Parfum Satori

2015年9月アーカイブ

ニオイサンタンカ(匂山丹花)Ixora odorata

20150930ニオイサンタンカ.jpg

キンモクセイも終わってしまったし、何となく寂しい気分であったが、気持ちいい風の吹くなか、ぐるっと新宿御苑をまわってから温室へ行って見た。

温室には夏の間はあまり行くことがなかったので、久しぶりに少し変わったものがみれるだろうか。
そんな風に思っていってみると、黄色い花火のような花がこんもりと咲いている。


これはニオイサンタンカというんだって。
初めてみるけど、いかにも南国の花のようだ。

「ニオイ」という名がついているから、いい香りだろうと思って顔を近づけると、甘くクリーミーで濃厚な中に少しグリーン感のあるホワイトフローラル調の香り。

プルメリアとかシャンパカとか、熱帯の花に共通のコクがある。
マダガスカルが原産で、日本では沖縄や石垣島でみれるそうだ。

サンタンカの花びらは4枚だけど、プロペラのようにねじれた開き方が、五弁のコーヒーの木の花に似ている。

サンタンカもコーヒーノキも、どちらもアカネ科の植物。



夏に咲くテイカカズラの花も、ねじれたはなびらで、ジャスミン調のホワイトフローラルな香りだから、ちょっと連想する。
こちらはキョウチクトウ科だから植物としては遠いけれども。

20150930ニオイサンタンカ2.jpg

「温室は冬に行くもの」なんて思っていたけれど、よく考えたら、夏は外より温室の方が涼しいかもしれないな。

来年の夏は温室に行ってみよう。

エフェメラルについて autumn ephemeral

120902ツルボ1.jpg


春の妖精に対して秋の妖精、オータムエフェメラル(autumn ephemeral)。
そんな言葉があるのかしら?

春夏秋冬、現れては消えていく花の妖精たち。


妖精を捕まえることはできない。

ただできるだけ長くそばにいてもらいたいと願うだけ。


20150929ギンモクセイ.jpg

美しい四季の移り変わりを見ていると、私たちは何ひとつ所有することはできないんじゃないかなと思う。


たとえ、一輪の花をテーブルにおいて、あるいは庭に花を植えて愛でたとしても、永遠にとどめることはできず、その移ろいを記憶に残すのみ。

20150929hakusekirei.jpg

ただ繰り返す季節のために、彼女たちに再び会えるよう、邪魔しないという形で、ほんの少し自然に関与できるかもしれない。


感謝と謙虚さをもって。


20150929ホオノキ.jpg

秋晴れの、こんな素晴らしい日に、ひとりで広い公園でぼんやり風の音を聞いていると、いろんな音が聞こえてくるし、音(おと)は、たくさんあるけれど、聞こうとしなければ聞こえないものだって、あらためて思う。








カジノキ② 梶の葉のお手前 Broussonetia papyrifera

20150927カジノキ2.jpg

木の名札を読んで「カジノキ」とあった時、ふとこの葉を使った手前(てまえ)を思いだした。

梶の木の葉は、切れこみが無く卵形のこともあるし、葉が裂けて3つになったり、かしわもちを包む葉の様に5つに分かれることもある。


このカジノキの大きな葉は、茶道の夏の薄茶席で、水指の蓋に使うことがある。

昔、娘時代に通っていた茶道の先生のお庭はちょっとした広さがあり、お茶で使う茶花などさまざまな植物が植えられていた。


七夕の時期、夏の暑い日に、「今日は葉蓋を使いましょう」といって、庭から切ったばかりの梶の葉を、お水屋の鉢の中に数葉つけてあって、涼しげだったのを覚えている。

水指の上に蓋の代わりに梶の葉を置いて、風炉のそばに運ぶ。

お手前の中で、葉蓋は開けたら折りたたんで建水に捨ててしまう。

葉蓋を右手で取り、縦二つに折り、茎が左に向くように横にむけて、三つか四つに小さく折りたたみ、折った葉にちょっと穴を開け茎の端を差しこんでとめ、建水の中に伏せて入れる。


この葉は、一回のお手前で一枚使ってしまうので、お稽古の人数分が必要である。


20150927カジノキ.jpg

これは5月の梶の花と葉。
切れこみが無く素直な葉の形だ。
先生のところで使った梶の葉も、切れこみが無かったように思う。



古来この梶の木の葉には、短冊の代わりにして和歌を書いていたそうである。
もともと、コウゾの仲間で紙の原料にもなるから不思議ではない(んじゃないかな)。

冷泉家では特に、七夕にこの葉を用いて歌を書く行事がある。


そんなことから葉蓋の手前をこの時期に行なうのかもしれない。

お茶の先生には、お手前のおりおり由来を聞いたはずなのだが、忘れてしまったことの方が多い。
シーンだけが切り取られて記憶の中に留まっているばかり。


オハギ,ボタモチ,OHAGI,Botamochi

20150927おはぎ.jpg

スタッフのH子嬢のお母さまが、手作りおはぎを持ってきてくださった。

黒い塗りの箱を開ける。
スタッフから、「わあーきれいー」と歓声があがる。

外がもち米で中が小豆のおはぎはたまに見るけれど、これはさらに、ピンクのお花を模したしゃれた作り。

お味もあっさりと甘く。ほんのりとした塩味が上品。
ランチの後の満腹でも、別バラとばかりにペロリ頂いてしまった。

春のお彼岸は牡丹の季節だから「ぼた餅」、秋は萩の季節だから「おはぎ」、というのが諸説の中で有力のようだ。

季節の中で出来た日本の習慣だから、「それがふさわしいし、そうであって欲しいな~」というのが私の気持ち。


20150927抹茶.jpg

「では、せっかくのおいしいお菓子なので、今日は抹茶にしましょう」

食後にはお薄を点(た)てて順番にいただく。
水屋(キッチン)での立てだしではあるけれど、お濃茶用の抹茶なのでお味はいいはず。


昔、母が私にお茶をたてながら話してくれたように、お茶の濾し方、茶せんの扱い方など、みんなに説明しながら立てる。
やっぱり、見ると聞くでは大違いだと思うから。


「お薄をたてるときは、茶せんを椀の底にゴリゴリ擦ってはいけないのよ。茶せんがすぐにダメになってしまうでしょ」
「こうしてね、さっくりと泡立てたら、最後は上の方を軽く捌(さばく)くと細かな泡になるのよ。」

「のの字を書いてできあがり。私は裏千家だから全体に泡が覆うけど、表さんは三日月の様に端の方にすっと残す感じ」

「やたらとあわ立てるとかえっておいしくないのよ。スフレじゃないんだから」

きちんとしたお稽古では無くても、こんな風に日常に楽しめるのが気張らなくていいと思う。
一人でも楽しくて、大勢でもにぎやかな、お茶のひととき。





Between the sky and the sea

20150704海.jpg


At midnight, lying on the bed, I hear the sound of the sea.

I get up, step out on the balcony and the sea breeze blows up along with the heat from daytime. I gaze into the dark sea.

 

The noise during the daytime is all gone. In the ocean, lights of ships are floating on the surface. The lights slowly drift away and get swallowed up in the darkness.

In ancient times, people must have believed that the ships had fallen off the edge of the earth.

Where can we find the border between the sea and the sky?

 20150703cannes.jpg

The distance to the horizon that is visible to the naked eye is said to be only 4 or 5 kilometers. 

It's only a small part of the whole that we believed to be the edge of the world. 

The horizon flies when we pursues, and we can never go to the edge. 


The earth floats in space, so the border between the sea and the sky would be the sea itself.

 

カジノキ 梶の木① Broussonetia papyrifera

20150922カジノキ3.jpg

カジノキ(梶の木)のオレンジ色の実がなっている。

はじめは花に見えたのだけれど、春先にもこの木には花が咲いていたはずなので、形の異なる花がまた咲くとは不思議なことだと思った。

調べて見るとこれは花ではなく果実で、このオレンジのつき出た柔らかい部分の中に種子が入っているそうだ。


実は今朝、新宿御苑に行ったところ、連休の代りで休園日となっていた。がっかり。

そこで、今月はじめに行った時のことを書くことにした。


20150922カジノキ2.jpg

地面や、橋の上にたくさん落ちている。

雨の後なので、べっちょりとしてちょっと触る気になれなかったのだけれど、落ちたばかりの比較的きれいめのものをつまんでにおいを嗅いで見る。

ビターチョコレートの匂いがする。

意外な匂いにびっくりだが、2度拾って嗅ぎ直す気になれず、充分に確認できなかった。
また機会があったらにおってみたいものである。

110505かじのき2.jpg


こちらは5月のカジノキの花。

でもどっちかといえば、オレンジの実の方が花らしく見える。


みつまた、コウゾ、などと、紙の原料になる。

papyrifera、という学名も、紙を意味するのだと思う。






今咲くキンモクセイ,金木犀Osmanthus fragrans var. aurantiacus

20150923キンモクセイ.jpg

新宿御苑の新宿門を入ったあたりからすでにキンモクセイの匂いが漂ってくる。

新宿御苑にはキンモクセイのある場所はいくつかあるが、これはきっと、母と子の森にいく途中にある大きな木に違いない。

そう思って、広場を横切る道を森へと向かった。行ってみると

「なんだ、充実しきった開花直前だけどまだツボミ。」

でも・・・、このくらいたくさんあると、ツボミでもあたり一帯にもう香りが満ちているという按配(あんばい)だ。




20150923キンモクセイ2.jpg

大きな大きなキンモクセイの木。

どのくらいたくさんかというと、このくらいいっぱいついている。
右上のすみの方までツボミが鈴なりについているのが見えるでしょう?



20150923キンモクセイ3.jpg


ギンモクセイ(銀木犀)が2週間前に咲き始めてから、次はキンモクセイ(金木犀)と心待ちにしていたのだが、ようやく咲いてくれるようだ。

もう一カ所目指したのは、中央あたりの三角花壇。
ここは金、銀木犀の林。

そこもぎっしりのツボミの中に、ぽっちり咲き始めている。


銀は最初に咲き始めたとなりの木が、今満開になっている。
割りに花時が長いなあ。



20150923ドングリ.jpg

この金銀木犀の林には、たくさんのマテバシイもはえている。


ドングリがうるさいほど落ちてくる。
パラパラと、だれかが石を投げているのかと思った。

写真は、小石じゃなくてみんなドングリ!
「雨あられ」というが、本当にあられのようだ。




姿より先に香りが届く、キンモクセイの妖精さんに癒され中。

連休の朝は新宿御苑で療養し、午後の仕事に励んでいる。





キンモクセイの香り☆オードパルファン「SONNET(ソネット)」

トップはマンダリンのシトラスと、クラリセージのティーノートから爽やかに始まります。そして甘い桃のようなオスマンサス(キンモクセイ)の香りは、やわらかいフローラルの広がりに、やがて、木の暖かいラストノートへと移ろっていきます。



どんぐり マテバシイ Lithocarpus edulis

20150921ドングリ.jpg

晴れた秋の朝、ツクツクと遠く近く、蝉が鳴く。

耳をすませば、秋虫の音に重なって、たくさんのドングリが、コツンコツンとひっきりなしに落ちてくる。


人が人を取り戻す。


箱の中では、私は生きていない。
息をして動いていても、それは生きているのとは違う。

一人でいたら寂しくなるし、一人になれなければ息苦しい。
そんなわがままな自分を、静かな公園のベンチで、みつめている。



マテバシイ馬刀葉椎・全手葉椎

ヒバンバナ,曼珠沙華,Lycoris radiata,

20150922ヒガンバナ.jpg

「ヒガンバナ(彼岸花)を庭に植えるものではない、あれはお墓の花だから。」


そういわれても、気にせずに庭に植えたことがある。
若い頃は、ときに自分の中の「善」に不満を持つ。
または挑戦的な気持ちがあって?
ただ綺麗だったからかもしれない。

ヒガンバナは、夏草がまだ残る林の木陰にひっそりと茎を長く伸ばし、ある日突然その姿を表す。
毒々しいほどに赤く、悪女風だ。

20150922ヒガンバナ白.jpg


植物にとって花びらは飾りで、蘂(しべ)こそが重要な存在なのだ。
生殖が生き物の役割だから。


20150922ヒガンバナ白2.jpg


白いヒガンバナもある。
ヒガンバナに花の香りはない。

蘂(しべ)が生殖のために存在するならば、球根で増えるのはどういうことなのであろう?
ヒガンバナは3倍体であるため結実しないといわれるが、わずかにはできるそうである。


ヒガンバナによく似た形の、ダイヤモンドリリー(ネリネ)と呼ばれるピンクの花があるが、ドラマティックさでは及ばない。


プラタナスの木の下で under the Platanus trees

20150918プラタナス.jpg


プラタナスの下に立って目をつぶると、

風の音が、

私をアルディッシュに連れて行ってくれる。

 

真の闇の中で、

朝まで夢を見ないで眠りたい。


20150710Ardèche19.jpg

Standing under the Platanus trees with my eyes closed,

the sound of the wind takes me to Ardèche.

 

I want to sleep until the morning with no deams, 

in the sheer darkness.


萩 Bush clover

20150918萩.jpg

ハギは、秋草だけれども、花の形をよく見ると、藤やエニシダ、ムレスズメなどによく似ている。
豆科特有の形だ。

萩の木は細い枝が地面からブッシュのように伸び、分枝した先に花が咲いている。

花に会う日がいつも風のある日なのか、枝がしなり易いせいなのか、シャッターを切るときにはいつも揺れていて撮りづらい、と思うのが毎年のことである。

20150918萩3.jpg


秋の始まりはセンチメンタル。


愛の分岐点は、それが死んだら悲しいか、どうか。



20150918萩2.jpg


外国の豊満な女性にふさわしい香水を日本女性がつけると、もともと我々が持っている清楚(せいそ)な美しさが、逆に貧相に感じられてしまうように思う。


萩を見ると、そんな気がする。


ギンナン落ち始めました。銀杏,イチョウ,Ginkgo biloba

20150917ギンナン4.jpg

臭うな~と思ったら、9月だというのに、もうギンナンが落ちている。
それも、りっぱな大きさ。


20150917ギンナン3.jpg

結構、たくさん落ちているな~。
踏んだら靴の底が臭くなるので気をつけて歩く。


でもギンナンの落ちてくるのって、11月とかじゃなかったかな?
最近では植物の暦もなんだか変わってきているみたい。

20150917ギンナン5.jpg

小さい頃はふにゃっとした黄色いギンナンは嫌いで、茶碗蒸しに入っていても、よけて食べたりした。

今は大好き。
翡翠(ひすい)色の青いギンナンを3つ4つばかり串にさして素揚げにし、パラリと塩をふったものなんか、こたえられない。


20150917イチョウ.jpg


新宿御苑は大きなイチョウの木がたくさんある。
葉は青々としているが、葉が黄色くなる前にギンナンができるのだったかしら?

なんだか、知っていると思っていたことが、ちっともあてにならないと思うこの頃。


ツルボ,Barnardia japonica

20150916ツルボ3.jpg

ツルボに会いたい。


朝のうちにひと仕事を終えて、イソイソとアトリエを出る。
新宿御苑の九時の開苑時間にちょうどついた。

もう、ここは自分の庭のごとく熟知しているつもりだが、「どういうルートで行こうかな?」と考えながら案内板を見る。

ツルボは一番奥の、プラタナス並木の下に咲くのでちょっと遠い。

短い時間で中央あたりのキンモクセイ、はじっこのツルボと見て、折り返し最後に日本庭園のヒガンバナを見るルートをとることにする。


ほぼ、縦断する感じだ。

フランス式庭園のプラタナス並木。

ツルボは少しまばらな感じで生えている。
色がうすく、少し元気が無いようだ。


小さな花びらをひろげ、いっぱいに伸ばした蘂(しべ)が、赤ちゃんの手のようでいじらしい感じが好き。

並木を一往復しながら足元のツルボを見て、次はヒガンバナを見るためにすぐにそこを離れる。


20150916ツルボ2.jpg

あらやだ、通りかかった「中央休憩所」の前に群生している。
ここはキンモクセイからほど近く。

あんな遠くまで行かなくてもよかったのに・・・。

でも、ここのツルボはピンクが濃い。
日当たりがよいせいかしら。


20150916ツルボ.jpg

時々においをかぐ。写真を撮る。

ズーム、ピント、開放値、よくわからないなりに、可愛いと思って撮ると、可愛くとれるんじゃないかなと思う。

そんな考えは論理的じゃないけど、そもそも、愛って論理的じゃないでしょ?


20150916ツルボ4.jpg

ヒヤシンスのような、ハニーグリーンの香り。

後で調べたら、ツルボはユリ科のシラーの仲間だと思っていたら、キジカクシ科だと書いてあるものもある。


キジカクシ科なんてなじみの無い科だけれど、アスパラガスに近いようだ。
名も違うし、どっちが正しいのかな・・・?



今満開、ギンモクセイ 銀木犀 Osmanthus fragrans

20150915ギンモクセイ2.jpg

ギンモクセイの花が満開。
はじめに数輪が咲いているのを発見したのが9月3日だから、もう10日以上。
満開までいがいに長くかかったのは、お天気が悪かったからだろうか。

20150915ギンモクセイ4.jpg

うっすらとしたクリーム色の花が、朝の日差しに爽やかに見える。
花に近づき過ぎると、かえってにおいは薄く、少し離れると芳香に包まれる感じ。

きっと、1輪の力だけでなく、全体のハーモニー。
独唱(ソロ)ではなくて、合唱なんだね。


20150915ギンモクセイ3.jpg

中央にちいさな蘂が2本、アンテナのように生えていて、つるりと肉厚の4枚の花びらが本当に愛らしくて、じいっと見てしまう。

同じような写真だけれども、どの顔もみんな可愛い。
だから、この一枚を選ぶことができなかった。

写真を撮ったり、香りを見たり、すぐそばのベンチに座って眺めたり。
ギンモクセイの木の周りを、いつまでもぐるぐると回っていた、今朝の新宿御苑。


20150915ギンモクセイ.jpg

ギンケイ、銀桂とも言う。


楽しいな。


落ち葉の匂い ジオスミン  geosmin

20150914 落ち葉の香りジオスミン .jpg

雨の後の雑木林で、落ち葉を踏んで歩くと、湿った土の匂いがする。
立ちのぼったアーシーな香りが、足跡とともに追いかけてくる。

雨上がりの木立ちは、樹木の呼吸も一緒になっているからかな?
思わず深呼吸したくなる。

立ち止まり、ふわふわ積み重なった腐葉土をはがして見れば、もっと濃くなった、カビのようなにおいが鼻をつく。


それはジオスミン(geosmin)。
語源をたどれば「大地のにおい」である。


倉庫に長く置いておかれり、古い家の押入れから出したと思われる荷物が届いて、そのダンボールまで臭うこともある。紙や布は臭いを吸いやすい。

また、水や食べ物からこの、カビ臭さがすればとても嫌なものだ。
ほんのわずかでもすぐに感じる。


けれど、神社の境内の裏などでジオスミンがほのかに香ってくれば、子供の頃にかくれんぼして遊んだことを思いだす。
それは、必ずしも嫌なにおいではない。


「におい」と言うものは、強弱や濃淡、そして場面のふさわしさによって心地よかったり、不快だったりする。
思い出とかも、からまって。



だから、においが悪いわけじゃない。
いつどこで会うか、どんなめぐり合いか、それが大切。







ギンモクセイ 銀木犀 Osmanthus fragrans. var. fragrans

20150910ギンモクセイ.jpg

今年のギンモクセイ、銀木犀がもう咲いている。

この写真は9月3日のもの。
ここ、新宿御苑にはキンモクセイ(金木犀)とギンモクセイの群生している場所がある。

「まだ早すぎるなあ」と思ったが、一応そばを通ってみると、なにやらいい匂いがする。
あれ?と、よくよく探してみると、1本だけ、ギンモクセイ(銀木犀)が咲き始めている。

キンモクセイの咲く時期は、9月の終りから10月と思っていたし、たいてい、ギンモクセイの方が少し早く咲き始めるのだけど、それにしてもちょっと早い。

今年の夏はものすごく暑くて、急に雨で涼しくなったからだろうか?

ギン(銀木犀)は、キン(金木犀)より少し香りが薄いように思っていたけれど、あたりに香りの花がないせいか、よく匂い立っていた。



あれから、1週間。
雨が降ったりでずっと散歩にいけないけれど、もっと咲いているのかな。


秋がずんずんやってくる。



秋の赤い実 オオツリバナ Euonymusplanipes Koelhne

20150903オオツリバナ.jpg

秋の赤い実、オオツリバナ。
多少暑くても、緑の中に赤い実が見つけられるようになると、もう秋が来たと思う。

遠目にはマユミかな?と思ったけれども、近づくと実が5つに裂けているし(マユミは4つ)、実のつき方も殻の外側にぶら下がっている様子が、マユミとは違う。


そこで戻ってから調べて見ると、オオツリバナという植物だとわかった。

わかったからどうということもない、とも言えるのだが、やっぱり名前を知ると「行きずり」ではなく、より「馴染み」になった感じがするし、特別なものになる。

だから、名前って大事だな。


この1ヶ月、御苑に散歩に行く暇がなかった。

学校の夏休みは終わったと言うのに、こちらはまだ次から次へと課題が出されて宿題の山がへらないようである。
びっしりと仕事が詰まると、息も詰まってしまう。

本当は、歩いたりしている方が考える力が湧くというものなのだが。


潜水して、時々水の上で息を吸って、また深く潜るみたいな日々。

秋の一日、赤い実を見てもの思う。。





フレグランス鑑賞会 秋 9月13日(日)Fragrance school

オピウム.jpg


10月開講のフレグランスデザイン講座(9月16日募集締切)受講をご検討の方、フレグランスが好きな方は、フレグランス鑑賞会にお越しください。

この夏、パリでリサーチした、話題の香りや日本未発売の香水、名香といわれる香りをとりまぜながら、ゆったりと鑑賞してゆきます。
普段嗅ぐことのできない香料素材やアンティーク香水なども一緒に鑑賞してみましょう。

香りを鑑賞した後はお茶を飲みながら、香りを中心に集まった魅力的な方々とのお話に花がさくことでしょう。

フレグランスデザイン講座(10月開講)をご検討の方、フレグランスの好きな方向けの一般公開講座です。


日時:9月13日(日)13:30~15:00(鑑賞会) 

   その後 16:00まで お茶会 

   費用:一般5000円(税別)

20150728fraca.jpg


☆要予約 お問い合わせメールでご予約ください。後ほど、予約確定のメールを差し上げます。メールでのお申し込みにはお名前、ご住所、お電話番号をご記入ください。ご質問など電話でも受け付けております。 https://parfum-satori.com/jp/contact/

☆定員になり次第締め切らせていただきます。 


☆鑑賞香水(予定)
Opium / YSL 
Odin /03 (Woody)
Atelier Cologne / Amber Nue(oriental)
Robert Piget/Fraca 練り香
Black Peony / Parfum Satori 2006 (Oriental)

など


►前回の香水鑑賞会のレポートはこちら→春の香水鑑賞会2015 夏の香水鑑賞会

パルファンサトリ フレグランススクール Summer Party 2015

20150830パルファンサトリフレグランススクールランチパーティ7.jpg

パルファン サトリ フレグランススクールの「ランチパーティ夏」が、2015年8月30日(日)、御苑チャペルにて行なわれました。

20150830パルファンサトリフレグランススクールランチパーティ8.jpg

パルファンサトリのパーティは、冬は「フレグランス デザイン コンテスト」の授賞式、夏は「フレグランス コラージュ コンテスト」の授賞式があり、年に2回行なわれます。

ささやかながら今回で5回目となりました。

2015ランチパーティー夏32.jpg

入ってまもない生徒さんや、通信の方も遠方からお見えになり、さらに2000年にパルファンサトリがお教室を始めたばかりの、第一世代のOBの方までおいでいただき、にぎやかに交流を深めます。

20150830パルファンサトリフレグランススクールランチパーティ15.jpg

式は2015年「フレグランス ラージュコンテスト」の優勝作品の授賞式、春夏の卒業生作品の展示と修了証の授与、そのほか香水鑑賞会など滞りなく行なわれました。

もちろん、楽しいランチパーティタイムも。


20150830パルファンサトリフレグランススクールランチパーティ6.jpg

夏の「フレグランス コラージュ コンテスト」では、前年の冬に発表された「フレグランス・オブ・ザ・イヤー」をテーマとして、その香りのプレゼンのためのコラージュを作ります。

どのコラージュ作品が、もっとも香りのイメージを表現しているかを競う、年越しのイベント。

20150830パルファンサトリフレグランススクールランチパーティ2.jpg

このフレグランス・コラージュコンテストは、双方の視点を持つことで、フレグランスの世界全体を感じて頂けるのではないかと期待して、ソムリエ科、フレグランスデザイン科の両方から参加して頂いています。

スクールでは、これにより、香りを作る「フレグランスデザイン科」と香りを表現する「香水ソムリエ科」の学びがつながると考えています。

20150830パルファンサトリフレグランススクールランチパーティ11.jpg

2014年のフレグランステーマは「静」。

昨年のグランプリ作品の「青と青が争う」というサブタイトルにふさわしい、ブルーを基調にしたシャープで冷たさを感じさせる「FDS YUKO」さんのコラージュが優勝しました。

20150830パルファンサトリフレグランススクールランチパーティ9.jpg

また、お食事の後は最近のパリのトレンドなどをお話しながら、香水鑑賞会も。

20150830パルファンサトリフレグランススクールランチパーティ5.jpg

グリーンタイプとウッディタイプなど、日本未発売のブランドも取り混ぜて鑑賞しました。

20150830パルファンサトリフレグランススクールランチパーティ4.jpg

乾杯は季節限定販売の、一ノ倉さんの「幸せの黄色いすず音」。
シャンパンのように瓶内発酵させたシュワっと飲みやすい日本酒です。
ライスパワーネットワーク様よりご提供頂きました。


20150830パルファンサトリフレグランススクールランチパーティ.jpg

今年の12月には第三回「フレグランス デザイン コンテスト」のグランプリ発表があります。

そして翌年はまた、グランプリの香りをみんなでコラージュするという年間スケジュールで、まわってまいります。

多くの方に支えられて、ここまで成長いたしました。
さらに精進いたしますので、これからも応援どうぞ宜しくお願いします。

では、次のご報告をどうぞお待ち下さい!




パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

パルファンサトリのオススメ商品や関連ブログ記事などをご紹介いたします。

本店を移転いたしました!<br/>@六本木ショップ/アトリエ

本店を移転いたしました!
@六本木ショップ/アトリエ

「パルファンサトリは、本店を六本木に移転いたしました!
新しいショップ&アトリエでみなさまのご来店を心からお待ちしております☆

東京都港区六本木3-6-8-2F

Tel 03-5797-7241

オードパルファン<br />SATORI(さとり)

オードパルファン
SATORI(さとり)

同じ重さの黄金より価値のある、最高の沈香木・伽羅の香りを表現したパルファン サトリの代表作品です。

上質なくらしの色と香り<br/>紺白

上質なくらしの色と香り
紺白

光をふくんだリネンのように柔らかく癒されるこの香りは、男女を問わず、お着けいただくことができます。

ギフトに!お試しサイズ<BR/>10本レフィル

ギフトに!お試しサイズ
10本レフィル

ちょっとしたギフトに、10本レフィルA。パルファンサトリの香りを少しづつお試しいただけます。フルボトルをプレゼントする前に、二人で一緒に香りを選びましょう。3240円。

 「レフィル10」商品のご紹介     お買い物

フレグランスデザイン講座 <br/>パルファンサトリ

フレグランスデザイン講座 
パルファンサトリ

調香を学び、オリジナルの香りを作る講座です

カテゴリ

月別 アーカイブ