Parfum Satori

2018年12月アーカイブ

番外編・チューリッヒ芸術大学と造形美術館/Zürcher Hochschule der Künste(ZHdK)

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今回の講演会主催者であるチューリッヒ芸術大学(Die Zürcher Hochschule der Künste、略称ZHdK)は、チューリッヒにあるスイスで最大の芸術系の大学です。

舞台芸術・映画学部、デザイン学部、文化分析・仲介学部、芸術・メディア学部、音楽学部があります。

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ヨーロッパにある芸大のイメージから古風な建物を想像していたのですが、とても近代的なビル。

シンプルな中に、モダンアートの要素も随所にみられビル全体がキャンパスになっています。

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中も外資系企業のオフィスのような作りですが、ビジネスのピリピリした雰囲気ではなく、若い人たちの、のびのびとした学び舎(まなびや)という空気に満ちています。



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迷い込んだ中庭には、シュウメイギク(秋明菊)が咲き乱れていました。暖かいとは言えない戸外のベンチで、本を読んでいる学生さんも。



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大学構内のコーヒーショップ。よく見ると、扉の上には「KAFFEEBAR」の文字が。カフェバーって読むんでしょうね。

ライトミールと飲み物が買えます。


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こちらはビュッフェスタイルの大学レストラン。ものすごく品数が多く、バリエーションに富んだいろいろなお料理が選べます。


明るくモダンな大学構内には、デザインを学ぶ若い人がたくさん行き来していて活気があります。勉強できる立場と環境が羨ましい。。。また学生に戻りたい!!


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私の講演は午前に終わったので、後はストレスフリーでランチをすることができました。アムステルダムから駆け付けたターニャさんと一緒にランチです。お料理に目移りしてしまい、いろんなものをちょっとずつ取りました。


「腹が減っては戦は出来ぬ」とばかりに朝食をたくさん食べたのに、ランチも「戦勝祝い」とばかりにてんこ盛りでいきました!



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そして、チューリッヒ芸術大学には、造形美術館と芸術劇場なども併設されています。



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大学併設の造形美術館のキュレーターの方に美術館の収蔵庫に招待され、香水瓶のコレクションを見せて頂きました。

美術館が閉館した後、講演関係者が10人程でゾロゾロと裏の階段を下りていきます。いくつものゲートをキーカードで開けて、たくさんのモダンな椅子が棚に並ぶ通路を抜け、収蔵庫の扉を開くきます。

そこは整然と箱が収められたロッカールームのような場所。



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造形美術館なので、コレクションは造形の面白さで集めているように思いました。これらは私も見たことがありません。


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これはキャロンのタバブロン。ヴィンテージですね。

『パルファンサトリのコレクションにもありますよ~』と実は、内心、少し自慢に思っていました。


でもなにより、美術館のバックヤードを見ることができたのがとても楽しかったです。


スイスレースの白いハンカチ‗handkerchief

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スイス、チューリッヒの空港でスイスレースのハンカチーフをお土産に購入しました。



昔から白地に白のレエスとか、白地に白の刺繍入りも好みで、
『でも和光のショーケースに並ぶ、繊細なスイスレースのハンカチーフにうっとりとみとれつつ、お値段にため息をついてあきらめたのも一回二回ではない』
とブログに書いたのはつい2か月前のことです。

しかしやはりスイス、手の届くお値段で買うことができました。


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ハンカチは消耗品。この小さな50センチ四方の布に、上等のものを使うのは本当に贅沢ですね。

いまどきはあまりハンカチのギフトは流行らないようですが、こういうものは自分で買わないものですから、頂いたら嬉しいのではと思います。

汗などをふく実用品というよりも、ちょっと香水をつけて、ハンドバックに入れておくとエレガントで素敵です。




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チューリッヒ芸術大学講演‐8完結'The Perfumative - Parfum in Art and Design'

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チューリッヒの講演に関して長々と書いてきましたが、今回を最終回にしたいと思います。

11月8日15時、ようやくチューリッヒの空港からホテルに到着しました。建物はドイツ語圏っぽいですね。

招聘(しょうへい)された講演のスピーカーは15名ほど。フロントで尋ねると、みなさんこちらに宿泊しているそうです。ドイツ、イタリア、フランス、ベルギーなどヨーロッパ近隣から集まり、アジアからは私一人です。



数日前から、映像担当、展示担当、運営など各担当者から、用件のみの短いメールが来て、ジグソーパズルのピースがはまっていきます。
昨日の指令(メール)によると、関係者の全体ミーティングは8日17時から始まるので、カンファレンスルームに集合とのこと。


地図を見ると、ホテルから大学まで徒歩18分とのことで、大きい道を一回右折するだけの迷いようのないシンプルな道。

とりあえず余裕をもって出たのですが、曲がるきっかけを間違えて案の定、迷います。

よそのホテルに飛び込んでまた場所を確認し、ホテル前のタクシーを捕まえたのですが、
「ここからだったら歩いたら近いよ」とドライバー。
「私はすごく急いでいるの!乗せて~!!」

とか押し問答の末、
「この時間は渋滞しているし一方通行があるから歩いたほうが早い」
とか説得されて、しかたなく急ぎ足で歩いていくことにしました。


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「この辺にあるはずだけど。。。」

チューリッヒの芸大ということで、緑のキャンパスにクラッシックな建物を想像していたのですが、とても近代的で巨大なビル。そのため、大学の前を何度も行ったり来たり通り過ぎ、道行く人に尋ねてようやくここが?!とたどり着きました。

ついてみればやっぱりタクシーに乗るより早かった!ドライバーさんありがとう。


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しかし、中に入ってみて、さらに迷子になる。

「カンファレンスルームってどこおおぉぉ・・・」

さんざん聞きまわって、ようやく案内事務所らしきところへ到達、5階の部屋番号を教えてもらうも、学部ごとにブロックが分かれており、それぞれに同じ部屋番号があるらしく、私はまるでラビリンスの中のコマネズミ。


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この棟は音楽学部のようです。
永遠にたどり着けないのではと気が遠くなるのでした。

最後は、迷い込んだデザインルームの学生さんがカンファレンスルームまで送ってくれました。

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初めてお会いする教授方と握手をして、音声担当の方とマイクやパワポの簡単なリハーサルをします。

講演者はマイクを持つ人も、スタンドマイクを使う人も、好きなタイプを選べます。私は両手がフリーになるよう、インカムタイプのマイクにしてもらいました。



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となりのエキシビションルームには展示物を置くだけでよいように、すでに場所が用意がされていました。

ホテルから引っ張ってきた小さなスーツケースから、香水や香道、茶道のセットをとり出して陳列していきます。



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そして、話が前後してしまいましたが、このシリーズの1に戻るわけです。


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講演が終わって皆様から大きな拍手を頂いたときには、それまでの緊張も苦労も吹っ飛んでしまいました。




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こちらは今回の学会をオーガニゼしたチューリッヒ芸術大学の教授方。

カテリナ(Prof. Katharina Tiezet)先生とマーティン(Prof. Jaeggi Martin)先生に、講演後の晩さん会で「よくやった!」とねぎらっていただきました。

アンヌ博士も含めて、今回チューリッヒに来て初めてお会いした方ばかりです。

規模も内容も行程も手探りの中、メールでの少しの情報と、送られた2枚の地図(空港から駅まで、駅からホテルと大学まで)を頼りに旅をする。
会議が終わったころにようやく全貌がわかってきた次第です。


まるでファンタジー・ロールプレイングゲームとでも申せましょうか。この旅でさとりは経験値100を手に入れました!

しかしこれは現実、呪文も魔法使いもおりません。ただ周囲の励ましに支えられて歩いています。


目標は達せられたのでしょうか?いえいえ、いまだ冒険の途中です!



長々とお付き合いくださいましてどうもありがとうございました。

ベリーベリーサンクス!


‐完‐



チューリッヒ芸術大学講演‐学会概要7'The Perfumative - Parfum in Art and Design'とは

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「スイスの講演って、何を話したんですか?」「いったいどんな学会なんでしょう?」
帰国してから、そんな質問をよく受けます。

スイスのチューリッヒ芸術大学で11月8日から10日まで、「芸術とデザインにおける香水」についての学会が開催されました。→学会HP 

要旨はこの学会ホームページに載っているのですが。。。ドイツ語なんです。その後に英語版も続きます。


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この学会の目的は、ざっくり

「香り」は単なるファッションアクセサリーではなく、理論的な考察に値する(アート)であるということを示すために、みんなで話そうじゃないか、とでも申せましょうか。

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学会ホームページから趣旨をかいつまんでお話しすると、


近代の西洋社会の大半で、「匂い」の感覚は香水はファッション、消耗品として扱われ、「芸術」とは捉えられて来なかった。

なぜならば、匂いは形がなくはかないもの。また香水は切り離せないほど身体と結びつくもので、イマヌエル・カント(Immanuel Kant)によれば「肉体は魂の忌まわしい衣服」と中傷もされてきた。


芸術、デザイン、化学が永続性を求める限り、嗅覚にまつわる作品は微妙な存在。

しかし近年は、香水を美術館でアートやデザインとして展示し考察する動きがでてきている。

したがって発展した美意識の観点では、カントにも中傷されたそれらの資質が、モダン、ポストモダンの時代に香水に与えられたすばらしい資質にほかならない。


これらの筋書きがそろった今、「香水への考察」は、それがアート、商業、デザイン、独自の美意識、自然科学と人文科学などと切り離せないほど絡み合った世界をつくることから、現代に新しい視点をもたらしている。

この複雑でダイナミックな関係性が今回の国際会議での焦点なのである。



それを受けて、私は講演で次のようなことを述べています。

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テーマでは、西洋のアート(美術)には永続性が求められ、それは具象化されたものであると語られています。しかし、真の永続性は形のないものであり、そこに芸術が存在すると日本人は考えます。

そもそも日本文化では、はかないものに価値を見出してきました。日本には香道をはじめ、「道(どう)」に昇華した芸術があります。それゆえ、無常である香りを芸術として受け止めるのは自然なことなのです。


一方で香水文化については、いまだ日本では根付いておりません。それは、ヨーロッパを祖とする香水の広告が、「ファッション」や「異性を意識したセンシュアル」な西洋的アプローチで繰り返されているからでしょう。

日本では「調和」が貴ばれます。そして人々は軽く、ほのかで、風通しのよい香り(香調)を好み、季節感や情緒を楽しみます。

そのため日本には、「日本の文化に合った日本の香水」が必要なのです。


そして和食が世界に広がったように、やがて日本スタイルの繊細な香水も海外に知られ、受け入れられていくに違いありません。。。

続きはぜひ、写真付きのこちらのページでお読みください。

  ➣チューリッヒ芸術大学講演邦訳"The Perfumative - Parfum in Art and Design"





思うに長く、西洋風のプロポーズ(香水の販売方法)は日本では受け入れられず、逆に日本の芸術思想は西洋では理解されて来なかったのでしょう。

まるですれ違いのメロドラマのようです。

これからは自分の価値観を押し付けたり、向かせようとするのではなく、お互いの違いを認め合うことで理解が深まり、もっと豊かな香りの世界が広がっていくのではないでしょうか。そう願っています。



講演が終わった後で、あらためて自分の論文を読み返してみると、香水の仕事を始めてからずっと語ってきたことが整理され、心の中でまとまったような気持ちがいたしました。



日、出ずる国の、「香りは好きだけど、まだ香水を使っていない」方たちよ、どうぞ目覚めて。そんな風に思うのでした。

AWAKE!




次回完結。


チューリッヒ芸術大学講演へ6‐'The Perfumative - Parfum in Art and Design'

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いよいよ、シャルルドゴールからチューリッヒにむかう飛行機に乗りました。明日11月9日は講演の本番、ドキドキです。
今回は3ヵ国4か所を回り、トランジットも含めて全部で7回飛行機に乗り降りします。

空港は構造やシステムがどんどん新しくなるので、前回来た時の記憶が上書きされ切れず戸惑います。チェックインから荷物預け、通関など、多くの空港が機械化されています。


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私は、飛行機に乗って離陸する瞬間が大好きなんです。

最初トコトコと滑走路にむかう飛行機が、位置について、助走し、加速する。飛ぶ瞬間はいつだって、心配事はどうでもよくなり、地上のしがらみから何もかも解き放たれるような高揚感があります。

機体が上がるにつれ、窓から見える景色が少しずつ視点を変えて、眼下の家や街が小さくなってくる。キラキラ輝くのは、天窓に反射する日の光。


本当は地球の重力圏から、何一つ逃れられていないのでしょうが・・・。月だって地球から離れられないのですから、飛行機で僅かに浮いただけでは皮一枚分にもなりませんね。

世界中どこへ行っても、自分からは逃れられない。
そんな風にあれこれ考えてしまうのも、旅ならではなのでしょう。


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と、あっという間にチューリツヒ空港に到着、すいてます!人も少なくのんびりした雰囲気で地方都市といった感じ。

唯一、時計の広告がたくさんあることが、スイスに来た証(あかし)のようです。


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そして、担当の方に送ってもらった地図を見ながら、大学のある駅までいくために列車を探しましたが、駅までがドイツ語で全然わからない??

スイスは寒いと思って厚着をしてきましたので、スーツケースを引きながら行ったり来たり、ふうふうと汗をかいてしまいます。


案内所のきれいなお嬢さんに聞いてみると、実に美しい英語で説明してくれます。私がよほど慌てて見えたのでしょう、親切に切符を買うところからホームまで連れて行ってくれました。



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こんな風に、券売機で買うのですが、スイスはEUに入っていないので、ユーロが使えないということに思い至りませんでした!どうしよう、スイスフランは持っていません!!

でもクレジットカードで買えました(笑)。カードで購入したのになぜかお釣りが出てきてそれはスイスフランだという。。。スイス政府は為替でこまめに外貨をかせぐ方針なのでしょうか???



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列車にやっと乗ることができました。

しかし、同じホームから色んな方面に出る列車があるようなので、本当にこの列車でよいのか不安になり、乗り合わせた乗客にまた地図を見せ、「この駅に行くにはこの列車でいいの?」と尋ねます。



親切なムッシューが教えてくれました。駅名はドイツ語読みの音がわからないので、図形として理解。大学のある駅は二つ目だそうです。

やれやれと腰をおろしました。

いつも知らない土地に行くときは、「初めてのお使い」のようです。


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Hardorucke駅は閑散(かんさん)として地方の駅のようなのどかさ。
ホテルまでタクシーに乗ろうと思ったが見当たらず、通りかかりのお嬢さんに地図を見せて尋ねます。

「ここをまっすぐ歩いたら8分くらいだから、タクシーなんか乗る必要ないわよ!」とのこと。『うーん、スーツケース曳いて8分は辛いかな~』と思ったものの、
「だいじょうぶ、歩ける歩ける!」と励まされ、トボトボと向かいました。


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ホテルに向かう途中の建物。

ここは古い工場を改装したレストランだそうです。大きな木はオークでしょうか、プラタナスでしょうか?
11月のスイスは紅葉がきれいです。

つづく



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チューリッヒ芸術大学講演5‐'The Perfumative - Parfum in Art and Design'

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話があちらこちら飛ぶのですが、スイスに向かうため羽田を出発しました。

チューリッヒへの直行便はないので、パリ、シャルルドゴールでトランジット。空港近くのホテルで1泊し、翌朝になって目的地へと飛ぶコースです。


2年前に別の航空会社でニースへトランジットするときに、離陸が4時間も遅れ、結局ニース最終便にタッチの差で間に合わず一泊したことに懲りて、ロングフライトのときは無理をしないことにしています。

フライトは約12時間。昼間の便なので、機中で寝てしまうと、パリについてから中途半端な時間になってしまう。。。そう思って、2種類の白ワインと水をガソリンにして、英文原稿の朗読練習をしながらずっと起きていることにしました。


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日本語の細かなニュアンスをできるだけ正確に伝えたいので、翻訳はプロの方にお願いしました。

専門分野に特化した論文翻訳の方も探したのですが、ご紹介のご縁があったのは、日本語の歌詞や邦画の英訳が経験豊富なリン・ホブディ(Lynne Hobdey )さん。

リンさんはイギリス出身の舞台女優で日本在住。歌詞を書いたりライブも開催するミュージシャンです。Hydeさんや「L'Arc〜en〜Ciel」さんの曲も英訳しています。


先に織部のブログの英訳をして頂き、言い回しがとても素敵だと感じて、ぜひにとお願いすることにしました。
私の講演は固い論文というより、日本の情緒を詩的に表現したかったのです。

ちょうどそのころ出版されたのが、日本文化をイラストで紹介した「The Fantastic Edo Era(すてきな江戸時代図鑑)」。

なるほど、リンさんは、こんな本も英訳しているので日本文化の理解が早いのだと納得。とても面白い本です。


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さて話は10月11日に戻ります。日本語原稿をリンさんに渡してから翻訳が上がるまで、パワポの資料を作ったり、講演会場の隣のプレゼンルームに展示するものを用意したりしているうちに10日間がすぎ、そして10月22日に翻訳原稿ができてきました。


英文にすると日本語よりも3割増しくらいにはなると思い、翻訳前にかなりカットしたはずなのですが、朗読してみたら30分どころか1時間近くかかりそう...。言いたいことはたくさんありましたが、ここでもカットし、ぜい肉を落とします。音読しながら書き直す、この作業にさらに1週間で、10月も末になりました。

11月7日の出発まで残された練習期間は1週間。


リンさんと一緒に特訓をしながら、再び読みにくい単語やしっくりっこない言葉を置き換えて、シンプルにしていきました。

リンさんの朗読は流れるように美しい声で音楽のようです。録音してお手本を繰り返し聞きながら、自分の朗読に凹みます。

が、練習練習。

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11月のパリは日没が4時半。シャルルドゴールに到着するころは、もうすでに暗くなっています。近くのホテルまでは空国から出ているCDGVAL(シャトル)が便利です。

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今宵のホテルはシャトルで2つ目の駅、明日はチューリッヒに入ります。

最初は果敢に挑戦する気持ちで始めたのに、のんびりしているうちに期限が迫ってきて「人生最大の難所だ!」と焦りまくり、最後の最後は「まな板の鯉」のようになる、いわば開き直ると申せましょうか。

毎回お決まりのパターンを一通り通過したところです。

残り2日で、できるだけ練習をする、そしてそれが自分のありのままだから、それでいい。そんな心境でパリの夜を迎えました。

つづく



締切り12月16日(日)!2019年1月スタート フレグランスデザイン講座

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1月スタートのフレグランスデザイン講座のご案内です。
自分だけの、世界でたったひとつの香水を、自分で作ってみませんか?


パルファン サトリのフレグランスデザイン講座では、まず基本的な知識と技術を習得しながら、のびのびと香りを作ることから始め、深く専門的なレベルまで学べるようにプログラムされています(3級~1級)。

■フレグランスデザイン3級(入門科)【通信】
全3か月(月4回×3か月=12回)

香水と香料の基礎知識を学び、実習をします。基本となる香料36本を使いこなし、6本のオリジナル香水を作ります。修了試験の後、フレグランスデザイン3級の修了証が発行され、2級に進むことができます。

・実技 6本の香料を1グループとして、下の手順を6回を繰り返し、合計36 本の香料を覚えます。
1、「スメリング」香りを嗅ぐ
2、「香調表現」どのような香りかを表現し書き留める
3、「フレグランスデザイン」自分のイメージでオリジナルの香りを創作する
4、「スメリングチェック」香りの記憶を確認する

・講義 香料の「製造法、香調分類、種類」、香水の「12タイプ、歴史」などの基礎知識を学ぶ

・・・2級以上のコースについてはこちら


【レッスン開始時期(全級共通)】
1月、4月、7月、10月の年に4回
3級(入門科)からのスタートとなります。


【イベント】
パルファン サトリでは、毎年フレグランスコンテストを開催しております。
 →2017受賞式 2018授賞式 の様子

                          
テーマに沿って作品を作っていただき、提出いただいた作品はパルファン サトリ 調香師・大沢とスタッフ、またフランスの香料会社のプロによって評価されます。参加いただいたみなさまへは豪華な賞品もご用意しております。

2018年のコンテスト結果発表は12月末。2月初めに授賞式があります。
今年はフランス・チームに加えオランダの評価チームにも参加していただきました。

自分の作品が、海外でも評価されるチャンスです!



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香りを意識し、それを自分の物にすることで自信を得て、生き方そのものが変わっていく。
パルファンサトリ フレグランス スクールでは、そんなお手伝いができたら素晴らしいと考えています。

・・・もっと詳しく 
フレグランススクールについて ※香水ソムリエの講座は2019年4月に開始です。






その他ご不明点等ございましたら、お気軽にスクール事務局までお問合せください。



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「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

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