Parfum Satori

初天神、春の茶碗で毎朝の一服 tea ceremony

20180120初天神.jpg

今年は92歳という高齢でもあり、この数年で母は茶道具をずいぶん整理してしまった。

私がお茶を始めた12歳のころから、いずれ私が使うだろうと思って買い求めたものが、やがて私はお茶の道には進まないことがわかり、母はずいぶん期待外れであったろう。


流礼(りゅうれい)席、台子(だいす)、風炉(ふろ)、屏風(びょうぶ)、掛け軸や花瓶などなど、何十年も倉庫いっぱいに眠っていたものであるが、これら大小の茶箱を少しだけ残して、お道具屋に処分したのは数年前の引っ越しの折である。

それでも、茶碗や香合、茶入れなど小さなものは残っていて、母は自分のために季節に合わせて楽しんでいる。

上は天神様。1月25日は初天神だ。



20180110茶碗春の野.jpg


押入れの引き出しには季節ごとに茶碗がまとめてあり、「毎朝の一服」のために歳時記にちなんだ茶碗を選ぶ。

高直(こうじき)なものではなく、普段使いの気楽な茶碗ではあるが、誰にみせるでもなく自分のためにそのしつらえを用意するのが、母の楽しみである。

その母の楽しげな様子を、若いころはあまり気にもとめていなかったのだが、この数年、私も母と同じように「毎朝の一服」を喫していると、そのめぐり逢いにしみじみとした喜びを感じるようになった。



20180120茶碗.jpg


「光琳梅(こうりんばい)、槍梅(やりうめ)、桃(もも)、椿(つばき)、すみれ、春の野・・・」

年が明けると、早春の茶碗の引き出しをあける。真田紐で結わえた桐箱の蓋には紙がかけられ、茶碗の名前が書かれている。そして、どこに何があるかの母の見取り図が乗っている。

一年ぶりの文字を読むと「また、今年もこの茶碗と会える」と心が弾む。

「節分の茶碗は2月になってから・・・」と暦を数えて待ち遠しい。



5月には夏の引き出し、8月には秋の引き出しをあけて同じような気持ちになるのだ。




新しいものばかりを次々と買い求める、そんな喜びとは違う。
長い時が積み重なることが愛おしく、そこに少しだけ新しいものも加えていく。

このバランスが、贅沢だと思うこのごろである。

20180110茶碗槍梅.jpg

梅もちらほら咲き始めた。近づいてその甘酸っぱい香りを胸いっぱいに吸うと、心がきれいになる。

ふと気がつくと、日暮(ひぐれ)が遅くなってきている。
秋の日の、あっという間にストンと暗くなる頃に比べて、夕方がゆっくりと感じられる。

一番寒い今が、もっとも春に近い。









▶ 梅の香りの香水。パルファンサトリ「夜の梅」
オードパルファン  Yoru no Ume  50ml 12000円(税抜)

始まりはせつない甘さが妖艶にも香りますが、天然ローズを中心としたフローラルから、徐々に石鹸のような清潔な香りになっていきます。女性の2面性を持つミステリアスな香り。



☆2018年4月スタートの香水ソムリエ®講座 申込受付中 
2017年3月16日まで

   ➤ パルファン サトリ「フレグランススクール」 
   ➤ 「フレグランススクール」に関連するブログ


➤Instagram インスタグラム satori_osawa「大沢さとりの毎朝の一服」

パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

パルファンサトリのオススメ商品や関連ブログ記事などをご紹介いたします。

最新作☆新緑の風と芳醇な樽の香り <br/> Mizunara -ミズナラ‐

最新作☆新緑の風と芳醇な樽の香り 
 Mizunara -ミズナラ‐

ミズナラの「新緑の風」と「芳醇な樽(たる)」の香りが組み合わされた、男性におすすめのフレグランスです。

六本木アトリエ・ショップのご案内

六本木アトリエ・ショップのご案内

みなさまのご来店を心からお待ちしております☆

東京都港区六本木3-6-8-2F

Tel 03-5797-7241

オードパルファン<br />SATORI(さとり)

オードパルファン
SATORI(さとり)

同じ重さの黄金より価値のある、最高の沈香木・伽羅の香りを表現したパルファン サトリの代表作品です。

フレグランスデザイン講座 <br/>パルファンサトリ

フレグランスデザイン講座 
パルファンサトリ

調香を学び、オリジナルの香りを作る講座です

抹茶の香り<br/>織部(おりべ)

抹茶の香り
織部(おりべ)

ほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりとした甘さが残ります。

>

カテゴリ

月別 アーカイブ