Parfum Satori

空蟬(うつせみ) ecdysis of a cicada

20180724セミ3.jpg

7月上旬、通勤途中の道路に脱皮したばかりの蝉(セミ)を発見する。
歩道と車道を隔てるように並んだ、コンクリートの円柱の途中にしがみついていた。

まだ羽の脈が淡い緑色をしていて、ゆうべ生まれたばかりのようだ。目が黒々としてあどけなく見えるのは、からだの色がまだ薄いからだろう。

セミの抜け殻だけなら見た事があるけれど、殻から出てきたばかりの本体と並んで見るのは初めて。油蝉(アブラゼミ)かな?

周りを見渡すと、地面はブロックとアスファルトで一面に固められているのに、いったいどこから這い出てきたのだろう?

謎である。

20180724セミ.jpg

歩道をはさんで車道の反対側は、新しいビルを建てるための大規模工事中。地面を掘削したことで、あわてて出てきたのだろうか?それにしても工事現場は高い塀で囲われている。


それとも、その先に雑木林があるので、そこからやってきたのかも。
前の日は風が強かったので、枝から飛ばされてきたのかな?
羽が曲がっているけれど、ちゃんとに飛べるだろうか・・・。

謎と心配を後に残して、アトリエへと向かう。

20180724セミ2.jpg

翌朝、また前を通ってその後がどうなったかを確認。

円柱に抜け殻は残っていたが、出てきたセミは当然もういない。
無事に旅立っていったことを祈る。



蝉は「幼虫は7年を地中で過ごし、成虫は1週間で生涯を終える」とずっと思っていたが、日本の蝉の場合、幼虫時代はもっと短くてアブラゼミは3-4年だというし、条件がよければ羽化した後1ヶ月も生きる個体もあるらしい。

『思い込みって多い』と気づくこのごろである。
いきものが脱皮をするのは、小さくなった殻を破って成長するため。




蝉は中国では再生、復活の象徴であり、フランスでも幸福のシンボルとされている。アールヌーボーでは蝉のモチーフがよく用いられている。

一方、蝉の生涯は日本では無常観とともに「もののあわれ」と捉えられた。
空蝉(うつせみ)、現身(うつしみ)と言う言葉には、日本独自の情緒が感じられる。

有限の命の繰り返しが、無限に続くのである。









このたびは日曜日のイベントです。みなさまどうぞお気軽にお越しください!


パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

パルファンサトリのオススメ商品や関連ブログ記事などをご紹介いたします。

最新作☆新緑の風と芳醇な樽の香り <br/> Mizunara -ミズナラ‐

最新作☆新緑の風と芳醇な樽の香り 
 Mizunara -ミズナラ‐

ミズナラの「新緑の風」と「芳醇な樽(たる)」の香りが組み合わされた、男性におすすめのフレグランスです。

六本木アトリエ・ショップのご案内

六本木アトリエ・ショップのご案内

みなさまのご来店を心からお待ちしております☆

東京都港区六本木3-6-8-2F

Tel 03-5797-7241

オードパルファン<br />SATORI(さとり)

オードパルファン
SATORI(さとり)

同じ重さの黄金より価値のある、最高の沈香木・伽羅の香りを表現したパルファン サトリの代表作品です。

フレグランスデザイン講座 <br/>パルファンサトリ

フレグランスデザイン講座 
パルファンサトリ

調香を学び、オリジナルの香りを作る講座です

抹茶の香り<br/>織部(おりべ)

抹茶の香り
織部(おりべ)

ほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりとした甘さが残ります。

>

カテゴリ

月別 アーカイブ