Parfum Satori

2016年9月アーカイブ

金木犀 銀木犀 キンギンモクセイ osmanthus sonnet

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キン・ギンモクセイ、一緒に見れるなんておめでたいね。

「暦の上では秋」と言われても、暑い毎日が続いていると、秋がいつ来たのか忘れているもの。

毎年この時期になると、通学、通勤途中にかすかに匂ってくる金木犀の香りに、はっとして木を探すと、視界のどこかにオレンジの花をつけたこの樹が見つかるものだ。


そうしてようやく、本格的な秋が来たのだと思う。

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少し前から日が短くなったのは感じていたけれど、金木犀の咲くころから、一気に日暮れが早くなる。

徐々に淡く暮れていくような夏の夕方とは違い、あっという間に暗くなるのはまさに「秋の日はつるべ落とし」

アトリエの窓から外を覗いて、思わず『早く家に帰りたいなあ・・・』と里心がつくのも、秋の興(おもしろ)みである。

上の2枚は銀木犀の写真。
ごく淡い黄色で、香りはややさっぱりとしている。

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金木犀(キンモクセイ)は、銀木犀(ギンモクセイ)よりやや遅れて咲く。
銀木犀より、フルーティ感が強く、重く感じる。


家の近くの金木犀が咲いていたので、新宿御苑に行ってみたのは数日前の朝。

御苑では、銀木犀が満開、そして金木犀が咲き始めたところだったので、もう今日あたりは地面に花がたくさん落ちているだろう。



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季節が巡り、花に会うたびに、一年がたったことを思う。

学んでいる。
私は一年でたくさんを学んだ。

去年、一昨年の私が知らなかったことを、今は知っている。

きっと冬に水仙に会えば、その前の冬のことを、
春に朴(ほお)の花の香りに浸れば、その時期の過去の私を、

思い出して、一年に数ミリでも成長していることを知る。


毎年毎年、花は裏切らずに咲いている。

同じ木、同じ場所でなくても、その時期にはきっとどこかで花が開いている。



それが植物の素敵さだと思う。





秋の香り サンマの香り Cololabis saira/Pacific saury

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サンマってこんなに青かったんだ!
知人の家でバーベキューをするからと呼ばれていったところ、立派な秋刀魚がたくさん。

目が澄んで、ほどよく脂の乗った体には、青い班が浮かんでいていかにも新鮮。

パラリと振られた塩が、この後の期待をそそる・・・!

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盛大に上がる炎。

炭屋さんで買って来たそうだ。(たぶんそういってたと思う)
都心では炭屋さんなんて珍しいなあ。

煙と共に、油の焼ける香ばしい、そして少し苦い香りが漂ってくる。
もう、唾液どころか胃の方で待ちかねて、胃酸がぎゅっと出てきてしまいそう。



炭の炎にあぶられて焦げた皮がパリッとしてる!
この場合、美味しいっていうより、うまいって言いたいところ。

都心では、今どき七輪(しちりん)で焼くっていうことはもちろん難しいし、ガスではこうパリッとはいかない。

家のキッチンも臭いがついてしまうので、焼き魚、特にサンマは敬遠される。

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背骨に沿って箸を入れ、まず背の部分をパカッととって食べる。
身の間からふわっと湯気が上がって、焦げた香りと一緒に、うま味のある甘さが、柔らかく匂う。

醤油、大根おろしはもちろん必須。
しかしそれを添えたあとは写真どころではなく、一気に食べてしまった。


こんなに美味しいサンマを戴くと、味と香りの記憶を汚したくないから、なまじのところでは食べたくないって思っちゃうな。

ビーフもラムもよかったけど、なかなか家では食べられない秋刀魚が今日の逸品。

長雨が続く後の秋晴れの休日、ご馳走様でした。







シキミ 樒 Japanese star anise

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お彼岸でお墓参りに行った。
母の手を引いて歩くと、足元にコロコロと、ぷっくり膨らんだ変わった形の木の実が落ちている。

あ、シキミかな?
と思って上を見上げると、樹にたくさんなってる。
わりに大きな実で、2.5センチはあろうか。

今回シキミと気が付いたのは、冬に同じ場所に花が落ちているのを見つけていたからである。

2月の父の命日、春のお彼岸、お盆と、秋の彼岸。
年に4回は墓参にくるのだが、たまたまちょうど実の時期があったものだろう。


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このお寺にはいたるところにシキミの木がある。
常緑樹にありがちな、地味で目立たない木だ。

おおむね神社では榊(さかき)が供えられるが、仏事では樒(シキミ)を用いるそうだから、お寺にはよく植えられるに違いない。


シキミの別名はジャパニーズ・スターアニス。
しかしこのシキミの実は、中華でみられるスターアニス(八角)に似ているが、毒性があり食用にならない。


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2月の終わりには花が咲く。
3センチくらいである。

2月、父の命日で墓参に来たおり、やはり足元を見ながら歩いているときに、ポツポツと淡黄色の花が落ちているのを見つけた。

花弁がちょっとよじれて咲く形が、なんとなく仏手柑(ぶっしゅかん)を思い起こさせる。

いつも来ているのに気が付かなかった、初めて見る花だった。
拾い上げるといい香りがする。

鼻に近づけて香気を吸う。
甘い、クリーミーなジャスミンのようである。

例えば柊ナンテンとか、モッコクとか、地味ーな花が意外なほど濃厚な香りを持っていることに驚かされる。

花は見た目じゃないのだ、香りが大事。




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このシキミの実は、8本の角(つの)のうち、2本がうまく出てこなかったようだ。
ふふ、なんだか鬼の子がくしゃみしたみたい。





➤キンモクセイの香水 オードパルファン「SONNET(ソネット)」


トップはマンダリンのシトラスと、クラリセージエッセンスのティーノートから爽やかに始まります。そして甘い桃のようなオスマンサス(キンモクセイ)の香りは、やわらかいフローラルの広がりに。金木犀の天然香料も深みを与えました。




パルファンサトリPVがオランダから配信中/New launch in Amsterdam

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Promotion Video ANNINDRIYA PERFUME LOUNGE  

アムステルダムでの「さとり」の発売から半年、9月からイリスオム、サクラ、ワサンボンも発売されました!

パルファン サトリのコレクションの取扱店アニンドリアのPVでは、現地パフューマーズソワレでの商品プレゼンテーションする様子もご覧いただけます。(英語)





遠ざかる昭和 SHOWA 

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江戸時代が終わり文明開化がもたらされた明治は激動の時代であっただろうが、着物が洋装になり肉を食べるようになったとしても、庶民の感覚としてはさほど変わっていなかったのではなかろうか。

その後も、東京オリンピックのころ、街は開発されていったが、人々の暮らしにはまだ明治・大正の名残があったと思う。

昭和から平成になって、ガラッと暮らしが変わったような気がするのは、年を取ったせいなのか?


私が子供のころの生活を思い出すと、日々の流れ方が今よりももっと遅い。
大人たちはたくさん働いていたけれど、一日にできることはほんの少しで、それでも社会は回っていた。

和服は今よりはもっと日常的に着られていた。
母はPTAに行くときは黒い羽織を着て行ったし。

一日かけておせち料理を作ったりとか、家事はたくさんあったと思う。

 

年月が経っても、年齢差が縮まるわけではないので、いつまでたっても母は母なのであるが、私の子供のころの母はまだ40歳前であるから、今の自分の年齢と引き比べると、母はほんとうは若かったんだなあ・・・といういまさらの感想である。


今、小さいお子さんを連れているお母さんたちを見ると大変だなと思うし、女性の30代、40代は家族のこと、仕事のこと、自分自身のことなどいろいろ悩み多き時代だ。

私の今の本音を言えば、そういう頃を卒業してほっとしてる感じと、若いっていいなあとうらやましい気持ち。


写真はクジラの竜田揚げ。
いまではめったにお目にかかれなくなってしまったが、小学校の頃は給食によく出たメニューだ。

いつもランチルームに最後まで居残って給食を食べていた私の、最も苦手とするおかず。
子供の私には硬くて嚙み切れず、なんだか革靴を食べているような気がしたものだ。


これは揚げたてでちゃんとふっくらとしている。
くじらこそ食べられなくなったが、日本の食文化は本当に豊かになったものだと思う。



昭和は懐かしい気もするけど、、、

「昔に戻りたいか?」っていうとやっぱり今の方がいいような、曖昧模糊とした気分の中にいる。






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My Perfume Organ 私の<ミニ>調香オルガン台 ⑤

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When did I make this miniature perfume organ?  Maybe In 2007 ?

I spent a lot of time looking for the perfect material for these perfume bottles.

I bought 10ml acrylic cubes at a DIY store and also found silver bottle caps in the leather goods department there.

 

I glued a cap to the cube and made a miniature perfume bottle. I printed out perfume labels and cut them out.

 

Putting these bottles on the shelf, side by side, they perfectly fit!


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I painted another side table, and put 5ml tiny bottles on it.

I placed a miniature book that I bought in Paris and... Voila! The birth of a miniatelier.

 

I try to imagine myself sitting there. I think it's a little similar to the way of enjoying bonsai.

 

A joy of creation is totally different from the satisfaction you get from buying things even

if what you created doesn't look good. It's necessary to feel that you grow and get better today than yesterday, not by comparison to others, and that will bring you an infinite joy.




PARFUM SATORI  at Amsterdam  
YOU TUBE  
ttps://youtu.be/GVvoK9f1VDE 

日本語バージョンはこちら➤私の<ミニ>調香オルガン台

 http://parfum-satori.com/blog/2016/03/-my-perfume-organ-2.html

『ボディセラムウォッシュ』 E STANDARD×ISETAN MITSUKOSHI 

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"洗う、与える、整える。美容液で洗うボディソープ『ボディセラムウォッシュ』が誕生しました。(三越伊勢丹グループにて9/14(水)より先行販売中)
E STANDARD×ISETAN MITSUKOSHI 


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この、イイスタンダードシリーズの香りの調香をいたしましたので、新宿伊勢丹に、特設売り場を見学に行きました。

ピンクグレープフルーツなどを基調とする瑞々しいフレッシュな香りです。
優しい残り香が自分でも気に入っています。


The garden/ le JARDIN

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Why do I like plants?

 

It takes time to make a garden. That does not mean for us, but for the garden itself to grow. I mean, for the plants to grow and work the differences and live together.

 

Like mountains and woods.

 

I think that the process of making a product, the achievement of a project or the growth of a company, are like making a garden. It takes time. Can you wait as much or not? It's a creator's choice.

 



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I find that plants are benevolent enough not to care about being eaten a little.

It's no big deal if a leaf or two are nibbled off.

In order to spread their seeds, they actively offer glamorous fruits and sometimes let themselves be eaten.

Are there any animals that don't care about being gnawed on their arm? 

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[Alas! only flower known to have wings is the butterfly; all others stand helpless before the destroyer.-The Book of Tea]



Birds and animals can escape from usurpers. But flowers don't know how to resist and they just get broken off. However, is it ok if they get trampled down?

 

They measure advantages and disadvantages from a long-term perspective.

They can produce bitter material and repel invaders that eat too much leaves.

 

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Plants don't talk.

 

But it's wrong to think that they don't know what's going on.

Faithlessness that you secretly whispered behind the bush will be carried by the wind, and everyone will know it.

 

If you live with plans, be fair. That is plants' wisdom and philosophy for a long life.

 

Apart from fragrant plants, I usually put non-fragrant flowers in my atelier. If lilies were in the room, that would be distracting.

 

I love fresh flowers. I would never put artificial flowers. Natural flowers grow and wither.

And I like it.


重陽(ちょうよう)の節句 Double Ninth Festival

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今日は重陽(ちょうよう)の節句。

3月3日が桃の節句なら、5月5日は菖蒲の節句、7月7日は笹の節句であり、
9月9日は菊の節句である。

1月7日は月日が重ならないが、七草の節句で、合わせて五節句となる。



今日は「菊尽くし」で、菊の物を重ねてもいいので、母の作の菊の茶碗と菊の皿と、菊の干菓子を誂えてみた。

与一の車輪も、菊のように見えるとのご指摘も。



さとり「菊の節句だから菊尽(きくづ)くしじゃな~」
与一「ちょうよ~(そうよ~)」 


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菊は日本的な花のようだが、平安の初期に中国から渡来したようである。
万葉集には一句もない。

鎌倉時代に後鳥羽上皇が菊の花の紋所を使ってから、皇室とのゆかりが始まり、やがて日本の象徴になったという。

この写真はオランダ菊。
日本から渡った菊が、ヨーロッパで人気が出て盛んに栽培された。

艶(あで)やかな色彩が、西洋から見たオリエンタルな感じだ。
19世紀末、西洋絵画の中の菊や工芸品などに見られるデザインがこんな風にこってりしている。

ひなびた野菊の風情とは異なるが、これはこれでまた美しいと思う。

重陽の節句を、英語でDouble Ninth Festival,というと、ずいぶん印象が違う。


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これは「菊尽くし」という日本舞踊の演目である。
5歳の舞台で、菊の笠を両手に踊っている私。

後ろに黒子役の先生がいて、小さい声で振付を教えてくれている模様。



3月3日の雛祭りに対して、9月9日は「後の雛」といって、虫干しを兼ねてもう一度お雛様を飾ったりもするらしい。

今日はまだ蒸し暑く湿気があるので、旧暦の重陽の節句(10月9日)には、お雛様を出してみようかな。


10月 フレグランスデザイン講座  Fragrance design

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201610月スタートの「フレグランスデザイン」講座の受講申し込みの締め切りは916日です。受講予定の方はどうぞお早めにお申し込みください。


■フレグランスデザイン講座とは?

フレグランスデザイン講座は、香料素材を組み合わせて、香水を作る講座です。

■講座概要

本講座は2000年に開講しました。初めての方でも無理なく学べるようカリキュラムが組まれています。受講スタート月は4月、7月、10月、1月の年4回。通信講座と通学(若干名)があります。

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(教材香料)

■イベント・コンテスト

パーティー、フレグランスデザインコンテストなど、一年間にたくさんのイベントを行っています。


スクールパンフレット・資料をお送りいたします。ご希望の方はお問い合わせページよりお申し込みください。

 

スクール関連ブログ記事や、スクールページも合わせてご覧ください。

 

ブログ記事

http://parfum-satori.com/blog/cat235/

スクールトップ

http://parfum-satori.com/jp/school/

価格票

http://parfum-satori.com/res/images/school/pdf/price2015.pdf


➤受講をご検討の方のための体験教室

9月10日 「バラの体験講座」 

 http://parfum-satori.com/blog/2016/09/910parfum-satori-fragrance-school-1.html 

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バラの調香体験教室9月10日(土) Parfum satori fragrance school

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フレグランスデザイン講座 体験教室 バラの香りを作る

次回体験講座は9月10日(土)13:30~  パルファンサトリ 11F アトリエ

☆まだお席が少しございます☆

2016年10月開講のフレグランスデザイン講座をご検討の方は、ぜひ体験受講をお受けください。このたびは土曜午後の体験教室です。

体験講座では、バラの香りを1/2オンス(15cc)つくり、きれいな香水瓶(ケース付)に詰めてお持ち帰りいただきます。

受講料・教材費  10,000円(税込10,800円)  約90分 (要予約)


2016年10月開講のフレグランスデザイン講座(9月16日募集締切)をご検討の方は、まずは体験受講をお勧めしております。
この講座は、バラの香りを作る調香体験講座です。

☆要予約  お問い合わせメールでお申し込み下さい。

こちらから、受講受付の返信メールをお送りします。
受付メールが届かない場合や、席数のご確認などは電話でご連絡下さい。
 *お名前、ご住所、お電話番号を必ずご記入ください。

申込みはメールで➤  https://parfum-satori.com/jp/contact/
電話でのお問い合わせ➤パルファンサトリ 03-5787-7207

☆キャンセルの場合は必ず前日までにご連絡下さい。

☆定員になり次第締め切らせていただきます。

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申込みはメールで➤  https://parfum-satori.com/jp/contact/

お電話でのお問い合わせ➤パルファンサトリ 03-5787-7207

もっと詳しく ➤http://parfum-satori.com/res/images/school/pdf/trial.pdf


スクール➤ http://parfum-satori.com/jp/school/

栃の実 Aesculus turbinata

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栃の花は春に咲く。
そして実は秋に。

地面に落ちていると、大きいのでとても目立つ。
中には殻が割れて、つやつやした実がのぞいているものもある。

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心楽しく、思わず拾ってしまうが、これはトチノミの魔力?魅力だそうである。
栃の実を見ると、拾いたくなる人は多いらしい。

直径5センチはあるかなあ。


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5月の花はマロニエに似て、9月の実はクリに似ている。

クリとちょっと違うのは、お尻の白っぽいところがハートのようにくびれて、猿面のよう。
クリのようなイガはなく、つるっとした球状の殻の中に、一粒、まるっこい実が入っている。

エグミがあり、食用にするにはあく抜きなどの処理に2週間以上かかるとか。


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春、柔らかいシルクの手触りの葉は今は枯れはじめて、もうすぐ落葉するのだろう。

9月はまだ暑いけれど、もう秋。
そして早くも冬の支度が始まっている。






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ツルボ,蔓穂,Barnardia japonica

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ツルボ(蔓穂)が咲くのを待っていた。
夏は暑いうえに花が少ない時期で、新宿御苑から自然と足が遠のいてしまう。

夏休みの終わり、ようやく秋の気配が訪れたころ、その花が咲き始める。

妖精に会いにいく。


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細い茎の上に花穂が立って、つぼみの頃はつくしのような、ラベンダーのような形。

それが下の方から、順に開いてくると、
なんかこう、赤ちゃんが手を広げたような、パチパチっとした小さな花が、ひと房にたくさんついて、それが可愛い。


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ツルボは、花の咲き始めはヒヤシンスのような青臭いグリーンハニーの香りだけど、
日がたつと粉っぽい香りになる。

香水にトップミドルラストで「におい立ち」の変化があるように?
花の香りが咲き始めから散りぎわまで一様だなんてのは、思い込みなだけ。



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人でも花でもその一面を、大きなキャラクターだけ切り取ったところで、その人のすべてを表すわけじゃない。

1回かぎり、見知っただけではただのゆきずり。
馴染みになるってことが、知るためには大切なことなんだけど。



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ツルボの群生地の、周りの芝生は今ちょうど刈り終わったばかり。
ヒザをついて、青々とした草の香りの中で、小さな花の写真を撮る。

充分撮ったところで満足して立ち上がると、刈った草の液で白いパンツのひざから下が緑に染まっている。


久しぶりの御苑散歩、お転婆(てんば)をしたような、ものすごく愉快な気分。
心の中で、ひとりクスクス笑っている。




センニンソウ、仙人草、Clematis terniflora

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センニンソウ。
クレマチスの仲間で、つるでどんどん伸びていく。

センニンソウは、花びらは細いものの、クレマチス・モンタナスノーフレークにもちょっと似ている。
私の好きな花。


これを夏の花に入れるか、秋の花に入れるかいつもちょっと迷う。
8月というのに、今年は早くも秋の気配であるし、暦の上でも秋だから、やっぱり秋の花かな。



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4年前にもセンニンソウの記事を書いていて、そのときはパウダリースイートだと思っていたのだが、
今日はサリシレート(サリチル酸)のような、グリーン・メディカルな香りを感じた。

咲き始めと時間がたってからでは香りが変わってくるということはある。
また南仏の山で見たセンニンソウと思われる花は、匂いが感じられなかった。



同じ植物に見えても、フランスの花は匂いがないと感じることがしばしばある。

フランスから来た知人を新宿御苑に案内した時も、
「日本はフランスに比べて香りのある花がとても多い」
と言ったので意外に思ったこともある。

もちろん、フランスには日本にはない香料植物がいろいろあるのも確か。


花の香りがなかったり、異なったりするのは、たまたまの個体差なのか、花の成長段階によるのか、私の体調のせいなのか、あるいは気候や湿度のせいで、花の香りも揮発が早いのだろうか?

と、あれこれ考えてみたりするが、本当のところは知らない。



野の花は人のために咲いているわけじゃないから。








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「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

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