Parfum Satori

2014年7月アーカイブ

ヘリオトロープ(Heliotrope) heliotropium peruvianumL

ヘリオトロープ.jpg

小さな、ビロードのような五弁の花。

 

紫色、または小豆色の小さな花が密集して咲き、香りがよいので香水草とも呼ばれている。

 

夏目漱石の小説「三四郎」のなかで、美禰子が白いハンカチにつけていた香水の名がヘリオトロープ。日本に輸入された初期の香水のひとつと言われている。

 

ある日町でばったり出逢った美禰子は、店で三四郎にこの香水「ヘリオトロープ」を選んでもらう。

香水のエピソードは、恋愛がはじまる淡い予感。

 

しかしその後、ゆっくりとした展開の中で、人と人の縁のつながりや、三四郎と美禰子のお互いの気持ちにすれ違いがあり、実らぬ恋となってしまう。

 

物語の最後、三四郎との別れをほのめかせるシーンで、この香りが再び効果的に使われている。

 

「手帛(ハンケチ)が三四郎の顔の前にきた。鋭い香がぷんとする。『ヘリオトロープ』と女が静かに云った。三四郎は思わず顔を後へ引いた。ヘリオトロープの壜。四丁目の夕暮。迷羊(ストレイシープ)迷羊(ストレイシープ)。空には高い日が明かに懸る。」ー三四郎から

 

 

パルファンサトリ アンティーク香水コレクション

Heliotrope 1892/1924年 ロジェガレ ヘリオトロープ

 

 

お盆休みのお知らせ  8/14~8/17まで、サロンをお休みさせていただきます。
オンラインの受注は受け付けております。発送は18日から順次させていただきます。

 

ブログ最新記事に戻る➤ブログ「パルファンサトリの香り紀行」, 調香師が香りでつづるフォトエッセー  

黒い花 黒法師 Aeonium

20140722黒い花.jpg

歩いていてはっとする。何の花?造花?
多肉植物のAeonium、クロボウシというそうだ。

黒い花も少ないから目立つなあ。
ああそうか、白い小砂利を敷いているからはっきりしているんだ。


黒が黒であるためには、白が必要だということだ。






今月のパルファンサトリのサンプルプレゼントは終了しました。たくさんのお申込みありがとうございました。また次をお待ちください。


◇フレグランスデザイン講座 体験教室

調香体験教室 バラの香り  

日時:7月27日(日)13:00~14:30  

場所:パルファンサトリ 11F アトリエ

費用:10000円(税別)/10800円(税込)

※キャンセルのためあと1名様の席がございます。ご希望の方は前もってお電話またはメールでお知らせください。(26日土曜5時まで)

今日のカメ様 Turtle

140710今日のカメさま.jpg

のろまなワタシ。

カメと言われた私が、グラースの香料会社に残した私の身代わりは、香料棚に陣取って
「一歩ずつでも進んでいれば、いつか必ずゴールにたどり着く」
と主張しているのだ。

まだゴールは見えないけれど。

一緒にがんばろう、カメ仲間のみなさん!






7月、パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「オリベ」です。パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。もうあと少しで終了です。

青い花③Cannes ジャカランダ Jacaranda_mimosifolia

青いジャカランダの花2.jpg

カンヌ市役所の前に、鮮やかな青い花の、大きな木がある。
葉はふさふさとしたミモザのようだから、豆科の植物かな?
でも花は小ぶりの桐の花のようだし、、、なんだろう。


そう思って調べたら、ノウゼンカズラ科のジャガランタ(Jacaranda mimosifolia)という。
ブルー・ジャガランタともいうらしい。
木の背が高く、咲いているものを近くで嗅ぐことはできないけれど、落ちた花からは少しウッディでハニーの甘い香りがした。

青いジャカランダの花3.jpg


桐(キリ)はノウゼンカズラ科(ゴマノハグサ科にも分類される)のキリ属。
こちらのジャガランタは、同じくノウゼンカズラ科のキリモドキ(桐擬き)属だから、やはり桐とは親戚にあたると思われる。
(葉の形はだいぶ違うけれども)


ジャガランタと言えば、紫檀(したん)と呼ばれる、家具やギターなどの材に使うものと思っていた。
でもこれは、マメ科のローズウッド(Delbergia sissoo)で、この青い花の木とは別種の植物である。
ギター奏者に言わせると、熱演すると楽器からバラの香りがしてくるのだそうだ。(私は楽器を熱演したことがないから体験はないが)

しかも、香料を採るローズウッドは、クスノキ科のまた別種の植物なので、なんだかややこしい話だ。

どちらもバラ科のバラとは関係がない。



青いジャカランダの花4.jpg

カンヌの市役所前に咲くジャガランタ。
青が蛍光性を帯びて見える。

もともとアルゼンチンなど南米原産の花だから、
この南仏の強い日差しの中で、発色がよくなるのだろう。






7月、パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは予定数を終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。次回までしばらくお待ちください。

青い花②Shinjuku_gyoen_national_garden

20140722青い花ルピナス.jpg
ルピナス
豆の花 ノボリフジ

20140722青い花ヤグルマギク.jpg

ヤグルマギク
コーンフラワー

20140722青い花ヤグルマソウ.jpg

ヤグルマギク

20140722青い花ツユクサ.jpg

セイヨウツユクサ
小さい頃、ツユクサを水の中で絞って色水を作ったけど、それはもっと地味なツユクサだったと思う。


20140722青い花.jpg

カンパニュラ・アルペンブルー

昨日のカンパニュラは袋状で釣鐘のような形で、このカンパニュラはキキョウのような、ブルーベルのようなすっきりとした花の形。




7月、パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「オリベ」です。パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。もうあと少しで終了です。


青い花Paris① ニゲラ、霧の中の恋 Palais des Tuileries 

20140721ニゲラオリエンタリス.jpg

ニゲラ。この名前も好きだけど、英名のラブ・インナ・ミスト(love in a mist)はなかなか良い。
ふさふさとした羽毛状の葉が青い花を包んで、まさに「霧の中の恋」。

クロタネ草ともいう。別名のDevil-in-a-bush はちょっと酷いと思う。
花が散った後には、風船のように膨らんだ実がなって、これも花材としてなかなか面白い。


20140721カンパニュラ2.jpg

これはカンパニュラ、ホタルブクロの仲間。ピンクはよくあるけど、こんなきれいな青は珍しい。

白や黄色い花に比べて、青い花は種類が少ないように思うけれども、遠目に見て派手なのは青い花。
少ないから目立つのかな?

20140721カンパニュラ.jpg

ここはパリ、テュイルリー公園の青い花壇。
ニゲラ、カンパニュラなど涼しげな花が植栽されている。





7月、パルファンサトリの毎月のサンプルプレゼントは「オリベ」です。パル ファンサトリの香りをお試しになりたい方に、サンプルをお送りしています。もうあと少しで終了です。



◇フレグランスデザイン講座 体験教室

調香体験教室 バラの香り  

日時:7月27日(日)13:00~14:30  

場所:パルファンサトリ 11F アトリエ

費用:10000円(税別)/10800円(税込)

締切:7月25日(金)午後1時まで


10月開講のフレグランスデザイン講座(9月15日募集締切)をご検討の方は、まずは見学または体験受講をお勧めしております。この講座は、バラの香りを作る調香体験講座です。

マキアオンライン ダイアナさんのお部屋にパルファンサトリの体験講座が紹介されました。

http://hpplus.jp/maquia/clip/1898897/ ダイアナエクストラバガンザさんがバラの体験講座を受講。その様子がレポートされています。

 

☆どちらも要予約  お問い合わせメールまたは電話で。メールでのお申し込みにはお名前、ご住所、お電話番号、をご記入ください。こちらからの返信メールにて正式な受講受付となります。

☆定員になり次第締め切らせていただきます。(あと1名様)

☆女性のみの講座です。

お申込み、お問い合わせメール https://parfum-satori.com/jp/contact/

パルファンサトリ 03-5787-7207

ツールドフランス TOUR DE FRACE2014

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ツールドフランス、去年は偶然最終日に遭遇し、残り僅かのところでコンコルド広場にいた。

この日私はオランジュリー美術館に行くつもりだったのが、このために休館になってしまい、プンプンしていたのだが、ファンには世紀の瞬間だったらしい。

なんか黄色い服を着た人がいっぱい走ってきた..赤と青のかっこいいチームとか、

今年は結果が出る前に日本に帰ってきてしまったので、代わりに日本に自転車に乗ったマスコットを連れてきた。
与一がやきもちを焼くかな~。。。


アンティークショップで買った英国古地図の上に載せて遊んでみる。
だって、今年は英国からスタートでしょ?

地図の上に人形をのせるって不思議な快感があって思いがけなかった。
うまく説明できないけど、征服欲的な部分の満足とか?

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これは去年のツールドフランス、2013年 ゴール近くのパリ、コンコルド広場付近。

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ジャンヌ・ダルク ラ・ピュセル Jeanne d'Arc(la Pucelle d'Orléans)

140708ジャンヌダルクJeanne d'Arc .jpg


ジャンヌ・ダルクというとコンサバな感じ。
神格化された偶像のようなイメージがある。

むしろ、ラ・ピュセル(La Pucelle)という呼び方のほうが軽やかで、
意味合いといい音の響きといい、彼女らしい。

シンプルな信仰心が、国家という運命の奔流に流れ流される。

翻弄されながら前に進むしかなかった、その乙女の姿を名前に思い描くと言ったら、
彼女は
「やってもみないで、勝手に想像しないで!」
と怒るだろうか?



ラ・ピュセルには「使用人」という意味もある。
神の使命が降りたと信じられたとき、人は生涯をその使用人として全うできる。

人は自分のためだけに生きることは実は苦しく、「他者のために」と感じられるとき力を得る。




超巨大ワイン12L_LEGRAND Filles et Fils

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ルグランフィーユ・エ・フィス
ついこの前に載せたパサージュ、ギャルリ・ヴィヴィエンヌにある1880年創業のワインショップ。

ウインドウ左のボトルはハーフボトルではない、普通の大きさ。
その右にあるのはとっても大きいワインボトル。


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でも、もっと巨大なボトルも飾ってある。
上のはなんと12L入り。

これ、ディスプレイ用じゃないよね。


日本でワインを飲みすぎると、翌日は頭がガンガンしたり、酷(ひど)い目に合う。
でも、フランスではワインを飲んでも悪酔いしないの。
(もちろんこんなのは飲み切れないけど!)

なんでかな~。


やっぱり、食はその生まれた土地で飲んだり食べたりするのがいいのかな。

140712ギャラリーヴィヴィエンヌ8.jpg


このワインショップの隣にはワインバーもある。
ギャルリヴィヴィエンヌの老舗、LEGRAND Filles et Fils 




南仏カンヌのオリーブの店  AL'Olivier 1822

140712L'olivierオリーブの店3.jpg

南仏カンヌにあるオリーブオイルの専門店。
上のタンクから、ボトルに詰めてくれる。
ディスプレイもとってもキレイ。


オリーブの産地や品種によってこれだけの種類があるのだという。下の段には、ハーブが漬けこまれたオイルも並ぶ。

140712L'olivierオリーブの店2.jpg


ヴァージンオイルは生のオリーブを絞って取る。
その採取法には8000年の歴史があり、石臼がよくなった以外は、基本的な手法はほとんど変わっていない。
流通しているほとんどのものは生成、脱臭、脱色、不純物除去などの処理がされている。

左はじのオリーブオイルが濁っているのは未濾過(ろか)だから。
この濁った微量成分が天然の酸化防止剤を含んでいて、老化防止や心臓血管系の疾病予防に役立つらしい。

瓶に詰めて買って帰りたかったのだが、あまりにも重すぎるし、このあとパリにも寄るので断念した。

万が一スーツケースの中で割れてもオソロシイし。
着物が入ってなければね、挑戦したかも。


140630olive3.jpg

このほかに、ハーブで香りづけしたオリーブオイルや、バルサミコ、オリーブペースト、オリーブのソープなども売っている。


そのバルサミコの写真は先日(7月7日)アップしたばかり。(gran deposito aceto balsamico giuseppe giusti)



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パリの知人にお土産を頼まれたので、このカン入りを色々買う。
これもとってもかわいいなあ。


普通のオリーブオイルのほか、バジル、マジョラム、アルガンオイル、ヘーゼルナッツなど、他のオイルがミックスされたものなど、5種類。




140712L'olivierオリーブの店.jpg

南仏、カンヌの旧市街に近い細い路地にある。1822年からのブランド。

やっぱりね、歴史はお金では買えないから。


http://alolivier.com/

ワールドカップ 2014 FIFA World Cup Brazil

140713サッカーワールドカップ.jpg

2014 World Cup Brazil、フランスはもう負けてしまったので、もうこんなには盛り上がっていまい。

6月。
予選から南仏はワールドカップで騒がしく、街のいたるところで大型モニターが見られた。
カンヌのビーチにも特設スクリーンが設置され、会場に座る人も、海岸沿いの通りに立ち止まって観る人もいっぱい。

フランスチームだけでなく、同じリーグの試合観戦もかなり熱く夜中まで大騒ぎ。

28日にニースに行ったときは、ブラジルの旗を持ったサポーターが街中を奇声を発して走り回っていたものである。

「今日は日本戦だぞ、さとりは見ないのか?」
日本は予選で敗退してしまったが、フットボールを観ないのは信じられないとフランス人に呆れられる。
だって6月20日、25日は平日で、7時まで会社にいるのだもの、間に合わないし。
うーん、タイプとして私はプレイヤーであって、オーディエンスじゃないから。

といいつつ、にわかサッカー記事もどうかと思うけど。

140713サッカーワールドカップ2.jpg

6月30日、ナイジェリアとフランス戦の夜はパリ。
通常は8時ころからディナーになるのに、夕方6時ともなればカフェはモニター前の観客でいっぱい。
貸切のカフェも多かったし、7時まで営業のブティックでも、『早く帰ってほしい』のかマヌカンは気もそぞろ。放送が気になるようである。


さてサッカーの母国は英国と思っていたが、FIFAがフランス語を略したものとは知らなかった。英国はあとから加盟したから?

あと3時間、今日はついに決勝だけれども日本時間は明け方で。
ドイツとアルゼンチンのどちらが優勝するのか、フランスはまだ熱いのか?






パリのパサージュ ギャルリ・ヴィヴィエンヌ Galerie Vivienne

140714ギャラリーヴィヴィエンヌ3.jpg

屋根つきの商店街って言ったって?
建物の間の小道を繋ぎ、ガラス製の天井をつけた素敵な空間。

ギャルリ・ヴィヴィエンヌは1823年に作られた。
パサージュの中でも装飾が特にきれいだと思う。

連なるアーチと彫刻。

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古代ローマの壁面装飾とか新古典主義とか、詳しいことは知らない。
けれど、アンティークガラスを通した柔らかい光に浮かび上がる女神のレリーフや、象牙色の壁が美しいことは、ここに立てば感じることができる。


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床のモザイクもきれい。


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建てられたのは1823年なのに、時計には1795の文字が?

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優美な曲線を描く吊り照明。
ごてごてしていないからいい。

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丸いドーム型の天窓から見る、夕方でもまだ明るいパリの空。


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この中に入れば、まるで19世紀にタイムスリップしたかのよう。
ワインの店、雑貨、古書店、カフェなどが並ぶ。

インテリアにコストをかけなくても、並べるだけでとても素敵なもののように見える。
実際、素敵なんだけど。


パリの本屋 Librairie ancienne & Moderne

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パリの本屋さん。
ここはギャラリーヴィヴィエンヌというパサージュ(屋根付のアーケード)にある古書店。


よく見て!
上のね、デコ調の半円形の窓はちゃんとあくようにできているんだよね。


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画集や写真集など、大きくてしっかりとした表紙が付いている本でも、日本よりずっと安い。
片端から買いたくなるのだけど、やっぱり本はとても重いからあまり買えない。




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奥の方に山積みされている本も、店主はどこに何があるか心得ていて、目的の本をちゃんと出してくる。


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お気に入りの本は表紙を変えて蔵書となる。
ここはたぶん、装丁をしてくれる製本屋さん。
奥の木枠は、本を挟んでプレスする器具じゃないかな。




東京とカンヌと大嵐,Storm,

140709台風カンヌ.jpg

日本に台風が接近する中、今夜はてっきり大雨になると思い込んで早々に家に帰ることにした。

危機に備える本能であろうか、天気が悪いと甘いものが欲しくなるものである。
そう思って夜中に食べるべく、高カロリーのアップルパイを買ってきたというのに...。

天気予報を見れば東京に台風が来るのは11日の夜らしい。なーんだ。

とうとう静かな夜に終わったが、禁断のアップルパイは食べてしまった。


140709台風カンヌ2.jpg

私はスマホに防災速報のアプリを入れている。
地震情報と豪雨予報である。

地震情報は最近ではめったになることはないが、このところ豪雨予報が頻繁に鳴る。


集中的なゲリラ豪雨に備え、渋谷区と港区の地域を両方入れていて、さらに雨量を

「20mm/h~ 強い雨(どしゃぶり)」
「30mm/h~ 激しい雨(バケツをひっくり返したように降る)」
「50mm/h~ 非常に激しい雨(滝のように降る)」と
「80mm/h~ 猛烈な雨(息苦しくなるような圧迫感がある)」

の4段階で鳴るように設定している。
以前は千代田区も入れていたので、下手をすると短時間に12回も警報が鳴るのである。

昼間ならまだしも、夜中だとうるさくてたまらない。

こうして、あれこれ操作方法を試行錯誤しながら、千代田区の範囲は外し、雨量50mm以上に設定をし直し、警報音は最大でも4回まで、通知時間も朝7時から夜23時までとしたのである。
やれやれこれでゆっくり眠れる・・・。



しかし、まだ南仏にいた6月下旬の真夜中。日本とフランスでは7時間の時差がある。
そこまでは思いが至らなかったので、(日本時間では午前10時頃とか)深い睡眠に入ったとき、時ならぬ警報音に飛び起きたのであった。

2つ目くらいの警報音で目が覚めて、3つ目くらいでスマホを見て、

『なに~?渋谷区で猛烈な雨~?ここはカンヌでしょ~! ( `´)ノ』

寝ぼけ眼(まなこ)で設定を直す間に4つ目がなった。
地球の反対側でも、この設定が有効だとは思わなかった。。

東京は124mm/h も降ったそうである。



140709台風カンヌ3.jpg

10日間ずっと天気だったカンヌは、6月24日の夜から不穏になり、翌25日未明に嵐となった。
眠っていると、瞼の向こうがあまりにもまぶしいので目が覚めた。

雷が鳴り、稲光(いなびかり)が同時に3つも4つも連続して光るので、あたりは真昼のように明るい。
海は鈍く光り、空はまったく暗くならない、それが2時間も続いた。

あまりの激しい気象にブラインドを閉めるのも忘れ、呆然と荒れる海を眺めていた。

夜が明けて、本当に空が明るくなってきた。
カモメがはばたかずに宙に浮かんでいる。
風が強いので、風上に頭をむけるだけで飛んでいられるのだ。

グラースでは川があふれ、3か月分の雨が一晩で降ったことを翌日知った。


140709台風カンヌ4.jpg

世界的に気象が激しくなっている。

日本の梅雨はもっとしとしとと降ったものだが。

気象が変われば、人の気性も変わり、文化も変わっていくのかもしれない。
朦朧(もうろう)として曖昧(あいまい)な日本。
旗色を鮮明にしない、それが日本あるだったのであるが。













gran deposito aceto balsamico giuseppe giusti

140707バルサミコ.jpg

1605年から始まる、イタリアの古いバルサミコのブランド。
ボトルとラベル、封蝋がとってもすてき。

最近では、和食の「TATAKI(タタキ)」が流行っているらしく、日本語がそのままメニューに載っている。
このバルサミコのメーカーのレシピにも載っていた。


バルサミコ,イタリア, http://www.giusti.it/eng/

刻印器 Personal embosser France

140701刻印器embosser.jpg

白い紙に浮き出たパルファンサトリのロゴ。
紙を挟んでレバーを引くと刻印が打てるエンボッサーという。

20年ほど前に、日本の商社が海外のこの器具を輸入していて、フォントも形もサイズも決まったものだったけれど名前を入れて、自分用にオーダーしたことがある。

これを使えば、封筒でも便せんでも、ちょっと高級感のあるオリジナルのものになる。
当時はとても新しいものだった。


2000年にパルファンサトリのサロンを始めたとき、新たにブランド用の刻印を作ろうと思った。しかしその頃には、日本での取り扱いをやめてしまったのか、もう見つけることが出来なかった。

もちろん、専門の印刷会社に頼んで大量に作れば、いくらでも刻印入りの封筒や便せんくらいできるのだが、まだ独立したばかりの小さな香水の仕事では、そんな贅沢はできない。


その後しばらくして、2003年頃だと思う。パリのサンジェルマンデプレ界隈を歩いていたときに、おしゃれなステーショナリーのお店でこのエンボッサーを見つけた。

私が欲しかったもの。胸がドキドキした。

そこで売っていたのは、決められた形ではなく自由にロゴを作ることができるものだ。
器具の形や重さも気にいった。



「いくらですか?」
お店のおじいさんに聞く。

それは、当時の私には、ほいっと払うにはちょっと考える値段だった。さらにオーダーしてから受け取りまで2週間以上かかるという。

見つけた日はすでにパリ滞在の残りが1週間を切っていたので、しかたなくあきらめた。

あきらめたけれど、忘れなかった。

その後たびたびの訪仏のおり、サンジェルマンの近くに行けば寄ってウィンドウを覗いてみることもあったけれど、時間がなかったり忙しかったりで買うことができないまま10年がたった。



今回のパリ滞在は、オルセー美術館の裏にあるホテル。
ふと思い出して行ってみることにした。

今回はドゥーヴィル、パリ、南仏、パリ、東京と、パリに2度滞在するうえ、南仏に2週間いるので時間的には充分。そして今の私には、買えない金額ではない。
1度目のパリでオーダーし、帰りのパリでピックアップすることにした。



2014年6月30日、お店を訪ねてエンボッサーを手にする。

代替わりした息子と思われるお店のおじさんが、私の顔を見て押してみろという。
白い紙に浮き出た[PARFUM SATORI] の文字。

フランスでの10年の私の仕事が、この12文字の中に込められている。


もしかしたら、今の印刷技術の発展の中では、もっと簡単に別の方法があるやもしれず、このエンボッサーに10年前と同じ価値はないのかもしれない。

でも、これは私の築いてきた道のり、刻んだサイン。インディペンデントの象徴。

だから、紙のふくらみが愛しい。





ニース Nice③ 青い蜂 Blue bee

140628青い蜂.jpg

花から花へと青い翅(はね)をキラキラさせて飛ぶ大きな蜂。


きれいだけど激しい。
見とれるというよりは、目をそらすことができない。

その様子は酷(むご)いとも思える。

140628青い蜂5.jpg

ルリモンハナバチ?
見たときは胴体ではなく、翅が瑠璃色に光って見えたけれども。


140628青い蜂3.jpg
怖くて近寄れなかった。


140628青い蜂2.jpg

それに応(こた)える大らかでたくましい南仏の花。


パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

パルファンサトリのオススメ商品や関連ブログ記事などをご紹介いたします。

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Tel 03-5797-7241

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