Parfum Satori

Mizunara-ミズナラ- 水楢の木を探して①

20180510青葉2.jpg


5月に入り、アトリエで仕事をしているとすでに汗ばむような夏日が続いていた。窓の外を眺めながら遠い水楢(ミズナラ)の林を想う。ずっと焦がれたその場所に行く日が近づいていた。



今年の4月の平均気温は21度と、例年に比べ5度~6度高いと聞いていたので、5月中旬にはおそらく山の上も、芽吹きのときを迎えているだろう・・・。

そんな風に楽観していたが、標高の高い場所の季節の訪れは遅いのでは!と気が付いたのは出発1週間前。

赤城山(あかぎやま)は標高1500メートルであるから、東京に比べ10度は低い。ゴールデンウィーク前に下見に行ったI(アイ)さんの写真ではまだ冬枯れのままである。はたして、新作発表会の前に新緑の水楢林を見ることができるだろうか?

20180513赤城山ミズナラ14.jpg

この香水のスタートは2015年の秋。

「Mizunara‐ミズナラ‐」の香水は、「芳醇なモルトの樽香(たるこう)」のベースに「高原の湖畔に広がる水楢林の新緑の風」を合わせたものである。

それはモルトに始まり、水楢の材、水楢の樹、その新緑の林へと繋がっていった私の旅。頭に描いた想像の光景を見たいと強く思っていた。


材木屋さんから端材を取り寄せたり、近場に植わっているミズナラの樹を探したり。あいかわらずスローな私が紆余曲折(うよきょくせつ)しながら、このイメージの地が現実に群馬県の赤城山のカルデラ、大沼(おぬま)周辺にあると知ったのは昨年の秋になってのことである。

すでに落葉が始まり、新緑の林を見るためには次の初夏を待たねばならない。

処方の最終調整をしながら、製造の段取りと5月の発売の準備をあれこれとしているうちに、あっという間に年が明け春が来た。


こうしてようやく、5月中旬にその地へ行くことに決まったのである。

20180513赤城山ミズナラ11.jpg

この日の朝、赤城山に山荘を持つIさんの車で、スタッフのK君を伴いつつ関越道を北へと向かう。予報は午後から雨。前日までの快晴が恨めしいような曇天で、赤城山に近づくにつれてポツポツと雨が落ちてきた。


「みんなで水楢を見にピクニックに行こう!」と呼びかけたもののみな都合がつかず、K君だけが逃げ遅れたのである。

前日、「先生、雨だったら中止ですよね?」と不安そうな彼を見ながら、「少しくらいなら雨天決行!」と宣言したので、豪雨にならないことをちょっぴり祈りながら九十九折(つづらおり)の山道を車で登る。




標識は1番から始まり、ターンするたびに数が増えていく。樹木の種類が少しずつ変わっていき、ピンクの樹皮のダケカンバから白樺のほうが多くなってくるころ、水楢らしい樹が散見されるようになる。


20180513赤城山ミズナラ5.jpg

「ああ、少し葉が開いていますね」とIさん。
「じゃあ、雨が本格的降る前に、早めにこの辺で葉っぱだけでも先に撮っておいては。」
とがっつく私。
「まあでも、とにかく大沼のほうまで行ってみましょう」

とかなんとか話し合っているうちに曲道は91を数え99にいたった。


つづく










高原の湖畔に広がるミズナラ(水楢)の林
明るい緑を映す水面(みなも)に光が反射する
風が渡り、さざ波は立つ、そのきらめきが再び葉に照りかえす
透明な湖底には、硬くて強い意思がある




フレグランスブランド'パルファン サトリ'の新作『Mizunara』は、ミズナラの「新緑の風」と
「芳醇な樽」の香りが組み合わされた、男性におすすめのフレグランスです。



パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

パルファンサトリのオススメ商品や関連ブログ記事などをご紹介いたします。

最新作☆新緑の風と芳醇な樽の香り <br/> Mizunara -ミズナラ‐

最新作☆新緑の風と芳醇な樽の香り 
 Mizunara -ミズナラ‐

ミズナラの「新緑の風」と「芳醇な樽(たる)」の香りが組み合わされた、男性におすすめのフレグランスです。

六本木アトリエ・ショップのご案内

六本木アトリエ・ショップのご案内

みなさまのご来店を心からお待ちしております☆

東京都港区六本木3-6-8-2F

Tel 03-5797-7241

オードパルファン<br />SATORI(さとり)

オードパルファン
SATORI(さとり)

同じ重さの黄金より価値のある、最高の沈香木・伽羅の香りを表現したパルファン サトリの代表作品です。

フレグランスデザイン講座 <br/>パルファンサトリ

フレグランスデザイン講座 
パルファンサトリ

調香を学び、オリジナルの香りを作る講座です

抹茶の香り<br/>織部(おりべ)

抹茶の香り
織部(おりべ)

ほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりとした甘さが残ります。

>

カテゴリ

月別 アーカイブ