Parfum Satori

2013年8月アーカイブ

フウセントウワタ 風船唐綿 Gomphocarpus physocarpus

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フウセントウワタ。
風船のように膨らんだ実(外側の殻)が裂けると、中から茶色の種子の集合体が顔を出す。
割れたばかりはアケビのはじけたところを連想させる。

 

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次第に下の方からシルクのような白い糸の塊が盛り上がってきて、茶色の粒つぶはこのように膨らんでくる。

英語ではswan plant ともいう。

 

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それは風や何かが触れた拍子に塊からはぐれて、大きなタンポポの種のようにフワフワと飛び始める。

ケセランバセランという想像上の生き物のようだ。

 

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この棘の生えた直径5~10センチくらいの風船が、茎に直にポコポコといくつも付いている。
花よりも実が面白い形なので活け花の材料として使われる。

しかしこの植物の樹液には目の炎症を起こす物質があるので、切り花などで扱う時にはさわった手で目をこすったりせず、手洗いが必要。

 

この植物は、カバマダラという毒のある蝶の幼虫の食草である。
これは推測であるが、草の有毒成分が体内で濃縮したのかもしれない。

風船唐綿と同じガガイモ属の植物には白い乳液状の汁が出てかぶれるものが多い。

 

カバマダラは熱帯の蝶、台風などに乗って迷い込んでくる以外、もともと日本にはいないとされている。

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これはツマグロヒョウモンの写真。ツマグロヒョウモンには毒はない。
夜、たまたまアトリエの外で休んでいた。
この蝶は身を守るため、前出のカバマダラに擬態しているという。
色と形、羽のヘリの柄が似ている。

 


 

➤フウセントウワタ ガガイモ科 トウワタ属  学名:Gomphocarpus physocarpus

 

 

 

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トップはマンダリンのシトラスと、クラリセージのティーノートから爽やかに始まります。そして甘い桃のようなオスマンサス(キンモクセイ)の香りは、やわらかいフローラルの広がりに、やがて、木の暖かいラストノートへと移ろっていきます。 希少な金木犀の天然香料が香りに深みを与えています

蟠桃(ばんとう)Saturn Peach

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扁平な桃、蟠桃(ばんとう)。
7月のカンヌの市場でたくさん売られていた。

もともとは中国が原産、楊貴妃も好んだとか。

香りがよくジューシー。

 

 

 

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ピンクのフィアット かわいい子ちゃん Fiat

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ピンクのフィアット、かわいいお目目。

このまつ毛、書いてあるのではなくて生えてるの。

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ほらね。

イタリアっ娘は小柄てもグラマーなのよ!

 

 

 

 

 

クリストフル ベビー用カトラリーChristofle

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ねえ、このフォークの両脇の刻印、かわいいでしょう?

 

縁あって、あるベビーの一歳のお誕生日に、何かプレゼントを買うことなった。
デパートの中を歩き回っているうちに、食器がいいかな・・・。と思いつく。


「ものを大切に使う」ことを覚えてもらいたいから、雑に扱ったら割れてしまう、茶碗やコップような壊れ物、それも壊れたら惜しいと思うくらい「ステキな食器」にしようと探したが、ピンとくるものがない。

 

そのうちに『銀の匙はどうだろう?縁起もよさそうだし・・・』

いくつかのバージョンがあり、どれもかわいい。
今年はスプーン、次の誕生日にフォークと増やしていこうと思ったのだが、ベビー用に関しては、
フォークだけの販売はしていないという。

 

うーん、バラバラに売っては生産数が読めなくなってしまうからかな・・・。
などとよその生産計画を推測しつつお財布と相談。

『まず、ギフトでなければ、こういうものは自家用には普通買わないだろう・・・。せっかくだから両方買ってしまおう!』


そう思って、テディベアのついたスプーンとフォークのセットを選んで、クリストフルらしい、メタリックの包装紙とシックなブルーのリボンをもらった。
高級感があってかわいい。

 


 

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銀の匙は重くて、乱暴に振り回したらお茶碗が割れてしまう。そんなことになったら子供はびっくりして、次は慎重に使うだろう。

(割れたっていいのだ。壊れたことで学べる。ある意味教育費だから)

お母さん、お父さんは子供の食器の使い方を、気を付けてみるようになる。
互いにコミュニケーションしあい、ご飯の間テレビだけ見ているということはないのではないかな。

食材の話、箸の使い方、今日合ったできごとなど、その場でなければ出てこない話題。
子供が食事の席で学ぶ情報はとても多い。

 

それに、重いのにバランスが取れて手にしっくりなじむ感触を、手から染み込ませてもらいたい。

頭で考えるより、手はとっても賢いのだ。

 

読み書きそろばん、英語などの早期幼児教育。
人より早く物知りになるのは、競争に勝つためには大切かもしれない。

けど、根本的な感覚のところは家庭の日々の生活の中で染み込んでくるもの。何年もかけて学び、何十年後に効果のわかる栄養のもとのようなものだ。

知識はあとからつけられるけど、人間としての大事なことは小さいときに作られる。

 

スプーン一つで期待が大きすぎるかも?
もらったほうは別の意味で重たいかしら。
ギフトというのは、贈り手の自己満足でもあるから。

 

しまい込まないで、毎日普段に使ってほしいと願う。
汚くなったからポイできる安手のものでなく、長く使えるものだから結局経済的なのだ。

いいものは傷がついても磨けばきれいになるし。

高度成長期やバブルの時代が消費文化の日本にしてしまった。
その後の安売り競争は、人々を豊かにしたのだろうか?

そろそろ使い捨てじゃない、良いものを長く使って自分を磨く時代になってもいいんじゃないだろうか? 

 

クリストフルは銀食器の名門ブランド。

ほかのブランドのも見てみたけど、軽く、ちょっと安っぽい。
やっぱりこの重厚感が素敵だ。

 

よく聞いてみると、これは純銀でなく銀メッキ。
初めはがっかりしたが、実は銀は熱伝導率が良いので、純銀では熱くてやけどすることがあるそうだ。

そのため、カトラリーではメッキを採用しているという。

 

そういえば昔のことだが、確かに「お客様のオーダーで特注の銀食器を作ってさしあげたら、熱くて持てないと言われたことがあった」というのを、ある宝石店で聞いたことがある。

 

やはりブランドの歴史のある商品というのは、長い間の試行錯誤やたゆまぬ努力、よりよいものを作り上げてきたプロセスがあるだけに商品が練れている。


デザイン、機能、製造工程や素材など、すべてにおいて・・・。

良い製品とは、時代を受け継いだ多くの人の知恵や工夫が結実したものだ。

 

 

 

 

ステンドグラス 教会 stained glass

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中が暗いから、なおさら鮮やかに浮かび上がるステンドグラスの光。

外からはただの暗い穴。

でも夜には旅人のために、内側から淡い光を放つのかもしれない。。。

 

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遠来のお客様 from south france⑤ヴァルボン Valbonne

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風光明媚な南仏の田舎町ヴァルボン。

名前の vallbonneの由来 は 「美しい谷(pretty valley)」から来ているそうだ。
ここは内陸でカンヌよりは高地だけれど、後ろにはグルドンのある高い山があり、西側のグラースやムージャンよりは低いようだから、谷といえば谷。

 

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ヴァルボンにある古い教会。

中に入ると、今日はこれから結婚式があるみたい。
椅子は花で飾られ、祭壇のそばでは歌のリハーサルが行われている。

暗い室内には小さな窓から光が射しこんでいる。

アーチ型に明るく浮かぶ右横の出口から外へ出る。

 

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Porte des convers (The Lay brothers' door)

聖職者用の門とは別に、この出口は労働修士(宗教に帰依した民人)のためにあるようだ。

 

 

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ここから教会の外へ出て、向かいの棟に行く。
ここにはヴァルボン村の歴史博物館がある。
「Musee du Patrioine"Le Vueyx Valbonne"」

 

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ミュゼに入ると、石造りの家の一階はひんやりしていたが、階段を上っていくにつれ暑い。
最上階の展示室は、日盛りの屋根が焼けて、熱がこもってむっとする。

土曜日というのにあまり人が来ないようだ。
博物館の案内の人が歓迎してとても熱心に説明をしてくれる。

その間にも汗がダラダラと出る。

 

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グラースに近く、昔はこのあたりも香料を生産していた。
丸いバラの香料を入れるブリキの缶には、80年たった今でも香りが残っている。

 

 

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靴の製造もまた盛んだったそうである。

革産業と香料産業は密接につながっているから当然と言えば当然だ。

 

 

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また、ここでは羊を飼い、ウールをとっていた。
毛織物と一緒に、牧羊犬がつけていたと思われる針のついた首輪なども陳列されていた。

 

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ひと部屋の展示室だけど盛りだくさんのとても面白い博物館。
この下の階には、昔の民家の居間を再現した部屋もあり当時の生活がわかる。

近くに行くことがあれば寄ってみて。

 

 

 

 

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ズッキーニ,Zucchini,Courgette

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ズッキーニ,(Zucchini)とは、キュウリの仲間だとばっかり思っていたが・・・。
蔓に下がるのではなく、地面からこんな風に生えているとは思わなかった。
葉っぱもものすごく大きい。

 

遠目に見て怪異な植物、ズームでぱっと撮ったのだが、
あとでもっとたくさん写真をとればよかったと思う。

 

茎なしカボチャとも言われるそうである。

南仏のヴァランソル高原にて、畑に生えていたもの。
乾燥した温暖な土地が好きなのだそうだ。

 

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遠来のお客様 from south france④ヴァルボン Valbonne

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おとといのつづきであるが、

そして鷲巣村のグルドンを出た私たちは、真南に山を下りヴァルボンへ。
ここは村というより、もう町の風情。カンヌとグルドンの中間に位置している。


ちょっとぶらついた後、レストランでランチにする。
今日のお勧めプレートはパスタとサラダ。
こっちではいつもサラダがたくさん。そしてビールと。

 

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どこでもエアコンがある日本とは違い、南仏は基本的にクーラーがない。

ここのレストラン、外のテラスの周りにはパイプがたくさん立っており、断続的に水が上から噴霧される。

ひやひや~

風に乗ってミストが降りかかるとちょっぴり涼しくなる。

 

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オルガさんの本業は洋服のデザイナー。
香水が好きで、今はガリマールで案内の仕事をしている。

住まいはご主人の実家のあるグラース、このすぐ近くである。

二人はロンドンの大学で知り合ってフランスで結婚した。
食事の終わるころ、自転車で旦那さんがやってきた。

一緒にコーヒーを飲みながら
「まったく、東京で初めて会った2週間後に、またここで会うなんて夢のようだね」とお互いに感無量。

 

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フランス人の手書きはとても読みにくい。
「メールくださいね」と言われたが、彼が書いていったメールアドレスは判別不能だったので連絡できず。

どうしようかな・・・と思っていたところに、オルガさんからメールが来た時は嬉しかった。

 

彼は自転車に夢中、マウンテンバイクに乗っている。毎日このあたりの山々を走るのだそうだ。

おりしも、ツールドフランスが南仏を通りかかる頃。

「あなたは出ないの?」と聞くと、
「それはロードバイク。マウンテンバイクとは種類が違うんだ」

ママチャリしか知らない私。
ここに来るまでの道中、オルガさんに3回くらい同じようなことを聞いたが、彼の自転車を見てようやく納得。

そうか、マウンテンバイクだったんだ。(って、最初から言われてるのに)

 

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このマウンテンバイクは17段ギアだと言っていた。
自転車のことはよくわからないけど、ギア大好き。
思わず写真を撮らせてもらう。

やさしくて暖かい二人。彼らくらしに余裕があるなあ。。。
彼は自分で香水をつけるのはあまり興味はないみたいだけど、奥さんのつける香りは好きなのだって。

 

しゃべっていると1時間なんてあっという間だ。

 

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旦那さんとはここでさよならをして、私たちはまたグルドンの町へ。
古い教会へと足を運ぶのであった。。。

 

 

 

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遠来のお客様 from south france ③Gouldon グルドン

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グルドンの香りのお店。
ウインドウにあるかわいい赤ちゃんの靴が気になる。

 

食べ物に賞味期限があるように、話のネタにも(自分の中での)消費期限がある。未公開の記事の卵はいくつも用意しておくのだが、忙しさに紛れ、あるいは新しい書きたいことが重なってしまい、書く時機を逸していくつ無駄にした原稿があることか・・・。

帰国から早2週間、すでに気持ちが次に移ってしまったような気もするのだが、「あの先はどうなる?」 「次が読みたい」と言う奇特な御仁もおられることがわかったので、大したことではないのだがもう少し続きを書いてみようと思う。

 

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オルガさんはネットでキンモクセイの香水を探していて、「ベースノート(base note)」という香水専門 サイトからパルファンサトリにたどり着いたという。

地球の反対側から極東のニッチなブランドを知ることができる。
ネットの力ってすごい。20年前・・・、10年前でも考えられないと思う。

 

彼女はちょうど転職したばかり、旦那さんと一緒にバカンスをとることができなかったそうだ。
こういうわけで一人で日本にバカンスに来た彼は、フランスのオルガさんのもとに「ソネット」を持って帰ったのである。

 

初対面にもかかわらず、昔からの親しい友達のような「気」を感じたのは、彼女が私の香りと先に会っていたからかもしれない。

 

そして彼が私の店に来てから、私のグラース行きがわずか2週間後だったから、この日が実現したように思う。
もし3か月も半年も後だったら?会えていたかどうかわからない。

 

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コートダジュールからプロヴァンスにかけて、山の頂上や崖にへばりつくように「鷲巣村」と呼ばれる村が点在している。。

以前も鷲巣村の「サンポールデュバンス」や、「ムージャン」に行ったことがあるが、どこも石造りの中世の趣(おもむき)を持っていた。
一番高いところにはたいがい教会があり、そこを中心に建物が取り巻いている。

厳しい環境において人は信仰をよりどころにする。
たぶんどこの国でも同じように。

 

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ただ見るだけなら小一時間もあればまわれてしまうような小さな村。
路地は入り組んで、建物と建物の間には猫道のような細い隙間もあったりする。

今は観光地としてお土産屋さんが軒を並べるが、村全体の構造を見れば要塞のようである。
度重なる異民族からの侵略を避けて、戦いやすい山の上を住処に選んだのだそうだ。

 

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もともと観光を目的に来るわけではないので、いつも南仏についてから現地の人のお勧めや思い付きで訪れる村々や名所。

そのときはただ初めての場所にワクワクし、好奇心でいっぱいなだけであったが、点が線になりだんだんと面になり、地理や歴史も理解してきたように思う。(まだ浅い知識では違っているかも知れないが、前よりは・・・)

小さい頃から予習や復習といった計画的勉強は苦手、むしろ道草をくいながら見たり触れたりしたものばかりが今の役に立っている。

親は何のために高い教育費を払っていたのか・・・。

 

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手前はおそらくロシアンセージ、その向こうに黄色いジュネの畑。
山の稜線からこちらに向かってもやが下りてくる。

カンヌ方面から道を上がってくるときはここは山の頂きに見えたけれども、その向こうにはさらに高い山々が連なっているのだった。

昔、商人たちがこういった村を中継地としてアルプスを越えていったという話を思い出す。


「このあたりにはまだまだ小さな村がありますよ、もっとたくさんいきましょうか?」

グルドンの駐車場に戻りながら彼女はそう言ってくれたのだけど、次の村でゆっくり食事をとっておしゃべりをすることにした。

そこで旦那さんとも合流するという。
2週間ぶりの再会だ。

 

本当に感じることがたくさんあったのだ。
思い出しながらそのモードになるのはちょっと時間がかかる。
だから話が前後してしまうかもしれないが・・・。

 

つづく

 

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from south France② 南仏の可愛い村 Gourdon

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つづきであるが、

この日、カンヌを出発してグラースを抜け、南仏で最も美しい村の一つと言われるグルドンへ。
この村の観光案内所によると、ここは南仏アルプ=マリティーヌ県に位置するとか。

(って、車で連れてきてもらったので、場所はぼんやりとしかわからないが。)

 

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標高800mもある断崖絶壁の頂上に築かれた小さなビレッジだ。

村の展望台から、たったいま登ってきた対岸の崖に沿った道を眺める。

舗装された道路だったから、車で走っているときはそれほど怖いと思わなかったが、こうして思い返してみるとだんだん足元がスースーしてきた。

 

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石造りの古い家々は花に飾られて、お伽話の国のよう。


今日は山の上は雲が出て暗い。
でも、南仏に来て以来ずっと日焼けを気にしていたから、かえって曇りの日は楽な感じがする。

 

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この黄色のバラは中央がロゼットになって、クシャッとしたところがこの古い村の雰囲気にとてもあっている。

この一番大きな花はフルーティでとてもいい匂い。
同じバラの木の下の花はもっとシトロネロールが強く、花によって個体差があるのがはっきりとわかる。

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ホリホックは匂いがない。でもこの色と形がグレイの壁に映える。

 

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ここも、あそこもみんな絵はがきから抜け出たよう・・・って、こっちが本当で絵はがきの方が後なのだけれども・・・。

 

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この家の壁には、鉄の輪が打ち込んである。

 

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この輪に綱をとおして、地上から2階へ荷物を引き揚げたのだとか・・・?
未確認情報ではある。

 

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与一たちと一緒に写真に写るのはマイルールに反するのだけど・・・。

ひとりで旅するときには自分を写すことができないので、風景と一緒に撮り始めた私の代わりの「与一とさとり」人形。


2009年に始めてから4年がたった。この日は一緒に記念撮影。

 

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よいち「どへー、頂上は風が強くてまっさかさまに落ちそうでやすー」

さとり「村と反対側じゃなくてよかったねえ」

 

 

 

 

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▶パルファンサトリ  "Nuage Rose(ニュアージュローズ・ばら色の雲)"

南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。

目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。
ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。

トップノートは「ラ・フランス(洋梨)」のとろけるフルーティをピンクペッパーコ-ンで引き締めています。続いて広がるバラとスミレのピンク色のアコードに、ジャスミン・アブソリュがさらにやわらかく調和します。

ラストはパウダリーなサンダルウッド。ふわふわのイリスを贅沢に使い、 軽やかに導きます。

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遠来のお客様 from south france ①Gouldon

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それは6月の中旬、日本の私のお店に外国の男性が入ってきたことから始まる。

 

日本に一人旅で来たその人は、リュックを背負った軽いいでたち。
奥さんに「パルファンサトリのソネットを買ってきて」と頼まれたという。

 

「どちらからですか?」と聞くと、南フランスのグラースからだというので驚いた。
「私、2週間後にグラースの香料会社にしばらく滞在します」と教えると、向こうもびっくり。

まずもって、フランス(の田舎)でどうやってパルファンサトリのソネットを知ったのか尋ねると、ネットでキンモクセイの香水を探していて、とあるSNSの書き込みから私のウェブサイトへとたどり着いたのだそうだ。

うちに訪れる海外からの多くのお客様はこの香水SNSを見てやってくるらしい。

 

 

奥さんはガリマールという古い香水メーカーで働いているのだそうだ。


私がグラースへ行く予定を話すと、「ぜひ遊びに来て僕の奥さんのオルガに会って」と言われたので、このタイミングでこれも何かのご縁と思い、再会を約束したのであった。

彼は「これから高岡に行って、2週間の短い夏休みを過ごすんだ」と帰って行った。
フランス人には短い2週間である。

 

1週間後、本当に彼の奥さんからメールが来た。

そしてカンヌについてからも何回ものやり取りがあって、彼女はその日カンヌのアパートまで私を迎えに来てくれたのだった。

そのおり、フランスでの携帯電話を借りたばかりで、自分の電話番号はどうやって見るかわからず教えられないし、カンヌの滞在先アパートはパソコンの中。しかし会社に行けば充電器やWIFIを忘れ、自宅に帰ればアダプターがなかったー、など忘れものが多くてなかなか返事ができない。

やっと住所を送ったと思ったら、それはパリのアパートの住所だったー。

あわててカンヌの住所を送りなおしたが
「私、南仏から明日の朝11時にパリに行かなきゃならないところだったわ」

そういって笑ってオルガさんは迎えに来た。

 

20130807 gouodon.jpg

 

「南仏の小さな村をいくつか案内するわ」

車を走らせる。
なんだか初対面とは思えないほど助手席でリラックス。

この日は黄色いワンピースのチエさんも一緒に。

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南仏には小さな村が点在している。

カンヌからグラースを抜け、まずはそんな小さな村「グルドン」へ。
道は山肌に沿ってだんだんとつづれ折りに、険しくなっていく。

下の方にはジオラマのような街、そして向う側の崖の上に城砦のような小さな村が、しがみついているようだ。

 

細い道をくねくねと曲がるたび、てっぺんの教会が見えたり隠れたりしつつ大きくなってくる。

風が強い。少し砂交じりの雨が窓ガラスにあたる。

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左をみれば黄色いジュネのじゅうたん。香料会社「マン・フィス」がある。

 

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最初の村の訪問はグルドン。

 130713グルドン5.jpg

 つづく・・・

 

 

 

 

 

 

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▶パルファンサトリ  "Nuage Rose(ニュアージュローズ・ばら色の雲)"

南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。

目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。
ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。

トップノートは「ラ・フランス(洋梨)」のとろけるフルーティをピンクペッパーコ-ンで引き締めています。続いて広がるバラとスミレのピンク色のアコードに、ジャスミン・アブソリュがさらにやわらかく調和します。

ラストはパウダリーなサンダルウッド。ふわふわのイリスを贅沢に使い、 軽やかに導きます。

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ムエットスタンド mouillette

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ムエットスタンド。
匂いを評価するときに、クリップにはさんでおくもの。
PCWのムエットは幅広で先がとがっている。


 

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私のムエットはちょっとほっそりだけど。
帰国後、アトリエでこんな風に使っている。

 

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PARFUM SATORI
AVEC RECONNAISSANCE
PCW GRASSE FRANCE

南仏の香料会社「PCW」のブレゾー氏が用意してプレゼントしてくれたもの。
刻印を入れて下さった、記念の一品。

シャネルのパフューマー、クリスシェルドレイクにも同じものを作ってあげたんだって。

だからクリスとお揃い。

 

➤関連記事 2012年10月12日  ムエットについて mouillette ②

 

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抱く・抱かれる Platanus

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歳月のなせるわざ。

 

 

 

 

パルファンサトリ・メンズ MR66

南仏のハーブとイタリアのシトラス

http://www.parfum-satori.com/jp/collection/motherroad66.html



「香り」を言葉で表現し提案するのが香水ソムリエ®です。

パルファン サトリ フレグランススクールの他の記事


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'Mignon'Johann Wolfgang von Goethe

130801レモンの花.jpg

Kennst du das Land, wo die Zitronen blühn,
Im dunkeln Laub die Gold-Orangen glühn,
Ein sanfter Wind vom blauen Himmel weht,
Die Myrte still und hoch der Lorbeer steht?
Kennst du es wohl?
Dahin! dahin
Möcht ich mit dir, o mein Geliebter, ziehn.

'Mignon'Johann Wolfgang von Goethe

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君知るや南の国
レモンの木は花咲き くらき林の中に
こがね色したる柑子は枝もたわわに実り
青き晴れたる空より しづやかに風吹き
ミルテの木はしづかに ラウレルの木は高く
雲にそびえて立てる国や 彼方へ
君とともに ゆかまし

(森鴎外 : )

 

 

 

 

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▶パルファンサトリ  "Nuage Rose(ニュアージュローズ・ばら色の雲)"

南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。

目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。
ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。

トップノートは「ラ・フランス(洋梨)」のとろけるフルーティをピンクペッパーコ-ンで引き締めています。続いて広がるバラとスミレのピンク色のアコードに、ジャスミン・アブソリュがさらにやわらかく調和します。

ラストはパウダリーなサンダルウッド。ふわふわのイリスを贅沢に使い、 軽やかに導きます。

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パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

SATORI'S ピックアップ

パルファンサトリのオススメ商品や関連ブログ記事などをご紹介いたします。

本店を移転いたしました!<br/>@六本木ショップ/アトリエ

本店を移転いたしました!
@六本木ショップ/アトリエ

「パルファンサトリは、本店を六本木に移転いたしました!
新しいショップ&アトリエでみなさまのご来店を心からお待ちしております☆

東京都港区六本木3-6-8-2F

Tel 03-5797-7241

オードパルファン<br />SATORI(さとり)

オードパルファン
SATORI(さとり)

同じ重さの黄金より価値のある、最高の沈香木・伽羅の香りを表現したパルファン サトリの代表作品です。

上質なくらしの色と香り<br/>紺白

上質なくらしの色と香り
紺白

光をふくんだリネンのように柔らかく癒されるこの香りは、男女を問わず、お着けいただくことができます。

ギフトに!お試しサイズ<BR/>10本レフィル

ギフトに!お試しサイズ
10本レフィル

ちょっとしたギフトに、10本レフィルA。パルファンサトリの香りを少しづつお試しいただけます。フルボトルをプレゼントする前に、二人で一緒に香りを選びましょう。3240円。

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フレグランスデザイン講座 <br/>パルファンサトリ

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パルファンサトリ

調香を学び、オリジナルの香りを作る講座です

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