Parfum Satori

2017年5月アーカイブ

パリ香水美術館 LE GRAND MUSÉE DU PARFUM Paris 4

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ここはパリ香水美術館(LE GRAND MUSÉE DU PARFUM)の一室。

たくさんの金属球が天井から下がり、規則的に並べられている。まるで空間全体を作品とするかのような表現手法である。
この金属の球を回してチャンネルを合わせ耳に当てると、それぞれの言語、10か国語で香りの解説を聞くことができる。
そして同時に香ってくるのである。


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テクノロジーが素晴らしいのはもちろんであるが、やはり圧倒的なデザイン力、構成力に痺れる。。
この真っ白い部屋全体に広がる香りのリズムは、嗅覚以外の感覚...視覚、触覚、聴覚を駆使して訴えかけてくる。

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場所はフォーブル・サントノレ。ホテルブリストルの正面で、エリゼ宮も近い。
観光地ではなく、ひっそりと格のある場所にたつこの香水美術館は、歴史ある建物の中とモダンな館内の対比が素晴らしい。

窓からは初夏の緑の庭が、まるで額縁で切り取られた絵のよう。

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香水にとって、天然香料と等しく重要なケミカル素材をきちんと説明し、世の中の一部にある誤解を払拭。大切なことだと思う。



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ここは香りの庭(Jardin des Senteurs)と呼ばれる部屋で、この白いラッパ状のオブジェは草花を表しているそう。

前に立つとあかりが灯り、香りを放つ。

正直、来る前にネットでこの展示写真を見たときは、奇をてらっているようであまり感心しないと思っていたのだが、美術館全体を通してこの部屋に来ると意味がわかり、この美しさに評価を改めざるをえない。



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圧巻は光と音のインスタレーション。

真っ暗い部屋の中には光のオルガンが。内容を話せば興(きょう)をそがれてしまうと思うので、実際に行かれるときのためにここでは明かさない。


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このパリの香水美術館は、グラースにある国際香水博物館(MIP)に比べて小さいし、アンティークな香水のコレクションも少ないけれど、既存の香水展示の概念をはるかに超えている。

香水を並べて香水を説明するのではなく、ここでは美術館そのものが、香水という洗練されたアートを表現している。

ほかのジャンルからの視点がきっと盛り込まれているのだと思う。発展とは常にそういうものだから。



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白亜の、洗練の館にて。5月のパリは素敵すぎる。



パリのポップアップストアに来ています。【The Japan Store ISETAN MITSUKOSHI】

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【The Japan Store ISETAN MITSUKOSHI】 


日本の芸術的生活をコンセプトに、"日本の女性を美しくしている"アイテムをそろえたフランス・パリのポップアップストア"Uruwashi Beauté×Bijo;"におかれたパルファン サトリの香水。場所はエッフェル塔近く、「Maison de la culture du Japon à Paris」GFを訪問してきました。

パルファン サトリの和の香りとストーリーが、フランス・パリを中心にさらにヨーロッパの方々に伝わる事を願っています。


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海外でのレギュレーションを取り、ヨーロッパで販売されているパルファンサトリの香水は、Satori(さとり),Iris homme(イリスオム),hana hiraku(ハナヒラク),sakura(サクラ),wasanbon(ワサンボン)の5種類と茶壷。

実際に並んでいる売り場にきて、はるばる空を飛んでここまでたどり着いた香水たちを見ると、輸出の苦労を思い出して、いつも胸がいっぱいになります。


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パリのお客様が手に取って、肌で試してくださっています。

直接お客様に感想をうかがうのも、私の大きな喜びの一つです。



Parisにて。









パリの八百屋さん Paris2 le marchand de legmes

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パリ最初の記事が、香水でも花関係でもなく、八百屋さんというところがなんか自分でもずれてるっぽい。しかしエッフェル塔を見るよりも、こうした街並みを通るほうがパリに来たなという気分になれる。なんといっても食は大事。

今いるホテルの近く、7区のあたりは高級食材を扱うお店が多いらしく、外観もおしゃれなお店が並ぶ。

売っているのはトマトだったり、キャベツだったり当たり前のものだけど、その色や形のバリエーションと展示の仕方がとても可愛かったりする。




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こうして寄って撮ってみれば、このアーティチョークなんかバラの花みたい。


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店内を活発に動き回る店長?さん。世界中どこへ行っても、食べ物を扱う人はイナセでなくっちゃあ、恰好がつかない。

写真のリクエストに気さくにポーズ。イケてるね。





とりあえずパリについて Paris1

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とりあえずシャルルドゴール空港からタクシーでパリに到着して、凱旋門の脇を抜けてエッフェル塔を見ながらセーヌを渡る。初夏のパリは6時でも昼間のように明るい。

この時期にしてはパリは思いのほか暑く、ジャケット不要という気温である。昨年はセーヌが洪水になるほどの豪雨が続き、とても寒い5月だったから、ずいぶんな違いだ。


出発前日は荷造りなどで一睡もせず、フラフラのまま飛行機に乗り、すぐ寝ようと思ったのに今度は目が冴えてなかなか寝られない。しかしながら機内では、ビデオシステムの不調だとかで(全員)映画も見られず、Wi-Fiも接続不可という。(あとでAFよりお詫びのメールが来るというが。。。)仕方なく本を読みながらウトウトして12時間のフライトを終えパリへ到る。

疲れ果て、この日は近所のスーパーで買い物をしただけで早々に爆睡。





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今回はエコールミリテール(陸軍士官学校)付近に宿をとる。16歳の夏に、はじめてパリに来た時以来、エッフェル塔の付近はあまり来たことがない。東京に住んでいても、東京タワーは昔に遠足で行ったきりだしな、とか思ったりする。



毎回、仕事先に近いエリアを選んで、ネットでホテルを予約するので、初めての地区が多い。そのため、自分のいる場所を把握するのにちょっと戸惑う。もちろん地図上ではパリ市内におけるホテルの位置関係はわかっているものの、外へ出て道を歩いていると方向感覚を失ってしまうのだ。犬ではないが、ホテルの周りをうろうろお使いしながら、また、宿に戻って地図を広げ、その日歩いた景色と位置関係を一致させていく。

少しずつエリアを広げていくと、今まで泊まったあたりの道とつながって、ようやく地理が自分のものになる。定宿を決めておけば勝手がわかっていいな、という反面、いつも同じだとなかなか道が覚えられないとも思う。市内ではタクシーを使わず、地下鉄に乗って降りた駅の付近も歩けば、毎年ちょっとずつ体が街を覚えていくような気がして、それは自分の好みに合っている。


しかし、通りから通りへと放射状に延びる道はよく似た景色も多く、万華鏡の中に入ったように混乱することもよくある。城下町だからよそ者にはわかりにくくしているのだろうか。





ネット環境やパソコンのスペックの違いなどで、日本にいるより処理能力が著しく落ちるのは毎回のこと。しかも今回は機械ものから遠ざかろうと思い、小さいノートPCでアプリなど簡易化してきたため反応がより遅い。逆に日本にいるよりも長くパソコンの前にいるような気がしている。

7時間の時差をあっという間に使い果たして今日も寝るのは午前様である。









シャガ 射干 Iris japonica

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シャガ(射干)、胡蝶花ともいう。

小さなアヤメの仲間で、日陰でも、手入れしなくてもよく育ち増える。
種子はできず、地下茎で増殖するので、皆クローンのようなものである。


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群れて咲く様子は、まさに群舞する蝶のごとし。






髙島屋免税店SHILLA ANAで「E STANDARD」が販売開始

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【髙島屋免税店SHILLA &  ANA】
4月27日にOPENした髙島屋免税店SHILLA & ANAで、「E STANDARDシリーズ」の販売が開始されました!調香師・大沢さとりが香りを製作したMADE IN JAPAN のヘアケアです!是非足をお運びください!

●髙島屋免税店SHILLA & ANA http://www.takashimaya-dfs.com/
E STANDARD http://estandard.jp/
イイスタンダードWebsite E STANDRD
イイスタンダードMovie E STANDRD


30年以上に渡り、プロフェッショナル専売ブランドの製造・販売を行っているSUNTECが手がけています、徹底した「素材選び」「繊細なデザイン」「香り」、ものづくりへの真摯な姿勢まですべてにこだわった、今、サロンで大人気の「イイスタンダード」シャンプー、トリートメント、オイルなどの「リフレインノート」まで意識したオリジナルの香りを製作致しました。

木香薔薇モッコウバラ,Rosa banksiae

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モッコウバラは優しい花。やわらかい色合い、可愛い花、ふんわりした木の姿、そして棘(とげ)のないバラ。桜の興奮が終わって、さわやかな季節に移る頃に、目を楽しませる。

惜しむらくは芳香があまりないこと。白いモッコウバラの方が香りがある。でもそれを差し引いても、愛らしさでは一番の薔薇。




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「棘のないバラなんて、バラじゃない。」そう思いつつも、幼さ、あどけなさに思わず微笑みたくなる。

五月、素晴らしいバラの季節が駆け抜けていく。




ハンカチノキ,Davidia ivolucrata

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ひらひらと「ハンカチの木」が揺れている。
今年はもう終わりかけで、最後の2-3枚が残っているだけ。下には散ってしまったハンカチの木の白い苞(ほう)がたくさん落ちている。

風がやむと、なんとなくだらりとして、「これ、このだらしない感じ、なんだっけ?」
と一生懸命思い出したところ、
「そうだ、一反木綿(いったんもめん)みたい」と閃いた。


閃いたところでどうということもないのだが。一反木綿は付喪神(つくもがみ)の一種で、年月を経た道具に精霊が宿るという。子供の頃見た「ゲゲゲの鬼太郎」という漫画のキャラクターがイメージになっている。もとは古い手ぬぐいだったとかなんとか。


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もっと早い時期だと、中の花も見れる。これは2011年のハンカチの木。

「黒い丸い球のような蕊」だと思ったら、これは一つの雌花とたくさんの雄花で、一本づつが花なのだという。こんなふうに花びらのように見えるけどガクだったり苞だったりするのは、たとえばハナミズキやアジサイなどがある。

違いがどこにあるのか調べてみた。中心から順に、雌蕊、雄蕊、花びら、ガク、苞というように取り巻いているので、小さくても花びらにあたる部分があれば、その外にあるのは(どんなにキレイでも)ガクであり、複数の花の周りを包んでいるのは苞なのだそうだ。




白いハンカチはさよならの意味?
植物はそこにいるだけなのに、あるときはレースのように見えたり、妖怪に思えたり、見え方は気分次第で勝手なものである。



リキュール シャルトリューズ(CHARTREUSE )

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シャルトリューズ(CHARTREUSE )はリキュールの女王とも呼ばれるそうだ。

プライベートなお酒の勉強会で、六本木にあるオーセンティックなバー「CASK  strength 」に集ったある休日。

「ちょっと試してもらいたいリキュールがある」
ということで出していただいたのはシャルトリューズ・ヴェール。緑色がきれい。




お酒の由来などは店長の受け売りであるが、フランス17世紀から始まり、18世紀にシャルトリューズ修道院より伝わった薬草酒だそうで、130種類のハーブを配合しているという。

一番右のボトルは現在流通している普及品。

ほんの少し含むと、口の中がカッと熱くなるのはアルコール度数55%だから。香りはハーバルというより、予想したよりもスパイシーでアロマティーク。アニスとかナツメグやゴムのようなミドルで、ラストの舌残りには「温かいカステラの入った木の箱」の香りがする(独断)。


中央は1930年頃に流通していた当時の普及品。80年程前のなので、今のよりももちろん希少である。

香味は、より薬っぽい。ミントを煮詰めたような味わいが印象的で、これはミントよりもむしろ、アルモアズとかワームウッド(ヨモギに近い)にある、スーッとした香りのように思う。そういえば、菊の葉のような苦みも感じられる。残香はファーバルサムの、カラメルのような焦げた甘み(マルトールとか)もある。

(130種類も入っているというのだから、なんのハーブ・スパイス名を言ってもあながち間違いではなかろう。。。)

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一番左はさらに貴重なもので「シャルトリューズ・ヴェールV.E.P」という。(VEPはVieillissement exceptionnellrment prolongéの 略で長期熟成品の意味)

1953年に蒸留されたものを、9年間も樽(たる)で熟成させ、1962年にボトルに入れたものである。アルコール度数は若干低いのだが、口の中では3本の中では最も強く感じる。色はダークな褐色。

香りは一番薬っぽい。強い青草の香りと、クローブやシナモンのようなスパイシー感がある。私がそのように言うと、このクローブのような香りは「樽(たる)からも由来するもの」と教えられた。なるほど。




香料ならムエットにつけて嗅ぐのはわずか0.01gほど、一日に試せるのは百以上。
お酒だとそうはいかないので、勉強(鑑賞)できるのにも限りがある。アルコリックを極める道は遠く細く長い。



今も昔も、アルコールは霊薬。お酒も香水も、ほどほどに嗜(たしな)むものであった。


➤CASK strength    http://cask-s.com/
➤WODKA TONIC     http://wodkatonic.tokyo/
➤MIZUNARA CASK http://mizunara-cask.com/


カシスのリキュール Cassis de Mouton & Creme de Cassis② 

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先日の「クレームドカシスと海苔の佃煮①」に続いて、この日はまた別のカシスのリキュール、「カシス ド ムートン(Liqueur de Cassis de Mouton Rothschild)」と、「ドメーヌ・サトネイ/クレーム・ド・カシス(Domaine Sathenay/Crème de Cassis)」を比べてテイスティングさせていただいた。

「カシスドムートン」は「ドメーヌサトネイ」よりも糖分が少なく、さらっとしている。フランスのワイナリーでは五大シャトーの作るリキュールだけあって上品な味わい。

シャトー・ムートン・ロートシルト(Rothschild)はドイツ語読みのカタカナ表記で、フランスではロッチルド。英語のロスチャイルドの読みが日本では通りがよい。フランスのシャトーなのに、なぜドイツ語読みが通称なのか尋ねたところ、「ロートシルトの名で出回っているのは、おそらく財閥の出身地がドイツのフランクフルトだからではないでしょうか。」ということ。

なるほど~、ひとつお利口になった ♪


なんでも、1リットルに対して400mlの糖分があるものをクレームドカシスと呼ぶので、このカシスドムートンは糖分が少なく、クレームドカシスとは呼ばないのだそうだ。

ふたつ賢くなったわ~♡


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製法など詳しい説明はお酒の専門家に譲るとして、香りについて。 これは決してこのお酒の本質的な香りというわけではなく、ちょっとした印象としての感想である、と前置きをして語ってみる。 前回、クレームドカシスについて「ジメチルサルファイド*」のことを書いたので、今回もそれになぞらえると、このカシスドムートンは甘みが少なく、したがって海苔の佃煮というよりも醤油(しょうゆ)のような味わいである。甘さよりフルーティな酸味と、鹹味(しおからさ)を感じる。 (カシスドムートン=醤油の香りというつもりはないので誤解の無いように。)

うんと若い頃はともかく、中ぐらいに若い頃はさほどお酒を飲む機会がなく、リキュールを単品で飲む機会は特に少ない。 最近はアルコールの新しい世界を知り、知識と香りの経験が広がっていくのが嬉しい。アルコリックパフューマーの勉強は今も進行形である。(あくまで研究であるのは言うまでもない)





六本木のオーセンティックなバーにて
➤CASK strength    http://cask-s.com/


2011/2/25 *海苔と帆立とジメチルサルファイド


五月の夢 YUME

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羽をもたぬ蝶、アヤメ


「かの歌女もし我心に協《かな》はば、我はこれを贄《にへ》にせんといふ。(アンデルセン_即興詩人/鴎外訳)」



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森は神域 木は神殿 鳥の声は神楽 

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梢に渡る風よ
さやけし音は祝詞(のりと) 

私は巫女

パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

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本店を移転いたしました!<br/>@六本木ショップ/アトリエ

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上質なくらしの色と香り<br/>紺白

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