Parfum Satori

2016年6月アーカイブ

「道(どう)」と香水①Tao & my aesthetics of perfumery

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私は幼い頃から茶道、華道を学び、香道にも親しみました。また、日本の伝統文化にも触れて育ちました。

これらの経験が、私のクリエーションにどのように影響してきたか「道(どう)」についてちょっぴり考えてみました。教えられたことや、体験、今まで読んだ本の知識など、乏しいながらも思い出してみたいと思います。


日本は長い間、鎖国によって世界から孤立してきたことで、独特の精神文化を醸成することができました。そのことが茶道の発展にも寄与していると思います。

お茶はもともと貴重な薬として始まりましたが、やがて喉の渇きをいやす飲み物となりました。さらに精神修養を持ち込んだのが茶道で、それは人生の渇きを潤すものとしての精神的な意味を持つようになりました。

日本では、茶道、華道、香道、武道、書道、と多くの技芸に「道」がついています。「道」を短い文章で語る事はとても難しいのです。なぜならば「道」は実践することであって、言葉で知るものではないからです。

私が茶道を習ったときにも、特別に「道」について教えてもらったわけではありません。作法だけが重要なのではなく、師に手順を習い、その形を繰り返し努める中で、自然と心と技が整っていく、とでも言ったらいいのでしょうか。


しいていえば「道」というのは人との競争ではなく、過去の自分と比べた成長であり、そのために精進する生き方です。さらに言えば過去も未来もなく、今現在が大切で、しかしこれは「今さえよければいい」というような、刹那(せつな)主義とは違います。「結果が重要なのではなくその経過」に、「未完成であるがゆえの成長の可能性」とか、「完璧」にではなく、「完璧を追求する過程」に価値を見出すことが「道」ではないかと思います。


不完全、といえば、茶碗にとって最も必要なことは、装飾ではなく「空っぽである」ことです。茶を入れる空間がなくては役に立ちません。同様に、人が真にくつろげる場所を見つけられるのは余白です。

香りだけで完成するのではなく、そこにつける人の居場所がある。香りと人と場所と生き方と一体となって、完成を「目指す」というのが私の理想の香りです。


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千利休とその息子、少庵との有名な逸話があります。ある日、庭の掃除をしていた息子は利休になんどもやり直しを命じられます。息子がうんざりして「もう清めるところはない」と言ったところ、利休は「未熟者め!」と叱って木を揺さぶり、紅葉(こうよう)を景色に散らしてみせたといいます。


この話はお茶のお稽古の時か何かで聞いて、私の記憶に残っていたのでしょう。ある海外での展示会で、私は花を活けました。広い会場の一角には、日本の秋の雰囲気を出すために、もみじだけを大きな壺に飾り、床に赤や黄色の落ち葉を散らしました。

しかしほかの場所を活け終わって戻ってくると、ホテルマンが気を利かせて葉をきれいに掃き清めてしまっています。「ダメダメ!かたづけちゃ~!」と言いながら、再度落ち葉をまき散らしたのを思い出します。



香りを作ることは、自分の内面を掘り下げていく作業だと思うことはあります。したがって、これは外を意識して計画的に作られるというよりは、私自身がそのまま作品に投影されていくのではと考えます。

そのためにも自分自身を磨いていきたいし、その気持ちが、私の「道」なのではと思うこの頃です。

 

Seringat スランガ バイカウツギ Philadelphus

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MOUAN SARTOUXの植物園「Les Jardins du MIP」でこの花を見たときに、とても知っている気がしたのだけど、あんまりにも強い匂いだったので、なんだか思いつかなかった。

フランス語の名はSeringat(スランガ)。

花の蕊はちょっと見るとバラ科のようにも見えるが、花びらが4枚なので違う。
とげもないし、灌木のようすや、葉のつき方も違う。


なんだっけ?
帰って調べてみたら、バイカウツギだとわかった。



あの、私の大好きな小説、デュ・モーリア「レベッカ」の中で、デ・ウィンター卿が故郷の庭を話すときに
「バイカウツギは好きかね?」と聞く印象的なシーンがあって、あ、この花か、と腑に落ちたのである。


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日本にあるウツギと呼ばれるのはいくつかあって、匂いのあるものも、無いものもある。

紅白の源平ウツギはスイカズラ科で、ハニーグリーンの香りがする。
はじめ白い花が、咲くにつれ徐々に赤く変わっていき、開花の時間差で紅白の花が咲くように見える。

スイカズラ科にはほかに、ハナゾノツクバネウツギや、シトラスっぽい香りのタニウツギなんかもある。
どれも、いい匂いがする。

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上の写真、白いウツギは、アジサイ科で、匂いがない印象だ。
「夏は来ぬ」の歌では「卯(う)の花」と詠まれる


一枚目の写真、フランスで見たスランガ(和名バイカウツギ)は、
卯の花と同じアジサイ科(ユキノシタ科という分類もある)とあるので仲間なのだろう。


「卯の花のにおう垣根に、ホトトギス早も来(き) 啼(な)きて」

『何度嗅いでも、卯の花には匂いがないから、これは匂うほどに美しいということを詠んだのだろう』
と信じていたが、

「もしかしたらやっぱり卯の花って匂うのかな?」
私の知っている卯の花と、歌に読まれた卯の花はおなじものだろうか?
と再び疑問に思えてきた。


若いうちは、いろんな発見を手柄のように思っていたものだけど、わかったつもりで知らないことってたくさんある。
知らないことがあるって知るのも、年を取っていく妙味だわ。。。



ともかく、漢字では空木(ウツギ)とも書き、海外では注射器の木とも呼ばれるらしい。

アジサイは枝の中の、キビがらのようなところを掘ると中空になっているから、このウツギの木もきっと切り口はそんなふうなんだろうと想像する。




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ウツギのイメージは匂いがないという刷り込みがあったのと、日本の花の印象があって、
「まさかカンヌでお目にかかるとは!」という意外性でめくらましにあった~。

ごく身近にあるようで、気が付いてみればいろいろなところで見かけたのを、
初夏の派手な花に幻惑されて、清楚なこの花にはさして注目もしなかったものだ。


「近所でよく見かけた、さっちゃんが(みーちゃんでも、よっちゃんでもいいが)、遠い異国の光の中で見違えるようにきれいになっていて、見分けがつかなかった。」

というように、女性も花も、どんな場所に咲くかって重要なことよね。



花を撮るときはいつもたいてい名札も一緒に撮っておく。
あとで調べるのにとても役に立つから。

➤Seringat(スランガ) 和名 バイカウツギ 学名:Philadelphus satsumi アジサイ科バイカウツギ属





グラース国際香りの博物館の植物園① Les Jardins du MIP

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MOUAN SARTOUXの植物園「Les Jardins du MIP」


香料植物を集めた植物園だ。
ああー私もこんなお庭が欲しいなあ。。

東京で新宿御苑に行く代わりに、南仏に来たときは必ずここへ来なければ寂しくてしかたがない。
1時間かからずに歩けてしまう小さなお庭だけれども、人も少なくてのんびりゆっくりできる。


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最初に来たときはオープンしたばかりで、なんとなくスカスカてたけど、ようやく植物がなじんできたような感じである。

大きな木や主だった植物の場所は変わらないけれど、季節によって咲いている花が違うし、少しずつ植栽が変わっているところもある。

淡いグリーンの草の中に、赤や黄色や白や紫の小さな花が、タペストリーのように咲き乱れて、その向こうにはラバンジンの紫の畑が見える。


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ここはざっくりと植わっていて、カーペットのようだ。

植物はただそこにいて、じっと黙って咲いているから素敵なのだし、
でも聞く心があれば語っているもの。


人のこころが騒いでいれば、樹が揺れるうるさいざわめきが聞こえ、
静まっていれば、葉のささやきが。

嬉しければ花が歌い、
悲しければ、声は
塞(ふさ)がってしまうだろう。






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こちらは畝(うね)になっている。
カラスムギがぼうぼうと生えているのがなんだかラフな感じ。
観光商業用に出来上がってないところが味わいかも。。。




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なだらかな丘陵地帯に位置する、コンパクトな植物園。
しらずにたくさん歩いてしまう。






カンヌの夜明け Cannes

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私のアパルトマンの部屋は、カンヌの港に面したQuai 17番地。
ベランダは東向きで、波止場を隔てて反対から朝陽が昇る。

ベッドルームはリビングの反対側、西の広場に面しているので、朝、明るくなるのが遅い。

そのため、いつも朝陽を見逃してしまうのだが、この日はたまたま目が覚めて、
眠い目をこすりながら東のリビングへ行ってみた。

残念ながら、雲が出ていて朝陽を拝むことはできなかったけど、明るくなっていく海と空を見るのが好きだ。

なんか、このあとアムステルダムに行ってパリに行ったというのに、まだぐずぐずとカンヌの日々を思い出している。

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滞在中の6月上旬のカンヌは、晴れたり雨が降ったりが繰り返され、
気温も20度前後と思いのほか寒い。

昨年カンヌに来たときは7月だったこともあり、毎日35℃以上の猛暑日だったため、
その記憶が強烈にあって、ほとんど夏服しか持ってこなかった。

最後の最後に、スーツケースから削除したヒートテックが悔やまれる。

特に夕方から涼しくなり、去年はシーツだけで寝られたのに、今年は布団の上に毛布を掛けてないと寒くて寝られない。

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始めてカンヌに来たのは2003年。
それからほぼ毎年のように来ている。

最初の長期滞在は秋だった。
そのときは時計台の斜め左下に見える、レンガつくりの建物の3階部分を借りた。

ここも海がよく見渡せて、特に早朝の、空が燃える時間帯に、
熱い紅茶を飲みながらカモメの飛ぶのを眺めていると、
遠い異国に来たという気持ちになったものだ。

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でも、このアパルトマンは、1階に行くまでに3階分の坂と階段を上り、そこからさらにもう3階(日本の4階)までらせん階段を上る。
エレベーターがなくて、ノートPCとデジカメをもって7階ほどを上り下りなんて、若かったから毎日できたけど。

それに懲(こ)りて次からは、先にエレベーターのある物件を選ぶようになった。

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ここも海が目の前に広がる、カンヌのクロワゼットのアパルトマン。
ブリンブリンの車が、道路の前にたくさん駐車している。

昨年まで数回滞在した。
どうしても、海に面したところに泊まりたいから。

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昨年の猛暑に沸騰する海。
陽炎がたち蜃気楼のよう。

ここのアパルトマンからは日没がよく見えた。
ちょうど今年と湾の反対側に位置する。


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パソコンなどいろいろと設定したり、言葉が出てこなくて最初は詰まったり。
慣れた便利な生活から新しい環境へ、思うようにいかなくて最初の4~5日が一番ストレスがある。

でも、ハードディスクの写真を整理しながら眺めてみると、ちょっとホームシックになった頃のことが一番思い出される。

なんか感傷的になってしまうのは、ここまでよくやって来たって思うからだろうか。

長い夜を経て、カンヌから私の夜明けが始まったと思う。





FRAGRANTICAでIris Homme が取り上げられました!

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パルファンサトリのイリスオムがFRAGRANTICAに取り上げられされました!
日本のみならず、フランス、シンガポール、オランダ、そしてUSでも人気急上昇です!


FRAGRANTICA 本文より

Hello and welcome to "Gender Bender (click me to read others in this series)", an exploration of aroma, gender and scented freedom. Though by no means do I personally prescribe to fragrance having a gender, sociocultural stereotypes about masculinity and femininity often prevail at the fragrance counters and are viewed as important distinctions for many fragrance fans. Join me as I explore some of my favorite aromas in my quest to challenge marketing rhetoric and address the question, "How does fragrance transcend gender?"

Summary: Today we'll examine iris, a fragrance note that has taken center stage throughout the last couple of decades. In 2010, Japanese perfumer Satori Osawa(read my intervew, Part 1, HERE) launched Iris Homme, developed with a gentleman in mind but absolutely unisex. The earthy, vegetal aroma of iris (one of Japan's most revered flowers) is paired with bright citrus topnotes and warm amber and wood notes in the base. Leave a comment below for your chance to win a sample of Iris Homme (US only).

Perfumer: Satori Osawa


Try this if you like: Fragrances that aren't gourmand/foody, floral, sweet, fruity, spicy, or herbal. This is a dry, woody citrus that highlights the earthier aspects of the iris (rhizomes). It is also a great warm weather scent in its subtlety. Try this to find out how a classically trained Japanese perfumer interprets iris.

Reminds me of: Prada Infusion d'Homme, Hermes Hiris, Yardley Iris,

Pros & Cons: Iris Homme shares a number of similarities with other modern iris aromas noted above and as such, the general tone of Iris Homme will feel familiar to iris fans. In terms of gender, iris is regularly used in fragrances for both genders and will likely have no connotations to the regular perfumer lover.

While the Prada line offers us lush green vegetal aromas in the original Infusionintended for women but enjoyed by both genders (and the men's is far dryer, soapier and somewhat resinous), the Hermes offering is more doughy and high-pitched, and the Yardley is quite subtle and short-lived. Satori's take is to streamline the concept and focus on the warmer, woody basenotes, very much in line with Japanese cultural traditions where aromas of wood such as cedar, cypress and sandalwood are quite prominent.

But in keeping with Asian paradigms of subtle aromas, the longevity and sillage of this Eau de Parfum are moderate. The fragrances are only sold within Japan and due to the quality of ingredients, are priced in the niche range.

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FRAGRANTICA ロングインタビュー(日本語)

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香水専門データーベースサイト「フレグランチカ」にロングインタビューが掲載されましたので、一部を日本語バージョンにてご紹介致します。(こちらは英文の対訳ではありません。)


Here in Part 1, we meet the perfumer and learn about her inspiration and artistic approach. In Part 2, we'll get to know one of her creations, Iris Homme.

Marlen Harrison:  日本はヨーロッパの国ほど身にまとう香りの歴史はありませんが、仏教や神道やもちろん香道などの影響もあり香りをとても楽しまれているようですね。


*Osawa Satori: い、そうですね。香水の起源はヨーロッパにあり、それは「液体化された香り」の歴史です。

一方日本には「お香」という、固体の香料を使った空間芳香の歴史があります。

6世紀に仏教伝来と共に始まった香の歴史は、10世紀の貴族文化によって洗練された遊びとなり、さらに15世紀の武家の時代には、精神の高みに至る「香道」が成立していきました。茶道に代表される「道」とは、精神練磨を糧とし、教養と芸術性を高める日本独特の文化です。

また空間芳香のみならず、平安時代には「香染」と呼ばれる、丁子(クローブ)や桂皮(シナモン)で染めた絹織物がありました。それは美しい色のみならず、繊維から芳香を発するという、貴族のための贅沢な衣装になりました。体温で暖められた着物からは、動きに合わせて香りが漂ったそうです。

なかでも「源氏物語」には、着物に香を焚き込める「薫衣香(くのえこう)」というシーンが印象的に描かれています。香りによって物語の背景や登場人物の心情まで語りました。戦国時代には、心得のある武将は兜の中に香を焚きました。首を取られても、その香りで名のある武将だと知らしめたと伝えられています。

このように、直接アルコリックを肌につける「香水」とは異なりますが、日本でも、異なる形で香りを身にまとう歴史がありました。

18世紀頃から、商人が力を持ち、香り文化が一般庶民へまで普及していきました。神から帝、貴族、武士、商人へと、上から下へ広がっていく香り文化は、西洋の香水と同様な経緯をたどってきた様に思えます。

明治時代に日本が鎖国を解き、香水が持ちこまれてからはまだ150年あまり、「液体化された香り」の歴史は、ヨーロッパに及びません。しかし、このように日本にも1400年の「固体からの香り」の歴史があります。

現在でも、一般家庭には仏壇があり、毎朝、毎晩お線香が焚かれています。私たちは子供のころからその香りになじんできました。

また日本の香り文化は香木だけではありません。四季折々に訪れる香り、和食では海の物、山のものと、季節感溢れる旬の香りを楽しみます。私たちが子供から大人へと成長する過程で、香りは生活に密接に結びついています。

香道では香りは「嗅ぐ」ではなく「聞く」と表現します。私たちは鼻で芳香分子を物理的にとらえるだけではなく、香りの語る物語を心で聞き、情操で感じるのです。香りの声、それは大声ではありません。花が咲いて芳香があるから、よい香りの花なのではなく、美しい匂いと感じる感性があるからこそ香るのです。

日本では繊細な感性によって香りを楽しみ、慈しんできたと思います。

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Is there such a thing as a Japanese style of perfumery? Please tell us your thoughts.

Marlen Harrison:  日本スタイルのパフューマリー(香水ワールド)というのはありますか?あなたの考えを教えてください。

*Osawa Satori: 日本的な香りと言うと、匂い袋や線香のような香調だけを思い浮かべがちですが、実際には、シンプルでトーンの軽い、花や季節感のある香りが好まれています。中でもシトラス・ノートは、特に好まれる香りのひとつです。日本は柑橘類の種類が豊富で、和食にはユズ、カボス、スダチなどを微妙に使い分け、その香りの違いを細かく判断しています。従ってシトラス・ノートのバリエーションというのは多すぎることがなく、常に好まれているタイプです。

日本の私の顧客の多くは、人に対してアピールする香りというよりは、自分自身が心地よい香りの中にいたい、そういうリクエストが多いように思います。海外からのお客様に関して言えば、単なる日本のおみやげ物にとどまらず、こういった感覚に共感されて日常に使うものとして持ち帰られる方が増えてきたように感じています。

 

Marlen Harrison: このような近代の香水が普及してきた様子をどのようにご覧になっていますか?日本の香り文化とはどこが違いますか?

*Osawa Satori:西洋で、香水が身近で日常的なものだとしたら、日本ではまだまだ生活に溶け込んでいるとは言えません。私の子供のころは、(円も安かったので)香水はとても高価なものでした。海外からの珍しいお土産としてとか、特別な日に使うもの、といった人が多かったと思います。また、男性が香水をつけるのは気取っていると思われた時代です。

今は若い人も気軽に買えるような値段になりましたし、つける男性も増えていますので、ずいぶん一般的になってきたと思います。ただ、どんな香りを選んだらいいか、何をつけたらいいかわからない人もまだ多く、ランキングに入っている香水や、たくさんコマーシャルされているものをつけてみる、という段階でしょうか。

日本には、「香水は使わないが香りは好き。しかしそれは、アロマで使うエッセンシャルオイルとも違う。」という女性は少なくありません。スーパーの生活用品売り場のコーナーで1時間も費やして芳香剤や柔軟剤の香りを嗅いでしまうとか、香りを体に付けたいわけではないが、空間、例えばキャンドルを香らせてリラックスしたい、すっぴんになった後も衣服を香らせて楽しみたい、とも言います。

今の日本の芳香剤、柔軟剤市場は活況となっています。

フランスでは、お風呂上りにお母さんが子供のオデコにちょんちょんとオーデコロンを付けてあげたりするという話を聞いたことがあります。そうやって香水に親しんで大人になっていくのはいいですね。

日本でも、幼い頃の家庭の香りの記憶とともに香水への心理的ハードルが低くなり、日本らしい、また新しい香水文化が育まれることを望んでいます。

実感としては私の孫世代になったらようやく香水の着こなしができる、日常的なものとなるのではと思います。

「Satori(さとり)」リミテッドエディション(限定ボトル)ご予約受付中

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Satori(さとり)」リミテッドエディション(限定ボトル)

プレミアムコレクションから、4種類の"リミテッドエディション"15ml が7月15日に発売されます。

パルファンサトリの香りを美しい限定ボトルでお楽しみ下さい。



香り種類:さとり
種類:オードパルファン
容量:15ml

価格:7500円(税別)
ボトルサイズ(25mm×38mm×65mm)
ボトルタイプ(ストッパー式キャップ/アトマイザーではありません)
箱サイズ(35mm×48mm×75mm)




お買い物ページはこちら↓

➤「さとり」限定ボトル(100)

➤「イリスオム」限定ボトル(100)

➤「わさんぼん」限定ボトル(50)

➤「さくら(桜)」限定ボトル(50)


※↑リンクページは限定ボトルのご注文ページです。品名をお確かめの上ご注文下さい。ご予約期間中のため、発送は7月15日以降になります。数量限定のため無くなり次第終了させて頂きます。

サントノラ島へ一人で渡ってみる③ Cannes Saint Honorat

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サントノラ島、海岸沿いの道を歩く。
あっちこっち、一人気ままに歩いているので、森に行ったり海に行ったり、引き返したり。

奇岩の並ぶこの海岸は海藻がたくさん。
まあ、興味のない人にはつまらないかもしれないが、とにかく海藻がたっぷり。
なのに、こっちのひとは海藻を食べないらしい。

かわりに、タラソテラピーとか美容や健康には利用しているみたい。

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この海藻は髪の毛のように細く長く、そしてフッサフサ。
群生している。

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波に揺れるさまはマーメイドの髪の毛みたい。
ちょっと気持ち悪いのと神秘的な「きわ」にいる。

思わず、触ってみたくなる。

ゲゲゲの鬼太郎で、なんかこんな妖怪がいたような気がするが。。。


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近寄ってさわってみると、超やわらかい~!
遠くで見ると、細い糸のようだが、こうやって近くで見ると扁平なリボン状だということがわかる。

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これはまた別の、カリフラワーのような丸い海草群。

まあ、こんな風に海藻ばっかり写真を撮って、帰ってから知人に自慢気に見せたものだから
「島に何しに行ったんだよ」などと笑われる始末。



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ほうらね、こんなふうに海岸にびっしりと揺れている海藻って素敵じゃない?
その先にはなにか、城のようなシルエットが見える。

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近づくにつれ、その威風があらわれてきて・・・。


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と、眺めているときに、きれいな一人旅のお姉さんが
「すみません、私の写真を、あのお城と一緒に撮ってください♪」
と寄ってきてスマホを渡してきた。

急に声かけられて一瞬警戒するも、
『でも、きれいな若いお姉さんだから・・・』

「はい、いいわよ」

代わりに私も自分のスマホで撮ってもらったが、
リュック背負って、顔も日焼けして、なんだかYMCAとかの学生気分!




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近くに寄ってみれば、すごくデカい。
下に映っている人間の大きさから考えると、高さ50メートルくらいあるのかな?

城ではなくて砦だね。

ここは地中海の橋頭保。
窓が少ないのが、戦に備えた建物だとわかる。

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ああー、どこまでも青い、碧い空と海。

与一「あっしら、いったいどこにいるんでやしょう?」
さとり「青山、表参道じゃないことは確かだね・・・」

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廃墟となった建物、鉄骨が入っているのでそれほど古くないのかな?
でも、近くには、大砲の玉を鋳造する炉もあったりして、やっぱり砦の一種なのかも。

まあ、島のガイドについては勉強不足だけど、観光に来たわけじゃない。
ここは人生の勉強から逃避する場所だから、ただ通りがかって
「ほおー」とか「まあー」とか、心が動くにまかせてる。


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小さな入り江で、岩に打ち寄せられた海藻のベッドがあるところを見つけた。
今日は蓆(むしろ)を持ってきたから、ここで一休み。


近くの波打ち際では子供連れの家族や、お年寄りが水浴びをしている。
私も足を波に浸して、太陽にあぶられながら、読書にいそしむ。


「さとりさま、こんなところではヴォーグとかマリクレールとか、オサレな雑誌をよんでくださいまし」
「いいじゃあないか、与一、地球の裏側で天下のことを考える、なんてのも」
「さとりさまは最近、安部龍太郎にはまってやすからね、だからかわいくないとか言われ・・・ムニャムムニャ」






グローバルな香水のデータベースサイト「FRAGRANTICA」にパルファンサトリのロングインタビューが掲載されました。日本語にて、あらためて近日中にご紹介いたします。


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サントノラ島へ!一人で渡ってみる② Cannes Saint Honorat

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南仏カンヌ、レランス諸島のサントノラ。
小さい島だけど、やっぱり内陸はこんな感じ。
島を横断する土の道がまっすぐに続く。

地図をチラッと見ただけで、ガイドブックとかの予習をしてこなかったので、目的もなく適当に歩く。
風はさわやかだけど日差しは強い。

乾燥した空気に喉の渇きを覚える、南の島の昼下がり。


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甘酸っぱい香りのハニーサックル。

蝶は舞い、野の花は咲き、香りが満ち溢れ、鳥のさえずりがとってもパラダイス。


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ここ、サントノラでは昔からワインが作られていた。
ブドウ畑が島の中央に配置されている。

ワインは修道院の横の売店で販売されているが、ちょっと今夜飲もう、というには結構お高い。

『私はスーパーの紙パック5リットルタンクのロゼワインで十分だわ...』
と思いつつスルー。



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レランス修道院。
ブーゲンビリアとか、南国の花が咲き誇る。

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パリの教会のような、厳かで重厚な感じではなく、明るい楽園のイメージ。
ハレルヤ~の歌が聞こえて来るようだ。


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オノラ(Honorat)という人が建てた、4世紀から続く古い教会なのだそうだ。


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ラバンジンも咲き始め、あたりはいい香りが立ち込めている。

「うーん、与一、いい匂いぢゃ」

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島のところどころにあるチャペル。
小さな島なので、主だった道を歩けばそれなりに遺跡が見れる。


時がゆっくりと過ぎてきた場所なので、それが無駄に忙しい自分にとってありがたい。
ああ、もし逃避行というときは、北のさいはてよりは、こんなところでブドウを育てて暮らしたい。






グローバルな香水のデータベースサイト「FRAGRANTICA」にパルファンサトリのロングインタビューが掲載されました。日本語にて、あらためて近日中にご紹介いたします。


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サントノラ島へ!一人で渡ってみる① Cannes Saint Honorat

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カンヌの沖にあるレランス諸島の中で、一番大きなセントマルガリータ(サンマルグリット)

前日に7~8人(子連れ)のパーティーで、そのマルガリータ島に連れて行ってもらった。
そこはそこで素晴らしかったのだけど、隣にはもっと小さ島があるという。

サントノラ(Saint honorat)!

音からして明るくオレンジ色のイメージの島。
「よーし、切符売り場もわかっているところだから、行ってみよう」と思った。


明日はみんな、ゴルフやら釣りに行ってしまうというので、私は一人でこのサントノラ島に渡ってみることにした。

冒険と言っても、江ノ島に行くようなもんだから、なんということはない、
ちょっとばっかり、フランスだっていうだけだ。

船はカンヌの港から、セントマルガリータ島とサントノラ島、それぞれの島に往復しているので、別々の切符売り場で買う。

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これは往復のチケットなので、帰りも使うから
なくさないようにしなければならない。

船は1時間に一往復。
帰りは好きな時間の船に乗って戻ってくればいい。

最終は6時だったかな。
それを過ぎると帰れなくなっちゃう。

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100人くらいは乗れるんじゃないかな。
船室もあるけど、みんな2階のカンカン照りのデッキでクルージングを楽しむ。



どこまでも青い海。
なんか、船長もカッコいいし♪

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たまに別次元に身を置くって、大切なことだなって思う。

いま見ている光景が夢なのか、過去が夢だったのかよくわからない。
いいも悪いも、記憶がおぼろとなって遠ざかっていく。。。

ちょうど、海と空の間の蜃気楼の中を朦朧(もうろう)と歩いているような気持ち。


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波止場に降り、少し坂を登った上から見下ろす海岸線。
波に浸食された岩の形が面白いし、ミネラルのせいで?水がとても青い。

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上陸後、海岸沿いの道を歩きながら、まず、お弁当を食べる場所をさがす。

見晴らしの良い、そしてちょっと座りやすい場所はないかしら。



ということで、海の見える小高い場所の、日陰のベンチに腰を下ろしたが、
やっぱりもっと明るい場所を求めて、海の近くに行ってみた。


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この日のお弁当は、最高のお米と、香り高い海苔で作った大きなおにぎり。
日本から、お米と海苔と味噌、そして電子レンジ用の炊飯器はいつも持っていく。

ゆで卵と、カンヌの市場で買った鶏のから揚げとフライドポテト。
空気が乾燥しているからかしら、バドー(炭酸水)が喉をピリピリと通って心地よい。


よいち「さとりさま、料理の腕はなくても、素材のお味とこのビューチフルな景色でなんでもうまく感じやすね~♪ うんとこさ働かされて、おなかペコペコだし。空腹が一番の味付けなんていいますしね!」

さとり「(-_-)/~~~ピシー!ピシー!」



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②につづく



グローバルな香水のデータベースサイト「FRAGRANTICA」にパルファンサトリのロングインタビューが掲載されました。日本語にて、あらためて近日中にご紹介いたします。


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FRAGRANTICA-Parfum_Satori ロングインタビュー

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The World of a Japanese Perfumer: Part 1, an Interview with Satori Osawa

Marlen Harrison: Osawa-san, although Japan does not have a long history with personal perfumery the way some European cultures do, Japan does have a strong appreciation for aroma associated with Buddhism and Shintoism, for example, and of course there is 香道 or "kodo" (warming fragrant wood), "the way of scent".

*Osawa Satori: Yes, That's right. The origin of perfume is in Europe, and it is the history of the "liquid scent." On the other hand, in terms of Japan, we can discuss the history of incense which provides scent from a solid rather than a liquid and scents the surrounding space rather than the skin. The history of incense in Japan began with Buddhism in the 6th century. It was later refined in the 10th century by the aristocratic culture, and again in the samurai era in the 15th century.

And we Japanese didn't just scent spaces. For example, in the Heian era there was a silk dyed in clove and cinnamon called 香染 or "Kosome" that was used in luxurious garments for the nobility. It created not only a beautiful color, but the fabric emitted a fragrance; when the kosome kimono was warmed by body heat, its fragrance was emitted according to movement.



In the "Tale of Genji" there is a scene of 薫衣香 or "Kunoeko" (scented garment incense) where burning incense is used to scent kimono. Many of the characters in the novel are enhanced and identified by their scents. In Kodo, the aroma of incense burning or wood warming is expressed as "hearing" instead of "smelling". We not only capture the aromatic molecule physically in the nose, but also hear in our minds a story from the aroma of fragrant wood, the sentimental feelings.

In the 18th century, when the merchant class had more power, the cultures of aroma continued to spread to the common people. From emperors, nobles, samurai, and then to the merchant class, the fragrance culture spread from top to bottom, and it seems there has been a similar history with Western perfume.

Even now in Japan, many households have a Buddhist altar where incense is burnt every morning and night. We Japanese have been accustomed to these aromas since childhood. And the fragrance culture of Japan is not only that of fragrant woods. Every season has its own unique aromas, from the sea to the mountains. In the process of development from children to adults, smell is tied closely to life.

In these ways, the Japanese history of fragrance is different from the European tradition of putting "perfume" directly on skin.

FRAGRANTICAにロングインタビュー掲載!

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グローバルな香水のデータベースサイト「FRAGRANTICA」にパルファンサトリのロングインタビューが掲載されました。日本語にて、あらためて後日ご紹介いたします。


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http://www.fragrantica.com/news/The-World-of-a-Japanese-Perfumer-Part-1-an-Interview-with-Satori-Osawa-8146.html


"PARFUM SATORI is the fragrance brand of a Japanese independent perfumer Satori Osawa, member of la Société Française des Parfumeurs. SATORI's creations are based on traditional Japanese culture. Through Sado (Tea Ceremony), Kado (Flower Arrangement), and Kodo (Japanese Art of Fragrance)...she entrusts her perfumes a message, a wish: to introduce real Japanese spirit, real oriental fragrances.

Satori Osawa, born in Tokyo, studied Fragrance Design and Perfumery under Mr. Kenji Maruyama, while managing her own herb and aromatherapy shop since 1988.

After opening her salon "Parfum Satori" in Tokyo in 2000, she currently creates Haute Couture Perfumes, holds seminars and classes, and actively organizes events and joint exhibitions with glass artists and jewelers." Parfum-Satori.com



カンヌのマルシェにて魚を買う Cannes

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今回は移動が多く、カンヌからアムステルダム、そしてパリへと3か所を回った。
そのたびに3週間分の荷物の入ったスーツケースを荷ほどきして、荷造りしたりで本当に大変。

ラボに通ったり、ショップ訪問(&ディナー)などに一日中明け暮れ、
アップしたいことは満載なのに一向に進まず、もう日本に帰ってきてしまったのだが、まだカンヌの日々を書いている。


ここは、カンヌ旧市街の市場にある魚売り場。
新鮮な魚が毎日上がってくる。

タラ、タイ、カサゴ、カマス、etc...手前にいるのはセミエビ。
ウツボやアンコウなんかも売っている。


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この日は知人の家にディナーに呼ばれて、なんとなく私が刺身を作ることになった。
日本じゃ刺身なんかめったに自分で作らないけど・・・。

日本人ならみな刺身とか寿司が作れると思っているようだ。


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地中海沿岸の人たちは普通に魚を生で食べる。

アンコウが一本売っていた。
いくらなんでも大きすぎるので、それを少し切ってもらった。

日本ではアンコウは鍋にするのが普通だけど、こっちでは生でも全然いけるそうである。

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なんといっても、柳葉(やなぎば)包丁がないので、すっぱりと引いて切れない。
よその家のキッチンでモタモタしていたら、肉切り包丁で、のこぎりのように前後に引けと言う。

まあ、外国に来たら「道具がないからできない」とか、「あれがないからダメだ」とか、そんなこと言ってられないのだ。


鮟鱇(あんこう)の柵(さく)の一部を仕方なく、カルパッチョなんだか刺身なんだかわからないようなものにする。
つまは、赤いラディッシュと、エシャロットの大きいようなネギの茎の、青いところを細く切って飾る。

菜っ切り包丁もないので、刃の反ったフルーツナイフで切るため、うまく千切りにならない。

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余った刺身の切れ端は、細かく刻んだものをショウガ醤油であえて、のりを上にパラリと乗せて小鉢の出来上がり。

切りたての海苔の香りがよく、日本に帰ったような気分!
日本からは必ず、上等の海苔と味噌と米を持っていく。
海苔は私のソウルフード。


10リットルのロゼの紙タンクからワイングラスに注ぎ、氷と水を入れて(南仏では水の代わりにこれを飲む)8時ころから飲み初めて、白、赤と飲み進み、暗くなりはじめる10時になってもまだメインディッシュが終わらない。

12時になって、やっと部屋に帰れるという、南仏の夜が更けていく。







オランダ便り AMSTERDAM 

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オランダ、アムステルダム「アニンドリアパフュームラウンジ(annindriya perfume lounge)で、パルファンサトリの香水が販売されています。


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こちらはニッチ香水専門のブティックで、取扱いブランドのパフューマーの写真が並んでいます。

私の写真も上から3番目に飾って頂いてました。


今回のオランダのショップ訪問と活動内容は後日追ってご報告いたします。




-香りが好きでお仕事したい方を募集中-

 

現在は募集しておりません。)


弊社は、オーナーであり、調香師の大沢さとりが代表を務める会社です。

 

日本の美、歴史、奥ゆかしさ、そして四季これらをコンセプトに自ら調香、デザイン、オリジナルブランドとして販売をしています。

海外進出も始まり、スタッフを募集しております。

 

○ 香りが好きで興味のある方

○経験者、初めての方、年齢問いません

○語学堪能な方、歓迎いたします。(英語、フランス語、中国語等)

○事務全般、コンパウンドができる方

 

詳細は、面談の折お話しさせたていただきます。

ご興味のある方は、問い合わせメールにて連絡ください。

 https://parfum-satori.com/jp/contact/

(返信メールが届かない場合がありますので、必ず電話番号も記入してください)

カンヌの海岸にて Cannes,

20160610yoichi.jpg



「さとりさま、せっかくフランスにきたっつうのに、なんかあっしの出番少なくありやせん?」
「もうー、自分のことだけでいっぱいいっぱいなんだから、お前まで面倒見きれないよ」
「ちぇ、観客があっしの登場を待っているっていうのに・・・」
「文句を言わないで黙って車引いておくれ、あたしはカンバセーションに疲れてるんだから」
「のんびりしてるように見えますけどね、、、見かけによらず意外と気を遣うほうでやすからね」
「意外、は余計だよ、本当はセンシティブなんだから」



日本ではオフィスで座った時点ですぐにパソコンを立ち上げて仕事が開始できるし、いつでもネットにはつながっている。電車に乗ってドアが閉じれば、立ってても座ってもすぐにスマホが開ける。

そんな毎日を海外でも同じようにしようとすると、たくさんの周辺機器を運ばなくてはならない。

ほとんど外へ出ていることが多いので移動するたびにWIFIを設定。なにしろ段取りに時間がかかるうえ、コードを忘れたり、バッテリーが上がった、充電器がない、差し込みのアダプターがないなど、こまごましたものが一つでもないと、役に立たないただの重たい金属の塊と化してしまう。

また、人と一緒のことが多いのでやっぱり集中して話さないといけない。日本なら、チラっと見れるメールも、5分もかかったら相手に失礼になる。

で、夜、部屋に帰ってからしよう、なんて思っていると、なんにも整理ができないまますぐに一日が終わってしまったりした。

写真はたくさん撮っているし、書きたいこと満載で、情報のインプットは多いのに、アウトプットできないストレスを感じている。フェイスブックでは比較的リアルタイムの写真をアップしているものの、ブログではまだ、最初の週末に行った島のことも半分くらいしかアップできてない。

でも、すでにアムステルダムでの仕事を終え、パリに移動してしまった。



私の母はもう90になるが、一日がすごく早く過ぎてしまうらしい。
動作がゆっくりになって、なにか一つ用事するのにも時間がかかるから、あっという間に夜になってしまうとよく言っているが、こっちへ来て自分も本当にそう感じてしまう。


処理能力が落ちると、時間が早く過ぎるっていうのは、面白い現象だと思う。











セントマルガリータ島③ 海藻のベッド Saint-marguerite island  Cannes

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というわけで、セントマルガリータ(サンマルグリット)島で、みんなでランチをすることになった。
島の中を歩き、カンヌの町と反対側の海岸に出る。

彼らはよく来るので、お気に入りの場所があるようで、「ここだここだ」と言って小さな入り江に降りていく。
岩が自然と(あるいは多少人の手によって)階段状に削れているので、2メートルほどの崖をおり、海岸にたつ。


20160610サンマルガリータ5.jpg


そこはふわふわとしたクッションのような場所。
枯れ葉のように見えるが、海藻が打ち寄せられて堆積した場所で、それは厚さ1メートル以上は積もっている。


この茶色いところがぜーんぶ海藻なのだ。
もっとずーっと右の方、崖がせまってくるところまで。



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白っぽい粉のように見えるのは、たぶん塩が吹いているのだろう。
ほとんどがこの細長い海藻で、ところどころに羽毛状の海藻も混ざっている。


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これが堆積している断面図。
寄せては返す、波に削られているの。



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長い間溜まった海藻の重みで、下の方はまるで化石のように固まっている。
積もって、固まって、また波で削られていく。。

なんか、時の流れを感じるなあ。
すごくない?




20160604島海藻.jpg

なんか、面白くないものを延々と載せているって思われちゃうかもしれないけど、私にはとっても興味深かったのだ。

あとで、知人に島の写真を見せたところ海藻ばかり撮っているので
「さとりはいったい島に何をしに行ったんだ?」と笑われてしまった。



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「さとりさま、塵(ちり)も積もれば山となると言いますが、日ごろの努力が大切だっていうことを、
しみじみと感じる場所でごぜえやすよ。」

「旅に出ると、どうしても感傷的になるもんさ。イーブンイフそれが与一であっても。」












セントマルガリータ島②  Saint-marguerite island  Cannes

20160610サンマルガリータ4.jpg

セントマルガリータ(サンマルグリット)島は、カンヌの沖にあるレランス諸島の中で最も大きい島。
島なので当然、四方は海に囲まれている。

しかし坂を上り、島の中をめぐる道を歩くとそこは森の中。

歩いても歩いてもこのような景色が続き、また分かれ道があってそこを行くとまだ森の中。
二叉路、三叉路、辻、五叉路と現れる。

明るく、乾いた、静かな道で私はあえて迷子になる。

後ろも前も誰もいない、白日夢のような不思議な感覚。
鳥のさえずる声が、まるで天国にいるようである。


一枚目は私の、もっともお気に入りの写真。

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黄色い蝶が目の前を横切っていく。
この野辺の花はマツムシソウかな?




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森の中には、木の強い匂いが立ち込めている。
島全体に松が多い。


ブラックペッパーを思わせる、ややスパイシーで、スモーキータバック、バルサミックな甘さのある、乾いた香り。

新宿御苑でも歩いているとこれに近い香りをかぐことがあるけれど、ここは香りの帯の幅が広く、しかもとても濃密。





20160610サンマルガリータ1.jpg

やがて、また異なる香りが立ち込めていると思ったら、ユーカリの並木道に入った。

ユーカリの精油は、1.8シネオールが中心の、透明な、クリーンで冷たい香りだけど、花材でよく使うユーカリの枝は甘くバルサミックな香りが強い。

ここにあるのは、シャープな精油の香りではなく、花を活けるときに匂ってくる香り。
その何倍もの濃さの塊が、降りてくるようだ。


20160604島飛行機.jpg

突然爆音がしたと思ったら、編隊を組んで飛行機が飛んでくる。

火災予防訓練だそうだ。

これだけ乾燥して、しかも松やユーカリのオイルが揮発していたら、万一発火の場合それはよく燃えるだろう。
いたるところに禁煙のマークが書いてあったし。


延々と続く何十台もの飛行機の低空飛行。
と思ったら、上空を何度も旋回をしているようだ。

20160608サンマルガリータ5イチジク.jpg

しばらく歩くこと、やがて出会う強いグリーンはフィグ(イチヂク)の茎からにおってくる。
フレッシュで癖の強い、やや腋臭のような香り。


最近、フィグをテーマやキーノートにした香水があるのは、こんな風に身近に感じているからかも。


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サンマルグリット島の中には小さな湖があり、国立公園になっている。
中にははいれないが、ぐるっと囲む板塀の切れ目に物見櫓(やぐら)があって覗(のぞ)けるようになっている。

湖の中央の小島には、たくさんの鳥が羽を休めており、まさに鳥のサンクチュアリである。
こんなところで白鳥を見るとは思わなかった。

今回は重い荷物の中、望遠レンズを持ってきたかいがあったというもの。


そして、急に目の前に開ける広い海からは、潮騒の香りがいっぱい。

さまざまな海藻がたくさん生えていて、それが波に打ち寄せられ岩のようになっている。
きっと、その香りが混ざっている。

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松、磯の香り、紺碧の海。
マリンノートはきっと、こんな濃密な香りの環境で生まれたのだと思う。
それは明るくて、日本の海とは違う香り。


日本の海の香りはどんなだったかと思う。

きっと同じ松でも日本海の、そして海も荒れて波の花が浮かぶような、
厳しく固く冷たいマリンタイプになるのだろう。



生まれ育った環境が人を作るのだから。











ピンクのバラ Cannes

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最初の白いバラが終わってしまったので、別のバラを買ってきた。
中心が淡いピンクで、外がグリーン。



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テラスに似合う南仏のバラ。



セントマルガリータ島①  Saint-marguerite island  Cannes

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週末、知人の家族と6人で、近くの島へピクニックに行くことになった。

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カンヌから船で15分ほどのところにある、セントマルガリータ(サンマルグリット)島は、私の部屋からも見えるくらい近い。

急な誘いだったので、どんなところかなどあまり知らないままついていってみた。
アパルトマンの部屋から降りて、目の前の道を右へ、船着き場に向かって歩く。


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天気もよく、あっという間に対岸の島に到着。
道すがら説明を聞くと、ここは昔は牢獄だったとか。

アレクサンドル・デュマの「鉄仮面(the men in the iron mask)」の舞台であり、
ルイ14世の双子の兄が幽閉されていたとか、伝説と史実が入り乱れて諸説あるそうである。

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その幽閉暮らしがどうであったか本当のところは知らないが、すぐ近くにCannesの町があり、八丈島の島流しとはだいぶ違うイメージである。


20160604島.jpg

紺碧海岸。
コートダジュール(cote d'Azul)の海の色は、紺と碧(みどり)が交差する場所。


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波は凪(な)いで、海の底まで透けて見える。
丸い砂利と、海藻がたくさん揺れている。



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寄せては返す、静かな波と音。
時折ウミネコがなく声がする。



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「さとりさま、何度来ても、南の海っていいでやすね~!」

「ここの潮の香りをかぐと、はるばるきたって感じがするねえ」

つづく


南仏の花 ラベンダーフレンチ Lavender

ラベンダー.jpg

フレンチラベンダー


20160606ハイビスカスCannes.jpg

咲いたばかりのハイビスカス、
花弁が厚く艶があり、まるでビニールでできているみたい。

夜につぼんで、朝開く、を繰り返している。


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ランタナ?


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アガパンサスのつぼみ。

20160606マメ科の花Cannes.jpg

なんだろう。マメ科の花であることは間違いない。





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ズッキーニのフリッター zucchini_Cannes

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zucchiniの天ぷら。
市場の横の鶏肉やさんの店先できれいなお姉さんが揚げている。

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写真撮ってたら、お姉さんにひとつ試食でもらっちゃった♪

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紙で包まれたzucchiniのフリッター。

ひとくちぱくり。
なかから熱いオイルがじゅわっと出てきて口の中がやけどしそう!

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ぎっしりならんだチキンロテ。
こっちはお兄さんの担当。

フランスは鳥が美味しい。

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カンヌ。



白いバラを買って Cannes 

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昨年まで滞在していたアパルトマンのお部屋は、カンヌの湾のほぼ反対側で、西に面していて日没が見えた。まさにニュアージュローズ、バラ色の雲の広がる景色。


今回は違うお部屋を借りてみた。
リビングが東に面しているので、朝陽が入る。

ちょうど丘のあたりから日が昇ってくる。



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カンヌは時に嵐のような風が吹く。
強い風は特に西から吹いてくるので、こちら側は背中を向けているので安心。

窓からはほどよい風が気持ちいい。


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市場では一番最初にバラを買ったから、持ち運ぶ途中で花びらが少しいたんじゃった
でも、香りがよくて品よくゴージャス。



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どのバラにするか迷う~!
10本で8ユーロって、とってもお買い得。
というわけで、後先を考えずに買ってしまう。


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白い部屋だから、どんな色のバラでも似合うと思ったけど、やっぱり白にしてよかった。

どこが一番いいかなって、いろいろな場所に置いてみた。



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玄関のビュローの前とか。
お部屋には鏡がいくつもあるのでとってもたくさんのバラみたい。


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鏡の中の鏡の中のバラ。



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ベッドルームは建物の西側にある。
風が抜けて夕方は寒いくらい。


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さとり「でもまあ、南仏はやはり、ローズとロゼの日々だねえ」

よいち「なんでやすね、あっしはやっぱり花より団子ですね!」



市場へ買い出し カンヌ,Cannes,

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ホテルじゃなくて、アパルトマンのいいのは自炊できるところ。
長い旅行なら、部屋でリラックスして食べたいもの。

ただ買ってきて並べるだけで、やっぱり「おうちごはん」になる。

初日は市場へ買い物に行って、オリーブとサーモンを中心に野菜少々チーズ少々、そのほかに
バタから卵から水、バゲットと一通り買う。
カートの中はいっぱいになってしまう。

キッチンには食器や調理道具は一通りそろっているのだけど、アパートによって揃えてあるものが違う。チェックしたら、炊事手袋とか、キッチンペーパーとかはなかったのでそれも買わなくちゃ。。


一応、頭の中で買い物の順番を考えているのだが、マルシェの入り口は一番最初にお花屋さんがあって、帰り支度を始めているので「急がなくちゃ。」とつい買ってしまう。

白いバラがいい匂い。


しかし頭が重いから、袋からはみ出て落ちそうになるし、持ちにくいこと。
よく考えたらこの炎天下で持ち歩いては、帰るまで水に入れられずくったりしちゃうかも。。。。

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次にバゲットを買う。クロワッサンも。
重いものは最後、と思っていたから軽いパンを先に買ったのだが、こんどは
長くてこれもバッグから飛び出るし、クロワッサンは下に入れたらつぶれてしまいそうだ。


それから生鮮食品、そして冷凍食品を少々。。。
水とジュースとワインは最後。

生活日用品も少しかって。
ガラガラ引くカバンに入れたものの、やっぱり重いし大変。
こんなことあと何年できるかな、なんて今の健康に感謝したりして。


大きなスーツケースを開き、洋服をタンスにつるしたり。
使う前に食器を洗ったり、などなど。

疲れたり休んだりしながら、ネット環境が整うまでなんだかあっという間に数日が過ぎて行った。
毎年、毎回、同じことを繰り返して覚悟はできているつもりだけど、その都度発生するトラブルが違うので、準備があまり役に立たなかったりする。

もちろん、短時間に同じクオリティを求めることが無理だとはわかっている。

パソコンの前に座ればすぐに仕事が開始で来て、
キッチンではさっと必要なものが置いてあり、
日本でのくらしは、生活にしても快適に整えられているなあと、ありがたく思って過ごしている。




カンヌ アパルトマン Cannes apartment

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カンヌのアパルトマン初日。
いっぱいに開いた窓から潮風が入ってくる。


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どんなに広い家でも、30分経たないうちに全部の部屋を散らかしてしまう自信があるので、スーツケースを開ける前に撮っておいた。

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リビングからベッドルームへ続く廊下。


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真ん中の窓が私のお部屋。


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すぐ前はCannesの港。




パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

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