Parfum Satori

2010年6月アーカイブ

体臭が気になる・・・ 

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汗ばむ季節、なんとなく自分のにおいが気になる人が多い。


もちろん、清潔にするのはよいことだ。
でも、世界的に見てもこんなにきれい好きの国民はなかなかいない。

日本では普通にしていても充分に清潔。

あまり気にし過ぎて、ごしごし洗いすぎたり、
潔癖になるのもどうかと思う。

 

いつも言っていることだが、 
私たちが使う香料の中には、単独では芳香と言えないようなニオイもあり
それをうまく組み合わせることで、香水に奥行きや深みが醸し出される。

加齢臭という言葉もポピュラーになり、
年齢とともに気になるところだが、
そういったニオイも香水とうまくマッチすれば
「コドモには出せない、大人の香り」となる。


'体臭'や'加齢臭'を、言葉のイメージで
ただネガティブにとらえたり、怖がったりするより、
ちゃんとした知識を得たうえで、
前向きに考えてもらいたいものだ。

人とは違う、自分だけの香りをつくる個性なのだから。

 

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ルート66、マザー・ロード

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かつてのアメリカのメインストリートとして、シカゴからロスまでつながる4000kmの道、ルート66。


国道66号線(U.S.Route66)は、ハイウエィ66とも呼ばれる。
スタインベックの「怒りの葡萄」の中では、
The Mother Road(マザー・ロード)と名づけられた。 

といえばすぐ思いつく有名な曲、「ルート・シックスティシックス」は、軽快なリズム。
1960年代に流行したアメリカのテレビドラマの主題曲としてもおなじみなので、
50代以上の人には懐かしい響きがあるだろう。

若い人も、ドラマを見たことがなくても、
このスイングはきっと聞けば知っているはず。

 

ストーリーは忘れてしまっても、耳になじんだ音楽は、
忘れられることがない。

 

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クチナシの白い花  ガーデニア

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季節の花が咲くたびに毎度毎度、ああ、もう1年たっちゃった、と思う。



くちなし、ガーデニアは白い肉厚の花特有の、クリーミィでボリューム感のある香りがする。
日がたつにつれ、茶色に枯れてきて、匂いもアニマリックになっていく。

ジャスミン調の香り。

 

しかし、咲き初めはグリーン感が強く、甘さと爽やかさがある。
この、つぼみが膨らんで開く瞬間がたまらなく好き。

顔をうずめたくなる。

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しかし、匂いを吸おうと近づくと、黒い小さい粉の様な虫がいるから油断できない。

どんなに蕾から摘んできて活けても、開くといつの間にかそこにいたりする。
だからあまり、部屋には持ち込まない。

 

庭に置く花だから、ガーデニア?いえいえ、gardenさんが命名したから。
と記憶している。

 

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葉に食べた跡があるときは、裏に必ず青虫がいる。

まだ小さいけど、こいつ悪い子ちゃんで、あっという間に大きくなってもりもり葉を食べてしまうのだ。 
おしりにとげの様な突起が付いている。

大きくなると結構凶暴で、噛みつこうとしたりするんで、つまむのが怖い。

昔、どんな大人になるのか飼ってみたことがある。
いよいよさなぎになろうとする大きさになったとき、ケージの中をハイスピードでぐるぐる歩き回り、
ちっとも繭(まゆ)を作ろうとしない。

まてよ、と思い土を入れたところ、穴を掘り掘りして土中に落ち着いた。

やがて、子供のころエビバチと呼んでいた、スズメガになった。
オオスカシバというらしい。

羽が透明で、おなかが太く、黄緑と園児の縞模様の毛が生えていて、
尻尾がエビのように開いている。

 

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美しい花には、ワルイ虫がつくものだ

黒船来航から「幕末史」 半藤一利

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小さな壷の中で醸成し醗酵し発熱していく。




だれかがかき混ぜなければ腐り崩れていってしまう。
それはいつも、外から杓子をつっこんで掻きまわす必要があるようだ。

一つの国が転機を迎える時は、そんなものなのだろう。

 

時代小説や歴史小説が好きでよく読んでいたものだが、
それらはあくまでもフィクションである。

歴史上の出来事という骨格の上に
魅力あるキャラクターを登場させて肉づけをした物語である。

 

この「幕末史」(半藤一利)は小説ではない。幕末ドキュメンタリーと言ったらいいのだろうか。

小説のように架空の人物や、伏線や、はざまを埋めるフィクションはない。
しかし同時期にいろいろなことが起きているわけなので、それを結びつけたりする解釈は、
氏のものであるから、年号と出来事をただ羅列しているわけでもない。

 

背景や人間関係などを、たくさんの文献から炙り出して積み上げた重みを、軽やかに話す語り口はむしろ講談に近い。

と思って読んでいたら、あとがきにやはりご自分で「張り扇の講談調、落語の人情噺調」と書いておられ、大学での講演を、本にまとめたものとわかった。

本じゃなくて、生で聞きたかったな。

学生の時にならって丸呑みし、物置に突っ込まれていた「ただの数字の年号」とか「死んだ人でしかない名前」とかが、知っているおじさんのように、活き活きと目の前に動き出す。自分も渦中にいるような気分にさせられるほどだ。

 

今、坂本竜馬をNHKの大河ドラマでやっているそうだが、この本を読んで、それから見るのも面白いかもしれない。

 

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 幕末史  半藤一利

 

ミサンガの花 パリ・ブシコー公園

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名前の知らない花は、いくらでもある。
これは、「恋人たちのミサンガの花」と勝手に名づけてしまった。


 

甘く、いい匂いがする。

常緑樹だろう。
葉の形は月桂樹とか、シキミとか似てるし、
花の色や姿はちょっとづついろんな植物に似ているような気がするけど
なんなんだろ。 

 

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自分では、植物が好きだし、花の名前を覚えるのも得意なつもりでも
一歩日本を出ればわからない花だらけ。

いやいや、日本の花だって、名前の知らない植物はたくさんある。

 

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木は3mくらいの高さでこんもりとしている。

甘い繁みに隠れるようにして、まだ高校生くらいの若いカップルが、
二人でくすくす笑いながらミサンガを結んでいた。

秘密の、お願い事。

 

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爽やかな5月、Sq.Bucicaut(ブシコー公園)にて。

☆教えて、この花の名前☆

 

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この花なに?

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自然と言うのは、不思議なものを作る。


なんなんだろー?
エリザベス(カラー)をしたパグのようにも見えたりして。

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植物の形、花はいつも人の目から見て美しいとは限らない。
まして、不思議なというのも勝手な感想で、
自然から見たらごくあたりまえの形なのだろう。

 

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5月のパリ。

この植物について、誰か教えてください☆

 

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蒼い月

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2010年5月23日のカンヌの月。



19時54分、蒼い空に浮かぶ月。

地中海性気候なので暖かいが、カンヌの緯度は東京より高い。
この時期、夜10時近くまで明るい。

 

つい数日前、東京で同じ月齢の月を見た。
背景の空は真っ暗で、どうしてだろうと不思議な気がした。
経度が離れているので月の出、入りの時間が違うが、
同じ時間でも空の明るさが違う。

 

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2010年5月27日 22時22分。
まるで、舞台装置の様なフランス・グラースの満月。

あたりには街の光はなく漆黒の空に煌々と輝く。
星の光も消えるほど。

 

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2010年6月3日、カンヌ朝7時54分の月。(日本時間は14時54分)

この日の月の出は0時56分、月没は10時14分。

 

▶ 関連記事  2010/10/15 満ちていく月 カンヌからパリへ

 

 

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桐 ポローニャ Paulownia 2

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桐と言えばむしろ、桐材として箪笥や、美術品の箱のほうが、よく知られているかもしれない。
花は実物より、家紋や花札の柄で、モチーフとしてよく目にする。


パリでも南仏でもいたるところで桐の花を見た。
とてもポピュラーな花なのに、フランスでは木材としては全く知られていない。

 

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ヨーロッパでも、桐箱はデザイン的に優れていると、とても評価が高い。

日本の長い歴史の中で、
桐の箱は実用の美と、見た目の美を兼ね備えた箱として、
ブラッシュアップされてきたのだから当然と言えば当然。

用途によって木の組み方から、木の切り口をどこに見せて紐をどのようにかけるか、
文字の入れる場所まで、きちんと決めごとがあるのは、
美しいだけでなく合理的だからだ。

 

私の茶壷香水にも、桐の箱を使っている。
↓ 

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桐は、湿気を通さず、割れや狂いが少なく、耐火性にすぐれている。

この特徴から、美術品を収納する箱として、古くから使われてきた。
日本では2000年の歴史があり、骨董界では箱そのものも重要で、
ふたの裏に鑑定の箱書でもあれば、中身の価値も上がる。

 

しかし、この箱がパウロニア、ポローニャの花と結びつくとは
フランスのみんなも知らなかった。

桐は成長の早い木である。
「日本では、女の子が生まれると桐の苗を庭に植え、
嫁入りのときにはその材木で箪笥(たんす)を作って持たせる習わしなの。」

「この箱は、この花の木から採る木材でできているのよ」

説明すると、へえーっとばかりにびっくりだった。

 

 

▶ 桐の箱の紐結び 

▶ 桐の箱、真田紐、組みひも、うこん染めなどの説明が載っています
            茶壷香水 さとり 

桐の花 ポローニャ Paulownia 

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桐の花は高い所に咲く。
だから、花の匂いを知らない人が多い。


 

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ここ、パリのルクサンブルグ公園は桐の林があり、紫の雲の様である。
日本では、こんなにいっぱいの桐の花を見たことがない。

 

紫の、思いのほか華やかな花だ。
空が青く光が強いから、よけいに発色がいいような気がする。

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それに、あたり一面に匂いがたちこめている。
ウッディで、豆っぽいモソモソした甘い匂い。


東京では、一本だけポツンとはえていたりするので、それほど香りを感じない。
地面に落ちた花を、拾って匂いをみるくらい。
でも、ここは林の外まで匂いが流れてくる。

優しい花のにおいと言うより、癖になる匂い。
「変なニオイだと思わずクンクン嗅いでしまう」というようなたぐいだ。
グアイヤックとか、コスタスとかのように、植物のくせにアニマルなところがある。
なんとなく、懐かしいような・・・。

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このときの桐はまだ葉をつけていないので、木陰は小さい。
強い日差しの中、人びとはベンチに腰掛け、おもいおもいに本を読んだり
サンドイッチを食べたり、ビールを飲んだり。

 

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5月、桐の花はパリでも南仏でも、いたるところで見かけられる。

日本の伝統的な花のイメージが強く、
何度もこの時期に来ているのに、なぜか気がつかなくて、
フランスでこんなにポピュラーな花とは思わなかった。

花の時期は短い。

 

▶  植物事典  桐(パウロニア) ゴマノハグサ科 キリ属   学名:Paulownia tomentosa

▶ 桐箱の真田紐の掛け方 2010/10/4 

 

▶ ユーチューブ  南仏の花と香り  グラース

 

 

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シャボン玉 Les Bulles

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カンヌの夕暮れに溶けていくシャボン玉。
すみれの匂いがする。



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窓に腰掛けて、ぷかり、ぷかり。
坂の上から歩いてきた、おじいさんが笑いかける。

「ずっと向こうの方まで飛んで来ていたよ」

 

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大きなユーカリの木よりも高く。
右へ行ったり左へ来たり。 

 

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バッグの中に、入れて持ち歩く。
思いついたら草はらに座り込んで、ぷかり、ぷかり。

 

さとり「子供のころから何年ぶりかねえ、こんな風に遊んだの」 (写真右下に笠の登場)
与一「何十年ぶりでは・・・」(ヒソヒソ) 

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腹ばいになって撮ったお気に入りの一枚。

 

 

 

パリで買って南仏で遊ぶ。
フランシス・クルクジャンの匂いのするシャボン玉。

 

 

 

ケイト・グリーナウェイ(Kate Greenaway)

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日曜日のカンヌの海岸。
蚤の市を冷やかしながらぶらぶら歩いていて、見つけた。

 



小さい古い絵本。
絵のかわいらしさと大きさ、いい感じの古びた加減。

こんな小さいのに、思いのほか高かったのだけど、 
なんとも愛らしくてつい買ってしまった。

日本に帰ってきて、調べたらケイト・グリーナウエィという絵本作家のものだった。
イギリスの挿絵、絵本作家だそうだ。

 

この本は、1894年のもの。
ALMANACHは、暦という意味だ。

美しい挿絵とともに、12か月のカレンダーと365日の聖人の名前が載っている。


本っていいなあ。

 

 

▶ 香水の豆知識・ミニブックがついています
パルファンサトリ・コレクション 10本レフィル ¥3150

 

WPC(World perfumery congress)その後・・

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フランスから帰ってきて、もう全然荷物に手をつけられない状態だった。



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WPC(世界調香師会議)では、たくさんのカタログや香料サンプルをもらったし、
あとで、日本へも送ってもらうことにもなっている。

しかし、日本についた途端、こっちの用事が津波のように襲ってきて、
これらはスーツケースから移した段ボール箱の中に、そっくりしまいっぱなし。
片づけることができなかった。


ようやく、先週くらいからお礼の返事を書いたり写真を送ったり、
資料の整理に入った。

 

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なんといっても、紙ものは重い。
液体も。

しかし、何のために行ったかって、仕事で行ったんだし、
じっくり選別する暇もなく、捨てるわけにもいかないので、
あれこれ買ったお土産とともに、ぎうぎう詰め込んで持ってきた。

とても欲しかったものもあったので、あらためてとり出し、ながめてみるとうれしい。

今回はいくつかの新しい化合物や、もう珍しくなってしまった天然香料などを入手した。
処方に使ってみて、よければ注文することになる。

 

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現場でメモはとったが、そのあとちゃんとしたレポートにしてなくて、記憶がどんどんかすれていく・・・。

匂いをディスクリプションしながら、思い出さなくては。

 

▶ 関連記事  2010/6/4 WPC

  

 

南仏の可愛いお店 ムージャン

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南仏のグラースからほど近い、ムージャンの村。
小さくておとぎ話のような村だ。



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おみやげやさんだって、雰囲気があって可愛い。

おばあちゃんがやっているお店。

 

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私は、天使の形のいい匂いのする陶製オーナメントをギフト用に買った。
あっと気が付いたらひとつもなくて、自分のを買うのを忘れた。残念だわー。


 

 

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ああー、5月のその日は、ほんとにきれいな青空で、からっとしていて、
今この曇天の下にいる私は、
長い夢を見ていたんじゃないかって思う。

隠れ家をここに持ちたいな。

 

関連記事 2010/5/25 南フランス・ムージャン

Le Village de Mougins  http://www.beyond.fr/villages/mougins.html

 

 

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マシュマロ ウスベニアオイ

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マシュマロというお菓子は、この植物の根から作られる。



正確には、ウスベニタチアオイの英語名が、Marsh mallow(マーシュマロウ)という。
別名ビロードアオイ。

現在はゼラチンとお砂糖でマシュマロは作られるが、
もともと、アオイの根には澱粉を多く含まれ、
これを固めたものが本当のマシュマロのオリジナルである。

フランス語のギモーブと呼ばれることもある。
(ホワイトデーにマシュマロを送ろう、
と発案したのが九州の鶴の子饅頭を作っていた菓子メーカー)

 

写真はウスベニアオイで、このハーブティーは初め青い色をしている。
しかし、レモンを入れると一瞬にしてピンク色に変色する。
とても、ロマンティックなお茶だ。

粘膜の保護をし、のどの痛みなどによい。
食物繊維も多いので、整腸作用があり、
これとローズとシナモンや、カモミールとのブレンドティーは、
女性の味方のハーブティーである。

乾燥させると、ごく少量になってしまうので
とても高価なハーブティーだ。
しかも、古くなると青が枯れて茶色っぽく褪せてくる。

こだわりのハーブティーを目指す人は
家の庭で育てて、朝摘んでそのままざるに乗せ
日陰で乾燥し、飲みきってしまうのがよい。

 

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▶植物事典 ウスベニアオイ  学名:Malva sylvestris

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ラデュレのお菓子の本(LADUREE)

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これも、重たいスーツケースに泣きながら、やっぱり欲しくて買ってしまった。
ラデュレのお菓子の本。パリのおみやげに。

TOKYOとParisの香水匂いだち

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「まったく同じ香水であっても、日本でつけるのと海外とでは、匂いの立ちが全然違う。」
というのは、よく知られた事実である。



海外と行き来しながら香りを作っているといつも思うことでもある。 

フランスでも同じ処方で調合するために、日本で作った香水の処方や実物を比較のために持っていくたびに感じるこの大きな違い。
これは、気候のせい。特に湿度や温度は大きく関与している。

 

いくつもの試作途中の香水は、紙の上だけでなく肌に載せて時間を追いながら、匂い立ちを確認する。

また、普段の仕事中はコンシャスが下がるので香りをつけることができないのだが、人と会う時などは、プロモーションと追認の意味もこめて製品になった自分の香水をつけていくようにしている。

パリでも南仏でも、東京で作って持っていった香水をつけて、しばしば出かけてみた。

 

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日本で作ったものはどれも軽く持続が短い。つけた途端に、空気中に散っていくような感覚だ。
「こんなに淡いなんて」
1‐2時間もしたら、香りはごく薄くなっている。

 

思った以上にほのかだったので、帰国してから再び確認のために同じ香水をつけて時間を計ってみた。

たとえばシルクイリス。朝11時に肘の内側につけた香りは、夜11時帰る時、まだ匂っている。
もちろん、プンプン匂うというのではない。肌にまだやわらかく残っている、という程度だ。

ここではなにか、空気の壁がしっとりと身体を包んで、匂いを逃さないような感覚がある。
香りは、体のそばにとどまって、寄り添うようである。

日本でちょうどよい香水は、海外では淡く感じる。

 

そこで逆説的に思うに、ヨーロッパの香水を、そのまま日本でつければ、数倍は強く、濃く、長く感じるのは当然。
それらは、ヨーロッパの気候の中で際立つように作られているということである。

日本で、香水嫌いの人が、「香水は強くて酔ってしまう」というのは「香水」のせいではなくて、「欧米向けの処方」の組み立てのせいだ。

 

しかし、世界から見て日本のマーケットはごく小さい。
何百万本と製造する香水ブランドは、小さな市場のためにカスタマイズされた商品は作らないだろう。

ヨーロッパで販売するためにはヨーロッパで調香し、日本での販売には日本で調香しなければ、本当にその土地に適した香りはできない、とあらためて感じるのだった。

 

 

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白いしゃくやく(ピオニー)

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白のしゃくやくは私の最も愛する花のひとつ。



カンヌのマルシェではたくさんのしゃくやくが並んでいた。
旅先だって、花を部屋に飾りたい。

 

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購入したのは大輪の白。

ふわっとふっさりと、エレガントでちょっぴり恥じらいがあって、
理想の女性像だわー。

 

 

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少し小ぶりの白。

 

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可愛いピンク。
10本で10ユーロ、それはピンクの。
市場(いちば)だけあってとっても安い。

日曜日は花を買う人がとっても多い。

 

下は、花びらがカーネーションのようにぎざぎざの種類。

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カンヌ、休日の部屋で。
花瓶も花ばさみもなくて、コーヒーポットやらコップやらを使いあちこちに活ける。

テーブルにはパソコン、チェリー、日本茶、胃薬などなどと一緒に、雑然と。
まあ、家にいるときはこんな感じだった。

ノートPCが小さくて、ホント難儀だったわあ。 

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▶ 花事典 シャクヤク:ボタン科 ボタン属  学名:paeonia lactiflora

 

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フランス王妃の彫像 Reines de France 

ブランシュ・ド・カスティーユは有名なフランス王妃。ルクサンブール公園にて。



Blanche de Castille 1188-1252

フランス王ルイ8世の王妃で、12歳で即位した息子ルイ9世の摂政として、長期間の影響力を持った。

 

 

パリ、ルクサンブルグ公園の中庭。
ぐるりと取り囲むように、フランスの偉人の彫像が並ぶ。

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ランチタイムは、近くのオフィスから
たくさんの人がサンドイッチをもって休憩に来ている。

 

▶ 大沢さとりの休日読書 2010年6月13日 王妃の離婚 佐藤賢一 
   (ジャンヌ・ド・フランスとルイ12世の離婚裁判)

王妃の名はジャンヌ・ド・フランス。1948年、フランス王ルイ12世から離婚裁判を起こされたことを題材にした物語だ。
 
佐藤賢一氏の小説は、中世ヨーロッパを舞台にしたものが多い。
氏の作品であるカルチェ・ラタン、双頭の鷲、傭兵ピエールは、フランスを中心にした歴史や地理を勉強するのにはもってこいの小説である。

 
といっても、難しく退屈な年代と人物名の羅列ではなく、それは小説としての肉付けがたっぷりとされて楽しく読める。歴史小説を読めばいつも感じることだが、人間の本質はどの時代も同じと見えて、現代の事件に置き換えても無理がない。
 
主人公はフランソワ。くたびれた、落ち目の中年弁護士が、フランス国王の離婚いう世紀の裁判に、圧倒的な不利を承知で王妃側の弁護を受ける。もう一方のヒロインはフランソワの亡くなった恋人ベリンダと、フランス王妃ジャンヌ。
過去と現在を行ったり来たりしながら話が進む。

持前の負けん気と冴えわたる知性、庶民のパワーを味方に、権力に敢然と立ち向かっていく過程で、彼自身もまた人生を取り戻し、輝く晩年へとつながっていく。
 
冒険活劇、バイオレンスと権力闘争、そこに美女がからんで、といえば誰でも興味がわくのではなかろうか。なにより、離婚する権力側の色男の王様が卑怯でかっこ悪く、落ちぶれて禿げた弁護士がどんどん素敵になっていく。
 
よくできた小説は皆、登場人物がいきいきとして現実感がある。佐藤氏のどの小説にも、魅力的な女性が主になり従になり登場する。人間は滑稽で醜いもの、そして愛すべきものである。きわどい表現さえ、氏の人間に対する温かい視点を物語っている。
 
ユーモアとペーソスを「深く研究された史実」というやすりで磨き上げた、文化の薫りある「超娯楽作品」である。

 

ラデュレのキャンドル

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マカロンで有名なお菓子屋さん、ラデュレのキャンドル。

 

本日発売「SILK IRIS」

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さとり 「ついに今日から売り出しだよ~」
よいち 「こないだから、この話ばっかし。あんまりしつこいと、嫌がられやすよ」
さとり 「ボトルがピッカピカじゃないか~」
よいち 「さとりさまは、新しもん好きでやすからね~」

フランスの赤ちゃんは早く生まれる?

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「ねえSATORI、日本人は、妊娠期間が長いって本当?」



PCWのパフューマー、クラリスは今おなかに赤ちゃんがいる。
去年来た時は、すらりと背が高いというイメージだったが、
7月に誕生を控えて、今はふっくらと輝くようだ。

 

彼女が昔カナダに留学していた時、
日本人の男の子の友達がいて「日本では妊娠期間は十月十日(とつきとうか)だ」
と教えられたらしい。フランスじゃ9か月なのに。

そのときは、「ふーん、日本人は一か月長いんだ」となんとなく納得したのだが、
よく考えるとおなじホモサピエンスでそんなことってあるのか???

と、疑問に思っていたのだそうだ。

 

日本は4週間(旧暦の28日)を1か月と数えて、280日を約10カ月と言う慣習がある。
それに、妊娠した日よりさかのぼった、任意の日を基準に勘定する。

しかし、グレゴリオ暦では30日も31日もあり、実際におなかにいるのは、
世界中どの国の赤ちゃんも9か月くらい。

きっと、カナダで答えたのが男の子だったから、彼もよくわかっていなくて、
耳学問だったのだと思う。

 

「あー、なるほどー!」
大きいおなかをなでながら、にっこり。誤解が解けてよかった☆

 

シルクイリス  6月11日発売

カンヌからの手紙

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なかなか、すべての方に書ききれるとは限らないのだけれど、
旅先では、時間の許す限りはがきを書く。

ナスタチュウム 金蓮花  Nasturtium  南仏

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南仏の小さな村ムージャンに咲くナスタチュウム。



日本に帰って来てから、とっても忙しい。
それで、今日はむこうで撮った花の写真の中からアップ。

南米原産の明るい花は、黄色、オレンジ、赤と情熱的な色。
葉の形が、蓮の葉ににていることから、和名には蓮の字が入っている。

昔のお店の通路沿いに、高くタイムとナスタチュウムを交互に植えていた。
白いタイムの花のあいだから、鮮やかなナスタチュウムの花と、美しい緑の葉が垂れ下がって、
本当に美しかった。

ここ南仏では、淡いサンドベージュの壁の色とマッチしている。

花はエディブルフラワーとして食べたり、辛味のある実をホースラディッシュや、酢漬けにしてケッパーの代わりにしたりする。


このほかに、ゼラニウム、ハイビスカスなども窓辺に飾られていた。
下は、ゼラニウム。

ここでは赤い花がよく似合う。

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▶ 植物事典  ナスタチュウム ノウゼンハレン科  学名 Tropaeolum majus L

 

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World Perfumery Congres 世界調香師会議 

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会議では、1階に世界中の香料会社のブースがあり、カンヌ映画祭の受賞会場と同じ場所では、
講演会が開かれている。

 

オープニングパーティー 世界調香師会議

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初日の夜は、ブログで何回か登場のマルシェ(Marche Forville)でオープニングセレモニーが。

世界調香師会議 カンヌ

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よいち「いやー、初めて来た時のことを思い出すと、感無量でやんス」

さとり「なんといっても、今じゃグローバルななでしこだから」

よいち「あの頃は、さとりさまも、今と違ってまだういういしかったでやんすね~。」

さとり「おまえだって、ハナタレだっただろ」



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今日から、ワールドパフュマリー・コングレスが始まった。
いつものように、カンヌ映画祭と同じ会場、パレ・ド・フェスティバルで開催。

初日の今日は、人がまだそれほど多くなかったけれど、すてきなブースもたくさんでていて、プレゼンの仕方に眼を奪われる。

 

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今日は、ひととおりいろんなブースで知り合いに挨拶をして、香料原料を見せてもらう。

世界の先端の香りは、たくさんの刺激を与えてくれる。
合成ケミカルのみならず、天然香料でさえ、製法が進化しているのだ。

 

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8時から、いつも写真で紹介しているマルシェでカクテルパーティーがあり、紹介し合ったり写真を撮ったりしながら、会場をぐるぐる2週ほどして2時間を費やした。

そのあと、10時からは、ふたたびプライベートなカクテルパーティーが。
私がお世話になっているグラースの香料会社、PWCの社長さんの家で、100人ほど招いて開かれた。

パーティーはなんと、2時過ぎまでつづいいて、私も今ようやく戻ってこの記事を書いている。
すでに朝4時。かなりエキサイティングだったので、疲れてしまった。つづきはまた明日。

 

 

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[Silk Iris] a été présenté dans le magazine « 25ans »

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Le nouveau parfum de PARFUM SATORI a été présenté dans le magazine « 25ans ».

 

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