Parfum Satori

Creating Oribe /Matcha fragrance 織部の香りのできるまで

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  People often ask me what comes first - the name or a fragrance. It's really case-by-case.

 

  Sometimes I decide upon a theme and the fragrance is formulated as I work towards it. On other occasions, I struggle to find an appropriate name once the perfume is complete. My working name for this particular fragrance was Matcha (a powdered green tea used in Japanese tea ceremonies), and its official name came later. Matcha struck me as being somewhat unimaginative and after jotting down and erasing several ideas, it was the name "Oribe" that came to me.

 

  Furuta Oribe was one of the major disciples of the celebrated tea master Rikyū in the 16th century. Although he conducted tea ceremonies in the manner of his master, he was also known for loyally keeping the spirit of his master's teaching,  "Always try something different." Oribe was bold and liberated in character and introduced a new sensibility of beauty into the world of tea, bringing about hugely popular gardening methods, architecture and porcelain that were referred to as

  "in the taste of Oribe." The green and black designs of tea sets over 400-years-old are novel and unique even today.


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  I can't exactly remember when I first heard the name Oribe, but I know it was when my mother was talking to me about her tea utensils. I officially entered the "Way of Tea" (Chadō/Sadō) when I was twelve-years old. As I came into contact with the tea ceremony - either with my master or with my mother - stories regarding Furuta Oribe found a place within me, and led to the naming of a fragrance several decades later. Therefore, I must also credit my mother.

 

  I started to read more about Oribe after naming the perfume. The famed author Ryōtarō Shiba praises him, "In the world of formative art, he was probably the first person with a sensibility for the avant-garde."

 

  Some people have asked me why I named this fragrance Oribe instead of Rikyū. Although a flash of inspiration isn't reliant on logic, I could put it down to the fact that Oribe isn't as well known as Rikyū. I wanted to "try something different."

 

With my fragrance "Satori," I not only strived to recreate the aroma of agar wood, I also wanted to manifest the appearance of an elegant woman in the purity of a Japanese-style room. In the same way, the fragrance of Oribe goes beyond embodying the refreshing aroma of Japanese tea, it represents the spiritually of practitioners of the Japanese tea ceremony.

 

  The slight bitterness comes from cis-Jasmin, which is a single aroma used in Jasmine Note to create a bitterness and astringency.

 

  For flavor, I included Violet leaf.abs. Although Violet leaf is said to resemble cucumber, I think its aroma is closer to that of dry ingredients such as kelp extract.

 

  A refreshing green aroma can be a little one-dimensional, so I added body with floral elements.     

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  The tea tree, the Sasanqua and camellia japonica all belong to the camellia family. The Sasanqua blossoms in late autumn, the camellia in spring and tea flowers in December. Tea flowers are charming, like small white camellia blooms and their aroma is delightful. The fragrance resembles that of Sasanqua and also Hedion. Hedion is an essence that contains elements of Jasmine. This is why Tea Note and Jasmine are extremely compatible.

  I added Jasmin abs. to boost the floral volume.

  I included Iris butter and other natural essences to recreate the foamy and powdery sensation of making a light tea. I was aiming for something more complex than a plain green-type aroma.



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  I observe a ritual of drinking Matcha every morning at home. Preparing Matcha for myself when I wake up makes me alert and ready for the day. Enjoying the beginning of the day like this is akin to an appreciation of the seasons.


  In the world of tea, there is a November rite called "switching to a winter furnace" and utensils named after Oribe are traditionally utilized at this time. I hope that this Oribe fragrance will bring you enjoyment in times of reflection.



 


Parfum Satori  Oribe  EDP

日本語バージョンは次のページ↓

古い腕時計 ROLEX watch

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 1.5センチ角くらいの、古い腕時計である。
小ぶりのケースで、龍頭(りゅうず)と尾錠(びじょう)にクラウンのマークが入っていてとても可愛らしい。

 ひと昔前は、ロレックスはメンズというイメージがあったが、これはクラッシックな雰囲気のあるレディスウォッチで気に入っている。


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 この時計を、3年ほど前にオーバーホールに出した。下の写真はその時に撮ってもらったものだ。時計の中はいつもうっとりするほど美しい。機能のすぐれたものは、見た目も美しいものである。

 修理をしたのはスイスの「オーディマピゲ(AUDEMARS PIGUET、略:AP)」で修行した日本人の時計職人で、吉田圭さんと言う。

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 彼はもともと、私に香水のオーダーメイドを依頼しに来たお客様である。(今は受けていないが)2004年くらいだったと思う。あまりに若い方なので、初めは当惑した。香水のオーダーは安い買い物ではない。
 しかしよくよく話をしてみると、モノづくりに真剣な時計職人としての姿勢に「この方なら」と思い、ありがたく作らせていただくことにした。
 
 以来、リピートで時々来店されていたが、ある日「日本の仕事を辞めて、スイスのAPで修行する」との知らせを聞いた。若者の挑戦に感動した。

 
 パリからニースへ行く飛行機はスイスの端を超えていく。「私がフランスに行ったときは寄ってみたい」などと言っていたが機会が合わないまま、やがて彼はオーディマピゲでの修行を終え、帰国。
 銀座にあるスイスの時計ブランド、ウブロ(HUBLOT)で仕事をしていたが、いまは一家を構え、「独立時計師」として静岡に「YSK Watch Instruments」という自分の会社を持っている。

 長い知己なので、その変遷(へんせん)を振り返ると感無量である。
 
 私の他の腕時計も何点か修理をお願いしたが、とても丁寧な仕事で、気難しい時計もきちんと動いて帰ってきた時はとても嬉しかった。
 どんな業界でも、本当に腕のいい職人さんに出会うのは稀で、幸せなことである。

 アトリエには自分で設計した特殊な工作機械もあるというので、いつか見学に行きたいと思っている。

 
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 オーバーホールのあと、この時計はたまにつける程度でしまっていることが多かったのだが、あまり使わないのも良くないと聞いて、今年になってからはこの時計をよくつける。肩が凝らないのがいい。
 ただ、いまの私には文字盤が小さすぎ、時間を見るのには役に立っていないので、ほとんどブレスレットの代わりである。

 7、8月はとても暑かったため、汗でずいぶんベルトがくたびれてしまった。
ようやく気温が下がったので、銀座に行ったついでに、ヨレヨレになった時計のベルトを和光で取り換えてもらった。古びて馴染んだ皮に比べて新しいものは少し固い。

 交換後、さっそくつけて尾錠を強く締めていたら、「少し緩くしたほうが良いですよ」とお店の方が教えてくれた。つけなおしながら「なぜ?」と聞くと、ぴったりすると皮が汗の水分を吸ってしまうからだそう。

 皮のベルトが劣化したのは、暑いせいだけではなく、つけ方にも問題があった。

 なにごともゆとりと風通しが必要か。


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 つけてみるとやはりベルトが新しいからパリッとした感じ。色も臙脂(エンジ)からこげ茶になり、手元も気分もすっかり秋モードである。



YSK Watch Instruments➣ https://ysk-watch-instruments.com/

 










パルファン サトリの「フレグランススクール」生徒さんの声


■入学2017年 「ジュニア香水ソムリエ®通信講座」 【通信】 大泉さん(30代)


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香水に興味を持ったきっかけ

 中学生のときに「モテたい」と思い、興味をもったのが一番最初のきっかけです。最初は流行りの香水をつけていましたが、みんな同じ香りをつけていたので、人とかぶらない香水をさがすようになりメゾンフレグランスと出会いました。さらに、あるメゾンの香水ショップに足を運んだ際に、香水のクリエーションの背景や世界観に魅力を感じ面白いと思いました。



なぜパルファン サトリを選んだのですか?香水に興味を持ったきっかけ

 日本の文化をクリエーションのベースにしているという「日本の香水ブランド」というところに興味を持ちました。「香水」という海外からきたモノを、日本人のパフューマーが表現したときにどのような違いがあるのかなどと考え、文化を香りにしているさとり先生から香水について勉強したいと思いました。

流行りの香水をただ使っている、という人がまだまだ多いと思います。香水について言葉で伝えられるようになり、もっと香水の魅力を広められたらと思い、香りの表現・提案を学べる香水ソムリエの受講を決めました。



実際に通ってみての感想20180204大泉さん2.jpg

 講座では香料のことも学ぶことができます。今は香水販売の仕事をしているのですが、香りに詳しいお客様と香料について話すこともでき、香りの表現はもちろんですが、それ以外にも勉強したことが役立っています。また、テキストには香りに関係した花々の資料があるので、それもとても勉強になっています。


香水の勉強をはじめて変わったこと、香りに意識が向いてよかったこと

 インターネットなどで見る新作フレグランスなど自分が試したことのない香水を、表記しているノートや香調の説明、ボトルのデザインも含め、こんな香りかなとイメージできるようになったのが楽しいです。

あとは、感性が豊かになったと思います。それは嗅覚に関係することだけではなく、講座で行うコラージュなどを通して色から感じ取られるイメージについて考える機会が増えたからだと思います。






   パルファン サトリ「フレグランススクール」➤ http://parfum-satori.com/jp/school/

   「フレグランススクール」に関連するブログ➤ http://parfum-satori.com/blog/cat235/

バラの調香体験教室9月22日(土) Parfum satori fragrance school

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バラの調香体験講座のご案内です。

日程: 2018年9月22日(土)午後13時30分から約90分 

場所: パルファン サトリ 2階 アトリエ (東京 六本木) 

受講料・教材費: 10,000(10,800円税込) ※当日お支払

締め切り: 2018年9月18日(火)

定員: 5名 (要予約)


4大フローラルのひとつ、バラの香りは基本中の基本。一般に手にする事の出来ない「単品香料」を使っての、本格的なローズの調香です。

香水がどのようなものでできているのか、どのように作られるのかの疑問にお答えします!

 中身を理解する事で、香水のつけ方にも、いっそう磨きがかかる事でしょう!


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体験講座では、ローズの香りを1/2オンス(15cc)つくり、

香水瓶(ケース付)に詰めてお持ち帰りいただきます。

パルファン サトリ フレグランススクールにご興味をお持ちの方は是非ご参加ください♪


申込み、お問い合わせメールはこちら 

※お問い合わせメールでのお申し込みには

 ①お名前②ご住所③お電話番号 を必ずご記入ください。

 受講受付の返信メールをもって申込み完了となります。

2018年10月開始のフレグランスデザイン講座の締切りは9月16日(日)です。

 こちらの体験開講日より前ですので、ご注意ください。


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106-0032 東京都港区六本木3-6-8 OURS 2F    

TEL 03-5797-7241 

 最寄駅からの順路➤地下鉄南北線 「六本木一丁目」駅 西改札より徒歩3分

     または➤地下鉄日比谷線、大江戸線 「六本木」駅 3番出口より徒歩7分


     ※矢印の順路は、坂がなく歩きやすいルートです。↓
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オープン アトリエ OPEN ATELIER ~香りはまぜてつくられる~ありがとうございました!

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8月26日のイベント、「オープン アトリエ OPEN ATELIER ~香りはまぜてつくられる~」には、たくさんのお客様にお越しいただきました!



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香水のアトリエで香りの体験、サンダルウッド、アンバー、ムスク、パチュリ...
 
香水をつくりあげているそれぞれの香料や、その香料の原体を、単体でかぐコーナーや。。。

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また、ヘッドスペースを使った香りのミックス体験をはじめ、香料原料やスクール生徒の皆さまの作品をご覧いただきました。


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暑い中、六本木のアトリエまで足を運んで下さいまして、みなさま本当にありがとうございました!次回のイベントもお楽しみに☆





PARFUM SATORI アトリエ 東京都港区六本木3-6-8 OURS 2F

       最寄駅  六本木一丁目駅/六本木駅 ⇒アクセス

最寄駅からの順路➤地下鉄南北線 「六本木一丁目」駅 西改札より徒歩3分


     または➤地下鉄日比谷線、大江戸線 「六本木」駅 3番出口より徒歩7分


「香水とピアノの調べ」天秤ばかり balance scale

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前回、分銅について書いているうちに思い出すことがあった。今回はこの天秤の由来について書いてみたいと思う。

この調香用具は、2001年9月に開いたイベントに合わせるように、不思議な縁があって私の手元に来た。

それはPARCO毎日新聞カルチャーシティから「大沢さん、何か公開講座のイベントをやりませんか?」という誘いを受けたことから始まる。

2000年に「毎日カルチャーセンター」で初めての調香教室を持ったものの、なかなか生徒が集まらなかったため「宣伝のためにやってみましょう」ということだった。18年も前のことだから「香水を作る」ということ自体が、世の中にまったく理解されてなかったものと思われる。

そもそも調香が知られていないのだから、新しいことをわざわざする必要もないのだが、
「だれもやったことのないようなことをやりたい!」と思ったのは当時も今もそのまま。なぜか自分でハードルを上げてしまうのである。

担当の方と話しているうちに、頭に浮かんだのが「香水と音楽は共通点が多いので、一般の方に調香を紹介するのに組み合わせたら面白いのではないか」という考え。「香水とピアノの調べ」というタイトルにしたところ企画が通ってしまった。


まったくの思い付きである。タイトルを決めたが、どんなことをするかはほぼ白紙。ピアッスの香階表や、アコードやノートといった用語の共通点などが断片的に浮かんだ。だれかピアノを弾く人を探さないと・・・くらいで、ぼんやりとしかまとまっていない。

スタートは2000年の冬だったかと思うが、年も明けて初夏を迎えるくらいになり、新聞広告の打ち合わせや会場の下見とかだんだん現実味を帯びてくると、冷や汗が出る。あと4か月、どうしてよいやら本当にパニックになってきた。

今思うとずいぶん向こう見ずだったと思う。



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毎晩、悶々鬱々としていたところ、夜明け前、私の作った調香オルガン台の上に古い天秤が乗っている夢を見た。
昔は処方箋に従って香料を天秤で量った。だからオルガンの上には天秤が乗っているものだ。


目が覚めて「舞台に調香オルガン台とグランドピアノを並べて、脇机の上に置いたこの素敵な天秤を使って調香のプレゼンテーションをすればいい!」と思いついた。

そこからはどんどんと企画内容が思い浮かんできた。


しかし、まずは物語の中心となる、その天秤を探さなければならない。理化学屋さんを回って探し歩いたが、まさに化学実験用の無骨なものばかり。青い吹きつけ塗装も野暮ったい。とても理想のものとは違う。



ほどなくして、友人のガラス展示会が深大寺植物公園の近くで開かれるというので、見に行った帰りのことである。ちょっと汗ばむような5月の連休だったように思う。

素敵な展示を見た後、なんとなくそのあたりをぶらぶら歩いていたときに、アンティークショップというよりも、ごく普通のリサイクルショップがあった。それこそ、もらい物のスリッパとか、引き出物のペアグラスなどがおいてあるような店である。

たいした期待もなくフラッと入ったのであるが、雑多な生活用品などと並んで、この天秤が鎮座していたのである!!

「ああ!これだ!!夢に出てきた天秤はこれだ!!」

興奮したのを覚えている。とにかく「夢に見た恋人」を見つけたように、何よりもうれしかった。持って帰る道々も「本当かしら?」と、包みを何度も確かめた。


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実際のところ、夢にでてきたものと同じだったのかわからない。お店で見た瞬間に、夢の記憶が上書きされたのかもしれないとも思う。

台座には島津製作所とある。丸に十(くつわ)紋。素材は鉄。お皿はベークライド。この台座のところがすっきりと引き締まって本当に気に入っている。


たぶん、この天秤がいいと思ったり、前回紹介したアンティークの分銅が可愛いと思う人は、ピンポイントの趣味の世界なんだと思う。
だから、似て非なるものの違いがわかり、同じものを見て「いいな」と思う表情をその人に発見したときは、同志を見つけたように嬉しいものである。

アトリエにあるひとつひとつものに経緯(いきさつ)があり、私の好みがあり、気に入らないものは置きたくない。


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分銅も木の容器に入っていてかわいい。ピンセットもそろっていて、完璧なコンディションである。
今もアトリエの飾り棚の中に収まっている。

当時から、実際に使っているのはメトラー(電子ばかり)なのであるが、それでは味わいがない。この古典的な道具がバトンのように、夢の香水ワールドに魔法をかけるのである。




おそらく次は「香水とピアノの調べ」のイベントについて書くだろう。








過去ブログ↓




などなどパルファンサトリができるまでもお読みください

秤(はかり)と分銅(ふんどう)weight

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見た目はチェスの駒(こま)、ルークみたい。
アンティークショップを覗(のぞ)いていて見つけた真鍮(しんちゅう)製の塊(かたまり)。

デスクの上のペーパーウェイトになり、手のひらにすっぽり入りそうな。。。雰囲気のあるものをずっと探していた。お店の棚の、ごちゃごちゃした商品のなかでこれが目に留まったのである。


『あまり場所をとらないから、マスコット的でちょうどいいかな?』
そう思ってお店の人にこの物体が何かと聞くと、これは「天秤ばかりの分銅(錘・おもり)で、セットもの」だという。


そして、後ろに隠れていた小さい分銅も、ぞろぞろ出てくる。

「うわ、7つも・・・」
まるでサザエさん一家である。

その数の多さにひるんだ私は、「これ、バラ売りはしないんですよね・・・?」と、ありえないことを念押ししてみる。
「はい、セット売りなんです」当たり前のようにあっさり。


並べてみるととても可愛いけど、小さいタラちゃんの分銅も一緒となると、仕事中の机の上では迷子になってしまうから、ちゃんと置いて飾れるところがないとダメだよね・・・。どうしよう。。。。でも、なんか惹かれる。


ファミリーのどれが欠けても価値が半減してしまうから・・・、やはりセットで持っていることが責任のような気もしてきた。

財布の防衛線を攻め込まれ、結局買った。

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帰ってきて取り出し、並べたり眺めたり。

薬を扱ったり、ダイヤなどを量るなら、もっと小さな分銅と天秤でこと足りる。

これだけの大きさの分銅を使うのは当然大きな天秤なので、パン屋さんとか穀物を扱うところで使っていたのでは?と思ったりするがわからない。


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一番大きい分銅の上には、1LBと刻印されている。「エル・ビー」って、なんの略だろう?


調べてみると、ポンド(パウンド)を記号で表記するとLBになるのだとか。LBという単位は天秤(Libra)が語源だそうである。

人ひとりが一日に消費する麦(パン用)量の単位を、ローマ時代にLBで表すようになったとかなんとか。

そして換算表には、1LB=1ポンド(パウンド)=0.453 592 37Kg と書いてあった。


高さは約9センチ。
大きさの割りにかなりずっしりとしている。このファミリーで一番重い分銅である。お父さんの波平さんというところか。


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ふと気が向いて、メトラー(電子天秤)で量ってみた。

実際には、な、なんと、443.24グラムではないか!!!お父さんちょっと軽い。


10グラムも少ないなんて??すり減ったのか?

矯めつ眇めつ(ためつすがめつ)、手の中で転がしてみる。裏に穴が開いているけど・・・・部品が取れたような形跡もなく、夏の暑さで体積が膨張(ぼうちょう)したとしても、重さは重さだろうと思ったり。

粉屋のおじさんがズルしたわけでもなかろうが、謎(なぞ)である。



ポンドにはいくつか質量の異なる単位があり、トロイポンドと薬用ポンドは373グラムだから、それとも違う。



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ついでに他のもちょっと量ってみた。我ながらよくやる。

1ポンド=16オンス・・・・実際値 443.24g (-10g)
1/2ポンド=8オンス・・・・実際値 230.8g (+4.3g)
1/4ポンド=4オンス・・・・実際値 113.5g (+0.25g) 
1/8ポンド=2オンス・・・・実際値 56.29g (-0.33g)

つまり、それほど精密ではないということか。これでは、秘伝のレシピもこの分銅で量らなければ同じパンは焼けないということだな~。

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1/16ポンド=1オンス  =16ドラム 
1/32ポンド=1/2オンス =8ドラム
1/64ポンド=1/4オンス =4ドラム

残りの分銅は量ってないけど、ポンドとオンスの関係が16進法になっているというのが初めてわかった。

パソコンも16進法だから、古くて新しい考え方なんだと感心した。
12進法もあるし、10進法だけが数学じゃない。

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買って包んでもらい、全部バッグに入れたら結構重い。

肝心の秤(はかり)もなく、なんで分銅だけ買う気になったのか、持って帰って冷静に考えるとよくわからないわー。

でも、天秤が好き。均衡(きんこう)とか、調和(アコード)とかを自在に操るのが、あこがれなのである。



美にとって、「役に立たない」ことも価値のひとつであるけど、逆に「機能」、それ自体も美しいと思う。

道具の持つ魅力に負けたのである。






夏休み香りの体験イベント!もうすぐ!!
↓↓↓


香水をつくりあげているそれぞれの香料を、単体でかいだことがありますか?
香料の原体をみたことがありますか?
ヘッドスペースを使った香りのミックス体験をはじめ、
香料原料やスクール生徒の皆さまの作品をご覧いただけます。


パルファン サトリ フレグランススクール ➣http://parfum-satori.com/jp/school/

昭和の夏 Showa

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それは夏の暑い日、小学校から帰宅する電車内のできごとである。

吉祥寺と渋谷を結ぶ、私鉄・井の頭線のその時間はまだ混んでおらず、立つ人もまばら。古い車両の天井には、扇風機がハタハタと回っていた。

何度目かの駅で、ドアから白い蝶がふわりと迷い込んできた。

座っている人の前を漂い、人々の視線がごく自然に蝶を追う。
『はやく開いている窓から逃げたらいいのに・・・』


やがて天井の方へ舞った蝶は、音もなく扇風機の後ろから吸い込まれ、散った。

あまりの成り行きに、みな、黙って見ていた。
ただ見開いた眼が、哀しみに陰った。


しばらくして、大人の女の人が立ち、蝶のかけらをひろい集め、ハンカチに包み、また座った。


みな黙って、何事もなかったのように黙っていた。




マツタケの香り 1-octen-3-ol(amyl vinyl carbinol)

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先日、早くも松茸のてんぷらを頂いた。
揚げた後、縦に割ってさらに上下を二つに切ってある。いや、上下を切ったのち、縦に割ったのか。それはどちらでもよい。

ほおばるとマツタケの香りがふわっと口の中に広がる。
傘の方が香りが高く、軸の方は歯ごたえを楽しむ。

添えられた柑橘のスダチには針葉樹のような香りがあり、ほんの一滴落とせばそこは森の香り。

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「松茸の香り」として有名な「マツタケオール」、化学名1-オクテン-3-オール(1-octen-3-ol)は、パルファンサトリのオルガンにはアミルビニルカービノール(amyl vinyl carbinol)という名前で並んでいる。

この1-オクテン-3-オールは、松茸の中では(R)体が8-9割を占め、より松茸らしい香りである。
一方の(S)体は、ブルーチーズを思わせるカビっぽい香りと、針葉樹の葉を思わせるハーバルリーフィグリーンがする。


1-オクテン-3-オールは、松茸だけでなく他のキノコの中にも含まれているし、ラベンダーの中にも微量ある。

そして典型的な「フゼアタイプ」は最近あまり流行らない感があるが、その骨格はベルガモット、オークモス、ラベンダー、クマリン。

『ユズ・カボスのシトラスと、マツタケなどキノコの胞子のようなパウダリーに、湿った針葉樹の葉をあしらった森の香りの、和っぽいメンズ・フゼアタイプを作ったら面白かろう...』


そんな埒(らち)もないことを考えつつ熱いマツタケをほおばり、冷たいピュイイ・フュメで舌を潤すのであった。



ヨーロッパ産のキノコ(T. nauseosum)とマツタケ(Tricholoma matsutake )は同一だそうだが、この写真のカンヌの市場のキノコがマツタケかは知らない。Montenegro。

百日紅(サルスベリ) Crape-myrtle

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横なぐりの雨に傘を短く前にさし、足元を見て歩いていると、濃い赤い花がグレイの濡れた石畳の上に散って、ちょっとモノスゴイようにきれい。




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見上げれば、台風の雨と風に大きく揺れたサルスベリの枝から、まき散らされたものと思われる。
薄暗い空に鮮やかなサルスベリ。

髪を振り乱す女の、うち恨みたるが如し。



たまたま川端康成の「千羽鶴」を読み返した後だったので、この花のありようが、登場する太田夫人にも、文子にも、ちか子にも重なるように思うのは、たぶんに「百日紅(さるすべり)」という漢字から受ける部分もあるかもしれない。

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いくぶんかは地下鉄の駅の入り口へと吹き寄せられ、それが長いエスカレーターの溝にのって下へ下へと降りていく。

1輪、2輪と運ばれたサルスベリの花は、ステップを降りるところに溜まって、一筋(ひとすじ)の口紅のようだ。鈍(にぶ)い銀色と黄色いラインが、繰り返す波のように押し寄せては紅色の中に吸い込まれる。

はっとする美しさである。


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カサカサとして縮(ちぢ)れた発色のよい花は、長く咲き続けることもあり、どことなく作り物めいて、昔は香りの印象を持たなかったのだが、実際に嗅いでみると甘い香りがする。

盛夏、サルスベリの赤い花は白粉(おしろい)のような、そしてオーランチオール系の香りがする。









 

パフューマー・大沢さとり

「パルファン サトリ」は、フランス調香師協会会員・SATORI(大沢さとり)の香水ブランドです。コレクションはすべてSATORI自身の処方により調合された特別感のある香り。初めて香水を試される方や、外国の強い香水に疲れた方にもお勧めです。日本の気候と情緒に合う、優しくおだやかな香りをお楽しみください。

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ミズナラの「新緑の風」と「芳醇な樽(たる)」の香りが組み合わされた、男性におすすめのフレグランスです。

六本木アトリエ・ショップのご案内

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Tel 03-5797-7241

オードパルファン<br />SATORI(さとり)

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同じ重さの黄金より価値のある、最高の沈香木・伽羅の香りを表現したパルファン サトリの代表作品です。

フレグランスデザイン講座 <br/>パルファンサトリ

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調香を学び、オリジナルの香りを作る講座です

抹茶の香り<br/>織部(おりべ)

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ほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりとした甘さが残ります。

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