Parfum Satori

2017年3月アーカイブ

フェンネル fennel

20170317フェンネル.jpg


フェンネルはウイキョウ(茴香)、フヌイユ (fenouil)ともいう。1~2メートルほどになるセリ科の一年草。羽毛のように広がる細かい葉をもち、黄緑色の細かい花が咲いた後、種子をつける。

消化促進、消臭などに効果があり、香辛料・食用の他、薬用、化粧品用などにもよく使われるし、種子以外に、太く肥大した茎の根元近くを煮物やスープに使う。


この種子を水蒸気蒸留して香料を採る。香りはアニスと同じアネトール(anethol)が主成分で、嗅いだ感じはクローブとアニスの中間。セロリ的な苦さがあり、メンズ調のアロマティーク。


南仏MIPにて




爽やかなシトラスとハーブ、清潔感のある残り香




おもちゃ,家具,ドールハウス,フランス,蚤の市,

20170320ドール家具.jpg

これはかわいい、ドールハウスのミニチュアキッチン!
これは火は使えないのかもしれないけど...。フランスの蚤の市で見つけたの。



私の子供の頃だったのか、姪の小さい頃だったのかも定かではない大昔、
日本で「ママレンジ」という調理器具玩具が売り出されていてとても欲しかったわ。。

テレビでも広告してたっけ。

「ママレンジ」は、ちゃんとホットケーキが焼けるのよね。
子供だったら買ってもらえたのに、家になかったのは、発売が少し大きくなった中学生くらいだったのかもしれない。

20170320ドール家具3.jpg

こんなリアルなお鍋セットも、フランスならではなのかしら。
世界中、こういうちっこいものって作られていたのね。

小さなスプーンもあったわよ。
ジノリのティーセットと。

昭和のはじめ、日本はまだ鉄なべとかアルミのゆき平とかを使っていて、ホーロー鍋を使うようになったのはもっと後じゃないかしら。


20170320ドール家具2.jpg

アンティークショップや蚤の市にはこんなかわいいものがあって、それはちっとも役に立たないものなんだけど、やっぱり欲しくなるので、それが人間なんだと思うの。



ねえ、なんか、役に立たないけど愛らしいものって程、純粋に愛されるものってないのよ。
そう思わない?



フリージアの香り freesia

20170315フリージア.jpg

フリージア(freesia)は昔からある、お馴染みの春の花だ。

黄色いフリージアが居間に飾ってあると、「春が来たな~」と子供心に嬉しかった。
また香りがとてもいいのでとても印象深い花である。
最近では品種改良がすすんだのか、花色も増えたし大きくなった気がする。


花のつき方に特徴があるので、「フリージアってこんな姿形」とよく知っているつもりでいたが、最近じっくりと見たところ、一輪ずつの花はクロッカスにも似ている。


その蕊(しべ)の姿がまるで「フィラメント」を思い起こさせ、そういえばなんだかぷっくりと膨らんだ白い花はランタンのようである。

(ランタンだったらフィラメントではなく「マントル」になるのだろうけれど)



香気成分はリナロールやα-ターピネオールだが、香料でフリージアを作るならジメトールのほうが近い。

黄色が香りが強く、白、紫やピンクと続く。
原種に近い程本来の匂いがあるのだろうか。




花はいいなあ。
口きかなくていいもんな。


黙ってても、周囲を明るくを照らすような女性になりたいものである。

シダレザクラ咲き始めました 2017 Cerasus spachiana f. spachiana

20170322枝垂桜2.jpg

新宿御苑の大きなシダレザクラは、ソメイヨシノに先駆けて春の庭を飾る。

今日はまだ咲き始めたばかりなので、カメラを持った人たちもまばらである。

20170322枝垂桜.jpg

春の嵐にはまだ早すぎるのに。

花は乱れ髪のように揺れ、根元に群れ咲く白い水仙も身を伏せている。

その向こう、池の水面にはさざ波が立ち、キラキラと光を反射する。
3月の陽はもうまばゆいけれど、まだ風は冷たい。







ヨモギ(蓬) Artemisia indica

20170320ヨモギ.jpg

これは、1月20日のヨモギ(蓬)。
ちょうど、福寿草が咲き始めるころ、地面にぴったりと這うように生えていた。


20170120ヨモギ.jpg

で、3月15日に同じ場所に成長度合いを見に行ったら、たいして大きくなっていない。
生えるたび採られて、草餅にでもされちゃったのかな?


20170321草餅.jpg

草餅を食べると、ほんのりミンティな味がする。




そういえば、ヨモギ(Artemisia indica)に近い香料で、アルモアズ(Artemisia herbaalba)があるが、これもビターなグリーンの中に、ミントでないミンティな香りがある。香水の処方中にしばしば使われる。


ワームウッド(ニガヨモギ、アブサン、Artemisia absinthium)の香料も同じ系統だが、アルモアズが女性的なら、こちらは男性的。より骨太でパワーがある。


高校生の時に読んでいた中に、「あぶさん」という野球漫画があった。プロ野球ファンではなかったので記憶があいまいではあるが、長いバットを持つ伝説的なバッターが飲んでいたのがこのニガヨモギを漬けた「アブサン酒」だったと思う。ニックネームだったのかも。アルコール度数が高く強い。



ヨモギ類は薬草として使用された。ヨモギ属についた学名の「アルテミシア」は、月の女神(ダイアナ、ディアーナともいう)を指す。
女性の月のものを司ったり、狩猟と潔癖の処女神とも、死をもたらすとも言われている。



最近ではヨモギの花粉症が問題になっているそうだが、昔から春のうちに草餅を食べたり、お浸しを食べていたのは、減感作療法の一種だったのでは?とか思う。(ただの推測)


菊の花のお浸しなども馴染みの料理だが、海外の人にとっては毒になると聞いた。日本人は小さい頃から少しづつ食べることで、耐性があるのかもしれない。






抹茶の香り
織部(おりべ)

ほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりとした甘さが残ります。

さくら、待つ cherryblossom

20170318桜つぼみ.jpg



新宿御苑には桜の木が約65種1100本あるそうだ。
多いのはやっぱりソメイヨシノ。広い芝生の庭をソメイヨシノが取り囲んでいる。

春はむしろ曇りの日の方が暖かい。しっとりと水気を含んだ大気の向こうに、つい先ごろまで細い枝先を黒々と震わせていた桜の木が、なんだか白くもやっとして見える。

そうか、蕾がふくらんでいるのだ。

ひとつづつはちいさくても、たくさんの蕾で覆われて、樹は一回り膨張したようだ。


夜明け前、咲く直前、前夜祭。きっとそんなときが一番楽しい。ひとたび始まってしまえば、幸せを噛みしめる暇なんかないだろうから。








****************************************

sakura edp.jpg

➤さくら


明るくみずみずしい花の甘さが、うすべに色のふんわりパウダリーに変化します。やさしくもきりっと美しい日本の「さくら」。匂い袋のような和の花の香りです。

クロモジ(黒文字)の花 Lindera umbellata

20170316黒文字.jpg

クロモジ、黒文字の花。
毎年この時期になると、散歩の途中には必ず見に行って、蕾が咲くのはいまかいまかと心待ちにしている。

直径1センチに満たない小さな花の集まりだけれども、白いうぶげの生えた葉の若い緑が映えて、遠目でもよく目立つ。
過去のブログを見ると、決まって3月の半ばくらいである。花は季節をたがわない。


蝋のように透けて愛らしい花よりも、その材に芳香がある。
お茶席では、このクロモジの小枝を切ったものが主菓子(おもがし)につけられる。4寸ほどの長さのよい香りのする楊枝(ようじ)である。古田織部が始まりとも聞いているが定かではない。

また、料亭などでも食後にクロモジの小さな楊枝を出される。人前ではできないが、化粧室にも備えてあったりして、噛むと口中がさっぱりとする。


こうして乾したたクロモジは、ちょっと山椒のようなスパイシー感があるシトラスの香り。

生の枝葉の香気成分は、リナロールやバラの成分ゲラニオール、森林調のシネオールなど。スパイシー感もやはりある。樹皮の部分の芳香が強いようだ。


庭からちょっと小枝を手折って、樹皮をナイフで斜めにそぎ、毎朝の一服に添えれば風流なものだと思う。


ハクモクレン撮りかねて、思わずたたむ赤い傘。

20170315雨.jpg

今日は冷たい雨が降っている。
「三寒四温」の三寒の方、こんな日の新宿御苑は人がすくない。

池のほとりにはだれもおらず、次々とちいさな輪が広がっては消える様子を、ひとり飽かず眺めている。



「するべき」「せねばならない」「やめるべき」「してはならない」

自分の言葉が、忙しい心に落ちるのを、この波紋が身代わりになって消してくれる。いつまでもここから去り難いのに、やがて雨は小やみになる。


「人ひとりでできることなんか、たかがしれてる。」

そうひとりごちて、水辺を離れ歩き始める。また、細かい雨がしっとりと降ってくる。


20170315ハクモクレン4.jpg



ハクモクレンは、祈りである。
白い小鳥が、枝に羽を休め、一斉に羽ばたくのである。


20170315赤い傘.jpg


大きな木を見上げてカメラを構えれば、肩に挟んだ傘の柄が邪魔になる。
ふと横をみれば、同じように傘を持て余してる人がいる。


「ハクモクレン仰いでみれば撮りかねて思わずたたむ赤い傘。」







青いアネモネ  Anemone coronaria

20170313アネモネ2.jpg

高校生の頃からこの花が好き。毎年春になると、母は白と紺の染付の小ぶりな壺に、たくさんのアネモネを活けていた。

桃、さくら、たんぽぽ。どちらかといえば春はふんわりした黄色やピンクの花が多いようだが、そんな中でアネモネのはっきりとした色合いは新鮮だし、どことなくエキゾチックでもある。

「もう春なのだ!」
リビングにこの花を見つけると、その艶やかさに、心をぎゅっと掴まれるような気がしたものである。



20170313アネモネ.jpg

「和」と「オリエンタル」は違う。この花はオリエンタル。

黒目がちの瞳の少女が、漆黒の髪を後ろで束ね、鮮やかな赤や紫のプリントの木綿の、ひだをたっぷりとった衣装を着ているような、って、思う。




▶ 植物事典  アネモネ  キンポウゲ科 イチリンソウ属  学名:Anemone coronaria

  別名 ハナイチゲ ボタンイチゲ ベニバナオキナグサ






菜の花忌(なのはなき)伊藤静雄 春のいそぎ

20170312菜の花2.jpg


アスファルトの道路の脇にも、菜の花が咲いている。
もこもこと鮮やかな緑と黄色のコントラスト。


3月12日は、伊藤静雄の命日「菜の花忌」。

伊藤静雄は中原中也らとともに同人誌で活動した詩人で、三島由紀夫にも影響を与えたという。
正直この人の名はあまり知らなかったのだが、菜の花を調べているうちに行き当たった。


「春のいそぎ」という詩集のタイトルに惹かれて読んでみた。
春という明るい響きに反して、戦争という時代の哀しさ、憤りを抒情的に記している。


こうした、耽美的な詩なり文章を書く作家は、早世する人が多いような気がする。
世の中を渡っていくには、感情の襞(ひだ)が柔らかすぎるのだろうか。
はたまた、健康すぎるものには、詩情がわかないものなのか?


あるひ、伊藤静雄を年少の友人、それも剣道二段の、かつ詩人志望の受験生が訪ねて来る。
彼は勉強中に、裏山の蝉の声に耐えられなくなると語る。

静雄は言う。
「蝉の声がやかましいようでは日本の詩人にはなれないよ」

といいつつも、その心情を理解するのである。


20170312菜の花.jpg


「なづな花さける道たどりつつ
家の戸の口にはられししるしを見れば
若者や勇ましくみ戦に出で立ちてここだくも命ちりける
手にふるるはな摘みゆきわがこころなほかり 」
伊藤静雄 春の急ぎ 「山村遊行」より一部抜粋






ハチジョウキブシ (木五倍子)Stachyurus praecox

20170312ハチジョウキブシ2.jpg

ハチジョウキブシ。

毎年この時期に新宿御苑に行くと、広がる芝生の向こうに、薄緑色の鎖のようなものがシャラシャラと揺れているのが、まだ花の少ない景色によく目立つ。

もう少しすると、樹の下はレンギョウの黄色と、雪柳の白で覆われ、この地味な花は目立たなくなってしまうだろう。


20170312ハチジョウキブシ.jpg


香りをかぐと、思いもかけぬ上品な香り。柔らかくクリーミーなグリーンである。
リナロールの爽やかさ、ラクトニックな甘さ。

その香りは「ヒイラギナンテン」の香りを少し淡くしたような...と言っても、ヒイラギナンテンの香りを知っている人は少ないだろうから、あまりいい例えとは言えないかもしれない。


毎年嗅いでいるはずなのに、今年は特に濃く感じる。
もう春だけど、「もっと春よ」早く来い。






毎朝の一服 ハチミツ honey

20170309ハニー.jpg


喉が痛いのは花粉のせいなのかと思う。

休日の朝、のどが痛くて目が覚めた。微熱もありうとうととしているうちに一日が過ぎた。

3月8日は「みつばちの日 」。(83日ははちみつの日だそう。)ふと思い出してひとさじのハチミツをなめなめ、毎朝の一服。

 

ハチミツの香りは、少しメタリック(金物臭い)で、アニマリック。

でも花の香りによって異なる香りがするものだ。

なかでもこのハチミツは、濃厚でダークな香りで、アンバーっぽいボディ感があった。

裏のラベルを見ると、なんの花とまでは書いていないが、原産国はパキスタンと書いてある。

 

 

小さい頃は、特に産地などのこだわりもなく、蜂蜜の味や香りと言えばひとくくり。

それは給食のパンに時々ついてきた、小さなビニールパックの薄黄色のハチミツの印象かもしれない。

袋の端をちょっと切って、たらーり食パンにつけると、手がベタベタするので、しょっぱくて汚い指と一緒になめる。

あるいは袋からチュウチュウ吸った。そんなビニールの舌触りや味も印象の中に混在している。

 

子供のうちは、その刷り込み(思い込み)で食べていたので、それほどハチミツの味の違いに気がつかなかったけれども。思うとあれはレンゲ蜂蜜だったのでは...

 

やがて世の中が豊かになるにつれ、産地や花にこだわったりブランド化して、蜂蜜はずいぶんと高価な食材に格上げされたものだと思う。いや、もともとは貴重な甘み源だったのだろうが、もっと素朴なものだった。

 

何気なく食べてきたものも、じっくり味わってみると、細かな味わいや香りが感じられるものだ。

新しいものを探すセンサーも必要だが、今ある身近なものに対して感度をあげてみれば、もっともっと普段を楽しめるものだ、と思う。

 

 

ミモザの日 FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ)

20170308ミモザ2.jpg

3月8日は、FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ)ミモザの日だそう。

今日、新宿高島屋の前を通ったら、ミモザ(銀葉アカシア)が咲いていた。
ミモザと桜は一緒に咲くような気がしていて、いつも予想外の早さにびっくりする。

そういえば、いつも風が強く寒い日にミモザが咲いているのに気がついて、写真を撮るときに花が揺れて撮りにくいなあと思う、そんな記憶がある。

毎年同じ時期に咲くに違いないのに、刷り込みってなかなかぬぐえないものである。前のブログを読むと、なんと、ほぼ同じようなことを書いているのであった。

20170308ミモザ1.jpg

とはいえ、これはミモザでも、「銀葉アカシア(Acacia baileyana)」。
ただ、ミモザの香料はこの「銀葉アカシア」からは採れない。

本当のミモザは、「オジギソウ」のことで、フランスでいうミモザの木は「合歓の木」を指す。

どれも、マメ科植物ではあるのだが、見た目が全然違う。

なんかとてもややこしいことになっているので、毎年自分の過去のブログを読んで記憶の整理をしているのだが。

➤ミモザとアカシアとネムの木と


➤ 黄色のミモザ アカシア 2012-3-26


140318ミモザアカシア2.jpg

ミモザは黄色くてポワポワしていて春っぽい。
幸せの色、春の色。

オレンジジュースとシャンパンのカクテル、シャンパーニュ・ア・ロランジュ(Champagne à l'orange)も、「ミモザ」って名前で呼ぶと
「パアー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」
っていう感じがする。


バラの調香体験教室4月11日(火) Parfum satori fragrance school

20151010芳香バラ シャリファアズマ .jpg


フレグランスデザイン講座 調香体験教室 バラの香りを作る

ご好評いただいております、バラの調香体験講座。

週末のご参加が難しいという方へ、平日 お昼の開講が決定いたしました。

スクールについてのご質問もお受けいたします。

調香体験講座では、バラの香りを1/2オンス(15cc)つくり、きれいな香水瓶(ケース付)に詰めてお持ち帰りいただきます。

香りに興味がある方はぜひご参加くださいませ。


■日時:4月11日(火)13:30~15:00(約90分)変更しました⇒14:00-15:30

■場所:パルファンサトリ 11F アトリエ

受講料・教材費:10,000円(税込10,800円)

<要予約 お申込みはメールで> ➤  https://parfum-satori.com/jp/contact/

※お名前、ご住所、お電話番号を必ずご記入ください。こちらから、受講受付の返信メールをお送りします。

※受付メールが届かない場合や、席数のご確認などは電話でご連絡ください。
 電話でのお問い合わせ➤パルファンサトリ 03-5787-7207

※キャンセルの場合は必ず前日までにご連絡下さい。

※お申し込みは終了いたしました。➤2017年4月7日


101126バラの香水.jpg


もっと詳しく ➤http://parfum-satori.com/res/images/school/pdf/trial.pdf


スクール➤ 4月開講「香水ソムリエ®通信講座」「フレグランスデザイン講座」お申込受付中!

大寒桜(おおかんざくら)Prunus ×kanzakura 'Oh-kanzakura'

20170308大寒桜.jpg

大寒桜、オオカンザクラ。

3月半ばころに咲く、中型のさくら。
花びらの切れ込みが深く、フリフリしたところがロマンティック。




20170308大寒桜2.jpg

毎年毎年、飽きもせず似たような写真...と思ったりするのだが、やっぱり花を見れば嬉しくて、嬉しければ写真を撮りたくなり、撮れば誰かに見てもらいたくなる。。。



花簪(はなかんざし)のような桜の枝。私がまだ乙女であったら、髪に挿して飾ってもらいたいものよ。


「おとめらのかざしのために、みやびをのかずらのためと、しきませる、くにのはたてにさきにける、さくらのはなの、にほひはもあなに」 万葉集

さわらび 早蕨 Pteridium aquilinum

20170302さわらび.jpg


石(いわ)ばしる、垂水(たるみ)の上の、さ蕨(わらび)の、萌え出づる春になりにけるかも
志貴皇子(しきのみこ)

春の喜びを詠う歌、蕨(わらび)の歌は万葉集からただ一首。


ちいさな拳骨(げんこつ)を握ったような形は赤ちゃんの手にも似て、なんだか夢をいっぱい握っているような気がする。


こういう小さな草を野に見つけて食べたり、器のモチーフにしたリ、詩に詠んだりするところに、冬を耐えて、春を楽しもうという気持ちが表れていると思う。



この日の毎朝の一服は、鶴屋吉信の「さわらび(早蕨)」と春草の茶碗にて。




「わらび」と「ゼンマイ」と「こごみ」はよく似ていて、一瞬混乱してしまう。
(わらびは、カタカナのワラビでは感じが出ないと思っている。こごみも、コゴミじゃない・・・)


春になって、スーパーに山菜が並ぶようになると、「あ、そうそうこれがゼンマイ」「これがわらびだっけ」とか思い出す。

わらびは茎の上の方に固まっていくつかの巻きがあり、成長すると茎が伸びて、その途中から羊歯状の葉が交互に開いていく。

一方、ゼンマイは根元から1本だけ立ち上がっている。成長した葉も、根元から開いていく。



110226zenmai.jpg


この写真は「ゼンマイ」。

こごみの写真は見つからないのだけど・・・時計の中のばね仕掛けを、こごみではなく「ゼンマイ」と呼んだのがなんとなくわかる(ような気がする。

ゼンマイは茶色や、濃い緑をしている。
グイグイと巻きが持ち上がって、こごみよりちょっと強そうだ。





「ぜんまいばね)」は15世紀のヨーロッパで作られ、16世紀になってフランシスコザビエルによって日本にもたらされた。

時計の中を開けて、渦を巻いた部品を見た日本人は、植物の「ゼンマイ」から名を付けた。


ぜんまいばねは英語で「Mainspring」だ。
ヨーロッパの人は「Osmunda(ゼンマイ)」とか、「Pteridophyte(シダ)」とかいう名前をどうして付けなかったのかな?って思ったりする。







パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

パルファンサトリのオススメ商品や関連ブログ記事などをご紹介いたします。

本店を移転いたしました!<br/>@六本木ショップ/アトリエ

本店を移転いたしました!
@六本木ショップ/アトリエ

「パルファンサトリは、本店を六本木に移転いたしました!
新しいショップ&アトリエでみなさまのご来店を心からお待ちしております☆

東京都港区六本木3-6-8-2F

Tel 03-5797-7241

オードパルファン<br />SATORI(さとり)

オードパルファン
SATORI(さとり)

同じ重さの黄金より価値のある、最高の沈香木・伽羅の香りを表現したパルファン サトリの代表作品です。

上質なくらしの色と香り<br/>紺白

上質なくらしの色と香り
紺白

光をふくんだリネンのように柔らかく癒されるこの香りは、男女を問わず、お着けいただくことができます。

ギフトに!お試しサイズ<BR/>10本レフィル

ギフトに!お試しサイズ
10本レフィル

ちょっとしたギフトに、10本レフィルA。パルファンサトリの香りを少しづつお試しいただけます。フルボトルをプレゼントする前に、二人で一緒に香りを選びましょう。3240円。

 「レフィル10」商品のご紹介     お買い物

フレグランスデザイン講座 <br/>パルファンサトリ

フレグランスデザイン講座 
パルファンサトリ

調香を学び、オリジナルの香りを作る講座です

カテゴリ

月別 アーカイブ