそぼつ森林に足を踏み入れると、落ち葉がつるつるとすべる斜面は足場も悪い。カメラに雨がかからないようにK君に傘を差してもらう。

湿った土の、ぬくもりのあるアーシーな匂いがたちのぼる。シダのグリーン。大地の匂いジオスミン(geosmin)。

樹齢の長い、古い大木も見つけた。
ちょっと樽を思わせる、ずんぐりした形が面白い。


20180513赤城山ミズナラ10.jpg

水楢(ミズナラ)は、ブナとともに日本のブナ帯森林を形成する落葉樹。モンゴルから来たモンゴリナラの変異したものと考えられ、ジャパニーズオークの別称もあり、樹齢1000年を超えることもあるという寿命の長い樹である。

倒れても萌芽再生力(ほうがさいせいりょく)があり、樹齢にくらべてあまり大きくならないのは、根に栄養を回していることも理由のひとつ。

材の目が詰まって重く堅いため、建築材、家具として使われ、森ではマイタケを初め、多くのキノコを育てる恵み豊かな樹木と言われている。



「日本原産」
「倒れても萌芽再生力がある」
「根に栄養をまわし、樹齢にくらべてあまり大きくならない」
「材の目が詰まって重く堅い」


どれも、パルファンサトリのフィロソフィーと重なって、ハートに響く樹木である。




20180513赤城山ミズナラ4.jpg

雨に打たれて、瑞々しい水楢、ミズナラの葉。

この、葉のヘリがギザギザした鋸歯(きょし)がミズナラの特徴である。

標高1470メートルの小沼(この)から500メートル下界では、堅い冬芽がこんなに立派な葉に育っていて、とても嬉しい。


20180603ミズナラの花.jpg

ひも状に下垂する地味な花も咲いていた。
これが、やがてドングリのひとつぶ一粒になる。





「高原の湖畔に広がる新緑の水楢林」には時期が早かったけれど、ミズナラの冬芽から開いた葉までの段階を、標高差によって一度に見ることができてとても幸運だった。

もし湖のまわりが一面の新緑であったら、下界もすでに茂っていて、芽吹きに会うことはできたかっただろう。


再び来て、その光景に会えるのをとても楽しみにしている。









高原の湖畔に広がるミズナラ(水楢)の林
明るい緑を映す水面(みなも)に光が反射する
風が渡り、さざ波は立つ、そのきらめきが再び葉に照りかえす
透明な湖底には、硬くて強い意思がある




フレグランスブランド'パルファン サトリ'の新作『Mizunara』は、ミズナラの「新緑の風」と
「芳醇な樽」の香りが組み合わされた、男性におすすめのフレグランスです。




Mizunara-ミズナラ- 水楢の木を探して②

20180513赤城山ミズナラ8.jpg

赤城山の観光シーズンはどこもとても混んでいるらしいが、ゴールデンウィークが終わった雨の日曜日のためか、ほとんど人がいない。

道々、引率の I さんが、縦に裂けた樹皮を指し示し「これが水楢(ミズナラ)ですよ」と教えてくださる。我々も次第に木立の中の水楢の見分けがつくようになってきた。

山頂付近には大沼(おの・おぬま)、小沼(この・こぬま)、覚満淵(かくまんぶち)がある。初めに覚満淵へ、そこからさらに標高の高い小沼(1470m)に行く。だんだんと裸の林が広がっているのが見えてきた。間違いなく葉が開いておらず絶望的な気分だ。



20180513赤城山ミズナラ17.jpg

遠くから見て枝先が赤っぽい茶色になっているのは、木の芽が膨らんでいる証拠。明日から天気がよくなるそうだから、きっと次の週末には若い緑に覆われるだろう。

山の上だからか雲はより厚く垂れこめて、ポツポツしていた雨がパラパラになってきた。

まずい、、、。
リュックをしょわされたK君の後ろ姿も、心なしか肩を落としているように見えるではないか。
Iさんは雨でも慣れた道でスイスイである。


遊歩道を小沼にむかって歩いていくと、木の間から湖面が見えてきた。やや緑がかった鈍色(にびいろ)の、メタリックな光が照り返している。

まさにこの色は、香水「Mizunara-ミズナラー」の商品画像の背景の色。葉こそないものの、想像上の景色が、眼前に広がるのが感動的だ。


20180513赤城山ミズナラ.jpg


赤城山は溶岩が冷えて陥没した穴にできた「カルデラ湖」だと思っていたが、大沼、小沼は噴火口がそのまま水溜りになった「火口湖」と呼ばれるもので、その成立が違う。

噴出するガスや温泉の成分の関係で、湖面は深い青緑の神秘的な色になっていることが多いそうである。

濡れないように、K君にカメラに傘をさしかけてもらいながら何枚か写真を撮り、また車で大沼のほうへと移動する。


20180513赤城山ミズナラ16.jpg

大沼(おの)は標高1,310メートルで、150メートル下がる。湖の周辺を車で移動中、葉が芽吹いている水楢を発見。急いで降りて写真を撮る。



20180513赤城山ミズナラ13.jpg

冬芽の赤い芽鱗(がりん)を割って、緑の葉がまるで花のように開いて綺麗である。捜し求めていたものに出会えて、ここでもまた感激する。

命の生まれる喜び。



20180513赤城山ミズナラ6.jpg

また、車で移動。
しかしその後、ふわーっと山から霧が降りてきて、景色はガスに包まれていく。神秘的な世界が見れたのも素敵。

『雨の日の赤城山もいいかも・・・。』だんだん嬉しくなってくる。


でもここでは写真にならないので、
「標高がまた低くなればミズナラの葉ももっと開いているでしょう。」と朝きた道を下に戻ることにした。





つづく













高原の湖畔に広がるミズナラ(水楢)の林
明るい緑を映す水面(みなも)に光が反射する
風が渡り、さざ波は立つ、そのきらめきが再び葉に照りかえす
透明な湖底には、硬くて強い意思がある




フレグランスブランド'パルファン サトリ'の新作『Mizunara』は、ミズナラの「新緑の風」と
「芳醇な樽」の香りが組み合わされた、男性におすすめのフレグランスです。



Mizunara-ミズナラ- 水楢の木を探して①

20180510青葉2.jpg


5月に入り、アトリエで仕事をしているとすでに汗ばむような夏日が続いていた。窓の外を眺めながら遠い水楢(ミズナラ)の林を想う。ずっと焦がれたその場所に行く日が近づいていた。



今年の4月の平均気温は21度と、例年に比べ5度~6度高いと聞いていたので、5月中旬にはおそらく山の上も、芽吹きのときを迎えているだろう・・・。

そんな風に楽観していたが、標高の高い場所の季節の訪れは遅いのでは!と気が付いたのは出発1週間前。

赤城山(あかぎやま)は標高1500メートルであるから、東京に比べ10度は低い。ゴールデンウィーク前に下見に行ったI(アイ)さんの写真ではまだ冬枯れのままである。はたして、新作発表会の前に新緑の水楢林を見ることができるだろうか?

20180513赤城山ミズナラ14.jpg

この香水のスタートは2015年の秋。

「Mizunara‐ミズナラ‐」の香水は、「芳醇なモルトの樽香(たるこう)」のベースに「高原の湖畔に広がる水楢林の新緑の風」を合わせたものである。

それはモルトに始まり、水楢の材、水楢の樹、その新緑の林へと繋がっていった私の旅。頭に描いた想像の光景を見たいと強く思っていた。


材木屋さんから端材を取り寄せたり、近場に植わっているミズナラの樹を探したり。あいかわらずスローな私が紆余曲折(うよきょくせつ)しながら、このイメージの地が現実に群馬県の赤城山のカルデラ、大沼(おぬま)周辺にあると知ったのは昨年の秋になってのことである。

すでに落葉が始まり、新緑の林を見るためには次の初夏を待たねばならない。

処方の最終調整をしながら、製造の段取りと5月の発売の準備をあれこれとしているうちに、あっという間に年が明け春が来た。


こうしてようやく、5月中旬にその地へ行くことに決まったのである。

20180513赤城山ミズナラ11.jpg

この日の朝、赤城山に山荘を持つIさんの車で、スタッフのK君を伴いつつ関越道を北へと向かう。予報は午後から雨。前日までの快晴が恨めしいような曇天で、赤城山に近づくにつれてポツポツと雨が落ちてきた。


「みんなで水楢を見にピクニックに行こう!」と呼びかけたもののみな都合がつかず、K君だけが逃げ遅れたのである。

前日、「先生、雨だったら中止ですよね?」と不安そうな彼を見ながら、「少しくらいなら雨天決行!」と宣言したので、豪雨にならないことをちょっぴり祈りながら九十九折(つづらおり)の山道を車で登る。




標識は1番から始まり、ターンするたびに数が増えていく。樹木の種類が少しずつ変わっていき、ピンクの樹皮のダケカンバから白樺のほうが多くなってくるころ、水楢らしい樹が散見されるようになる。


20180513赤城山ミズナラ5.jpg

「ああ、少し葉が開いていますね」とIさん。
「じゃあ、雨が本格的降る前に、早めにこの辺で葉っぱだけでも先に撮っておいては。」
とがっつく私。
「まあでも、とにかく大沼のほうまで行ってみましょう」

とかなんとか話し合っているうちに曲道は91を数え99にいたった。


つづく










高原の湖畔に広がるミズナラ(水楢)の林
明るい緑を映す水面(みなも)に光が反射する
風が渡り、さざ波は立つ、そのきらめきが再び葉に照りかえす
透明な湖底には、硬くて強い意思がある




フレグランスブランド'パルファン サトリ'の新作『Mizunara』は、ミズナラの「新緑の風」と
「芳醇な樽」の香りが組み合わされた、男性におすすめのフレグランスです。



パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

パルファンサトリのオススメ商品や関連ブログ記事などをご紹介いたします。

最新作☆新緑の風と芳醇な樽の香り <br/> Mizunara -ミズナラ‐

最新作☆新緑の風と芳醇な樽の香り 
 Mizunara -ミズナラ‐

ミズナラの「新緑の風」と「芳醇な樽(たる)」の香りが組み合わされた、男性におすすめのフレグランスです。

六本木アトリエ・ショップのご案内

六本木アトリエ・ショップのご案内

みなさまのご来店を心からお待ちしております☆

東京都港区六本木3-6-8-2F

Tel 03-5797-7241

オードパルファン<br />SATORI(さとり)

オードパルファン
SATORI(さとり)

同じ重さの黄金より価値のある、最高の沈香木・伽羅の香りを表現したパルファン サトリの代表作品です。

フレグランスデザイン講座 <br/>パルファンサトリ

フレグランスデザイン講座 
パルファンサトリ

調香を学び、オリジナルの香りを作る講座です

抹茶の香り<br/>織部(おりべ)

抹茶の香り
織部(おりべ)

ほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりとした甘さが残ります。

>

カテゴリ

月別 アーカイブ