晩秋のこんな時期は、季節が黄金色に輝くのだ。
イチョウはどうしてこんなにのびのびと大きく育つのかな。
そして降る、降る、
夏も秋も暗い、暗い地面を明るく染める。
本当に寒くなりすぎて、もう嫌になってしまう一歩手前。
まだ、朝の寒さを楽しむ余裕がある。
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やわらかなお香の香り
晩秋のこんな時期は、季節が黄金色に輝くのだ。
イチョウはどうしてこんなにのびのびと大きく育つのかな。
そして降る、降る、
夏も秋も暗い、暗い地面を明るく染める。
本当に寒くなりすぎて、もう嫌になってしまう一歩手前。
まだ、朝の寒さを楽しむ余裕がある。
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やわらかなお香の香り
パルファンサトリの体験講座がフジテレビの番組に取材されました。
放映は12月1日(日)の夜 21:55~(約5分間の番組)
寒くならないと紅葉しない。
葉の生命の最後は、試練によって彩られる。
しがらみから解き放たれるまで。
11月の酉の日は全国の鷲(おおとり)神社で「酉の市」が行われる。27日は三の酉。
三の酉のある年は火事が多いと言い伝えられているが、三の酉は2年に一回あるそうだから、珍しいことではない。まあ、日本の冬は乾燥しているから、常に注意喚起というところだろう。
この俳画は母の手慰(てなぐさ)み。
真ん中のおかめの表情に愛嬌がある。
母は福を集めたような人だから、これを飾って開運を願うとするか。
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➤淡いピンク色の和の香り オードパルファン「さくら」
ヒマラヤザクラは秋から冬にかけて咲く。
ヒマラヤ桜は野生種で、太古の時代に長い歳月をかけ、はるばる日本へ渡ってきたそうだ。
原産地のネパールは温暖で、桜はもともと秋に咲く花だったが、北上するにつれ開花時期が変わっていったという。
日本では気候の変化に合わせ、冬眠して春に咲くようになったらしい。
背が高すぎて匂いは分からない。
花と葉が一緒に開いているのでヤマザクラ系の香りかもしれない。
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➤淡いピンク色の和の香り オードパルファン「さくら」
コブクザクラ。
少しこぶりの八重がとても愛らしい。
花弁の先の切れ込みが深いので、よりプリーツィな感じ。
ジュウガツザクラと同じころ、秋から冬にかけて咲く。
一輪の中に雌しべが何本かあり、果実が複数できるので子福者というような由来らしい。
春の桜の満開の時期と違い、寒空の中に白い花がまるで餅花(もちばな)のようだ。
新宿御苑で見ることができる。
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➤日本の花 オードパルファン「さくら」
ツイッターでオトモダチになった paritoperi さんのツイートを読んでいたら、こんなかわいいカードゲームを作っていることがわかった。
対戦型有機合成ゲーム「遊機王」である。
ベンゼンちゃんが活躍してさまざまな物質に変化する、その分子量の大きさを争うカードゲームだ!
さっそく注文して送ってもらった。
出発原料カードに試薬カードを組み合わせて合成物を作る。
パラメーターカードというのがまた面白い。
自分を有利にするポジティブカードと、相手の邪魔をするネガティブカードがある。
コンタミ、ドラフト爆発、予算打ち切り・・・などがネガティブカードで、一緒に出すと相手の合成分子量への効果を無効にしたりできる。
じっくり読むと、実験中の苦労がしのばれるなあ・・・。
丁寧な遊び方や分子量一覧表もついているので、お子さんや有機化学のわからない人でも楽しめるし、かわいい絵柄を見ているだけでも癒される~。ゆるキャラというやつ?
小さい頃はいろいろなものになりたかったものだが、漫画家になりたいと思ったこともあった。
何といってもコミック世代。
それに、カードをハサミでちょきちょき切って作るというのも、子供の頃の雑誌付録を思い出してノスタルジーな気分。
「あたしユリの香りの芳香剤になりたい♡」
とつぶやくベンゼンちゃんはとっても愛らしい。
元素の構成で表現される化学式の中にあっては面白みのない分子たちも、ひとつずつ愛情込めて描くとこんなに表情が豊かに。
こういう難しそうなことを、楽しそうにプレゼンするというのは、実はトテモ賢いと思うのだ。
スクールでの香水の調香には直接の関係はないけれど、ちょっとデスクの上に置いておきたいグッズである。
私、ユーモア大好き!
詳しくはこちら➤遊機王無事ブースにて出展 サイエンスアゴラ参加記念 連載漫画 1
マンガを読むだけでもかなり面白い。
※この記事の掲載につきましては制作者の許可を得ています。
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➤ツイッターやってます。 parfumsatori
➤調香体験教室「バラの香りをつくる」 詳しいご案内はこちら 体験教室pdf
しょくぶつはソウルフレンド
こんなふうにじゆうにあるきまわれるだけでなんてしあわせ
アカヤキヤミドリノモミジ
深呼吸
おはようわたし
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「お持(も)たせですが」
お客様にお菓子をいただいたので、失礼ながらそう言ってお出ししたところ、
「あー、『お持たせ』って、久し振りに聞きました。いい言葉ですね」
若い方だったけれど、
でも、そんな風に感じるところがセンスだと思った。
お持たせ、はもう死語なのかな?
最近、身の回りで通じない言葉がとても多くなった。
言葉は生き物だし、成長したり変化するから、それが当り前。
半ドン ビフテキ 衣紋(えもん)かけ チョッキ とか?
道具や習慣がなくなれば付随する言葉もなくなっていく。
時代が変わっていくなあと感じるこの頃だ。
※写真は神戸のH.フロインドリーブのクッキー
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鳩居堂を見るのは楽しいので、銀座に行けば必ず寄って何かしら買って帰る。
この日も季節の便箋と封筒をたくさん買って、
「そういえば隈取(くまどり)のぽち袋があったはず・・・。」
探してみるとやはりあった。それも2種類も。
一つのたとう包みには、6枚の柄のポチ袋が入っている。
紙質もしっとりして、やっぱり日本のステーショナリー?はいいなあ。
10月頃、「隈取(くまどり)の絵柄の、気に入りの茶碗を割ってしまった」
と母ががっかりしていたので、知り合いに絵付けしてもらうことにした。
「どんな感じのがいいですか?」そう聞かれていたので、書店でも行って隈取の絵柄を探さなければと思いつつ、ふとお店に入って思い出したのがこのポチ袋。
そういえば以前、ここ(鳩居堂)で見たような・・・。
歌舞伎を見ているときには、この隈取の色と形で「あ、悪役だ」と「いい役だ」とか言っている程度だが、帰ってきてから、購入したポチ袋12枚を改めてテーブルに並べてみるとみな違う。
いろんな隈取があって面白い。
おおよそ役柄で種類が決まっているのだが、役者さんが自分の手で描くので、本当の隈取は少しずつ線が異なるそうだ。
適当に絵柄を選んで、母には内緒でプレゼントしようと思ったが、やっぱりひいきのあることだから本人に聞くことにした。
窯入れは年明けだそうだから・・・。私の方が楽しみにしている。
線路沿いの土手に、朱色の大きな花が咲いているのが遠目で見えた。
こんな時期に?
近寄ってみるとやはりカンナだ。
カンナは夏から秋にかけて咲く花だが、ここは日当たりがいいのでこんな遅い時期まで咲いているのかもしれない。
柵の向こうにあるのでそばによることができない。
匂いのないイメージではあるが、そばに行ってもう一度確認してみたいものだ。
まるで時のすぎるのを惜しむように、今年の花々は遅い。
キンモクセイの香るあの日から7日×7週で49日。
あらためてその意味を知った、穏やかな晩秋の今日。
幾たびのしきたりを経て、残されたものは少しづつ心に区切りを付けて行くのだろう。
あの日
雨上がり
花の香りの道
そして今日
うららかな
ゆず実る庭
我は送る
いずれゆく彼の岸にて待て君
ハイビスカス、という以外の名前は知らなかったけれど、和名をブッソウゲというそうだ。
ブッソウゲとハワイアンハイビスカスは、同じハイビスカスの仲間でもまた別種のようだが、ぱっと見た感じでは違いがよくわからない。
タチアオイ、ホリホック、フヨウ、ムクゲなどアオイ科の植物は華やかなものが多い。
しかし特筆するようなにおいはない。
熱帯の植物につき、室内で冬越しをさせるそうである。
知人の屋上では40鉢のハイビスカスが咲いているそうだが、このところ急に寒くなったので、急いで取り込まないと大変だと言っていた。
新宿御苑の温室ではほぼ一年中見ることができる。
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次回体験講座は11月23日(土)13:00~ パルファンサトリ 11Fアトリエ
☆要予約 お問い合わせメールまたは電話で。 メールでのお申し込みにはお名前、ご住所、お電話番号をお知らせください。
☆定員になり次第締め切らせていただきます。 お申込み、お問い合わせメール https://parfum-satori.com/jp/contact/ パルファンサトリ 03-5787-7207
➤詳しいご案内はこちら 体験教室pdf
▶パルファンサトリ "Nuage Rose(ニュアージュローズ・ばら色の雲)"
南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。
目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。
ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。
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蛍光の青がエキゾチック。
トレンドは中流以下に流れる。トレンドは多数派を追って作るものだから。
本物の上流は流行からは遠い。
あんまり鮮やかすぎて、なんだか造花みたい。
セレブと上流は違うよ。美しいものは隠れたがるものだ。
品性の上流でありたい。
植物,花,睡蓮,新宿御苑,温室,Nymphaea
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黒に瑠璃色の筋が入った、とても粋な感じの中型の蝶。
着物の色合わせのよう。
ルリタテハというのだそうだ。
ミュージカルノートプラント、魔女の舌、朝キッス。
調べてみたら、こんな名前がついていた。
この植物を初めてみたとき、いったいどうなっているのかわからなかった。
くるくる巻いた蕾は、長く伸びて先端に花を咲かせる。
下に落ちている白い花を拾ってみて、初めてこの渦巻の正体が判明した。
花はまるでホースのようだ。
そして長い蕊(しべ)が伸びている。
朝のキッス。
私が見たときは開花してすでにうなだれていたけれど、早朝の蕾のころは上に伸びて立ち上がっているらしい。
別名ミュージカルノートプランツ、つまり音符の植物。伸びかけは♪のようにも見える。
モーニング キス,植物,Clerodendrum macrosiphon,新宿御苑の温室で見られる。
Witches Tongue、魔女の舌というのはちょっと意地悪なネーミング。
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タバコの花。
これはニコティアナ・シルベストリス。
筒状の白い花が長く下垂してスプレー状に咲く。
グラース、フランスの植物園にて。
花には香りがあるがタバコの匂いではない。
蛾を誘引するために、夜にもっとも匂いが強くなる。
タバコの原産地は南アメリカ、アルゼンチンとボリビアの国境あたり。
このシルベストリスは今のタバコの母方になるという。
大航海時代、コロンブスがヨーロッパに持ち込んだと歴史の本で読んだ。
砂利道を歩いていたら、何か大きなものがひらひらと足元から飛び立った。
風のない穏やかな秋の午前、目の前を漂う青いもの。
派手な柄だが、水色に透き通る翅(はね)は、まるでラリックのエナメルのような繊細さである。
思いがけず近くにまた舞い降りた。
「だるまさんころんだ」
よろしく、そうっと、そうっと近づきながらシャッターを押す。
翅を閉じたり、開いたり。
新宿御苑の散歩中に出会ったのはアサギマダラ。
アサギマダラは菊の花の蜜を吸う。
そういえば今は新宿御苑の日本庭園では毎年恒例の菊の展示をしているので、誘われてやってきたのかもしれない。
それに、毒があるからこそ敵を恐れずゆったりと飛んでいられるのかも。
この蝶は1500kmを飛ぶ渡りの蝶だ。
はかなげな割にしたたかで、毒があってきれい。
歳をとってからは理想の女性像。
蝶はもともと決して好きな生き物ではなかったけれど、都会で見ることが少なくなってしまったからこそ、会えたときは何か特別な朝のような気がしてくるのだった。
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➤オードパルファン 紫の上
日本の代表的な古典文学である源氏物語のヒロイン「紫の上」をイメージしました。美しさと才能にあふれていながら、奥ゆかしく優しい日本女性にふさわしい香り。
野菜売り場を歩いていて、ふと目に留まった「ちいたけ」なるキノコ。
なんか名前が可愛くて、くすっとなるような感じ。
これはシイタケの子供ではなくて、ちゃんとした大人なのだそうだ。
ちいたけだけでは大きさがわからないので、普通のシイタケと並べて撮ってみた。
生の状態ではあまり匂いがないが、、、
石づきも一緒に、早速鍋に入れて食べてみた。
一口で食べやすく、歯ごたえがある。
濃縮された味で、「干しシイタケの直前」のような旨みがある。
トリュフもマツタケもマイタケも、食用も名も知らないものも、みんな個性ある。
キノコって本当に面白い。
水草なのに四つ葉のクローバーみたい。
デンジソウ(田字草)だと思うのだが、名札がちょっと見つからなかった。
水田などの雑草だったそうだが、今は絶滅危惧種になっているらしい。
昔はどの家にも一本は庭に柿の木があったように思う。
友達の家の縁側から、冬枯れの庭に赤い熟柿がしがみついていたのを見たような気がする。
「気がする」というのは、子供のころの記憶が本当にあったことなのか、あとから聞かされた情景を、実際に見た映像だと思いこんでいるのか、最近では曖昧になってきたからだ。