Parfum Satori

チューリッヒ芸術大学講演4‐'The Perfumative - Parfum in Art and Design'

20181107Hanedaairport.jpg

羽田空港にて、珍しく自撮り。スイスのカンファレンスで講演するために、飛行機に乗るところです。

このお話が来たのは今年の2月。ドイツのAnne Kramer(アンヌ・クレマー)博士から、1通のメールを頂いたところから始まります。


いわく、「11月8日から11月10日にチューリッヒ芸術大学で行われる、"香水のアートとデザイン"という国際会議に運営側にはいっているので、そこでスピーチをしませんか?」というお招きでした。

さらに「テーマは自由に選んでもよいし、"ヨーロッパに対するアジアの香りの受け止め方の違い"などについてはいかがですか」とのこと。

「うわ、なんかよくわからないけど凄そう、私にできるかしら・・・??」

どんな場所でどのくらいの規模で誰がくるのかもわからないけど、とても魅力的な話に思えました。

今までこの仕事をして20年近く、こういうケースに何十回も遭遇(そうぐう)し、「やったら絶対に大変なのは間違いない」のはイヤというほど経験しています。難易度に差はあれど、パルコ毎日カルチャーの「香水とピアノの調べ」のイベントも、当時の私にはハードルが高かった。。。

しかしこのチャンス、「怖い」と「やりたい」の天秤が左右に振れながら、「あー、最終的には絶対やるっていうんだろうな」という予感。「まだ2月だから11月ってずっと先だしね、それまでに何とかなるかな~」



アンヌさんは政治学の博士号を所持しており、ベルリン工科大学(TU Berlin)で働いています。彼女は香水についての講義やワークショップを行い、香りを学問として追求してきました。

彼女とは、今から3年前の2015年10月に、サンプル請求のメールを頂いたことが最初のご縁となりました。


いわく、
******
パルファンサトリのことを(海外の)ブログ記事で知り、大変興味を持っている。スイスで行われる「ニーチェ・カンファレンス」で、私(アンヌさん)は哲学的な観点から香りを語ることになった。そのために、世界の香水を10点提示するつもりである。ついては、パルファンサトリの香りを送ってもらえないか、
******
ということ。

遠い異国の出来事で、どのような内容かよくわからないまま、さとりと織部のムエットを10本ずつ送りました。このブログを書くために三年ぶりにそのメールを発掘して読み直し、ようやく腑に落ちた感があります。



アンヌさんとはそれ以降、季節の挨拶メールをする程度のお付き合いで、お会いしたことはなかったのですが、今回のカンファレンスに呼んでくださったことで、長く私の香水に関心を持ち続けてくださったということが、何よりうれしく思いました。



20180518新作ミズナラ展示会.jpg


しかし、「まだ先だから大丈夫~♪」とか思っているうちに、毎日、目の前の作業に没頭しているだけであっという間に歳月は過ぎていく、、、



2018年の3月から5月までは、新作「ミズナラ」の製造と初のローンチパーティなどがあり(これもかなり精神的にヘビーなイベントだったのですが)、4月は本当につらくて、『神様ゴメンナサイもう二度と分不相応なことに挑戦しません』と(恒例のようにしているのですが)懺悔(ざんげ)する日々を過ごしていました。


心が折れたためスイスの講演も一度は断念し、メールでお断りしたものの、アンヌさんから丁寧な、翻意を促すメールを頂き、またその気になるどうしようもない私は形状記憶合金なのでしょうか?

結局引き受けてしまいました。



20170730夏の庭.jpg


新作を無事世の中に送り出したあとも、日々の雑事が押し寄せてきます。

時折、講演のことがチラチラとよぎり、脳みそに汗がタラタラと流れては脇に押しやって、気が付かないふりをしています・・・いつか絶対に直面しなければならないことも、わかっているのですが、、、

本格的にこれは大変だ!と思ったのは7月末だったかな。。11月と行っても、初旬なので実質あと3か月。


自分に話せるのは、生い立ちの中にある日本の伝統文化と香りのことだけ、とおおよその内容は決まっているのですが、もやもやしてちっとも捗(はかどり)ません。

会議の具体的なことも見えてこなくて、心配性なのでよけいに不安が募るうえ、後になって、「カンファレンスはビデオに撮ってネットで配信する」と言うではありませんか!旅の恥はかき捨て、と思っていたのが、世界中に大恥をさらしてしまう!!!と一気に血が下がります。



一応、8月に原稿を書き上げて、9月に翻訳作業、10月はスピーチのトレーニング、とざっくりすぎるスケジュールを立てたものの、8月が終わり、9月も半分を過ぎて、文章のかけらがとりとめなく集まるばかり、カオスの状態が続きました。



ついに崖っぷちに立たされ、『カッコよくやりたい』というような妄想は捨て、いまの自分のせいいっぱいを話そう、と踏ん切りがつきます。

ようやく9月後半からまとめ作業に入り、書きおろしたばかりの拙(つたな)い原稿を、恥も外聞もなく周りの人を捕まえては読み聞かせ、感想を聞く。英語で30分のスピーチなのに、日本語でも1時間もかかってしまいました。

あれもこれも、言いたいことをカット、カットで書き直す、また意見を聞く。校正する。もう、机の前に座らされ、何度も聞かされたスタッフはうんざりしたことでしょう。でも愛のある優秀な関係者に囲まれて、恵まれているとありがたく思いました。



ついに10月10日に最終稿が書きあがり、翻訳です!つづきはまた・・・。







20181109conference3.jpg
チューリッヒにて講演を行いました。
スイスのチューリッヒ芸術大学が主催する「Perfumative」にて講演を行いました!大沢のテーマは『日本文化の香りと感覚』。日本の皆さま自身にも、「香り」について考えていただくきっかけになるのではないでしょうか。

Satori Osawa gave a lecture at the Symposium 'The Perfumative - Parfum in Art and Design' organized by the Zurich University of the Arts.  The title of the lecture was 'Scent and Sense in Japanese Culture'. 



【フランス TV番組に出演します】

Sur la piste des senteurs - Japon.jpgのサムネール画像

フランスのテレビ番組「Sur la piste des senteurs - Japon」(邦題「香りが導く!ニッポンの魅力」)で、調香師 大澤さとりが香りについてお話しします。

フランスのCATV/衛星放送チャンネルUSHUAÏA TV、世界3大ネットワークの1つTV5MONDE(日本ではスカイパーフェクトテレビ)にて、12月10日に放送予定です!


パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

パルファンサトリのオススメ商品や関連ブログ記事などをご紹介いたします。

最新作☆新緑の風と芳醇な樽の香り <br/> Mizunara -ミズナラ‐

最新作☆新緑の風と芳醇な樽の香り 
 Mizunara -ミズナラ‐

ミズナラの「新緑の風」と「芳醇な樽(たる)」の香りが組み合わされた、男性におすすめのフレグランスです。

六本木アトリエ・ショップのご案内

六本木アトリエ・ショップのご案内

みなさまのご来店を心からお待ちしております☆

東京都港区六本木3-6-8-2F

Tel 03-5797-7241

オードパルファン<br />SATORI(さとり)

オードパルファン
SATORI(さとり)

同じ重さの黄金より価値のある、最高の沈香木・伽羅の香りを表現したパルファン サトリの代表作品です。

フレグランスデザイン講座 <br/>パルファンサトリ

フレグランスデザイン講座 
パルファンサトリ

調香を学び、オリジナルの香りを作る講座です

抹茶の香り<br/>織部(おりべ)

抹茶の香り
織部(おりべ)

ほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりとした甘さが残ります。

>

カテゴリ

月別 アーカイブ