Parfum Satori

Satori のお気に入りの最近のブログ記事

エレベーター、そして残り香 Sillage

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夜、住まいについてエレベーターに乗ると、ほのかに香水の残り香が漂っていた。

男性用だ。今風だけど安っぽくない。温かみのある、乾いたウッディバルサムが残っている。もう消えてしまったトップは、多分シャープなハーバルとマリン。

「どんな人がつけていただろう?」と想像してみる。


まずは私にとって最も好ましいと思われる男性像を次々とイメージしてみる。横顔はこんな感じ、声はあんな感じ。そして、私がその人に恋をしたと仮定すると、今ここで包まれている香りは、とってもいい匂いのような気がする。


しかしふと、「もし、がっかりするような人がつけていたら・・・。」

と、映像を思い浮かべる前に目的階に到着した。残念な気分になる前に降りられてよかった。


ほんの10秒に満たない短い時間に、香りの向こうに何人ものシルエットに会ったような気がする。香りそのものの善し悪しとは別に、誰がつけているかってことも重要。




シア(ヤ)ージュというのは、もともと船の航跡(こうせき)に由来する。そこから、過ぎ去った後にたなびく香りのことをさす。だから、エレベーターの香りは、「たなびく」というよりもむしろ、「ただよう」。

イメージとしては浮木と言ったほうがしっくりしそうだ。



幸せの青い鳥 L'Oiseau bleu

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あなたが欲しいものは心でしょうか、形でしょうか。両方を得ようとしても得られませんよ。形だけを得ても、心は手に入らぬものです。心があれば形は自(おの)ずとついてくるでしょう。



「幸せの青い鳥」を探し求めて、最後は自分の家に見つけるという寓話は多くの人が知っています。私たちは幸せの国に、たぶんずっと昔から住んでいるに違いないと思うのです。

しかしながら、知っているにもかかわらず、そこへいたる道がわからないものです。すぐ目の前にあって、同じ場所にいても、心が変わらなければ見えるものは違います。

どうしたらわかるのでしょうね。当たり前だけれども、「ありがたい」と思う気持ちが湧いた瞬間だけ、目の曇りが晴れて見えるのかもしれませんね。

できましたら、感謝の気持ちを連続して持てますようにと、私はいつも願っているのです。




9月の感傷 sentimental September

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雨が樋(とい)を伝って、あふれた水が地面を叩いている。
これが夢の中で聞いているのだということは、妙にわかっているのだ。

その遠い音がリズムとなって、やがて近くにやってくる。



「トトトン、トトトン、トトトトト・・・・」

三三七拍子(さんさんななびょうし)になりかけて、中途半端に突然やんだ。

「・・・・なんであと二つ、ならさないんだ?!」と、お門(かど)違いな腹立ちで目が覚めた。


雨が秋を連れてきた。窓を開ければひんやりと濡れた空気が入ってくる。あの夏の景色は急に薄く褪せて、昨日のことはもうセピア色の懐かしさでいっぱいである。

感傷的な9月(sentimental September)の、朝の始まり。



やがて雨上がりの午後はキラキラになり、もう心は透明な光で満たされている。











終戦の日 8月15日 (end-of-war memorial day)

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91歳の母が裁縫をしながら、何とはなしに話題が戦争中のことになったので、忘れないように書き留めておく気持ちになった。

母は昭和19年に薬専(現在の薬科大学)に入学した。

「20年、3月10日の東京大空襲のときは、東京目黒の五本木の学生寮にいた。東の空が真っ赤になって、深夜だというのに新聞が読めるくらいの明るさだった。大空襲は始まりであって、そのあと、まだ落としていない場所も順ぐりに襲われた。」


ある日、母は寮の近くの青山師範学校の駅から、三軒茶屋の叔父の家まで歩いて行った。今では家も立ち並び、まっすぐは行かれないが、当時は野原しかなく直線で行けたそうである。人っ子ひとりいないところを、女が独り歩きするのは物騒なはずだ。しかし「そのころは男の人は(戦争に行ってしまって)あたりにいないので、そういう心配は全くなかった」と語る言葉に現実感がある。


「学徒動員では、四谷の陸軍省(後の自衛隊駐屯地)に行って働いた。厚い名簿の中から、死亡した人の住所氏名を探して、遺族に通知を出すのがその仕事だった。そこではサーベルを下げた軍人が歩いていた。

3月の終わりに春休みで地方の実家に帰り、『卒業できなくてもいい』と思って、そのまま4月になっても学校には戻らなかったところ、その後の5月の空襲で、東京の寄宿も校舎も燃えてしまった。

その年の8月に終戦になり、翌年には、用賀の衛生試験場で学校が再開、九品仏(くほんぶつ)に寄宿舎もでき勉強ができるようになった。そして卒業、薬剤師免許をとった。」




30年前に亡くなった父もまた、そのころ学生であった。学徒動員で東京から九十九里に配属され「本土決戦の折には、海上のアメリカ軍の空母から戦車が浜に乗り入れてくるから、砂浜に穴を掘って爆弾を抱えて待ち、戦車がやってきたらその下に潜って爆死せよ」という命令だったそうである。



二人ともめったにその話はしない。父から聞いたのは一度きり。

言葉少なにもかかわらず、地名や固有名詞だけは妙にはっきりして、現実味をもって心に残っている。








麻の白いカーテン② 南仏便り LINEN MADURA CANNES

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と、いうことで昨日からの続き。6月、南仏カンヌにあるインテリアショップ、MADURA(マドゥラ)で白いLINEN(亜麻)100%のカーテンを買った。

カーテン6枚の合計は15メートル×2.6メートル、6パック。ビニールのパッケージも中の台紙もすべてはずしてコンパクトにまとめ、スーツケースにきっちりと詰め合わせた。そうしてようやく日本に持って帰ってきたのである。


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新しいアトリエは窓がたくさんある。この明るさをやわらかく受け止めるように、カーテンを一重(ひとえ)にするか2重(にじゅう)にするかあれこれ考える。

260mm×320mmの縫い目のない一枚の布を切るに忍びなく、仕立てはやめて一番大きな窓にはふわっとかけた。


割と早めにこっちは一件落着。


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サロンはそれでうまくいったのだが、仕事部屋の方はどうしてもすそ上げをしなければ収まらない。


直線縫いだし、ちゃっちゃっとやったら簡単だ。

「そうだ、ミシンを買おう!」と言ったら、「また荷物が増えるから辞めた方がいいです!」とスタッフに熱心に止められ、「それもそうだ」と思い直す。改めてお仕立て直しのできるところに頼む事にして、とりあえずは仮に裾上げしておくにとどめたのである。




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引越し後の慌しさが一服した日曜日、アトリエでこまごまとしたことを片付けているうちに、ふとその仮上げ中のカーテンが目に止まった。いずれ仕立て屋さんに出そうと思っていたのだが、気になるとなったら即、手を付けたくなってしまう。



そういえば、カーテンと一緒に裾上げテープが入っていたことを思い出し、「じゃあ自分でやってみるか」とカーテンをレールからはずしてみた。

今日は訪れる人もいないから、大きなテーブルにいっぱいに広げてまずは裁断。

「うーん、なんかこういうお裁縫系するの十年以上ぶり・・・。」

しかし、アトリエには裁ちばさみがないので、普通のハサミを使う。また、縫うのではなくテープを貼って二つに折り、アイロンで接着というのはどう見ても工作系。

そういえば、中学のころから「さとりが何か作るときって、編み物をしても縫物をしても工作みたいよね」と言われたことも思い出す。


「三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで)」か。



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接着テープと一緒に入っていた簡単な図解では、たぶんカーテンの端にそわせて、糊のついた面を下にしたテープを置き、上から熱いアイロンをかける。これで糊が溶けて布につき、紙だけがはがれるはずなのだが。。。。


しかしながら紙が全然はがれない(;´・ω・) 

どんどんと紙がちぎれてしまい、爪で掻きとりながら少しずつはがす。スチームから水がこぼれて濡れてしまったせいなのだろうか?

1メートルばかり、この紙をはがす作業に30分も費やしてしまう。ここで、「ああ、仕立て屋さんにお願いすればよかった( ;∀;)」と深く後悔する。



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しかし気を取り直し、次はスチームをやめて、濡らさないようにアイロンをかける。よく考えたら、糊を溶かすための熱なので、スチームは必要ない。

「おおっ!スルスルっと剥(む)けてきた!これならラクチン」

と調子に乗ってどんどんはがしていくと、まだ紙が熱いところもあって火傷をしそうになる。

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ほら、剥がした後にはメッシュ状になった糊が布地に残るというわけ。あとはあげる分だけ折って、またアイロンをかければ接着される。



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このテープ、本当にこの使い方でいいのかな?と思いつつ、とりあえず形になったのでよしとしよう。


高校の時には選択授業というのがあって「家庭科、書道、工芸、美術」のいずれかひとつを選ぶことになっていた。「工芸」と「美術」のどちらにするかでおおいに悩んだが、「家庭科」と「書道」の選択肢は自分になかった。家事と字が苦手なのはその時からかもしれない。


雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまでおどりわすれず)






ガラスのペンダントシェード Lamp shade

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イギリスアンティーク、ガラスのペンダントシェード。

引っ越しのお祝いに頂いたもの。
インテリアのものを贈るのって、とっても難しいものだと思うけど、センス良く選んでくれた。私の好みやアトリエをよく知っているからこそできることだと思う。

とろんとした黄色い光を飽かず眺めているとどことなく懐かしい気がする。レトロな色と形が、幼いころに訪れた洋館のイメージを彷彿とさせるからだろうか。





アンティークの額、葉脈標本 Skelton Leaf

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今まで飾り切れずに仕舞ってあった絵がたくさんある。アトリエが新しくなったのを機に、額の中身を変えてみる気になった。

これは葉脈標本を並べたもの。私は全然ノーマークだったのだが、絵を広げているうちに友人が「これ素敵!」と選んでくれた一枚である。白い壁に金茶の色合いが映えて、明るい軽やかな雰囲気である。思わぬ掘り出し物であった。

この絵の入手のいきさつは過去のブログに書いてある。2年前の出張で、パリの古書店でルドゥテの植物画を買ったとき、一緒にもらったもの。店主が言うには18世紀の作だとか。


➤2015/7/15 パリの古書店の記事より


何年もしまい忘れた包みが開かれるたび、懐かしさがホログラムのように立ち上がってくる。


昔、価値があると思っていたものがそうでもなかったり、またその逆もあって面白い。それが成長というものなのか?変容というものなのか。

人生ってわからないものである。







アンティーク時計,Clock

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ガラスでできたアンティークの時計。色がとろっとセピア調で可愛い。

もうずっと長いこと、調香オルガン台の上に置かれていたのだけど、今度は香水の飾り棚の上におくことにした。


後ろに見えるのは、自作のミニチュア調香オルガン台。
こんな風に下から撮ると、自分がこの小さいサイズになったみたい。









ガレの花瓶 Charles Martin Émile Gallé

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ガレの花瓶。パリのクリニャンクールで2003年に購入。

引っ越しをすると、しまい込んでいたものなどを再発見して懐かしいものである。
このガレの一輪挿しは、14年前の夏にアシスタントのR子ちゃんと二人でパリに行ったときにみつけたもの。

新しいアトリエに飾ってみようかな、と思って出してみた。17センチほどの高さで、ナスタチュウム(キンレンカ)と紫陽花の装飾がほどこしてある。

これを買ったのは、パリの知り合いの骨董屋さんグループについて、クリニャンクールへ行った時のことだ。


クリニャンクールは屋台のような蚤の市のほかに、プロも仕入れに行くショップのエリアがあり、当時はまだまだ掘り出し物があったりした。

骨董屋さんたちは仕事で大物を買い付けに来ているので、途中から別行動となり、私とR子ちゃんは古い香水瓶を探してお店をまわる。やっぱり、さすがフランスにはレアものがたくさんある。ラリックの有名な香水瓶はそれなりの値段だ。

そうしてあちこち歩いているうちに、回廊のようになった大きな建物の一角で、ふとこのガレの花瓶が並んでいるのを見つけた。

やや薄暗い廊下から、そこだけ光が射し込んでいるように見えたものだ。それがもう、一目で本当に好きになってしまった。

絶対高いに決まっているのに、どうしても欲しくてお店の人に値段を聞いてみる。やっぱり、当時の私には、手を出すにはちょっと難しい金額である。

「一つなら何とかなるかな...。でも、一緒に飾ってあるからいいので、2つ買いたい。。。やめようかな。。。でも欲しい」
手に取ったり、眺めたり、ずいぶん長い間迷いに迷って粘った結果、交渉が成立して両方買うことにした。こういう店に珍しくカードが使えた(と思う)。

支払いを済ませたころ、連れてきてくれた骨董屋さんもその店にやってきた。私たちを見つけると「どれ買ったの?」と冷やかされる。
「これとこれをこの値段で買った」と説明すると、「それはいい買い物をしたね!この後ろのラベルを見てもちゃんとしたものだってわかるよ。」とほめてくれたので嬉しかった。

その後、日本に帰ってからもその人に、「あれ、売る気ない?」と2度ほど聞かれたので、こういう小さな作品は、なかなか人気のあるものなのだろう。





まあ、そんなわけで気をよくして以来、クリニャンクールには一人で地下鉄に乗って何度も行ったりしたが、その路線はあまり安全ではないので、のちにバスで行くようになった。香水のアンティーク本もずいぶん買った。

あ!そういえば、あの希少な古本はどこに行ったのだろう?本が入ったまま、まだ開けていない段ボールが一山あるから、それだけは取り出しておかなければ・・・。

↓コレ


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「アンティーク香水の骨董本パリ」の記事➤



ハクモクレン撮りかねて、思わずたたむ赤い傘。

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今日は冷たい雨が降っている。
「三寒四温」の三寒の方、こんな日の新宿御苑は人がすくない。

池のほとりにはだれもおらず、次々とちいさな輪が広がっては消える様子を、ひとり飽かず眺めている。



「するべき」「せねばならない」「やめるべき」「してはならない」

自分の言葉が、忙しい心に落ちるのを、この波紋が身代わりになって消してくれる。いつまでもここから去り難いのに、やがて雨は小やみになる。


「人ひとりでできることなんか、たかがしれてる。」

そうひとりごちて、水辺を離れ歩き始める。また、細かい雨がしっとりと降ってくる。


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ハクモクレンは、祈りである。
白い小鳥が、枝に羽を休め、一斉に羽ばたくのである。


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大きな木を見上げてカメラを構えれば、肩に挟んだ傘の柄が邪魔になる。
ふと横をみれば、同じように傘を持て余してる人がいる。


「ハクモクレン仰いでみれば撮りかねて思わずたたむ赤い傘。」







白いノオトと緑のインク diary

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真新しいノートを手にするとき、誰でも心ときめくものだと思う。
何から書き始めようかとか、どんなふうにこのノートが埋まっていくのかとか。

何か、、、それは若い頃、未知の世界に夢を描くとき(のプチ再現)にも似ている。

というわけで、大人になって夢を見ることができにくくなった分、こうしたささやかなワクワク感というのは、ことさらに愛しいものである。



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緑のペンは「ラブレターを書くための色」

中学生のころ、女子の間ではそんなルールが流行っていたのを、つい最近、文具店で緑のペンをみて思い出した。

誰にラブレターを書くわけでもないけれど、買ってみた。

本当にそんなルールがあるのだろうか?
と思い、ネットで調べたところ、意外や、「別れの時に使う色」と書いてある記事が多い。

なんでも、昔の流行歌(昭和)の中にそう書いてあったとか。


一方で、緑のインクでラブレターを書いたら「両想いになれる」という記事もあったりするので、本当のところはわからない。



ただ、カラフルな筆記具が出ている今、ペンも色とりどりを使ってみると気分が変わって筆が進むような気がする。(気がするだけ)

オレンジやピンクでは目がチカチカする。
なので、グリーンは優しくて好ましく思える。


今のインクは改良されているのだろうが、昔の色インクは黒インクに比べて安定性がなかったそうだ。
そのため正式な文書に使えないとか、フォーマルでないとかいうのもわかる。

しかし自分の日記などは、いつまでも残っている方が恥ずかしいので、時と共に薄れて消えていくのがよいのだ、などとも思っている。





寄せては返し、暮れては明ける  aeon

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寄せては返し
暮れては明ける

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満ちては欠けて


巡り巡りて劫(こう)の波


冬の朝

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冬の寒い朝。
ぬくぬくした布団から離れがたく、母親が怒り出すまで這い出ることができなかった、小学生の頃。

大人になって、冷たい池のほとりを好んで見に行くようになるなんて、想像もできなかったな。

頬がピリピリして、芯まで冷えた空気が鼻の奥に入りこんでくる。



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木の葉が役目を終えて、森が眠りについたあと。
人のいない冬枯れの新宿御苑で、乾いたガマの穂綿(ほわた)を、風が雪のようにまき散らす。


そこには確かに春があって、夏もあったのだ。


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5年前の冬に新宿御苑で撮ったこのコサギの写真は好きな一枚。

片足で立つ姿は、もう一方の冷たいつま先を引っ込めて、すくんでいるようにも、これから一歩を踏み出そうとするようにも見える。


いつ、歩き始めるのか?
と、思っていたらいきなり飛び立って、のけぞったりする。





日々是好日?(ひびこれこうじつ)

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日々、誰かと会う。人と話す。人に話す。人から聴く。
その瞬間に一心(いっしん)を込める、その「今」を続けていたいと思う。



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一所懸命に取り組んでいるつもり、

でも、その「今」は、まるで汽車の窓から去っていく景色のように流れ、
それを愛(いと)おしく思い出す時間がない。



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「これは私らしくない?」
「私はどうしたいのか?」

考えが奔流のように暴れて制御できないとき、
「自分らしさ」に囚(とら)われて、我を忘れている。



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あえて自分を失わないようにしようと努力をしなくても、自分は自分から逃れられないものだ。

それを認めるというか、、、
それに気がつくことで、自然に生きられるのではないか、

と、今日は考えてみた。








サンタクロースっているんでしょうか?Is there a Santa Claus?

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 「サンタクロースっているのでしょうか?」

たいてい、友達の中に

「あのね、サンタクロースなんていないんだよ」
と訳知り顔で言いだす子がいたりして、聞いた子は不安になってまた親に尋ねる。

 

今年もたくさんの家庭で、そんな会話がやりとりされるであろう。


このブログタイトルは、8歳のヴァージニアから来た「サンタクロースっているのでしょうか?」という問いかけの手紙に、ニューヨークサン紙の論説委員フランシスチャーチが1897年の社説として乗せたものだ。


下は、同じタイトルで2012年に書いたブログとその中の一節。。
『・・・愛、思いやり、ひたむきな心というものがあるように、サンタクロースもいるのだ。』

それからたった4年で、その頃より少し大人になってしまった自分を思って不憫になったりする。



大人になると、自分のわかることだけが世界のすべてだと思ってしまう。
でも、不思議の国のカーテンを開けることができるのは、むじゃきな心とか、詩をたのしむ心、愛とか、人を好きになる心なんだって。

ならば香りを作る私は、もっと笑わなくちゃいけない。
子供って、笑うものだもの。



Is there a Santa Claus?(Francis Pharcellus Church)

『サンタクロースっているんでしょうか』中村妙子 翻訳/偕成社

冬の雀 すずめ  tree sparrow

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あとひと月と少しで今年も終わり。
木々の梢(こずえ)もすっかり葉を落としている。

遠目にもむき出しになった枝が、晩秋の物寂しさを一層きわだたせている、、、と思ったら、
近づいてみればそこに残っていたのは雀たち。

わずかにしがみついた葉に混ざって、それはずんぐりと丸まった雀が枝先にとまっているのだった。



アトリエに向かう途中、新宿御苑の木立を抜けて冷たい風の中を歩く。


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雀は小さいころから身近だったけれども、大人になってからも、とても親しみやすい存在でありつづけている。

パンくずなどを無心についばんでいる様子を眺めていると、こちらもまた鏡に写したように無心になれる。

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童謡の、「雀の学校」の歌詞と、「めだかの学校」の歌詞の節回しがごっちゃになって、
あれ、スズメの学校は藪(やぶ)の中だったかな~?とか思ったりする。

めだかの学校は川の中だったっけ。

雀の学校の先生はムチを振りふりちいぱっぱ。


どっちも覗いてみたいものである。





いい夫婦の日

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11月22日は「いい夫婦」の日らしい。

仲睦まじいインコ夫婦。

ブルー「僕たちも長く一緒にいて、お互いの気持ちってわかりあえるような年になったよね。..
・・・ではハイ、ママ僕の小遣い値上げして♡°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」

イエロー「ホホ、来年度予算編成にて、パパ(の趣味)にこれだけの家計費を割くことによって、家族のために、どのような成果が期待できるかという、具体的なビジョンを数値して提出してください。」

ブルー「・・・とりあえず、チュ♡」

イエロー「       」

あなたならイエローに何と言わせますか?

さとりと与一のできるまで④完結編 Satori & Yoichi

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与一独白。

『あっしがさとりさまと旅を始めてもう8年。
本当にあっという間のような気がしやす。

ずいぶん遠くまで、車を引いて行ったなあ。』






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『さとりさまは気が強いようで、あんがいセンセイティブなところもあるんで。
だからまあ、時にはムカっとくることもあるんすけど、ほっておけないっつうか。』

『あれで写真に写っていないときは、車から降りて一緒に走ったりもするような、
あっしに気を使ったりもしてるらしいでやす。たいてい的外れだったりするんでやすが・・・(苦笑)』



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与一「東京だよおっかさん」
さとり「ばかだねあれはエッフェル塔」



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与一「あっしら、いったいどこにいるんでやしょう?」
さとり「青山、表参道じゃないことは確かだね・・・」



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「居心地のいいラボでやしたね~。毎年来ていたグラースのこの会社も、来年は大きなところに引っ越しのようで」

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「さとりさま、せっかくフランスにきたっつうのに、なんかあっしの出番少なくありやせん?」
「もうー、自分のことだけでいっぱいいっぱいなんだから、お前まで面倒見きれないよ」
「ちぇ、観客があっしの登場を待っているっていうのに・・・」
「文句を言わないで黙って車引いておくれ、あたしはカンバセーションに疲れてるんだから」


➤2015年7月 南仏のカントリーライフ

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「おまえには苦労かけるねえ。。。」
「うわっ、しおらしいこと言っちゃって、どうしたんすか?気持ちワリイ」



「というようなわけで、わたくしたちの旅はまだまだ続きます。
これからもどうぞよろしくお願いします。」さとり



さとりと与一のできるまで③Satori & Yoichi

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そして、今年の正月からインスタグラムに「毎朝の一服」を載せて10か月。


初めは朝のひとときに、お抹茶をゆっくり飲んで心を落ち着かるつもりだったのだが。

母の茶碗がいろいろあって、また季節のお菓子を取り合わせたりしているうちに
せっかくだからと、毎日写真を撮り始め、インスタグラムに載せてからはますます面白くなってきた。


日本のお菓子の種類って本当にバラエティに富んでいる。


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自分でもこの朝の忙しい時になんでわざわざ・・・という気もするが、凝り始めると際限がないのが私。

写真と一緒に、記念日や歳時記のことなどもコメントに盛り込んでアップしてみた。


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そうして今年の5月、フランスにいつものように「さとりと与一」を連れて行き、
カンヌでも一緒に撮ったのをきっかけに、「毎朝の一服」にも参加させることにした。

帰国後はずっと、どこかにちょっぴり映り込んでいる。
これが、与一が毎朝の一服に登場するなれそめ。


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この写真は十五夜の時の、月とウサギをテーマに毎朝の一服。



お茶を点て、外からの朝の光の加減を見ながら、お菓子と一緒に写真を撮る。
毎回同じアングルでは変化がないので、ちょっとだけ与一の場所を変えたりして...。



通勤の車内で、写真を選んでいるうちに、さとりと与一の会話が浮かんでくる。
独り小芝居などしながら、急いでテキストをうち、アトリエにつく前にアップ完了、というのが理想である。


で、前回「与一って誰ですか?」って、「自分の分身」という落ちでした。
「白馬の王子様」でなくて残念・・・というか、位置的には与一は「白馬」なのであるが。

「さとりと与一」では圧倒的に与一のファンが多く、主役である。




次回、「与一、世界を巡る」につづく

さとりと与一のできるまで② http://parfum-satori.com/blog/2016/10/satori-yoichi-2.html
さとりと与一のできるまで① http://parfum-satori.com/blog/2016/10/satori-yoichi-1.html


さとりと与一のできるまで②Satori & Yoichi

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さて、「さとりと与一」の発祥(はっしょう)は前回説明した通り。

そして、与一の設定が誰なのかってよく聞かれるのだけど、、、彼は、私の分身である。

「なあんだ」ってことで。


ユング曰く、
男性の中の女性像(アニマ Anima)。
女性の中には男性像(アニムス Animus)。

人間にはそれらがもともとあって、
大人になるにつれて、それを抑えて男らしく、あるいは女らしくしようとするらしい。

やがて年と共に統合され、本来の性とアニマ(又はアニムス)の両方を受け入れるようになるというのだが・・・。

私の場合はこの与一の中に、アニムスが投影されたのか?
とすると、さとりはペルソナ(仮面)?



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たまたまこの人形を見つけて、旅先に連れて行ったところ、
いろいろな景色の前において写真を撮ると、なぜか二人で勝手に話し出すのだ。

何時代か、どこの方言かもわからない。
それをただ書き綴(つづ)っているのだが、

「さとりさん、(素敵な人じゃなくて)だんだん面白い(おもろい)人になってますよ(笑)」
とあるとき言われたこともある。

ありがたい言葉である。
面白さ、可笑しみというのは、なかなか高尚なものだと思っているので。




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さとり「こういうのを、頓智(トンチ)が利いている、とかいうのじゃろうのう、与一」
与一「頓智って、今どき通じないでやしょ、せめてエスプリとかウィットとか言ってくだせえ」



二人の会話は封建制度なのか下剋上なのか、
すべては私の中にある世界。

実はこの走り姿に惚れ惚れしているのだが。。。二人ともカメである。




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さとりと与一の写真を眺めていると、いろんなことをやってきたなあ・・・とつくづく思い出す。
上は今年の6月、カンヌの近くの島、サンマルグリット島で。



次回は「さとり・与一と回る思い出の旅」
懐かしい写真をアップしてみたい。



「さとりと与一」のできるまで①Satori & Yoichi

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ときどき聞かれるのは、「"さとりと与一"の与一って誰ですか?」

まず、この人形の来歴から説明する。


かのぼること10年前。
もともとは、自作した調香ミニオルガン台に合うサイズの、さとり人形を探していた。

椅子に座らせて飾ろうと思っていたのだ。

バービーやリカちゃんでは、ちょっとオリジナリティがないし、ここには大きすぎる。

サイズ感、雰囲気がぴったりというのを探していたのであるが、
長く席は空いたままだった。

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2009年にブログを始めた。

毎年フランスにひと月ほど滞在するので、その年からは旅先での写真をアップしようと思いたった。

しかし独りで行くので、すてきな景色と一緒に自分の写真を撮ることができない。


まあ、もちろん誰かに撮ってもらってもいいのだが、その都度頼むのは面倒。
そこで、私の身代わりに写真に写ってくれる「さとり人形」が必要になった。



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ある日見つけたのが、このレトロな人形だ。
最初はちょっと違和感があったのだが、ちょっと面白いとかなと思い直し連れて行く事にした。

これを持っていくと、世界中どこでもとっても人気がある。



オルガンの椅子には座らせられないけれど、「旅日記」というテーマにはぴったりの二人組みである。

それから毎年、フランスに出発前にはアトリエで一枚撮って、
「行って来ます~」
と珍道中を始めるのだった。


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これは2010年5月16日の、渡仏前のブログ写真。



与一「さとりさまー、南仏に行くのも半年ぶりでやすねえ・・・」

さとり「うーん、ヨーロッパまで、一度おふねで行ってみたいもんだね」

与一「天正遣欧使節じゃあるまいし、こんなちっちゃい船は嫌でござんすよ!」


・・・なんて会話をしている。

彼らはいつも私の頭の中で、勝手に話し始めるのである。



で、肝心の与一が何ものであるかってことなのだが、それはまた明日以降続く・・・。




遠ざかる昭和 SHOWA 

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江戸時代が終わり文明開化がもたらされた明治は激動の時代であっただろうが、着物が洋装になり肉を食べるようになったとしても、庶民の感覚としてはさほど変わっていなかったのではなかろうか。

その後も、東京オリンピックのころ、街は開発されていったが、人々の暮らしにはまだ明治・大正の名残があったと思う。

昭和から平成になって、ガラッと暮らしが変わったような気がするのは、年を取ったせいなのか?


私が子供のころの生活を思い出すと、日々の流れ方が今よりももっと遅い。
大人たちはたくさん働いていたけれど、一日にできることはほんの少しで、それでも社会は回っていた。

和服は今よりはもっと日常的に着られていた。
母はPTAに行くときは黒い羽織を着て行ったし。

一日かけておせち料理を作ったりとか、家事はたくさんあったと思う。

 

年月が経っても、年齢差が縮まるわけではないので、いつまでたっても母は母なのであるが、私の子供のころの母はまだ40歳前であるから、今の自分の年齢と引き比べると、母はほんとうは若かったんだなあ・・・といういまさらの感想である。


今、小さいお子さんを連れているお母さんたちを見ると大変だなと思うし、女性の30代、40代は家族のこと、仕事のこと、自分自身のことなどいろいろ悩み多き時代だ。

私の今の本音を言えば、そういう頃を卒業してほっとしてる感じと、若いっていいなあとうらやましい気持ち。


写真はクジラの竜田揚げ。
いまではめったにお目にかかれなくなってしまったが、小学校の頃は給食によく出たメニューだ。

いつもランチルームに最後まで居残って給食を食べていた私の、最も苦手とするおかず。
子供の私には硬くて嚙み切れず、なんだか革靴を食べているような気がしたものだ。


これは揚げたてでちゃんとふっくらとしている。
くじらこそ食べられなくなったが、日本の食文化は本当に豊かになったものだと思う。



昭和は懐かしい気もするけど、、、

「昔に戻りたいか?」っていうとやっぱり今の方がいいような、曖昧模糊とした気分の中にいる。






➤キンモクセイの香水 オードパルファン「SONNET(ソネット)」


トップはマンダリンのシトラスと、クラリセージエッセンスのティーノートから爽やかに始まります。そして甘い桃のようなオスマンサス(キンモクセイ)の香りは、やわらかいフローラルの広がりに。金木犀の天然香料も深みを与えました。




日記のため書き「パルファンサトリの香り紀行」 blog diary

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今年の3月に2000記事を超えていたのに気が付いた。

まだブランドの知名度が低く、ウェブに見に来てもらう方法がないかと思ってブログを始めたのは2009年の3月。

いち早く始めていた友人が、
「ブログっていうのはね、1日3回はアップしないといけないんだよ」
という。

「えええ、1日3回も!」
それは無理だと思った私は、せめて一日一回、毎日ブログを書こうと思ったのだ。


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私の通っていた小学校低学年では、絵日記を1年365日毎日書かなくてはならないという厳しいノルマがあった。

もともとプラクティスとかトレーニングとか日課とかが嫌いな私にとって、週に1回、7日分を提出しなければならない月曜日は、大きな試練の日であった。
日曜日に帳尻を合わせ、ため書きするとか、またはそのまま白紙で出して叱られるということもしばしば。

その時はまさか大人になってまで日記を書く羽目になるとは夢にも思っていなかったのだが。。。


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そんなことで始めたブログ、パルファンサトリの香り紀行。
3日坊主ならないよう、
『とりあえず30日は続けてみよう。』
そう思って1か月がたったとき、 
『じゃあ3か月ね』
とか思って、それからは次第に書くことが楽しくなってきた。

植物の香りや、人に聞いたり調べたこと、いろいろ思いついたことなど書きつけておけば、のちのち辞書の代わりにもなるし。

「香水のことや香料のことを調べようと検索すると、このブログが出てきました」などど生徒に言われれば面はゆく、アトリエに来られるお客様に「ブログ読んで癒されてます」などと聞くと励みになったりして。

そんなことでいつの間にか七年たってしまった。



どんなに忙しくても必ず書くようにしていたが、ブログを始めたころの忙しさというのは、今に比べればのんびりしたものである。

今はいくら頑張っても、どうしても書くためのほんの30分が取れないこともある。

そこで、たまにはため書きと相成ったりする。




後で聞いたところによると、彼女が言っていた「毎日3回書かなくちゃいけないブログ」というのは
「今どこにいる」とか、「何を食べた」といった、1行くらいのものでよいそうだ。

それによって、「ウェブサイトが更新され、検索で上位に上がってくる」というSEO対策のためのものだとか。

生真面目に写真とか長い文章を書くようなものではないということが後になって分かった。

となると、ため書きをアップしても本当は意味がないのである。嗚呼。


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最近では、通勤途中にインスタグラムhttps://www.instagram.com/parfumsatori/にアップしている。

世界中からリアルタイムに反応があるというのは、それはそれで面白いものである。



「無駄なのか意味がないのか、続けてみなければわからない。」
という性分だから仕方がない。

ただ、なにごとも楽しいと思っていなければ続けられないものである。




少女マンガ雑誌「りぼん」付録 昭和51年8月号 RIBON Comic

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昭和の少女なら、たいてい夢中になった少女漫画雑誌「りぼん」。

小学校の帰り、家の近くの地下鉄駅を上がったところに小さい本屋さんがあった。
毎月「りぼん」の発売日にはそこに寄り道して買うのである。

今、そこにはホンダのビルが立っている。


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引っ越しが多い割に物持ちがよくて、部屋の押し入れの奥に、子供のころのものが案外残っている。
十五年ぶりくらいに茶箱を開けてみたところ、古い写真やら懐かしのグッズが出てきた。
タイムカプセルのようである。

「りぼん8月号ふろく」だって。

これは、昭和51年(1976年)のりぼんの付録で、太刀掛秀子(たちかけひでこ)、陸奥A子(むつえいこ)、一条ゆかり先生たちのイラストが描かれた「レターセット」。

なつかしいわー!


このころ、一条ゆかり「デザイナー」というのが連載していたのだが、ちょっと大人のストーリーだったので、ドキドキしながら夢中で読んだりしていた。

この雑誌の懸賞企画で、デザイン画の募集があって、3枚自信作を描いて送ったのだがボツだった。。。今でもどんなデザインの洋服だったか覚えているが、落選して本気でがっかりした。

昔の少女は純情だったのである。

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こういったものは使えないし、持っていても仕方がない気もするが、今さら捨てるのも惜しく、そうやってとっておいたものがだんだん増えてしまうのが困ったものである。






鳩森八幡神社(はともりはちまんじんじゃ)初詣  first Shinto shrine visit

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パルファンサトリのアトリエは千駄ヶ谷に住所があり、この地域の氏神(うじがみ)様は鳩森八幡神社(はともりはちまんじんじゃ)である。

ここの神社は、大きくはないけれど由緒はあって、少なくとも1200年の歴史があるそうだ。

この日、年末の大祓(おおはら)いに先駆けて、茅の輪(ちのわ)が備えられていた。
早朝の境内はだれもおらず、すがすがしい気分でお参りをする。



高校生のころ、一時、この近くに住んでいたことがあるし、大人になってからも、すぐ隣の将棋会館に通ったときにも寄ったりしたので、もともとご縁があったような気もする。

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ほのぼのした雰囲気の雑木に囲まれて、ここには都内で最古との富士塚(ちいさい富士山)がある。

山の入り口には鳥居と狛犬(こまいぬ)が鎮座。

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昔の山岳信仰により、富士山詣では庶民の夢だったのであるが、行かれない人も富士塚に登れば、富士山に登ったのと同じご利益があるとされた...そう。


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若い頃に何度か登ったことがあるけれど、今日もまた登ってみた。
足場が悪く、『こんなに急だったかなあ...。』


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下から見ると小さいけど、上から見ると結構高い。

立ち入りを規制している富士塚が多い中、ここはいつでもだれでも登れるのがいいところ。


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下には立派な能舞台がある。

5月の薪能(たきぎのう)や、9月の神振能など年に数回の能公演があるそうだ。
何かの用事で、私がたまたま通りかかった夏の夕方には、氏子社中による奉納(日本)舞踊の舞台が行われていた。

ここも、立ち見なら誰でも見れる、とてもオープンな神社である。

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元旦の午後、鳩森神社に初詣をする。

思いのほか人出があって、順番を並んで待つ。

しかし、明治神宮に行ったときは2時間以上も身動きできないくらいだったので、それに比べればゆったりとお参りができた。

御朱印ガールというのが流行っているそうだが、鳩森神社も御朱印があるそうなので、次は私も御朱印帳を持ってこようかしら。



神前では穢(けが)れを祓い、お寺では癒される。

全てのものに神が宿ると敬う。
謙虚って、そういうところから生まれるんじゃないかな。


16世紀にヨーロッパから宣教師が来た時には、多神教の日本を、デーモンが支配する国と驚いたそうであるが、自然を敬い、八百万(やおよろず)の神と仏さまを一緒に、ゆるく、篤(あつ)く信仰するのが日本のいいところだと思う。





☆1月5日(火)まで、休業とさせて頂きます。
 オンラインの発送は来年1月4日から。

母の裁縫箱③カミソリ TOPY SHARP BLADE

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昨日からのつづき

母の裁縫箱にあった缶のひとつには、古いカミソリが入っていた。
これは、ミシンで縫った糸を切ったりするときに使う。

なんて呼ぶのかな?
水色のプラスチックのケースに、ネジ2つでカミソリを止めるようにできている。

安全剃刀を流用した道具だ。
スウェーデン鋼、「トピー剃刀」と書いてある。


これは、裁縫道具だけど、そういえば昔の安全剃刀は、穴が二つ付いていたっけ。
それをシェービング用の剃刀ホルダーにネジで止めて、髭をそる。

小さい頃、朝、ひげをそる前の父に「ビズ」というか、ほっぺたをすりすりされると、ヒゲがヤスリみたいで痛かった。
固いヒゲをそると、すぐに切れが悪くなって、二日に一度は刃を変えていたのではないかと思う。

スウェーデン鋼は、炭素鋼といい、錆(さ)びるけれど固くて切れ味がいい。
それに対してモリブデン鋼は、ステンレス系の粘りのある錆びない金属。


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トピー、TOPYというのは、替え刃の会社なのかな。
缶は、スコッチのキャラメル?

私が、前歯が虫歯でまっ黒だったのは、こんなおやつをスコッチ食べていたからかもしれない。





母の裁縫箱②風月堂ゴーフルのボタン入れ Sewing Box

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昨日のつづきだが、

これは、風月堂(ふうげつどう)の小さいゴーフルの入っていた缶。
懐かしいわあ。

こちらのゴーフル缶のボタン入れは、裁縫箱の中で始終目にしていたせいか、ちっとも珍しくもないと思っていた。
たまたま、昨日のスイスの老舗「レッカーリフース」のタブレット缶を見つけたために、
このゴーフルの缶もあらためて注目してみた。

昭和の時代、それほど洋菓子がなくて、風月堂や和泉屋(いずみや)、不二家(ふじや)なんかがおやつの中心だった。



風月堂のゴーフルは、15センチくらいの大きいものと、この7~8センチくらいの小さいサイズがあり、この缶は小さいサイズ。

薄い、鉱泉(こうせん)せんべいのような2枚の生地の間に、クリームがサンドされている。
白、ピンク、チョコレートの3色が交互に入っているのだけど、
小学生の私はピンクが好きだったので、チョコが出てくるとがっかり。

下からピンクを掘って先に食べて、なくなると次に白を食べてしまったりして、
最後はチョコばかりになった。


確か40年くらい前まで、ハワイのワイキキ海岸の端のあたりにも風月堂のレストランがあって、父が気に入ってよく行っていたっけ。

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昔、北の部屋の押し入れの中には、和泉屋のクッキーの空き缶がたくさんあって、それぞれフタを開けると、色とりどりの端切れや、毛糸、レースやらスパンコールのついたブレードなど、母の手芸のものが入っていたものである。

こういうボタンって、捨てられないから取っておくけど、あまり使うことがない。
リボンや、端切れなど、山ほど。

「昔の女の人って、なんでも取っておくんだな。」


と感慨深くしていたのだが、そういえば、母がつい最近こういう余りものを使って工作した作品があったのを思い出した。
写真フォルダを探してみたら、2013年に撮ってあった。

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2013年のある日、リビングのテーブルの上に裁縫箱とこれ(タペストリー?)があったので、

「何これ?可愛いじゃん!」

と言ったら、照れながら母が
「うん、ちょっとね、面白いから作ってみた」

このざっくりさ。大胆さ。何の役に立つのかわからなさ。
私の原点が、ここにあるような気がする。


人に見せるつもりじゃなく作ったのに、
『私がブログに公表してると言ったら怒るだろうな・・・。』
と、思いながらこっそりアップしてみるのであった。







母の裁縫箱①レッカーリフースのキャンディー入れ Lackerli-Huus

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今日、母の裁縫箱を開けてみて、思いがけず変わったものを見つけた。

これはレッカーリフース(Lackerli-Huus)というスイスのお菓子屋さんのタブレット入れ。
たぶん、昭和30年代のものと思われる。


母の針箱は、なんだかわけ分らないモノがたくさん入っていて、
だいたい私が使うものは決まっているので、いつもは下の方まで見たことがない。

今日は、針箱の奥に小さな古い桐箱が見えて、なんだろう?と思って取り出して開けたところ、こんな可愛い缶が出てきたのである。

厚さ1センチ、5×7センチくらいの昔のブリキ缶だ。

「どしたの?これ」
と、母に尋ねると、

「あー、それはね、昔のものだよ」
私がまだ、すごく小さかった頃のものじゃないかな?という。

まったく、この家は掘り出し物が満載だ。
昭和のタイムカプセルじゃないかなと思う。

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レッカーリフース(Lackerli-Huus)は、100年以上続くスイスの老舗菓子店。
いまも、日本に輸入されているようだが、こんな缶はもうないだろう。

これは、やっぱりスイスの兵隊さんなのかなあ。
上官に命令されて、きをつけ!の姿勢の若い兵隊。

もう第二次大戦は終わった後だと思うのだが、お菓子の入れ物にこんな絵柄を採用する、というところに時代を感じてしまう。


「くにこ」というのは母の名前で、小さな千社札が貼ってあるところが笑える。






☆12月26日(土)から1月5日(火)まで、休業とさせて頂きます。


▶ 梅の香りの香水。パルファンサトリ「夜の梅」
オードパルファン  Yoru no Ume  50ml 12000円(税抜)

始まりはせつない甘さが妖艶にも香りますが、天然ローズを中心としたフローラルから、徐々に石鹸のような清潔な香りになっていきます。女性の2面性を持つミステリアスな香り。




速報!与一発見! Yoichi

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「与一が発見されました!」

夏にフランスから帰って、いつの間にか雲隠れした与一。
あるいは神隠しか。

時々スタッフが、
「先生、与一見かけませんねえ」
「先生、そういえば与一はどこへ行ったんでしょう?」

などというたびに、「そうねえ?どこにしまったのかしら」
と言って、捜索を始めるのだが、すぐに用事がはいったりして中断してしまう。

最近も思い出して、ちょっと心配していたのだが・・・。


たまたま今日、アトリエのキッチンを少し片付けていたら、キャンディーの缶とか、チョコレートの箱が入っている「おやつ籠」の下の方に、与一をしまう紙箱があるではないか!

『こ、これは、海外出張の時に壊れないように入れておくケース(お菓子の箱を改造したもの)・・・』

テーブルの上のおやつを片付けるときに、一緒に紛れ込んだらしい。



中を開けたら、ちゃんと入っていました与一くん。
久々の外の空気に、晴れ晴れとした表情である。


よいち「いやー、やっぱ、広いところっていいっすね!」









彼女の香水遍歴 For Her

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どんな香水が好き?どんな香りをつけてきた?香水の質問ってある?



そんな問いに応えてくれたのは、
私の幼馴染(おさななじみ)。


こんな風に香水と付き合ってきたってことがとてもすてきなこと思えた。


人に読ませるために書いたものではないので、作為がない素直な文章に、

妙に手を加えるのも嫌だったので、そのままブログに載せていいか、彼女に聞いた。


本人は恥ずかしがっていたが、

書いたのが「誰」のことなのかは読み手にはわからないし、いいでしょう?

と言ったら照れながら了解してくれた。



「ついでに、子供のころの二人で映った写真を載せようか?」

と冗談で言ったら、わーダメダメ(;´Д`)だって!



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最初にプレゼントされた香水は、20歳になったとき母方の祖父から貰ったシャネルNo.5 ()

学生だからつけられないでしょ...下着のタンスにずーっと入れたままにして、使うことはなかったよ。でもかえって、高くない、香水じゃなくて何ていうんだっけ、もう少し軽い感じの...ちゃんとアトマイザーに分けて持ち歩いていたよ。香水は、本当の大人の女性がつけるものと思ってたよ。


 

OLの頃はディオリッシモとか流行っててつけてた。他のは忘れちゃったけど、お気に入りは二つあったかな。

TPO考えて香水つけるのって、大人の女性になったみたいな気分だった。


 

結婚したら、香水つける機会がめっきり減った。海外の香水は香りが強いから、日常でつけようという発想は無かったな。

新婚旅行で買ったお気に入りの香水も、タンスの肥やしになってたよ。


 

母親になったら、ますます香水をつけることも無くなって、それから40歳半ばに至るまで香水を思い出すこともなくなっちゃった。

再び香水を買ったのは、46歳だと思う。

夫ともう一度やり直そうと思った時よ。ブルガリの香水を二種類使い分けてた。


 

さとりの香水に出会ったのは、元々フレグランス好きな夫にマザーロード66をプレゼントして、さとりから女性がつけてもいいのよと言われてから。あの香りがとても好きで、夫の香りを自分が纏うことがちょっと嬉しかったかな()


さとりの香水は、自己主張しないと思ったの。

街を歩いてて薫ってくる花の香りのようで。


ちょっと多目につけると鼻が曲がりそうな、海外の香水とは違うと感じた。日本は湿度が高いから香りが増幅されるでしょ?それがなく、そこはかとなく優しい香りが漂うところが大好きなの。


一日中家にいるときでも、さとりの香水はつけてるよ。

ユニクロ着ててもさとりの香水をつけてると、大人をわきまえた女性みたいな...ワンランクアップしたような気持ちになってます。




 

香水に関する質問といえば、

海外旅行とかのお土産に香水頂くことあるでしょ?でも必ずしも自分が好きな香りとは限らない。私は濃厚な香りはつけないんだけど...ポワゾンやミツコをかつて貰って、ミツコは着物を着たとき1度つけたけど...あとは全然使わなかった。


香水は年月が経つと密度が濃くなるでしょ?

好みじゃ無い香水の密度が濃くなったら...ますます使えないじゃない?みんな使わない香水は、どうしてるのかなと常々思ってた。

  


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香水は人生のスパイス、なければ味気ないもの。

そんな、簡単な一言ではまとめられないけど・・・。



►パルファンサトリ コレクション For Her

旧岩崎邸庭園 iwasaki-tei teien

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この日、池の端(いけのはた)に用事があった帰り、湯島(ゆしま)近辺をぶらっと歩いていたら、旧岩崎邸庭園の道標(どうひょう)に行き当たった。

前から一度行ってみたいと思っていたので、偶然に誘われるように寄ってみることにした。
坂道を上がると、門があり、また砂利道がなだらかに登りながらカーブしていく。

うっそうとした木立を抜けようやく登り切ったところで、広い車回しが開け、白い建物がそびえる。
木造の西洋建築にしては華麗な洋館だ。

ジョサイア・コンドルというイギリスの建築家によるもので、鹿鳴館(ろくめいかん)など数多くの建物を作ったが、多くは戦災や震災で焼失している。

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ちょうど、3時から中でミニコンサートがあるというので、その整理券ももらう。たまたまに流されて、休日を過ごすというのもよいものである。


客室と大食堂に椅子を並べてのコンサート会場。
演奏が始まるまでの間、マントルピースや窓の装飾、天井や壁紙などをしげしげと眺め鑑賞する。
意外にもレースのカーテンの柄が繊細で素敵。
この古くからある建物に、これを選んだ人センスある・・・とかなんとか、何をみているのやら。。。


2階に上がる磨きこまれた階段の手すりなど、とてもエレガントだし、客間の金唐紙の壁紙も贅(ぜい)を凝らしている。

バルコニーから芝生の広がる庭を望む。
黄昏にかかる時刻のあいまいで薄ぼんやりとした風景。

こういうところへ来ると、ここの令嬢になったつもりごっこなどして、妄想の世界に入ってしまう。
「与一、そろそろでかけますから馬車を呼びなさい」とかなんとか。。。

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晩秋の日は短く、薄暗く暮れる中、しっとりと落ち着いた風情の日本家屋もよい。

時代小説マニアとしては、廊下を巡りながらたくさんの奉公人が働く姿や、奥方、主人の影、客人の出入りなどを重ねて楽しんでしまう。



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コンサートの終りが伸びたので、邸内を見学する時間が少なくなってしまったのだが、一周してお庭の方から外観をとる。

暖かな光に照らされてたたずむお屋敷は、別邸だけあって大きすぎもせず、個人の迎賓館(げいひんかん)としてはちょうどよさそうな感じ。
今まで見た日本の洋館では一番の好みと言っていい。


こんどは明るい晴れた日の朝に来たいものである。


三菱財閥の4代目岩崎小弥太氏と中村春二先生がお作りになられたのが成蹊学園で、創立100年を超える。

母校の成蹊小学校の木造校舎はとっくになくなってしまったが、あっさりとした素朴な洋館風で懐かしく思い出される。


御苑の紅葉 autumn color

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山ではとっくに紅葉が終わっているそうだが、里はまだまだ暖かく、秋から冬の装いが遅い。
年々遅くなっているような気もして板が。。。、

ようやく朝晩の冷え込みで色づいてきた新宿御苑の紅葉。


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桜の木などというものは、ただ枯れ葉になって落ちていくだけと思われがちだが、黄色、朱色、紅色と、紅葉したさまざまな色が案外きれいである。



見わたせば 花も紅葉(もみじ)も なかりけり浦のとまやの秋の夕暮(新古今、363、藤原定家)

とは、寂しい、侘しい情景を詠んだものであるが、花や紅葉を知っていればこその感慨であろう。





街の紅葉 autumn color

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明け方の雨がやんで、少ししっとりとした歩道の、濡れた敷き石が黒くなった上に、あかやきいろの落ち葉が散っているのに、朝陽が射して、心が澄んでくる一日の始まり。

はずむ、足どり。


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赤くなった「かえでもみじ」を山まで見に行かなくても、映す鏡が磨いてあれば、街の中でも晩秋を感じることができるよ。


プラタナス並木。



広い意味で「庭をつくる」epanouir(エパヌイール)

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自分は勉強するのが好き。

だけど人が学んで、成長する姿が好きだし、その瞬間に立ち会うのはもっと嬉しい。

学んでいる人が何かを発見した喜びに、明るく輝く表情が、私をも照らす。

epanouir(エパヌイール)。

輝く、花ひらく、表情が晴れ晴れとした。

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まだ若い頃、コップに挿した花のつぼみが開くのをずっと待って、何時間も座っていた。

殻を割る様に、花びらはちょんと顔を出し、日差しの中で伸びをしながら開いていく。



つぼみはむしっても、ゆさぶっても、怒っても、哀願しても咲かない。


ゆっくり育つ樹もあり、早くのびる草もあり、環境を整えて気長に待つしかない。


人にしても草花にしても、育てるというのは手がかかるし、苦労の割に報われることが少ないこともある。

せっかく自分で苦労して得た知識や技術を教えてしまうなんて「物好き」と嘲笑(わら)う人もいた。


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なぜそんなことをわざわざ?と問われれば、「だって庭が好きだから」としか答えようが無い。

モネは、ジベルニーの庭を維持するために絵を描いて売った。


私の庭には、何が植わり、どんな景色に育つのか?

それは私の心映えによる。



マトリョーシカと調香技術 Matryoshka doll

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この仕事をするためには、この作業が必要で、この作業をするためにはこの段取りが必要。
何かしようとするたびに、その手前、そのまた手前の作業が展開されていく。

まるで、マトリューシュカのようだ。

香りをつくる場合も、調合ベース香料を何重にも使って入れ子にすると、マトリューシュカになってしまうので、なるだけ処方は延べて書かなければならない。


生徒は、はじめは香りのイメージがし易い調合ベースを使う。
香りをつくる楽しさを感じ、その中で香料を少しずつ使いこなしていくためだ。
つくった物は、雰囲気のいい感じにできる。



ベースは、自転車の補助輪のようなもので、これを使えば早くそれなりの香りができるのだが、思いきった香りが出来にくい。

そこで上のクラスに行くほど、徐々に単品香料を増やし、自分のベースに移行していくように指導している。

単品を使うと、強く個性的な香りができるがまとまりづらい。
それを心地よくまとめていくのが技術である。


ベースを開いて処方を一本に延べて見ると、繰り返し同じ香料が使われていることもあるのでそれは寄せる。
ベースの中では効果があるが、少量では利かない香料は整理して処方を短くする。

このときに、ベースを一(いち)からつくった経験がないと、ひとつづつの香料の意味がわからない。

模写にあたるシミラーをみっちりやることは基礎を学ぶのに大切だが、分析ばかりに頼っていると、新しい香りもつくることも、処方を短くすることもできない。



というようなことを、上のクラスでは学んでいる。




スクールトップ

http://parfum-satori.com/jp/school/

スクールのブログ記事

http://parfum-satori.com/blog/cat235/


足す力、引く技術 adding and subtracting

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デザインでも、余分なものをそぎ落としていって残ったものがシンプルで美しい。


しかし、それが言えるのは足して足して、てんこ盛りにした経験があってこそ。

やっぱり、子供のころは、よりデコラティブでゴージャスなものに魅(ひ)かれたもの。

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勢いのあるときは、力技(ちからわざ)でどんどん加えて行ったらいいと思う。
っていうか、力がないと盛れないし。

幼虫が若葉をモリモリ食べるように、経験を蓄積して、貯めて、盛って。


あんまり早くにそんなこと(シンプルな方がいいとか)言っても、本当に分かっているのかな?と嘘くさいかんじがするもんだ。

引き算には技術がいる。
でも、最初から技術に走ったっていいものなんかできない。


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今のわたしは?

どっちかわからない、算数苦手だったし。


足したり引いたり、日によってモードの違う、端境(はざかい)期のお年頃!

 



ラプソドス Rhapsode 詩を編むもの

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香りは「言葉」であり

香水は「詩」であり

調香師がなにかといえば

「詩を編むもの」である。






消えていく昭和の道具とか死語とか① SHOWA

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香水の歴史の授業などで、たとえ話などしているときに、または話が脱線した時に、ふと、今の若い人はこの言葉を理解できるかしら?と思うことがよくある。

すでに道具自体が世の中に存在していなかったりすると、そのものから説明しなければならず、まわりくどく、ひとつも例え(たとえ)になっていなかったりする。


受講生の年齢にもよる。

おそらく相手が平成生まれになると、怪しい言葉は「これ知ってる?」と、いちいち確認を取って授業を進めなければならない。


うちの生徒さんはみな礼儀を知っているので、「先生、そんな言葉いまどき使いません。それ、古いんです!」などとは言わない。

(いまどき使いませんということは、その言葉を知っているということでもあるが・・・。)


小首をかしげ、だまって静かに微笑んでいる姿というのは、やんわりとした否定として大変上品な対応。

一方、若いのに、よくそんな言葉を知っていると思う生徒さんは、おばあちゃんと住んでいたりする。


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そこで、なんとなく思いついた死語について書いてみた。

ちょっと前の流行りことばが廃れた、というのではなくて、昭和のころに使っていたものや言葉、など。

授業で出てきたとは限らない。


話してみたときの相手の反応により、知っているか、知らないかで年代がわかるかも。

知らなかったら辞書で調べてみるといい。


◎掃除道具生活用品について

ハエタタキ、ハエトリ紙、ハタキ、洗濯板、蠅帳(はいちょう)、

いまでは、ハエが飛んでいるのを見るのも珍しい。ハエ取り紙は、魚屋さんの天井からぶら下がっていたオレンジ色の紙のリボンで、ハエがとまると粘着で取れなくなるもの、


チリ紙(し)、手水鉢(ちょうずばち)、衣紋(えもん)かけ、がまぐち、三面鏡


◎家具、家屋(かおく)について

三和土(たたき)、蚊帳(かや)、蚊やり、卓袱台(ちゃぶ台)、御不浄(ごふじょう)、下駄箱、肥溜、


小学生の頃は、トイレに行きたくなったら「先生!ご不浄に行って参ります」と言ったものである。


下の写真、ちゃぶだいの上には、大正のくし、簪(かんざし)や鹿の子絞り。

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◎服装について

シミチョロ、とっくりセーター、トレパン、ズック、ヤッケ、ジャンパー、カチューシャ

シミーズが存在しないのでシミチョロも知らない。


◎たべもの すあま、シベリア(最近復活されたような)、渡辺のジュースの素、


◎その他、思いついたもの

カラスの足跡、貸本屋、ヨイヨイ、花柳界、お座敷(芸妓さんが呼ばれるところ)、どざえもん、がちょ~ん、ルンペン、へそが茶を沸かす、お茶の子さいさい、ぺんぺん草も生えない、桃栗三年柿八年、あたぼうよ、


同年代とばかり話していると、それが当たり前なので、世の中の動きからずれてくるね。

でも、若い人のことばを、年齢不相応に頑張って使うより、身の丈、年齢なりの言葉を使う方が、ほのぼのすると思う。







➤バラとスミレとアヤメとミモザの香水 ニュアージュローズ(バラ色の雲)

目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。


スタイルを磨く Style

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今あるもの、誰かのスタイルをまねするとかじゃなくて、自分で考え出してそれを形にしていくって言うのは、ただ、技術だけ磨いてもダメなんだ。

何か楽しくて、面白くて、こうしたいとか、どうだろうか、とか、そういう気持ちがなければ、湧いてこない。

 

そこにあるのは、人がどう思うかではなくて「自分がどうしたいか」なんだ。
生むって言うのは、そこから始まる。

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そして、自分が楽しかったり、美しいと感じたことなど、他の人と分かち合いたいよね。
同じ物を美しいと感じる、そういう人とめぐり合えたら、幸せなこと。


でも、それを、きちんと思い通りに作るには、技術が必要。

「伝えたい」と思ったとき、そのイメージするものを正確に描写するための力(ちから)がいる。

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独(ひと)りよがりではなく、均衡や逆にアンバランスの均衡もあるけど、そこには、でたらめとは違う、輝きとかが出てくるんだ。


自分の感動が、物をつくる始まりだ。

嬉しいこと、悲しいこと、楽しい思い出、辛い体験、それがすべて今の「わたし」を形作っている。
「わたし」が、スタイルの原型。


そして、技術があとからついてくる、というより、ついてこなければならない。

「スタイルを磨く」


私は、そう、考える。


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プラタナスの木の下で under the Platanus trees

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プラタナスの下に立って目をつぶると、

風の音が、

私をアルディッシュに連れて行ってくれる。

 

真の闇の中で、

朝まで夢を見ないで眠りたい。


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Standing under the Platanus trees with my eyes closed,

the sound of the wind takes me to Ardèche.

 

I want to sleep until the morning with no deams, 

in the sheer darkness.


落ち葉の匂い ジオスミン  geosmin

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雨の後の雑木林で、落ち葉を踏んで歩くと、湿った土の匂いがする。
立ちのぼったアーシーな香りが、足跡とともに追いかけてくる。

雨上がりの木立ちは、樹木の呼吸も一緒になっているからかな?
思わず深呼吸したくなる。

立ち止まり、ふわふわ積み重なった腐葉土をはがして見れば、もっと濃くなった、カビのようなにおいが鼻をつく。


それはジオスミン(geosmin)。
語源をたどれば「大地のにおい」である。


倉庫に長く置いておかれり、古い家の押入れから出したと思われる荷物が届いて、そのダンボールまで臭うこともある。紙や布は臭いを吸いやすい。

また、水や食べ物からこの、カビ臭さがすればとても嫌なものだ。
ほんのわずかでもすぐに感じる。


けれど、神社の境内の裏などでジオスミンがほのかに香ってくれば、子供の頃にかくれんぼして遊んだことを思いだす。
それは、必ずしも嫌なにおいではない。


「におい」と言うものは、強弱や濃淡、そして場面のふさわしさによって心地よかったり、不快だったりする。
思い出とかも、からまって。



だから、においが悪いわけじゃない。
いつどこで会うか、どんなめぐり合いか、それが大切。







スッポン 鼈 Soft-shelled turtle

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スッポンが伸びている。
暑くて疲れちゃったのかなあ。

7月はフランスに行って致し、8月はあまりにも暑すぎて外へ出られなかったから、本当に久しぶりにきた新宿御苑。

あまり花のない季節だけれど、ひととおり巡回をしようと歩いていたところ、スッポンに会ったのである。


朝早くこの池に来ると、ときどき甲羅干しをしているし、公園の道路を歩いていたのに出くわしたこともある。

スッポンはダッシュすると結構早い。
ここは動植物を取ることが禁じられているせいか、よく育って大きい。
甲羅だけで30センチはあるかなあ。

後ろのカメと比べると、結構大きいでしょう?
まあ、そのカメの大きさがわからないと比較にならないか。。。



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月とスッポン。

英語のことわざでは、
As different as chalk and cheese.
と言うんだって。

言葉について考えてみた Pegomasにて

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哀しみの陰に情緒がやどり、情操が育つ。

日本は情緒の国である。
日本の特別な言葉の中で、日本の情操が育つ。



言葉は服のようなものだから 、人と関わるのであれば裸ではいられない。


言葉を飾るなと言うけれど、それは自分の感じたことや、言いたいこととぴったり一致していないからであって、さっぱりした言葉だろうと、ごってりしたかざりであろうと、そういう気分だったら、そう言うべきなのである。

気取った気分なら、気取った文を。

今の自分をありのままを伝えることはでききれないけれど、できるだけ伝えられるように、たくさんの言葉を増やしておくのがよいのだろうと思う。

ウサギとカメ The Tortoise and the Hare

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ちょっと見リアルな人形なので、写真を見て本物だと思った人もいるようだ。
これは昨年の夏、グラースの香料植物園で買ったカメの置物。

ラボにおいて帰ったら、ちゃんと今年も飾ってくれていた。

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私がスローだというのは自覚しているが、人に言われてはちと心外。

それはアルディッシュのカントリーハウスに行く途中の車の中のこと。

みんなでワイワイ話しているときに、「さとりはスローだ」と言うような話になった。

一人が
「でも、カメは最後にウサギに勝つのよね!」
と弁護してくれて、

私も、
「スローって言うのは、上品でソフィスティケイテッドされているってことよ」
って言い返した。



そのときは違和感なく話していたのだけれど、あとで
『アレ?ウサギとカメって、海外でも知られている話なのかな』

っていうか、原点が海外だったかも。

そういえば・・・。
アリとキリギリスや、北風と太陽も、イソップ物語だったっけ。

「カラスと水差し」「犬と肉」など、小さいときから絵本でなじんだ物語なので、なんだかみ身近なもののような気がしていたが。。。

調べたらやはり「ウサギとカメ」もイソップ物語の中のひとつ。

イソップ物語は宣教師と共に江戸時代にはすでに日本に入ってきていたという。

「伊曾保物語」が、江戸時代を舞台にした小説の中に登場したのを読んだこともある。

小さい子供に道徳を教えるのに適当な寓話
である。


ということは、人生訓というものは、案外グローバルなものなのかもしれない。



ベビーリング babyring

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とてもお世話になった方の、お孫さんの誕生祝に作ったパールのベビーリング。
1階のジュエリーの先生に作ってもらったもの。

あっさりしたデザインだけれど、大人の指輪と同じようにひとつづつ手作りで作られている。
大人と同じすぎて、比較物が無いと小ささがわからない。

サイズはゼロ号、5mmのベビーパールなので、とっても小さい。もちろん本物。

ジュエリーとアクセサリーを混同している人が多いけれど、ジュエリーは一生もの。
だから、けっして贅沢ではない。

アクセサリーは、メッキがはげたり、壊れたときに直せないおもちゃのようなものだ。
いくつ持っていても、いつか無くなってしまう。


記念の物だからこそ、本物がいい。
ベビーがすぐはめられなかったとしても、大人になったときにチャームとしてネックに下げるのが可愛いと思う。

それだけ、長く考えて物を贈ろう。


茶箱(ちゃばこ)tea chest

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新しい茶箱(ちゃばこ)が来た。

茶箱とは、お茶の葉を保管しておくための木箱で、中にブリキや亜鉛などの金属が貼りめぐらされている。

湿気を防ぎ、防虫、防臭効果もあると言うことで、昔は大切な着物、衣装やお道具類をこの茶箱にいれてしまっていたものだ。

プラスチックケースができてから、重いこの茶箱はあまり使われなくなってしまったようである。


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私のお誕生のときに買ったお雛さまは、この古い茶箱に入れられていた。

ということで、正確な年数はあいまいにしておくが、半世紀(以上)前のものである。


今年、久しぶりに飾ろうと思い押入れからこの茶箱を出したところ、あまりの古さ、汚さに、母が新しい物を用意してくれたのである。


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昔はたくさんのサイズ・バリエーションがあったようだが、今はこの一番小さいサイズと、倍以上ある大きいものの2種類しかない。

「新しい茶箱が来たら、もう古いのは捨てようか」と言っていた母であるが、結局惜しくなってしばらくとっておくことになった。

なかなか荷物を減らすことは難しい。


この茶箱、お茶屋さんで、お茶を輸送、保管する目的の物。
野点(のだて)などで使う茶道具一式を収める携帯式の箱も「茶箱」というが、それではない。


亀と松 KAME&MATSU

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君来ずは 形見にせむと 我がふたり
 植えし松ノ木 君を待ち出でむ
                                    柿本人麻呂歌集

私待つわ、いつまでも待つわ。

あなたと一緒に植えたこの松の木の下で。
いいの、トロくたって、だって私、カメだもの。

デコポン しらぬひDekopon

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よいち「うわっー!巨大なミカンでやすねー!」
さとり 「ポコ!」
よいち「あっ、さとりさま!いきなり人のおでこをたたくなんて、ご無体(むたい)な!プンスカ!!」
さとり「ホホ、よいち、これはデコポンと云うのじゃ」


デコポンは大きな柑橘(かんきつ)の果実。
実と枝のつけねに大きな出っ張りがあるのがとてもユーモラスである。
実際には20年前にはもうあったそうだが、数年前から街で見かけるようになった気がする。

最初は頂きものだったので、あまり名前もよく分からず食べていたし、
その姿から大きなポンカンだと思っていたが、デコポンという名だということを後に知った。
本当は、シラヌヒというハイブリッド種(ポンカン×清見)の、
中でも品質基準をクリアしたものだけにつけられる商標なのだとか。


私の子供の頃の、この時期の柑橘。
それはミカンがもう終わってしまった後、春から初夏にかけてはポンカンであった。
ポンカンはここまで大きく無いがやはりデコがあったと思う。

ポンカンは味は食べやすいのだが種がある。
その種を間違って噛んでしまうと生臭いえぐみがあって、それはちょっとパクチーにも似ている。
(香料のマンダリンにはこの種子のような、パクチーのようなクセがあって、それはマンダリンアルデヒドをかぐといつも思いだす)


夏みかんは子供の私にはすっぱくて、皮の白いところが苦く、手が汚れるのであまり好きでは無い。
ときどき給食に出てきて閉口(へいこう)した。

ハッサクはあっさりしているが果肉が少しパサパサして、甘みが少ない。


しかし、デコポンには種が無い。
とてもジューシーだし甘い。
一粒が大きいので、おなかがいっぱいになる。

そんなわけで、近頃はよくデコポンを食べる。


しかし、この名前、最高だと思う。








ホテルオークラのマッチ 燐寸 MATCH

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いまどきマッチなんて珍しい!
ホテルオークラのレストランで素敵なマッチを頂いた。

昔はどこのカフェにも食堂にも、お店のマッチが置かれていたものだ。

いまは、多くの人がタバコをやめてしまったし、マッチの出番は仏壇に置くくらいだろう。
事実、母も「ちょうどマッチが無くなったからよかったわ」と喜んでいた。

そんな様子をみていた私もようやく、携帯用お香入れにちょうどよいと気がついたものである。
→2014年11月26日 銀のお香立て



これは、ホテルオークラ本館の建て替え工事によって、歴史ある建物がなくなってしまうので、そのデザインのメモリアルマッチなのだそうだ。

ホテルには、麻の葉や鱗紋など、内・外装に多くの日本の伝統文様がデザインされている。
昔からこのホテルで見慣れた、懐かしい柄が描かれたマッチ箱。

私もとても欲しかったので、レストランに行くたびにひとつずつもらってきたのだが、大人気だったようですぐに無くなってしまった。


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このデザイン、「どこかでみた!」と思ったら、エントランスやロビーの天井から下がっている吊り灯だ。
切子玉形という、菱形六面体をつなげたもので、今はオークラ・ランタンといわれるほど象徴的になっているそうである。

8月には本館は閉館し、高層ホテルになるらしい。

外資系の大きなホテルと違って、ここはどことなくぬくもりがあって、とても居心地がよかったのだけれど残念だ。



新しく建つまでは別館ひとつになってしまい、今より一層混むのではないかと思う。
食堂難民になってしまうのではないかと心配。

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マッチより、「燐寸」と書くほうが儚(はかな)さがあっていい。

タバコの煙の臭いは嫌いだけど、その人がマッチを擦る匂いが好きだ。
花火のような、青い、燐の燃える夏の匂い。

ずっと嗅ぎたい香りでは無いけれど、一瞬通り過ぎる過去をつかみ損ねる、そんな気分になる。




アンティーク香水ポスター Sirdha ERIZMA paris

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昨日に続き、これもパルファンサトリのライブラリーからアンティークの香水本のポスター。Erizma Paris(1885~)というブランドのSirda(1925)という香水。

1925年といえばアールデコの時代。これも浮世絵風。

このポスターの花は枝垂れ梅だと思うけれど、葉が出ているのでちょっと変だ。

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19世紀のパリ万博以来始まったといわれるジャポニズム。
広重がゴッホに影響を与えたのは有名であるが、その後もヨーロッパ美術がいかに日本の影響を受け続けたかということが、このような商業アートにも垣間見える。


このERIZMAというブランドはもうパリにないと思うが、Coquin,Kiki,Lotion de Merdici's,Oeillet Empire,Sirdha,Thamyrisという商品を出している。

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La Parfumerie Francaise et L'art dans la Presentation についてもっと読む
2011/2/18の記事La Parfumerie Francaise et L'Art dans la presentation  1925年
2011/2/19の記事アンティークと香水と本②

「妬く(やく)与一」車型 光学式 マウス  jealous

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与一「あっ!なんすか!なんすかコレ!!さとりさま、真っ赤なスポーツカーなんか買っちゃって、ドーユー意味っすか?」

さとり「だってよいち~。コレ、ライトがLEDで光るんだよ?いいんじゃな~い♪」
与一「いいんじゃな~いって、ソレ古いし。それより、あっしはお払い箱っつーことっすか?プンスカ!」


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さとり「お馬鹿だね、マウスに妬いてどうすんのさ~。昔から女王さまの乗るのは馬車に決まってんじゃないか」

与一「ええっー、じゃあ、コイツ12時になると元のネズミの姿に戻っちまうんで?(っつーか、オレ馬?)」

さとり「与一は馬だけじゃなくて鹿の資格も十分あるよ。いつまでたっても、与一は与一だしねえ。。。(しみじみ)」




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というわけでマウスを買った。

今までずっと無線のキーボードとマウスを使っていたのだが、クリックしているとつっかかるというか、反応が遅れるときがしばしばあってストレスを感じていた。

イラっとしてつい何回も強くクリックしたりしているうちに手首の腱鞘炎になってしまったのである。(年のせいかも)

そこで新しいマウスを買うべくネットで探していたところ、手首に優しいというピラミッド式の握りのや、戦車かステルスみたいな形のマウスを見つけ、一度はそれらをカートに入れたのだが。

その後の検索で、なぜかこのおもちゃのような車型光学式マウスというのに惹かれてしまう。
ボール式はさすがに死んでいるが、光学式の有線ならアナログ加減がいいんじゃない?とつい購入してしまった。

少し固めのカチカチ音がちょっと快感で、値段の割りに使えるかも。

消費者の購買行動について考えさせられるできごとであった。
味気ないデスクの上にユーモアを。











お雛さま おかたづけ Hinamatsuri Imperial dolls

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にやり、右大臣くん。
これでゆっくり眠れるわい。


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角度によってなのかな・・。
なんかみんなほっとしているみたい。



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髪の毛にねぐせがつかないように、撫でつけてから、しまう。
また、来年までおやすみ。


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もう、3月4日にはかたづけなくてはならないのだが、(なぜならば嫁に行き遅れるかららしい)
小さい頃から、出すのは楽しいんだけど、しまうのは面倒くさい。



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って、今回はL子ちゃんに、出すところからかたづけるところまでやってもらった!

昔から、かたづけは苦手な私にて。

おひなまつり、お供の子たち③三人官女 three court ladies ,Hinamatsuri

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官女中「あーやれやれ、ずっと立ってるのって疲れちゃうわ。いいわね、あんたたちは座ってられて」
官女左「ナニ言ってんの、お姐(ねえ)さんだって、夜に皆が帰った後で、おちゃんしてたでしょ」

官女右「ネエ、おちゃんって何?おちゃんって」
官女左「いやーね、昭和生まれのくせに、おちゃんも知らないなんて。お座りすることよ。」

官女右「そんなん初めて聞いた、記念のキ」



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官女中「あ~もう、あんたたち、ピーチクパーチク姦(かしま)しいったらありゃしない」

官女右「そういえば、かしまし娘っていたなあ・・・。人気あったケド。」
官女左「フフ、誰が言ったか知らないが、女三人寄ったら、かしましいとは愉快だね♪」


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官女中「これでおしまい三人官女!」
官女全員「それではみなさま、ご~き~げ~ん~よう~♪」



お供の子たち 五人囃子(ごにんばやし) Hinaningyo

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五人囃子(ごにんばやし)の小鼓(こづつみ)担当くん。
ほのかに笑みが浮かぶ。

楽器の中で鼓(つづみ)のデザインが面白くて好き。
砂時計状の筒の両側に皮を張り、緒と呼ばれる紐を張って作られている。

この紅い緒が、形をとてもドラマチックにしていると思う。



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サロンの照明が暗くて、今回の写真はあまりよく撮れなかったので、2年前にちょっとだけ茶箱の中を改めた時の写真を載せることにした。

左端の子は太鼓(たいこ)担当君。なんで泣きそうな顔なのかな?
小さい子はみんな太鼓が好きなのに。
練習が嫌なのかしら?


前は大皮鼓(おかわつづみ)、右隣は小鼓(こつづみ)。

変換で何回もミスった、小包(こづつみ)じゃなくて。


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謡い手君は、実物はとってもかわいいのだけど、光のあたり加減で、写真になるとちょっと不気味・・・。扇子を持って、調子をとっている。


本当は、左が笛で、右端が謡(うたい)の順番らしいけど、、、



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この子は機嫌がよさそうだ。

笛、能管(のうかん)ともいう。

かわゆし。


※今は、外から見えるウインドウに飾っています!

昭和のお雛様(おひなさま) imperial dolls

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私と同い年の雛人形(ひなにんぎょう)、昭和の。
すでに半世紀以上たっている。

もうずっとしまったままだったので、久しぶりにサロンに飾ることにした。

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これはお内裏様(親王)。

赤ちゃんの顔で、こんなふうに二等身のお雛様は、今ではあまりみられないようだ。
流行り、すたりがあるのだと思う。

なかなかハンサムでしょう?

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こちらは親王妃。
しもぶくれでぷっくり。



※順番に他のお人形もご披露しちゃいます!サロンに3月3日まで飾っていますので見に来てくださいね!



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毛糸の帽子 2作目 KNIT

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正月に2日間で手編みの帽子を編み上げたのに気をよくし、2作目に挑戦しようと思ったのが1月の7日。

1作目はケーブル編みだったので、こんどは編みこみにしようと思ったのだが・・・。


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仕事が始まって見ると忙しくて忙しくて、
当然ながらちっとも手が進まない。

もう、1ヶ月になろうとしているのに、まだ10段くらいしか編めていないのよね。

このままでは、春になってしまう・・・。
防寒具というのは、いま、この一番寒い日に必要なのに、どうなることやら。


結果を乞うご期待!



雨上がり after the rain

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昨日までの冷たい雨が去って、今朝はふっくらと空気がやわらかい。
思わず弾む足取り。

林の木々には無数の光の粒がキラキラ。

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雫(しずく)に寄ると、木全体が水滴で覆われているのが見えないし、引いてしまうとキラキラが失われてしまう。

林の中の感動を、どうしても伝えられないもどかしさ。


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しおれたカエデモミジさえ、もう一度鮮やかに輝く。



after the rain,「雨の後」とは少し違う「雨上がり」ということば。
日本語って、曖昧(あいまい)だといわれるけれど、一言にニュアンスを含んでいるところが、隠れた意味まで表現してくれる。

と、思う。





あと10歳若かったら・・・。

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いくつになっても思う。
あと10歳若かったらなあ・・・。
しかも、今の経験と知識を持ったまま。


うーん、
でも日本人全体を見れば、私の子供の頃よりも平均寿命は長くなっているし、昔の同世代より見た目がずっと若い。
だから、そう考えると肉体年齢に比べ、精神年齢は上がっているはず。


ところが、現代の精神年齢は7掛け、つまり50歳なら昔の35歳くらいとも言われる。
だれの言った理屈なのか、根拠も定かではないが、もっともらしい気もする。

いろいろなニュースで見るたびに、実年齢より幼稚な事件が多いように感じるけど、だからなのかといえば、こじつけかもしれないけれど。


ただ年齢を重ねれば大人になるわけじゃなくて、寿命が延びた分、精神的にも肉体的にも間延びするんだろうか?

ネズミの時間と象の時間の違いの様に、
それぞれの時計は、それぞれの生涯年数で流れる時間が違う、そういうことなのかな?

それとも何年生きたか、ではなくて何年生きられるか。
「死」から逆算して、何パーセントのところに今いるのか。

そう考えると、宿題が多すぎて焦っちゃうな。
社会性とか、コミュニケーション力とか、知恵とか、人としてのやさしさ、暖かさとか、成熟度。

考えたところで、過ぎた10年は取り戻せないのだから、
現在から10歳年をとった時の自分を思い描いて、そこから10年前にもどってやり直した気分で、今を生きる。

自家的タイムトラベルだ。


昭和の編み物 鈎針のパッチワーク

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これは、昭和の編み物、母が鉤針で編んだパッチワークである。

なんと、私の生まれる前からあった。
もう、作ってから半世紀以上経っているわけである。


これは兄たちのセーターや、いろいろな残り糸を使って少しずつ編みためたもの。
戦後、物のない時代だったので、古いものをほぐしてリサイクルしたのだと言う。
色もバラバラ。よく見ると途中で足りなくなったのか、模様の中で糸が変わっているパーツもある。

10センチ四方の小さな四角を編んで、縦横で15枚くらいづつ繋ぎ合わせた、大きな正方形の毛布のようなもの。

父の背広のお仕立てあまりの布地を、グレーや黒や紺の、これもまたパッチワークのようについで、裏に貼ってある。


私が小さい頃は、これはコタツ掛けになっていたのを覚えている。
今は冬になるとソファの隅にちょっと掛けてあったりするのだが、もうすっかり当たり前に景色になじんでしまい、存在すら忘れていた。

この正月に久しぶりにニットの帽子を編んでいたときに、ふと目が留まり、あらためてその由来を母に聞いてみたのである。

すると思いだしたように、母はお菓子の箱の中から5~6枚を繋いだものも出してきた。
なんでも、もう1周するには足りなかったから、小さな敷物を作ったのだそう。
その、60年前のものがすぐに出てきたりするから驚きである。
みすぼらしいけれども、いかにも昭和を感じさせる味わいの深さ。



暖かく快適な暮らし。
こんなに国が豊かになったことには感謝する。

ただ、今でこそ世の中は衣美食(ほういびしょく)を尽くしているけれども、私はこうしたものを見るたびに、ほんの少し前の日本が貧しくてつつましく暮らしていたことを思いだし、今の日本がまるで一流国のように振舞うことは恥ずかしいものであると思う。




カシミアを編む④ ケーブル編のニット帽 Cashmere 100

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ついに帽子が出来上がった。
なんとか正月休み中に間に合った!
うれしー!!

途中で、2目ゴム編は2号で編んで、縄編みのところから4号で編むと気が付いたのだが、もう時は遅し。
ほどくのも嫌だから、そのまま編んでしまった。

ゴム編みを4号で編んだため、毛糸が3玉では足りなくなりそうで、ちょいと割愛して、最後ぎりぎり間に合わせたの。

毛糸が1センチしかあまらなかった!

反省点としては、やはりマニュアルはちゃんと読むこと。
いつもそうだけど、失敗しながら行きつ戻りつしてかなり無駄の無駄をしてしまう。
それでも、せっかちだから早く先へ行きたいの。。。


なんでもトリセツ(取扱説明書)は大事だ。

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今は、こんな風に大雑把なことも許せるようになったが、大学生のころ、ハイゲージのメリアス編のセーター、確か0号で編むやつ。
スカイブルーの糸が気に入って、がんばって編んでいた。

ちっとも進まない上、まったく変化がないから、身頃を編むのはかなり退屈だったのだが、真ん中くらいまで行ったとき、10段目くらい前にひと目を飛ばしていることに気が付く。

絶対にやり直したくないと思い、あとで適当に縫ったらいいやと思い、無視して編み進めるも、そのうち気になって気になって、だんだん我慢が出来なくなり、結局のところ大幅にほどいて編みなおしたこともあった。


高校、大学とクラブもあったし結構忙しかったはずなのだが、やっぱり好きなことって時間を作ってやるもんだ。

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手仕事っていいなあ。
ちくちく編んでいると、少しづつ実体が表れてくるのが、すごく嬉しい。

根気のいる繰り返しの手作業って、心が休まるし、デッサンや、草むしりをしているときもそんな気分になる。

ネットや、スマホとかやっていると、あっという間に時間がたって、その割になにをやったか覚えてもいず、ちっとも残っていない気分になる。

それにスマホしている人は、魂がどっかに飛んで行っていて、体はそこにはいるのだけど、本当は抜け殻。

たとえ
一緒にいる人と会話がなくても、相手が本を読んでたり、何か書いてたり、モノを作っているなら、心はその場所・・・目と手の間に、まあるく留まっているから寂しくないんだ。

顔を見ればわかるよ。
手仕事は、魂を引き留める。



香料の仕事も、こんな風にコツコツした手仕事が好きな人に向いていると思う。






新年あけましておめでとうございます。
オンライン・ショッピングは新年は3日からの発送開始、サロンは1月5日からです。
今年もよろしくお願い致します。

今月のサンプルをお送りさせて戴いております。
希望のお客様は、「コンシロ(Kon shiro)」サンプル送付のお申込みページから→ こちら。

カシミアを編む③ ケーブル編のニット帽 Cashmere 100

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カシミアを編む②・・・からのつづき。ようやく、長いゴム編の段が終わり、なわ編みが始まるところまで来た!
うれしー!!

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編み物って、この、徐々にできてくるところが楽しいんだよね。
このプロセスがいいのであるが、しかし、私はとにかくせっかちなので、早くそのプロセスのつづきを見たいがために、猛烈な速さで編む。

一つ縄ができると、次の縄がもう見たくて仕方がない。
そして一着が編みあがるともう次の作品が編みたくなってしまうのだった。


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友達に、編み物の上手な子がいて、よく泊まりに行って教えてもらったものである。

高校生の時は、ボーイフレンドに濃いグレーのなわ編みセーターをプレゼントしたこともある。
あまりに固く編みすぎて、出来上がりはすごく重かった。
まるで鎧(よろい)のようで、着ると腕が下がらないくらい。

当時、「結婚前にセーターをプレゼントすると別れる」というジンクスがあったのだが、
やっぱりそれからすぐ別れてしまった。
たぶん、その編んでもらう行為が、若い男の子には重かったんだろう。

マフラーくらいにしておくのがよいのだ。

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生成りのウールで、アラン模様の複雑なプルオーバー(セーター)を1週間で編んだこともある。(自慢)
ツリーオブライフとか、ポップルとか、アランハニカムとか、なわ編みを組み合わせるとすごく複雑な模様ができるが、その絵柄が少しずつできていくのが面白くて夢中で編んだ。
しかも高速。

アンゴラモヘアの白にパールビーズを散らし、ヨーク状に肩を減らし目したツインニットはお気に入り。フランスのファッション誌を見よう見まねで工作のように作った。

中でも、曾野綾子の「砂糖菓子が壊れるとき」という小説を読んだときは、主人公が来ていた「ピンクのキャンディみたいに見えるセーター」を想像し、ショッキングピンクのモヘアで何着も編んだりした。


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30数年前の写真を、探してみたらあった!
これがそのピンクのツインセット。
後ろのオーバーも濃いピンクで、このころはピンクばっかり。


編み込みもいいんだよね。糸が渡るのでとってもあたたかいの。
アルパカのグレーと茶色と生成りの3色で、5本指の手袋を編んだ。これは変化があってなかなか面白かった。


超極太で編んだ、カウチンセーターなんかは、あっという間にできた。

フランスの薄い雑誌には、ハイゲージで編んだ赤ちゃんのふわふわのドレスなんかあって、夢中になった。子供服は早く編みあがるし、すごく楽しい。


糸から染めて編んだこともある。
かせくり器というのがあって、玉巻器で糸を巻き取るの。
カラカラと回すと、なんだかグリム童話の世界にいるようで楽しかったな。
ああ、このブログで何回「楽しい」って言ったかな。

でも、家族のもの含めて、あんなに一生懸命作ったのに、昔の作品は何にも残っていない。


次は、カシミアのケーブル帽いよいよ完成形。

途中だけど、軽くて暖かくて、かなり期待が出来そうな帽子だ。

最終回に続く!


カシミアを編む② ケーブル編のニット帽 Cashmere 100

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昨日からのつづきであるが、

2014年の大晦日、家に帰って片付けもそぞろに、軽食を取って早速、毛糸を袋から取り出す。
イタリア製のカシミア100だけど、まあまあ。
というか、お店ではこれしか選択肢がなかったので。

編み物の本を開くも、おおよそのところを読んでまずは編み始める。

本当はゲージを取って、(10センチ角に何目何段あるか、自分の編み地のサイズを試し編みして計ること)、頭のサイズを計り、本の設計図を自分用に調整しなければならない。
最初の段取りが大切なのは、なんでも同じなのである。

「でも、ゴム編だから伸縮性があるし、帽子なんか多少大きくたっていいし。。。」
と、いつものようにぶっつけで事を進める。

毛糸を触っていると、色々と思い出すなあ。

10代のころ住んでいた六本木の家の近くに、石渡(いしわた)毛糸店というのがあって、ここは素敵な輸入毛糸がいろいろあった。
冬になるとどっさり毛糸を買いこんで、次々と編んだものである。
お店はビルに立て替えて縮小しているが、まだあるみたいだ。

こんどまた行ってみようかな・・・。


今回編むのは、すぐに完成しそうなケーブル編のニット帽。
このたびは輪針を使う。4本棒針とどっちにしようか迷ったのだけれど。

この帽子は160目を輪に作ってまっすぐ編んで、途中から減らし目をしていく。
作り目が結構大変だ。
なぜならば、10年前に比べて目が悪くなっているので、途中で何度も数えなおさないといけない。
この、最初のところで数を間違えると、始めから編みなおさなくちゃいけないから。。。

そうそう、本当はマーカーを買って、編みはじめや段ごとにしるしをつけるとよかったっけ。
久しぶりだからすごく忘れてるなあ。
しかたなくピンクの刺繍糸を代わりにする。

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そういえば、この最初の2目ゴム編。52段もあるよ。


延々とゴム編みを繰り返す。
これは結構、退屈なのである。
まるで、修行のようだ。

次の縄(なわ)編み部分は、この交差するところがすごく楽しくて、これは8目8段ひと模様なので変化があるのですごく楽しい。
だんだん模様の出来上がっていくのがすごく楽しい。
それに、上に行くほど編み目が減っていくので早く進んですごく楽しい。

と、ここまでくれば楽しいづくめなのだが。



「あツ!しまった!!」

だんだん目を減らすから、最後は4本棒針でなくちゃだめじゃん!
絞るとき、最後の輪が20目とか小さくなるから、輪針では広がりすぎてしまう。

ああ・・・そういえば、輪針って結構使える場面が限られていたっけ。
つい楽そうなものにフラフラとするのがいかん。
便利なものというのは、あんがい不便なものである。

そんなことも思い出すと同時に、今まで編んだセーターやカーデガンなどが走馬灯のように浮かぶのだった。


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大晦日の晩に編んだところは20段ちょっと。

年が明け、ゆく年くる年も終わったところで初日は終わりにした。
そうだ、外れないようにゴムキャップもあった方がよかったなあ!

やっぱり、2日じゃ無理かしらね。元旦は出かけるし。
さて、この帽子、何日くらいで編めるだろうか。


③につづく






カシミアを編む① ケーブル編のニット帽 Cashmere 100

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編み物がしたくなった。
テレビを見ていたら、そんなシーンがあって、10年ぶりに毛糸だまを触ってみたくなったのだ。

そういや今年はひつじ年だあ!(≧▽≦)b
しかした
だでさえ、やることがたくさんあるというのに...。(*´Д`)

あれも、これも、やらなければならないが、正月くらい仕事のことは考えたくない!!


『正月休みに2日もあれば、帽子くらい編めるはず...。』

ふわふわの毛糸を触りながら、ひと目ずつ編んでいく、

『ああー...:*'(*゚▽゚*)'*:.. ..:*なんて平和で、幸せそうなひととき・・・。』を、思い浮かべると、もうどうにも気持ちを抑えきれず。


たしか、40年ほど前に友達からもらったアラン模様のセーターという本もあったはずだが、と本棚をひっくり返すも、何度かの引っ越しでどこかにいってしまったらしい。

それに、もうずっと編み物などしていなかったので、針からなにから全部買わなくてはならないし。


しかし、このチャンス(気持ちの盛り上がり)を逃すと、また何年もできないに違いない!

そう思いたったら矢も楯もたまらず、こともあろうに大晦日の日に、毛糸と道具一式を、アトリエ近くのデパートに買いに行った。

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ここはやっぱり羊(ウール)じゃなくて、山羊(カシミア)でしょう!

 

だいたいの構想も決まっているし、希望に近い毛糸を選んで、それに近いデザインの本を選んで、指定の編み針を買うだけ。

ちょうどお店の人がいたので、方針を話して相談に乗ってもらう。

 

カシミア100%の糸はここでは1種類しかなかったのだが、その中に幸い好きなマロンカラーがあったのでそれに決める。

が楽しいって、編み物は良い毛糸で編まなくちゃ面白くない。

完成品よりも、むしろ編む経過が楽しいのだから、手触りの気持ちよさが大事だ。

 

ちょうどよく、「まさしくコレ!」というデザインの本を見つけ、たまたまその使用する毛糸が購入したものと一致するという幸先の良さ。

『しかしこれ、中細毛糸なので、2号と4号で編むから、ちょっと目数が多いかも。日で編めるかしら?』とやや不安がよぎるが・・・。

そして、輪針と4本棒針のどちらにするか迷う。
しぶりなので、いろいろ忘れているなあ。。。

「帽子だから、輪針でいいか。こっちのほうが便利そうだしね」
と後で後悔するのも気が付かず、輪針のほうを買う。

 

こういうことって、やり始めてから足りないものに気が付くものだが、正月は店が休みなので、あとから買い足すことができない。

そのため、出来るだけもれなく買おうと、必要そうなものを売り場を練り歩きながら、一生懸命思い出す。

 

『そうだ、編んだ後、糸の始末が結構めんどうだったっけ。やっぱり、かぎ針もいるし、毛糸ばりもいるなあ』


あれこれと買い足す。

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こうしてふわふわのカシミアの毛糸だま3つをゲットして、片付けも途中の我が家に戻ったのであった。

 

つづく

 

凍る朝 frosty morning 2 霜柱

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シモバシラ、長い、大きい霜柱。

冬のまだ暗い朝、一度目が覚めて、暖かい布団の中でひとしきり考える。
もう起きようかな・・・。もうちょっとぐずぐずしていようかな・・・。

今起きれば、ひと仕事した後で新宿御苑の開園時間に駆けつけて、小一時間は歩けるはず。
どうしよう。。。こんなに寒くて風邪を引いたりしては仕事に差し支える。。。

そんなふうに思考が行きつ戻りつしながら、ようやく決心がついて、しぶしぶベッドから抜け出す。

ぱっぱっと行動できればいいのだが、お湯をわかしたりメールチェックをしたり、もさもさしながら仕度してようやく外へ出るまでになる。



寒いけど、空がきれい。

あんなに意気地無しだったのが、歩いているうちにだんだん元気になってきて、新宿御苑のことを考えるとイソイソとしてしまう。

一度アトリエで仕事を始めてしまうと、なかなかやめられなくなるので、このまま荷物だけ置いていくことにする。



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あまり変化のない冬の景色だけれど、たまたま通りがかった花壇に、霜柱の花が盛大に咲いているのに出くわした。

といっても、植物のシモバシラではない。
まあ比ゆ的に。


夏の間、ここにはたくさんのワルナスビが咲いていたところ。
よく耕されて、ホクホクした土だから長く伸びたのだろうか。



霜柱は、火山灰の堆積物を中心とする、ローム層と呼ばれる土(赤土)でよく育つ。

雪の結晶研究で有名な中谷宇吉郎先生の随筆集で読んだところでは、日本特有の現象らしく(日本以外でも2-3見られるそうだが)、ヨーロッパのような土ではできない、またはできにくいそうである。

中谷先生は霜柱の実験をした女学生グループのレポートに触れながら書かれている。
霜柱のできるメカニズムや、どの土でならできるのか、さらにドイツの土を持ってきて、細かくすりつぶし、表面をでこぼこにして実験室で試したところようやくできたなど、非常に興味深く読んだ。


日本では見慣れた当たり前の光景も、ヨーロッパでは見ることができない。

仙台銘菓の「シモバシラ」というのがあって、これは飴を繊細に引き伸ばし、霜柱を模して固めたもので、まるで綿飴の様に口の中でさらっと溶けてしまう。

これをフランスへのおみやげにしようかと思ったこともあるのだが、本家の霜柱を見たことがない人たちに、その感動を理解してもらうのは難しいと感じた。

夏と冬では40度も気温差がある。
そんな四季があるからこその情緒。

日本人をはぐくむ情緒は、自然現象の中にある。


最近じゃ、都心であまり見かけることもなくなった霜柱。
青森では3段、4段に伸びたりするそうだ。






凍る朝  frosty morning

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暑い夏が終わり、それほど寒くならないまま秋が過ぎて、ようやく冬らしい寒さになった。
朝起きて、キッチンでお湯を沸かし、半覚醒の頭を熱い紅茶ですっきりさせる。

「冬はつとめて」と書いたのは清少納言。
早朝の厳しい寒さ、急いで炭火を熾す様子が思い浮かび、しんと冷たい中にはぜる炭火の音や香りまで思い浮かぶようである。



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などと気取って書いていられるのも、本物の大寒波がやってくるまでのこと。
「こんな寒くちゃ、余裕いってられない~!」
というのが正直なところだ。

北国から来た人は、東京は温かいと言うけれど、ずっとここにいる身には堪(こた)える。


今年も冬が長いのかなあ。
夏は夏で、もう本当にいい加減にして!と言う頃にやっと猛暑が終わるのだけれど、冬の寒さも勘弁してもらいたい。

でも、これからが本当の本番。
あと2ヶ月も耐えられるかな。。。


この、凍った杭の景色がお気に入り。


第六改正日本薬局方註解 Japanese Pharmacopoeia

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日本薬局方註解とは、医薬品の規格基準書である。
明治19年(1886)に初版が公布されて以来改訂がくりかえされて、平成13年3月30日に公布された第十四改正が最新版だ。

これは母方の祖父の持ち物で、先日、母の本棚から発見しもらってきたものだ。

明治生まれの祖父は非常な勉強家であって、局方を1冊丸暗記したときは、世の中で大分偉くなったような気がしたそうだ。

祖父、両親、伯父、伯母、嫂と、身内には薬剤師の免許を持つ者が多い。
私はその道には行かなかったので、この本をもらう立場ではなかったのだが、香料と生薬は重なる部分も多いので蔵書に入れることにした。


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カバーはぼろぼろ、中身もシミが浮いていたりするので、壊れそうで触るのも怖い。

日常使うことはないだろうけれど、すすけた表紙の文字が書棚に並んでいるだけでも、落ち着くものである。


本が好きで古書が好き。
こんな本を喜んで持っていたりすると、愛書家なのか、「bibliophilism(書籍愛好家)」なのか、わからなくなる。

一応、読書人でいたいと思うのだけれども。

第六改正日本薬局方註解 Japanese Pharmacopoeia



ルドゥテのサロン Redouté


ルドゥテのサロンは、ロマンティックで素敵な空間。
オーナーでデザイナーの古池さんが、10年をかけて大切に育ててきたサロンだ。

 

扉を開け、一歩入ればそこは柔らかな光と色で包まれ、

ヨーロッパのマダムのお部屋に招かれたような居心地のよさ。

 

オリジナルデザインのジュエリー、アクセサリーと、

こだわりぬいて長年集めたアンティークがしっくりとマッチして、

古池さんならではの世界を作っている。

 

ご縁があってお目にかかってからまだ日は浅いけれど、

長いお知り合いのような気がするのは、きっとこのトーンが私に合っているからだろう。





サロンの中のどこを切り取っても、一枚の絵のようにきれい。

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少しあせたアジサイのドライフラワーや、革表紙の古い本、カメオなど、

微妙な色合いが少しずつ重なって、淡い光と溶け合う。

 

静かに時が過ぎていく、、、なんて素敵!20141105ルドゥテ5.jpg



パルファンサトリの香水をお取り扱いして下さると伺って、初めてアトリエを訪れたとき。

サロンの雰囲気があまりに完璧に整っているので、私の香水瓶が入る余地があるかしら?と

一瞬心配したのだけれども、古池さんがすっとドレッサーの上に飾ってくださったら、

ぴったりと背景に収まってしまったのにびっくりした。



サロンにはいつも、まるでいま庭から摘んできたかのような、

新鮮で野趣のあるお花が活けられている。

一見無造作にも見えるのが逆に洗練されている。

 

生花を飾るさりげなさ、それが都会での一番の贅沢。

この空間を、丹精こめて育てているのがとてもよくわかる。

 

ブランドは、その人が作りたいという強い気持ちがあってできるもの。

そして、それをこつこつと長く続けること。

うわべの形だけまねようとしても、インスタントでは決してできない。

庭のように、歳月をかけて育てていくものだと思う。

 

 

恵比寿の駅からも代官山からも近いけれど、隠れ家的なところで少し細い道にある。

電話してから行かれることをお勧めする。1階はおいしい有機のパン屋さん「空と麦と」。

Redouté(ルドゥテ)

東京都渋谷区恵比寿西2-10-7YKビル2F

代官山から恵比寿の途中にひっそりと、隠れ家のようにある空間へ。オリジナルジュエリーとアクセサリー、セレクトしたアンティーク・・・。『ルドゥテ』のサロン、アトリエより

HPより・写真も許可を得て掲載しています) Redouté HP

 

花とジュエリーのすてきな写真がたくさん! ルドゥテのブログ


皆既月食_08_Oct_2014_lunar eclipse

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皆既月食_08_Oct_2014。lunar eclipse。

アトリエで仕事をしていたら「サトリちゃん今、月食が始まったよ」と電話があった。
カメラ片手にベランダに突進。

東向きの11階、明治通りをはさんで向かいのビルの右肩に、ぽっかり浮かんだ満月が欠け始めている。19時ちょうどのこと。

光った部分に目がくらんで、肉眼では、隠れたところが見えにくいのだが、カメラで撮ったものをみると、ちゃんと地球の影がほの明るく見える。

シャッターモードを調整し、撮った写真を見るために、パソコンとベランダを行ったりきたりしながら、完全な食を待つこと30分。

白い部分が細く細くなってきた。


しかし、今まさに中心食(すっぽり地球の影に入り始めるとき)が始まろうとするとき、なんと、雲がやってきた!

ガーン!!

でも、中心食の始まりから終わりまで約1時間はあるはずだから・・・。
気をとり直して待っている。
雲と雲のすきまから、思わせぶりにちらちらと見え隠れするも、光の量が少なすぎる。。。

ちょっとあきらめかけたとき、突然雲が下がって行くではないか!

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おおお!
終わりかけの時間帯、ようやく雲が晴れて赤い月の全貌が!!

待ったかいがあったと言うもの。。。
1時間の食ってことは、やっぱり月に比べて地球は大きいんだな~。
太陽と自分と月を頭の中で俯瞰して、ドキドキする。

本当はたくさんやらなくちゃいけないことがあるのだが、なぜか?やらなくてもいいことには夢中になってしまう。


いやー、どうでもいいことに燃えるって、楽しいなあ。。


シャッタースピードはとても遅く、三脚無しでは手がぶれて、ちっともきれいに撮れないけど、人が撮ったのを後で見たのでは面白くないのよね~。



リアル、Now、参加することに意義があるって言うの?


あーあ、体は冷えちゃうし、首も痛くなっちゃった。
2011年のときは深夜で天頂だったから、冷たいベランダに仰向けになってがんばったんだっけ。
でも、感動したな~。

今日もよかった♡






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美しい世代 ニュアージュローズ Nuage Rose

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今振り返ると、どの年代もとても大変だったのだ。

30半ばのとき、10歳上の人に「40才になったらずっと気持ちが違ってくる」といわれ、
40半ばのときも、年上の女性に「50代っていいものよ」と諭された。

つまり、世代が上がるほどよくなっていくということ。
そう考えると、年をとるって素敵なことじゃない?


女性にとって50代からはとてもいい時代のように思う。
ようやく時間を持てるようになり、それまでの生き方を自分のものにできる素晴らしい年齢。
容姿は必ず衰えるものだし、時計をとめることはできない。
でも若いころは持てない経験や内面の輝き、それを実感できる充実のときではないだろうか?

これからおそく人生のもっとも豊かな時間がやってくる。
だから、できるかぎり自分の足で歩き、自分のことは自分で出来るように、いつも健康に感謝して、心と体を大切にしたいと思う。

自分の人生を全うするまで。




➤バラとスミレとアヤメとミモザの香水 ニュアージュローズ(バラ色の雲)

目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。




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仏事の指輪 Ring

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先日の記事に載せた写真は、仏事用の母の指輪である。

仏事の装飾品には、通常パールやジェットなど光らないものをつけるが、これは木彫りのリング。
さして高価なものではないが、悼む気持ちにはふさわしいように思う。

まだ私が十代の頃は、母が弔事の席でつけているのを見て、あまり好きではなかったのだが、年とともに気持ちになじんでいくようだ。

カメオにしても、顔の彫刻は好き嫌いがあるものであるが、このお顔は眉宇(びう)から鼻にかけての線がすっきりとしていいと思う。


若い頃には、年かさの親戚以外あまり縁のなかったお葬式も、
だんだんと自分の知人、友人に亡くなる人が出る年頃になった。

こうして、母とは別に参列する機会が増えたところで、この指輪を思い出し借りてみたのである。

会場に向かう途中でバックから取り出し、薬指の途中まで入れたところ、あまりにぴったりなので、
「入るには入りそうだが、もしかしたら抜けなくなるかも・・・」

万が一抜けない時は切るしかないのだが、金属のリングと違って直すことはできない。
あきらめて、またバックの中に戻したのであった。

それでも、「持っている」と思うだけでも慰められるものだ。





▶ さらさらとした衣擦れを余韻として、立ち去った後の静寂に、その面影を追う・・・そうした日本の美意識をこの香りにこめました。 茶壷香水さとり

いずれゆく彼の岸にて待て君

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もっとも多感な時期を共に過ごした友人が去って一年。

通夜、告別式、四十九日とのいくつもの儀式を経て、少しずつ心の整理がついていくのだろう。

あの日と同じ秋晴れの一周忌にて、境内から墓地に向かえば、やはりあの日のように金木犀の香りが漂っている。
ふと顔を上げれば墓の傍らに、まだ背も低くまばらな花をつけた、若い木が植わっていた。
その幹の幼さが、亡くなって歳月の浅いことを語っているように思う。

「本当に明るいひとだったから・・・」
この花に特にふさわしいような気がして、彼女の面影が重なるのだった。


深い悲しみも、此(こ)の岸では日々煩悩にまみれ、思い出す心の痛みも間遠になる。
どんなに近しいと言っても、肉親の悲しみには及ばないのだ。

彼(か)の岸にて待て、君。

ヒュミディテ Humidité

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ときに、遠く内陸まで届く海の匂い。
満潮と低気圧で、海水が川をさかのぼって来るのだろうか。
エレベーターを待つテラスから、重い雲の連なりが見える。




または夏の終わりの夕方。

激しい雨が落ちてきたかと思うと突然にやんで、濃密な夜が来る。

湿度。
アスファルトの道に流れてくる甘くカンファーでスパイシーな香り。

水たまりを避けながら、足早に通り過ぎようとした。
その道脇の小さな植え込みが街灯に照らされている。

ローズマリーとタイムと濡れた土の匂い。
大粒の水滴にたたかれて葉から香ばしいエッセンスを飛ばしている。

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そしてある晩、古い住宅街の路地を抜けると、
どこかの家の浴室から昔風のシャンプーの匂いが漂ってくる。

懐かしく、少し、憂鬱な。
なぜ?

小さな頃の記憶が、自分の年齢を哀しませるのだろうか。


闇と匂い。
風が匂いを運び、雨が落とし、湿度が再び持ち上げる。


哀しい気持ちは悪いことじゃない。

心が動かないことが不幸なのだ。






☆キンモクセイの香水 一足先に☆

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ルビーと18金のルーペ lupe 拡大鏡  magnifying glass 2

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先日、18金のルーペのことを書いていて思い出した。

十年前、母の誕生日のためにオーダーしたペンダントルーペ。
懐中時計のようなバチカン(吊り下げ金具)がきれいな、
これも18金のハンドメイドである。

最近あまりしていないので、どうしたのか聞いてみたところ、目の手術をしてからよく見えるようになったので使っていないと言う。

そういえば新聞なども裸眼(らがん)で読んでいるのでびっくりなのだが・・・。用がなくなって結構なことではある。

むしろ私の方が必要だろうと、「さとりが使ったらいいよ」と言うので、また私の手元に戻ってきた。
あげたものを返すなんて、これも、母と娘の気安さだろうか。

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どこの家庭のお母さんも同じだと思うが、「欲しい物ある?」と聞いても、母は「何もいらない」という。

確かにたいがいのものは持っているので、頭を悩ませるところだが、
ただの装飾品ではなく、実用品できれいなものをプレゼントしたいと思った。


当時、首から提げるルーペが流行って、よく眼鏡店で見たものであるが、どれも安っぽく(実際に安いし)ゴテゴテとした飾りがある。

こういうシンプルですっきりしているデザインのルーペは、イタリアなどにはあるのだが日本では探しても既製品で見つかることはない。

それで、日本で特注で作ってもらったのであるが、たぶん1つだけ作るなんて、面倒な仕事はもうしてくれないと思う。

懐中時計の竜頭(ネジ)にあたる部分には、小さいカボションのルビーを入れてもらった。
ここのパーツをはずすと枠が外れて、レンズの交換ができるようになっている。


ほとんどの人はたかがルーペにこんな値段をかけるなんて、ばかばかしいと思うかもしれない。
でも、一生もの、というより何世代でも使える。

安物をいくつも持たないで、いいものはひとつだけで充分。
いつも身に着けて、しかも長く使うのがエレガントだ。





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ルーペ lupe 拡大鏡  magnifying glass 

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これは手作りの18金ルーペ。
写真では反対側にチェーンを通すバチカンがついていて、首から下げられる。
使わないときは、バチカンを支点にくるりとレンズを収納して、外からの見た目は卵形のペンダントトップに見える。

倍率が高く、文字を見るには適していないので、時計や宝石を見る以外はただ下げているだけのものであるが。


「ルーペ」と言うのがドイツ語だと言うのを改めて知った。
こんな小さいものから、柄(え)のついたもの、大きいものまである。
というか柄のついたものの方が普通かもしれない。

小さいころは虫眼鏡と言ったし、母たちは天眼鏡(てんがんきょう・占い師が手相を見るのに使ったとか)と呼んで辞書の横においた。

今なら、拡大鏡と言うのかな?

先日ブログを書いていて思ったのだが、何気なく朦朧(もうろう)や鬱蒼(うっそう)という文字が使えるのも、便利なワープロ機能のおかげ・・・。



文字の形はおぼろげに覚えていても、さて書くとなればさっぱりだ。
仮に辞書で調べても、こんな難解文字はルーペで見なければかけないだろうな。

そのせいか、ブログを後で読み返してみると、ちょっと借り物の文章のように思った。
やはり、漢字を含めた言葉として、自分のものになっていないのであろう。

たくさん物知りになったかと言えば、ちっとも身についていないのが文明の利器の限界。
プリミティブな手仕事的に得たものが、自分の身の丈に合っているのだろう。





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☆マザーロード66入荷しました!


カーネーションのパウダー Oeillet Fane  Grenoville Perfumes

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パリのヴァンヴの市で買った古いパウダー。
カーネーションのきれいな絵が書いてある。



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まだ未使用で、箱もあまり汚れていない。
直径6センチくらいの小さなケース。
とても気に入っている。

帰国後ずっとここにアップしたかったのだが、ようやく写真をとることができた。


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裏にもカーネーションのイラストが書いてあって、こちらもきれいだ。


Grenoville Perfumesは、1879年創業の古い化粧品香水メーカー。
もともとの名前はフランス語でカエルを意味するGenouilleであった。

このOeillet Fane はシャネルのNO5と同じ1921年発売である。
「朽ちていくカーネーション」という意味だろうか?

移ろうものだけが美しい。







☆お盆休みのお知らせ  8/14~8/17まで、サロンをお休みさせていただきます。 
オンラインの受注は受け付けております。発送は18日から順次させていただきます。


☆マザーロード66のお品切れについて

いつもマザーロードをご愛用いただきましてありがとうございます。ご注文を多数いただきまして、ただいまマザーロード66はお品切れとなっております。次回の入荷は9月予定です。申し訳ございませんが、しばらくお待ちいただきますよう、どうぞよろしくお願い致します。

 


パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。7月パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「ソネット」です。ジューシーなネクタリンピーチとオスマンサスの組み合わせで、幸せな気分に。




シャガール美術館 ニース⑤ Musée national Marc Chagall

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ニースのちょっと坂を上がったところにあるマークシャガール美術館。
たまたま通りかかって入ってみることにした。

お庭の中にあるこざっぱりとした建物。

素晴らしい作品の一部がこのサイトで紹介されている。
シャガール美術館オフィシャルサイト,

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光を取り入れた館内はパリの美術館と違って明るく開放的。
シャガールをこんなに一度にたくさん見たのは初めて。

今まであまり好きではなかったけれど、大作を見るとまた感想も変わってくる。

やはりこれは南仏で見るのがふさわしいような気がする。
一番いいものを見て初めて、本当の感想を言うことが許されるのかな、と反省してしまう。


フランスは田舎でもいい美術館がたくさんあるし、小さな画廊でびっくりするような巨匠の作品展をしていたりする。
日本だったら3メートルは離れてみなければならないような作品が身近に感じられ、芸術が日常に溶け込んでいる。

「一回行ったらいい」というのではなく、何度でも訪れたい場所、それがミュゼ。


なぜ日本では海外の作品を中心にした、西欧風の美術館を作ったりしたがるんだろう?
海外旅行ができない昔ならいざ知らず、今は渡航はずいぶん簡単になった。

明るく乾いた光があふれる南仏。
印象派の画家が選んだ土地に行かないで、絵だけを持ってきて理解できるというの?



日本の湿って朦朧とした空気には、木と紙の日本家屋がふさわしく、日本の絵画がふさわしく、人々の暮らしがふさわしく、そこで衣食をするからこそ、日本画の本当の良さを味わえるのではないかしら?
鑑賞するなら...地産地消・・・? じゃないのかな。


「もっともっと、自分のそばにある宝物を大切にしたい」とは海外に行くといつも感じることである。



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キールを飲みながら、広びろとした美術館のお庭でくつろいでいたら、気が付いたときはもう6時。
マチス美術館も近かいので行きたい気もしたけれど閉館だ。

でもやはり美術館は一日ひとつがちょうどいい。

日本の美術館も、もっと居心地のいいカフェを作るべき。
そこは、絵の感動が雑踏に消されてしまわないように、心の中で今見てきたアートをレビューする場所だから。

そこも含めて美術館じゃない?





➤7月、パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「オリベ」です。パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。


大胆で自由な気風で、美の新しい価値観を茶の世界に作った16世紀の茶人、古田織部。焼き物に代表される濃い緑と黒のデザインは、むしろモダンです。ださわやかなだけのグリーンティーとは一味違う、日本の茶の香りです。


フランス、ヴァンヴの蚤の市

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ヴァンヴへはサンジェルマンから95番のバスに乗って1本で行けるからとっても便利。

でも、最近は少し品薄で、欲しいものが少なくなってしまった。
大物(高価なもの)は買わない。おこずかいで変える旅の思い出的なもの。

香水の専門店も少なくなってしまい、いいものに出会うチャンスがあまりない。

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と思っていたら、ありました、香水の専門店。
私の買ったのはホワイトリネンのパルファン。未開封エスティーローダーの香水だ。
アルデヒドタイプで、アイロンをかけたリネンのような香りがする。

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このお人形は、もともとアメリカのものだが、珍しいのはメイド・イン・オキュパイド・ジャパン。
日本が占領下にあった時代にわずかに作ったものだからとても珍しい。
ヨーロッパの輸出向けに作られたそうである。

熱心に勧められたが、日本製を買って帰るのもねえ。。。

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古い香水はほとんど持ってるからなあ・・・。あまり期待はしなかったんだが、今回はカーネーションの柄の、きれいなパウダーケースを買った。これはさっき向こうの店でもうちょっと高かった。


初めの店で買ってしまうと、後でもっと安かったりすることもあるけれど、なかったからと言って戻ってみたら、もう売れてしまったということもよくある。

出会いと縁、タイミングというのがとても大事だ。
「楽しい雰囲気でいる」、ということが、いい縁と出会える秘訣なのかな、そう思うこのごろであった。(と、まとめてみた)





夜に dans la nuit

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夜に、駅の土手から、湿った、藁(わら)のような、枯れてひなびた、土の、青い芝生の蒸れた、夏草の、露を含んだ闇の匂いがして、これは、地下の微生物の匂いであるから、日本固有の、懐かしい、胸騒ぐ夜の香り。





幸せになりたい!

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誰だって、幸せになりたいし、なった方がいい。

でも「幸せにならなくては」と焦ったら、幸せが足りないと思う分、苦しくなる。

 

みんなが「もっともっと」と幸せを求めたら、幸せの競争になってしまう。

そしたら、幸せじゃないね。

 

本当の早道は、今の幸せに気がつくこと。
そしてそれが、少しずつ少しずつふくらんでいくことなんだ。

 

そうじゃない?




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➤パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「ニュアージュローズ」です。

ル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色 が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。この機会にぜひサンプルでお試しください。

河の流れ 花 Houjouki

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ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。

方丈記

 

河の水の流れは絶える事がなく流れ続ける。
しかしながら、そこにあるのはもとの水ではない。

 

無常感と普遍性は対極にあるようだが、同じもののように思う。

 

10140406ソメイヨシノ.jpg

 

季節は巡り、繰り返しながらそれは去年と同じ景色ではない。
いつも、少しづつ何かが変わっている。

それは、見る者が変化しているから。
ひとはそれを成長と呼ぶ。

 

違うことなのだけれども、同じことのように思う。

 

 

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➤パルファンサトリの香りをお送りします。 →今月のサンプル「さとり」

 

 

ビー玉 Marble

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若いころの恋なんて、お宝箱の中にしまってあるビー玉のようなもの。


とりだして眺めて懐かしく思ってみても、
またそれで遊んでみようなんて気にはならない。

 

 

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➤バレンタインのお返しに 10本レフィルA

 

パルファン サトリ フレグランス スクール
パンフレット・資料をお送りいたします。ご希望の方はお
問い合わせページよりお申し込みください。

よくあるご質問 http://parfum-satori.com/res/images/school/pdf/qa.pdf

スクール関連ブログ記事や、スクールページも合わせてご覧ください。

ブログ記事 http://parfum-satori.com/blog/cat235/

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石油ストーブのにおい oilstove

140305石油ストーブ.jpg

 

石油ストーブの上でやかんがしゅんしゅん言っている。

暖かい。

 

電気を使わない昔ながらの石油ストーブ。久しぶりだな~。


川口の方へ和紙の工房へ出かけたこの日、昔ながらのお蕎麦屋さんでお昼をとった。
このやかんのへこみ具合がなんともいい感じだ。

メニューを見ているうちに、なべ焼うどんを食べたくなってしまった。
これも、何十年ぶりに食べる気がする。

 

140305石油ストーブ2.jpg

この2週間前、青山のカフェでも石油ストーブを見た。
やっぱりこっちの方が少し今風なのかな。
電気を使うタイプかもしれない。
 

エアコンが普及して、こういうストーブはあまり見なくなったが、やっぱり火の暖かさはちょっと違う。
それに燃えるときに水蒸気を出すせいか、部屋の空気に適度な湿り気がある感じがする。 

 

石油ストーブは、火をつけたばかりの時、オイリーで少し甘い灯油のにおいがする。
これは不快臭といってもいいのかもしれないけれど、どこか懐かしさがあって郷愁を誘われる。
つけ始めが特に強い。
しばらくすると匂いは弱くなる。

 

だいぶ前になるが、一時住んでいた家の隣はバレエ・スクールで、うちの勝手口から出るとそこは大きなダンススタジオの窓があった。
冬の午後、レッスンの始まるころに、裏へ通じる通路を歩くとこの灯油のにおいがしたものである。広いレッスン場を温めていたに違いない。

 

植物のタイムの香料をかぐと、いつもこのオイルストーブのにおいを思い出す。
すっきりした森林のような香りの裏に、甘くオイリーな灯油のにおいがあるのだ。

テルペンの・・・、油絵の具をとくテレピン油のにおいもする。

 

香水に限らなくて、特定の香りに出会うと、記憶が芋づる式に出てくる。時に大漁になるから面白い。脳の発育とボケの予防に関係あるゆえんである。

 

炭が赤くもえるときにも、匂いがする。
これはとてもいい匂いだと思う。

小さな茶室の炉に炭を入れ灰が温まると、パチッと炭のはぜる音とともに赤い熾火の匂いがする。

 

 

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かんざし 簪 KANZASHI

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櫛やかんざし(簪)は、重いと髪から抜けてしまう。

そのため、べっこうや漆などの素材のものが多い。
金属ではせいぜいシルバーの重さまでが普通だろう。


 

でもやはり、こういうちゃんとした宝飾品のかんざしも持っていたいもの。
18金やプラチナを使ったものでは重くなってしまうので、あまり大きくしないほうがよい。


そんなわけでこのかんざしは小さいけれど、ホワイトゴールドとイエローゴールドのコンビネーションでできていて、小さなダイヤが蔓(つる)の部分に10個入っている特注品。

 

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アールヌーボー調の姿が美しいので、髪にさすだけでなく飾って眺めているのも楽しい。

デザインはマメ科のお花、スイトピーとか?

 

 

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ボリュームのある髪のあしらいにはちょっと控え目だけれど、ときおりキラッとダイヤが光るのが上品でよいと思う。

 

 

 

 

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➤梅の香りの香水「よるのうめ」

 

 

 

東京アメリカンクラブ TOKYO AMERICAN CLUB

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初めて東京アメリカンクラブへ行ったのは小学生の夏休みだ。
昭和40年代の、古い建物。

ミセス・クラタという母の友達に、たびたびプールに連れて行ってもらったものである。
一緒に歩いているとみんなが振り返るような、とてもきれいな人だった。
ハーフのクラタさんは「フランス人形のようだった」と今でも母は言う。

一緒に箱根や伊豆に旅行に行ったり、まだお子さんがないということもあって、かわいがってもらったのを覚えている。

ミスター・クラタはアメリカンクラブからほど近い大きなホテルの総支配人をしていたが、数年後夫妻はアメリカに帰ってしまった。
長年、母との会話の中で倉田さんだと思いこんでいたが、今思うと外国名の Klataさんとかだったのかもしれない。


なにしろ昔のことなので、光景の断片しか思い出せないが、施設には屋外プールを見下ろすテラスがあり、そこでコーラを飲んだ。変な味だった。赤い提灯が並んでいたような気がする。夜には花火が上がった。

 

東京アメリカンクラブは1924年に設立され、のちに麻布台に移転。アメリカから日本に来た駐在中の家族が自国にいるように楽しめるような場所として始まったようだ。レストランのほかボーリング場や映画館、図書館などが用意されている。

 

1975年(昭和50年)にクラブの建物が新しくなり、会員枠があったので私たち家族も正式にメンバーになった。このときの屋外プールは大小二つ、夏休みに友達とよく泳ぎに行ったものである。


日本語会話の教室や華道、俳画、囲碁など、日本文化を学んだり交流するクラブも数多くあり、ディナーショーやパーティといったイベントや企画が盛り沢山。

今は外資のホテルや商業施設があちこちにあるから珍しくもないが、まだ洗練された場所がなかった当時、クラブのゲートを入るとそこには繁栄のアメリカがあった。

 

年に一度の仮装パーティでは、全館を使ってバカラやルーレット、カードゲームを楽しむ。

カジノといってもお金のやり取りはなく、チップで景品がもらえるようなお遊びのものだけれど、ドレスコードは仮装衣装かタキシード、ロングドレスでわくわくした。

「アラビアン・ナイト」では、白い布をかぶり黒いイカール(環)を頭に乗せ仮装したアメリカ人男性もたくさんいて、今考えるとおおらかで平和な時代だったと思う。


2001年のアメリカ同時多発テロのあとはセキュリティが厳しくなり、地味になる一方。
世界はどんどん窮屈になっていく。

 

tokyoamericanclub2007.jpg

仕事を始めてからはお客様もよくお招きし、小さなパーティも開いた。
白のクロスが常識だったので、黒い艶のあるテーブルクロスに新鮮な印象を受けた。 

しかし古い建物を壊し、新しく建設するためにアメリカンクラブは2007年から3年間高輪に移転。

品川にはなんとなく行く気になれなくて足が遠のいてしまったが、2010年にもとの麻布台にリニューアルオープンしてから再び利用している。

一枚目の写真は今の新しいロビーの様子、2枚目の上の写真は建て直す前のバンケットルーム。
このパーティーの時も、生徒さんの作品を会場に展示した。

 

140210アメリカンクラブ5.jpg

 

今の建物は、最上階に明るいインドアのプールがあるので一年中泳ぐことができる。
たくさんのレストランがあるが、昔からおおむね食事は・・・アメリカンな・・・、お味である。
きっとこれが祖国の味なのだろう。

アメリカンクラブ宴会場.jpg

 

今年の2月にはパルファンサトリ フレグランス スクールのランチパーティーがあり、ついおとといは知人の結婚式と続いている。

地下の披露宴会場はオープン以来初めて来た。広く天井が高くなかなか素敵。
このエリアはメンバー以外でも利用できるらしい。

アメリカンクラブラウンジ.jpg 

 

披露宴の前に、ラウンジにて休憩中。


この日はイスラエルの方と日本女性との国際結婚。
ムービーでお二人がたくさんの苦労を乗り越えて結ばれたのを知った。
とても心温まるお式だった。

 

 

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コサギ Little Egret

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風が羽毛を逆立てる。

コサギは橋の上から、半ば凍った池の中に降りた。
片脚をゆっくりとあげ静止したかと思うと一歩、立ち止まってまた一歩と進む。

時折り長いくちばしを器用に使って、水中の何かを食べている。

水の中に入れた足先が細かく震えているようだ。
やっぱり寒いのだろうか?

しかしよくよく見ると震えているのではなくて、泥中を足でかき混ぜているのだ。

隠れていた小魚でも出てくるのを狙っているのだろう。

 

140208コサギ2.jpg

寒い冷たい朝だからといって、誰もが哀しがっているわけじゃない。
人は見たいように見て、その光景を解釈するものだ。

 

 

 

 

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ぼっちゃんだんご BOCCHAN

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バイトのT君が卒業し、企業に就職してから男手がなくてちょっと困っている。

年末からアトリエの模様替えをしているので、正月というのに中は散らかり放題。
家具を入れ替えるので、どうしても体力のある若い衆が必要だと思っていたのでT君に声をかけてみた。

「正月休みはどうなってるの?」と聞いたところ、暮れから愛媛の友人宅へ遊びに行き、夜行バスで3日の早朝に帰ってくるという。
そこで戻ってきたその足でアトリエに手伝いに来てもらうことにした。

断っておくがT君は与一ではない。もっとも、バイト時代はおやつを買いにひとっパシリしてもらったこともあるが。

 

正月早々の労働で気の毒だったが、松山からのお土産まで買ってきてくれた。
これは愛媛、道後温泉の名物だという「ぼっちゃんだんご」。

夏目漱石の小説『坊っちゃん』で、
「大変うまいと云う評判だから、温泉に行った帰りがけに一寸食ってみた」
とでてくる名物の団子である。

このダンゴを買い食いしたことが原因で、ぼっちゃんは生徒たちにからかわれたりするのだが。。。

まさに「ダンゴ」の典型という色と形。ちょっとつまめるくらいの大きさが可愛らしい。

 

おもたせのダンゴを食べながら、
「ネエネエT君は、今度はいつこれそうなの?」

やはりダンゴを手にぱくつきながら
「当分これそうにありません」

「エー、ゴールデンウィークとかは?」

「うーん・・・たぶん無理!」

口説いてみたがもう懲りたようである。

しかたなく残りの片づけは、私を含む乙女たちの細腕で行ったのであった。

 

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さとり「おかえりよいち、初夢は見たのかい?」

よいち「へい、あっしが一人で人力車を引いてたところ、突然大地が揺れだし「液状化だ!」とパニックになったら、そこはさとり様の腹の上だったという夢でやす。」

さとり「大沢 在昌の『撃つ薔薇』じゃなくて『波打つ腹』か・・・」

 

 

 

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パルファン サトリ フレグランススクールの他の記事   

 

影 Shadow

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冬が渇いてひび割れて

めくれ上がった表皮の下に

春が隠れているのだもの

見えているのは影法師

 

 

 

年末年始のお休みのお知らせ➤12/28~1/5まで、サロンをお休みさせていただきます。

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クッキークリスマス! Icing Cookie,Santa,Christmas,

131223クッキークリスマス1.jpg

なんてかわいいアイシングクッキーでしょう !
青山にあるSweet Holicスイートホリックのハンドメイドクッキー。

パルファンサトリでフレグランスデザインを学ぶ千絵美さんは、faire un calin フェール アン カランというブランドを持つ、フラワーアレンジのデザイナー。


今年は素敵な手作りのリースに、このアイシングクッキーをセットしたクリスマスギフトを制作した。

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わけてもらったこのクッキー、あまりにもったいなくてなかなか食べられなかったのだが、クリスマスを過ぎては意味がないと、今日お茶の時間にアトリエのみんなでいただいた。

どこから食べるか迷っちゃった。
顔だけ残るのもカワイソー( ;∀;)

 

歯ごたえのあるクッキー生地と、アイシングの甘さがちょどいい。
食べていてほんわか安心する。


見た目がよくてもお味がいまいち、というお菓子は多いけど、これはとってもおいしかった。

 

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実は子供のころ、お菓子の本を見ながらこのアイシングクッキーに挑戦したことがあるのだが、卵白と砂糖の加減が難しく、ドロドロのままでちっとも固まらなかった経験がある。

絵柄もなにもなく、白一色を平らに載せるだけだったけれど、クッキー台は湿ってしまうしダラダラと流れてしまい・・・。

こんな風に自由に描けたら楽しいだろうな。


クッキーはいろんな記念日に合わせて名前を入れてもらったり、オリジナルのデザインもできるそう。でも、今は予約がいっぱいでだいぶ待たないといけないみたい。

 

 

おしゃれなシュガーとフラワーアレンジのとりあわせや、次々とセンスのいいアイデアを実現する千絵美さん。

もう少し香りの勉強をして、来年はリースとフレグランス・グッズをギフトにしたいという。
上のクラスでは、花のアレンジに合わせた香りのシリーズに挑戦するそうだ。

今から作品集が楽しみである。

 

☆  アイシングクッキーのお店 Sweet Holic スイートホリック

 

 

 

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クリスマス・イブのイブ Noel

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仕事の途中で用事があり、デパ地下に行ったら食品売り場はクリスマス一色、大変な人ごみと熱気である。

今日はシチューの予定で昨日から用意していたにもかかわらず、飾りつけやクリスマスソング、売り場のムードになんとなくウキウキ。ついふらふらと余計なものを買ってしまう。

チキンレッグなんて、生パスタなんて、チーズなんて、フリルレタスなんて、今日は本当はいらなかったのに・・・。冷蔵庫の豆腐はどうしよう?献立の計画がめちゃくちゃになってしまった。

 

どうしたって、年末は贈答品や宴会が多いから、体重が増加傾向にある。

雪のないクリスマス。觔斗雲(きんとうん)ならぬ、雪に乗って移動するサンタクロース。
重くて飛べない。

 

 

 

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アラジンの魔法瓶  Aladdin

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私の遠足のお供、アラジンの魔法瓶。

これはアンティークというより、昭和の思い出、というところだろう。

 

先日行ったお料理屋さんでのこと。

そこは細い路地の奥で店の名前もないところなのだが、お料理の合間、ご亭主が赤いタータンチェックの大きな魔法瓶から何度も急須にお湯をさしてくれる。

見ているうちにふと、「それ、アラジンの魔法瓶ですよね?私の家も小さい頃使っていました」
そう話しかけると、

「そうそ、アラジンの魔法瓶は昔は高級品だったのよ」と笑っておられる。

 

私は遠足に、いつもこのアラジンの小さい魔法瓶を持って行ったものである。
夏のある日、冷たいものを入れて持っていこうと思い、カルピスの原液と、水と、氷をいれて勢いよく振ったところ、ガチャガチャっという音につづいてシャラシャラといいだした。

中のガラスの管が割れてしまったのである。中をのぞくと魔法瓶の底に、とがってキラキラした鏡(かがみ)の破片のようなものが溜まっている。

この時代、魔法瓶は高価なものだったらしく、本当に叱られた。

ことあるごとに、これについて「さとりが割ったから、店に持って行って直してもらうのが大変だった」と言っていたところを見ると、中のガラス管は交換できたものらしい。

 

料理屋さんから家に帰って、母に「ねえねえ、昔、アラジンの魔法瓶あったよね、タータンチェックのヤツ」

と聞くと、「まだキッチンにあるわよ」という。

 

び、びっくり。あれは赤坂檜町の家に住んでいた時だから、少なくとも50年は経っていると思う。

しかし、つい最近まで、母が毎朝お茶を飲むときにも使っていた現役だそうだ。

「お湯が一人分でちょうどいいんだ」

 

早速出してもらうと、確かに私の使っていた魔法瓶ではないか!!(最初の写真)
たしかにだいぶクタビレている。

愛着があるなあ。

「持って行っていいわよ」

とは言われたが、母の手元で大事にしてもらったほうがポットも長生きしそう。

 

骨董品とは言えないようなものだが、この家には鵺(ぬえ)のような道具がいろいろある。
道具使いは魔法使い。

ママはうちの骨董品一番!

 

 

 

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鳩の行水 Columba livia Gmelin

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この寒い日に!鳩の行水。

 

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このせせらぎの中に椎(しい)の実が落ちている様子。
地面の上をあらかた食べてしまい、水の中にまで降りてついばんでいる。

冬に向けての大切な栄養源である。

 

今の日本人は恵まれて、この文字通り「ハングリー」精神がないから、何事にもひたむきさがないのである。

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冷たい水に飛び込んででも欲しいものがあるか、ないか。

自分の幸せはどっちにあるのか、それは生き方次第。

 

 

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フェンディの書類カバン Fendi antique

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今から25年前に私の父が亡くなり、形見として私が貰ったフェンディの書類カバン。
父も使っていたものなので、少なくとも35年以上は前のものだと思われる。

カバンは薄手で軽く、大きさもちょうどいい。父を偲んでずっと愛用していたのだが、布地は擦り切れ、革のトリミングや持ち手もだいぶ傷んでしまった。

1年前、ついに持ち手の金具が本体からすっぽり抜けてしまった。
留め具はズッカ柄(フェンディのF)の生地に埋め込むように入っていたので、正面の取り付け部分が裂けてしまっている。

ブランドに持ち込んで修理ができるか見てもらったのだが、「表の布を一度はがし裏を張り直すなど大修理の上、生地がかなり弱くなっているので、はがす途中でどうなるか保障できない」という。

仕方がなくそのまましまっておいたものである。

 

ある日、たまたま知人とその話になり、とても上手なカバンの修理の店があると聞いた。
早速そちらに持ち込んで見てもらった。

お店では壊れたところだけでなく、持ち手やトリミングの皮革の部分も全て取り替える修理を薦められた。

どこまでオリジナルを残すか迷ったのだが、棚に飾るものでなし、これからも使っていきたいと思ったのでフル修理をお願いすることにした。

2か月くらい経ち、もう預けたことも忘れていた頃に電話がかかってきて、このほどやっと手元に戻ってきたのである。

 

表の柄の裂けたところはきちんと修理され、傷はまったくわからなくなっている。
持ち手は埋め込みではなく縫い付ける形式に変え、革はすっかり新しくなり、金具もピカピカになって帰ってきた。

新しいもののようだが、蓋の背の生地が擦り切れているのが年月を物語っていてとてもいい。
内側の革も元のままになっている。

新しいバッグを買ったほうがいいかな、と思うくらい修理代がかかったけど、やはり直してよかった。

大事に使う、そうしたら上手に古くなっていくものだ。まるで育てるようなもの。
35年の歴史を買うことはできない。


 

父が亡くなった3か月後、このカバンから書きかけの遺言状が見つかったことを思い出す。

思い出も買えない。

 

 

 

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対戦型有機合成ゲーム「遊機王」ベンゼンちゃんbenzene

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ツイッターでオトモダチになった paritoperi さんのツイートを読んでいたら、こんなかわいいカードゲームを作っていることがわかった。

 

対戦型有機合成ゲーム「遊機王」である。
ベンゼンちゃんが活躍してさまざまな物質に変化する、その分子量の大きさを争うカードゲームだ!

さっそく注文して送ってもらった。

131115遊機王1.jpg

出発原料カードに試薬カードを組み合わせて合成物を作る。


パラメーターカードというのがまた面白い。
自分を有利にするポジティブカードと、相手の邪魔をするネガティブカードがある。


コンタミ、ドラフト爆発、予算打ち切り・・・などがネガティブカードで、一緒に出すと相手の合成分子量への効果を無効にしたりできる。
じっくり読むと、実験中の苦労がしのばれるなあ・・・。

 

丁寧な遊び方や分子量一覧表もついているので、お子さんや有機化学のわからない人でも楽しめるし、かわいい絵柄を見ているだけでも癒される~。ゆるキャラというやつ?

 

小さい頃はいろいろなものになりたかったものだが、漫画家になりたいと思ったこともあった。
何といってもコミック世代。

それに、カードをハサミでちょきちょき切って作るというのも、子供の頃の雑誌付録を思い出してノスタルジーな気分。

 

131115遊機王2.jpg

「あたしユリの香りの芳香剤になりたい♡」
とつぶやくベンゼンちゃんはとっても愛らしい。

元素の構成で表現される化学式の中にあっては面白みのない分子たちも、ひとつずつ愛情込めて描くとこんなに表情が豊かに。

こういう難しそうなことを、楽しそうにプレゼンするというのは、実はトテモ賢いと思うのだ。

 

スクールでの香水の調香には直接の関係はないけれど、ちょっとデスクの上に置いておきたいグッズである。

 

私、ユーモア大好き!

 

 

詳しくはこちら➤遊機王無事ブースにて出展 サイエンスアゴラ参加記念 連載漫画 1

マンガを読むだけでもかなり面白い。

 

 

※この記事の掲載につきましては制作者の許可を得ています。

 

 

 

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バッグの中身

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毎日持って歩くハンドバッグがあんまり重いから、いったい何のせいなのか量ってみた。

 

カギ 84g

サイフ 346g

手帳 258g

ケータイ 121g

名刺入れ 42g

メガネとケース 80g

ペン 28g

口紅 22g

ティッシュ・ハンカチ・手袋  70g

こまごました物の入ったポーチ 132g

ハンドバック本体  770g

合計  2383g

 

多分、最低限のものしか入っていないと思われる。(自分では)

ここに来週タブレットから変更する予定の、スマートフォン151g が入ると2.5Kgを超える。

1Kgの鉄アレイを2個持って歩くより重い。 
日々トレーニングしているようなものだ。
どうせなら鉄アレイ型のバッグにして両手に分けて持って歩くとか?

 

 

しかし肩がこる。重いと感じるのは歳なんだろうか?

余計な荷物はいらないんだけどなー。

 

話が飛ぶようだが。

知らないことを「知らない」と言えるのは強さだ。偉くなるにつれて自分の無知を隠そうとするのは、歳をとって心が弱くなった証拠である。と思う。

 

守るものが多くなったから、簡単には恥をかけないというのもあるかもしれない。

でも、守るのは自分以外のものでありたい。

 

とすると余計な荷物というのは自尊心であるか。。。

 

 

 

 

広尾の庚申塔(こうしんとう)

131017庚申塚.jpg

人は罪深いものであって、悪いことをしない人というのはいない。
しかし罪悪感というのがあるので、悪事をした後はみな悔いたり怖れたりしながら生きていたのだろう。

 

この庚申伝説、自分の悪事を夜中に報告する虫が体内にいるという発想には、どことなくおかしみも感じる。
民間伝承は怖さだけでなくブラックユーモアを持つようだ。

 

 

港区指定有形文化財

歴史資料 広尾の庚申塔

庚申信仰は、庚申の日の夜に体内にすむ三尸虫(さんしちゅう)が、眠っている間に体内を抜け出して、天帝にその人の罪科を報告して命を縮めるといわれているため、眠らずに一晩を明かすもので、講の形をとって地域住民の交際の場となっていました。庚申塔は庚申信仰を具象的に表現する塔として、室町時代後期以後各地で盛んに建てられました。(下立札より抜粋)

131017庚申塚2.jpg

 

 

真鍮の折尺・たたみものさしcarpenter's rule

130913真鍮の折尺・たたみものさしcarpenter's rule.jpg

真鍮(しんちゅう)製の折尺(おりじゃく)、たたみものさしともいう。英語ではcarpenter's ruleというらしい。

これも、パリの蚤の市でもう店じまい直前に買ったもの。
2か所の露店で見たから、フランスでは珍しいものではないのかもしれない。

これがまた、物差しの細さと長さと薄さが絶妙の美しさ。
たたんだ時の厚みも手に収まりやすく持ちやすい。

真鍮のものってなんとなくいい雰囲気。

 

昔、木で出来ている折尺を見たことがある。
大工さんが持っていたと思うけど、もっと太くて大きかったと思う。
いいや、大工さんじゃなくて、建具屋さんだったかもしれない。


手の脂で飴色になった木の、それはそれでよかったような気もするけど。

真鍮製のはとても珍しいと思うのだが、日本にもあるのかなあ。

 

写真では触感やバランスが伝わりきらなくて残念。持ってみると本当にいい感じなのだ。

これは帰ってきてから磨いていない。
この前のハサミとは違って、使うのに研いだりする必要はないし、あんまりピカピカにすると安っぽくなってしまうから、これはこれでいいのである。

 

なんでもかんでも磨けばいいというものではない。
(アンティークはなんでもかんでも汚ければいいというものでもない)

 

機能を無視した「役に立たないものの美しさ」と、機能を追求した「道具の美しさ」は、対極にあるが美の双璧である。

 

 

▶パルファンサトリ  "Nuage Rose(ニュアージュローズ・ばら色の雲)"

南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。

目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。
ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。

トップノートは「ラ・フランス(洋梨)」のとろけるフルーティをピンクペッパーコ-ンで引き締めています。続いて広がるバラとスミレのピンク色のアコードに、ジャスミン・アブソリュがさらにやわらかく調和します。

ラストはパウダリーなサンダルウッド。ふわふわのイリスを贅沢に使い、 軽やかに導きます。

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クリストフル ベビー用カトラリーChristofle

130822クリストフルn.jpg

ねえ、このフォークの両脇の刻印、かわいいでしょう?

 

縁あって、あるベビーの一歳のお誕生日に、何かプレゼントを買うことなった。
デパートの中を歩き回っているうちに、食器がいいかな・・・。と思いつく。


「ものを大切に使う」ことを覚えてもらいたいから、雑に扱ったら割れてしまう、茶碗やコップような壊れ物、それも壊れたら惜しいと思うくらい「ステキな食器」にしようと探したが、ピンとくるものがない。

 

そのうちに『銀の匙はどうだろう?縁起もよさそうだし・・・』

いくつかのバージョンがあり、どれもかわいい。
今年はスプーン、次の誕生日にフォークと増やしていこうと思ったのだが、ベビー用に関しては、
フォークだけの販売はしていないという。

 

うーん、バラバラに売っては生産数が読めなくなってしまうからかな・・・。
などとよその生産計画を推測しつつお財布と相談。

『まず、ギフトでなければ、こういうものは自家用には普通買わないだろう・・・。せっかくだから両方買ってしまおう!』


そう思って、テディベアのついたスプーンとフォークのセットを選んで、クリストフルらしい、メタリックの包装紙とシックなブルーのリボンをもらった。
高級感があってかわいい。

 


 

130822クリストフル2n.jpg 

銀の匙は重くて、乱暴に振り回したらお茶碗が割れてしまう。そんなことになったら子供はびっくりして、次は慎重に使うだろう。

(割れたっていいのだ。壊れたことで学べる。ある意味教育費だから)

お母さん、お父さんは子供の食器の使い方を、気を付けてみるようになる。
互いにコミュニケーションしあい、ご飯の間テレビだけ見ているということはないのではないかな。

食材の話、箸の使い方、今日合ったできごとなど、その場でなければ出てこない話題。
子供が食事の席で学ぶ情報はとても多い。

 

それに、重いのにバランスが取れて手にしっくりなじむ感触を、手から染み込ませてもらいたい。

頭で考えるより、手はとっても賢いのだ。

 

読み書きそろばん、英語などの早期幼児教育。
人より早く物知りになるのは、競争に勝つためには大切かもしれない。

けど、根本的な感覚のところは家庭の日々の生活の中で染み込んでくるもの。何年もかけて学び、何十年後に効果のわかる栄養のもとのようなものだ。

知識はあとからつけられるけど、人間としての大事なことは小さいときに作られる。

 

スプーン一つで期待が大きすぎるかも?
もらったほうは別の意味で重たいかしら。
ギフトというのは、贈り手の自己満足でもあるから。

 

しまい込まないで、毎日普段に使ってほしいと願う。
汚くなったからポイできる安手のものでなく、長く使えるものだから結局経済的なのだ。

いいものは傷がついても磨けばきれいになるし。

高度成長期やバブルの時代が消費文化の日本にしてしまった。
その後の安売り競争は、人々を豊かにしたのだろうか?

そろそろ使い捨てじゃない、良いものを長く使って自分を磨く時代になってもいいんじゃないだろうか? 

 

クリストフルは銀食器の名門ブランド。

ほかのブランドのも見てみたけど、軽く、ちょっと安っぽい。
やっぱりこの重厚感が素敵だ。

 

よく聞いてみると、これは純銀でなく銀メッキ。
初めはがっかりしたが、実は銀は熱伝導率が良いので、純銀では熱くてやけどすることがあるそうだ。

そのため、カトラリーではメッキを採用しているという。

 

そういえば昔のことだが、確かに「お客様のオーダーで特注の銀食器を作ってさしあげたら、熱くて持てないと言われたことがあった」というのを、ある宝石店で聞いたことがある。

 

やはりブランドの歴史のある商品というのは、長い間の試行錯誤やたゆまぬ努力、よりよいものを作り上げてきたプロセスがあるだけに商品が練れている。


デザイン、機能、製造工程や素材など、すべてにおいて・・・。

良い製品とは、時代を受け継いだ多くの人の知恵や工夫が結実したものだ。

 

 

 

 

NBAロゴ1978年

 130617高校時代.jpg

久しぶりに捻挫をした。数十年ぶりである。

今日はごく個人的な日記である。(まあいつもそうだけど)

 

先週土曜日の朝、人気のない新宿御苑の中を機嫌よく歩いていたところ、
歩道のマンホールの横に大きな段差があったのに気が付かず、あっと気がついた時は「ぐきっ」という音とともに倒れていた。

 

― うーむ、起き上がれない・・・。
― 思ったより事態は深刻なようだ。
― しかし遠くから人がこっちに歩いてくるのがちらっとみえる。
― これは恥ずかしい。いかにもトロイ・・・。
― 早く起きなければ・・・。

 

短い間に考えが頭の中をぐるぐるとまわる。


衝撃からどのくらいたっていたのだろう?
ゆっくりと半身を起こしあたりを見回す。


帽子が遠くにすっとんでいる。
なにげなさを装いながら立ちあがり、帽子をひろって被っているうちに、横を若い女性がなにごともなく通りすぎていった。

― 見ないふりをしてくれたのかな。
― 労(いた)わられても照れくさいものだし。

 

ちょっと足首がブラブラするが、骨が折れたようではないのでアトリエまではなんとかいけそうだ。
こうなると距離があるが新宿御苑の中ではタクシーを呼べるわけでもない。

片足だけ引きずると、反対側に負担がかかるので、能の歩き方のように(またはアシモ君のように)しずしずと歩いて戻った。

帰り道、

― あーあ、あの時分かれ道でバラ園のほうに行っていたら、転ばなかったのに・・・
― あの暗い池沿いの道から、橋のほうに出たとき一瞬まぶしかったからなあ・・・


これは腫(は)れそうだ、と思ったときに後悔がよぎる。


 130620夏椿3.jpg

新宿御苑に入ってから、ひとつも写真を撮る前に転んでしまったので、帰り道に見つけたナツツバキをとりあえず撮影。

これはにおいがあまりない。
ナツツバキは一日で花は落ちてしまうから、まだきれいなまま苔の上に散っているさまがとてもきれいだ。


って、道草を喰っている場合じゃないのだ。
一刻も早く戻って「冷やし、圧迫し、高く上げ」ないと悪化してしまう。

しかしこの時になって、「よくカメラを壊さなかったものだ」と吾ながら感心。

長袖を来ていたとはいえ、手やひじは全くケガをしていないのは幸いであった。




久しぶりの捻挫(ねんざ)からいろいろ思い出すものがあった。


高校・大学時代は練習で、しばしば捻挫をしていたものである。


中学の頃は、捻挫をすると練習が休める上、ちょっと大事にされたりしたものだが、
1970年代アメリカからプロバスNBAの情報や最新のトレーナー技術が入ってきてからというもの、
けがをしたからと言って休めるわけでもなく、体育館のすみでアイシングとテーピングをして即、試合に復帰しなければならない。


痛い分、損。


懐かしく思い出しながら、新宿御苑から戻ってすぐに流水で冷やす。


もとバイトのT君(彼もバスケット部)に電話をして、テーピング用のテープを買ってきてもらう。


何十年ぶりに見るのだが、受け取ってみると当時のテープ類とまったく変わっていない。

しかし彼はテープだけ置くと、無情にもそのまま練習に行ってしまったので、仕方なく自分でテーピングをする。


久しぶりなのでちょっと手間取ってしまう。

 

130617テーピング.jpg

あとは足を上げたままにして、血が下りてこないようにすれば腫れなくていいのだが、仕事があるのでそうもいかず、ついアトリエ内を歩いてしまう。

だんだんズキズキがひどくなってきて、ちょっと冷や汗も出てきたけど・・・。


健康な時、思いのほかアトリエ内を歩きまわっていることに改めて気付いた。


健康ってありがたいな。



と言っているまに1週間。
足はもう大丈夫なので書いてみた。

 

さて、トップの写真は大学時代の合宿中のシーン。


当時の私は男の子みたいなショートカットで、むかって右隣は今も親友のひとり。
「ねえねえ、顔の写真出してもいいかなあ?」と聞いたら、
「どうせ今と全然違うし、誰もわかんないだろうからいいよ」ということでツーショットである。


感慨深い。私が来ている星☆のトレーナーは、NBAのどこのロゴだったんだろう?

 

 

森の香り forest

20130530幹5.jpg

 

まだ梅雨が始まる前の、夏の気配だけがする、爽やかな5月の朝。

森を歩いているとさまざまな匂いが混じり合って降ってくる。

それはシイの巨木に咲いた細かい地味な花であり、葉から揮散する緑の香りだったり、わきあがる土の中の微生物の匂いであったりする。


 

はないかだ 花筏  HANAIKADA

130406ハナイカダ.jpg

毎年春になって桜が咲いて散って・・・。うたかた、花筏は時の流れを感じさせる。

新宿御苑の日本庭園、橋の欄干にもたれ、感傷に浸って眺めていると、水面にいくつもの輪ができている。

 

旅立ち バイト君 farewell party

130331送別会2.jpg

バイトT君の最後の出勤日、一緒に仕事をしてきたお姉さん方が囲むささやかな送別会。

20歳で来たT君は、ここの仕事を卒業し4月から新社会人となる。
初め来た時は頼りない感じだったが、2年たって仕事も覚えなかなか役に立った。

 

華道教本 天保十四年 Ikebana 1843

130330華道教本天保十四年2.jpg

昨日からの続き  そして引っ越しの際、茶箱の中から古い風呂敷に包まれた書類一式が出て来た。
代々女系(にょけい)の家にようやく生まれた男子である父であるから、大澤家、近藤家、末永家など祖先の書きつけが集まったものらしい。黒田家へ養子に行ったり来たり昔のこととて入り組んでいるようである。

古井風呂敷の中の文書は、汚くてとてもさわる気になれなかったのを手袋をはめて静かにはがしてみると、数冊の花の教本が出て来た。

活け方のデザイン画集のようなものもある。

母曰く、
「お義母さんは花の達人だった、庭からちょっと枝を切ってきて活けるとそれはそれは素晴らしい出来栄えだった」
というので、祖母の手によるものかと思ったが、一番最後のページに書いてある為書の年号をみると

「天保14蕟卯三月十四日」(1843年)となっているので、もっと古い人のもののようだ。

私の母が父や義母に昔聞いたことを、また私が聞いたことなので不明な点も多い。

昭和初期の花嫁衣装 showa

130328両親.jpg

昨日からの続きだが、そんなわけで昭和24年、両親は結婚したのである。

髪の結い方こそ今と同じ高島田であるが、昭和20年代までの花嫁衣装は、白無垢ではなく黒の引き振袖であった。

着物の裾(すそ)と袖(そで)の下の方に中心に柄が描かれている。

結婚後、この長い袖を短くする(袖を留める)と留袖(とめそで)になり、既婚女性の第一礼装としてそのまま着ることができる。

戦後の物資のない時代から復興につれて徐々に着物も派手になり、肩のあたりまで柄が及ぶようになった。

本来、留袖の柄は裾のみなので、母の花嫁衣装がその後も留袖として使われたかはわかならい。

 

母は小柄で丸顔の可愛い感じの人だが、父は背が高く白皙の美青年だった。

 

つづく・・・かもしれない。

 

 

 

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「国境なき日本の香り」を提案するパルファンサトリの香水

 ブラックラベル「SATORI」

 

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昭和の学生ファッション 母の肖像 portrait

130316クニコ.jpg

前回の続きであるが、昭和20年頃、これは母の大学時代の写真である。
先日の引越しのその折、たくさんの古い写真が出て来たので、スキャナーでとっているうちに載せてみる気になった。

母は東京の昭和薬専(現:昭和薬大)を卒業して、国鉄病院に入りそこで父と会った。
私は父親似であるので、母の若いころとはあまり似ていない。

 

昭和の子供ファッション  SHOWA

子供ファッション.jpg

 

先日、母が長く住み慣れた千代田区麹町の実家の引越しをした。

その折に、古い写真などが大量に出てきたのである。

母はこの引越しを機会に、「自分の昔の写真は死ぬ前に全部捨てる」と言ってアルバムを大量に整理していたのだが、母の若いころなど、もったいなくて少し剥がしてもらったりした。


何度かの引越しでだいぶなくなってしまったが、私の小さい頃の写真もあり、当時の家の様子や暮らしぶりなどを思い出して懐かしい。

これはおそらく昭和三十年代後半であろう。
これを見た友人が、「さとりちゃんちっとも変ってないし」と言ったが、三つ子の魂百まで。

私はまさに大人の皮をかぶった子供である。

南向きの座敷とリビングに挟まれたテラスでよく遊んでいた。
テラスの石の間に巣を作るありんこにメロンパンを小さくちぎってよくあげたのを覚えている。

ちなみにうしろに見える障子には、赤チンで盛大にいたずら書きをして、部屋をかこむ3面すべて障子の張替をさせることになった。

なぜそのようなことをしたくなるのかはいつも謎なのだが、、、

母の鬼のような顔を見て「まずい」と思い「逃げよう」としても、必ずつかまり小脇に抱えられ、お尻を剝(む)かれて百叩きの成敗にあったものである。

その母も88歳、歩くときは私が抱えるほうになってしまった。

でも生きている限り頭が上がらない。

 

 

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昭和のひなまつり Hina-matsuri Girls day

130303ひなまつり.jpg

昭和の初め、私の母の雛祭(ひなまつり)。
母のアルバムから、すごく古い写真が出てきた。

 

雨水なれど霜柱 shimobashira

130218シモバシラ.jpg

雨水(うすい)、とは二十四節気の第2。

空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という意味。

 

立春から数えて15日目なので、寒さも峠を越えたという暦の感じなのだがまだまだ寒い。
むしろこれから大雪が降ったりして、一山も二山もありそうな気配だ。

 

シモバシラさくさく。

 

☆ホワイトデー・ギフト  お返しにに可愛い香水セット

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朝日の中で  rising sun

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朝、暗いうちに目が覚める

東の窓が少しずつ明るくなってくる

陽が射してくるのだ

 

お疲れ様っていい言葉♪ Otsukare-sama

130125与一.jpg

「お疲れさま~」「おつかれさま~」

帰るとき、声をかけ合う。
ありふれてるけど、こういう言葉って日本語独自のもの。

ねぎらう、というか、励ますというか。

カメリアのコサージュ Sugri Aoyama Salon

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Sugriさんのカメリアの髪飾り、こっくりとしたマロンカラー。

以前もブログで紹介したSugriさんの青山サロンには、素敵な帽子やお花のコサージュ、カチューシャなどがいっぱい。


 

筆まめ夫人  Calligraphy

121114手紙.jpg

今日、マダムSとお茶の時間に書道の話になった。

「私、書道習いたいわー。」
「最近若い人の間で流行っているみたいね」
「やっぱり字が下手だと恥ずかしいもんね!」
「先日お知り合いのお嬢さんからお手紙いただいたけど、とってもきれいな字だから返事が書きにくくて・・・」(これらは全部速射砲のようなマダムのセリフ)

鳩居堂(きゅうきょどう) 銀杏の便箋 Kyukyodou

121114鳩居堂.jpg

ファックスが便利だと思っていたのも今は昔。
メールを使うようになってから、利用する機会がぐっと減ってしまった。


 

赤いほっぺのりんごちゃん Ringo-chan

リンゴ.jpg

11月になって、本当に寒くなってきた。

「りんごちゃん」
幼稚園の頃、そう呼ばれていた。

なぜかといえば、冬になると私のほっぺたは赤くなったからだ。

 

ハロウィン Halloween

121031ハロウィン.jpg

ハロウィンなんて、私の子供時代にはやら無かったぞ。カボチャと言えば冬至に食べるものと決まってたし。

仮装したり、「Trick or treat!」とドアを叩いてお菓子をもらって回れるなんて、子供たちには楽しいイベントだ。
でも、日本ではもっぱら大人が盛り上がり。


植物界の契約/kingdom Plantae ②

121004サギ.jpg

 

植物は、ただ奪うことはしない。
対価を支払い、報酬を与える。

 

ある時は、昆虫に蜜を提供することによって、花粉を媒介してもらい、

またあるときは鳥たちに果実を与え、甘い果肉に種子を潜ませる。
鳥はしらず、植物の繁栄に貢献しているのだ。

 

それは「あなたも幸せ、私も幸せ」の精神。

 

秋は夕暮れ  Makura no sōshi 

121002富士.jpg

秋は夕暮れ。
9月も半ばを過ぎたころから、夕闇がはやく降りてくるようになった。

10月、机に向かって夢中になっていると、陽が落ちるのに気がつかないうちに
うっかり暗くなっていたりする。

日暮れて道遠し Night has fallen, but・・・

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「日暮れて道遠し」

年をとってなお、まだ人生の目的が達成できていない・・・。

やらねばならない仕事がたくさんあるのに一向に仕事がはかどらない・・・。

 

 

終バスに乗って  the last bus

120911終バスに乗って.jpg

終バスに乗って家に帰った、それはまだ昭和の話。

(この写真は「バス」というだけで、この話とは関係ないのだが・・・。)


どこの帰りだったか忘れてしまったが、母に手をひかれ、暗い道のバス停で路線バスを待っていた。

反対側の車線を、逆の目的地を目指す都バスが通る。


バスの正面、運転席の上には終点の駅名が書かれており、そこが緑色に光っている。

「ホラあれは、緑だから終バスからひとつ前のバス。最後のバスはサインが赤いのよ」

母が言う。

鳩居堂(きゅうきょどう) 立葵の便箋 Kyukyodo

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ステーショナリー好きとしては、銀座に行けば必ず立ち寄るお店、鳩居堂(きゅうきょどう)。

和の文具と香のお店である。

銀座四丁目の交差点近く、いつも品の良い年配のお客様でにぎわっている。
・・・かくいう私も、品がよいかは別として、年配の客にはいるであろうな。

 

走馬灯(そうまとう) a revolving lantern

120815はなび.jpg

小学生の夏休みの宿題に、確かに「走馬灯(そうまとう)を作る工作をしたと思う。
したというか、試みたといったほうが正しい。

なぜかというと、完成しなかったんじゃないかと。

たぶん、それなりのキットのようなものだっただろうし、ろうそくの火は母親につけてもらったと思うのだが、うまくいかなかった。

神宮外苑花火大会2012/fireworks Gingu-gaien

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ライトアップされた東京タワーをバックにした、神宮外苑の花火大会、2012。


「夕方6時半にきてちょうだいね」
そう言われてアトリエを出た時はまだ空は明るい。

夏の夕暮れ バラ色の雲 Nuage rose

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この時期の東京、いつもきれいな夕焼けが見られる。
夏は湿度が高く、空気に水分が多いため、赤みが強くなるらしい。


昼間の熱気が残って風が暑い。

雨と台風  typhoon 

120503ame .jpg

今夜は台風。
ごうごうと轟(とどろ)く風の音がすごいし、ちょっと不安な夜を過ごしている。

低気圧のせいで体がだるい感じがする・・・。
とか言って、早く帰宅してしまった。

あめんぼ water strider

120615あめんぼう.jpg

今日はまだ雨が降っていないと思って出かけてきたが、池の水面にポツポツと波紋が落ちている。

「傘、持ってこなかったなあ・・」

高い木の森を抜けて、池のほとりに立ってみると雨が降っているわけでもなさそうだ。
よく見ると、そこにはアメンボがたくさん。

お気に入りお帽子 Sugri Salon Aoyama

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素敵な帽子のブランド「Sugri」さんが青山にサロンをオープン!
オープニングにL子ちゃんと行ってきた。

お帽子にマッチした素敵なインテリアも楽しい~。

 

 

山王祭 御神輿  The Sanno Festival

120610たいこ.jpg

昨日の雨がからりと晴れて、梅雨の合間に響くおはやしの音。
家のベランダから通りの方をうかがうと、どうも御神輿や山車が出ている模様だ。

そこでサンダルをつっかけて物見に行ってみた。

関東大震災 祖父の写真 kanto-dai-shinsai

120401関東大震災1.jpg

最近メディアで、今後起きるであろう大震災の情報を盛んに流している。

 

家の物置の荷物を整理していたら、昔のアルバムが出てきた。
1923年に関東大震災が起きた、その直後に撮った写真のようだ。
祖父は明治生まれで、当時大学を出るかでないかの年だったろうと思う。

ふいうち メトロにて metro 

20120404路面電車.jpg

 

今夜は赤坂で待ち合わせがあって、仕事を早く切り上げた。

原宿で乗り換え、東京メトロ千代田線の表参道駅、改札に向かう階段を下りる途中の出来事。

 

「おい、さとり!さとり!」

と呼ばれて振り向くと、高校・大学時代と一緒だった同級生がエスカレーターで登っていく。

 

やー、懐かしい、A君じゃないか!

 

泣こう

120311春の小川.jpg

四方から受けるストレス

何気ない言葉がきつく感じる

私だけが頑張っている

そんな固く締まった冬の心

春の駆け引き

120309雨ぞら.jpg

優しくするから

気を許したら

また突き放されて

冷たくされて

ゆき

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天使は堕ちて跪く

あなたの足元に

踏み躙るがいい

朽ちて還るから

 

written by satori 2002

 

 

▶ ユーチューブ パルファンサトリのアンティークコレクション1

▶ ユーチューブ パルファンサトリのアンティークコレクション2

20年ぶりに出してみましたお雛様②三上戸と五人囃子

120221泣き上戸.jpg

小さいときは泣き虫で、いつも兄にからかわれては怒り泣き。
泣きそうになるたびに「泣き上戸になっちゃうぞ~」と脅かされていた。

でも、この泣き上戸くんは可愛いし、別に脅しになってないな。

20年ぶりに出してみましたお雛(ひな)様①

120219ひな人形お内裏様.jpg

今朝、突然、おひな様のことを思いだして、出してみることにした。

小さい頃は毎年、母が出してくれていたのだが、このところずっとしまいっぱなし。
本当は、おひなさまは毎年飾ってあげないといけないのだが。

 

お蚕(かいこ)さん②飼育

  1202016新幹線.jpg

カイコの飼育実習。


小学校では理科の授業で、中学では生物の実習だった。
高校の時もやったような気がする。(※これは後日、同級生からやったことがないと言われたので記憶違いかもしれない。)


家に持ち帰ると嫌がられるからと、ロッカーで飼っていた子もいた。

 

お蚕(かいこ)さん①シルク

1202015ユリ.jpg

アルバイトのT君はスポーツマンだがワイルドではない。

 

ある日、サロンに飾ってあるユリの蕊についた「やく」をピンセットでとってもらった。
蕊の先についている、茶色くてポワポワした部分だ。

 

幸せに歳をとる

120124クリスマスカード.jpg

 

毎年、12月から正月明けてしばらく、リビングのカーテンには海外からのたくさんのクリスマスカードがピンでとめられる。

 

届いた順に下げられて、カーテンを埋めていくのだ。

小さい頃はどこの家もそうするものだと思っていたが、そうでもないらしい。
母の年中行事である。

 

みぞれの朝

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朝早く、まだ薄暗い中で目が覚めた。

昨日から降り続いた雪がみぞれまじりの雨となったことは、ぴしゃぴしゃという少し大きく、そして間延びした音でわかる。

久しぶりの休日の朝、なんとなくぐずぐずベッドの中にいて、覚めきらぬ意識の中を漂流している。

 

文化の伝承

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文化の伝承などと小難しいほどのことではないのだが、
ときどき人に、「結構ものしりじゃん~」と言われることがある。

 

最高に寒い朝

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最高に寒くて最高に美しい、冬の朝の新宿御苑。

夏にきたのと同じ時間でも、冬至のこの時間帯は、まだ生まれたての朝だから。

 

冬至日 2011年12月22日

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今年の冬至は今日、22日。
冷たくよく晴れた冬の日。

 

午前の陽を透かして、金色の最後の紅葉。
これから、春に向かっていく!

2011年12月10日皆既月食

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2012年12月10日皆既月食。

夜9時30分ごろ、左下にやや影が差している。
部分食の始まり。

月の上に立って太陽をみると、今まさに太陽は地球の影に入り始めるところだろう。
青い地球は、月からは黒くみえるのだろうか? 

 

寒い朝

 

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寒い朝 凍れる光 池の水 なんちゃって

 

Sugri 「Voile de Mariée」 Wedding展

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今日はL子ちゃんと一緒に、帽子の展示会「Sugri Voile de Mariee」に行ってきた。
松濤(しょうとう)にあるミモザハウス・カントリーでのウェディング展だ。

バス・フレグランス②

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昨日のつづき➤そうしてライコスガール三つ目のエッセイはバス・フレグランスだった。

 

思うに、だれでも親と一緒にお風呂に入った幼い頃の思い出は、幸せに包まれているだろう。
ごく普通の家庭の普遍的なイメージは、懐かしいシャンプーや石鹸の香りに彩られている。
石鹸の香りが多くの人に好まれるのはこんなところにある。

 

ベッドフレグランス②

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そして、ライコスガールの3話のうちのひとつ、
「ベッドフレグランス」についても書いている。

私の千一夜物語の最初のブログでもある。

 

眠りの質が重要視される今、香りはとても大切。


休日のリラクゼーション②

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今日は休日で、めずらしく家にいて時間があったので過去ログを読み返してみた。

 

今から10年前、ライコス・ガールというサイトに「音楽と香り」というテーマのエッセイを3話連続で掲載させていただいた。

明治神宮を歩く

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月曜日は明治神宮。

いつもはお庭まで足を延ばすのだが、
今日は欲張らないでお参りだけしよう。

愛する人達に感謝するために。

 

ソネット(叙事詩/小さな詩)

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ソネットとは、14行からなる韻を踏んだ詩のことである。

もともとは「小さな詩」から始まり、のちにイタリア風、フランス風、イギリス風に確立していった。
シェイクスピアの14行からなるソネットは有名だ。

 

事典によると、「英語などと違い、日本語では韻を踏むことができないので、ソネットはできない」と書かれているが、万葉集を代表とする和歌、短歌には枕詞(まくらことば)やリズミカルな言葉遊びなどがあり、やはり同じような感覚の文芸はあると思う。

 

 

 

 

秋分(しゅうぶん)

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陰陽の中分となれば也(暦便覧)

今日は秋分。昼と夜の長さがほぼ同じになる、秋の彼岸のお中日でもある。

十六夜の月(いざよいの月)

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昨日は十五夜だったから、今日は十六夜(じゅうろくや、いざよい)である。
ほぼ満月に近い。

 

中秋の名月 十五夜

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今まで漠然と、9月の中ごろの満月を「中秋の名月」と呼び、十五夜のお月見をする日だと思っていた。

お月見の日は、まん丸の月が出るのが当然だとも思っていたのである。

 

幸福な人

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あるところに、国一番の大富豪がおりました。

夏休みの宿題 8月31日

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あーあ、もう8月31日かあ。数十年前の今月今夜は宿題の山に埋もれて大変だったなあ。

どしゃぶりの雨

 

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日本でも、熱帯のスコールのようなどしゃぶりの雨が、しばしば降るようになった。

石のにおい

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石のにおい、石にもにおいがある?

 

盂蘭盆 うらぼん

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ちいさいころはお盆の行事がもっと盛んだったと思う。

古いカメラ

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昔は古いカメラとか、カメラそのものには興味ってあまりなかった。

帽子の日 ハット 8月10日

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今日は8月10日でハット(帽子)の日なんだって。

神宮外苑花火大会2011

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花火の写真は難しいわい。神宮外苑花火大会2011。

赤ちゃんのにおい

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赤ちゃんのにおいは、いい匂いで変なにおい。

水のにおい

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昨日、雨だったから、今日は「水のにおい」について書いてみた。

走り雨(はしりあめ)

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走り雨(はしりあめ)。さあっと、通り過ぎるように降る雨。
なみだ雨 俄雨(にわかあめ)など、日本には雨にも多くの名前がある。

 

 

八月一日

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八月一日、一年の3分の2が過ぎた。

 

 

夏の野道 道草の想い出

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夏、暑い陽盛りの道を歩く。こうした草の生えた土の道もずいぶん減ってしまった。

風を感じて 風鈴

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風鈴の音が、風を感じさせる。

7月7日 七夕生まれ

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7月7日、七夕生まれの人の誕生花は睡蓮。

青山スパイラルマーケット stationery

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日曜日、青山スパイラルマーケットでstationeryのお買いもの♪

アンティークのレタースケール、秤(はかり)

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手紙を量るレタースケール。アンティークの秤。

散歩の効能  御苑散歩

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アトリエと新宿御苑は徒歩5分、散歩にちょうどよい距離にある。

亀(カメ)の中のスプリンター 新宿御苑玉藻池

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新宿御苑の玉藻池で亀(カメ)発見。撮ろうと近づいたらビューっと逃げた。水の中では以外に機敏な亀

なくても困らないもの・・・でも

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なくても生活に困らないもの。

鐘 the Bells

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日本とヨーロッパでは鐘の音色が違う。

おばけ

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おばけは怖い。なぜかというと、よくわからないからだ

夜明け

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たとえば車内から景色を見ていると、近くのものほど早く流れ去っていく。

ハッピーバースディ

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今日はバイト君の21回目の誕生日である。

ジョウビタキ 雄

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男は背中で語るもんだぜ。 

何の車でしょう?ロータス・ヨーロッパ LOTUS

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さとり「何でしょうシリーズ、ロータス・ヨーロッパ!」

よいち「いきなりタイトルに答えが書いてあったりして、何の車でしょう?じゃぁないでしょう」

 

 

アンティーク香水と本③ 古い処方

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古い香水の処方が書かれた、調香師のためのアンティーク本。

アンティーク香水の骨董本・パリ

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今から10年ほど前、パリの骨董本専門の店で見つけた、アンティーク香水の本。

よいこの迷子札

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おおー、迷子になってもだれかに連れて帰ってもらえるように、首から下げていた札だ。

学びと成長

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人は学ぶことによって成長していく。

一年ありがとうございました

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さとり「今年一年、皆様にはお世話になりました」

よいち「皆さま、応援、ご愛読、本当にありがとうございました。さとり様は幸せモンでやすよ。グスッ」

 

クリスマス、マジック・スノーマン

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クリスマス、今度はマジック・スノーマンを育てる。

冬至日、夕焼けと富士山

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昨日の冬至日、富士山が夕焼け空にきれいなシルエットを描いていた。
2010年の冬至は12月22日。

クリスマス近づく サンタのつぶやき

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サンタA「『クリスマス近づく』って、去年やったネタじゃないの~」

サンタB「あらー、もう一年?早いわね。」

「寄り道」 香り紀行

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香り紀行というより、寄り道談話かしら?

育てるクリスマス・ツリー Magic Christmas Tree

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クリスマスツリーを育てる、マジック・クリスマスツリー。

素敵なお店 LOUIS SEGNIER

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素敵なお店、LOUIS SEGNIER(ルイセニエ)さん。

晩秋の異国 

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晩秋の趣き。
今日のような、寒く、暗い雨の降る日は何をするにも物憂くなってしまう。

3D映像と本読む楽しみ

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さとり「今は大忙しで、本をよんでるひまがないっちゃあないのだが・・・。」
よいち「いい歳してロミジュリですかい?」
さとり「おまえのその言い方が、すでにおやじっぽいよ」
よいち「はあぁ、あのオリビア・ハッセーも、還暦まぢかでやんスからねえ」

 

アクエリアン・タロット つづき

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タロットカードは、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚から構成される。

 

AQUARIAN TAROT 昔のタロット

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とってもいい物を見つけた!と思ったのだけど・・・。
先月の古い家の整理の時に、トランプなどと一緒に出てきた古いタロットカード。

古い革製の小箱

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7×5×2.5センチくらいの、古い小箱。

野生のにんじん

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本のあいだから出てきた、野生のにんじんの花。

 

爽やかな秋の風が

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いま、夜になって、さーさーと音がするような雨が降っている。

 

 

フランスのトランプ

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これも懐かしい、15歳の夏、初めてパリに行って買ったトランプ。

漢字博士 N0.2 知育玩具

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小さなコルクのカードには、漢字の部首が4辺に書かれており、

これを組み合わせて漢字をつくる。

チロリン村とクルミの木  コンキリプー

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NHK「ひょっこりひょうたん島」の前の人形劇は、「チロリン村とくるみの木」だった。



これは、幼稚園の時に買ってもらった紙製のトランプで、「コンキリプー」というキャラクターだ。

・・・と思っていたのだが、いろいろネットで調べたがコンキリプーという子が登場人物にいないみたいだし、画像も残っていない。

チロリン村とクルミの木、確かにピーナッツのキャラクターはいるみたいだ。

3つくらいの頃だったからなにか思い違いをしていたのかも。
カッパだったのかなー。

かわいくて大好きだったのに、今あらためて見るとちょっとヘンかも。
目がぐりぐりして活発で、自分の小さい頃もこんなだった様な気もする。

 

時々昔の庭について書いている、古い郊外の家をかたずけに行ったら、いくつか懐かしいものを発見した、その中のひとつ。

なにしろ、歳はいいたくないが四十ウン年前のものだから。
良く残っていたな―と嬉しかった。

私は割に物もちがよくて、このトランプ、高校生くらいまでは使っていた記憶がある。

ある日、泊まりにに来た友達と夜中に占いをしていて、ダイヤの10が無くなってしまった。
どこを探してもない。カードの意味は何か、やきもち焼きのお金持ちの女性とかで・・・。


何か忘れたが、その晩ある出来事があった後、同じトランプの中からひょっこりダイヤの10が出てきて、代わりに他のカードが一枚無くなっていた。

「身代わりになったんだ」とか言って友達と一緒に怖がってたんだけど、今見るとこのトランプ、とてもくっつきやすく、きっと何かのカードにぴったり重なっていたのかなと思う。

 

誰か、このキャラクターが何なのか教えてください~!

 


➤後日、これは河童のコン吉と教えてくれた方がいた。

秋が近づいて・・・

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アトリエは新宿御苑のそばなので、たまに珍客がある。


 

建物で囲まれた吹き抜けの中庭には、ぐるっと周り廊下がある。
その11階の壁に、体長5センチくらい、足まで入れると7センチくらいのバッタが、
じいっと貼りついている。

植物と違い、虫は詳しくないけれど、これは何バッタのかな?

バッタは夏休みの思い出であると同時に、秋をも連想させる。
季語は「秋」。
体感と気分と暦ではずれがあるけれど、考えたら、もう、立秋もとっくに過ぎた。

気がつけば、南向きの窓からは陽が室内まで差し込み始めて、こんなに暑い毎日にもかかわらず、秋の日は確実に近付いている。

少し耳を澄ませば、虫の声だって夏の初めとは違っていて、
都会の真ん中でも、季節を感じることはできる。
たまには赤とんぼが扉の上にとまっていることもあったりして。


今日は、神宮外苑の花火大会。
こちら(花火)は、江戸時代までは秋の季語だったのが、
今は夏の季語だそうだ。



ポンポンという音をすぐ近所で聞きながら、今夜もまた一人アトリエで残業だ。
年ごとに時の過ぎる速さよ・・・・。

 

 

宿題が気がかりで・・・  夏休みシリーズ

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さとり「世間さまはお盆休みだと言うのに、私はまさにその心境さ~」


与一「ひいふうみい・・・、お休みのあいだに、やっつけなきゃいけない宿題がありやすからね~。」

さとり「あー、もう、暑いしー、だるいー。よいち~。冷たいもんでも買っておいで~」

与一「へっ、ぎりぎりになったって、誰も助けちゃあくれませんぜ~」

さとり「お、おだまり〰〰、、、」(という言葉に力がない。。。)

 

 

締めきりが近くなると、急に片付けを始める。いつか読まねばと思っていた本が読みたくなる。今、しなくてもいい切り抜きなんかしちゃったりして。よし、今日はちゃんとした料理を作ろう!とか。

 

今まで「嫌だなー」と思っていた仕事のモチベーションが上がって、後回しにしたい気分のランクが下がり、プライオリティが低いにも関わらず、先にやりたくなる。

 

締め切りからの逃避。

それは、何十年たっても変わらない。なぜ?
7月中にドリルを終えてしまう子もいたと言うのに。。。

いつかはやらなければならないのなら、早く済ませるにこしたことはない。それは誰もが知っている常識。。。

 

そして今日も日が暮れて。カアー。(写真は燕だけど)

勉強はいつまでするんだろう? 夏休みシリーズ

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学校さえ出れば、もう勉強しなくてもいい、宿題もテストもない、そう思っていた。



たぶん、子供はみんなそう思っているだろう。

私も、大学を卒業した時に、「あー、これでやっと試験勉強しなくてもいいんだ」と嬉しかった。よっぽど、テストが嫌いだったんだなあ。

 

 

母は80を超えるが、40年間、いまだに毎朝6時のNHKラジオ英会話を聞いている。時々は英会話のカセットテープを聞いていることもある。たいして話せないのに、外人とおしゃべりするのは大好きだ。

毎夏、ハワイにはいつも一人で遊びに行く。

「チェスさんとランチした」と言うので、その人は日本語ができるのかと聞くと、できないと言う。2時間も何を話してたの?との問いに
「そんなのいちいち覚えてないけど、いろいろおしゃべりした」

年も年で心配だし「私も行こうかな」と言ったら、「ヤダー!一人でせいせいとしたい」と断られた。

向こうでも、友達(外人)とスケジュールがいっぱいで、忙しいらしい。
英単語だけはよく知っている。しかし発音は戦前の教育でカタカナ風である。
文法は無法地帯だ。

要は、技術じゃなくてハートだと思った。プロの翻訳家、通訳ではないのだから、うまくしゃべることより、「話したいことがある」という情熱が大切なのだと思う。

 

母は、何年にもわたり、夜寝る前に茶道具の名鑑を毎晩読んでいたこともある。「私は頭が悪いから、何度も読み返していたら、ざるでも引っかかって少しは覚えるかもしれないからね」と言っていた。

机の上にはいつも新刊本がたくさんあって、「たくさん読むものがあるから忙しい」「もっと勉強したい」と言っている。 

当時それを聞いた小学生の孫は、「ええっ!70歳でまだ勉強しなくてはならないの!」と超ビックリしていた。

 

「死ぬまで勉強だよ」と祖母から聞いて、ショックを受けていたその子も、もう成人になった。

人とは違う、好きな道に行くようだ。好きを続けることはすごく大変なことのなのに・・・。私がまわりに応援してもらったように、応援してあげたい、と思う。

  

されば才のともしきや、学ぶことの晩(おそ)きや、暇(いとま)のなきやによりて、思ひくづれて、止(や)むことなかれ。とてもかくても、つとめだにすれば、出来るものと心得べし。すべて思ひくずるるは、学問に大にきらふ事ずかし」本居宣長
(大意:あれこれ言い訳しないで諦めず一生努力を続ければ目的はいつか達せられる)

 

小学校の夏休み 

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夏休みも、まだ8月10日くらいだとちょうど半分くらい。
ちょっと余裕がある。


「そろそろ、宿題やらないと~」などと思いながら、日々朝寝坊をし、ソーメンなんか食べちゃって、だらだらと昼を過ごし、午後はクーラーのきいた応接室で漫画をよんで、夕方の時代劇アワーなどを見ちゃったりすると、一日がほぼ終わってしまう。

心の片隅に、ちょっとだけ気がかり・・・・な、あの、算数ドリル。一日1枚やっておけば、今頃は半分終わっているはず。

漢字の書き取り。あれも、まだ最初の2-3ページだっけ・・・。でも、「一日2枚づつやれば、31日には間に合うもんね」

一日1枚もできないのに、どうして2枚づつできるんだ?って、ことは、とりあえず今は思わない。

 

絵日記。

うちの小学校は、作文にとっても力を入れていて、毎日絵日記を書かなければならない。だって、そんなにドラマチックな日々を過ごしていないのに?どうやって、何を描けばいいの?

 

ブログはいい。強制されないし、何を書いても自由。

昨日は食べ物のことを書き、今日は花のことを書き、書きたくなければ書かなくてもいい。

けど書く。

本は好きでも、読書感想文は嫌いだった。・・・のに、今では誰にも望まれているわけでもないのに、書いている。

不思議だ。

でもときどき、私はたった一人孤島にいて、だれもいないかもしれない宇宙に向かって信号を送っているような、頼りない気持ちになってしまう。

 

今の子は、宿題ってあるのかな?毎年この時期になると、思う。
塾なんかいったりして、きっと大変なんだろうなあ。

 

 去年の夏休み あさがお 2009/8/

 

フランスの薔薇

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▶ ユーチューブ動画 ここをクリック 「フランスの薔薇」ムービー

 


薔薇の詩(uta)

 

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(一)

パリの薔薇は

冷たく少し甘く

拗(su)ねてみせる

 

 

 

 

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(二)

薔薇の褥(shitone)に

午後の陽は眠くかかり

もの憂げな匂いをひらく

蕊もあらわに

 

 

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(三)

はい,私はたしかに

「薔薇の下」で香りを吸いました

under the rose

それは「秘密」という意味です

 

 

 

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(四)

薔薇のステムをよく見て

棘(toge)の先はみな下を向いている

 

上からやさしくなでていたら

刺さないの

 

花を無理やり

むしりとろうとするから

 

だから薔薇は

 

爪を立てる

  

 

 

satori

 

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▶ ユーチューブに動画をアップしました 「フランスの薔薇」

 

かけはり器

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さとり「ちょおっとおー、小父さん、これ『かけはり』だそうじゃないか~!」
よいち「ドレスのすそを持ちあげる道具だなんて、一杯喰わされましたね」
さとり「あの、女らしい仕草は何なのさー」
よいち「さとりさま、赤っ恥でごぜいやしたね~♪」



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これはつい先週紹介したばかりの、アンティークの道具。

骨董屋の小父さんは、ドレスのすそを挟んで持ち上げる道具だと説明したもんだ。
(これについては7/22の西洋骨董の記事をご覧ください)

もっともらしい説明に、素直な私は「へえー」と納得。ところがである。


 

私のラボで、コンパウンドをしてくれているM子さんが
「さとりさん、先日のブログのあれ、ちくちくと縫物をするときに使う、布を挟んで引っ張る道具じゃないでしょうか・・・」

「あっ!そういえば、時代劇とかで見たことがある気がする!」

着物を仕立てるときなど、くけ台につけて、布を挟んで引っ張る道具で、長い生地に運針するのに使う。

 

私、お裁縫だけは(だけじゃないって)苦手だったんだよね・・・。と、過去のトラウマが・・・。

家庭科の先生「大沢さん、しつけ縫いはもういいから、ちゃんと運針でやっていいのよ」
さとり『・・・しつけじゃないってば・・・』

 

でも、カンヌで売ってたし、やっぱりこれは西洋のだと思うから、ヨーロッパでもちくちく縫うときは、同じようなかけはりの道具を使ってたんでしょう!

 


 

これ何だ?西洋骨董

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これは何でしょう?
中世の女性が使ったお道具。


すてきな銀製の、手のひらに入るくらいのもの。
何か通すための穴があいていて、
上の方をつまむとばねになっており、下がはさみのように開く。

 

お茶目なお店のおじさん、フェミニンなジェスチャー付きで説明してくれた。

 

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あらかじめ、輪には紐を通しておき、紐の先を持って歩く。

これは、長いドレスを着た女性が、水たまりを歩くときにスカートが濡れないよう、 このクリップですそを挟み、たくしあげるための道具なのだそうだ。

 

なんか、エレガントだなーと思うけど、フランスではゴミでも汚物でも道路に捨ててしまい、定期的に坂の上から水をザーザー流すから、という理由もあるみたい。

汚水よけ?

道具の名前はなんていう? 

 

 

南仏の可愛いお店 ムージャン

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南仏のグラースからほど近い、ムージャンの村。
小さくておとぎ話のような村だ。



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おみやげやさんだって、雰囲気があって可愛い。

おばあちゃんがやっているお店。

 

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私は、天使の形のいい匂いのする陶製オーナメントをギフト用に買った。
あっと気が付いたらひとつもなくて、自分のを買うのを忘れた。残念だわー。


 

 

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ああー、5月のその日は、ほんとにきれいな青空で、からっとしていて、
今この曇天の下にいる私は、
長い夢を見ていたんじゃないかって思う。

隠れ家をここに持ちたいな。

 

関連記事 2010/5/25 南フランス・ムージャン

Le Village de Mougins  http://www.beyond.fr/villages/mougins.html

 

 

▶ おすすめ商品  女性からも好評の、嫌みのない爽やかな香り。
            オードパルファン マザーロード66         for Him

 

カンヌからの手紙

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なかなか、すべての方に書ききれるとは限らないのだけれど、
旅先では、時間の許す限りはがきを書く。

ヴァンサンカン 6月号に 「織部」が掲載されました

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さとり「まあ、昔から大和撫子とは呼ばれていたけれどね、ついにグローバルになっちゃったかも。フフ」

よいち「さとりさまも、とうとう「愚老婆ルなでしこ』ですかい(ニヤニヤ)」

さとり「ああ~っ!にゃんだってぇ~!!(怒)」

よいち「いやいや、ワードの変換ミスですってばぁ~」

 

京都の香り

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今日は寒い中、京都からお客様がいらして、サロンをご案内しながら
香りについてお話をさせていただいた。

Chouwari シュワリ ギモーヴ  ホワイト・デー

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さとり「おーや、シュワリのマシュマロじゃないかー」

与一「さとりさまー、これは進化したマシュマロ、『ギモーヴ』というらしいですよ」

プラタナスの冬木立 新宿御苑

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「やたっ!誰もいない!」

新宿御苑もこんな寒い冬の朝は、本当に誰もいない。

パルファンサトリから感謝をこめて☆バレンタインプレゼント・男性用香水「MR66」+女性用「さくら」

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与一「あと10日かあ!さとりさま~。今年はあっしは何人からもらえますかね~?」

さとり「今年はって、お前が今までもらったことがあったとは知らんかったよ」

与一「何言ってんすか~!いつもあっしのをとりあげて食っちゃうくせに~」

 

「先着100名様プレゼント」については続きを読む↓ココをクリック

節分の与一

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与一「花に囲まれる,スイセンと梅と,さとりさま(とフクマメ)。」
さとり「あたしはお多福かい」

与一「まま、一服」

 

 

風とデージー

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風が運んできて、おいて行った。 明るい、春のひざしだけ。


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ふわふわのセーターの長い首から

 

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顔を出して

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デージーは一つ、くしゃみをする。

 

 ▶ 花事典  ユリオプス・デージー: キク科 キク属    学名:euryps pectinatus

 

☆ パルファンサトリについて http://parfum-satori.com/jp/about/

 

アリスのきんちゃんと

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与一「キンちゃん、白組(男性陣)でしたねー、ターキーが紅組(女性陣)で」

お台場 大観覧車 夜景

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ほろ酔いで?

あけましておめでとうございます

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あけましておめでとうございます。
今年も異国のお便りを、香りに乗せて運びます。
どうぞよろしくお願いします☆

よいお年をお迎えください

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日の出が最も遅い日は冬至から数えて約半月後で、日の入りが最も早い日は冬至の半月前頃である。

25ans, ヴァンサンカン&芸術新潮

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 「ほほー!さとりさまはヴァンサンカンという雑誌に載られたんですか。ダブルスコアってやつですか?」

クリスマスに夢を見て 

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恋人たちはクリスマスに夢を見る

 

クリスマス近づく

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サンタA 「ねえねえね、今年は何をプレゼントする?」

クリスマス スノー・ガール Snow girl

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「ああー、さとりさま、おいたわしや・・・毎日の過食のつけで、ついにこんなお姿に・・・」

イナックス ブックギャラリー ぽち袋の作り方

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お年玉をぽち袋で渡す習慣って、いまでもあるのかなあ。

今何歳?ある日の誕生日

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よいち「さとり様はおいくつになられたんでしたっけー?一(ひい)、二(ふう)、三(みい)、・・・八(やあ)」

取材記事掲載 朝日新聞fashion欄

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「さとりさま、エアーフランスのラウンジではフィガロの上に乗りましたねえ」

揚最中 中里

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「よーいーちー。こんな寒い日は、熱いそば茶とあんこものが欲しいねえ。」

 

南仏の小さいともだち 44

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小さなお客さんが処方箋の上を横切っている。
忙しく足を動かして、

香りを追いかけて

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しっかりと栓を締めても、香りは少しづつ少しづつ逃げていく。

 

どんなに大切にしていても
思い出が時とともに褪せていくように。

 

或る香水の使い方

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香水は私に色をつける。
あるときは自分のためにだけ、ルールを離れて顔の近くにつける。

 

坂の上には 40

 

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この道を抜けて

あの角を曲がったら

どうなっているのだろう?

 

 

冬の到来-2

 

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一方で、苦痛にどう対処するかの研究が心理学でされていて、
冷水を使った実験があるそうだ。

冬の到来

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今朝から急に気温が下がり、冬の到来を感じる。

寒いのは辛いし、風は冷たくて痛い。
だから、冬が近づいて来ると少し憂鬱な気持ちになる。
そんなときこそ、寒い頃に出会った楽しい思い出を記憶から取り出してみる。

例えば。

うさぎまんじゅう

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「与一や、こんなにかわいいうさぎちゃんを食べてしまうのは可哀そうだね。モグモグ」 

秋の夜は長く深く

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思索の秋とはよく言ったもので、日が短くなり早々に暗くなってくると、なんとなくもの思わしげで、自分の内側に目をやりたくなる。

「星の王子様」と日没 33

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「ぼくは日没がとっても好きなんだ。日没を見に行こうよ」

プチ・プランスは寂しくなると日の沈むのを見に行くのだった。1日に44回も見たこともある。彼の星はとても小さくて、わずかに椅子を引くだけでいつでも日没が見れるのだった。

「それじゃ、1日に44回も寂しくなったのかい?」

 
 

カンヌの空と光と太陽と 31

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カンヌの空があんまりきれいだから

パリのお店 29

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10月のパリ。

かわいさ、オシャレ度ではだんぜんサンジェルマン デプレが好き。というか、もう右岸、とくにシャンゼリゼ界隈には用があるとき以外寄りつかない。探究心が湧かないのだ。

日本でお寿司

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「与一や、日本のすしはやはり・・・」

 

 

シャルルドゴールから成田へ 28

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「成田にのエアーフランスラウンジに比べれば、シャルルドゴール空港のエアフララウンジは立派だね」
「さとり様は食いしん坊ですからね」

「何言ってんだい、オフィス機能だって充実してるのをご覧よ」 

暁光と黄昏(ぎょうこうとたそがれ) 19

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 毎朝、起きるとき外はまだ暗い。
ほんのしばらくして、すぐ裏の教会の鐘の音が鳴る。

 

モナコへ 南仏便り‐14

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「ほおー、さながらシンデレラ城といったところですかね?」
「フッ。0時を過ぎると、車はカボチャに、おまえもネズミに変わっちゃうんだよ。」
「エ゛?煙とともにサトリ様も、おばあさんになってしまうとか?」
「それは浦島太郎だろうが」

 

 

カンヌでホームパーティー 南仏便り‐11

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まさか異国で自分がホームパーティを開くとは思わなかった。先日のご招待のお礼に、アパートに社長一家をお招きすることになった。まあ、向こうも期待していないだろうから、とりあえずベストを尽くすということで。なきゃないなりにあるものでやればいいのだ。

南仏便り プロローグ 1

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「さとり様、お支度はよろしゅうございますか」
「そうね、きりがないからね、もうやっておくれ。ちょっと遠くてご苦労だけど、お願いしますよ」
「へーい」

 

ウィンドウショッピング パリ パレロワイヤル Paris

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これって可愛くない?↑

モンテッソーリ教具 3乗根の展開と因数分解

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 これはイタリアで1907年に誕生した幼児教育の「モンテッソーリ子供の家」で使用される教具だ。

(a+b)³=a³+3a²b+3ab²+b³ 

 

懐中時計 Poket watches アンティ-ク

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時計のコレクターはたくさんいるだろうから、自慢できるようなものではないけれど、この懐中時計は女性らしく可愛いところが気に入っている。




 

アリス と 三月ウサギ と きんちゃんと

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「三月ウサギの方がずっと面白そうだし、それに今は五月だから、むちゃくちゃに気が狂ってる、ってことはないよね――少なくとも、三月の時ほどじゃあない」(不思議の国のアリスより)

「草の実」お花屋さん 雪笹(ゆきざさ)

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JR代々木駅からちょっと入ったところ、明治通りの裏側に、ちいさなお花屋さんがある。いつか紹介しようと思っていたのだが、「草の実」というこのお店は、一見しただけではあまり目立たない普通の生花店だ。でも、揃えてある花が違う。

いちごの香り 苺、イチゴ

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昔は5月がイチゴの季節だった。最近のは甘くて、あんまり酸っぱくない。

今では、ハウスはそろそろ終わりかな。

休日のリラクゼーション

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今日は約束のない自由な休日。とりあえず家で過ごそうかな、そんな日は、さあ、あなたの部屋を見回して。

バスフレグランス

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お花屋さんに勤めている友達のバスタイムは、この職業ならではの贅沢なもの。

ベッドフレグランス

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24歳のその娘は、普段くたびれたジャージを着ているし、ブランドのバックなんか持ち歩かないのでそうは見えないが・・・ 粋な生活をしている。

パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

パルファンサトリのオススメ商品や関連ブログ記事などをご紹介いたします。

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「パルファンサトリは、本店を六本木に移転いたしました!
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